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生誕100年記念 吉原治良展

展覧会について 約半世紀にわたり、常に新しい絵画を求めて前衛美術のパイオニアでありつづけた画家、吉原治良(よしはら・じろう 1905-1972)。海外でも評価の高い「具体美術協会」のリーダーとして知られる彼ですが、関西を本拠地としていたためか、これまで東京ではその全貌に触れることができませんでした。本展は東京で初めての大回顧展となります。 1905年、大阪・淀屋橋南詰に生まれた吉原治良は、独学で油絵を学び、1928年の初個展で「魚の画家」として注目を集めます。その後藤田嗣治との出会いを通じてオリジナリティーの重要性に開眼した彼は、白昼夢のような海辺の風景を描き、さらに抽象絵画の探究へと進みました。 戦後は人間像から再出発しますが、1950年代には激しい筆致と絵具の物質性を活かした抽象絵画を次第に描くようになります。1954年の具体美術協会結成後は、「他人の真似をするな」という信念で若い芸術家たちを導く一方、自らは単純にして多様な「円」の表現へと到達しました。生誕100年を記念した今回の大回顧展では、戦前・戦後の主要展覧会に出品された代表作を中心に、最初期の作品やこれまでほとんど見る機会のなかった戦時中の素描などをあわせ、約190点の作品でその多彩な創造の全貌に迫ります。 ここが見どころ 本展は、生誕100年を記念した約190点による大回顧展です。戦前・戦後の主要展覧会に出品された代表作を中心に、最初期の作品や、これまでほとんど見る機会のなかった戦時中の素描などをあわせました。海外でも評価の高い「具体美術協会」のリーダーであった吉原治良の回顧展は、実は東京では初めてです。 展覧会構成 第1章 初期作品 窓辺と窓外の風景:1923-1932 吉原治良は中学時代に独学で油絵を学びはじめました。関西学院高等商業学部へ進学した後も、学業のかたわらで創作に打ち込んでいます。1928年、吉原は初個展を開催し、窓辺に魚や果物を配した静物画を多数発表、「魚の画家」として注目を集めました。成功を収めたこの個展から約1年後、吉原は、一時帰国していた画家、藤田嗣治に自作の批評を求めました。しかし藤田は「他人の影響がありすぎる」と厳しく指摘します。この言葉は吉原に、オリジナリティーの重要性を強く認識させることになりました。そして彼は、「人の真似をしない」ことを自らに課し、前衛画家としての道を歩みはじめたのです。 第2章 形而上学的イメージと純粋抽象:1930-1940 吉原治良の1930年代。それは、魚を主要なモティーフとした室内静物画から、前衛的な作風への大きな転換を成し遂げた重要な時期にあたります。1934年、白昼夢のような幻想性をおびた海辺の光景の連作を二科展に初出品した吉原は、5点全てが入選するという快挙をなしとげました。また1937年の二科展には、純粋抽象画ばかり5点を出品します。1938年には二科会内部の前衛作家による「九室会」の結成にも参加するなど、前衛画家としての地位を確立しました。 第3章 戦時中の絵画 二つの風景:1940-1945 戦時色が強まるとともに、前衛美術は次第に抑圧されていきます。そのような中で吉原は、抽象から具象へと作風を転換させていきます。ですがこの時期の彼は、社会情勢への配慮を装いながら、個としての造形的探究をどのようにして継続していくかについて模索していたように思われます。戦局の悪化に伴い二科展は1943年で中止となりますが、戦争末期に吉原は、幻想的な作品を密かに描き続けました。ごく最近までほとんど知られていなかったこれらの作品は、どこか白昼夢を見るかのような錯覚を私たちに与えます。と同時に、当時の彼の心境を反映しているかのようにも見えます。 第4章 鳥と人、そして線的抽象:1946-1954 戦後の吉原は、二科会の再建に奔走するかたわら、無垢の少女や子供たちの肖像を描くことから再出発しました。漆黒の空間を背にした鳥や人の形象は、しだいに象形文字的な記号性、抽象性を帯びはじめます。そして1950年頃になると、黒地の線の抽象へと繋がっていきます。それは吉原の戦後の抽象絵画の起点となるものでした。抽象表現主義など海外の動向が本格的に紹介されはじめるのもこの頃のことで、吉原は、森田子龍ら前衛書家と交流する中で、「筆線」についての理解を深めていきます。 第5章 具体の誕生、アンフォルメルの時代へ:1954-1962 1954年、吉原治良とそのもとに集まった若い作家たちにより、「具体美術協会」が結成されました。吉原は「人の真似はするな」と会員たちを鼓舞し、その結果、斬新な作品が数多く生み出されました。彼ら/彼女たちの表現方法は、素材の物質感を活かし、激しいアクションを伴うもので、それは、フランスの美術評論家ミシェル・タピエが提唱したアンフォルメル絵画と軌を一にしています。この時期の吉原の作品は一見即興的に作られたようにみえます。しかし実際には、構想段階で様々な試行錯誤を重ねています。カンヴァス上では、絵具の滴りや刻み、盛り上がりなどをこつこつと積み上げるように制作していて、画面には、緊張感が満ちています。 第6章 「円」とその後:1963-1972 吉原が、前衛的な書を思わせながらも明晰な形態を持つ「円」の作品を確立したのは、1965年の具体展でのことでした。「円」は評判を呼び、国内外で数々の賞を受賞します。そして「具体」の指導者としてではなく、一人の画家としての吉原を人々に印象づけることになりました。海外で発表する機会も増え、漢字の「つくり」や「へん」をモティーフにした、「円」とは異なる展開を模索していた矢先、しかし吉原は急死します。世界に名を轟かせた美術運動体「具体」も、その死とともに解散することになりました。 作家紹介 吉原治良 1905年 大阪に生まれる。1928年 関西学院研究科在学中に初めての個展を開催(大阪朝日会館)。1934年 二科展に初入選。東京で初の個展(銀座、紀伊国屋ギャラリー)。1938年 二科会内部の前衛画家たちによる「九室会」結成に参加。1941年 二科会会員となる。1954年 具体美術協会を結成し、代表となる。1962年 大阪中之島に展示館「グタイピナコテカ」を開く。1967年 第9回日本国際美術展で国内大賞受賞。1971年 第2回インド・トリエンナーレでゴールドメダル受賞。1972年 芦屋で死去。 イベント情報 講演会 *いずれも地下1階講堂、聴講無料、申込不要、先着150名 河崎晃一(兵庫県立美術館課長) 2006年6月17日(土) 14:00-15:00 熊田司(大阪市立近代美術館建設準備室研究主幹) 2006年7月15日(土) 14:00-15:00 担当学芸員によるギャラリートーク *参加無料(要観覧券)、申込不要 大谷省吾(当館主任研究員) 2006年6月30日(金) 18:00-19:00 松本透(当館企画課長) 2006年7月7日(金) 18:00-19:00 カタログ情報 開催概要 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー 2006年6月13日(火)~7月30日(日) 午前10時~午後5時 金曜日は午後8時まで(入館は閉館30分前まで) 月曜日(ただし、7月17日は開館、翌18日休館) 一般800円(600円)、大学生500円(350円)高校生300円(200円)、小・中学生無料( )内は20名以上の団体料金。 いずれも消費税込。中学生以下,障害者(付添者は原則1名まで)の方は無料です(それぞれ入館の際,生徒手帳,健康保険証,運転免許証,障害者手帳等をご提示ください)。 チケット取扱:東京国立近代美術館、全国チケットぴあ他、ファミリーマート、サンクス(一部店舗を除く) 東京国立近代美術館、朝日新聞社 大阪市立近代美術館建設準備室、芦屋市立美術博物館 宮城県美術館 2006年8月6日(日)~10月9日(月・祝)

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臨界をめぐる6つの試論:写真の現在 3

展覧会について 東京国立近代美術館は、この秋、「写真の現在3」を開催いたします。「距離の不在」(1998年)、「サイト――場所と光景」(2002年)に続く今回のテーマは、「臨界」です。 写真にとって、ことなる領域が接しあう境界面は、つねに重要なテーマとなってきました。公(パブリック)と私 (プライベート)のはざま、都市の中心とその周縁のあいだ、あるいは写真という表現手段それ自体の輪郭……。その境界を越えようとするならば、大きな力が作用して、ものごとの性質はがらっと変わってしまうことでしょう。ですがそのような「臨界」に接してこそ、私たちは、世界の成り立ちの根源へと目を開くことができるのです。今回この展覧会で紹介するのは、私たちの身の回りに存在しているさまざまなレベルの境界面に立ち、あらたな世界の輪郭を描きだそうとしている6人の写真家たちです。なにかが溶け出し、また別のなにかが像を結ぼうとしている「臨界」をめぐって格闘するかれらの仕事を通じて、きっと、写真の現在が見えてくることでしょう。 伊奈英次、小野規 、浅田暢夫、北野謙、鈴木崇、向後兼一 展覧会構成 第1章 写実表現と日本画の問題 1903年-1938年竹喬は1903年に京都の竹内栖鳳に入門しました。西洋近代絵画の写実表現をとりいれた栖鳳の制作に学びながら、自らも西洋絵画のエッセンスを貪欲にとりこんでゆきました。この時期、竹喬をとらえたのは<写実>でした。それは技法だけの問題ではなく、いかに自然の真実をつかむかという問題でもあったため、竹喬は東洋の南画や、竹喬と同時代の画家たちの作品にも学びながら、画風を変化させてゆきます。1918年、竹喬は土田麦僊らとともに国画創作協会を立ち上げます。しかし、やがて日本画材で写実を追及することに困難を覚えるようになります。1921年からの約1年のヨーロッパ旅行をはさみ、竹喬は東洋絵画における線の表現を再認識することになり、線描と淡彩による南画風の表現に到達します。 特集展示Ⅰ 竹喬の渡欧 竹喬は国画創作協会の仲間である土田麦僊、野長瀬晩花、そして洋画家の黒田重太郎とともに、1921年にヨーロッパへと出発しました。日本画家がヨーロッパで学びたかったものとは何だったのでしょう。この特集展示では、黒田の「芸術巡礼紀行」連載の挿図のために、竹喬と麦僊が描いたスケッチを紹介します。 第2章 自然と私との素直な対話 1939年-1979年1939年頃から竹喬の画風には変化が現れます。新しい画風は、色の面によって対象を把握し、かつ日本画の素材を素直に活かそうとするものでした。この時期、竹喬は大和絵の表現を手本とし、線も色も古い大和絵に学ぼうとしたのです。この転換はその後の竹喬作品の方向性を決定づけました。それ以降、竹喬はおおらかで単純な形と温雅な色彩を特徴とする表現を深めます。そして「風景の中にある香りのようなもの」をとらえようと無心の境地で自然と向き合うことで、ゆるぎない独自の世界を確立してゆきます。 特集展示Ⅱ 奥の細道句抄絵 10点からなる《奥の細道句抄絵》は竹喬晩年の代表作です。竹喬はこの作品で、江戸時代の俳人、松尾芭蕉の『おくのほそ道』をもとに、その句意を絵にしようと試みました。この特集展示では、この連作を制作するために竹喬がおこなったスケッチや下図など10点を、《奥の細道句抄絵》全10点とともに紹介します。 作家紹介 伊奈英次 Eiji INA 1957年生まれ。1984年東京綜合写真専門学校研究科卒業。軍事通信施設などのアンテナをめぐる「ZONE」や、産業廃棄物を撮影した「WASTE」など、意識的・無意識的に「見えなく」されている物事を顕在化させる仕事を重ねてきた。遍在する監視カメラをとらえた「WATCH」と、工事中の建物を覆うシートや囲いをとらえた「COVER」のふたつの近作では、公共空間に、知らぬ間に微細に張りめぐらされた「見る/見られる」ことをめぐるシステムが姿を現す。 小野 規 Tadashi ONO 1960年生まれ。1991年アルル国立高等写真学校卒業。90年代からパリを拠点に活動、19世紀の先駆的な写真を参照系とした、パリやエジプトの風景をめぐる作品を発表。現在、パリ郊外に在住。「Fieldwork from Periphery(周縁からのフィールドワーク)」は、「Street 2」「View(with the tower)」「Study of tree」「Study for a garden」の四つのシリーズにより構成される。パリ郊外というローカルな「周縁」から、歴史・移民・自然など、グローバルな問題系をも見通そうとする連作。 浅田暢夫 Nobuo ASADA 1967年生まれ。1998年インターメディウム研究所修了。個展「海のある場所」(The Third Gallery Aya、大阪、2004年)など関西を中心に活動。「フォト・エスパーニャ2006」(スペイン、マドリッド)他、海外での展覧会でも発表している。故郷福井の同じ海岸で撮り続けられている「海のある場所」のシリーズは、作者自身が泳ぎながら、その都度まったく表情の異なる海の姿をとらえた連作。一種のシステマティックな定点観測でありつつ、水中にある全身が知覚する、きわめて感覚的な記憶を喚起する。 北野 謙 Ken KITANO 1968年生まれ。1991年日本大学生産工学部卒業。1999年から始めた「our face」プロジェクトで注目を集める。同作で第16回写真の会賞を受賞、2005年写真集『our face』を刊行。さまざまな集団に属する人々のポートレイトを撮影し、それらを正確に重ねあわせて焼き付けられた「our face」。その独特の写真について「ひとりひとりの輪郭は溶けてしまいますが、それぞれの人々が持つ固有な『時間と光』が一枚に結晶しています」と作者は記す。 鈴木 崇 Takashi SUZUKI 1971年生まれ。ボストン・アート・インスティテュート卒業。2001‐2002年、デュッセルドルフ芸術アカデミーで、写真家トーマス・ルフのクラスに在籍。帰国後、個展を中心に日本で本格的に発表活動を始める。今回の出品作品の題名、「Altus」とは、「内奥の/根本的な/計り知れない」といった意味を持つラテン語。浅いフォーカス、分割された画面を前にして、見る人はそれぞれに空間を知覚する。それは写真と「見ること」の関係の内奥をさぐる試みでもある。 向後兼一 Kenichi KOHGO 1979年生まれ。2001年和光大学人文学部卒業。2003年東京綜合写真専門学校卒業。個展「within 10km of mine」(art & river bank、東京、2004年)より発表活動を始める。「サイト・グラフィックス」展(川崎市市民ミュージアム、2005年)に参加。「line」は、置換・縮小・拡大など、デジタルな画像操作によって制作されているフィクショナルな光景の連作。画像をはじめとして身近にデジタル・データのあふれる今日、私たちにとってのリアリティを構成するさまざまな情報の素性が、そこには端的に示される。 これまでの「写真の現在」と出品作家 「写真の現在 距離の不在」(1998年)金村修、斎藤さだむ、楢橋朝子、畠山直哉、松江泰治「写真の現在2 サイト ― 場所と光景」(2002年)伊藤義彦、勝又邦彦、兼子裕代、小林のりお、鈴木理策、野口里佳、港千尋、横澤典 イベント情報 講演会 「パリと写真 共有された歴史」小野 規(写真家、出品作家) 2006年11月3日(金) 18:00-19:30 当館地下1階講堂 聴講無料、申込不要、先着150名 「自作について(仮題)」伊奈英次(写真家、出品作家) 2006年12月1日(金) 18:00-19:30 当館地下1階講堂 聴講無料、申込不要、先着150名 カタログ情報 開催概要 東京国立近代美術館 ギャラリー4(2階) 2006年10月31日(火)~12月24日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)*入館は閉館30分前まで 月曜日 一般420円(210円)、大学生130円(70円)、高校生70円(40円)中学生以下、65歳以上、障害者手帳等をお持ちの方及び付添者1名は無料( )内は20名以上の団体料金。 いずれも消費税込。*本展の観覧料で、当日に限り、所蔵作品展「近代日本の美術」もご覧いただけます 11月3日(金・祝)、11月5日(日)、12月3日(日)*本展と所蔵作品展のみ無料となります(「揺らぐ近代」展は有料です) 本展は当館のみでの開催となります。 東京国立近代美術館

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小松誠:デザイン+ユーモア

展覧会について  小松誠(1943- )は、磁器の清潔な白さと可塑的な素材の特質を活かし、自らのユーモアの感性を表して、日常の暮らしを豊かに楽しくする作品を次々と発表してきました。それらは今も新鮮であり、その活躍は現代日本のプロダクト・デザイン界を代表するクラフト・デザイナーとして国内外で高く評価されています。  武蔵野美術短期大学卒業後、1970年スウェーデンのグスタフスベリ製陶所に入り、スカンジナビア・デザインを代表したスティグ・リンドベリのもとでデザインに従事しました。その経験を基に、1973年帰国、1975年に器物に両手の形を合体させたユニークな「手のシリーズ」で初個展を開催し、そしてシワのあるスーパーの紙袋から型を起こしてつくった磁器製の花器で知られる「クリンクルシリーズ(Crinkle Series)」で一躍脚光を浴びました。以来、石膏原型と鋳込み成形による磁器作品を主体にガラスや金属等の異素材を組み合わせた作品などを多数手がけ、現代生活の快適さや自由なライフスタイルの選択に適応する多様な提案をなしてきました。それらのいずれもが、単に機能や生産性を主張するのではなく、一貫してユーモアのある表現と独創性を明らかにしています。 本展では、ニューヨーク近代美術館にも収蔵された代表作「クリンクルシリーズ」の現代にいたるさまざまなバージョン作品をはじめ、国際陶磁器展美濃’86グランプリ受賞の注器《POTS》や入れ子のボール《インフィニティ》などのプロダクト・デザインと、楕円球体や直方体に無数の穴を開けたオブジェ風の磁器作品《KUUシリーズ》、ガラス作品やアルミ製のドアハンドル・シリーズなど、小松誠の主要作品約70点を紹介します。 ここが見どころ グラフィックデザイナーやインダストリアルデザイナーに焦点をあてる企画展の6回目となります。 これまでの展覧会 「森正洋-陶磁器デザインの革新-」「あかり:イサム・ノグチが作った光の彫刻」「河野鷹思のグラフィックデザイン-都会とユーモア」「渡辺力:リビング・デザインの革新」「柳宗理-生活のなかのデザイン-」 カタログ・チラシは、新進の竹林一茂(デザイン)と井上佐由紀(撮影)によるデザインが新鮮です! 作家紹介 1943年東京都生まれ。1965年武蔵野美術短期大学工芸デザイン科卒業、武蔵野美術大学工芸デザイン科研究室勤務(~69年)。1967年‘67日本ニュークラフト展ニュークラフト賞受賞。1970年スウェーデン・グスタフスベリ製陶所デザイン室勤務(~73年)。1973年帰国して、工房を設立する。2年後に初めての個展「手のシリーズ」開催。1979年第7回国井喜太郎産業工芸賞受賞。1980年イギリス・ヴィクトリア&アルバート美術館「ジャパン・スタイル」展招待出品。1986年第1回国際陶磁器展美濃’86デザイン部門グランプリ受賞。1997年イタリア・ファエンツァ国際陶芸展50回記念展出品。1999年武蔵野美術工芸大学工芸工業デザイン学科教授就任(~現在)。2004年ドイツ・ハンブルグ デザイン美術館「NATUR GANZ KUNST」展招待出品。2008年パリ日本文化会館「WA-現代日本のデザインと調和の精神」展招待出品。 イベント情報 アーティストトーク小松誠(出品作家、プロダクトデザイナー) 2008年11月8日(土) 15:00-16:00 ギャラリー4 *参加無料(要観覧券)、申込不要 ギャラリートーク 新見隆(武蔵野美術大学教授) 2008年12月6日(土) 15:00-16:00 ギャラリー4 *参加無料(要観覧券)、申込不要 当館主任研究員 2008年11月15日(土)2008年12月13日(土) 15:00-16:00 ギャラリー4 *参加無料(要観覧券)、申込不要 カタログ情報 購入方法、価格等はガイド・目録・展覧会カタログ一覧よりご確認ください。 開催概要 東京国立近代美術館 ギャラリー4 2008年10月28日(火)~12月21日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)*入館は閉館30分前まで 月曜日(11月3日と24日は開館、翌日休館) 一般420円(210円) 大学生130円(70円)*( )は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。*当日に限り、所蔵作品展もご覧いただけます。 高校生以下および18歳未満、65歳以上、キャンパスメンバーズ、MOMATパスポートをお持ちの方、障害者とその付添者(1名)は無料 11月2日(日)、3日(文化の日)、12月7日(日)どなたも無料でご覧いただけます! 東京国立近代美術館 武蔵野美術大学

重要文化財の秘密|講演会

本展出品作品の所蔵館の方および日本近代の絵画・彫刻・工芸の専門家による講演会です。各美術館・博物館のコレクション形成史をメインに、本展の出品作品にも触れながらお話しいただきます。  UDトーク対応(字幕表示あり) 協力:国立アートリサーチセンター 2023年4月8日(土)14:00-15:00(開場は13:40) 大谷省吾(東京国立近代美術館副館長) 東京国立近代美術館 地下1階講堂 140名(先着順) 12:00より、1階インフォメーションカウンターにて整理券を配布します。 参加無料(観覧券不要)。講演の撮影、録画、録音はお断りしております。講演会参加後の展覧会への再入場は可能です。内容や日時は都合により変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。本イベントのオンライン同時配信、アーカイブ配信はありません。

重要文化財の秘密|講演会

本展出品作品の所蔵館の方および日本近代の絵画・彫刻・工芸の専門家による講演会です。各美術館・博物館のコレクション形成史をメインに、本展の出品作品にも触れながらお話しいただきます。 2023年4月15日(土) 第一部 14:00-15:00(開場は13:40)古田亮(東京藝術大学大学美術館教授) 第二部 15:30-16:30(開場は15:10)舟串彩(公益財団法人永青文庫学芸員) 東京国立近代美術館 地下1階講堂 各回140名(先着順) 12:00より、1階インフォメーションカウンターにて整理券を配布します。一部のみ、二部のみの参加も可能です。一部と二部どちらも参加希望の方は、それぞれの参加券をお受け取りください。 参加無料(観覧券不要)。講演の撮影、録画、録音はお断りしております。講演会参加後の展覧会への再入場は可能です。内容や日時は都合により変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。本イベントのオンライン同時配信、アーカイブ配信はありません。

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早川良雄:“顔”と“形状”

展覧会について 早川良雄氏は、1917年大阪に生まれ、戦後のグラフィック・デザイン界を長年にわたり牽引し、後進に多大な影響を残しつつ生涯現役のまま2009年3月に急逝されました。 早川氏の多くの商業広告デザインとグラフィック・アート作品には、日本調モダンといった都会的な感性とともに、自由奔放な発想と大胆な構成表現、そして鮮やかな色彩感覚が溢れ、直観的な個性に満ちたイラストレーション作家の姿勢が貫かれています。特にその制作を象徴する女性像や女の“顔”の作品での多様な表現手法によって、情感と造形に迫るイラストレーションの力が発揮されました。また、後年にシリーズ化された“形状”の作品では、抽象形体を客観的に把握しつつユニークな空間認識で自在に描写するなど、多彩なシルクスクリーンやドローイング作品を表してきました。本展では、早川氏との展覧会構想を基として、そうした“顔”の原画とポスター作品を特集し、あわせて“形状”シリーズの作品を対照させ、主要な作品約70点によってその遺業を回顧します。 ここが見どころ 2009年3月に急逝するまで現役を貫いた作家本人も、構想に加わっていた展覧会です。グラフィックデザイナーやインダストリアルデザイナーに焦点をあてる企画展の7回目となります。 これまでの展覧会 「森正洋-陶磁器デザインの革新-」「あかり:イサム・ノグチが作った光の彫刻」「河野鷹思のグラフィックデザイン-都会とユーモア」「渡辺力:リビング・デザインの革新」「柳宗理-生活のなかのデザイン-」「小松誠-デザイン+ユーモア-」 作家紹介 早川良雄(1917-2009) 戦後まもない1951年に亀倉雄策や河野鷹思、原弘、山城隆一らと日本宣伝美術会を結成。1978年には日本グラフィックデザイナー協会創設に中心となって参画、また1955年には国際グラフィックデザイナー連盟に日本人初の会員として推挙されました。ドイツやスイスのグラフィック専門誌で日本人初の作品特集が組まれ、1955年第1回毎日産業デザイン賞や1966年チェコのブルーノ・グラフィック・アートビエンナーレ展などで受賞を重ねて、早くから国内外で高い評価を獲得しました。1982年紫綬褒章、1988年勲四等旭日小綬章も受けています。 イベント情報 早川良雄を語る会 永井一正(グラフィックデザイナー) 長友啓典(グラフィックデザイナー)・灘本唯人(グラフィックデザイナー)・平野敬子(デザイナー)・山口はるみ(イラストレーター) ※当初の予定から、出演者が変更になりました。ご注意ください(和田誠氏が都合により欠席)。 2010年1月16日(土) 14:00-17:00 講堂(B1F) *定員140名(入場には参加券が必要です) 諸山正則 郵便往復はがきの「往信用裏面」に郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・電話番号・参加希望人数(1名または2名)を、「返信用表面」に郵便番号・住所・氏名を、それぞれ明記の上、下記までお申し込みください。2009年12月27日(日)*消印有効 ※一枚のはがきで2名まで申込可。2名の場合は「往信用裏面」に必ず人数をご記入ください。※抽選の有無、当落に関わらず、結果をお知らせします。※2010年1月12日(火)までに「返信用表面」が未着の場合には、お問い合わせください。※ご記入いただきました個人情報は本イベントの受付抽選以外には利用しません。 〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1東京国立近代美術館「早川良雄を語る会」係 03-3211-7781(月~土、10:00~17:00)「早川良雄を語る会」係 キュレーター・トーク 諸山正則(当館 工芸課主任研究員) 2010年2月6日(土) 15:00-16:00 ギャラリー4(2F) *参加無料(要観覧券)、申込不要 ギャラリー・トーク 菅谷富夫(大阪市立近代美術館建設準備室 主任学芸員) 2010年1月9日(土) 15:00-16:00 ギャラリー4(2F) *参加無料(要観覧券)、申込不要 山田崇雄(グラフィックデザイナー) 2010年1月23日(土) 15:00-16:00 ギャラリー4(2F) *参加無料(要観覧券)、申込不要 カタログ情報 開催概要 東京国立近代美術館 ギャラリー4 2010年1月2日(土)~2月14日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)入館は閉館30分前まで 月曜日(1月11日は開館、翌12日休館) 一般420円(210円)大学生130円(70円)※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※当日に限り所蔵作品展「近代日本の美術」もご覧いただけます。 高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢のわかるもの、障害者手帳をご提示ください。 ※お得な観覧券「MOMATパスポート」でご覧いただけます。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご覧いただけます。 本展と所蔵作品展「近代日本の美術」は、どなたも無料になります!2010年1月2日(土)、1月3日(日)、2月7日(日) 東京国立近代美術館 大阪市立近代美術館建設準備室

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河口龍夫展:言葉・時間・生命

展覧会について  河口龍夫(1940年、兵庫県神戸市生まれ)は、1960年代から今日に至るまで、現代美術の最前線で活躍を続けてきている作家です。彼は、鉄・銅・鉛といった金属や、光や熱などのエネルギー、さらに化石や植物の種子など、さまざまな素材を用いながら、物質と物質、あるいは物質と人間との間の、目に見えない関係を浮かび上がらせようという一貫した姿勢で制作を続けてきました。 今回の展覧会は、40年以上にわたる河口龍夫の制作のあゆみを、「ものと言葉」「時間」「生命」というキーワードのもとに3つの章で構成し、それぞれのテーマによる過去の主要作品と、新作とをあわせて展示します。「芸術は精神の冒険」であると河口はいいます。彼の作品の前で五感を研ぎ澄ませ、想像力をひろげるとき、私たちは、ものに対する新しい認識の仕方に驚かされたり、人間のスケールを超えたはるかなる過去・現在・未来の時間の流れに思いを馳せたり、あるいは生命の不思議に触れることになるでしょう。 Twitter 開設のご案内 河口龍夫展をより多くの人々に知っていただくため、ミニブログサービス「twitter」内に展覧会アカウントを立ち上げ、広報事務局が随時、情報を発信します。 展覧会構成 第1章 ものと言葉 私たちはものの存在を認識するときに、言葉を用います。しかしひとは言葉によって、この世界を捉えきれるものでしょうか。河口はその活動の初期から、こうした「存在」と「認識」との関係に鋭い考察を加えてきました。 この章では、石に発光する蛍光灯を貫通させ、物質である石と非物質である光とを共存させた《石と光》や、「闇」という実体のないものを封じ込めることで、逆にその存在を意識させる《Dark Box》など初期の作品から、国境線に着目した新作などをご紹介します。また、真っ暗闇の中で絵を描くことにより、「見る」ことと「描くこと」を改めて考えさせる《闇の中のドローイング》の体験コーナーをご用意いたします。 第2章 時間 私たちはふだん、遅刻しないように目覚まし時計をセットしたり、カレンダーで週末の予定を確認したりするなど、時間に律された生活をしていながら、あまりに日常的なために「時間とはなにか」と改めて問うことはないでしょう。けれども河口は長年にわたり、その不思議さを考え続けてきました。 この章では、天体写真のひとつひとつの星の地球からの距離をもとに、その星の光が何年前に発せられたかを書き込んだ《COSMOS》シリーズや、異なる時代のさまざまな化石をフロッタージュ(こすり出し)した紙を巨大な画面に貼り合わせた新作《関係―時のフロッタージュ・5億6000万年》など、はるかな時の流れに想像力を誘う作品をご紹介します。 第3章 生命 植物の種子は、河口の重要なモティーフのひとつです。1986年のチェルノブイリ原発事故以後、彼は放射能を通さない鉛の性質を利用し、種子を鉛で封印する作品を制作し始めます。一粒の種子を、一人の人間と対等の存在として見つめながら、河口は過去~現在~未来にわたる、生命のエネルギーのつながりを、さまざまなかたちで表してきました。本展では、1989年のポンピドゥー・センター「大地の魔術師」展にも出品された代表作《関係―種子、土、水、空気》をはじめ、全長8mの木造船に種子のエネルギーをまとわせた新作《時の航海》など、生と死をめぐる壮大なイメージの作品をご紹介します。 作家紹介 河口龍夫 略歴1940(昭和15)年 兵庫県神戸市に生まれる1962(昭和37)年 多摩美術大学絵画科卒業1965(昭和40)年 グループ「位」結成1970(昭和45)年 第10回日本国際美術展(東京ビエンナーレ)「人間と物質」出品1973(昭和48)年 パリ・ビエンナーレ、サンパウロ・ビエンナーレ出品1975(昭和50)年 文化庁芸術家在外研修員として欧米に滞在1983(昭和58)年 筑波大学芸術学系助教授(1991年同教授)1989(平成元)年 「大地の魔術師」展(パリ、ポンピドゥー・センター)出品1997(平成9)年 千葉市美術館で個展1998(平成10)年 水戸芸術館、いわき市立美術館で個展1999(平成11)年 京都市美術館で個展2003(平成15)年 筑波大学を定年退官、京都造形芸術大学大学院教授、釜山市立美術館(韓国)で個展2004(平成16)年 筑波大学芸術学系名誉教授、倉敷芸術科学大学教授2007(平成19)年 兵庫県立美術館、名古屋市美術館で個展2008(平成20)年 宇都宮美術館、入善町下山芸術の森発電所美術館で個展 河口龍夫 公式HP 作家自身のホームページでは、これまでの活動がくわしく紹介されています。 イベント情報 講演会 *いずれも聴講無料・申込不要(先着150名) 河口龍夫×松本透(当館副館長)×大谷省吾(当館主任研究員) 2009年11月14日(土) 14:00-15:30 講堂(地下1階) 河口龍夫 2009年11月22日(日) 14:00-15:30 講堂(地下1階) 河口龍夫×谷新(宇都宮美術館館長) 2009年12月5日(土) 14:00-15:30 講堂(地下1階) ギャラリー・トーク *いずれも参加無料(要観覧券)・申込不要 担当:松本透(当館副館長) 2009年11月27日(金) 18:00-19:00 企画展ギャラリー (1F) 担当:大谷省吾(当館主任研究員) 2009年12月4日(金) 18:00-19:00 企画展ギャラリー (1F) カタログ情報 開催概要 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー 2009年10月14日(水)~12月13日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)(入館は閉館30分前まで) 月曜日[11月23日(月・祝)は開館]、11月24日(火) 一般 850円(600円)大学生450円(250円)※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。※それぞれ入館の際、学生証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。 ※本展の観覧料で、当日に限り「権鎮圭」展(ギャラリー4、2F、12月6日まで)と所蔵作品展「近代日本の美術」(所蔵品ギャラリー、4-2F)もご観覧いただけます。 11月3日(火) [文化の日]11月12日(木) [天皇陛下御在位20年慶祝行事] 東京国立近代美術館

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