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現代の眼 アートライブラリ イベント報告:「VRヘッドセットで「抽象と幻想」展をプレイバック!」について

長名大地 (企画課主任研究員)

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イベントの様子(地下1階講堂)

2024年1月24日(水)・31日(水)に、「VRヘッドセットで「抽象と幻想」展をプレイバック!」[1]と題し、展覧会再現VR(ヴァーチャル・リアリティ)を用いた体験型イベントを国立アートリサーチセンターのご協力を得て実施した。各回定員10名の事前申込制で、24日は8名(見学3名)、31日は7名(見学3名)の方にご参加いただいた。冒頭で2022年度に開催したMOMATコレクション小特集「プレイバック「抽象と幻想」展(1953–1954)」の概要やVR内の見所、操作説明を行ったうえで、1名ずつ5分間を目安に体験いただいた。体験者の視界は会場内のスクリーンに共有され、見学の方にも体験の様子を確認いただける構成とした。イベントで用いたVRはプレイバック展で制作したものを活用。展示の際は会場内の壁面に映像を投影してコントローラーで操作する仕様だったが、このイベントではVRヘッドセットを用いることで、上下左右360度の全方向から当時の展覧会に没入いただける機会とした。参加者の方からは「昔の展覧会を新しい仕組みで体験する面白い機会になりました」といったお声をいただいた。


『現代の眼』638号

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