個人
一般
1,000円
大学生
600円
展覧会
会期
会場
国立工芸館
日本を代表する陶芸家、鈴木藏(1934- )。荒川豊蔵(1894-1985)に続き二人目の「志野」における重要無形文化財保持者(人間国宝)です。
鈴木藏は岐阜県土岐市に生まれ、多治見市市之倉町の丸幸陶苑(まるこうとうえん)に勤務する父の助手として働く中で、本格的にやきものづくりの道へと進むことになります。1966年31歳で独立し、薪窯でしか焼けないとされていた「志野」にガス窯で挑戦し、自然への畏敬の念を重んじ、伝統を大切にした中から独自の作陶スタイルを確立していきます。そして、作品を作るなら「新しくて、力強いもの」という姿勢を崩さず今日まで取り組んできました。
本展では、2024年の今年、卒寿を迎えるのを機に、初期から最新作までの作品を一堂に展示します。
古典を大切にしながらも、鈴木藏の美意識を映し出した独自性に富んだ作品を展示することで、鈴木藏の軌跡と“今”をご紹介します。
1994年、59歳で重要無形文化財「志野」の保持者に認定され、現役陶芸家として最長の人間国宝です。
「伝統ということについて、物をつくる側から言えば、革新しかありえない。つまり、革新の中から生まれたものが、伝統となっていく」 (鈴木藏氏の言葉から)
焼成による偶然を待つのではなく、確かな意志を持った中で「志野」を制作し、とくに造形に独自性を持つ作品をつくり出し、作陶に向き合い続けています。
「志野は日本で生まれた独特の創作であり、日本人の感性、美意識といった最も基本的なすべてが凝縮されている。」(鈴木藏氏の言葉から)
「志野」は日本陶磁の歴史において初めての白いやきものであると共に、初めて筆を使って絵付を施したやきものです。16世紀後半の桃山時代にその多くが美濃*で焼成されました。
*美濃とは、美濃焼を生産した岐阜県の南東部、東濃地方を指します。
「志野」の技法は追求され続け、長石釉(ちょうせきゆう)のみの「無地志野」、下絵付による鉄絵が施された「絵志野」、鉄化粧を掛けてその色合いの変化による「鼠志野」や「紅志野」、「赤志野」、二種類の土を混ぜ合わせた「練上(ねりあげ)志野」などがあります。
暖かみを感じる白色の釉薬に、焼成によって生まれるほのかな赤みの「緋色」と、「ゆず肌」と呼ばれる表面に現れるピンホールが見どころです。
国立工芸館(石川県金沢市出羽町3-2)
2024年3月19日(火)- 6月2日(日)
月曜日(ただし4月1日、8日、29日、5月6日は開館)、5月7日
午前9時30分-午後5時30分
※入館時間は閉館30分前まで
国立工芸館、NHKエンタープライズ中部、北國新聞社
個人 | 団体(20名以上) | 割引料金 | |
---|---|---|---|
一般 | 1,000円 | 900円 | 900円 |
大学生 | 600円 | 500円 | 500円 |
1,000円
600円
900円
500円
900円
500円
*いずれも消費税込。
*オンラインによる事前販売もあり。
*高校生以下および18歳未満、MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名まで、シルバーパートナーは本人のみ)、障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名)は無料。
〇割引対象:石川県立美術館・金沢21世紀美術館・石川県立歴史博物館・石川県立伝統産業工芸館(いしかわ生活工芸ミュージアム)・金沢市立中村記念美術館・金沢ふるさと偉人館の主催展覧会入場券半券、文化の森おでかけパス(一般のみ)、第80回現代美術展の入場券半券(一般のみ、3/29~4/14に限る)、金沢ウォーク2024参加チェックカード(4/29に限る)を 窓口で提示した方。キャンパスメンバーズ。