コレクション

行く春

川合玉堂

1916

基本情報

作品名
行く春
作家名
川合玉堂 作家詳細
制作年
1916
収蔵方法
管理換
支持体
紙本
素材・技法
彩色
形状
屏風6曲1双
作品サイズ
各183.0×390.0

重要文化財

上図・右隻、下図・左隻

作品解説

 晩春の桜花が散りゆく渓谷。川に繋留されている3隻の水車舟。玉堂は前年の秋と同年の早春にスケッチ旅行で秩父の長瀞(ながとろ)を訪れ、川下りを楽しんでいます。その時の風景を出発点として、小雪のように舞う桜をあしらったのがこの《行く春》です。

  作者は繰り返し同じリズムでまわる水車に特に興味をおぼえ、その動きを伝えようと、勢いよく水が流れるさまを表現するのに最も苦心したといいます。自然の 雄大さと季節の移ろいが見せる繊細さ、そうした自然の多様な表情とそこに生きる人々の生活とを結びつけながら、詩情豊かな世界を描き出しています。

【重文指定年月日:1971(昭和46)年6月22日】

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