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Close Look MOMATコレクション 4K映像 池田輝方 池田蕉園 素描帳 全頁紹介

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東京国立近代美術館では2023(令和5)年に、池田蕉園の描いた《かえり路》を受贈しました。その調査の過程でわかったことがあります。当館が所蔵する素描帳に、《かえり路》の構想図も描きこまれていたのです。素描帳は池田輝方のものとされてきました。「池田輝方先生素描」の題箋が貼られているからです。輝方は蕉園の夫。素描帳のページをめくってゆくと、二人がひとつの素描帳に思いつくままに描き、ほんの着想から小下絵になる寸前まで、作品の中身を定めていったことがうかがわれます。この素描帳の大部分を占めるのは、輝方の《木挽町の今昔》と蕉園の《かえり路》の構想です。どちらも1915(大正4)年に開催された第9回文部省美術展覧会に出品されました。


池田蕉園《かえり路》と素描帳は2023年9月10日まで、所蔵作品展「MOMATコレクション」で展示中です。
https://www.momat.go.jp/exhibitions/r5-1

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