展覧会
没後50年 鏑木清方展
会期
会場
東京国立近代美術館本館企画展ギャラリー
はじめに
なんでもない一瞬が、なによりも美しい。
鏑木清方(1878-1972)の代表作として知られ、長きにわたり所在不明だった《築地明石町》(1927年)と、合わせて三部作となる《新富町》《浜町河岸》(どちらも1930年)は、2018年に再発見され、翌年に当館のコレクションに加わりました。この三部作をはじめとする109件の日本画作品で構成する清方の大規模な回顧展です。
浮世絵系の挿絵画家からスタートした清方は、その出自を常に意識しながら、晩年に至るまで、庶民の暮らしや文学、芸能のなかに作品の主題を求め続けました。本展覧会では、そうした清方の関心の「変わらなさ」に注目し、いくつかのテーマに分けて作品を並列的に紹介してゆきます。関東大震災と太平洋戦争を経て、人々の生活も心情も変わっていくなか、あえて不変を貫いた清方の信念と作品は、震災を経験しコロナ禍にあえぐいまの私たちに強く響くことでしょう。
作品保護のため、会期中一部展展示替えがあります。詳細は作品リストをご確認ください。
カタログ
「没後50年 鏑木清方展」公式図録
価格:2,800円(税込み)
仕様:判型A4変形判(290×225mm)、並製本、コデックス装
総頁数:312ページ
言語:日本語、英語(一部)
目次
「鏑木清方 生活を描いた画家」鶴見香織
図版
第一章 木挽町紫陽花舎・東京下町にて(明治)
第二章 本郷龍岡町・金沢遊心庵にて(大正)
第三章 牛込矢来町夜蕾亭にて(昭和戦前)
第四章 鎌倉、終の棲家にて(昭和戦後)
「歿後五十年を迎えた清方との想い出」根本章雄
「清方を巡る人々、出会いと制作」今西彩子
「清方さんと京都」小倉実子
出品目録・解説 小倉実子・鶴見香織編
鏑木清方 年譜 今西彩子編
鏑木清方の絵をすみずみまで味わうためのブックガイド 長名大地編
出品作品一覧
開催概要
- 会場
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東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
- 会期
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2022年3月18日(金)~5月8日(日)
- 休館日
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月曜[ただし3月21日、28日、5月2日は開館]、3月22日(火)
- 開場時間
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9:30-17:00(金・土曜は9:30-20:00)
4/29(金・祝)~5/8(日)は9:30-20:00で開場いたします - チケット
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チケットの詳細・購入方法は展覧会公式サイトをご確認ください。(展覧会公式サイトの公開は終了しました)
- 観覧料
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一般 1,800円(1,600円)
大学生 1,200円(1,000円)
高校生 700円(500円)- ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
- 中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。
- キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証・職員証の提示により団体料金でご鑑賞いただけます。
- 本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)、コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》」(2F ギャラリー4)もご覧いただけます。
- 主催
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東京国立近代美術館、毎日新聞社、NHK、NHKプロモーション
- 協賛
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損害保険ジャパン、DNP大日本印刷
- 巡回
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京都国立近代美術館 2022年5月27日(金)~7月10日(日)