個人
一般
300円
大学生
150円
展覧会
会期
会場
国立工芸館
○に△、□に✕。もっとも基本的な図形や記号として、日頃から見慣れ、使い慣れたイメージではないでしょうか。工芸を観察すると、ここでも実にさまざまな○や△、□や✕に出合います。たとえば曲輪造りの盛器。ガラスピッチャーのシャープな注ぎ口。サイズ、用途も豊富な箱。素材のしなやかさを頼みに、たわめ、ギリギリの力加減で組み合った状況が並ぶ籠目など、いずれも使い手と作り手双方が描く「こうしたい」と願うイメージを実現するために、それもより善く、さらなるカッコイイを目指した結果、浮かび上がった〇△□✕です。
工芸をめぐる数々の秘密を○△□✕のフレームを通して読み解くこと。それがこの夏、工芸館から皆さんに送るミッションです。子どもと大人がそれぞれのペースで、あるいは力をあわせて挑戦しませんか?お助けツールのほか、楽しく学べるプログラムを各種用意してお待ちいたしております。
北村武資(1935-2022)は京都生まれの 染織家。西陣で得た高度な技術と現代的な感覚は、伝統の立場をとりながら も「織物の組織そのものが表現」とする造形思考によって新たな地平を切り開きました。1995年に「羅」、2000 年には「経錦」で重要無形文化財保持者に認定。国内外で高く評価される日本を代表する染織家の一人です。
北村作品の魅力は、既成の価値観に甘んずることなく、織の根源を探求しづけたことから生まれました 。「羅」も「経錦」も一度は衰微した技法ですが、北村の挑戦は古代織の再生にとど まらず、経糸の大胆な動きで文様と陰翳とを構築する「透文羅」、伝世品の 数倍も大きな文様を構築し経錦など、過去に類例のない織造形の可能性もって私たちの感嘆を誘いました。
2011‐12 年、京都国立近代美術館と東京国立近代美術館工芸館は「『 織 』を 極める人間国宝 北村武資」展を開催いたしました。今回の陳列では、回顧展の後も進み続け、さらなる展開への想いが止むことのなかった作家の意欲と造形思考に触れていただけましたら幸いです。
出品点数22 点
まずは肩の力を抜いて作品を眺め、○△□✕を探しむこと。
そのうち○だと疑わなかったものに□みを感じたり、1つ2つどころか5つ6つ…というか無数!?と唖然としたり。発見の喜びが連れてくるひらめきとスリルを楽しみましょう。
次は○△□✕が発散するエネルギーを味わうこと。
○の循環、△のスピード、□の安定、✕の広がり…シンプルさの中に厳選・圧縮された力を皆さんの感性で解き放ちましょう。そしてなぜそのかたちが選ばれたのかを想像して。思いめぐらせた その先で、つくり手の眼差しと向かい合う瞬間があるかもしれません。
ガイドツールで鑑賞チップ(ヒント)を集めること。
○△□✕は姿かたちだけでなく、構造の奥の奥にも潜んでいたりする。心の琴線に触れた美しさやカッコよさは案外そんなところから来ているのかも。実はとっても見えていたご自分の目の良さ勘の鋭さにも驚いてください。
国立工芸館(石川県金沢市出羽町3-2)
2022年7月5日(火)- 2022年9月4日(日)
月曜日(ただし7月18日は開館)、7月19日(火)
午前9時30分-午後5時30分 ※入館時間は閉館30分前まで
個人 | 団体(20名以上) | 割引料金 | |
---|---|---|---|
一般 | 300円 | 250円 | 250円 |
大学生 | 150円 | 70円 | 70円 |
300円
150円
250円
70円
250円
70円
※お電話でのご予約はお受けしておりません。
※10名以上での来館をご希望の場合は、事前にお問い合わせください。(050-5541-8600/ハローダイヤル)
※いずれも消費税込
〇無料対象:高校生以下および18歳未満、65歳以上、MOMATパスポート・学パスをお持ちの方、友の会・賛助会員の方、MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名まで、シルバーパートナーは本人のみ)、キャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名)
〇割引対象:石川県立美術館・金沢21世紀美術館・石川県立歴史博物館・石川県立伝統産業工芸館(いしかわ生活工芸ミュージアム)・金沢市立中村記念美術館・金沢ふるさと偉人館の主催展覧会入場券半券、ならびにSAMURAIパスポート (一般のみ)、藤井フミヤ展 デジタルとアナログで創造する多様な想像新世界-The Diversity入場券半券・前売券(一般のみ、7/29-8/28に限る、会場:金沢21世紀美術館)を窓口で提示した方。
東京国立近代美術館