コレクション

抒情 『あかるい時』

恩地孝四郎

1915

基本情報

作品名
抒情 『あかるい時』
作家名
恩地孝四郎 作家詳細
制作年
1915
収蔵方法
購入
素材・技法
木版(多色)
作品サイズ
13.5×10.0

作品解説

1915(大正4)年1月制作と推定される本作は、日本で最初の抽象表現の作例とも言われます。弧を彫った二枚の版木を擦り重ね、中心に向かって微妙に変化する赤色と、大小の円弧で画面を構成しています。後年、恩地はこの版画と一緒に、同じ題の詩を発表しています。

何がなしにしあはせのような
何かたのしいことのあるやうな
何ともしれない遠いうたのきこゑるやうな
あかるい光がいつぱいになり
あかるい肉体がうかんで来て
ちようど温気のやうにたちのぼる

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