展覧会

開催予定 企画展

アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦

会期

会場

東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー

1950年代から60年代にかけて、日本では女性美術家が前衛美術の領域で注目を集めました。これを後押ししたのは海外から流入した芸術運動「アンフォルメル(非定形)」でしたが、次いで「アクション・ペインティング」という様式概念が導入されると、女性画家たちは如実に批評対象から姿を消していくことになります。豪快さや力強さといった、男性性と親密な「アクション」の概念によって、伝統的なジェンダー秩序の揺り戻しが生じたのです。
本展は、中嶋泉『アンチ・アクション─日本戦後絵画と女性画家』(2019年)で開示された視座を基軸に、日本の近現代美術史の再解釈を試みる企画です。ジェンダー研究の観点から美術史の読み直しを図る『アンチ・アクション』の見地を踏まえ、同書で取り上げられた草間彌生、田中敦子、福島秀子の三人をはじめ、これまで中心的に語られにくかったアーティストたちの活動に迫ります。今日の美術史研究の成果を広く紹介するととともに、作品の評価というものを考える視点を提供します。

山崎つる子《作品》1963年 兵庫県立美術館蔵(山村コレクション)

開催概要

会場

東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー

会期

2025年12月16日(火)~2026年2月8日(日)

休館日

月曜日(ただし1月12日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)、1月13日

開館時間

10:00-17:00(金・土曜は10:00-20:00)

  • 入館は閉館の30分前まで
主催

東京国立近代美術館、朝日新聞社

巡回

豊田市美術館:2025年10月4日~11月30日

兵庫県立美術館:2026年2月28日~5月6日

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