コレクション
展示中
離騒(りそう)
吉川霊華1926
基本情報
- 作品名
- 離騒(りそう)
- 作家名
- 吉川霊華 作家詳細
- 制作年
- 1926
- 収蔵方法
- 購入
- 支持体
- 紙本
- 素材・技法
- 墨画淡彩
- 形状
- 軸双幅
- 作品サイズ(cm)
- 各93.6×136.4
- 作品番号
- J00758
作品解説
「離騒」とは、中国・楚の詩人、屈原の詩の題名ですが、屈原が残した25篇の詩の総称でもあります。この作品は、25篇のうち「九歌」中の2篇、「湘君」、「湘夫人」を主題とし、洞庭湖の渚に降臨する女神と、それを待ち望む屈原の姿を、よく走る霊華独特の美しい線で描いています。左右の龍に注目してみると、まったく同じ形に描かれています。もしかしたらこの左右の図は「異時同図」ならぬ「同時異
図」のようなもので、本当は左の龍の傍らにも女神はいるはずなのに屈原には見えていない、その様子を図示しているのではないでしょうか。