展覧会

開催予定 企画展

ルネ・ラリック展 -ガレ、ドームから続く華麗なるフランスの装飾美術-

会期

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会場

国立工芸館

展覧会について

ルネ・ラリック(1860-1945)はジュエリーとガラスのふたつの分野で活躍したフランスの工芸作家です。19世紀末から20世紀前半、ヨーロッパではアール・ヌーヴォー、次いでアール・デコと呼ばれた美術様式が流行しました。
ラリックは優美な曲線に彩られたジュエリーに始まり、ガラスの透明感や色彩を生かした花瓶や香水瓶、カーマスコットなどこの時代を映し出した数多くの作品を発表しました。
本展では国立工芸館に寄託された井内コレクションのラリック作品を中心に、ラリックに先駆けて活躍したエミール・ガレ(1846-1904)やドーム兄弟(オーギュスト:1853-1909 /アントナン:1864-1930)など、同時代の工芸・デザイン作品もあわせてご紹介いたします。ラリックのジュエリーやガラス作品とともに、ガレやドームの多彩なガラス、当時の家具やポスターなど、時代を彩った作品を一堂に会することで、華やかな時代の空気を感じていただけることでしょう。多彩なラリック作品と、フランスの装飾美術の世界をお愉しみください。

展覧会のポイント

優美で大胆なラリックの作品世界を紹介

アール・ヌーヴォーとアール・デコの流行に合わせて柔軟に変化したラリックの作品は、当時はもとより制作から100年以上を経た現在でも高い人気を集めています。昆虫や植物、人物などの精緻な造形やデフォルメされた自然の風景など、優美かつ大胆なラリックの造形世界をご紹介します。

フランス装飾美術の流れの中でラリックの作品に注目

2023年に国立工芸館に寄託された井内コレクションのルネ・ラリック作品を中心に、国立工芸館が所蔵する同時代の陶磁器や食器、家具、ポスターなどもご紹介します。美しさと実用性を併せ持つ華やかなフランス装飾美術の中でラリック作品の魅力に迫ります。

照明デザイナーによるライティングで作品の魅力を最大限に引き出した展示空間

色彩溢れる色ガラスの幽玄な美しさやガラスを透過する光の輝き、角度によって変化する表情などを照明デザイナーによるライティングで引き出します。人々を魅了し続けるガラス作品の煌めきをご堪能ください。

展覧会構成

1章 ガレとドーム/情景を描く

幽玄な色ガラスや月光色と名付けられた水色のガラスでトンボや蘭、藤などをガラスに描き出したガレの作品と、四季の風景や花々を明朗でのびやかな色彩のガラスで表現したドーム兄弟の作品から、ガラスに描かれた自然の風景をご紹介します。

エミール・ガレ《オダマキ文花瓶》1898-1904年頃
国立工芸館蔵 撮影:エス・アンド・ティ フォト
ドーム兄弟《カシワ文花瓶》1906年頃
国立工芸館蔵 撮影:エス・アンド・ティ フォト

2章 ラリック/ジュエリーからガラスへ

ラリックが制作したジュエリーは、ガラスなどの新たな素材を用いた大胆なデザインで当時の人々を驚かせました。ジュエリーに続いてラリックが制作した花瓶や立像にも優美な人物像や繊細な植物が表現され人気を博しました。色彩豊かなジュエリーと、透明感や色彩を活かしたガラス作品をご紹介します。

ルネ・ラリック《香水瓶 4匹のセミ》1910年
井内コレクション(国立工芸館寄託) 撮影:品野塁
ルネ・ラリック《ブローチ 翼のある風の精》1898年頃
国立工芸館蔵 撮影:エス・アンド・ティ フォト

3章 時代とともに/ラリックとアール・デコ

量感のあるダイナミックなデザイン、魚や鳥など生き物を抽象化したモチーフなど、ラリックの表現にもアール・デコ様式の影響が見られるようになります。本章では、この時代のラリックを代表する乳白色の花瓶やカーマスコットなどを、ラリックのジュエリーを愛用した女優サラ・ベルナールを描いたミュシャのポスター、シャローの家具などとともにご紹介します。

ルネ・ラリック《花瓶 オラン》1927年
井内コレクション(国立工芸館寄託) 撮影:品野塁
ルネ・ラリック《カーマスコット ロンシャン》1929年
国立工芸館蔵
アルフォンス・ミュシャ《サラ・ベルナール》1896年
国立工芸館蔵

開催概要

会場

国立工芸館(石川県金沢市出羽町3-2)

会期

2026年3月20日(金・祝)〜6月14日(日)

休館日

月曜日(ただし3月30日、4月6日、27日、5月4日は開館)、5月7日

開館時間

午前9時30分-午後5時30分
※入館時間は閉館30分前まで

主催

国立工芸館

共催

北陸中日新聞

特別協力

井内コレクション

観覧料

個人 団体(20名以上) 割引料金
一般 1,200 1,100 1,100
大学生 800 700 700
高校生 500 400 400

個人

一般

1,200

大学生

800

高校生

500

団体(20名以上)

一般

1,100

大学生

700

高校生

400

割引料金

一般

1,100

大学生

700

高校生

400

* いずれも消費税込。
*中学生以下、障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名)は無料。
* MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名まで、シルバーパートナーは本人のみ)は無料。
* 外国人を引率し通訳案内のために同行する通訳案内士は無料。
* キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証・職員証のご提示で割引料金。
*文化の森おでかけパスをお持ちの方は割引料金。
*石川県立美術館、金沢21世紀美術館、石川県立歴史博物館、石川県立伝統産業工芸館(いしかわ生活工芸ミュージアム)、金沢市立中村記念美術館の主催展覧会入場券半券を窓口で提示した方は割引料金。
*オンラインによる事前予約もあり。
*割引料金にて前売り券を12月9日より販売(北陸中日新聞購読者限定)

アクセシビリティへの取り組み

どなたさまにもゆっくり作品を鑑賞いただけるよう心がけています。

  • 車椅子、ベビーカーの貸し出しはご用意があります 車椅子、ベビーカーの貸し出し
  • 受付での筆談ボードはご用意があります 受付での筆談ボード
  • 補助犬同伴可はご用意があります 補助犬同伴可
  • コインロッカーはご用意があります コインロッカー
  • 駐車場 (お身体が不自由な方専用)はご用意があります 駐車場 (お身体が不自由な方専用)
  • 館内に椅子有はご用意があります 館内に椅子有
  • エレベーターはご用意があります エレベーター
  • スロープはご用意があります スロープ
  • 救護スペースはご用意があります 救護スペース
  • 多目的トイレはご用意があります 多目的トイレ
  • 授乳室はご用意があります 授乳室
  • 会場内の写真撮影はご用意がありません 会場内の写真撮影
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