コレクション
新富町
鏑木清方1930
基本情報
- 作品名
- 新富町
- 作家名
- 鏑木清方 作家詳細
- 制作年
- 1930
- 収蔵方法
- 購入
- 支持体
- 絹本
- 素材・技法
- 彩色
- 形状
- 軸
- 作品サイズ(cm)
- 173.5×74.0
-
重要文化財
- 作品番号
- J00827
作品解説
《築地明石町》、《新富町》、《浜町河岸》の三部作は、清方にとって思い出深い町の風情を、ふさわしいモチーフと似つかわしい女性像によって象徴的に描いた作品です。新富町は古くから劇場をかかえた土地柄で、花街としても知られました。女性は新富町芸者。縞の着物に小紋の羽織という粋な装いです。背景には新富座。清方が生まれた年に新築なった新富座は、ガス燈、絵看板に、やぐらのない建物が特徴の近代的な劇場でした。明治期に全盛を誇った新富座も大正に入ると衰退し、関東大震災で被災して廃座となりました。清方がここに描きとどめた風情は、すでに失われて久しいものでした。
【重文指定年月日:2023(令和5)年6月27日】