展覧会
天空の美術
会期
会場
東京国立近代美術館本館 ギャラリー4(2F)
展覧会について
星空を見上げ、はるか遠い世界に思いをめぐらせることはありませんか。また、流れる雲に思いがけないかたちを見出すことはありませんか。
ひとは古くから、天空の世界に刺激を受けてきました。とりわけ美術家たちは古くから、この世を超えた世界へのあこがれを託したり、かたちも重さもない空の高さや星の光をいかに表すか追求したりと、さまざまなかたちで表現を行ってきました。
この展覧会では、20世紀初頭から今日までの、空や星、雲をテーマにした絵画・写真・オブジェ約40点を集め、ご紹介します。
下記の作品については、展示期間が限定されていますのでご注意ください。
北脇昇
《劫火2》10月27日‐11月18日
《月2》11月20日‐12月2日
《劫火1》12月4日‐12月24日
野村仁
《’moon’ score(月の譜)dec. 19, 1975~ dec. 31, 1976》10月27日‐11月18日
《’moon’ score(月の譜)jan. 1, 1977 ~ jan. 27, 1977》11月20日‐12月24日
展覧会構成
彼方へ
ひとは空を見上げるとき、地上で営まれる日常生活から離れ、人間の尺度を超えた無限の広がりや時間の流れに思いをはせています。モダンな和服姿の女性たちが天体望遠鏡をのぞきこみ、彼方へと視線を投げる、太田聴雨《星をみる女性》。切手にもなった人気作品です。他に自らと姉、恋人をオリオン座の三つ星に見立てた関根正二の《三星》(1919年)や、アメリカの作家ジョゼフ・コーネルが星への旅を夢想して作ったオブジェ《ウィーンのパン屋》(1950年)などを展示します。
定点観測
刻々と移り変わって二度と同じすがたをとることのない雲。そして、何万年ものあいだ変わらぬ秩序で回転を続けてきた星たち。一瞬と永遠という、一見相反するものをとらえるため、ひとは定点観測――雲や星を長い期間同じ精神的な構えから見続けること――という方法を見出しました。アメリカ写真の父、アルフレッド・スティーグリッツが雲を写した名作「イクィヴァレント」シリーズ、「イクィヴァレント」へのオマージュとして撮り始められた川田喜久治の「ラスト・コスモロジー」シリーズ(トップ画像)、月の動きを五線譜上の音符に見立てた野村仁《‘moon’ score(月の譜)1979.1.1》(1981年)など、おもに写真の連作によって表現された雲と星のすがたをご紹介します。
光をつかまえる
絵具とキャンバスという物質を、青空とそこに満ちる光という手に触れることのできないものに変換しようとした、小林正人の《絵画=空》。今回は作家自身のセレクションにより、《絵画=空》を、制作の原点である卒業制作《天使=絵画》(1984年、個人蔵)と共に展示します。
イベント情報
キュレーター・トーク
- 日時
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2007年11月11日(日)11:00-12:00
2007年12月21日(金)18:00-19:00 - 場所
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ギャラリー4
- 担当
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蔵屋美香(当館主任研究員)
いずれも参加無料(要観覧券)、申込不要
アーティスト・トーク
本展出品作家である小林正人さんのアーティスト・トークを開催します。
- 日時
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11月02日(金)
- 時間
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18:30-19:30
- 場所
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2F 所蔵品ギャラリー
アーティスト:小林正人(画家)
ギャラリー内で作品を前に、作者自身にお話をうかがう好評企画「アーティスト・トーク」。13回目となる11月2日(金)は、画家・小林正人(こばやし まさと)(1957- )さんをお迎えします。
昨年度購入したばかりの《Unnamed #7》(1997年)を前に、「天空の美術」展出品の《絵画=空》(1985-86年)など他の作品の話題も交えながら、ご自身の創作の秘密について語っていただきます。
夕刻からの開催になります。みなさまぜひ竹橋までお越しください。
カタログ情報
開催概要
- 会場
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東京国立近代美術館本館 ギャラリー4(2F)
- 会期
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2007年10月27日(土)~12月24日(月)
- 休室日
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月曜日、ただし12月24日(月・振休)は開館
- 観覧料
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一般 420円(210円)
大学生130円(70円)
高校生70円(40円)
中学生以下、65歳以上および障害者とその付添者(原則1名)の方は無料。- それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。
- ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
- 本展の観覧料で、当日に限り、所蔵作品展「近代日本の美術」展(本館、所蔵品ギャラリー)もご覧ただけます。
- お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。
- 無料観覧日
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「天空の美術」展および、所蔵作品展「近代日本の美術」展のみ
11月3日(土・文化の日)、11月4日(日)、12月2日(日) - 主催
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東京国立近代美術館