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英語によるプログラム「Let’s Talk Art!」:会話によるオンライン美術鑑賞プログラムで世界とつながるとは

図1 プログラム中に「ナビゲーター」というテーマで三作品を語り合っている様子左から和田三造《南風》(1907年、重要文化財)、上村松園《新螢》(1944年)、北脇昇《クォ・ヴァディス》(1949年)、いずれも東京国立近代美術館蔵 東京国立近代美術館が来館者の国際化に対応して2019年3月に開始した月4回の英語による所蔵品展鑑賞プログラム「Let’s Talk Art!」は、翌年2月中旬以降、コロナ禍により館内で実施できなくなった1。そこで2022年2月にオンライン(Zoom)で開始し、翌年3月までに定例では48回を数える。2017年度以来プログラム設計・監修及び2018年3月に公募により選ばれたファシリテーターの研修等の業務を担う貴重な機会を頂いた。総括として、会話形式の本鑑賞プログラムのオンライン実施の意味について述べたい。 「Let’s Talk Art!」オンラインの制約と可能性 1時間の本プログラムは、各ファシリテーターが設定したテーマに沿って会期中の所蔵品展から選んだ三作品を上限6名の参加者が探究して語り合い[図1]、その過程を通して近代日本美術・文化及び参加者間異文化交流を楽しむことをねらいとする。 オンラインならではの制約には、多発する通信環境不備による参加者間交流の難しさがある。パソコンモニター上の作品とファシリテーターを含む全参加者の画像が要だが、とりわけ発展途上国からの参加者の画像や音声に不具合が生じがちだ。こうした問題は多様なため、技術サポート・スタッフを配し、各回の開始前に通信環境設営をするとともに、問題と対策を共有してきた。また、参加者は日常空間に居ながらにして日本の美術館の作品と世界からの他者と出会う。便利な反面、終了直後に多忙な日常に引き戻されてしまい、プログラムの余韻にひたる機会をつくることが難しい。そこで、三作品の展示期間をファシリテーターが伝え、後に来館する人もいる。また、対面プログラムでも実施していた終了直後の簡易なアンケートへの回答を通して個人での短い振り返りの機会を設けるとともに、追ってスタッフが鑑賞作品リストを参加者に送信している。 一方、オンラインで拡張した可能性もある。画像拡大により「美術館では気づけなかったであろう作品の細部や特徴、作品自体に気づくことができた」という声をよく聞く。三作品を画面上で並置して比較し、様式の共通点・相違点や作家の努力、近代日本美術の多様性に気づいたり、一座が経験を振り返り再統合するチャンスも高まった。注意力散漫化もまねく館内移動なしに、くつろげる日常空間の中で目前のモニターに集中することも可能だろう。そして、参加者もファシリテーターも異口同音に述べてきたことは、世界の色々な参加者が一堂に会したこと、多様な他者の話を聴くことが面白かったという率直な感想である。オンライン上のこの「場」は、実際の美術館より高次元の門戸開放を正に実現した。 違いを知ることから では、「Let’s Talk Art!」オンラインという「集いの場」による門戸開放は何をもたらすだろう。それは、日本の美術館が世界に所蔵品・文化を紹介するという面と、世界の状況(知識、課題等)が日本の美術館に門戸を開くという面の相互作用で織り成される。従って、ファシリテーターは、世界で起こっていることに注意を払ってきた。その最たるものはプログラム開始直後に勃発したロシアによるウクライナ軍事侵攻である。ロシア人とウクライナ人が同時に参加することだってあり得る。本プログラムは全ての「個人」にとって「安全な解放区」でなければならない。実際、ウクライナやアフガニスタン、ミャンマー等からの参加者も他者と語り合い共に楽しんできた「場」として、稀有なプログラムといえよう。 図2 萬鉄五郎《裸体美人》1912年、東京国立近代美術館蔵、重要文化財 世界の美術館の課題であるジェンダー不平等の是正も勘案し、女性作家の展示作品を採用することも心がけてきた。萬鉄五郎の《裸体美人》[図2]では、バングラデシュ等のイスラム圏の女性たちは、描かれた女性が「リラックスしている、自信に満ち、自由を謳歌している」と、こぞって語る一方、非イスラム圏の参加者は「妙に体をひねり、居心地が悪そう」と指摘したりする。各人が生きる文化・社会におけるジェンダーを始めとする様々な状況が、作品解釈に作用する。国際博物館会議は、2022年の博物館の新定義で「博物館は、公衆に開かれ、誰もが利用できかつ包摂的であり、多様性を醸成し持続可能性を促進する(大髙訳)」という一文を加えた。多様性の醸成は、考えが違う他者の存在を知り、尊敬することから始まる。民主的な会話を楽しむオンライン美術鑑賞プログラムは、作家や参加者を含む他者尊敬・自己肯定感を培う「場」として、貢献の可能性が大きい。 註 1 本プログラムの趣旨については、大髙幸「会話による美術鑑賞プログラムへの視座」『現代の眼』(634号、2020年、10–11頁)を参照。http://id.nii.ac.jp/1659/00000367/ 『現代の眼』637号

シンロのロンシ

図1 会場風景|撮影:木奥惠三 中央手前は《時憶/フィードバック》2015年 作品の表面を見ているつもりが、いつのまにか地層を追いかけて奥のほうにある過去の素材を凝視していた、そしてまた表面に戻ってくる……そんな繰り返しをしていたら、今この時から自分の記憶までが巻き込まれて、頭がラリってきた。 展示室の先からうっすらとノイズ音が聴こえてくる。音に導かれるように進むと、中央にたたずむ《モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像》が現れた。演歌や歌謡曲の音、タイ(?)の音楽の音、アナウンサーの声の音、ギターをかき鳴らす音、それらが静かにループしながら会場でミックスされ、モヤっと湿度を帯びた音像をつくっている。小屋の窓を覗くと、巨大なスクラップブックの背表紙にギターが貼り付けられていて、モーターで動くピックがたまにかき鳴らす音には渋いディストーションが効かせてある。小さな画面に映るのはどこか秘境のドキュメンタリー番組か、外にあるスピーカーからチャルメラのような音質の音が聴こえる。トレーラーハウスには、ゆらゆら誘惑するランプとぐねぐねとぐろを巻いた自転車のチューブ。ドイツで拾ったものだろうか。2012年、私はドイツ・カッセルで《モンシェリー》を観た。芸術祭「ドクメンタ」最終日。トレーラーハウスはある日、髪の長い大きな男がどこかで拾い、ひとり手で引きずりながら公園にもってきた、と大竹さんは言った。男はドクメンタの名物インストーラーらしい。また、最終日だから《モンシェリー》にはいつもより余計に煙を上げておいた、とも。ボートは小屋だけでなく、高い木々のあちこちにひっくり返って突き刺さっていた—— 作品を目で追いつつ、意識はいつのまにか10年前に飛び、耳には展示室の音像のループがマントラのように響く。《モンシェリー》は合計6時間のループ再生らしい。 大竹作品の魅力を伝えるのは難しい。10年ほど前、先輩アーティストとの酒の席で、なぜ私が大竹伸朗を好きなのか説明したくても、出てくる言葉が「作品の量がハンパない」「音がかっこいい」「コラージュの層が厚い」と、てんで安っぽい感想になってしまい「それじゃわからない」とケンカになった。 本展にしても同じだ。このエッセイを書くために言葉を見つけようと目で何かを摑もうとすると、突然煙に巻かれたように消え、別の像が現れる。オブジェや痕跡が幾層にもなって目移りが終わらず、円環はいつまでも閉じられない。 そう、大竹作品では円環はいつまでも閉じられることがない。 例えば、今回は横一面に展示された《ゴミ男》。床に無造作に置かれたオープンリールとパネルの間を、短いテープが回って音を流しつづける。あるいは《時憶/フィードバック》[図1]。紙きれや糸が絡み合った雲のような部分から針金でできた人型がぶら下げられ、回転するターンテーブルの上で永遠に踊らされている。おみやげコーナーで再発されたばかりの「JUKE/19」のLPでは、始まりも終わりもない音群がギターやボイスと重なっていく。私にとって大竹伸朗との出会いは高校生の時分、絵画ではなく、山塚アイとのバンド「パズルパンクス」のCDだった。夢中になり、99年に「時代の体温」展(世田谷美術館)でライブを観たのが私のほぼ初めての現代アートだったので、美術館はライブハウスのようなものだと勘違いした。タイトルが回文となっているセカンドアルバム『BUDUB【最後のBは鏡文字】』のジャケットには、赤と黄色のサイケなスパイラルが描かれている[図2]。 図2 大竹伸朗《BUDUB【最後のBは鏡文字】 Ⅰ》1996年 円環はループだが、ループは閉じられた円環だけを意味するわけではない。永遠に終わらないスパイラル運動は、閉じられることのないループだ。あるいは、作品の表面がいつのまにか地層に裏返ったり、フィードバックしたり、一つの像を追っていくと別の像が現れるフラクタル図形のような縮小や拡大も、閉じられないループだと言える。ループとは無限のことだ。つまり、一所ひとところにとどまらず運動しつづける何かのことだ。 本展の最初期作《「黒い」「紫電改」》以降、大竹の活動を時系列に並べると、さまざまなメディウムを介して何重ものスパイラルを描いてきたように見えてくる。この運動はいつまでも閉じられることなく、大竹の活動とともに——レコード盤とは真逆の回転で——広がっていく。長い人生の円周軌道の中では、それぞれ別々だった作品がたまに近づき、似た相貌を帯びることもあるだろう。今回、7つのテーマに腑分けされたことで、このスパイラル運動は幾分見えづらかったかもしれない。 だが、大竹の活動の全体を俯瞰(することなど到底できないのは承知のうえで)したとすると、また別の像が浮かんでくる。大竹の膨大な作品群はそれぞれを一つの小さな歯車のようにして、自身の無窮な小宇宙を動かしている——われわれ鑑賞者の目にはほとんど止まっているように見えるほどにゆっくりと。それは、私がとある渓流で気づいた、どう見ても一所にとどまり・・・・・・・静止している苔むした岩が、何百年もかけて今も目に見えないほどゆっくりと転がりつづけている状態であるのと似ているかもしれない。大竹の場合、その場を《宇和島駅》と冠した瞬間から、美術館は、その作品群を歯車として永久運動を始めるのだった。 『現代の眼』637号

資料紹介 #3|山田正亮関係資料

「制作ノート」(1949年~1959年) 当館で「endless 山田正亮の絵画」展(2016年12月6日–2017年2月12日)を担当した中林和雄元副館長を介し、2022年3月に「一般社団法人 山田正亮の会」より、山田正亮(1929~2010年)が残した「制作ノート」(全63冊)を中心とする資料群をご寄贈いただきました。「制作ノート」には、「絵を描き続けたまえ 絵画との契約である」(「制作ノート」1952-1)といった有名な記述などが見られ、作家研究をする上で非常に重要な資料です。 本資料群には、「制作ノート」の他、山田が「制作ノート」を元に自ら編集し直した「YAMADA Note」(全7巻)や、芳名帳、スケッチブック、原稿、メモ・ノート類などが含まれています。「整理魔」として知られた作家の実像を表すかのような資料群は106点を数えます。 山田は、1980 年から90 年代にかけて高い評価を受けた東京出身の画家で、ストライプの絵画で知られています。長き画業の中で、「Still Life」シリーズ(1948–1955年)や、「Work」シリーズ(1956–1995年)、「Color」シリーズ(1997–2001年)といったように3つの年代区分がありますが、この資料群は全ての年代をカバーしています。なお、アートライブラリでは本資料群の他に、「山田正亮旧蔵書」も所蔵しています。 資料の利用にあたっては、事前申請手続きが必要です。詳しくはこちらをご確認ください。 「制作ノート」1952-1(表紙)(資料ID:190007702) 「制作ノート」1952-1_11(資料ID:190007702) 資料名資料ID資料名資料ID制作ノート1949-51190007701制作ノート1968-3190007754制作ノート1952-1190007702制作ノート1968-8190007755制作ノート1953-1190007703制作ノート1969-1190007756制作ノート1953-2190007704制作ノート1969-6190007757制作ノート1953-3190007705制作ノート1969-12190007758制作ノート1953-4190007706制作ノート1970-4190007759制作ノート1953-5190007707制作ノート1970-9190007760制作ノート1953-6190007708制作ノート1971-3190007761制作ノート1954-1190007709制作ノート1971-9190007762制作ノート1954-2190007710制作ノート1972-3190007763制作ノート1954-3190007711YAMADA Note 1190007764制作ノート1954-8190007712YAMADA Note 2190007765制作ノート1955-4190007713YAMADA Note 3190007766制作ノート1955-Aout190007714YAMADA Note 4190007767制作ノート1955-Dec190007715YAMADA Note 5190007768制作ノート1956-1190007716YAMADA Note 6190007769制作ノート1956-5190007717YAMADA Note 7190007770制作ノート1956-6190007718芳名帳(1958 教文館画廊)190007771制作ノート1956-7190007719芳名帳(1962 養清堂画廊)190007772制作ノート1957-4190007720芳名帳(1963 養清堂画廊)190007773制作ノート1957-8190007721芳名帳(1964 南天子画廊)190007774制作ノート1957-Oct190007722芳名帳(1965 椿代画廊 -1)190007775制作ノート1958-2190007723芳名帳(1965 椿代画廊 -2)190007776制作ノート1958-3190007724芳名帳(1968 画廊クリスタル)190007777制作ノート1958-8190007725Sketch 1953190007791制作ノート1958-10190007726Sketch 1948-51190007795制作ノート1959-1190007727Sketch 1950-54190007796制作ノート1959-MEMO190007728黒デスクトレー_NOTE-1190007797制作ノート1960190007729黒デスクトレー_スケッチブック-1190007798制作ノート1960-61190007730黒デスクトレー_素描等190007799制作ノート1961-61900077311950’s-Memo190007778制作ノート19621900077321996.12 厄介な眼 原稿190007789制作ノート1962-63-A1900077331997.11.1 草稿190007790制作ノート1963-B190007734展覧会案内状等190007800制作ノート1963-Oct1900077351989-2000190007792制作ノート1963-64-C190007736作品・画材 Memo190007794制作ノート1964-D1900077371997-2003-Memo190007785制作ノート1964-65-E1900077381999-2008-Memo190007786制作ノート1965-F1900077391970-Memo190007779制作ノート1965-66-G1900077401970-Note190007780制作ノート1964-11900077411971-Memo190007781制作ノート1964-71900077421979 KOH etc190007782制作ノート1965-11900077431979-80190007783制作ノート1965-51900077441981-82190007784制作ノート1965-8190007745黒ファイルA4190007793制作ノート1967-A190007746資料1950-1970190007805制作ノート1967-B190007747スクラップブック190007806制作ノート1967-C1900077482007 リハビリセンター190007787制作ノート1966-31900077492010 多摩医療センター190007788制作ノート1966-8190007750Yamada ADDRESS BOOK190007801制作ノート1967-1190007751パスポート-1190007802制作ノート1967-5190007752パスポート-2190007803制作ノート1967-10190007753パスポート-3190007804  『現代の眼』637号

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6月25日(日)ガウディ展ご来館の皆様へ

6月25日(日)は整理券による入場制限を行います。「ガウディとサグラダ・ファミリア展」を鑑賞される方は、整理券配布状況をご確認のうえご来館ください。 ガウディ・ウィーク最終日で混雑が見込まれるため、6月25日(日)は整理券による入場制限を行います。入場整理券の配布が終了した場合、チケットをお持ちの方も入場いただけない可能性があります。 整理券配布状況はガウディとサグラダ・ファミリア展公式Twitterアカウントでご確認ください。なお、ハローダイヤル(050-5541-8600)でも混雑状況をご確認いただけます。 整理券の配布方法 当日9時30分頃より、当館前庭にて整理券を配布します。 配布枚数はお一人につき1枚まで。グループでのお客様はお揃いの場合に配布します。 当日券をお求めの方は、当日券ご購入後に配布します。 整理券が必要な方 前庭にて整理券を配布します。 美術館の窓口で当日券ご購入後、前庭にて整理券を配布します。 キャンパスメンバーズ、ぐるっとパス等割引対象となる方は、割引対象物をお持ちのうえ美術館窓口で該当のチケットをご購入ください。該当のチケット購入後、前庭にて整理券を配布します。 前庭にて整理券を配布します。 整理券が不要な方 係員にお声がけください。

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杉浦邦恵

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野見山暁治

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ガウディとサグラダ・ファミリア展「ガウディ・ウィーク」開催(期間:6月20日(火)~25日(日))

6月25日はガウディの誕生日です。 「ガウディとサグラダ・ファミリア」展では、6月20日から25日を「ガウディ・ウィーク」として、来場された方にポストカードをプレゼントします!ガウディ自身のことばがあしらわれた非売品のポストカードです。本展に関してSNSで投稿してくださった方には、追加でもう一枚プレゼント。 さらに、ガウディの誕生日にあたる6月25日には、図録をご購入の方に展覧会ポスター(非売品)をプレゼント! みなさまのご来場をお待ちしています。 詳細は「ガウディ・ウィーク」イベントページをご覧ください。

うまく作ってやろうと思うので、八年たっても手をつけられないプラモデルの写真

資料紹介#4 | Art & Project bulletin

Art & Project bulletin  本稿でご紹介するArt & Project bulletin (Amsterdam: Art & Project, 1 (Sept. 1968)-156 (Nov.1989))は、欧州におけるコンセプチュアル・アートの拠点として知られたArt & Project画廊が展覧会に付随して発行していたニューズレターです。1968年から1989年にかけて全156号(但し、ダニエル・ビュレンによる24号のみ印刷物として存在しない)が発行されました。A3用紙を二つ折りにしたシンプルな判型が多く、ローレンス・ウェイナーや、ソル・ルウィット、カール・アンドレ、リチャード・ロングらが、限られた紙面の中で様々な実験を試みました。その中には、日本人作家の松澤宥(21、42、84号)の名も見られます(詳細はリストをご確認ください)。  1970年代の『美術手帖』には、石子順造「盛んなメールアート」という論考(22巻328号、1970年6月)や、1974年7月29日~8月4日に村松画廊で開催された「アート・アンド・プロジェクト」展(松澤と中原佑介による企画で1号から77号まで展示)に関する記事(26巻384号(1974年8月))、また、松澤による21号が掲載された概念芸術に関する記事(30巻428号(1978年1月))など、しばしばArt & Projectに関する言及が見られます。こうした美術雑誌の記事からは、日本での同時代的な反応を垣間見ることができます。  資料の利用にあたっては、事前申請手続きが必要です。詳しくはこちらをご確認ください。 Art & Project bulletin, no. 1 (September 1968) Art & Project bulletin, no. 21 (March 1970) No.TopicsID1Charlotte Posenenske (September 1968)1900100002CCC /Jan Slothouber / William Graatsma (October 1968)1900100013Gruppe X (November 1968)1900100024Willy Orskov (January 1969)1900100035Paul Schuitema / Aldo van den Nieuwelaar / Ad Dekkers (February 1969)1900100046Gianfredo Camesi (March 1969)1900100057Ed Sommer (April 1969)1900100068Stanley Brouwn (May 1969)1900100079Summer /Jan Dibbets / Bernd Lohaus (July 1969)19001000810Lawrence Weiner (September 1969)19001000911Stanley Brouwn (September 1969)19001001012Rainer Giese (October 1969)19001001113W Knoebel (November 1969)19001001214Joseph Kosuth (November 1969)19001001315Jan Dibbets (November 1969)19001001416Peter Struycken (December 1969)19001001517Robert Barry (December 1969)19001001618Sol LeWitt (January 1970)19001001719Ger van Elk (January 1970)19001001820Gilbert & George (March 1970)19001001921Yutaka Matsuzawa (March 1970)19001002022Douglas Huebler (April 1970)19001002123Keith Arnatt / Daniel Buren (May 1970)19001002224  25Emmy van Leersum / Gijs Bakker (June 1970)19001002326Hideto Yamazaki (June 1970)19001002427Mel Bochner (September 1970)19001002528Hanne Darboven (October 1970)19001002629Boezem (November 1970)19001002730Ian Wilson (November 1970)19001002831W Knoebel (November 1970)19001002932Sol LeWitt (January 1971)19001003033Ger van Elk (January 1971)19001003134Martin Maloney (February 1971)19001003235Richard Long (March 1971)19001003336Jan Dibbets (April 1971)19001003437Robert Barry (April 1971)19001003538Stanley Brouwn (April 1971)19001003639Douglas Huebler (May 1971)19001003740Daniel Buren (June 1971)19001003841John Baldessari (July 1971)19001003942Yutaka Matsuzawa (August 1971)19001004043Sol LeWitt (September 1971)19001004144Bas Jan Ader (October 1971)19001004245A Private Collector (November 1971)19001004346Jan Dibbets (November 1971)19001004447Gilbert & George (December 1971)19001004548David Askevold (January 1972)19001004649Willem Breuker (February 1972)19001004750Salvo (February 1972)19001004851Robert Barry (March 1972)19001004952Hamish Fulton (March 1972)19001005053Lawrence Weiner (April 1972)19001005154Lawrence Weiner (April 1972)19001005255Ger van Elk (May 1972)19001005356Jan Dibbets (June 1972)19001005457Douglas Huebler (June 1972)19001005558William Leavitt (July 1972)19001005659Ian Wilson (September 1972)19001005760Sol LeWitt (September 1972)19001005861Salvo (September 1972)19001005962Alighiero Boetti (November 1972)19001006063Stanley Brouwn (November 1972)19001006164Hanne Darboven (December 1972)19001006265Ger van Elk (January 1973)19001006366Marcel Broodthaers (March 1973)19001006467Allen Ruppersberg (July 1973)19001006568Douglas Huebler (August 1973)19001006669Stanley Brouwn (September 1973)19001006770Naomi Spector / Robert Ryman (September 1973)19001006871Richard Long (December 1973)19001006972Lawrence Weiner (December 1973)19001007073Gilbert & George (January 1974)19001007174Ger van Elk (February 1974)19001007275Daniel Buren (March 1974)19001007376Daniel Buren (April 1976)19001007477Jaap Berghuis (August 1974)19001007578Rainer Giese (August 1974)19001007679Jaap Berghuis (September 1974)19001007780William Leavitt (October 1974)19001007881Alan Charlton (October 1974)19001007982Carel Visser (November 1974)19001008083Carel Visser (December 1974)19001008184Yutaka Matsuzawa (January 1975)19001008285Carl Andre (January 1975)19001008386Hamish Fulton (January 1975)19001008487Jan Dibbets (February 1975)19001008588Sol LeWitt (March 1975)19001008689Bas Jan Ader (August 1975)19001008790Richard Long (September 1975)19001008891Ulrich Rückriem (October 1975)19001008992Stephen Rosenthal (October 1975)19001009093Barry Flanagan (November 1975)19001009194Stanley Brouwn (December 1975)19001009295Hanne Darboven / Roy Colmer (January 1976)19001009396David Tremlett (January 1976)19001009497Robert Barry (February 1976)19001009598Stephen Antonakos (March 1976)19001009699Richard Long (April 1976)190010097100Ger van Elk (March 1977)190010098101Alan Charlton (April 1977)190010099102Carel Visser (June 1977)190010100103Gilbert & George (November 1977)190010101104Barry Flanagan (December 1977)190010102105Allen Ruppersberg (March 1978)190010103106Carel Visser (April 1978)190010104107Francesco Clemente (May 1978)190010105108David Tremlett (September 1978)190010106109Hamish Fulton (June 1979)190010107110Francesco Clemente (August 1979)190010108111Carel Visser (November 1979)190010109112Daan van Golden (November 1979)190010110113Lawrence Weiner (December 1979)190010111114Mimmo Paladino (February 1980)190010112115Sandro Chia (February 1980)190010113116Richard Long (March 1980)190010114117Alan Charlton (April 1980)190010115118Jaap Berghuis (June 1980)190010116119Andrew Lord (June 1980)190010117120Stanley Brouwn (November 1980)190010118121Francesco Clemente (December 1980)190010119122Nicholas Pope (January 1981)190010120123Salvo (February 1981)190010121124Bruce Mclean (March 1981)190010122125David Tremlett (April 1981)190010123126Toon Verhoef (June 1981)190010124127Enzo Cucchi (December 1981)190010125128Richard Long (January 1982)190010126129Joris Geurts (October 1982)190010127130Jaap Berghuis (November 1982)190010128131Emo Verkerk (December 1982)190010129132Ger van Elk (January 1983)190010130133Narcisse Tordoir (February 1983)190010131134Tomas Rajlich (March 1983)190010132135Richard Long (April 1983)190010133136Robert Barry (May 1983)190010134137Adam Colton (June 1983)190010135138David Tremlett (September 1984)190010136139Ger van Elk (October 1984)190010137140Lawrence Weiner (January 1985)190010138141Tony Cragg (April 1985)190010139142Jan Commandeur (May 1985)190010140143Andrew Lord (September 1985)190010141144Peter Struycken (November 1985)190010142145Alan Charlton (January 1986)190010143146David Robilliard (February 1986)190010144147Zadok Ben-David (February 1986)190010145148Didier Vermeiren (February 1987)190010146149Adam Colton (Winter 1988)190010147150Leo Vroegindeweij (Winter 1988)190010148151David Robilliard (May 1988)190010149152David Tremlett (Summer 1988)190010150153Han Schuil (November 1988)190010151154Leo Vroegindeweij (September 1989)190010152155Daan van Golden (October 1989)190010153156Ab van Hanegem (November 1989)190010154 『現代の眼』638号

修復の秘密

展覧会について 安井曽太郎《金蓉》1934年 左が修復前、右が修復後 「修復」を切り口に、当館コレクションを紹介します。当館では開館以来70年の歴史の中で、数多くの修復家と共同して、所蔵作品の適切な保存に努めてきました。修復とは、「修め(繕って整え)」「復する(もとの状態に戻す)」という言葉の通り、作品を末永く、より良い状態で継承していくための技術です。その担い手である修復家に間近で接すると、作品を処置する腕とともに、触れずに見通す眼、深く思考する頭を持つことに驚かされます。物言わぬ作品を吟味し、技法や素材の特性を明らかにしていく修復家の仕事は、しばしば作家のコンセプトや作品の表現へ近づく道筋を示してくれます。作者なき後に、制作の核心に迫ろうと推理をめぐらす修復家の卓抜な腕、眼、頭、そして彼/彼女らが解き明かす作品の秘密に触れていただければ幸いです。 本企画は下記の皆様の知見に示唆を得て、また多大なご協力をいただくことで実現しました。斎藤敦(1963-2018)/竹山郁子/土師広(土師絵画工房)/山領まり(山領絵画修復工房)(1934-2020)/米倉乙世、西原紀恵(ON Paper Conservation)/渡邉郁夫、有村麻里、宮田順一(有限会社修復研究所21) 藤田嗣治《五人の裸婦》の科学調査と修復について 令和3年から4年度にかけて行われた《五人の裸婦》の科学調査と修復についての詳細な報告が、お読みいただけます。挿図もカラーで掲載しています。 [修復報告]修復研究所21(渡邉郁夫、有村麻里、宮田順一)、林洋子(美術史家、文化庁芸術文化調査官)、都築千重子(東京国立近代美術館)「藤田嗣治《五人の裸婦》《自画像》の科学調査と修復から―1920年代の藤田の絵肌の検証を中心に」『東京国立近代美術館 研究紀要第27号』令和5年3月31日発行 pp.59-80 開催概要 東京国立近代美術館2階 ギャラリー4 2023年3月17日(金)-5月14日(日) 10:00-17:00(金・土曜は10:00-20:00)*入館は閉館30分前まで 下記日程は開場時間を20:00まで延長いたします。(最終入場19:30) 5月2日(火)~7日(日)、5月9日(火)~14日(日) ※5月8日(月)の開場時間は17:00までとなります。(最終入場16:30) 月曜日(ただし3月27日、5月1日、8日は開館) 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。 「MOMATコレクション」のご予約で「修復の秘密」がご覧いただけます。⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。 ※お電話でのご予約はお受けしておりません。※障害者手帳をお持ちの方は係員までお声がけください(予約不要)※観覧無料対象の方(65歳以上、高校生以下、無料観覧券をお持ちの方等)についても、上記より来館日時をご予約いただけます。 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円) 一般 300円大学生 150円 ※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 ※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。 入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。 ※お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。 ※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。 ※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。 ※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ) 東京国立近代美術館

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