個人
一般
300円
大学生
150円
展覧会
会期
会場
国立工芸館
近年、新しい文脈で工芸が評価されています。近代に入り西洋美術の概念が導入され、絵画や彫刻と異なるとみなされた表現が工芸と命名され分離されてから、その分野の作家たちは工芸について自問自答しながら新しい表現を目指して制作を続けてきました。
並行して評論家も工芸の在り方について研究を重ねてきましたが、交通網やインターネットの普及により、これまでの美術や工芸の概念が揺らぎ始めています。実際、最近では美術や工芸といったジャンルにこだわらずに、工芸素材と技術を用いて自身の表現を追求するという姿勢の作家が増えてきました。そして時を同じくして、専門外の評論家が注目し紹介することで、工芸作品の露出が高まっていきました。
本展は、国立工芸館が所蔵する国内外の優れた工芸・デザイン作品を中心に、あえて工芸と括らずに新しい視点でご紹介する展覧会です。器からオブジェまで形状はさまざまですが、鑑賞者はジャンルを気にすることなく、工芸素材とそれを活かす卓越した技術を用いた幅広い表現に触れることができるでしょう。
デザイナーの仕事は視覚領域や空間などの意匠計画や図案などを設計することですが、その発想力をもとにアート作品を制作することもあります。例えばジュエリーデザインを多く手がけた平松保城の《スカルプチャー・ウエイト》はロジウムメッキ独特の硬い質感を生かしながら計算された緻密な作品で、洒落たデザインのウエイトとしても使用可能な、手のひらサイズの愛らしい作品です。
漆彫刻家・青木千絵の乾漆作品は、何度も漆を塗り磨くという工程を繰り返すことで、黒漆の美しさを極限まで引き出し、なまめかしく艶をもった人体となっています。この漆は女性の皮膚を想起させる一方、内へ引きこまれそうな魔力も持っています。
青木は潜在意識と対峙することを制作の根底に置いていますが、漆という素材への深い理解がなければ、この艶を出すことはできないのです。
す。
国立工芸館(石川県金沢市出羽町3-2)
2022年9月16日(金)-2022年12月4日(日)
月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館)、
9月20日、10月11日
午前9時30分-午後5時30分 ※入館時間は閉館30分前まで
個人 | 団体(20名以上) | 割引料金 | |
---|---|---|---|
一般 | 300円 | 250円 | 250円 |
大学生 | 150円 | 70円 | 70円 |
300円
150円
250円
70円
250円
70円
※お電話でのご予約はお受けしておりません。
※10名以上での来館をご希望の場合は、事前にお問い合わせください。(050-5541-8600/ハローダイヤル)
※いずれも消費税込
〇無料対象:高校生以下および18歳未満、65歳以上、MOMATパスポート・学パスをお持ちの方、友の会・賛助会員の方、MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名まで、シルバーパートナーは本人のみ)、キャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名)
〇割引対象:石川県立美術館・金沢21世紀美術館・石川県立歴史博物館・石川県立伝統産業工芸館(いしかわ生活工芸ミュージアム)・金沢市立中村記念美術館・金沢ふるさと偉人館の主催展覧会入場券半券、ならびにSAMURAIパスポート (一般のみ)、第69回日本伝統工芸展金沢展の入場券半券(10月28日-11月6日に限る)、金沢マラソン2022参加ナンバーカードまたはセキュリティバンド(参加ランナーおよびその同伴者1名まで、10月28日~10月30日に限る)を窓口で提示した方。
国立工芸館