見る・聞く・読む

教育普及レポート 教育普及 レポート:おやこでトーク2019

教育普及室

戻る

近年、当館の定番プログラムとなってきた「おやこでトーク」のご報告です。
年中~年長の幼児とその保護者が2人1組で参加します。

今回もはじめての美術館、というお子さんがたくさんいらっしゃいました。
本プログラムでは、ガイドスタッフとともに約1時間で3つの作品を鑑賞します。

子どもたちが展示を楽しむきっかけの一つは、「色・かたち」。
ハンス・リヒター《色のオーケストレーション》は、縦に長い黒地に塗られたキャンバスに、赤、青、黄色、緑、白のいくつかの四角形が配置された作品です。
絵を見て気づいたことをお話した後、四角形の色紙を配置して、自分たちの作品を作ってみます。

全体にカラフルに配置したり、一か所に集めたりと子どもたちの発想はさまざまで、同じものが一つもありません。中には、四角形を重ねてみるなど工夫をする子も。

こちらは、アンソニー・カロの彫刻《ラップ》を鑑賞している様子です。

まず作品を360度さまざまな方向から鑑賞して、気づいたことをお話ししました。
白い台の上に乗っかっているこの作品を鑑賞するポイントは「身体性」。
保護者の方に「台」になってもらい、子どもたちは「彫刻」になって台に乗っかります。上手にバランスを取るためには二人で協力しなければなりません!
一瞬かぎりの動きのある彫刻にあふれた展示室となりました。

日本画コーナーを鑑賞した子どもたちは、「ことば・物語」をきっかけに親子で鑑賞しました。
三谷十糸子《夕》をみんなで鑑賞しお話した後、子どもと保護者の方が二人で相談し、コーナーの中から気に入った作品ひとつを探します。親子の間で、たくさんの対話が交わされる時間でした。

今度は、選んだ作品にぴったりな「ことば」を、カードから選びます。カードには「ぽかぽか」「さらさら」「ざーざー」「きらきら」などの擬音語・擬態語が書かれています。保護者の方に読んでもらい、ある子どもは悩みながら、ある子どもは一瞬で、作品を表すことばを選びました。

みなさんの前での発表は少し緊張しますが、保護者の方の助けも借りながら、がんばって選んだことばを紹介してくれました!

「おやこでトーク」は、年に1回程度開催しています。
年中・年長のお子さんのご参加を、今年もまたお待ちしています。

公開日:

Page Top