コレクション

もたれて立つ人

萬鉄五郎

1917

基本情報

作品名
もたれて立つ人
作家名
萬鉄五郎 作家詳細
制作年
1917
収蔵方法
寄贈
素材・技法
油彩
支持体
キャンバス
形状
作品サイズ
162.5×112.5

作品解説

直線と円でできたロボットのような人体(ちなみに女性)です。パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックが創始した「キュビスム」と呼ばれる動向の影響を日本でいち早く示した、記念すべき作例とされます。では、どうやってこんなに人間離れした身体ができたのでしょう。女性のおへそを見て下さい。画面のちょうど中心にあるのがわかります。この一点を動かさず、あとは絵画の四角い枠で上下左右から身体をぎゅっと押しつぶします。すると、がくんと垂れた大きな頭、蛇腹状に折れて重なった肩や腰、脚のかたちができるというわけです。ちなみにこの人物、一体何に「もたれて」立っているのでしょうう。答えは……四角い画面の左側の枠なのです。

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