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特集 地震のあとで:東北を思うIII コレクションを中心とした小企画 

概要 2011年3月11日から3年が経ちました。当館は、コレクション展内において、2011年5月に「特集 東北を思う」を、2012年1月に「特集 東北を思う―記憶・再生・芸術」を開催してきました。3回目となる今回は、地震と津波と福島第一原子力発電所事故の後に、アーティストたちがどのように動き、どのように被災地に寄り添ってきたか。また浮かびあがってきた様々な問題にどのように向き合ってきたのかに注目しました。 展示されるのは、2013年度に収蔵したChim↑Pomと藤井光の作品。アーティストならではの姿勢により、報道では表れない、あるいは体験しづらい東北の姿が、浮かびあがっていると思います。また今回、写真家の宮本隆司から《3.11 TSUNAMI 2011》をお借りすることにしました。これは、岩手県釜石市の住民が撮影した津波の映像をベースとし、そこに、宮本が後日行った撮影者へのインタビュー映像を加えたもの。宮本と被災者との「共同作業」による、津波の伝達だとも言えます。さらにChim↑Pomの《REAL TIMES》(寄託作品)も展示いたします。*一室ではなく複数箇所に分かれて展示いたします。 展示作品 藤井光 (1976- )Fujii Hikaru 《沿岸部風景記録 福島県飯舘村 2012年8月》2012年ヴィデオ (カラー、サウンド 12分47秒)東京国立近代美術館所蔵 《プロジェクトFUKUSHIMA!》2012年ヴィデオ (カラー、サウンド 17分(オリジナルは90分))東京国立近代美術館所蔵 宮本隆司 (1947- ) Miyamoto Ryuji 《3.11 TSUNAMI 2011》2011年ヴィデオ (カラー、サウンド)  瀬戸元+宮本隆司 岩手県釜石市両石 34分10秒  池田盛子+宮本隆司 岩手県釜石市唐丹町荒川 30分56秒  小林兼三郎+宮本隆司 岩手県釜石市箱崎町仮宿 27分2秒作家蔵 Chim↑Pom 《REAL TIMES》2011年ヴィデオ (カラー、サウンド 11分11秒)寄託(宮津大輔氏蔵) 《気合い100連発》2011年ヴィデオ (カラー、サウンド 10分30秒)東京国立近代美術館所蔵 《BLACK OF DEATH 2013》2013年ヴィデオ (カラー、サウンド 8分53秒)東京国立近代美術館所蔵 開催概要 東京国立近代美術館 ギャラリー4 2014年4月15日(火)~6月1日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)*入館は閉館30分前まで 月曜日(ただし5月5日は開館)、5月7日(水) 所蔵作品展「MOMATコレクション」観覧料一般 430円(220円) 大学生130円(70円) 観覧料については、 所蔵作品展「MOMATコレクション」のページでご確認ください。 5月4日(日)、5月18日(日・国際博物館の日)、6月1日(日) 東京国立近代美術館

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彫刻を作る/語る/見る/聞く

展覧会について 東京国立近代美術館では2005(平成17)年より、コレクション展に展示された作品の前で、活躍中のアーティスト本人に自作について語っていただく「アーティスト・トーク」を開催してきました。この催しは、もともと現代の美術作品を理解するための親しみやすい導入になることを期待して始められましたが、すでに30回を重ねるこれらのトークを収録した映像は、それぞれの作者の歩みや、そのときに考えていたことを伝える歴史的記録としてみることもできます。 このたびの展示では、これまでのさまざまな分野のトークの中から、とくに彫刻に焦点をあて、トークのダイジェスト映像と当館コレクションの作品とをあわせてご紹介します。登場する3人の彫刻家、黒川弘毅、鷲見和紀郎、戸谷成雄は、いずれも1970年代から発表活動を始め、作ることの意味を根本から問い直し、彫刻表現の可能性を追究してきました。彼らの問題意識やその追究の成果を、トークと作品から感じ取っていただければ幸いです。 出品作家 黒川弘毅 1952年東京都生まれ。1979年東京造形大学美術学部彫刻専攻研究室修了。1991-92年、文化庁派遣在外研究員としてイタリア留学。1980年に最初の個展(楡の木画廊)。以来、国内外で発表多数。「もの派とポストもの派の展開」(1987年、西武美術館)、「現代美術への視点 形象のはざまに」(1992年、当館)、「光州ビエンナーレ」(2000年)などに出品。2016年平塚市美術館で個展。2005年10月14日に当館でアーティスト・トーク開催。 鷲見和紀郎 1950年岐阜県生まれ。1972年三木富雄のアシスタントを務める。同年Bゼミ修了。1999-2000年、文化庁派遣在外研究員としてフランス留学。1972年に最初の個展(ギン画廊)。以来、国内外で発表多数。「現代美術への視点 形象のはざまに」(1992年、当館)、「ART TODAY 2000」(2000年、セゾン現代美術館)、「今日の作家XI 鷲見和紀郎・畠山直哉展」(2007年、神奈川県立近代美術館)などに出品。2006年11月10日に当館でアーティスト・トーク開催。 戸谷成雄 1947年長野県生まれ。1975年愛知県立芸術大学大学院彫刻専攻―修了。1974年に最初の個展(ときわ画廊)。以来、国内外で発表多数。「第43回ヴェネチア・ビエンナーレ」(1988年)、「プライマル・スピリット」(1990年、北米巡回)、「光州ビエンナーレ」(2000年)などに出品。広島市現代美術館(1995年)、愛知県美術館(2003年)などで個展。2004年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2011年6月5日に当館でアーティスト・トーク開催。 開催概要 東京国立近代美術館本館ギャラリー4 5月27日(土)~11月5日(日) 10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)企画展「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」会期中(7月19日~10月29日)の金曜・土曜は21:00まで※入館は閉館30分前まで 月曜日[ただし、7月17日、9月18日、10月9日は開館]、7月18日(火)、9月19日(火)、10月10日(火) 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円) 5時から割引:一般 300円大学生 150円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。7月21日(金)-8月26日(土)の期間中 金・土曜の17:00以降は学生のみ無料。高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」(同伴者1名まで)会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ)本展の観覧料で、入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(所蔵品ギャラリー、4-2F)、工芸館 所蔵作品展「こども×おとな工芸館 調度❤ハッピーのかたち」(7/4~9/3に限る)もご観覧いただけます。 毎月第一日曜日(6月4日[日]、7月2日[日]、8月6日[日]、9月3日[日]、10月1日[日]、11月5日[日])および 11月3日[金・文化の日] 東京国立近代美術館

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解放され行く人間性 女性アーティストによる作品を中心に

展覧会について  当館は昨年度、「解放され行く人間性」と題された作品を購入しました。丸木 俊という女性アーティストが描いた、堂々とした裸婦像です。この小企画は、そ の作品とそのタイトルにインスパイアされて生まれました。 最初の小さな部屋には、まず、20世紀初頭および1950年代の男性画家による女性像 を展示しています。また、同じ部屋には戦後から50年代にかけての女性アーティストも作品を展示しています。その後、60年代から70年代にかけての抽象美術、女性の役割にフォーカスをあてた70年代の映像作品、身体の「美しさ」を再考する80年代の写真などが続きます。ほとんどが女性アーティストによ る作品ですが、ところどころに、セクシャリティを問う男性アーティストによる 作品も展示しています。 イベント ダンス&詩の朗読パフォーマンス 8月24 日(土)18:00~19:30 地下1 階講堂 エイコ(Eiko and Koma ダンサー)、フォレスト・ギャンダー(詩人)、マシュー・チョジック(ライター)、中川映里(翻訳者) 申込不要(当日10:00より1階受付で配布。先着130名様)、無料 開催概要 ギャラリー4 2019年6月18日(火)~ 10月20日(日) 10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)※入館は閉館30分前まで7月2日-10月6日の金曜・土曜は、21:00まで(入館は閉館30分前まで) 月曜日[ただし7月15日、8月12日、9月16日、9月23日、10月14日は開館]、7月16日(火)、8月13日(火)、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)【台風19号の影響により、10月12日(土)、13日(日)は臨時休館いたします。】    一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円) 5時から割引(金曜・土曜): 一般 300円大学生 150円 7月19日-10月6日の17時以降は、大学生無料 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。 それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。 17時以降の入館は「MOMATコレクション」観覧料が一般300円、大学生150円になります。 (ただし7月19日-10月6日17時以降は、大学生無料) お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。 キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。 「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ)本展の観覧料で、入館当日に限り、工芸館 所蔵作品展「デザインの(居)場所」(6月4日-6月30日)、「みた?―こどもからの挑戦状」(7月13日-9月1日)もご観覧いただけます。 毎月第一日曜日(7月7日、8月4日、9月1日、10月6日) *所蔵作品展 「MOMATコレクション」、「解放され行く人間性 女性アーティストによる 作品を中心に」のみ 東京国立近代美術館

男性彫刻

展覧会について 荻原守衛《文覚》1908年、撮影:大谷一郎 20世紀初頭から1940年代にかけて日本で生み出された、男性をかたどった彫刻を紹介します。会場は3つのコーナーに分かれます。右に進んだ広いスペースには、筋骨隆々の男たちが並びます。「強い男」の一群です。その奥に続くのは肖像彫刻を中心とする作品たちです。「賢い男」と言っていいでしょう。さいごの部屋には主に老人像を並べています。「弱い男」です。それぞれのコーナーには、男性への同じような視線をもつ絵画も一緒に展示しています。   個々の作品は、石膏像を所蔵するものはあえてそちらを選びました。石膏像は色が塗られていればまだしも、白いままだと汚れて見えますが、作家が粘土で作った像から直接型をとって作られただけに、そこからさらに型抜きしたブロンズ像よりも細部の工夫を忠実に伝えます。 あらゆる表現は、時代や社会の価値観と無縁ではないと言われます。いわゆる「男らしさ」もそう。彫刻家たちはそうした価値観を利用して、西洋で王道だった裸体彫刻を日本に根付かせもし、逆にそれに縛られもしました。そんなことも考えあわせながら、男性彫刻の魅力を見ていきましょう。 「男性彫刻」ににじりよるためのQ&A 配布したリーフレット表紙 会場で、「男性彫刻」ににじりよるためのQ&A と題するリーフレット(限定4000部)を配布します。 Q1. なぜ男性像なのか?   近代彫刻で女性像ばかりを思い浮かべるとしたら、それは「スター」彫刻の展示に偏りがちな美術館の責任でもあります。実際には女性像と同じくらい男性像も数多く制作され、当館にも収蔵されています。いわば蔵出し展でもあるこの小企画展では、石膏像も含め展示機会の少ない作品を交えつつ、男性彫刻に見られる3つの傾向をとりあげて紹介します。  Q2. なぜ裸なのか?   とくに西洋由来の塑像において西洋彫刻が範にされたからです。日本画より洋画で裸体がよく描かれたことと同じ背景をもちますが、洋画家より彫刻家の方が、匿名の裸体像の表現にことさらに専心しました。当時の文展での裸体像への取り締まりに対し、白井雨山は「裸体彫刻は吾等に取りては最も大切なる生命である」(『太陽』1908年12月1日号)と抗議したりしています。一方、木彫で着衣像が主流なのは、肖像や神仙を着衣像で表す伝統に、より近かったからです。 このつづきは、リーフレットで! ※リーフレットは、大好評につき、ついに配布終了となりました イベント  新型コロナウィルス感染症の感染拡大を防ぐため、当面の間、すべての講演会などのプログラムを中止致します。 開催概要 東京国立近代美術館2階 ギャラリー4 2020年11月25日(水)~2021年2月23日(火・祝) 10:00-17:00 *入館は閉館30分前まで ※当面の間、金曜・土曜の夜間開館は行いません。 月曜日[ただし1月11日は開館]、12月28日(月)~1月1日(火)、1月12日(火) 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。 新型コロナウイルス感染症予防対策のため、 ご来館日時を予約する日時指定制を導入いたしました。「MOMATコレクション」のご予約で「男性彫刻」がご覧いただけます⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。※上記よりチケットも同時にご購入いただけます。※観覧無料対象の方(65歳以上、高校生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名、招待券をお持ちの方等)についても、上記より来館日時をご予約いただけます。※お電話でのご予約はお受けしておりません。 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円) 5時から割引(金曜・土曜)一般 300円大学生 150円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。 入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。 お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。 キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。 「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ) 東京国立近代美術館

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かたちの野性

展覧会について MOMATコレクションの一環として、中川佳宜、若林奮、ヴォルフガング・ライプなど、素材とテーマの両面で自然と深く関わる彫刻(立体)作品を紹介します。 開催概要 東京国立近代美術館2階 ギャラリー4 2016年3月8日(火)-5月15日(日) 10:00-17:00(金曜日は10:00-20:00)*入館は閉館30分前まで 月曜日(3月21日、28日、4月4日、5月2日は開館)、3月22日[火] 東京国立近代美術館

遠くへ行きたい コレクションによる小企画

展覧会について 北脇昇《クォ・ヴァディス》1949年 日々の生活の中で、「遠くへ行きたい」という思いが頭をよぎることはないでしょうか。それは決まった目的地があるときであったり、たった今置かれている状況から抜け出したいときであったりもするでしょう。「遠く」という漠然とした単語には、地理的に隔たった場所という意味ばかりでなく、今いるのとは違う場という意味合いも含まれるからです。 本企画は、1962年に生まれた歌謡曲「遠くへ行きたい」(永六輔作詞、中村八大作曲)から着想されました。現代を生きる私たちの心にも深く訴えかける普遍性をもつこの曲は、発表から50年以上たってなお、歌い継がれています。ここでは、今いる場所から遠く離れたところへの憧れや、どこか非日常的な空間をさまよう姿などを表した作品を集めました。芸術家たちがどのように「遠く」への思いを表してきたかを見ながら、「遠く」に思いをはせてみたいと思います。 イベント 会場を巡りながら、本企画のコンセプトや作品について解説します。 2018年12月16日(日)11:00-11:302019年1月12日(土)17:00-17:30 古舘遼(本展企画者) 2階ギャラリー4 申込不要・参加無料(要観覧料) 開催概要 ギャラリー4 2018年10月6日(土)~ 2019年1月20日(日) 10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)※入館は閉館30分前まで 月曜日[ただし、10月8日、12月24日、1月14日は開館]、10月9日(火)、 12月25日(火)、年末年始(12月28日[金]~2019年1月1日[火・祝])、1月15日(火) 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円) 5時から割引(金曜・土曜): 一般 300円大学生 150円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。 それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。 お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。 キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。 「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ)本展の観覧料で、入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(所蔵品ギャラリー4-2F)、工芸館 所蔵作品展「近代工芸の名品― [特集展示] 近代の棗 (仮称)」(2018/12/21~2019/1/20に限る)もご観覧いただけます。 毎月第一日曜日(10月7日、11月4日、12月2日、1月6日)、11月3日[土・祝]、1月2日[水] 東京国立近代美術館

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瀧口修造と彼が見つめた作家たち コレクションを中心とした小企画

展覧会について 美術評論家・詩人の瀧口修造(1903-1979)は日本にシュルレアリスムを紹介し、また批評活動を通して若手作家を応援し続けたことで知られています。そして彼自身もドローイングやデカルコマニーなどの造形作品を数多く残しました。この小企画では、当館コレクションより、瀧口自身の作品13点に加え、彼が関心を寄せた作家たちの作品もあわせてご紹介します。とはいえ、これはシュルレアリスム展ではありません。瀧口が関心をもって見つめた作家たちが、どのように「もの」(物質/物体/オブジェ)と向き合ったかに着目しながら、作品を集めてみました。彼らの「もの」の扱い方は実にさまざまです。日常の文脈から切り離してみたり、イマジネーションをふくらませる媒介としたり、ただ単純にその存在の不思議をあらためて見つめなおしたり……。そうした多様な作品のどのような点に瀧口は惹かれたのかを考えながら、彼の視線を追体験してみましょう。そして、瀧口自身の作品で試みられている、言葉の限界の先にあるものに思いを巡らせてみましょう。 イベント 連続ミニレクチャー 瀧口修造をもっと知るための五夜 第一夜 7月27日(金)「瀧口修造と“物質”」第二夜 8月10日(金)「瀧口修造とデカルコマニー」第三夜 8月24日(金)「瀧口修造と瀧口綾子」第四夜 9月 7日(金)「瀧口修造と帝国美術学校の学生たち」第五夜 9月21日(金)「瀧口修造と福沢一郎」 大谷省吾(美術課長・本展企画者) 各回とも18:30-19:00 地下1階講堂 入場無料・申込不要(先着140名) 開催概要 ギャラリー4 6月19日(火)~9月24日(月・祝) 10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)企画展「ゴードン・マッタ=クラーク展」会期中(6月19日~9月17日)の金曜・土曜は、21:00まで(入館は閉館30分前まで)※入館は閉館30分前まで 月曜日[ただし、7月16日、9月17日、9月24日は開館]、7月17日(火)、9月18日(火)   一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円) 5時から割引(金曜・土曜): 一般 300円大学生 150円 6月19日~9月17日期間限定 金曜・土曜の夕方17時以降は大学生無料( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 「ゴードン・マッタ=クラーク展」会期中(6月19日~9月17日)金曜・土曜の夕方17時以降は、大学生無料 高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。 それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。 お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。 キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。 「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ)※本展の観覧料で、入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(所蔵品ギャラリー、4-2F)、工芸館 所蔵作品展「こどもとおとなのアツアツこうげいかん」(6/19~8/26に限る)もご観覧いただけます。 毎月第一日曜日(7月1日[日]、8月5日[日]、9月2日[日]) 東京国立近代美術館

イメージコレクター・杉浦非水展

展覧会について 日本のグラフィックデザインの創成期に、重要な役割を果たした図案家の杉浦非水。当館ではご遺族から一括寄贈された非水のポスター、絵はがき、原画など700点以上を収蔵しています。本展では三越のためのポスターや、数多く手がけた表紙デザインの仕事、原画やスケッチなど、19年ぶりに当館の非水コレクションを一堂に展示します。 さらに今回は、非水が手元に残した海外の雑誌やスクラップブック、16mmフィルムなど、貴重な旧蔵資料も初公開します。図案の創作にいたるまでの「イメージの収集家」としての側面に焦点をあて、杉浦非水の活動を改めて紹介します。 杉浦非水《銀座三越 四月十日開店》 1930年 東京国立近代美術館蔵 杉浦非水が集めた雑誌の切り抜きや絵はがき 年代不詳東京国立近代美術館蔵 杉浦非水によるスクラップブック 年代不詳東京国立近代美術館蔵 杉浦非水略歴 イベント ギャラリートーク 「杉浦非水の目と思考―旧蔵資料から見る」 2月22日[金] 長井健氏(愛媛県美術館 学芸グループ担当係長・専門学芸員) 「杉浦非水と戦前日本の小型映画」 4月19日[金] 冨田美香氏(国立映画アーカイブ 主任研究員) 「イメージコレクターの眼」 5月25日[土] 中尾優衣(当館主任研究員・本展企画者) ※ 各日とも18時から2階ギャラリー4にて、申込不要・参加無料(要観覧券) カタログ 開催概要 東京国立近代美術館 2階 ギャラリー4 前期:2019年2月9日(土)-4月7日(日)後期:2019年4月10日(水)-5月26日(日)*作品保護のため、会期中に展示替えを行ないます。 10:00 - 17:00(金曜・土曜は20:00まで)※入館時間は閉館30分前まで 月曜日(2月11日、3月25日、4月1日、4月29日、5月6日は開館)、2月12日[火]、4月9日[火](※本展のみ)、5月7日[火] 一般500円(400円) 大学生250円(200円) ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。高校生以下および18歳未満、65歳以上、キャンパスメンバーズ、「MOMATパスポート」をお持ちの方、友の会・賛助会会員、MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ)、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、会員証、障害者手帳等をご提示ください。 一般 300円  大学生 150円  本展の観覧料で、入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)もご観覧いただけます。 2月24日(日)、3月3日(日)、4月7日(日)、5月1日(水・祝)、5月5日(日)、5月18日(土)(国際博物館の日)※ 2月24日(日)は天皇陛下御在位30年を記念して入館無料です。※5月1日(水・祝)は皇太子殿下が御即位されることを祝して入館無料です。 東京国立近代美術館 毎日新聞社 愛媛県美術館

鉄とたたかう 鉄とあそぶ デイヴィッド・スミス《サークルⅣ》を中心に

展覧会について デイヴィッド・スミス《サークル IV》1962年 撮影:大谷一郎 東京国立近代美術館は近年、アメリカの戦後彫刻を代表する作家デイヴィッド・スミス(1906–65)の《サークルⅣ》(1962年)を購入しました。この作品を中心に、戦後彫刻の展開における鉄という新しい素材の重要性について考えてみたいと思います。木や石を彫ったり、粘土をこねてブロンズで型どりしたりする従来の彫刻に対して、スミスは鉄板や鉄骨を溶接して幾何学的な面と線とを組み合わせ、ダイナミックな空間を構成するという手法をとり、彫刻の可能性を大きく広げました。彼の造形思考は、イギリスの彫刻家アンソニー・カロによってさらに展開されていきます。一方、日本でも1950年代の半ば頃から、鉄に取り組む彫刻家が現れ始めました。彼らの鉄に対するアプローチはさまざまです。幾何学的な構成のための最適な素材として扱う者もいれば、時間とともに錆びる表面、あるいは研磨したときにみせる輝きなど、鉄の物質的特性に寄り添いながら、生命を吹き込もうとした者もいます。私たちにとって身近な物質であるはずの鉄が見せる多様な表情をお楽しみください。 リーフレット配布中 「鉄とたたかう 鉄とあそぶ デイヴィッド・スミス《サークルⅣ》を中心に」(コレクションによる小企画)では、特製リーフレットを作成しました。会場入り口で無料配布しております。ご自由にお持ち下さい。 サークルⅣ|作品画像 こちらでは、デイヴィッド・スミス《サークルⅣ》(1962年)を様々な角度から撮影した写真をご覧いただけます。 GIF animation クローズアップ画像 撮影:©sato katsuaki 開催概要 東京国立近代美術館2階 ギャラリー4 2021年6月18日(金)~9月26日(日) 10:00-17:00(金・土曜は10:00-21:00)*入館は閉館30分前まで【当面の間、金・土曜日の開場時間は 10:00~20:00(*最終入場19:30まで)となります】 月曜日[ただし7月26日、8月2日、9日、30日、9月20日は開館]、8月10日(火)、9月21日(火) 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。 新型コロナウイルス感染症予防対策のため、 ご来館日時を予約する日時指定制を導入いたしました。「MOMATコレクション」のご予約で「鉄とたたかう 鉄とあそぶ デイヴィッド・スミス《サークルⅣ》を中心に」がご覧いただけます⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。※上記よりチケットも同時にご購入いただけます。※観覧無料対象の方(65歳以上、高校生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名、招待券をお持ちの方等)についても、上記より来館日時をご予約いただけます。※お電話でのご予約はお受けしておりません。 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円) 5時から割引(金曜・土曜) 一般 300円大学生 150円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。 入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。 お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。 キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。 「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ) 東京国立近代美術館

恩地孝四郎展

展覧会について このたび、日本における抽象美術の先駆者として、また自画・自刻・自摺による高い芸術性を持った創作版画の大成者として知られる恩地孝四郎(1891-1955)20年ぶりの回顧展を開催します。 恩地孝四郎は10代で竹久夢二に私淑し、1914年に東京美術学校に通う田中恭吉・藤森静雄とともに木版画と詩の同人誌『月映』を創刊、表現者の道を歩み始めました。また装幀家としても人気が高く、萩原朔太郎詩集『月に吠える』や室生犀星詩集『愛の詩集』などに恩地の活躍を見ることができます。 昭和期になると、ヨーロッパの新思潮に共鳴して構成的な人体像やクラッシック音楽に想を得た〈音楽作品による抒情〉シリーズを制作する一方、イメージと言葉とデザインの総合を目指した数々の詩版画集や、油彩画にも匹敵する重厚な肖像版画などを発表しました。 戦後は、GHQ関係者として来日した外国人コレクターたちの理解と励ましを受けて、抽象美術に専念するようになりました。晩年の10年間に作られた版画作品の半数以上が海外の美術館や蒐集家の手に渡っています。 本展は海外に流出した重要作62点を含め、木版画を中心に、油彩、水彩・素描、写真、ブックデザインなど、彼の領域横断的な活動をご覧いただきます。大正期から昭和の戦後期にかけて前人未踏の足跡を残した、恩地孝四郎の多彩な世界をお楽しみください。 見どころ   日本における抽象美術の父にして木版画近代化の立役者、そして時代に先駆けたマルチクリエイター恩地孝四郎、過去最大規模の回顧展。日本で最初の抽象表現《抒情『あかるい時』》はもちろん、海外美術館所蔵の重要作62点を含む約400点を一挙公開します。 日本における抽象美術の先駆者であり木版画近代化の立役者でもある恩地孝四郎の、20年ぶり3回目、当館では実に40年ぶりとなる回顧展です。 恩地は抽象美術がまだその名を持たなかった頃、心の内側を表現することに生涯をかけた人物です。彼の創作領域は一般に良く知られ評価の高い木版画のみならず、油彩、水彩・素描、写真、ブックデザイン、果ては詩作に及ぶ広大なもので、まるで現代のマルチクリエイターのような活躍がうかがえます。本展では恩地の領域横断的な活動を、版画250点を中心に過去最大規模の出品点数約400点でご紹介いたします。 また見逃せないのは、里帰り展示される62点。戦後、特に外国人からの評価が高かった恩地の作品は、その多くが海を渡っていきました。本展では海外所蔵館(大英博物館・シカゴ美術館・ボストン美術館・ホノルル美術館)の多大な協力のもと、現存作が一点しか確認されていない作品や摺りが最良の作品など恩地の重要作をご覧いただきます。 カタログ情報 イベント ギャラリートーク 松本透(東京国立近代美術館副館長・本展企画者) 2016 年1 月22 日(金) 18:00-19:002016 年2 月12 日(金) 18:00-19:00 場所:1階企画展ギャラリー*申込不要、要観覧券 講演会 本展関連イベントとして、下記講演会を開催いたします。 1月30日(土)14:00-15:30 (開場:13:30) 「恩地孝四郎の版画芸術―実験の軌跡」 桑原規子(聖徳大学文学部教授) 2月14日(日)14:00-15:30 (開場:13:30) 「恩地孝四郎の芸術―技法と主題」 山口啓介(現代作家)※聞き手・松本透(当館副館長・本展企画者)  講堂(地下1階)にて・聴講無料(先着140名)・申込不要  ※両日とも 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2016年1月13日(水)~2016年2月28日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) 入館は閉館30分前まで 月曜日 一般1,000(800)円大学生500(400)円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。キャンパスメンバーズ加入校の学生は、学生証の提示で割引料金400円でご鑑賞いただけます。 本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4F-2F)、「ようこそ日本へ:1920‐30年代のツーリズムとデザイン」(2Fギャラリー4)もご覧いただけます。 東京国立近代美術館和歌山県立近代美術館東京新聞 和歌山県立近代美術館:2016年4月29日(金)-6月12日(日)

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