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蔵書検索(OPAC) 「蔵書検索(OPAC)」では、東京国立近代美術館アートライブラリが所蔵するさまざまな資料を検索できるほか、開室日や、図書や雑誌の新着案内、調査に役立つデータベースのご紹介もしています。 東京国立近代美術館リポジトリ 東京国立近代美術館リポジトリは、東京国立近代美術館が刊行した研究紀要や館報等を蓄積・保存し、インターネットを通じて公開するシステムです。 所蔵作品総合目録検索システム 独立行政法人国立美術館の5つの美術館が所蔵する作品の総合目録検索システムです。 *2026年5月29日より新たにパブリックドメイン作品の画像ダウンロードが可能になりました。 国立美術館サーチ(試験公開版) 国立美術館のコレクションや情報資料を横断的に検索できるサイトです。 美術図書館横断検索 美術図書館連絡会(ALC: The Art Library Consortium)は、美術および関連分野の調査研究を支援するため、日本国内に所在する研究資源へのアクセス向上を図る図書館コンソーシアムです。ALC参加館の所蔵情報を横断検索することができます。 全国美術館収蔵品サーチ「SHŪZŌ」 日本国内の登録博物館、博物館相当施設等が収蔵する美術品の検索システムです。 文化遺産オンライン 文化遺産オンラインは、文化庁が運営する我が国の文化遺産についてのポータルサイトです。 全国の博物館・美術館等から提供された作品や国宝・重要文化財など、さまざまな情報をご覧いただけます。 ジャパンサーチ ジャパンサーチは、書籍・公文書・文化財・美術・人文学・自然史/理工学・学術資産・放送番組・映画など、我が国が保有する様々な分野のコンテンツのメタデータを検索・閲覧・活用できるプラットフォームです。 Getty Research Institute Search Tools and Databases:Getty Research Institute所蔵の資料をはじめ、その他のデジタルリソースにアクセスすることができるデータベースを提供しています。 【館内限定】ProQuest ARTbibliographies Modern (ABM)モダンアートおよびコンテンポラリーアートを専門とする書誌情報としては唯一のものです。 絵画、彫刻、写真からビデオアート、ボディアート、グラフィティまで、あらゆる芸術形式を網羅しています。 1960 年代後期以降のものから、完全抄録と索引を提供しています。Design and Applied Arts Index (DAAI)デザイン・工芸分野にかかわる多様な記事を収録し、1973 年から現在までのジャーナル記事、展覧会批評、ニュース項目を検索できます。 工芸、グラフィックデザイン、ファッション、インテリア、建築、ウェブデザイン、アニメーション、造園など、幅広い分野をカバーしています。International Bibliography of Art (IBA)この分野で最も信頼されている「Bibliography of the History of Art (BHA) 」の継承後誌を公開しているウェブ版データベースで、BHA の編集方針を踏襲しています。 このデータベースには、Getty Research Institute により 2008年から2009 年に作成されたレコード、ならびに同じシソーラスと典拠ファイルを使用して ProQuest により新たに作成されたレコードが含まれます。 【館内限定】JSTOR 「JSTOR」は米国非営利公益法人による美術雑誌170タイトル以上を含む学術アーカイブです。(2019年9月現在) 【館内限定】Oxford Art Online (OAO) OAO は、旧グローブ社美術事典The Dictionary of Art のオンライン版です。The Dictionary of Art のフルテキストを含んだGrove Art Online のほか、The Oxford Companion to Western Art, Encyclopedia of Aesthetics, The Concise Oxford Dictionary of Art Terms, Benezit Dictionary of Artistsも横断検索できます。 【館内限定】図書館向けデジタル化資料送信サービス 図書館向けデジタル化資料送信サービス(図書館送信)は、国立国会図書館がデジタル化した資料のうち、絶版等の理由で入手が困難な資料を全国の公共図書館、大学図書館等の館内で利用できるサービスです。2019年1月よりサービス提供開始(ご利用には本人確認書類が必要です)。
明治の工芸と美術の距離を再び縮める
東京国立近代美術館の所蔵品ギャラリー2室を使った企画展示「迷い、挑む。明治の表現」。総展示件数11件と決して多くはないものの、企画の趣旨に沿って、新収蔵品が加わった同館と国立工芸館のコレクションの中から出品作品が選ばれた。明治という同じ時代に制作された美術と工芸、二館のコレクションを通じて見えてくる「明治の表現」、その特質にふれてみたい。 会場風景|撮影:柳場大|右から初代宮川香山《鳩桜花図高浮彫花瓶》1871–82(明治4–15)年頃、国立工芸館蔵、駒井音次郎《鉄地金銀象嵌人物図大飾皿》1876–85(明治9–18)年頃、国立工芸館寄託、金森宗七《花鳥文様象耳付大花瓶》1892(明治25)年頃、国立工芸館蔵、五姓田芳柳《静舞》1889(明治22)年、東京国立近代美術館寄託、横山大観《迷児》1902(明治35)年、東京国立近代美術館蔵 展示室に入りすぐに目に留まる初代宮川香山《鳩桜花図高浮彫花瓶》は、器表に不釣り合いなほど大きな桜と鳩の彫刻を貼り付けた花瓶。明治初期に横浜から世界へ向けて輸出を行った、香山の奇想天外な創意に溢れた作風である。立体である器物に、さらに立体の彫刻を組み合わせる。この過剰とも言える相乗効果が明治工芸を特色づけている。装飾過多な傾向は、隣の金森宗七《花鳥文様象耳付大花瓶》にも見てとれる。金森が活動した高岡銅器も明治期に輸出が盛んであった。銅素地の器に四分一や赤銅など色味の異なる金属を高肉象嵌することで、立体的かつ色彩感のある装飾をほどこした。一方、駒井音次郎《鉄地金銀象嵌人物図大飾皿》は、鍔などの刀装具を飾るものであった象嵌技法を主役へと飛躍させた作品である。駒井も輸出向けの作品を手掛けた金工家だが、細密な刀装具の世界から洋式邸宅を飾る大皿へと、作風転換の大きな振り幅がやはり明治という時代を象徴している。 会場風景|撮影:柳場大|左から鈴木長吉《十二の鷹》より四、五、六、1893(明治26)年、国立工芸館蔵、原田直次郎《騎龍観音》1890(明治23)年、東京国立近代美術館寄託(護國寺蔵) 写実を追求した迫真的な表現も「明治らしさ」の一つであるかもしれない。明治26年(1893)のシカゴ万博に出品された鈴木長吉《十二の鷹》を筆頭に、香川勝廣《銀製置物 蓑亀之彫刻》、五姓田芳柳《静舞》には、羽毛や装束の質感や細部へのこだわりとともに、金属や絹本といった素材に捕らわれない生々しさがある。それらは精緻な出来栄えを示すだけでなく、類まれなる技巧を身につけた名工たちの息吹を伝える。作品に対峙する私たちは、明治の作り手たちのモノづくりに対する妥協を許さぬ姿勢に圧倒され、視線はその作品細部へと吸い込まれていく。だが、それら目を見張るような装飾技術や迫真的な表現に絶対の信を置いた世代とは異なる、「迷い」のなかで作品を生み出した世代もあった。 横山大観《迷児》はそのタイトル通り、釈迦、孔子、老子、キリストに囲まれ不安げな幼児の姿を、裏箔をほどこした絹本に洋画のデッサンで用いる木炭によって描き出した。その他にも原田直次郎《騎龍観音》、橋本雅邦《臨済一喝》、中沢弘光《おもいで》と、いずれも宗教的な主題を扱った絵画作品が選ばれている。近世以前の在来の仏画とは異なる手法で、宗教的な観念や崇高さをどのように表しえるのか、それぞれの画家が凝らした工夫と格闘の跡が見られる。展示室の中でポツンと佇む高村光太郎《兎》は、父親である高村光雲《老猿》(東京国立博物館所蔵)の堂々たる量塊と比べると、か弱く繊細な表現が特徴だ。兎の姿には、外界に向けて鋭敏に神経を張り巡らせた、作者の意識のあり様を重ね合わせることもできるだろう。 出品作品のうち、最も古い制作時期が推定されているのは明治4年(1871)頃の初代宮川香山《鳩桜花図高浮彫花瓶》で、最も新しい作品は明治42年(1909)中沢弘光《おもいで》である。本企画には約40年間の「明治の表現」が凝縮されていると言えるが、もちろんこれだけで語り尽くせるものではない。たとえば、明治前期の工芸は輸出振興のため、絵画を応用することが政府によって推奨された。その国策を受けて、単に絵画的な図様を取り入れるだけではなく、金工、漆工、木工、染織、陶磁、七宝など様々な素材の工芸技法による額装形式の作品が生み出された。また、西洋の彫刻は伝統的な木彫以外にも少なからぬ影響を与えた。根付や床の間の置物を作っていた牙彫や金工では、作品の大型化が進み、人物モチーフが制作されるようになった。 輸出ものから官展出品作まで、世代の移り変わりとともに「明治の表現」の幅はじつに広い。同時代の文脈に置き直すことによって、絵画、彫刻、工芸が渾混然一体となった造形の世界が再び立ち現われる。本企画がまた新たな視点から編み直されることを期待したい。
所蔵作品展 MOMATコレクション(2026.5.26–2026.9.13)
2026年5月26日-9月13日の所蔵作品展のみどころ 萬鉄五郎《裸体美人》1912年、重要文化財 MOMATコレクションにようこそ! 当館コレクション展の特徴をご紹介します。まずはその規模。1952年の開館以来の活動を通じて収集してきたおよそ14,000点の所蔵作品から、会期ごとに約200点を展示する国内最大級のコレクション展です。そして、それぞれ小さなテーマが立てられた全12室のつながりによって、19世紀末から今日に至る日本の近現代美術の流れをたどることができる国内随一の展示です。 今期の見所紹介です。1階で開催する企画展と連動した展示を所蔵作品展で展開できるのは、豊富なコレクションを有する当館の強みです。今回は3階の8室、9室と10室の一部を使って「杉本博司 絶滅写真」展(6月16日~)にちなんだ関連展示を行います。また今期も、新収蔵作品が多く展示されています(作品横に貼られた「新収蔵作品」マークが目印です)。長く館を代表してきた顔ぶれにフレッシュな新星と、盛りだくさんのMOMATコレクションをお楽しみください。 今会期に展示される重要文化財指定作品 今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 2室 原田直次郎《騎龍観音》1890年、寄託作品、護国寺蔵 2室 菱田春草《王昭君》1902年、寄託作品、善寳寺蔵(展示期間: 5月26日~7月20日) 2室 和田三造《南風》1907年 3室 萬鉄五郎《裸体美人》1912年 原田直次郎《騎龍観音》1890年、寄託作品、護国寺蔵 菱田春草《王昭君》1902年、寄託作品、善寳寺蔵 和田三造《南風》1907年 萬鉄五郎《裸体美人》1912年 展覧会について 4階 1-5室 1880s-1940s 明治の中ごろから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 導入部にある情報コーナーには、MOMATの歴史を振り返る年表と関連資料を展示しています。関連資料も随時展示替えしておりますのでお見逃しなく。作品貸出中の他館の展覧会のお知らせや、所蔵作品検索システムも提供しています。 1室 ハイライト 藤田嗣治《五人の裸婦》1923年 3000㎡に200点近くが並ぶ、所蔵作品展「MOMATコレクション」。「ハイライト」では近現代美術を代表する作品を揃え、当館のコレクションの魅力をぎゅっと凝縮してご紹介しています。 今期は日本画にご注目ください。前期(7月20日まで展示)には北野恒富《戯れ》(1929年)や小倉遊亀《浴女 その一》(1938年)、《浴女 その二》(1939年)、そして後期(7月22日から展示)には福田平八郎《雨》(1953年)など、当館の日本画コレクションのなかでも屈指の人気を誇る作品が登場します。ケースの外には、国内各地の展覧会にひっぱりだこだった藤田嗣治《五人の裸婦》(1923年)が、約3年の不在を経てMOMATコレクション展に帰ってきました。ポール・セザンヌ、ピエール・ボナール、パウル・クレーなど、この部屋の常連となっている作品や、ひきつづいてのご紹介となる奈良美智《Harmless Kitty》(1994年)とあわせ、じっくりとご堪能ください。 2室 坂の上の雲 和田三造《南風》1907年 日清戦争(1894–95年)、日露戦争(1904–05年)の勝利によって、日本は列国との不平等条約を改正し、真の独立国としての地位を獲得します。東アジアの新秩序の担い手を自任し、「世界の中の日本」という意識が芽生え始めるのもこの頃のことです。司馬遼太郎が『坂の上の雲』で描きだしたように、明治維新以来追い求めてきた近代日本の国家像がひとつの完成を見たのです。それはまた、当時の国際関係の中で日本が「帝国」としての一歩を踏み出したことを意味します。日露戦争の結果、日本は1910(明治43)年に韓国を併合し、大陸進出への足がかりを得たのです。 文部省主催の美術展覧会(文展)が始まったのは、日露戦争直後の1907(明治40)年のこと。第1回文展出品作の中には和田三造の《南風》のように、英雄的な男性像によって時代の気運を捉えたものも含まれていました。しかし、その一方で戦争遂行の負担を強いられてきた民衆の政府に対する不満が爆発。世間の関心の比重は次第に「国家」から「個人」に移りつつありました。 3室 わたしと太陽 川上涼花《鉄路》1912年 「僕は芸術界の絶対の自由(フライハイト)を求めている。従って、芸術家のPERSOENLICHKEIT(人格)に無限の権威を認めようとするのである。[…]人が『緑色の太陽』を画いても僕はこれを非なりと言わないつもりである」。1910(明治43)年に高村光太郎が発表したエッセイ、「緑色の太陽」の中の一文です。外界の自然の姿すら変えることが可能な、芸術家のものの見方、感じ方の絶対の自由をうたう、大正デモクラシーの幕開けを告げる文章です。さて、赤いはずの太陽が補色の緑で描かれる―このたとえの背後には、オレンジと青の二つの補色で太陽を描くヴァン・ゴッホの作品のイメージがあったはずです。同じ1910年に発刊された雑誌『白樺』には、ゴッホの複製図版が多数紹介されました。輝くような色彩(図版の多くはモノクロでしたが)、息せき切った作画のスピード感を示す絵具の厚塗り、そして周囲に理解されない悲劇の生涯―ゴッホはたちまちのうちに、若い芸術家たちの拡張を求めて止まない「わたし=自我」を照らし出す、心の「太陽」となったのです。 4室 海を渡った新版画 吉田博《帆船 朝日》1921年(展示期間:5月26日-7月20日) 吉田博《帆船 夕日》1921年(展示期間:7月22日-9月13日) 大正時代に始まり、浮世絵と同じ分業体制によって制作され、その復興と近代化を目指した版画を新版画といいます。現在海外の美術館やコレクターも多く新版画を所蔵していますが、1930年と1936年には、アメリカでその認知度を高めた巡回展が行われていました。どちらの展示も10人の作家が選ばれ、300点前後の作品が出品される大規模なものでした。作品のジャンルも風景画、美人画、役者絵、花鳥画と多岐にわたり、その多くを日本らしいモチーフがしめていました。そして出品作品のほとんどが版元に注文可能というシステムだったこともあり、多くの版画が海を渡ってアメリカへ輸出されることになったのです。なお、この新版画展は1936年以降5年おきの開催が目論まれていましたが、戦争へ向かっていく時局の影響もあり、その後継続されることなく終わっています。この部屋では、当時アメリカの観衆にお披露目された版画の一部を、出品作家・仲介役として展覧会開催に貢献した吉田博の作品とともに振り返ります。 5室 風景の動員 梅原龍三郎《北京秋天》1942年 島国である日本に暮らす人々にとって、大陸の果てしなく続く地平線や、抜けるような青い空は、憧れを誘う異郷の象徴でした。その眼差しは、明治以降、日本が台湾や朝鮮を植民地として支配し、アジアへ版図を広げるにつれて政治的な意味合いを急速に強めていきます。例えば、梅原龍三郎が戦時下に描いた北平(現在の北京)の紫禁城に、当時の人々は異国趣味と領土拡大のイメージを重ね見たことでしょう。 兵士として海を渡ることは、日本の戦争遂行のために命を捧げることと同義でした。実際に、靉光や浅原清隆は応召して大陸へ渡り、そのまま帰らぬ人となっています。また辻晋堂の木彫のモデル、大伴家持が詠んだ『万葉集』の一節は、国民歌謡「海ゆかば」の歌詞として斉唱されました。太平洋戦争中、「海ゆかば」は玉砕報道に伴う鎮魂のテーマ曲として定着していきます。大陸や海の風景は、単なる鑑賞の対象を超えて、人々を戦地へと駆り立てる装置として「動員」されていったのです。 3階 6-8室 1940s-1960s 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋(ソル・ルウィット《ウォールドローイング#769》) 6室 鋼鉄の夢、廃墟の傷 鶴岡政男《転がっている首》1950年 撮影:大谷一郎 海軍作戦記録画に描かれた大海原や、臨場感あふれる戦艦の戦闘シーン。これらのイメージは、雑誌『機械化』に掲載された空想科学兵器の挿絵などと共に、軍国少年たちの夢と憧れをかき立てていきました。しかし、1945年の敗戦によってその幻想は解体されます。古沢岩美の《餓鬼》は、廃墟と化した街に傷痍軍人や街娼が佇む敗戦直後の世相を色濃く反映した作品です。 戦後、朝鮮戦争の特需景気で社会が復興へ向かうなか、作家たちはその忘却の流れに抗うかのように、苦悶する人間の身体へと目を向けました。近年新たに収蔵した鶴岡政男《転がっている首》や漆原英子《Midnight Circus》は、戦後日本における変形し、断片化された身体表現を象徴する作品です。この部屋では、勇ましいプロパガンダから、痛ましい肉体へと変容した表現の軌跡を通じて、戦争の記憶を振り返ります。 7室 オヘソの手術 河原温《孕んだ女》1954年 昨年度、当館は世界的な日本人美術家・河原温の初期の重要作品《洪水期》を収集しました。そのお披露目を兼ねて、戦後日本の前衛の実践を紹介します。 戦後に岡本太郎が提唱した「対極主義」─相反する要素を矛盾したまま共存させて新たな価値を生み出す芸術思想─を踏まえ、それを発展させるアイディアを河原は「オヘソの手術」と呼んでいます。曰く、「従来のなまぬるい(…)空間造形を破壊して、観客の視覚と画との矛盾、対立をさらに先鋭化」する試みです。画面の中心点(オヘソ)を崩す制作過程を惜しげもなく公開した雑誌記事からは、この時期に河原が変形キャンバスを多用していた理由がわかります。画面の左右対称性を崩し、見る者の視線の更新に挑戦すること。それは、モンタージュを駆使する中村宏、視点を固定させず流動させる山口勝弘、あるいはまさしく中心を持たない宮脇愛子など、他の作者の表現と並べてみると、同時代的な関心であったことも見えてきます。 8室 物質化か非物質化か 高松次郎《No.273(影)》1969年 1階で開催する「杉本博司 絶滅写真」にちなみ、1970年代を中心とする美術を紹介します。杉本博司は1970年に渡米して写真を学ぶことで作家として出発しました。この頃、世界各地で表面化していた傾向が「美術の非物質化」です。目を楽しませる手わざや造形などの物質的・視覚的要素によらず、作品を通して本質的な概念を見せようとする─アメリカの批評家ルーシー・リパードが指摘したこの傾向は美術の唯一性や商業性に切り込み、いわゆるコンセプチュアル・アート(概念芸術)の興隆につながっていきます。多くの作家が色彩を排し、物質性から距離を置くために版を用いて制作を間接化させる表現がしばしば試みられました。もちろん、それでもなお、美術作品は物質であることを逃れられません。物質によって物質を裏切り、あるいは物質を概念として提示するというチャレンジや思考は、たとえば高松次郎の作品の原図に残されたメモから推し量ることができます。 9室 ヴィデオ(私はみる) リンダ・ベングリス《ナウ》1973年 Courtesy Electronic Arts Intermix (EAI), New York 20世紀前半、音声信号を示す技術用語として生まれたaudio(ラテン語で「私は聞く」)と対になる用語として、視覚信号を指すために使われるようになったvideo(同じく「私は見る」)。1960年代に入って持ち運び可能なヴィデオカメラが開発されると、この装置を使ってアーティストたちは新たな創造へと繰り出しました。この部屋では初期にあたる1970年代初頭に制作された代表的な作品3本を紹介します。 視覚像を信号に変換してすぐさま再生する、つまり自分で撮影した映像を自分が再確認し続けるという機械独自の構造、そして、見ることがすでに「ヴィデオ」であり「ヴィデオ」が見る行為を規定しているという二重の名称。この自己言及的な性格に応答して、誰が/何を見ているのかを鏡写しにして省みるような作品が多く生まれることになりました。初期のヴィデオアートに作者自身が登場することが多いのは、それが最も身近なモデルであるからというより、そうした性格に基づいているといえるでしょう。 10室(前期:5月26日―7月20日) 劇場・海景・スギモトノート/風を表す 杉本博司《カボット・ストリート・シネマ、マサチューセッツ州》1978年 Ⓒ Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi 手前のコーナーでは、1階企画展ギャラリーで開催中の「杉本博司 絶滅写真」展のサテライト展示として、当館所蔵の杉本作品13点と、その制作の過程を記録したノートを紹介しています。初期の代表作として知られる〈劇場〉と〈海景〉は、ともにコンセプチュアルな作品ですが、一方で、今回展示するノートからは、暗室作業において、杉本が試行錯誤を重ねながら写真プリントとしての質を究めようとしていたことがうかがわれます。 奥の部屋は、風や空気のゆらぎに注目した特集です。近代の日本画家は総じて、それまでに定型化していた絵のあり方から脱却することを課題としましたが、伝統的な、いわゆる「花鳥風月」を愛でる心は失われなかったようです。ここに並んでいる明治から平成にいたるまでの作品は、「風」とかかわりがあるといえるでしょう。風を表すなかに、どのような近代の新しい表現や伝統の再解釈が見られるでしょうか。 10室(後期:7月22日―9月13日) 劇場・海景・スギモトノート/近代日本画の鳥 竹内栖鳳《宿鴨宿鴉》1926年(展示期間: 7月22日-9月13日) 手前のコーナーでは、1階企画展ギャラリーで開催中の「杉本博司 絶滅写真」展のサテライト展示として、当館所蔵の杉本作品13点と、その制作の過程を記録したノートを紹介しています。初期の代表作として知られる〈劇場〉と〈海景〉は、ともにコンセプチュアルな作品ですが、一方で、今回展示するノートからは、暗室作業において、杉本が試行錯誤を重ねながら写真プリントとしての質を究めようとしていたことがうかがわれます。 奥の部屋では、前期の「風」に続き、花鳥風月の「鳥」を描いた日本画を特集します。私たちの身近にいる鳥は、日本では古くから絵画に描かれてきました。近代の日本画家たちは定型化した伝統的な花鳥画から脱却するため、鳥だけを取り出して造形や構図の工夫を試みたり、画面に生命感を与えるために風景に鳥を加えるなどしました。ここに並べられた作品の鳥たちには、どのような近代の特徴が表れているでしょうか。 2階 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで 11室 イメージ:出現と消失 横溝静《That Day/あの日》(2020年)@ Shizuka Yokomizo 横溝静による映像インスタレーション《That Day/あの日》(2020年)を収蔵後、初めて展示します。このお披露目を契機に、イメージ(像)の出現と消失、という視点からいくつかの作品を紹介します。 写真の現像プロセスを映し出す横溝の映像では、イメージの定着(出現)、そしてそれと表裏一体で進行する記憶の風化(消失)が重なり合います。小林正人の絵画においては、「空」というイメージの到来に立ち会う経験(と同時に生じる絵具やキャンバスといった物質性の消失)が露わになります。あるいはロラン・フレクスナーのドローイングでは、シャボン玉が割れる(消失する)と同時に、イメージが痕跡として現れ出ます。このイメージの出現と消失というテーマは、12室のビル・ヴィオラの映像作品へもゆるやかにつながっていきます。 物理的な意味において、作品は見る者の前に安定的に存在しています。けれどそのイメージ(像)はというと、案外と不確かなものです。イメージは、いつ、どのように私たちの前に出現し、あるいは消失するのでしょうか。 12室 イメージ:内なる力 イケムラレイコ《横たわる少女》1997年 ここに集められた作品に現れる身体は、断片的であったり、実体がなかったり、どこかうつろです。毛髪を用いて作られた白井美穂の作品、自身の存在や身体への不安や葛藤から生まれた前本彰子の亡霊のようなドレス、男性への恐怖心を克服するために、男性器を増殖させた草間彌生のソフトスカルプチャー。村上早の描く顔のない人間や傷ついた動物は、作家の心の奥底に眠る不安やトラウマとつながっています。意識と無意識、覚醒と眠りのあいだを漂うように横たわるイケムラレイコの少女。ミリアム・カーンの描く輪郭のない難民たちは、帰る場所を失い彷徨いつつ歩みを進めています。これらの作品における身体のイメージは、空虚でありながらも、抑圧や不安、痛みや恐怖を受け入れながら生きようとする内に秘めた力を感じさせます。また、ビル・ヴィオラの映像作品《映り込む池》では、時間の経過と共に男性の身体が画面から消えていきますが、その消失によってこそ、映像に力強い緊張感が生まれています。 開催概要 東京国立近代美術館所蔵品ギャラリー(4~2階) 2026年5月26日(火)~2026年9月13日(日) 月曜日(ただし7月20日は開館)、7月21日(火) 10:00–17:00(金・土曜は10:00–20:00) 入館は閉館30分前まで 一般 500円 (400円) 大学生 250円 (200円) ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込み。 5時から割引(金・土曜) :一般 300円 大学生 150円 高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。 キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。 「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。 「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名まで。シルバー会員は本人のみ) 本展の観覧料で入館当日に限り、コレクションによる小企画(ギャラリー4)もご覧いただけます。 東京国立近代美術館
生誕120周年 長谷川三郎と国立近代美術館
1952年に開館した国立近代美術館(1967年に東京国立近代美術館に改称。以下当館)は、日本で最初の国立美術館として誕生しました。戦後まもなく財政も厳しかったため、新築ではなく東京・京橋の旧日活本社ビルを改装してのスタートでした。国立に「近代」が付けられたのは、同時代の美術と関わり戦後の文化復興をけん引する「動的な美術館」としての役割が期待されたからでした。日本の抽象美術のパイオニアとして知られる長谷川三郎(はせがわ・さぶろう、1906–1957)は、そのような美術館の方針に沿って開催された「抽象と幻想」展(1953)および「日米抽象美術展」(1955)で重要な役割 を果たしています。 これまで長谷川は、「画」と「論」に象徴されるように、画家としてだけでなく、評論家・思想家としての顔を持ち合わせる作家と位置づけられてきました。ここでは、さらにキュレーターとしての側面に注目をします。本年生誕120周年を迎える長谷川の作品と、関係作家の作品からその足跡を辿りつつ、展覧会の仕事、そして、生涯にわたる旺盛な執筆活動の紹介を通して、総合的な芸術家としての実像に迫ります。 本展の開催に当たり、学校法人甲南学園長谷川三郎記念ギャラリーをはじめ、ご協力いただきました関係者の皆様に深く感謝申し上げます。 長谷川三郎《オルレアン街道の雨》(1930年) 開催概要 東京国立近代美術館所蔵品ギャラリー(2階) 2026年5月26日(火)~9月13日(日) 月曜日(ただし7月20日は開館)、7月21日(火) 10:00–17:00(金曜・土曜は10:00–20:00) 入館は閉館30分前まで 一般 500円 (400円) 大学生 250円 (200円) ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込み。 5時から割引(金・土曜) :一般 300円 大学生 150円 高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。 キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。 「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。 「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ) 本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品「MOMATコレクション」もご覧いただけます。 東京国立近代美術館
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所蔵作品総合目録システムで、パブリック・ドメイン作品の画像がダウンロードできるようになりました。
2026年5月29日より独立行政法人国立美術館所蔵作品総合目録検索システム(5館総合目録)において、著作権の保護期間が満了した作品を対象に、作品画像のダウンロード機能が実装されました。詳しくは、プレスリリースをご覧ください。
竹久夢二 時代を創る表現者
展覧会概要 竹久夢二(1884–1934)は、画家、詩人、ジャーナリスト、デザイナー、イラストレーターなど、いくつもの顔をもつ表現者として、明治の終わりから昭和のはじめにかけて活躍しました。「夢二式」と呼ばれた女性像や、レトロモダンなデザインによって、大正ロマンを象徴する人物として知られています。 青春の感傷や郷愁、江戸情緒と異国趣味、都会の洗練への憧れが描き出された抒情あふれる作品は、雑誌や絵葉書、展覧会などを通して人々の共感を呼び、一世を風靡します。また、暮しを彩る日用雑貨のデザイン、子どものための本や雑誌作り、流行歌「宵待草」の作詩、関東大震災の記録など、時代をリードする仕事により、続く世代にも大きな影響を与えました。幅広いジャンルで活躍した夢二は、アートとメディアを横断した先駆的なクリエイターと言えるでしょう。 本展覧会は、夢二の最高傑作と名高い《黒船屋》をはじめ、日本画や油彩画、木版画、スケッチ、多種多様なデザイン、スクラップブックなど、全国の夢二コレクションから約500点の作品や資料を集めることで、その多岐にわたる仕事に迫ります。「美術」という枠を超えて、時代を捉え、流行を生み、人々に愛された表現者、夢二にご注目ください。 《黒船屋》 1919(大正8)年竹久夢二伊香保記念館 晩年の夢二 竹久夢二伊香保記念館 見どころ 1 最高傑作《黒船屋》、約40年ぶりに東京へ 夢二の最高傑作と名高い《黒船屋》。黄八丈の着物をまとい、黒猫を腕に抱いて、「黒船屋」と書かれた木箱に腰かけた女性のイメージには、日本の浮世絵と西洋の近代絵画のエッセンスがみごとに融合されています。黄色と黒のコントラストに加えて、襟のオレンジや帯のグリーン、袖と裾からのぞく襦袢のピンクと紫など、夢二のモダンな色彩感覚が光ります。また、江戸時代には、黒猫を飼うと結核が治ると信じられていたことから、制作当時、結核を患っていた恋人の彦乃を想って描いた作品と思われます。本作品を所蔵する竹久夢二伊香保記念館の協力により、約40年ぶりに東京で公開されます。 《黒船屋》(部分) 1919(大正8)年 竹久夢二伊香保記念館 2 全国の夢二コレクションが集結! 竹久夢二伊香保記念館、夢二郷土美術館、金沢湯涌夢二館、竹久夢二美術館、千代田区(龍星閣竹久夢二コレクション)といった全国の夢二コレクションから、夢二の代表作や知られざる名作をはじめ、約500点の作品や資料が集結! また円熟期の日本画である《黒船屋》や《秋のいこい》《九連環》などが勢ぞろいする大変貴重な機会です。絵画だけでなくデザインや資料も交えて夢二の全貌に迫る、夢二展の決定版にご期待ください。 《秋のいこい》 1920(大正9)年 夢二郷土美術館 3 レトロモダンな夢二のデザインを一挙紹介 本の装幀、雑誌や楽譜の表紙、ポスターなどのグラフィックデザインから、千代紙、絵封筒、手拭い、浴衣、半襟などの日用雑貨や、ファッションのデザインまで、夢二のデザインの仕事を余すところなく紹介します。大正時代の人々を魅了したレトロモダンなデザインは、100 年以上経った今も色褪せない魅力を放っています。 千代紙「桜草」(港屋版) 1914–1916(大正3–5)年 竹久夢二伊香保記念館 『婦人グラフ』第3巻第5号(国際情報社) 1926(大正15)年5月1日 竹久夢二伊香保記念館 章立て・主な展示作品 1章 夢二式のはじまり 岡山県出身の竹久夢二(本名・茂次郎)は、1901(明治34)年、17歳になる夏に上京、苦学しながらの投書家時代を経て新聞や雑誌のために絵や文章を手がけるようになります。日常のなにげない情景を掬い上げる新鮮な視点と、大ぶりな筆使いの素朴な絵の親しみやすさが人々の共感を呼び、明治時代末期から大正時代初期にかけて、夢二の仕事は雑誌や詩画集、絵葉書などを通じてたちまち人気を博しました。細身の体つきで黒目やまつげの強調された大きな目を持つ独特の女性像は「夢二式」と称され、従来の浮世絵系の挿絵とは異なる、近代的な美意識を反映したものとして若い人々の支持を得ました。 【前期展示】《草に憩う女》 大正初期 静岡市美術館 【前期展示】『夢二画集 春の巻』(洛陽堂) 1911(明治44)年 [1909年初版]千代田区(龍星閣竹久夢二コレクション) 《無題》 『直言』第2巻第20号(直行社)1905(明治38)年 6月18日 金沢湯涌夢二館 2章 夢二式のデザイン 夢二は、千代紙、便箋や封筒、手拭いやうちわ、浴衣や半襟、書籍や楽譜などのデザインによって、人々の暮らしを美しく豊かにすることを提案しました。国内外の美術雑誌を参照して古今東西の美術や工芸のイメージを取り入れながら、植物や幾何学などを鮮やかな色彩で大胆に配置することにより、それまでにない斬新なデザインを次々と生み出します。夢二のデザインした品々は、1914(大正3)年に日本橋に開店した「港屋絵草紙店」や、大阪の「柳屋」で売り出され、人気を博します。美術家が自らの作品を商品化して販売するという画期的な試みであった港屋には、恩地孝四郎や東郷青児ら若き芸術家や作家も集いました。 《港屋絵草紙店(港屋版)》 1914(大正3)年 金沢湯涌夢二館 半襟図案原画[赤い実と小鳥] 1914–1916(大正3–5)年 竹久夢二伊香保記念館 【前期展示】セノオ楽譜 No. 106『待宵草』 1921(大正10)年[1918年 初版] 千代田区(龍星閣竹久夢二コレクション) 3章 レトロモダンの創出 懐かしくて新しいものは、いつの時代も人々をも惹きつけてやみません。とりわけ急速に近代化が進んだ明治末期から大正時代にかけて、次第に遠のきつつある江戸時代への追憶や、まだ見ぬ異国の文化への憧憬が、人々の情緒の基調をなしました。この時代に絵かきと物書きの道へと進んだ夢二は、古く過ぎ去りゆくものと、新しく渡来してくるもの、いずれにも心を動かし、それらを矛盾なく自己の表現の中で統一してゆきます。レトロモダンという新しい価値の創出、そこにこそ、夢二があれほどまでに大衆の人気を得た理由があるのではないでしょうか。 【前期展示】《猪苗代の秋》1923(大正12)年頃 竹久夢二美術館 【前期展示】《嵐狭の春》 1923(大正12)年頃 竹久夢二美術館 《九連環》1918(大正7)年 個人蔵 4章 生活の美の理想郷を求めて 関東大震災は東京の街を灰と化し、夢二人気も終焉に向かいます。そんな中、夢二は自ら設計した自宅兼アトリエである「少年山荘」で取り組んだ創作人形の分野で新風を起こす一方、群馬県の榛名(はるな)の自然に心を寄せ、生活と結びついた芸術への関心から、「榛名山美術研究所」を構想します。それは、身近な自然や手仕事を尊ぶ姿勢に根ざしつつ、社会生活の変化をとらえる尖鋭的な視点から生まれたものでした。研究所の開設は産業美術の視察を目的とする外遊のために延期され、帰国後も実現には至りませんでしたが、この理想郷の夢が叶っていたならば、時代を表す活動の一つとなったでしょう。 《榛名山賦》 1931(昭和6)年 竹久夢二伊香保記念館 《立田姫》 1931(昭和6)年 夢二郷土美術館 《震災スケッチ 築地三一教会》 1923(大正12)年 竹久夢二伊香保記念館 5章 着物と洋服のモダンガール 関東大震災からの復興が進んだ大正末期から昭和初期にかけて、都市に花開いた大衆文化を享受し、新しいファッションに身を包んだ「モダンガール」たちが登場します。かつて「夢二式」の女性像で一世を風靡した夢二は、移り行く時代の中で、洋服を着用し、髪を短く切り揃え、西洋風の装身具を身に着けた女性や、流行のウェーブヘアで着物をモダンに着こなす女性たちの姿を描き出しました。雑誌やポスターを中心に、夢二が生み出した着物と洋服のモダンガールで、展覧会を締めくくります。 『若草』第1巻第1号(宝文館) 1925(大正14)年10月1日 竹久夢二伊香保記念館 《四季の女》 1929(昭和4)年 朝日町立ふるさと美術館 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2026年10月23日(金)~2027年1月11日(月・祝) [前期]2026年10月23日(金)~11月23日(月・祝)[後期]2026年11月25日(水)~2027年1月11日(月・祝)キャプションに前期後期の記載がない作品は通期展示。 月曜日(ただし11月23日、1月11日は開館)、11月24日、年末年始(12月28日~1月1日) 10:00 –17:00(金曜・土曜は10:00 –20:00) ※入館は閉館の30 分前まで 東京国立近代美術館、毎日新聞社 DNP大日本印刷、JR東日本 静岡市美術館(2027年1月23日–3月28日)富山県美術館(2027年4月24日– 6月13日予定)大阪中之島美術館(2028 年予定) 050-5541-8600(ハローダイヤル)
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美術文献ガイド4:雑誌情報の探し方
4.1 雑誌情報とは まず、雑誌とは、終期を予定せずに巻号や年月次の順に出版されるものを指します。紙に印刷された冊子体だけでなく、マイクロ資料、CD-ROMやインターネットなどの電子媒体など、様々な形態のものを含みます。これらを図書館では「逐次刊行物」と呼びます。本章では、これらの雑誌を利用する際に知っておくと役立つ約束事と、雑誌情報の探索に利用できる主なツールを紹介していきます。 雑誌情報というと少し漠然としているため、ここでは雑誌記事に絞って話を進めてみたいと思います。雑誌記事の探し方は図書とは異なります。あるタイトルの雑誌を探すことと、雑誌の記事を探すこととは、明確に区別する必要があります。そこでまず始めに雑誌の持つ4つの階層について簡単に整理しておきましょう。 雑誌記事を探すにあたっては「どの雑誌の」「何号の」「なんという記事か」「どこにあるか」の4つを知る必要があります。雑誌の4階層とはこれら4つの事柄に他なりません。 「どの雑誌の?」という部分は「書誌情報」にあたります。つまり同じタイトルの下に発行された雑誌全体に関する情報です。タイトル以外にも出版者、創刊・終刊はいつか、月刊か週刊か、なども「書誌情報」の一部です。 次に「何号の?」の部分はここでは「各号情報」と呼びます。何巻何号か、いつ発行されたか、何を特集しているかなど、特定の一号についての情報です。 最後に「なんという記事か?」は、ここでは「記事情報」と呼ぶことにしましょう。雑誌の各号に掲載された記事一本一本についての情報のことです。記事のタイトル、著者、開始および終了ページなどもこれにあたります。 図書館で雑誌記事を探すときは、ある雑誌の何号が、「その図書館にあるのか」という第4の要素も確認しなくてはなりません。これは後述するように、「各号情報」のひとつの側面でもあります。具体的にその図書館に何号から何号まであるか、現在も受け入れ中か、という図書館の所蔵に関する情報のことを「所蔵情報」といいます。この「所蔵情報」と求める自分の探す号を突き合わせることによって、はじめて探している号がその図書館にあるかどうかがわかるわけです。 4.2 雑誌の書誌情報 雑誌記事を探す場合、雑誌のタイトルなしにその記事を探すことは困難です。そのことからも分かるように、タイトルは「書誌情報」の最も大切なものだといえます。タイトル以外にも出版者や創刊・終刊時期などの「書誌情報」もわかっていると探しやすいです。というのは、同じタイトルの雑誌が意外と多いためです。 また、雑誌の「書誌情報」に特有のものとしてタイトルの変遷があります。たとえば春鳥會発行の『みづゑ』は昭和16年8月をもって一度終刊し、その後『新美術』へと引き継がれました。それからさらに『美術』へと変遷し、戦後再び『みづゑ』に引き継がれるのですが、このようなタイトルの変更は雑誌にはよくあることです。また、出版者や刊行頻度などが途中で変わることも少なくありません。こうしたことからも探す雑誌についてはなるべく多くの「書誌情報」を持っていることが望ましいです。 a) インターネットで探す 実際に当館の蔵書検索(OPAC)を検索すると、「検索結果詳細」画面で雑誌の「書誌情報」を見ることができます。これらの「書誌情報」から雑誌を特定します。また、東近美アートライブラリで所蔵していない雑誌の「書誌情報」は、他の図書館のOPACや目録に載っていないか確認してみましょう。他の図書館の情報を確認することで、当館の蔵書検索(OPAC)だけではわからなかった「書誌情報」が見えてくることもあります。 当館の蔵書検索(OPAC)を使用しても目的の資料が見つけられない場合には、「ALC Search: 美術図書館横断検索」で調べてみてください。詳細は「1.5.3 展覧会カタログ」の「a) ALC」をご参照ください。 国立情報学研究所のCiNii ResearchやCiNii Books、国会図書館オンラインや国立国会図書館サーチ、都立図書館や美術系大学の図書館のOPACなどでも雑誌書誌の検索ができます。 CiNii Research (https://cir.nii.ac.jp/) CiNii Books (https://ci.nii.ac.jp/books/) 国立国会図書館オンライン(https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/) 国立国会図書館サーチ (https://iss.ndl.go.jp/) 東京都立図書館 (https://www.library.metro.tokyo.jp/) 女子美術大学・女子美術大学短期大学部図書館 (https://library.joshibi.ac.jp/) 多摩美術大学図書館 (https://libopac.tamabi.ac.jp/drupal/) 東京藝術大学附属図書館 (https://www.lib.geidai.ac.jp/) 東京造形大学図書館 (https://www.zokei.ac.jp/library/) 武蔵野美術大学美術館・図書館 (https://mauml.musabi.ac.jp/) 洋雑誌の場合、ニューヨーク近代美術館(MoMA) やGetty財団などのOPACも参考になります。 Museum of Modern Art, New York (https://library.moma.org/discovery/search?vid=01NYA_INST:MoMA) Getty Research Institute Search Tools and Databases. The J. Paul Getty Trust (https://www.getty.edu/research/tools/) b) 冊子で探す 『東京都美術館蔵美術雑誌目録』は、薄い小冊子ではありますが、多くの美術雑誌を扱っていると同時に、簡単な解題も付いていて大変便利です。これを始めとする他の図書館の雑誌目録は、実際に足を運ばなくても、書誌事項の確認にも役立ちます。 『東京都美術館蔵美術雑誌目録 昭和62年2月末日現在』 東京都美術館編 同館刊, 1987. [027.5||To46||1987] 特定の雑誌について深く調べたい場合もあると思います。以下では、雑誌について複数の視点から調査するときに参考になるツールを取り上げます。 ある雑誌について、時代的意義やその内容を簡単に説明した解題を確認したい場合は、雑誌の事典を見てみましょう。次に挙げる2冊のうち、最初のものは明治以降の雑誌を扱った代表的な事典です。この事典は本来、近代文学を扱ったものですが美術雑誌も多く含まれています。これに載っていなければ2番目の事典を使って、その雑誌について書かれた文献の所在を調べることができます。 『日本近代文学大事典 第5巻 新聞・雑誌』 日本近代文学館編 講談社, 1977, 461p. [R910.33||N71||5] 『雑誌新聞文献事典』 天野敬太郎編纂 深井人詩補訂 金沢文圃閣, 1999, 315p. (文圃文献類従001) [027.5||A43] 雑誌とその時代背景との関連を知りたい場合には、カタログに掲載された次のような年表も参考になります。 「近代日本美術に関する文献年表 付:主要美術雑誌刊行年表」 東京都美術館編 『近代日本美術の歩み展: 明治・大正から昭和へ』 朝日新聞東京本社, c1979, p.277-303. [CG||145||004855] 『大正期新興美術資料集成』は、大正期の新興美術にまつわる資料集です。「図版編」には、当時刊行された雑誌の表紙の書影が収録されています。「年表編」では、雑誌の創刊年に、その内容や目次などが詳しく記載されています。 『大正期新興美術資料集成』五十殿利治, 菊屋吉生 滝沢恭司[ほか]著 国書刊行会, 2006, 580, 58 p. [702.16||O64] 『創刊号のパノラマ 』は、1867(慶應3)年~1956(昭和31)年に発刊された雑誌の創刊号の表紙を一堂に配した資料です。 『創刊号のパノラマ : 近代日本の雑誌・岩波書店コレクションより』 うらわ美術館, 岩波書店編集部編 岩波書店, 2004.9, x, 133p. [051||U84] 『誌上のユートピア』は、日本近代の主要な美術雑誌を紹介した展覧会のカタログです。雑誌そのものの美的な価値に注目しています。 『誌上のユートピア : 近代日本の絵画と美術雑誌1889-1915』 神奈川県立近代美術館編 美術館連絡協議会, c2008, 358p. [CG||141||005483] 『美術と印刷物』は、2014年に当館で開催した展覧会の記録集です。同展では、1960-70年代の「美術」と親密な「印刷物」に着目し、日本のみならず、アメリカ、ドイツで刊行された雑誌などの様々な資料が取り上げられました。 『美術と印刷物 : 1960-70年代を中心に : 記録集』東京国立近代美術館編集 東京国立近代美術館, 2015, 63p. [MP||NMA1||[2015]] 『日本の70年代 1968-1982』は、2012年に埼玉県立近代美術館で開催された展覧会のカタログです。70年代の世相を色濃く反映した日本の雑誌が多数取り上げられています。 『日本の70年代 1968-1982』埼玉県立近代美術館, 前山裕司, 梅津元, 平野到編 埼玉県立近代美術館, 美術館連絡協議会, c2012, 283p. [CG||141||008887] 『松本竣介と「雑記帳」の画家たち』 は、1986年に神奈川県立近代美術館で開催された展覧会のカタログです。松本竣介らと雑誌『雑記帳』の関係を取り上げています。 『松本竣介と「雑記帳」の画家たち』 神奈川県立近代美術館編 同館刊, 1986, [31]p. [CG||146||007140] 4.3 各号情報と所蔵情報 4.3.1 各号情報の見方 「各号情報」には巻号、発行年月、特集名などといったものがあります。この中で特に大切なのが巻号と発行年月です。例えば文献リストに「芸術新潮 49(7)1998.7」とだけ書かれていたとします。雑誌名が『芸術新潮』であることはすぐにわかるでしょう。「1998.7」が発行年月であることも想像がつくかもしれませんが、それ以外の数字は何を意味するのでしょうか。「49(7)」は、49巻7号を表しています。 何巻何号という言い方を省略する場合、図書館では、上記のように巻次を書いてそのあとに丸括弧に号数を入れて表記します。雑誌によっては通号のみを表記しているものもありますが、この場合、丸括弧は用いず、通号の号数のみを記述します。次に述べる「所蔵情報」を見るときにも応用が効きますので、この丸括弧を用いた巻号の表記法は覚えておくと便利です。 4.3.2 所蔵情報の見方 「所蔵情報」は、「図書館にあるかどうか」という図書館サイドから見た情報です。「所蔵情報」を実際にみてみましょう。OPACでは「書誌情報」と「所蔵情報」が確認できるようになっています。「所蔵情報」の「所蔵年」「所蔵巻号」という項目に注目してください。ここではいくつかの約束事があります。 まず「所蔵年」は、その館の所蔵最古号と所蔵最新号の年をハイフン(-)で結んだ形で記されています。1980-1995とあれば最古号は1980 年、最新号は1995年のものということです。ただし、その期間のものを全て所蔵しているわけではありません。この期間のどの号を所蔵しているかを確認するには「所蔵巻号」を確認します。 この「所蔵巻号」を表記するのに、先の丸括弧を使った巻号の記述方法が使われています。例えば「33(5-6,8)」は33巻の5号から6号と8号を所蔵しているというように、丸括弧の中にその巻の何号があるのかが表記されています。欠号がなければ、単に「33」とだけ表記します。なお、雑誌によっては通号のみを表記しているものがあります。この場合は所蔵している通号の号数をそのまま記述します。巻号の最後に「+」がついているものは、継続して受入中であるという意味です。なお、ここで紹介した「所蔵情報」の見方は多くの図書館の目録でも共通しています。 4.3.3 他の図書館の蔵書目録を調べる 東近美アートライブラリで所蔵していない雑誌は、他の図書館で所蔵していないか、他館のOPACや蔵書目録で調べてみましょう。一館だけの所蔵を扱った蔵書目録のほかに、複数の図書館の所蔵を一度に調べることのできる総合目録もあります。まずは一館のみを扱ったタイプの蔵書目録を挙げます。 『国立国会図書館所蔵国内逐次刊行物目録 昭和62年末現在』 国立国会図書館収書部編 同館刊, 1988, 1705p. [027.5||Ko49||87] 『東京都美術館所蔵美術雑誌目録 1992年2月末現在』 東京都美術館編 同館刊, 1992, 98p. [027.5||To46||1992] 『日本近代文学館所蔵主要雑誌目録 1990年版』 日本近代文学館編 同館刊, 1989, 126p. [027.5||N71] 『県立神奈川近代文学館収蔵新聞・雑誌目録 1995年版』 神奈川文学振興会編 同会刊, 1996, 866p. [027.5||Ka43] 1番目の国立国会図書館の蔵書目録は書誌・所蔵項目だけでなく、巻末の「総目次・総索引一覧」に目次の所在が示されているかどうか(☆印)、『雑誌記事索引』に収録されているかどうか(◇印)も分かるようになっています。国立国会図書館の蔵書目録には、上記の『国内逐次刊行物目録 追録 昭和63年1月-12月』ほか、外国の逐次刊行物の目録もあります。東京都美術館の雑誌目録は、4.3でも挙げましたが、こちらはより新しいものです。個々の雑誌の説明は古い版のほうが詳しいです。 この他、国立国会図書館オンライン、都立図書館や美術系大学の各図書館のOPACもインターネットで検索できます。ただし、大学図書館の多くは、利用に際して紹介状が必要であるなど、大学関係者以外の利用は制限されています。 次に複数の図書館の所蔵を一度に調べるためのものとして、国立情報学研究所の総合目録を挙げます。主に国公私立の大学図書館の「所蔵情報」を調べることができます。なお、CiNii Booksはそのインターネット版です。 最新の情報を調べる場合はCiNii Booksのご利用をおすすめします。 『学術雑誌総合目録 和文編 1985年版』 文部省編 丸善, 1986, 3冊. [R027.5||G16||85] 『学術雑誌総合目録 欧文編 1988年版』 学術情報センター編, 1989, 5冊. [R027.5||G16||88] CiNii Books (https://ci.nii.ac.jp/books/) 4.4 記事情報 4.4.1 主題・人名から探索 実際に雑誌記事を探す場合、まず記事の所在をつきとめることが最初のステップとなります。まずは主題や人名から探すことのできるツールを紹介します。 a) 冊子で探す 『芸術・美術に関する○○年間の雑誌文献目録』 日外アソシエーツ編 同社刊, 1978-83. 6冊. [R703.1||N71] 『美学・美術史研究文献要覧』 日外アソシエーツ編 同社刊, 1999, 4冊. (20世紀文献要覧体系30) [703.1||N71] いずれも巻頭に「凡例」がありますが、巻号の読み方などはこれまでに説明した方法と同じです。巻末の索引で人名や主題から引くことができます。『芸術・美術に関する○○年間の雑誌文献目録』が『雑誌記事索引 人文・社会編』をもとにした純粋な雑誌の索引であるのに対して、後者には図書や展覧会カタログも含まれています。この二つのシリーズを利用することで戦後に刊行された美術に関する雑誌記事の主要なものはカバーすることができるでしょう。 b) インターネットで探す 1) 国内 まずご紹介したいのは『雑誌記事索引』です。国立国会図書館による雑誌記事索引の提供は、1948年から1995年まで雑誌として刊行されましたが、2002年に国立国会図書館のOPACが全面公開され、これによりデータベース化された雑誌記事索引の全データがインターネットを通じて検索することが可能となりました。国立国会図書館で所蔵している主要な雑誌の記事が検索できます。国立国会図書館オンラインや、国立国会図書館サーチから検索することができます。収録されている雑誌の一覧も国立国会図書館のウェブサイトで公開されています。 国立国会図書館 雑誌記事索引について (https://www.ndl.go.jp/jp/data/sakuin/sakuin_select.html) 雑誌記事索引採録誌一覧 (https://www.ndl.go.jp/jp/data/sakuin/sakuin_index.html) 次に、国立情報学研究所(NII)の文献情報検索サービス、「CiNii Research 論文・データをさがす」をご紹介します。「CiNii Research」では文献く加えて、外部連携機関、機関リポジトリ等の研究データ、KAKENの研究プロジェクト情報などを横断検索することが可能です。上で説明した「雑誌記事索引」も含まれます。 CiNii Research (https://cir.nii.ac.jp/) 2) 海外 「ARTbibliographies Modern (ABM) 」は、モダンアートおよびコンテンポラリーアートを専門とする書誌情報としては唯一のものです。 絵画、彫刻、写真からビデオアート、ボディアート、グラフィティまで、あらゆる芸術形式を網羅しています。 1960 年代後期以降のものから、完全抄録と索引を提供しています。 「Arts & Humanities Database」は、芸術、建築、デザイン、歴史、哲学、音楽、文学、演劇、文化研究を含む数百のタイトルを収録しています。 次の索引を補足するよう設計されています。 ABM, DAAI, British Humanities Index, MLA International Bibliography and Philosopher’s Index等。 「Avery Index to Architectural Periodicals」は、建築、都市工学分野の記事索引です。1934年以降の建築に関するジャーナル記事を扱っており、建築と建築史、景観設計、都市計画、歴史的保存、インテリアデザインや室内装飾などを網羅しています。 「Design and Applied Arts Index (DAAI)」は、デザイン・工芸分野にかかわる多様な記事を収録し、1973 年から現在までのジャーナル記事、展覧会批評、ニュース項目を検索できます。 工芸、グラフィックデザイン、ファッション、インテリア、建築、ウェブデザイン、アニメーション、造園など、幅広い分野をカバーしています。 「International Bibliography of Art (IBA)」は、この分野で最も信頼されている「Bibliography of the History of Art (BHA) 」の継承後誌を公開しているウェブ版データベースで、BHA の編集方針を踏襲しています。 このデータベースには、Getty Research Institute により 2008年から2009 年に作成されたレコード、ならびに同じシソーラスと典拠ファイルを使用して ProQuest により新たに作成されたレコードが含まれます。 上記のデータベースはいずれも、ProQuest社が提供しており、共通のプラットフォームを使用しているため、データベースを横断検索することができます。検索画面には英語と日本語の両方がありますが、抄録などのデータ内容は英語だけです。左上の欄に作家名などを入力して検索します。記事が見つかったら出版物の種別を示す「ドキュメントのタイプ」の項目を確認してみましょう。「Journal article」とあれば雑誌記事ですので、雑誌のタイトルと巻号を確認し、あらためて当館の蔵書検索(OPAC)を検索し、所蔵を確認してください。 「BHA and RILA」は、西洋美術全般のデータベースで、英語で抄録を読むことができます。「Document Type」に「Article (journal)」と記されていたら雑誌記事です。「Bibliography of the History of Art(BHA)」(1990-2007)、および「Repertoire de la litterature de l’art(RILA)」(1975-1989) が統合されており、同時に検索できます。当館の蔵書検索(OPAC)で所蔵を確認する際は、上記データベースと同様です。 Bibliography of the history of art (BHA). And Repertoire de la litterature de l’arta(RILA), The Getty (https://www.getty.edu/research/tools/bha/index.html) 「JSTOR」は米国非営利公益法人による美術雑誌170タイトル以上を含む学術アーカイブです(2019年9月現在)。 OAO は、旧グローブ社美術事典The Dictionary of Art のオンライン版です。The Dictionary of Art のフルテキストを含んだGrove Art Online のほか、The Oxford Companion to Western Art, Encyclopedia of Aesthetics, The Concise Oxford Dictionary of Art Terms, Benezit Dictionary of Artistsも横断検索できます。 4.4.2 雑誌の総目次からの探索 雑誌が特定できる場合は、その雑誌の総目次や総索引から記事を探してみましょう。とはいえ全ての雑誌に総目次があるわけではありません。また、その形態も一冊の図書であったり、雑誌の一号であったり、はたまた年末の号に一年分の目次を掲載する雑誌もあります。 日本の主な雑誌に関しては、当館の蔵書検索(OPAC)では「注記」という項目で総目次の所在も示しています。しかし、全ての雑誌に総目次が表示されるとは限りません。総目次がない場合には下記の参考図書を活用してみましょう。 『国立国会図書館所蔵国内逐次刊行物総目次・総索引一覧 平成3年1月末現在』 国立国会図書館逐次刊行物部編 同館刊, 1991, 249p. [027.5||Ko49] 『日本雑誌総目次要覧』 天野敬太郎 深井人詩共編 日外アソシエーツ, 1985, 515p. [027.5||A43] 少し性格は異なりますが、下記の資料は、明治から終戦までの主要美術雑誌53誌の目次を誌名順に並べたものです。人名索引もあり、戦前雑誌の人物情報を探すときにも役立ちます。 『美術関係雑誌目次総覧 明治・大正・昭和戦前篇』 小林忠編 国書刊行会, 2000, 4冊. [027.57||Ko12] 『前衛誌』は、20世紀初頭の未来派・ダダ・構成主義に関連する雑誌やエフェメラについてまとめられた資料です。海外編と日本編が刊行されており、それぞれテキスト編と図版篇の2冊組となっています。 『前衛誌 : 未来派・ダダ・構成主義 外国編』西野嘉章 東京大学出版会, 2016, 2冊. [702.07||N85] 『前衛誌 : 未来派・ダダ・構成主義 日本編』西野嘉章 東京大学出版会, 2019, 2冊. [702.16||N85] 『創作版画誌の系譜』は、日本の近代版画を振り返る際に欠くことのできない、創作版画誌の目次および作品図版の目録です。書誌事項のみならず、解題も掲載されています。収録対象誌は、明治38年から昭和20年までに刊行されたもので、創刊年月順に配列されています。 『創作版画誌の系譜 : 総目次及び作品図版 : 1905-1944年』 加治幸子編著 中央公論美術出版, 2008, 96, 1115p. [732.16||Ka22] CD-ROMやマイクロフィルムのかたちで復刻された雑誌には、別冊の総目次が刊行されていることがあります。それらを用いることで、探している記事が何巻(何枚)目に収録されているのかを調べることができます。ここでは、例として下記の2点を挙げておきます。 『太陽総目次』 日本近代文学館編 同館刊, 1999, 25, 914, 43p. (近代文学館 : CD-ROM版 ; 6). [027.51||Ta25] 『萬朝報 : CD-ROM 主要記事総目録・解説/No.46』 日本図書センター, 1997, 520p. [027.5||Y84] 4.4.3 特定の年の記事を探す場合 年代を特定できれば『日本美術年鑑』が最も網羅的です。しかし、編集方針が途中で微妙に変わっているため、探し方に戸惑うことがあるかもしれません。平成12年版は「平成11年1月から12月」までを扱っている、というように版の年号と実際の収録年の間に一年のずれがありますので、ご注意ください。なお、当館の蔵書検索(OPAC)では年代によって書誌が分かれています。詳細は「1.4.4 年鑑」をご参照ください。 4.4.4 論集 これまで雑誌記事の検索方法をご紹介してきましたが、ここでは特定のテーマや著者でまとめられた論集をご紹介します。これらの初出は多くが雑誌媒体に掲載されたものです。 『海外新興芸術論叢書』は大正・昭和前期に未来派・立体派・表現派の言説をまとめたものです。全22巻から成ります。 『海外新興芸術論叢書 [復刻版]』 日高昭二, 五十殿利治監修 ゆまに書房, 2003-2005, 22冊. [702.06||Ka21] 『コレクション・日本シュールレアリスム』は戦前に出版された単行本や雑誌に掲載されていたシュールレアリスムの言説をまとめたものです。全15巻から成ります。 『コレクション・日本シュールレアリスム [復刻編集版]』 和田博文 [ほか] 編 本の友社, 2000-2001, 15冊. [702.16||Ko79] 『美術批評家著作選集』は美術批評家やジャーナリストごとに主要な言説をまとめた選集です。各巻で取り上げた美術批評家やテーマについては編者による解題も載っています。全21巻から成ります。 『美術批評家著作選集』 一氏義良 [ほか]著 ゆまに書房, 2010-2011, 21冊. [704||B42] 下記は著名な美術批評家ごとに編まれた論集・選集です。 『今泉篤男著作集』 今泉篤男著 求龍堂, 1979, 6冊. [704||I43] 『陰里鉄郎著作集』 陰里鉄郎著 一艸堂, 2007, 3冊. [704||Ka18] 『河北倫明美術論集』 講談社, 1977-78, 5冊. [704||Ka94] 『コレクション瀧口修造』 瀧口修造 [著] みすず書房, 1991-1998, 14冊. [704||Ta71] 『辻惟雄集』 辻惟雄著 岩波書店, 2013-14, 6冊. [702.1||Ts41] 『虚像の時代 : 東野芳明美術批評選』 東野芳明著 ; 松井茂, 伊村靖子編 河出書房新社, 2013, 349p. [704||To63] 『中原佑介美術批評選集』 中原佑介著 ; 中原佑介美術批評選集編集委員会編, 現代企画室+BankART出版, 2011-15, 8冊. [704||N33] 『針生一郎評論』 針生一郎著 田畑書店, 1969-70, 6冊. [704||H33] 『土方定一著作集』 土方定一著 平凡社, 1976-78, 12冊. [704||H56] 『宮川淳著作集』 宮川淳著 美術出版社, 1980-81, 3冊. [704||Mi76] 『ヨシダ・ヨシエ全仕事』 ヨシダ・ヨシエ著 芸術書院, 2005, 591p. [704||Y86] From postwar to postmodern, Art in Japan 1945-1989は、戦後の日本美術について書かれた論考を英訳してまとめた論集です。 From postwar to postmodern, Art in Japan 1945-1989 : primary documents. edited by Doryun Chong … [et al.]. Museum of Modern Art, c2012, 440 p. [702.16||C53] 下記は海外の美術批評や理論をまとめた論集です。邦訳があるものもあります。 Art in theory : an anthology of changing ideas. edited by Charles Harrison and Paul Wood. Blackwell, 1992-2003, 3v. [701||H33] Theories and documents of contemporary art : a sourcebook of artists’ writings. 2nd ed., rev. and expanded, Kristine Stiles and Peter Selz. University of California Press, c2012, xxii, 1141, xxii, 24 p. [702.07||St6] Theory in contemporary art since 1985. 2nd. ed., edited by Zoya Kocur and Simon Leung, Wiley-Blackwell, 2012, xxiv, 527 p. [702.07||Ko15] Art since 1900 : modernism, antimodernism, postmodernism. 3rd ed., Hal Foster … [et al.]. Thames & Hudson, 2016, 896 p. [702.07||F41] 『Art since 1900 : 図鑑1900年以後の芸術』ハル・フォスター [ほか] 著 ; 尾崎信一郎 [ほか] 編 東京書籍, 2019, 895p. [702.07||F41] American artists on art : from 1940 to 1980. edited by Ellen H. Johnson. Routledge, 2018, xii, 274 p. [702.53||J64] 4.5 美術関連機関について 最後に美術館以外の機関で美術と関係の深い学会、研究所などを列挙し、その主な出版物を紹介します。東近美アートライブラリに比較的多く出版物が所蔵されているものや、関わりの深いものを中心に挙げています。 a) 学会 美術史学会 (http://www.bijutsushi.jp/)時代や地域を問わず美術史一般が対象。 『美術史』 美術史學會 便利堂, 1 (昭25.4)-. [ZW||ヒ] 美学会 (https://www.bigakukai.jp/)ひろく美学を研究対象とする学会。 『美學』 美學會編 寶雲舎. 1巻1号 (1950)-. [ZW||ヒ] ジャポニスム学会 (https://japonisme-studies.jp/ja/)ジャポニスム(19~20世紀初めの欧米での日本ブームのこと)を扱う。 『ジャポニスム研究』 ジャポニスム学会刊, No. 18 (1998)-. [KB||シ] 『ジャポニスム入門』 ジャポニスム学会編. 思文閣出版, 2000, 247, 33p. [702.06||J24] 日仏美術学会 (https://sfj-art.org/) 日本におけるフランス美術研究と、フランスにおける日本美術研究の推進を目指す学会。 『日仏美術学会会報』 日仏美術学会 同会刊, 1号 (juil. 1981)-. [KB||ニ] 明治美術学会 (https://www.meibikai.org/)日本の近代美術と西洋美術との関係や、日本における「美術」の概念の成立過程など、明治期の美術に焦点をあてた学会。 『近代画説 : 明治美術学会誌』 明治美術学会[編集] 同会刊, 1号 (1992)-. [ZW||キ] アート・ドキュメンテーション学会 (http://www.jads.org/)美術に関する「情報」を扱う。 『アート・ドキュメンテーション研究』 アート・ドキュメンテーション研究会編集 同会刊, No. 1 (Mar. 1992)-. [KB||ア] 日本アートマネジメント学会 (http://ja-am.org/)芸術文化政策や施設運営などの理論と実践についての研究を行う。 『アートマネジメント研究』 日本アートマネジメント学会[編] 美術出版社, 1号 (2000)-. [ZW||ア] 日本映像学会 (https://jasias.jp/)写真・映画・テレビなどひろく映像に関する研究を行っている。 『映像学』 日本映像学会 同会刊, Vol. 2, no. 1 (1981)-. [ZW||エ] b) 美術関係研究所 東京文化財研究所 (https://www.tobunken.go.jp/index_j.html)文化財全般にわたる調査研究や保存修復、文化財保護の国際協力を行う研究所。昭和5(1930)年に黒田記念館内に設置された美術研究所を前身とする。『美術研究』 (雑誌) と『日本美術年鑑』 (図書)ほかの刊行物を発行。雑誌『みづゑ』の創刊号から90号までの全文をインターネットで提供。執筆者の索引もあり。 『美術研究』 帝國美術院附属美術研究所 美術懇話會, 1號 (昭7.1)-. [ZW||ヒ] 東京文化財研究所所蔵資料アーカイブズ みづゑ (http://mizue.bookarchive.jp/) 修復研究所 21 (https://www.ars21.co.jp/) 旧称:創形美術学校修復研究所。 『修復研究所報告』 修復研究所21, Vol. 15 (1999・2000)-. [KB||シ] c) 各種団体 国際交流基金(ジャパンファウンデーション)(https://www.jpf.go.jp/)国際的な文化交流の推進を目的として創られた基金。多くの展覧会を主催・後援している。 『国際交流基金フォーラム便り』 国際交流基金, Vol. 0 (Mar. 2000)-. [KN||コ] 鹿島美術財団 (https://www.kajima-fa.or.jp/)鹿島建設による企業メセナの一環として美術の調査研究や『鹿島美術財団年報』などを発行している。 『鹿島美術財団年報』 鹿島美術財団 同財団刊, 1号 (昭57/58)-. [KA||カ] 『鹿島美術研究 : 年報別冊』鹿島美術財団 同財団刊, 平成5年度 (平5)-. [KA||カ] 美術文献ガイドメニュー 0:東京国立近代美術館のツールを使う 1:人物情報の探し方 2:作品情報の探し方 3:展覧会情報の探し方 4:雑誌情報の探し方
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美術文献ガイド3:展覧会情報の探し方
3.1 展覧会情報とは 展覧会情報とは、主に下記5点の内容に関する情報です。 展覧会の会期・会場 展覧会の出品作品 展覧会の出品作家 展覧会を開催するにあたって執筆された論文 展覧会を評して書かれた短評(展評) 以下では美術館等で開催された展覧会の展覧会情報の探し方についてご紹介します。 3.2美術館開催の展覧会情報を探す 全国各地の美術館で開催される展覧会は数多くあり、展覧会情報を得るためには様々なアプローチの仕方が考えられます。当室だけでは情報を確認できない可能性もあるため、ここではインターネットや他の美術系の図書館等を利用し、外部から情報を得る方法も含めて紹介していきます。 はじめに展覧会情報の中でも最も重要な情報源である「展覧会カタログ」の探し方を取り上げ、次に「過去の展覧会情報」「開催中(予定)の展覧会情報」の探し方について順を追ってご紹介します。 3.2.1 展覧会カタログを探す ここでは当館の蔵書検索(OPAC)を利用した検索方法について紹介いたします。次いで他館の所蔵情報の調べ方をご紹介します。 a) 冊子体の検索方法 当館の蔵書検索(OPAC)で展覧会名や作家名をキーワードにして検索すると、展覧会カタログの項目にヒットします。ヒットが多すぎた場合には、展覧会の開催美術館の固有名や出版年などの検索条件を追加して、絞込みをするとよいでしょう。東近美の展覧会カタログと同様、請求記号の「CO」は個展を、「CG」はグループ展を指している事も知っておくと便利かもしれません。 b) 他館の所蔵情報(データベース) まず「ALC Search : 美術図書館横断検索」で調べてみてください。詳細は「1.5.3 展覧会カタログ」の「a) ALC」をご参照ください。 美術系大学図書館、公共図書館等のホームページでも蔵書検索ができます。各OPACを利用する事により、書誌情報の他、展覧会の会期・会場などの確認ができます。 東京都立図書館(https://www.library.metro.tokyo.jp/) 女子美術大学・女子美術大学短期大学部図書館(https://library.joshibi.ac.jp/) 多摩美術大学図書館(https://libopac.tamabi.ac.jp/drupal/) 東京藝術大学附属図書館(https://www.lib.geidai.ac.jp/) 東京造形大学図書館(https://www.zokei.ac.jp/) 武蔵野美術大学美術館・図書館(https://mauml.musabi.ac.jp/) c) 他館の所蔵情報(参考図書) 明治期から現在まで、国公立6館の美術館・博物館が収集した国内開催の主要な展覧会カタログ(絵画・彫刻・工芸・写真・書・歴史など)60,000点を体系的に分類、テーマ・分野ごとに一覧できます。カタログの基礎的な書誌情報に加え、展覧会の会期・会場・主催、カタログの所蔵先も記載しています。巻末には画家名、作家名やテーマから引ける「人名・事項名索引」「主催者名索引」が付いています。なお、最新の情報は「美術図書館横断検索」で検索できます。 『展覧会カタログ総覧』日外アソシエーツ編集, 日外アソシエーツ, 2009.1, 2冊[703.1||N71] 東京都現代美術館が1999年3月までに受入れた約15,000点にのぼる日本語の展覧会カタログの書誌データを収録した目録です。当館の蔵書検索(OPAC)で検索してヒットしなかった1999年以前のカタログは、この目録に当たるとよいでしょう。この目録は本文編と索引編の2冊組になっています。索引編では、「図録(カタログ)タイトル」「美術作家(カナ)」「美術作家(Alphabet)」「美術館(カナ)」「美術館(Alphabet)」から検索することができます。全てのカタログに4桁の数字が付されているので、その数字を元に本文編を引くと、カタログの「タイトル」「出版情報」「会期・会場」「出品作家名」等の情報を得る事ができます。また、本文編は分類番号順に排列されているので、特定の分野に関する展覧会を直接探す事も可能になっています。 『東京都現代美術館所蔵展覧会カタログ目録 本文編・索引編』 東京都現代美術館普及部図書情報係(美術図書室)編, 同館刊, 2000.3-, 冊 [R029.6||To46] 戦前から戦後にかけ百貨店美術部や日本画商(新画商)が開催した「市井(しせい)展」を一覧できます。「展名」「会期・会場」「主催」「出品」はもちろん、それらの典拠や展覧会について書かれた主な文献まで紹介されています。 『淡交会, 珊々会, 尚美展から東京会まで』東京美術倶楽部編, 八木書店, 2012 (市井展の全貌:戦前編), xiv, 521p [706.9||To46] 『東京における百貨店・画商の日本画展観』東京美術倶楽部編. 八木書店, 2015 (市井展の全貌:戦後編), xiii, 719p [706.9||To46||2]『百貨店展覧会史 : 戦後昭和の世相と文化の記録』志賀健二郎編, 日外アソシエーツ, 2024, 15, 597p [R706.9||Sh27] 『百貨店展覧会史 : 戦後昭和の世相と文化の記録』志賀健二郎編, 日外アソシエーツ, 2024, 15, 597p [R706.9||Sh27] d) 海外の展覧会カタログ 下記は海外の展覧会カタログを探す際のレファレンスツールです。 The worldwide bibliography of art exhibition cataloguesは、1963年から1987年までに世界各国で開催された展覧会カタログに関するデータを収録しています。地理的区分やジャンルごとに排列され、総索引から引く事もできます。 The worldwide bibliography of art exhibition catalogues, 1963-1987 vol.1.-3. ed. by Worldwide Books. Kraus International Pub., 1992, 3 v.[R703.1||W88] 近年のものに関しては、下記のホームページで検索できます。カタログの実物を手に取るためには、ここで得た情報を元に当館の蔵書検索(OPAC)や、ALC Search、他機関のデータベースでお調べください。 Worldwide Books (https://www.worldwide-artbooks.com/) 「NYARC Discovery」は、 New York Art Resources Consortium (NYARC) の3館、Brooklyn Museum Libraries & Archives、 Frick Art Reference Library、The Museum of Modern Art Library が提供するリサーチ・ツールです。 NYARC Discovery (https://nyarc.org/initiatives/discovery) 3.2.2 過去の展覧会情報を探す 過去の展覧会情報とは、既に開催された展覧会の会期・会場等の情報や記録を指します。探し方としては、カタログが発行されている場合は前項を参考にカタログを探し、展覧会を開催した美術館名や会期などの情報の特定をするのがよいでしょう。また、カタログが発行されていない場合は、「1.人物情報の探し方」を参考に、作家略歴や展覧会への出品歴等を探し、展覧会に関するデータを集めていく方法があります。以上のようにして、ある程度のデータを集め、開催した美術館や開催年を特定した上で、下記で紹介するレファレンスツールを活用することで、様々な展覧会情報を得ることができるでしょう。 a) 年報・ニュースレター 展覧会の会期・会場の情報を把握している場合は、その会場館で発行された年報やニュースレターを用いることで、その展覧会情報の詳細を得られる可能性があります。求める巻号の所蔵の有無はOPACで確認します。年報やニュースレターには、美術館によって内容は違いますが、展覧会の予告、報告、寄稿文等が掲載されている場合が多くあります。また、展覧会に際して行なわれた関連イベントやシンポジウムの記録等も掲載されている事があります。 b) 年鑑 年鑑は一年間の業界の動向を知るための基本的なツールです。その年の美術界の動向、主なニュースなどを扱っています。内容は年代によって多少の違いはありますが、「美術界年史」「主要美術展覧会」「美術文献目録」「物故者」を主に扱っています。詳細は「1.4.4 年鑑」をご参照ください。 c) 雑誌 『展評』は展覧会評を中心に作られている季刊の雑誌です。 『展評: てんぴょう』アートヴィレッジ, 1999-2003, 季刊[ZW||テ] 他の雑誌にも展覧会評は掲載されているケースが多く、こうした記事は展覧会の評価を知るだけでなく、展覧会の記録としても利用できます。雑誌内の記事情報の探し方は、「4. 雑誌情報の探し方」をご参照ください。 d) その他 『日本の美術展覧会開催実績報告書』は、日本の美術館 (美術系博物館を含む)における1945年以降の美術展覧会の開催記録をまとめた報告書です。美術館ごとに「展覧会名」「会期」「主催・協力」「東京・横浜の主要な8つの美術図書館の展覧会カタログ所蔵データ」を調べることができます。 『日本の美術展覧会開催実績報告書』国際文化交流推進協会アートカタログ・ライブラリー [編] 国際文化交流推進協会アートカタログ・ライブラリー, 2003.3-,[R706.9||Ko51] 1935年から現在までに主に日本国内で開催された近現代美術関係の展覧会開催情報が登録されています。会場、展覧会名、開催年、の3項目からの検索が可能です。「文化財関連情報」のタブから「美術展覧会情報」を選んでください。 東文研 総合検索(東京文化財研究所)(https://www.tobunken.go.jp/archives/) 1945年から2005年に国内の美術館で開催された企画展・特別展・企画性の高い常設展・所蔵作品展について、会期会場、主催、展覧会カタログの有無を検索することができます。 全国の美術展覧会情報についてキーワード検索が可能です。また、開催中・開催予定の展覧会一覧だけでなく、展覧会タイトル・会場の50音別一覧、開催年別一覧、会場県別一覧があるなど、様々な角度から展覧会情報を調べることができます。 2021年3月にPDF版が公開された「日本の美術館における現代美術展」(中島理壽編)、および、「国外で開催された日本現代美術展」(光山清子編)を元に作られたデータベース(2022年2月公開)。 3.2.3 開催中(予定)の展覧会情報を探す ここでは開催中の展覧会やこれから行われる展覧会の情報を探すための方法をいくつかご紹介します。開催中・開催予定の展覧会情報は、雑誌、インターネット等のツールを利用してアプローチすることができます。 a) 国内刊行物 『月刊ギャラリー』は、掲載展覧会数の最も多い月刊の雑誌です。日本各地の開催中、開催予定の展覧会紹介に加えて、美術館・百貨店・画廊に分かれた1ヵ月分のスケジュール、展覧会紹介等が掲載されています。 『月刊ギャラリー』バーズ刊, 1985-, 月刊[ZW||キ] 『BT : 美術手帖』には国内と海外の最新のアート&アーティスト情報・展覧会情報・評論が掲載されています。なお、2018年4-5月号以降は発行されていませんが、小冊子の「ART NAVI(今月の美術館・ギャラリーガイド)」には、その時期に開催されていた展覧会の情報が掲載されています。 『BT : 美術手帖』美術出版社, 1988-, 月刊[ZW||ヒ] その他、下記にも国内の展覧会スケジュールが掲載されています。 『美術の窓』生活の友社, 2005-, 月刊[ZW||ヒ] 『月刊美術』サンアート, 1975-月刊[ZW||ケ] 『新美術新聞』は、1ヵ月に上・中・下旬号の3部発行されます。その月の上旬に出される新聞には月毎の展覧会スケジュールが掲載されています。また、毎年3月には、1年間の主な展覧会スケジュールが総覧できるようになっています。 『新美術新聞』美術年鑑社, 1971-旬刊[ZW||シ]※2026年3月休刊 b) 海外刊行物 ここでは主要世界都市の展覧会情報を扱っている雑誌を挙げておきます。 The art newspaperには、「Review」という分冊が付いており、その中の「Calendar」の項目では、世界各国の美術館、画廊で行われる展覧会のスケジュールが掲載されています。 The art newspaper. Umberto Allemandi, 1990-, 月刊[ZY||A] c) インターネット 近年は各美術館の公式ホームページが充実してきたため、ホームページ上で展覧会情報を得る事が容易になっています。下記は各美術館のホームページへのリンク集を含む展覧会情報を提供しているWebサイトです。 「Art Scape」では、トップページの「展覧会スケジュール」から地域別に全国の展覧会情報を調べることができます(毎月1日、15日更新)。同じくトップページの「ミュージアム検索」では、全国の美術館・博物館の情報がデータベース化されており、都道府県から検索することもできます。 Art Scape (大日本印刷)(https://artscape.jp/) 「Internet Museum」では、「博物館・美術館」の検索で展覧会情報や施設情報を、「展覧会」で日付から展覧会・イベント情報を調べることができます。イベント・展覧会では、チラシの画像や詳細情報を見ることができます。 Internet Museum (丹青グループ)(https://www.museum.or.jp/) 3.3 美術団体の展覧会情報を探す ここでは美術団体の展覧会情報の探し方を紹介します。美術団体はとりわけ展覧会を活動の場とする事が多く、展覧会カタログは各美術団体を調べる上での重要な情報源となっています。はじめにカタログの探し方を説明し、次に近年復刻された展覧会カタログ及び出品目録を数点紹介します。 3.3.1 美術団体の展覧会カタログを探す 美術団体展の開催に際して作成された展覧会カタログには、「作品図版」「出展作家のリスト」「出品目録」等が掲載されています。「○○年記念」カタログや作品集では団体に関する論文や年譜等が掲載されていることもあります。 当館の蔵書検索(OPAC)で団体名や展覧会名をキーワードにして検索すると、展覧会カタログの項目にヒットします。求める団体のカタログがヒットしたとしても、全ての巻号が所蔵されているわけではないため、必ず各号の所蔵を確認してください。 当館の蔵書検索(OPAC)で展覧会カタログが見つけられなかった場合、各美術年鑑を見ると何かしらの情報を得られる場合があります。『日本美術年鑑』『BT(美術手帖)増刊:年鑑』等には美術団体の項目が挙げられている事が多く、日本美術年鑑では前述した展覧会情報の中で、会期・会場の他、主要美術団体展に関しては出品された作品の記録まで記載されている事があります。また、「1. 人物情報の探し方」で取り上げている専門事典でも、概略的な説明文が掲載されている場合があります。 3.4 復刻されたカタログ資料を探す 下記は、現在では容易に見る事のできない貴重なカタログ等から得られる資料をそれぞれにまとめたものです。 明治から昭和初期にかけて活動した美術団体を含む美術展覧会の資料を復刻集成したシリーズです。このシリーズでは図版、出展目録、関係論文等の貴重資料を確認する事ができます。 『近代日本アート・カタログ・コレクション』ゆまに書房, 2001-2008, 89冊.[702.16||To46] ヨーロッパに日本美術を紹介し、日本には印象派を紹介したパリの画商である林忠正が所有していた競売の売立目録や西洋絵画コレクションのカタログ等をまとめたものです。全5巻から成ります。 『林忠正コレクション』木々康子監修 ゆまに書房, 2000, 5冊.[706.7||H48] 明治期に日本国内で開催された内国勧業博覧会第1回(1877:明治10年)から第5回(1903:明治36年)までの出品作品をまとめたものです。巻末には姓名索引、号名索引があります。 『内国勧業博覧会美術品出品目録』東京国立文化財研究所美術部編 東京国立文化財研究所, 1996, 476, 70p.[R702.16||To46] 幕末から明治期に海外で開催された主要9つの万国博覧会に出品された作品の目録。巻末に姓名索引、号名索引があります。 『明治期万国博覧会美術品出品目録』東京国立文化財研究所美術部編 東京国立文化財研究所, 1997, 403, 109p.[R702.16||To46] 明治期の主要5美術団体が開催した展覧会の出品目録。各団体別ごとに開催順・作家名順で構成されています。 『明治期美術展覧会出品目録』東京国立文化財研究所美術部編 中央公論美術出版, 1994, 236, 285p.[R702.16||To46] 大正期を中心に日本国内で開催された展覧会のうち主要33件の出品目録。巻末には五十音順の出品作家一覧があります。 『大正期美術展覧会出品目録』東京国立文化財研究所美術部編 中央公論美術出版, 2002, 589, 81p.[R702.16||To46] 昭和戦前期 (1926-1945) を中心に日本国内で開催された展覧会のうち主要32件の出品目録。巻末には五十音順の出品作家一覧があります。 『昭和期美術展覧会出品目録』東京文化財研究所美術部編 中央公論美術出版, 2006, 925,153p.[702.16||To46||[1]] 3.5 美術館データを探す ここでは美術館の所在・連絡先・開館情報等のデータを探すための参考図書を紹介します。 a) 国内の美術館情報 「全国美術館会議」のホームページには「全美の美術館」という加盟館へのリンクページがあります。 全国美術館会議 (https://www.zenbi.jp/) 『全国美術館ガイド』は、美術館、博物館等、全国の1780館の情報を集録しています。地域別に排列されていますが、巻末にある館名の五十音順の索引から引く事もできます。 『全国美術館ガイド』全国美術館会議編 美術出版社, 2001, 599p.[706.9||Z3] 『個人コレクション美術館博物館事典』は、全国の185の個人コレクションを主体に創立された美術館、博物館等の情報を掲載しています。小規模な美術館、博物館も多く取り上げられていますが、上記の『全国美術館ガイド』と重複する情報もあります。巻末にあるコレクター名から検索できる索引が特徴的です。 『個人コレクション美術館博物館事典』日外アソシエーツ編集部編 同社刊, 1998, 9, 398p.[R703.3||N88] 『人物記念館事典』は、美術作家等の個人を扱う記念館、美術館、資料館等約300館の情報が掲載されています。巻末には館名索引と人名索引があります。 『人物記念館事典』日外アソシエーツ編集部編 同社刊, 1996, 14, 561p.[R069.035||N71] 下記も特定の条件のもとに収集したガイドです。 『歴史博物館事典』 日外アソシエーツ編集部編 同社刊, 1999, 11, 509p.[R069.33||N71] 『企業博物館事典』 日外アソシエーツ編集部編 同社刊, 1997, 9, 423p.[R069||N88] b) 海外の美術館情報 海外の美術館やギャラリー情報を探す際には、次の参考図書を利用するのがよいでしょう。 International Directory of Artsは、世界各国の美術館・ギャラリー・関連機関等の連絡先情報が3巻で構成されています。美術館を探す場合は、Vol.1を利用します。国名・地名から調べることができます。 International Directory of Arts. De Gruyter Saur, 年刊 [R703.5||I57] Museums of the worldは、世界各国の美術館・博物館・ギャラリー等の連絡先情報が2巻にまとめられており、国名から調べることができます。Vol.2の巻末に収録されたindexでは、「Distinguished Persons」「Museum Staff」「Subject」から調べることが可能です。 Museums of the world. De Gruyter Saur, 年刊 [705||Sa91] また、雑誌の中でも美術館やギャラリーの情報を取り上げる場合があります。下記2冊を紹介しておきます。 Art in Americaは、毎年8月号にアメリカ内の美術館・ギャラリーの連絡先情報が掲載されます。展覧会・出展作家のデータ等が含まれる場合もあり、アメリカ国内における美術関連情報の詳細なデータを得る事ができます。 Art in America : an illustrated magazine. Brandt Art Publications, 月刊 [ZY||A] Art DiaryはイタリアのFlash Art Booksから毎年発行されているディレクトリーです。世界各国の美術作家、美術館、ギャラリーのデータが掲載されています。 Art Diary : the world’s art directory. Giancarlo Politi, 年刊 [705||A79] 美術文献ガイドメニュー 0:東京国立近代美術館のツールを使う 1:人物情報の探し方 2:作品情報の探し方 3:展覧会情報の探し方 4:雑誌情報の探し方
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美術文献ガイド2:作品情報の探し方
2.1 作品情報とは 作品情報とは、ある美術作品に関する、「作品名」「作家名」「制作年代」「大きさ」「技法」「所蔵先」などの様々なデータのことをいいます。ある美術作品について調べる場合、作品名や作家名をキーワードにして検索する場合が一般的でしょう。しかし、作品名や作家名(特に海外の作品・作家の場合)には名称や日本語表記にばらつきがあるため、注意が必要です。データが見つからなくてもあきらめず、キーワードを変えるなどして、丹念に調べたり、確認したりすることが大切です。 2.2 作品の解説や図版を探す ここでは、参考図書を使った作品解説や図版の探し方を説明します。 主に美術家の名前をキーワードとして、画集や展覧会カタログ、カタログ・レゾネなどを用いた調査方法を提示します。しかし、当館の蔵書検索(OPAC)は東近美アートライブラリでの所蔵資料を検索対象としているため、東近美アートライブラリで所蔵していない資料は当然ながらヒットしません。また、ヒットしたものも、あくまでも「東近美アートライブラリで所蔵しているもの」であって、それが世の中に存在する資料全てではありません。より多くの資料にあたるためには、他館のOPACを調べるか、参考図書を参照する必要があります。 以下、「作品図版・解説を掲載した本として、世の中にどのような本があるのか」を探す場合と「どの本のどこに作品図版や解説が掲載されているか」を探す場合に有用な資料や方法を紹介します。 2.2.1 画集、カタログ・レゾネ、展覧会カタログ ここでは、画集、カタログ・レゾネ、展覧会カタログを探すツールを紹介します。 a) 画集 作品図版が多く掲載されている画集は単行本として出版されたものや、全集・シリーズの中の1冊として出版されるものがあります(例: 『現代日本美術全集』(集英社)や、『日本の名画』(中央公論社)など)。下記の『画集写真集全情報』では、画集・写真集を探すことができます。作家名や被写体、テーマから書誌事項を調べることができます。 『画集写真集全情報2002-2006』日外アソシエーツ編集 日外アソシエーツ, 2007年, 882p. [720.3||N71||02/06] b) カタログ・レゾネ(=作品図録総覧) カタログ・レゾネ(Catalogue Raisonné)とは、ある作家の全作品のデータと図版を、時代別・主題別などに分類整理した目録のことです。 ある特定の作家の作品について調べる場合、その作家のカタログ・レゾネが刊行されていれば、まずそれに当たってみましょう。カタログ・レゾネは画集とは異なり、図版も白黒が多く、作品解説はほとんどついていません。鑑賞よりも作品のデータを提供することに主眼をおいて編集されているためです。掲載されている作品情報は「大きさ」「制作年代」「技法」「素材」「来歴」などの基本事項が中心です。日本ではあまり定着していないため、日本人作家の完全なカタログ・レゾネは少なく、外国人作家について外国語で著されたものがほとんどです。 ここでは、ある作家についてカタログ・レゾネや画集などが出版されているか否かを確認する際に役立つツールを紹介します。下記は作家名のアルファベット順に、レゾネの書誌事項が掲載されています。 Art Books : a basic bibliography of monographs on artists. 2nd ed. ed. by W. Freitag, Garland Pub., 1997, 568p. [R703.1||F46] 下記の資料には書誌事項だけではなく、レゾネの収録ジャンルも掲載されています。 A.C.I. art catalogue index : catalogues raisonnes & critical catalogues of artists 1780-2008 : painting, sculpture, works on paper, prints, contemporary media. compiled and realized by Noëlle Corboz and Cécile de Pebeyre, BFAS Blondeau Fine Art Services, 2009, 512p. [703.1||C88] 下記の2冊は、一部レゾネの書影も掲載しています。テーマ(印象派やフォービズムなど)や国でまとめられた画集を探すこともできます。 19c art books : a bibliography of artists and art in the 19th century. by Eizo Nishio. Art & Books, 2013, 213p. [703.1||N86||2] 20/21c art books : a bibliography of artists and art movements in the 20th and 21st centuries. by Eizo Nishio. Art & Books, 2004, 2v. [703.1||N86||3-1,3-2] International Foundation for Art Research (IFAR)が提供している下記のサイトでは、既刊書および出版準備中のカタログ・レゾネの出版状況を調べることができます。 「IFAR Catalogues Raisonnes (IFAR)」(https://ifar.org/cat_rais.php) ※2025年に停止 最後に、版画分野で活動する作家のレゾネを探すツールを紹介します。国内外の現代版画家100人のカタログレゾネを日本語で解説しています。巻末の作家索引では、作家名(日英表記)から掲載箇所を探すことができます。 『現代版画世界の100人 : カタログ・レゾネ全ガイド』長谷川公之著 栄光, 1996, 367p. [R730.3||H36] Print Council of Americaが提供している下記のサイトでは、版画家について、各作家のカタログ・レゾネを調べることができます。 「Index to Print Catalogues Raisonne (IPCR)」(https://www.printcouncil.org/search/) c) 展覧会カタログ 作品を探す上で欠かせないのが展覧会カタログです。展覧会は個人名を冠した場合もあれば、あるテーマによる場合もあるため、作家名をキーワードにOPAC等で検索しても、見つからないことがあります。そのような場合は「1. 人物情報を探す」を参考に、その作家の所属団体、活動時期などを調べ、作家名以外のキーワードを用いて検索しなおすことをおすすめします。展覧会カタログを探すツールについては、「3. 展覧会情報を探す」で詳しく解説しています。 2.2.2 美術全集 図版や解説を探す際に美術全集にあたることは重要です。しかし、厖大な全集の中から目的の図版を探すことは容易ではありません。そこで参考図書や美術全集の索引を活用しましょう。索引を用いることで、調べている作品の図版がどの全集のどこに掲載されているのかを調べることができます。 2.2.3 参考図書から探す ここでは主に全集に掲載されている図版や解説の所在を探すための参考図書を紹介します。これらの参考図書を用いることで、目的の作品図版が掲載されている全集の情報を得ることができます。ただし、全ての全集を東近美アートライブラリで所蔵しているわけではないため、未所蔵の全集については、所蔵館を調べる必要があります。 a) 日本美術の作品 『日本美術作品レファレンス事典』は、絵画篇・彫刻篇・工芸篇・建造物篇・陶磁篇・書跡篇に分かれています。作品名の日本語表記五十音順、英語表記のアルファベット順に、図版を掲載している全集名とその頁、図版番号が記載されています。各巻末の索引で作家名で引くことができます。 『日本美術作品レファレンス事典』日外アソシエーツ編 日外アソシエーツ 紀伊国屋書店(発売), 1992-, 冊. [703.3||N71] 『日本の陶磁』日外アソシエーツ編 日外アソシエーツ 紀伊国屋書店(発売), 2001, 815p. (同事典 : 陶磁器篇) [703.3||N71||[3-1]] 『中国・朝鮮の陶磁』日外アソシエーツ編 日外アソシエーツ 紀伊国屋書店(発売), 2001, 514p. (同事典 : 陶磁器篇) [703.3||N71||[3-2]] 『現代日本陶芸』日外アソシエーツ編集 日外アソシエーツ 紀伊国屋書店(発売), 2001, 443p. (同事典 : 陶磁器篇) [703.3||N71||[3-3]] 各巻の収録範囲と採録美術全集タイトル数は、『絵画篇-近現代』を例にとると、次のとおりです。 例) 『絵画篇-近現代』 収録範囲=明治以降に制作された作品約17,000件、約1,530名の作家(明治期の浮世絵を除く) 採録美術全集=計60タイトル b) 西洋・東洋美術の絵画作品 収録対象は、東京都立中央図書館所蔵している各種西洋美術全集(51タイトル/種、1950年代から1997年刊行分)です。約3,100人の欧米人画家の絵画作品、約46,000葉の図版の所載を探す索引ツールです。CD-ROM版もあります。作家(姓名日本語表記の五十音順)ごとに作品名が配列されています。日本語表記が不明であっても、巻頭の索引で外国語の綴りから日本語表記を調べることができます。作者不詳の作品についても調べられます。巻末には作品名(日本語・原綴)索引があります。 『西洋美術作品レファレンス事典』日外アソシエーツ編集 日外アソシエーツ, 紀伊國屋書店(発売), 2005-, 3冊. [703.3||N71||[1-1,2],[2]] 『東洋美術作品レファレンス事典』日外アソシエーツ編集 日外アソシエーツ, 紀伊國屋書店(発売), 2008, 8, 901p. [703.3||N71] 『西洋美術全集絵画索引』 東京都立中央図書館監修 日本図書館協会刊, 1999, 1527p + CD-ROM(1枚 12cm). [R703.1||Se17] 西洋美術作品にみられるカタカナ表記や翻訳の違いによる作品名のゆれを確認する際は、この資料を参照してください。この辞典は西洋の画題や作品データを調べるものですが、画家別に、日本語での作品名に原題のほか、通称・別称・副題などを付してあるため、検索する際のキーワードとして参考になります。13世紀から20世紀の画家が収録されています。 『西洋絵画作品名辞典』 木村三郎[ほか]編 三省堂, 1994, 1078p. [R723.3||Se19] c) モデルとなった人名から探す 人物画・肖像画などをモデルとなった人名から検索できます。対象作品は日本・東洋・西洋の古代から現代までの人物画・肖像画です。 『美術作品レファレンス事典 人物・肖像篇』日外アソシエーツ編集 日外アソシエーツ, 紀伊國屋書店(発売), 2007, 2冊. [703.3||N71||[1],[1-2]] d) 古代文明の作品 四大文明はじめ、古代ギリシア・ローマ、中南米のインカ・マヤ・アステカ文明、日本の縄文・弥生・古墳時代などの美術作品を対象に、1945年以降に刊行された美術全集に収録された図版を検索することができるレファレンス事典シリーズです。 『美術作品レファレンス事典 先史・古代美術』日外アソシエーツ編集 日外アソシエーツ, 紀伊國屋書店(発売), 2007-, [703.3||N71||[2]] 2.2.4 美術全集の総索引から探す 美術全集の総索引から作品情報を調べる方法を説明します。 『世界美術大全集 : 西洋編』は、西洋美術の紀元前1万年~現代までを主題ごとに構成し、その歴史の流れに沿って代表的な作品を掲載しています。各巻巻末に適宜収載されている地図、歴史年表、主要作家年表、用語解説、参考文献、索引も充実しています。総索引は別冊になっており、全28巻に掲載された図版について、原則的に作家名は大項目(姓名の日本語表記五十音順)、作品名は小項目として配列されています。また、巻頭に各巻に載っている図版の代表的なものを掲載してあるので、全巻を通覧するにも便利です。巻末の、年代と各巻の主題の位置関係を示す「巻立・章立の年表」「資料索引」「著者索引」も大いに役に立ちます。 『世界美術大全集 : 西洋編』 全28巻+別巻総索引 小学館, 1992-1997, 29冊. [L708||Se22||1-28] 東洋編も刊行されており、日本を除いた東洋美術の先史時代から20世紀初頭までを取り上げています。全体の構成は西洋編と同様です。 『世界美術大全集 : 東洋編』 全17巻+別巻総索引 小学館, 1997-2001, 18冊. [L708||Se22T||1-18] 『日本美術全集』は縄文時代から20世紀までの美術史を時代ごとにまとめており、時代の変遷と特色を図版と解説とで紹介しています。各巻末に各時代の年表があります。総索引と資料が別冊になっています。総索引は作品名、作家名の両方があります。また「資料 : 収録論文一覧・カラー収録作品データ」には、各巻の解説文の紹介とカラー図版総覧があります。 『日本美術全集』全24巻+別巻(総索引+資料) 講談社, 1990-1994, 26冊. [L708||N71||1-26] 『原色 現代日本の美術』は、明治以降の日本美術について分野ごとに紹介しています。別冊の索引は刊行されていませんが、付録月報の一部に「収録作家・作品一覧表」があります。この一覧表は作家の出身地別になっているため、やや探しにくいです。近代以降の作家で、あらかじめ活動分野が分かっている場合は、各巻の巻末にある年表・作家紹介・収録図版目録を見ることをおすすめします。 『原色 現代日本の美術』全18巻 小学館 1978-1980, 18冊. [L702.16||G34||1-18] 小学館『日本美術全集』は書籍のデジタル化が進みつつある時代の中で、あえて作品としての鑑賞に堪えうる大型の図版を重視し刊行された美術全集です。縄文からはじまり、最終巻は「1996〜現在 日本美術の現在・未来」で、全20巻刊行まで5年を要し大型の美術全集としては扱う時代が最も広いものとなっています。総索引と月報がついています。 『日本美術全集』 全20冊+索引 小学館, 2012-2016, 21冊. [L708||N71||1-20] 2.3 初出展を探す 当館の蔵書検索(OPAC)で作品を探す場合、初出展(その作品が初めて出品/公開された展覧会)の展覧会名がわかっていれば、まずその展覧会カタログを探してみましょう。個展の場合は、作家名をキーワードにして検索してみましょう。 2.3.1 美術団体に関する資料を探す 初出展が個展ではなく団体展の場合、その団体の展覧会カタログ(以下、団体展カタログ)を探すことになります。団体展カタログを探す場合は、その団体名をキーワードにして検索してみましょう。調査の際は、団体展カタログだけでなく、団体史や団体展記録など、その他の資料も併せて確認するようにしましょう。 2.3.2 団体展カタログ(復刻・集成) 明治初年から第2次世界大戦前までに開催された美術展のカタログを、団体ごとに復刻・集成したシリーズです。各巻のタイトルに収録団体名が付いています。 『近代日本アート・カタログ・コレクション』全89巻 東京文化財研究所編纂 ゆまに書房刊, 2001-2008, 89冊. [702.16||To46||1-89] 2.3.3 団体史 団体史にはその団体の「○○年史」や「○○年記念展」などと表記されていることが多いようです。代表的なものとして、『日展史』、『日本美術院百年史』があります。両者は何分冊にも及ぶ大編となっています。 a)『日展史』 明治40(1907)年の第1回文展から、帝展、新文展、日展、新日展、等を経て現在も続いている(財)日展(改組日展)の記録が網羅されています。各回の出品目録や出品作品の図版だけではなく、受賞者、作品評までも調べることができます。 明治40(1907)年の第1回文展から昭和32(1957)年の第13回日展までは、出品作品を分野別表記した『全出品目録』と、作家名による『出品歴索引』がそれぞれ刊行されており、日展以外の美術界の動向を知る重要なツールでもあります。 『日展史』日展史編纂委員会企画・編集 日展, 1980-2002, 41冊.[706.2||N88||1-41] 『文展・帝展・新文展・日展全出品目録 : 明治40年-昭和32年』 日展史編纂委員会企画・編集 日展, 1990, 617p. [706.2||N88] 『文展・帝展・新文展・日展出品歴索引 : 明治40年-昭和32年 』 日展史編纂委員会企画・編集 日展, 1990, 133p. [706.2||N88] 日展の変遷は、『文展・帝展・新文展・日展出品歴索引 : 明治40年-昭和32年 』に簡単な表がついています。 国立国会図書館が提供している「リサーチ・ナビ」でも「日展」の変遷を簡単に辿ることができます。 「国立国会図書館リサーチ・ナビ 日展(日本美術展覧会) 調べ方案内」(国立国会図書館) (https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-101097.php) b)『日本美術院百年史』 明治31(1898)年の岡倉天心の時代から現代まで続く日本美術院の展覧会(通称:院展)の図版・目録を中心に、各巻末には作家紹介・年表・物故同人の回顧・回想・展評など、日本美術院に関する様々な情報が網羅されています。別冊は、総目次索引・人名索引・図版索引となっており、作家の姓名五十音順に、何の作品がどこに掲載されているか、図版の種類ごとに調べることができます。 『日本美術院百年史』 全15巻+索引 日本美術院百年史編纂室編 日本美術院, 1989-2004, 19冊. [706.2||N71||1-15、索引] 2.3.4 年鑑 『日本美術年鑑』は一年間の美術業界の動向を知るための基本的なツールで、年間の美術界の動向、主なニュースなどを扱っています。詳細は「1.4.4 年鑑」をご参照ください。 内容は年代によって多少の違いはありますが、主要団体の一覧のほか、各団体のプロフィールや展覧会、図録や記事情報などの情報が収録されています。昭和48年版までは、その年に発表された注目すべき作品の図版が、出品展覧会名(団体展名・回次)とともに掲載されています。資料のタイトルに標記されている年度と収録年度には注意が必要です。凡例の確認が大事です。例えば、平成29(2017)年度の年鑑の収録範囲は、2016年1月~12月になります。 下記の東京文化財研究所刊行物リポジトリには、『日本美術年鑑』が掲載されており、PDFで見ることができます。 「東京文化財研究所刊行物リポジトリ – 『日本美術年鑑』(東京文化財研究所)」 (https://tobunken.repo.nii.ac.jp/?action=repository_opensearch&index_id=873) 2.3.5 雑誌 主要団体の展覧会であれば当時の美術雑誌に記事が掲載されている可能性もあるため、その時代の美術雑誌索引や目次を探してみると、一層細かい情報が得られる場合があります。 現在刊行中の『月刊美術』には、主要団体展のレビューが掲載されています。 『月刊美術』サンアート 実業之日本社(発売), 1975-, 月刊. [ZW||ケ] 2.4 作品の所蔵先などを探す 作品の所蔵先に関する情報は、ある作家が複数の同一タイトルによる作品を残していた場合、特定の作品を同定する際に役立つことがあります。例えば、古い絵画や絵巻物などは、その所蔵先(旧/現)や来歴などの違いによって「○○本」などと呼ばれ、他のものと区別されます。ここでは所蔵先を探すための総合目録や所蔵品目録をご紹介します。 a) 国内の所蔵先を探す 多くの美術館・博物館では、自館の所蔵品目録や所蔵名品集を刊行しています。 所蔵品目録や図録は、各館の所蔵作品を一覧するために編集されます。あらかじめ作品の所蔵先がわかっている場合は、まず所蔵品目録を調べてみましょう。 次の資料は東京国立博物館の所蔵品目録の具体例です。 『東京国立博物館図版目録』 東京国立博物館編 東京国立博物館 1960- [CC||NM1] 全国美術館会議会員館の所蔵品目録の有無は下記で確認ができます。 『全国美術館会議会員館 収蔵品目録総覧 2014』 (https://www.zenbi.jp/data_list.php?g=93&d=13) 新収蔵品については、美術館・博物館から刊行される年報にも情報が掲載されていることがあります。 以下は、日本国内の所蔵先を探す際の主な目録です。いずれも作品名・作家名・大きさ・技法・所蔵先など基本的な情報のみが記載されています。 『日本学術資料総目録 : 美術工芸篇 1983年度版』 [朝日出版社編] almic, 1982, 1冊. [R703.8||A41||83] 『日本学術資料総目録 : 書跡・典籍・古文書篇 1983年度版 』[朝日出版社編] almic, 1982, 1冊. [R703.8||A41||83] 『日本学術資料総目録 美術工芸篇 1988年度版』 [朝日出版社編] 朝日出版社, 1988, 1618p. [R703.8||A41||88-1] 『日本学術資料総目録:書跡・典籍・古文書篇 1988年度版』[朝日出版社編] 朝日出版社, 1988, 1343p. [R703.8||A41||88-2] 『全国美術館博物館所蔵美術品目録 : 絵画編 作者別』文化庁編 文化庁 1983, 738p. [CC||JA||3-3] 『全国美術館博物館所蔵美術品目録 : 絵画編 美術館・博物館別』文化庁編 文化庁 1983, 1102p. [CC||JA||3-5] 『全国美術館博物館所蔵美術品目録 : 絵画編 分野(古美術)別』文化庁編 文化庁 1983, 140p. [CC||JA||3-2] 『全国美術館博物館所蔵美術品目録 : 彫刻編』[当室では所蔵せず] 『全国美術館博物館所蔵美術品目録 : 版画編』文化庁編 文化庁, 1986, 382p. [CC||JA||3-1] 「Tokyo Museum Collection」では、東京都立博物館・美術館の収蔵品を検索することができます。 「Tokyo Museum Collection(東京都立博物館・美術館収蔵品検索)」(https://museumcollection.tokyo/) 「SHŪZŌ(全国美術館収蔵品サーチ)」では、日本国内の登録博物館、博物館相当施設等の収蔵品が検索対象となっているため、国立、都立以外の館の収蔵品も検索することができます。 「SHŪZŌ(全国美術館収蔵品サーチ)」(https://artplatform.go.jp/ja/resources/collections) 「MAPPS Gateway」(Museum Archive Platform Projectsの略)は、「I.B.MUSEUM SaaS」(早稲田システム開発株式会社)を利用している博物館各館のコレクション情報を横断検索できるサービスです。 「MAPPS Gateway」(https://gateway.jmapps.ne.jp/) b) 海外の所蔵先を探す The World’s Master Paintingsでは、13世紀から20世紀までの西洋絵画の、所蔵館と所蔵作品のタイトルがわかります。西洋絵画の所蔵館を探すには、前出の『西洋絵画作品名辞典』などもあります。 The World’s Master Paintings, vol.1-2. ed. by C. Wright. Routledge, 1992. 2v. [R703.8||W94||1,2] BenezittのDictionary of artistsは美術人名事典ですが、作品を所蔵する美術館のリストや主要なオークション記録なども載っているため、作品情報を探すツールとしても使えます。 Dictionary of artits.[ed. by] Benezit.Grund, 2006, 14v. [703.3||B35||1-14] 『週刊 世界の美術館』は、美術館ごとに代表的な所蔵作品を掲載しており、図版も充実しているため、あらかじめ所蔵館がわかっていれば有用です。100号に「画家別作品総索引」「地域別作品総索引」が掲載されています。 『週刊 世界の美術館』講談社 2000-2002, 100冊. [ZW||シ] 2.5 国宝・重要文化財に関する情報 作品情報として一つの指標となる国宝・重要文化財。ここ数年、明治以後の美術作品が重要文化財に指定される例が多くなっています。 ここでは国宝と重要文化財に指定された作品に関する情報が掲載されている代表的な資料を紹介します。 a) 国指定文化財(~平成10(1998)年度) 下記は国指定の国宝/重要文化財の全図版と基本データが主内容で、解説はありません。『国宝・重要文化財大全 : 別巻』には、所有者や作品名の索引が付されています。 『絵画』上下 [毎日新聞社]第二図書編集部編集, 毎日新聞社, 1997-1999, 2冊. (国宝・重要文化財大全) [709.1||Ko47||1,2] 『彫刻』 上下 [毎日新聞社]第二図書編集部編集, 毎日新聞社, 1998-1999, 2冊. (国宝・重要文化財大全) [709.1||Ko47||3,4] 『工芸品』上下 [毎日新聞社]第二図書編集部編集, 毎日新聞社, 1998-1999, 2冊. (国宝・重要文化財大全) [709.1||Ko47||5,6] 『書跡』上下 [毎日新聞社]図書編集部編集, 毎日新聞社, 1998-1999, 2冊. (国宝・重要文化財大全) [709.1||Ko47||7,8] 『考古資料』 [毎日新聞社]第二図書編集部編集, 毎日新聞社, 1997, 1冊. (国宝・重要文化財大全)[709.1||Ko47||9] 『歴史資料』[毎日新聞社]図書編集部編集, 毎日新聞社, 1998, 1冊. (国宝・重要文化財大全)[709.1||Ko47||10] 『建造物』上下 [毎日新聞社]図書編集部編集, 毎日新聞社, 1998-2000, 2冊. (国宝・重要文化財大全)[709.1||Ko47||11,12] 『国宝・重要文化財大全 : 別巻 所有者別総合目録、[他]』文化庁[文化財保護部]監修, 毎日新聞社,2000, 1冊.[709.1||Ko47||13] 下記は文化財保護法に基づく重要文化財(国宝を含む)である美術工芸品を、平成10(1998)年6月現在で収録した目録で、都道府県別に掲載されています。図版はありません。 『国宝・重要文化財総合目録 : 美術工芸品編』上下 国宝・重要文化財目録編纂会編集 ぎょうせい, 1999, 2冊. [R709||Ko45||1,2] b) 国指定文化財(平成10(1998)年~) 雑誌『月刊文化財』には毎年5~7月号、『文化庁月報』は同7~8月号に、その年に国が指定した文化財の一覧が解説と共に掲載されています。 例えば、当館が所蔵している和田三造《南風》(1907年)が重要文化財に指定された記事は、『月刊文化財』657号(2018年6月)に掲載されています。 文化庁文化財部. 特集, 新指定の文化財 ―美術工芸品. 月刊文化財. 2018年6月, 657号. [ZW||ケ] なお、『月刊文化財』の記事は国立国会図書館の雑誌記事索引で検索することができます。『文化庁月報』は510号(平成23年3月)をもって冊子体の刊行は終了しました。511号(平成23年4月)以降は文化庁ホームページにて公開していましたが、546号(平成26年3月号)をもって廃刊となりました。なお、同庁ホームページから引き続きバックナンバーをご覧いただけます。 『月刊文化財』文化財保護委員会監修 第一法規出版, 1963-, 月刊. [ZW||ケ] 『文化庁月報』文化庁長官官房庶務課[編] 文化庁長官官房庶務課, 1968-2011, 月刊. [KB||フ] 「文化庁月報バックナンバー」(文化庁)(https://warp.ndl.go.jp/web/20170105090334/www.bunka.go.jp/pr/publish/bunkachou_geppou/backnumber.html) c) インターネット 国立博物館の所蔵作品は「ColBase」で検索することができます。また、e国宝では国立博物館4館が所蔵する国宝・重要文化財の画像を解説と共にみることができます。 「ColBase 国立博物館所蔵品統合検索システム」(国立文化財機構) (https://colbase.nich.go.jp/) 「e国宝」(国立文化財機構) (https://emuseum.nich.go.jp/) 文化庁の「文化遺産オンライン」では、一部の文化財を画像、解説つきで見ることができます。また、「国指定文化財等データベース」では文化財保護法に基づき、国が指定・登録・選定した文化財等の情報を、名称、所在地、所有者等で検索することができます。 「文化遺産オンライン」(文化庁) (https://bunka.nii.ac.jp/) 「国指定文化財等データベース」(文化庁) (https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/index_pc.asp) 「Japan Search(ジャパンサーチ)」は、書籍や文化財、メディア芸術など、多様な分野のデジタルアーカイブのメタデータをまとめて検索できる「国の分野横断統合ポータル」です。2019年2月より試行版が公開されていましたが、2020年8月より正式版が公開されました。 「Japan Search」(https://jpsearch.go.jp/) 美術文献ガイドメニュー 0:東京国立近代美術館のツールを使う 1:人物情報の探し方 2:作品情報の探し方 3:展覧会情報の探し方 4:雑誌情報の探し方
