展覧会

会期終了 コレクションによる小企画

修復の秘密

会期

会場

東京国立近代美術館本館ギャラリー4

展覧会について

安井曽太郎《金蓉》1934年 左が修復前、右が修復後

「修復」を切り口に、当館コレクションを紹介します。当館では開館以来70年の歴史の中で、数多くの修復家と共同して、所蔵作品の適切な保存に努めてきました。修復とは、「修め(繕って整え)」「復する(もとの状態に戻す)」という言葉の通り、作品を末永く、より良い状態で継承していくための技術です。その担い手である修復家に間近で接すると、作品を処置する腕とともに、触れずに見通す眼、深く思考する頭を持つことに驚かされます。物言わぬ作品を吟味し、技法や素材の特性を明らかにしていく修復家の仕事は、しばしば作家のコンセプトや作品の表現へ近づく道筋を示してくれます。
作者なき後に、制作の核心に迫ろうと推理をめぐらす修復家の卓抜な腕、眼、頭、そして彼/彼女らが解き明かす作品の秘密に触れていただければ幸いです。

本企画は下記の皆様の知見に示唆を得て、また多大なご協力をいただくことで実現しました。
斎藤敦(1963-2018)/竹山郁子/土師広(土師絵画工房)/山領まり(山領絵画修復工房)(1934-2020)/米倉乙世、西原紀恵(ON Paper Conservation)/渡邉郁夫、有村麻里、宮田順一(有限会社修復研究所21)

藤田嗣治《五人の裸婦》の科学調査と修復について

令和3年から4年度にかけて行われた《五人の裸婦》の科学調査と修復についての詳細な報告が、お読みいただけます。挿図もカラーで掲載しています。

[修復報告]
修復研究所21(渡邉郁夫、有村麻里、宮田順一)、林洋子(美術史家、文化庁芸術文化調査官)、都築千重子(東京国立近代美術館)
「藤田嗣治《五人の裸婦》《自画像》の科学調査と修復から―1920年代の藤田の絵肌の検証を中心に」
『東京国立近代美術館 研究紀要第27号』令和5年3月31日発行 pp.59-80

開催概要

会場

東京国立近代美術館2階 ギャラリー4

会期

2023年3月17日(金)-5月14日(日)

開館時間

10:00-17:00(金・土曜は10:00-20:00)
*入館は閉館30分前まで

下記日程は開場時間を20:00まで延長いたします。(最終入場19:30)

5月2日(火)~7日(日)、5月9日(火)~14日(日)

※5月8日(月)の開場時間は17:00までとなります。(最終入場16:30)

休館日

月曜日(ただし3月27日、5月1日、8日は開館)

チケット

会場では当日券を販売しています。
会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。

「MOMATコレクション」のご予約で「修復の秘密」がご覧いただけます。
こちらから来館日時をご予約いただけます。

※お電話でのご予約はお受けしておりません。
※障害者手帳をお持ちの方は係員までお声がけください(予約不要)
※観覧無料対象の方(65歳以上、高校生以下、無料観覧券をお持ちの方等)についても、上記より来館日時をご予約いただけます。

観覧料

一般 500円 (400円)
大学生 250円 (200円)

5時から割引(金曜・土曜)

一般 300円
大学生 150円

※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 ※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。 入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。 ※お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。 ※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。 ※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。

※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ)

主催

東京国立近代美術館

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