コレクション

新富町

鏑木清方

1930

基本情報

作品名
新富町
作家名
鏑木清方 作家詳細
制作年
1930
収蔵方法
購入
支持体
絹本
素材・技法
彩色
形状
作品サイズ
173.5×74.0

重要文化財

作品解説

《築地明石町》、《新富町》、《浜町河岸》の三部作は、清方にとって思い出深い町の風情を、ふさわしいモチーフと似つかわしい女性像によって象徴的に描いた作品です。新富町は古くから劇場をかかえた土地柄で、花街としても知られました。女性は新富町芸者。縞の着物に小紋の羽織という粋な装いです。背景には新富座。清方が生まれた年に新築なった新富座は、ガス燈、絵看板に、やぐらのない建物が特徴の近代的な劇場でした。明治期に全盛を誇った新富座も大正に入ると衰退し、関東大震災で被災して廃座となりました。清方がここに描きとどめた風情は、すでに失われて久しいものでした。


【重文指定年月日:2023(令和5)年6月27日】

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