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教育普及レポート 教育普及 レポート:オンライン講座 美術館を活用しよう!

教育普及室

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美術館を初めて訪れるきっかけは人それぞれだと思いますが、学校行事や部活動で初めて訪れる方、美術室に掲示されたポスターを見たのがきっかけで行くようになったという方も多く、学校を通して初めて美術館に触れる子どもは少なくありません。

当館では、学校教育に関わる教職員に美術や美術館に触れていただく機会として、教員向けプログラムを実施しています。
「オンライン講座 美術館を活用しよう!」は、その一環として実施したオンラインイベントです。近年では年に1~2回程度実施しています。たとえば、2023年4月8日(土)に実施したオンライン講座の内容は次の画像のとおり。

2023年4月8日(土) オンライン講座美術館を活用しよう! プログラム

前半は、開催中の「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」について展覧会を企画した研究員がみどころを紹介。次に、小学校高学年から中学生向けに配布中の教材「重要文化財の秘密 ジュニア・セルフガイド」について、執筆した研究員が活用方法を紹介しました。

重要文化財の秘密 ジュニア・セルフガイド
重要文化財の秘密ジュニア・セルフガイド

後半は、学校での団体観覧で利用できるスクールプログラムについて、教育普及担当の研究員がお話しました。団体向けガイダンスやギャラリートークの概要、受入可能人数、学校でも使える教材などを、具体的に紹介しています。
また、今回はゲストとして、国立アートリサーチセンター の研究員が登場。今年3月に公開されたばかりの冊子、「Social Story(ソーシャルストーリー)はじめて美術館にいきます。」を紹介しました。主に発達障害の方とその家族や関係者に向けて、どなたでも美術館を楽しみながら過ごすことができるよう、当事者や医療関係の専門家の協力を得ながら作成した冊子です。

参加者アンケートより、いくつか感想をご紹介します。

・重要文化財について知れてなるほどと考えさせられました。時代による価値基準の変化など難しい面があるのだなと初めてわかりました 。参加 させていただきとても参考になり、有意義で楽しかったです。紹介していただいたセルフガイドをもとに地元の小学校で地域の美術館との連携で使えたらいいなと思いました。

・勤務校がなかなか気軽に美術館に行けない環境なので、どうやったら子供を美術館に連れて行けるかを考えています。また、本校の子供の展覧会での鑑賞の仕方やガイドについて悩みながら計画しています。お話を聞きながら参考になる部分がたくさんありました 。

このほか、学校の先生方が事前申し込みをして企画展を観覧できる「先生のための鑑賞日」も年に数回設けています。
イベント開催時には先生方向けの情報をいち早くお知らせする「教員メールニュース」でお伝えしています。ご担当教科に関わらず、ぜひご活用ください。

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