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2020年度、難波田龍起による《スケッチブック》(1953年)が作品として収蔵されたことに伴い、ご遺族から「難波田龍起関係資料」(難波田宛高村光太郎書簡21点、刊行物3点)をアートライブラリにご寄贈いただきました(詳細は下記リストをご確認ください)。
難波田龍起(1905–97年)は、北海道旭川出身の日本を代表する抽象画家です。ご寄贈いただいた資料の内、多くを占める書簡は1925年から53年にかけて、「芸術の父」と仰いだ詩人、彫刻家の高村光太郎(1883–1956年)から難波田に宛てられたものです。高村の書簡には、難波田からの手紙に対する返答や、自身の彫刻制作や執筆活動に関するもの、また、難波田が芸術家として大成することを祈念する言葉が綴られており、両者の関係の深さを窺い知ることができる貴重な資料です。
これらの書簡は、《スケッチブック》とともに、2005年に東京オペラシティ アートギャラリーで開催された「生誕100年記念 難波田龍起展:その人と芸術」で展示されました。同展カタログや、『高村光太郎全集』14・15巻(筑摩書房、1995年)には、書簡の翻刻が掲載されています。
原資料の利用には、事前に申請手続きが必要です。詳しくはこちらをご確認ください。
書簡
- [書簡] 大正14年7月27日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006470)
- [書簡] 大正14年8月7日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006471)
- [書簡] 昭和10年4月11日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006472)
- [書簡] 昭和10年6月29日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006473)
- [書簡] 昭和10年8月30日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006474)
- [書簡] 昭和12年1月11日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006475)
- [書簡] 昭和12年9月14日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006476)
- [書簡] 昭和13年1月15日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006477)
- [書簡] 昭和13年10月6日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006478)
- [書簡] 昭和13年10月30日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006479)
- [書簡] 昭和17年2月24日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006480)
- [書簡] 昭和19年7月20日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006481)
- [書簡] 昭和20年1月3日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006482)
- [書簡] 昭和24年9月30日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006483)
- [書簡] 昭和25年7月17日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006484)
- [書簡] 昭和25年8月14日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006485)
- [書簡] 昭和27年2月29日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006486)
- [書簡] 昭和27年4月30日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006487)
- [書簡] 昭和28年11月15日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](ID:190006488)
- [書簡] 昭和13年11月8日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](高村智恵子葬儀礼状 封筒付)(ID:190006489)
- [書簡] 昭和17年8月11日 難波田龍起 [宛] 高村光太郎 [差出](第一回難波田龍起個人展覧会[出品目録]序文原稿 封筒付)(ID:190006490)
刊行物
- 第一回難波田龍起個人展覧会[出品目録]会場:銀座 青樹社画廊、1942.9.21–9.25(複製)(ID:190006491)
- 難波田龍起「高村光太郎と智恵子の思い出」『ちくま』36号、1972年4月、4–7頁(ID:190006492)
- 難波田龍起「絵は生きること 体で感じて描く」『福井新聞』1991年10月9日14面(ID:190006493)
『現代の眼』636号
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