展覧会

会期終了 企画展

小松誠:デザイン+ユーモア

会期

会場

東京国立近代美術館本館ギャラリー4

展覧会について

 小松誠(1943- )は、磁器の清潔な白さと可塑的な素材の特質を活かし、自らのユーモアの感性を表して、日常の暮らしを豊かに楽しくする作品を次々と発表してきました。それらは今も新鮮であり、その活躍は現代日本のプロダクト・デザイン界を代表するクラフト・デザイナーとして国内外で高く評価されています。
 
 武蔵野美術短期大学卒業後、1970年スウェーデンのグスタフスベリ製陶所に入り、スカンジナビア・デザインを代表したスティグ・リンドベリのもとでデザインに従事しました。その経験を基に、1973年帰国、1975年に器物に両手の形を合体させたユニークな「手のシリーズ」で初個展を開催し、そしてシワのあるスーパーの紙袋から型を起こしてつくった磁器製の花器で知られる「クリンクルシリーズ(Crinkle Series)」で一躍脚光を浴びました。以来、石膏原型と鋳込み成形による磁器作品を主体にガラスや金属等の異素材を組み合わせた作品などを多数手がけ、現代生活の快適さや自由なライフスタイルの選択に適応する多様な提案をなしてきました。それらのいずれもが、単に機能や生産性を主張するのではなく、一貫してユーモアのある表現と独創性を明らかにしています。
 本展では、ニューヨーク近代美術館にも収蔵された代表作「クリンクルシリーズ」の現代にいたるさまざまなバージョン作品をはじめ、国際陶磁器展美濃’86グランプリ受賞の注器《POTS》や入れ子のボール《インフィニティ》などのプロダクト・デザインと、楕円球体や直方体に無数の穴を開けたオブジェ風の磁器作品《KUUシリーズ》、ガラス作品やアルミ製のドアハンドル・シリーズなど、小松誠の主要作品約70点を紹介します。

ここが見どころ

グラフィックデザイナーやインダストリアルデザイナーに焦点をあてる企画展の6回目となります。

これまでの展覧会

カタログ・チラシは、新進の竹林一茂(デザイン)と井上佐由紀(撮影)によるデザインが新鮮です!

作家紹介

1943年東京都生まれ。1965年武蔵野美術短期大学工芸デザイン科卒業、武蔵野美術大学工芸デザイン科研究室勤務(~69年)。1967年‘67日本ニュークラフト展ニュークラフト賞受賞。1970年スウェーデン・グスタフスベリ製陶所デザイン室勤務(~73年)。1973年帰国して、工房を設立する。2年後に初めての個展「手のシリーズ」開催。1979年第7回国井喜太郎産業工芸賞受賞。1980年イギリス・ヴィクトリア&アルバート美術館「ジャパン・スタイル」展招待出品。1986年第1回国際陶磁器展美濃’86デザイン部門グランプリ受賞。1997年イタリア・ファエンツァ国際陶芸展50回記念展出品。1999年武蔵野美術工芸大学工芸工業デザイン学科教授就任(~現在)。2004年ドイツ・ハンブルグ デザイン美術館「NATUR GANZ KUNST」展招待出品。2008年パリ日本文化会館「WA-現代日本のデザインと調和の精神」展招待出品。

イベント情報

アーティストトーク
小松誠(出品作家、プロダクトデザイナー)

日程

2008年11月8日(土)

時間

15:00-16:00

場所

ギャラリー4 *参加無料(要観覧券)、申込不要

ギャラリートーク

新見隆(武蔵野美術大学教授)

日程

2008年12月6日(土)

時間

15:00-16:00

場所

ギャラリー4 *参加無料(要観覧券)、申込不要

当館主任研究員

日程

2008年11月15日(土)
2008年12月13日(土)

時間

15:00-16:00

場所

ギャラリー4 *参加無料(要観覧券)、申込不要

カタログ情報

購入方法、価格等はガイド・目録・展覧会カタログ一覧よりご確認ください。

開催概要

会場

東京国立近代美術館 ギャラリー4

会期

2008年10月28日(火)~12月21日(日)

開館時間

10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)
*入館は閉館30分前まで

休室日

月曜日(11月3日と24日は開館、翌日休館)

観覧料

一般420円(210円) 大学生130円(70円)
*( )は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
*当日に限り、所蔵作品展もご覧いただけます。

高校生以下および18歳未満、65歳以上、キャンパスメンバーズMOMATパスポートをお持ちの方、障害者とその付添者(1名)は無料

主催無料観覧日

11月2日(日)、3日(文化の日)、12月7日(日)
どなたも無料でご覧いただけます!

主催

東京国立近代美術館

協力

武蔵野美術大学

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