展覧会
近代工芸と茶の湯
会期
会場
東京国立近代美術館工芸館
展覧会について
日本の工芸が大きく展開した背景に、茶の湯との関わりがあります。本展は、重要無形文化財保持者(人間国宝)をはじめとする近・現代の工芸家が生み出した 茶の湯に関連する作品に焦点を絞り、その柔軟な思考や造形について、約60名の作家の作品によって探ります。また、「見立て」による道具の楽しみ方や魅力 についても考える機会とします。
人間国宝・巨匠コーナー
会場の一部では、所蔵作品の中から、重要無形文化財保持者(人間国宝)や日本芸術院会員をはじめとする、国内外の工芸・デザインを代表する作家の作品を紹介する展示コーナーを設けています。
出品作品リスト
作家名 | 生没年 | 題名 | 制作年 | 技法 | 所蔵 |
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かとう はじめ 加藤土師萌 | 1900-1968 | いろえ きんさい だんかもん かざりつぼ 色絵金彩団花文飾壺 | 1965 | 磁器 | |
こんどう ゆうぞう 近藤悠三 | 1902-1985 | そめつけ いわもん つぼ 染付岩文壺 | 1960 | 磁器 | |
しみず ういち 清水卯一 | 1926-2004 | ほうらいじ ついせん つぼ 蓬莱磁堆線壺 | 1983 | 磁器 | |
3だい とくだ やそきち 三代徳田八十吉 | 1933-2009 | ようさい はち せんりつ 燿彩鉢 旋律 | 1992 | 磁器 | ※1 |
とみもと けんきち 富本憲吉 | 1886-1963 | いろえ あざみもん かくばち 色絵薊文角鉢 | 1938 | 磁器 | |
あかじ ゆうさい 赤地友哉 | 1906-1984 | まげわづくり しゅため きんさい もりき 曲輪造朱溜金彩盛器 | 1964 | 漆、曲輪 | |
おとまる こうどう 音丸耕堂 | 1898-1997 | ちょうしつ なずなもん ちゃいれ 彫漆薺文茶入 | c.1959 | 漆、彫漆 | |
おとまる こうどう 音丸耕堂 | 1898-1997 | ちょうしつ ばいももん かしき 彫漆貝母文菓子器 | c.1960 | 漆、彫漆 | |
たかの しょうざん 高野松山 | 1889-1976 | ぐんちょう きじまきえ てばこ 群蝶木地蒔絵手箱 | 1963 | 漆、蒔絵 | |
まえ ふみお 前史雄 | 1940- | ちんきん はこ あさぎり 沈金箱 朝霧 | 1998 | 漆、沈金 | |
ますむら ましき 増村益城 | 1910-1996 | かんしつ あらいしゅ ぬりぼかし きっか ばん 乾漆洗朱ぬりぼかし菊花盤 | 1995 | 漆、乾漆 | |
まつだ ごんろく 松田権六 | 1896-1986 | えんおう まきえ なつめ 鴛鴦蒔絵棗 | 1945 | 漆、蒔絵、卵殻 | |
おおさか ひろみち 大坂弘道 | 1937- | からはなもん がんそう ふでばこ 唐花文嵌荘筆箱 | 1993 | 黒柿、象嵌(錫) | ※2 |
おおの しょうわさい 大野昭和斎 | 1912-1996 | くわ まだらがき づくり こばこ 桑斑柿造小箱 | 1993 | 木(桑、柿)、指物 | |
かわぎた こういち 川北浩一 | 1902-1977 | けやき ふきうるし だい えんぼん 欅拭漆大円盆 | 1961 | 木(欅)、挽物 | |
まえだ なんさい 前田南斉 | 1880-1958 | くわせい すかしぼり こうろだい 桑製透彫香爐台 | 1920 | 木(桑)、指物 | |
ふじぬま のぼる 藤沼昇 | 1945- | あじろあみ もりかご じゅんてん 網代編盛籃 順天 | 2003 | 竹 | ※3 |
うんの きよし 海野清 | 1884-1956 | ほうおうもん こんどう こつぼ 鳳凰紋金銅小壺 | 1927 | 金銅、彫金 | ※4 |
かのう なつお 加納夏雄 | 1828-1898 | らんず こうごう 蘭図香合 | 1896 | 銀、彫金 | ※4 |
とみもと けんきち 富本憲吉 | 1886-1963 | かざりざら ず うつむきさく あざみ 飾皿図 うつむき咲く薊 | 1933 | 紙本墨画、軸装 | ※5 |
作品はすべて当館蔵、※は下記の方にご寄贈いただいたものです。
※1 四代徳田八十吉氏 ※2 大坂弘道氏 ※3 藤沼昇氏 ※4 有賀早苗氏 ※5 志水正司氏
イベント
ギャラリートーク
当館研究員が鑑賞のポイントを分かりやすく解説します。
- 日程
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2015年5月17日(日)、2015年5月31日(日)、2015年6月14日(日)
- 時間
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14:00 ‐ 15:00
- 場所
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工芸館会場
※申込不要、参加無料(要観覧券)
タッチ&トーク
工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム。注目の若手作家から人間国宝が手がけた作品や制作工程資料などに触れながら鑑賞する〈さわってみようコーナー〉と、時代背景や作家の情報などの豊富なエピソードをまじえて作品のみどころをご紹介する会場トークとの2部構成で、さまざまな角度から展覧会をご案内します。
- 日程
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会期中の毎週水・土曜日
- 時間
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14:00 – 15:00
- 場所
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工芸館会場
※申込不要、参加無料(要観覧券)
開催概要
- 会場
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東京国立近代美術館工芸館
- 会期
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2015年4月28日 – 2015年6月21日
- 開館時間
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10:00 – 17:00
※入館時間は閉館30分前まで - 休館日
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月曜日(1月11日は開館)、年末年始(12月28日[月]-2016年1月1日[金・祝])、1月12日[火]
- 観覧料
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一般210円(100円)
大学生70円(40円)
※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、友の会、賛助会員、キャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、会員証、障害者手帳をご提示ください。 - 無料観覧日
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5月3日(日)、5月17日(日)、6月7日(日)
- 主催
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東京国立近代美術館