展覧会
会期終了
企画展
フォーヴィスムと日本近代洋画
会期
会場
東京国立近代美術館
日本の近代洋画は、ヨーロッパの絵画のさまざまな影響を受けたが、その中でもフォーヴィスムの影響はもっとも広範囲に及んだ。その影響は1912年頃から現れ始め、1920‒30年代には、「日本的フォーヴ」と呼ばれる主観的な表現様式が興隆し、いわゆる「日本的油絵」の形成にも関わった。本展覧会は、このフォーヴィスムの本質を解 き明かすとともに、それと密接な関係にあった日本の近代洋画の展開を跡づけようと企画された。油彩画約180点からなる。
開催概要
- 会場
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東京国立近代美術館
- 会期
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1993年2月24日‒3月28日(29日間)
- 入場者総数
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35,801人(1日平均1,235人)
- カタログ
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30.0×25.0cm (330) p.
- カタログ掲載論文
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- 後期印象派、ヴァン・ゴッホ、そしてフォーヴィスム / ロナルド・ピックヴァンス
- マチスのフォーヴ時代(1904 ‒1907) / イザベル・モノ=フォンテーヌ
- フォーヴィスムと日本近代洋画:斎藤与里と高村光太郎の役割 / 浅野徹
- 展覧会評
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- [絵画]「フォーヴィスムと日本近代洋画」展 荒々しい「野獣」が日本では「家畜」に / (三) 朝日新聞(夕) 1993年2月26日
- [美術]フォーヴィスムと日本近代洋画展 めざめた近代自我 「文人的洋画」の誕生 / (菅) 読売新聞(夕) 1993年3月2日
- 「フォーヴィスムと日本近代洋画」展に寄せて ピカソとマチス / 大岡信 東京新聞(夕) 1993年3月12日
- [美術]「フォーヴィスムと日本近代洋画」展 野獣を誘う囮 / (K)東京新聞(夕) 1993年3月19日
- 出品点数
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約180点
- 出品作家 / 人数
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梅原龍三郎 川上涼花 岸田劉生 木村荘八 熊谷守一 小出楢重 小絲源太郎 児島善三郎 佐伯祐三 里見勝蔵 鈴木金平 中川一政 中川紀元 中村彝 野口弥太郎 長谷川利行 前田寛治 三岸好太郎 村山槐多 柳瀬正夢 萬鉄五郎 モーリス・ド・ヴラマンク シャルル・カモワン ワシリー・カンディンスキー エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー カール・シュミット=ロットルフラウル・デュフィ アンドレ・ドラン キース・ヴァン・ドンゲン ジョルジュ・ブラック オトン・フリエス エーリヒ・ヘッケル マックス・ペヒシュタイン アウグスト・マッケ アンリ・マティス ピエール=アルベール・マルケ アンリ・マンギャン アレクセイ・フォン・ヤウレンスキー / 38人
- 講演会
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- フォーヴィスムの誕生 / 村上博哉
- フォーヴィスムの日本への普及 / 田中敦
- ギャラリートーク
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中学・高校美術科担当教諭のための美術鑑賞講座 / 村上博哉
- 共催
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東京新聞