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福田繁雄のポスター:視覚の遊気
本展には福田繁雄(1932‒2009)のもっとも中心的な活動の媒体であるポスター81点が並んだ。一瞬のうちに意図が明らかとなる福田の作品は、まさにヴィジュアルコミュニケーションの真髄を実現したものである。その特徴は軽やかなユーモア感覚にあり、そのことがかえって戦争や人権などのシリアスなテーマの本質をあぶり出してもいた。本展は日本のグラフィックデザイン界を代表するデザイナーの仕事を展観するシリーズの第2回目として開催された。 開催概要 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室 1997年6月3日‒7月26日(40日間) 2,949人(1日平均74人) 29.7×21.0cm (96) p. 愉悦の造形:福田繁雄のポスター / 今井陽子 視るということ-福田繁雄のデザイン / 白石和己 [展覧会Highlight]福田繁雄ポスター展─視覚の遊気─ / 藝術公論 14-4 1997年7月 [Art Exhibitions] Posters of Shigeo Fukuda: An Artist of Visual Wit / The Mainichi Daily News, June 9, 1997 81点 今井陽子
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モダンデザインの父 ウィリアム・モリス
19世紀後半のイギリスで、デザイナーであり詩人、社会思想家、出版家として広範な躍動を繰り広げたウィリアム・モリス(1834‒96)。その多彩な業績を回顧し、近代デザインの展開に多大な影響を与え、今日もなお人々を魅了し続けているモリスの実像と現代的な意味とを、約240点の作品によって総合的に検証したものである。没後100年を機とする開催であり、多彩な魅力を発揮したモリスの仕事への理解を深め、研究のさらなる発展を企図した。 開催概要 東京国立近代美術館 1997年5月27日‒7月13日(42日間) 107,258人(1日平均2,554人) 29.7×22.5cm (204) p. 序論 / リンダ・パリー バーン=ジョーンズが人を、ウェッブが鳥を、そしてモリスが野の花を描いた / 藤田治彦 「美しい書物」についての伝説 / 薮亨 ウィリアム・モリスとスタジオ・クラフト / 金子賢治 ウィリアム・モリスの仕事 / リンダ・パリー ロマンティシズム・反修復運動・講演活動 / 藤田治彦 「モリス・デザイン」の先見性とは / 鶴岡真弓 読売新聞(夕) 1997年5月28日 [アート]“モダンデザインの父”の作品240点 親しみ深い繊細な草花模様 / 渋沢和彦 産経新聞 1997年6月1日 [美術]「ウィリアム・モリス」展 協働を成り立たせる『地』 / 北澤憲昭 東京新聞(夕) 1997年6月13日 [特集]モダンデザインの父 ウィリアム・モリス展 ウィリアム・モリスの装飾人生 / 谷田博幸 藝術新潮 48-6 1997年6月 [Arts] A life of illumination / Robert Reed, The Daily Yomiuri, June 3, 1997 234点 デザイナーとしてのウイリアム・モリス / 藪亨 ウイリアム・モリスの生き方 / 川端康雄 ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館 NHK NHKプロモーション
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萬鐵五郎展:絵画の大地を揺り動かした画家
萬鉄五郎(1885‒1927)は、日本で最初期にフォーヴィスム、キュビスムなどの影響を示す作品を制作し、明治から大正、昭和へと美術の変化を促した画家の一人である。当館では1953(昭和28)年度に「四人の画家:中村彝 小茂田青樹 萬鉄五郎 土田麦僊」で取り上げて以来、初の大規模回顧展となった。岩手県立博物館の協力の下、238点の作品および30点の資料を紹介した。またカタログには詳細な年譜、文献目録を付し、書簡など一次資料の採録も行った。 開催概要 東京国立近代美術館 1997年3月15日‒5月11日(50日間) 34,991人(1日平均700人) 28.0×22.5cm (267) p. 序論 / 田中淳 萬鐵五郎と大正期の「表現」 / 市川政憲 萬鐵五郎における南画 / 島田康寛 萬鐵五郎展 鏡見つめ、えぐった自己 / (田) 朝日新聞 1997年3月1日 万鉄五郎展 新しい表現生かした腕力 / 宝玉正彦 日本経済新聞 1997年3月20日 [美術]萬鐵五郎展 土着的形態と重々しい色彩 / 山梨俊夫 東京新聞(夕) 1997年3月21日 画家二人の回顧展比較 / (三) 朝日新聞(夕) 1997年3月24日 [美術]萬鐵五郎展 存在の追究─近代画業を再検証 / 三田晴夫 毎日新聞(夕) 1997年3月31日 [アート]萬鐡五郎展 黎明の日本人の油彩を再確認 / 渋沢和彦 産経新聞 1997年4月20日 268点 私にとっての萬鉄五郎 / 野見山暁治 萬鉄五郎の多面性 / 陰里鐵郎 田中淳 平澤広 水沢勉 市川政憲(司会) 京都国立近代美術館 岩手県教育委員会 朝日新聞社
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モダニズムの光跡:恩地孝四郎 椎原治 瑛九
版画家であり抽象表現の先駆者であった恩地孝四郎(1891‒1955)、東京美術学校西洋画科出身で丹平写真倶楽部の中心メンバーだった椎原治(1905‒74)、フォトグラム作品で注目され多様な作品と取り組んだ瑛九(1911‒60)。昭和戦前期の新興写真の潮流の中で、三者三様の立場からアプローチされた写真作品と、関連する版画、素描、油彩や書籍などの資料により、ジャンルの枠組みを越えて展開された時代の表現の一端を探った。 開催概要 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室 1997年2月11日‒3月29日(35日間) 1,630人(1日平均47人) 29.7×21.0cm (40) p. 昭和戦前期の写真と恩地孝四郎・椎原治・瑛九 / 増田玲 [文化情報館 Art]「モダニズムの光跡~恩地孝四郎・椎原治・瑛九」 写実絵画に反旗をひるがえした画家出身写真家三人の“実験” / 高島直之 アサヒグラフ 3908 1997年3月28日 [Arts] Symphony photographic / Robert Reed, The Daily Yomiuri, March 18, 1997 105点 瑛九 恩地孝四郎 椎原治 / 3人
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北脇昇展
北脇昇(1901‒51)は、シュルレアリスムの影響を受けながら、自然科学、数学、歴史、易経などを応用して概念を図式化した、他に類を見ない絵画を生み出し、日本の前衛美術の歴史に独創的な足跡を残した画家である。当館では北脇没後に遺族から多くの作品の寄贈を受け、1958年に「四人の作家」展でも取り上げているが、本格的な回顧展はこれが最初の機会となった。京都国立近代美術館、愛知県美術館に巡回した。 開催概要 東京国立近代美術館 1997年1月25日‒3月2日(32日間) 8,392人(1日平均262人) 28.0×22.5cm (172) p. 北脇昇─眠られぬ夜の画家 / 松本透 北脇昇、小牧源太郎の1937年 / 山野英嗣 「浦島物語」をめぐって / 牧野研一郎 北脇昇展 時代の制約超えた独創性 / 宝玉正彦 日本経済新聞 1997年1月29日 [美術]北脇昇展 再考に値するシュール日本化の軌跡 / 田中三蔵 朝日新聞(夕) 1997年2月6日 [美術]北脇昇展 4部構成で全体像を明らかに / 三田晴夫 毎日新聞(夕) 1997年2月6日 [美術]「北脇昇展」 絵画の中で思索し想像する / 山梨俊夫 東京新聞(夕) 1997年2月7日 [アート]「北脇昇」展 前衛作家の本格的回顧展 / 渋沢和彦 産経新聞 1997年2月9日 140点 北脇昇 小石原勉 小牧源太郎 原田潤 吉加江京司 / 5人 北脇昇─理智と幻想のシュルレアリスト / 大谷省吾 京都国立近代美術館 愛知県美術館
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プロジェクト・フォー・サバイバル:1970年以降の現代美術再訪 プロジェクティブ[意志的・投企的]な実践の再発見に向けて
共通の理念や統合的な「大きな物語」を喪失した1970年代以降の美術状況において、個人の生存に関わるレベルで、世界との関わりや他者との関係の構築に取り組む「投企的(プロジェクティブ)」な実践に注目し、7つの「プロジェクト」を紹介した。作家たちの強い意志と歴史認識に裏づけられた確固とした投企(プロジェクト)を検証することで、彼らの実践の中に新たなパラダイム構築の可能性を探った。 開催概要 東京国立近代美術館 1996年12月3日‒1997年1月12日(28日間) 3,710人(1日平均133人) 29.5×20.7cm (96) p. はじめに:出品作品への若干の脚注 / 河本信治 投企(プロジェクト)について / ヴィレム・フルッサー [文化]と[自然]もしくは……自然は極めて滑稽なものになってしまった。 / フリードリヒ・ヴォルフラム・ホイバッハ チルドレンズ・パヴィリオン:ジェフ・ウォールとのコラボレーション / ダン・グラハム [革命の女たち]について / アン・シーモア ポリスカー(POLISCAR) / クシュトフ・ウディチコ シャー・アルマジャーニ《サッコとヴァンゼッティの読書室》の展示:「ユナイテッド・カラー・オブ・ベネトン」の戦略的成功 / ジャン=クリストフ・アマン エイズとベネトン / ジャン=クリストフ・アマン 世界通貨ベネトン:一つの反論(フランクフルト近代美術館のベネトン・ルームに対する抗議) / エヴァ・フォン・プラーテン [美術]「プロジェクト・フォー・サバイバル」展 70年以降の制作を展示 現代美術の可能性探る / (菅) 読売新聞(夕) 1997年1月6日 [Art] Dipping your head in a bowl of water until the end of the uni-verse comes / Julia Cassim, The Japan Times, December 29, 1996 48点 宮島達男 クシュトフ・ウディチコ アンゼルム・キーファー ダン・グレアム ロータ・バウムガルテン フランクフルト近代美術館(MMK) マルセル・ブロータース / 7人 京都国立近代美術館
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東松照明写真展:インターフェイス
同時代の日本を鋭く見据えた作品により、戦後世代の旗手となった東松照明(1930‒2012)は、1972年からの1年半にわたる沖縄滞在を境に、ほとんどの撮影をカラーフィルムで行うようになる。本展はそのカラー作品により構成された。日本文化の深層へ関心を向けた《光る風・沖縄》や《京》、波打ち際への微視的な視線が宇宙的なスケールを想起させる表題作《インターフェイス》など、転機となった沖縄滞在以降の東松の仕事の展開と深化をたどった。 開催概要 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室 1996年10月1日‒11月30日(45日間) 3,021人(1日平均67人) 28.0×22.5cm (126) p. 序論 / 増田玲 東松照明の沖縄写真をめぐって / 松本透 [展評]東松照明写真展「インターフェイス」 生命の輝きを色で表現 / 奥田裕 産経新聞 1996年10月13日 [美術]東松照明写真展/柴田敏雄作品展 対象の表皮から「全体」を描く深さ / 大西若人 朝日新聞(夕) 1996年10月31日 132点 東松照明氏に聞く / 東松照明 松本透(聞き手) 増田玲(聞き手)
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90年代の韓国美術から:等身大の物語
韓国の現代美術においては、1970年代に固有の自然観に基づいたモダニズム的展開があり、1980年代にはそれを批判し社会的現実に関わっていこうとする民衆美術の展開が見られた。それら二つの動向を踏まえた1990年代の韓国美術には、自らの生活の現実に根ざしながら、また自律的な美術表現をも模索する一群の作家が認められる。本展はそのうちから14名の作家を選んで紹介した。 開催概要 東京国立近代美術館 1996年9月25日‒11月17日(47日間) 8,818人(1日平均188人) 28.0×22.5cm (115) p. 根の深い樹・淵の深い河─韓国現代美術を探して / 千葉成夫 グローバリズムの時代の韓国現代美術を読み取るために / 大野郁彦 [美術]「90年代の韓国美術から─等身大の物語」 誘われる新鮮な充足感 / 三田晴夫 毎日新聞(夕) 1996年10月1日 [美術]「90年代の韓国美術から─等身大の物語」展 14作家、多様な“濁りない魂” / (菅) 読売新聞(夕) 1996年10月4日 「90年代の韓国美術から」展 確かな“手ざわり” / 宝玉正彦 日本経済新聞 1996年10月11日 [美術]「九〇年代の韓国美術から─等身大の物語」 自らの根拠を問い直す / 山梨俊夫 東京新聞(夕) 1996年10月11日 [美術]「90年代の韓国美術から」展 固有の文化 普遍語で語る姿勢 / 田中三蔵 朝日新聞(夕) 1996年10月17日 「アジア」と括られない美術 / 鷲見哲彦 公明新聞 1996年11月12日 「絵と文化的場所」 90年代の韓国美術から─等身大の物語 / 中ザワヒデキ 太陽 429 1996年12月 [Art Square]90年代の韓国美術から─等身大の物語 日本の現代美術に蔓延している〈軽口芸術〉の対極に位置する / 難波英夫 週刊エコノミスト 1996年12月24日 [Exhibition Review]90年代の韓国美術から─等身大の物語 汎自然主義の底流 / 高島直之 美術手帖 735 1997年1月 『街角のアート・九十年代の作家たち』 90年代の韓国美術から─等身大の物語 / ばんのなおこ アートマインド 90 1997年3月 [Arts] Getting to know the neighbors / Robert Reed, The Daily Yomiuri, October 18, 1996 [Art] Monochromes belie variety in Korean art / Miki Miyatake, The Japan Times, November 2, 1996 52点 禹順玉 厳貞淳 金鍾鶴 キムスージャ(金守子) 金浩得 金洪疇 金明淑 諸如蘭 鄭廣鎬 朴仁哲 ベー・ビョンウ(裵炳雨) 劉明均 尹錫男 李英培 / 14人 それぞれの物語 / 炳雨 金洪疇 厳貞淳 朴仁哲 尹錫男 千葉成夫(司会) 国立国際美術館
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亀倉雄策のポスター:時代から時代へ 1953年-1996年の軌跡
戦後日本のグラフィックデザイン界のリーダーとして長く活躍してきた亀倉雄策(1915‒97)の1953年から最新作までのポスター93点によりその業績を回顧した。線や面の構成による抽象的な作品や、写真を用いたポスターは、ダイナミックな力動感にあふれ、人々に強い印象を与えてきた。約40年間にわたる亀倉のポスターの軌跡は、戦後日本のさまざまな出来事を思い起こさせるものでもあった。 開催概要 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室 1996年8月6日‒9月21日(35日間) 3,507人(1日平均100人) 26.0×26.0cm (116) p. 亀倉雄策のポスター / 白石和己 デザインに目開かせる2人のワンマンショー開催 / 三田晴夫 毎日新聞(夕) 1996年7月26日 [人ひと人]傘寿過ぎても意気軒昂 ポスターに絞って個展 亀倉雄策さん / (坂) 日本経済新聞 1996年8月25日 [美術]特別展・亀倉雄策のポスター 抽象美極めた近作 / 三田晴夫 毎日新聞(夕) 1996年9月2日 [ニュース&カレンダー]特別展「亀倉雄策のポスター」展 時代を反映する90点 / (M) 産経新聞 1996年9月8日 [単眼複眼]亀倉雄策のポスター テーマは明確、素材は自在に / (若) 朝日新聞(夕) 1996年9月9日 From hand to computer, graphic design evolves / Miki Miyatake, The Japan Times, August 24, 1996 93点
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交差するまなざし:ヨーロッパと近代日本の美術 東京国立近代美術館、国立西洋美術館所蔵作品による
東京国立近代美術館と国立西洋美術館とが初めて共同で企画した展覧会。両館の所蔵品の中から選りすぐった絵画、彫刻などを6つの章に分けて展示した。印象派を特徴づける「外光への関心」をはじめ、「装飾性」「細密描写」「物語表現」「マチエール」といった日本の近代絵画の諸問題や、ロダンと日本の近代彫刻との関係に焦点を当て、日本とヨーロッパの芸術家たちの交差するまなざしの意味を改めて見つめ直そうとした。 開催概要 東京国立近代美術館 1996年7月20日‒9月8日(44日間) 31,916人(1日平均725人) 29.0×22.5cm (269) p. 西欧へのまなざし / 高階秀爾 空間について / 本江邦夫 点描表現の日本における受容をめぐって─太田喜二郎を中心に / 大谷省吾 装飾の系譜─壁画から壁面へ / 蔵屋美香 岸田劉生におけるデューラーの受容 ─ 複製画を通して見た西洋古典絵画 / 佐藤直樹 明治期洋画のイコンとナラティブ─歴史画受容をめぐる一試論 / 喜多崎親 19世紀後半以降の西洋美術の状況と近代日本洋画における「写実」の関係をめぐって─ギュスターヴ・クールベと須田国太郎のマチエール分析を中心的論点として / 都築千重子 表面と内的生命─日本近代彫刻におけるロダニズムの暗部 / 髙橋幸次 [アート]交差するまなざし 近美と西美が合同企画展 / 渋沢和彦 産経新聞 1996年7月28日 交差するまなざし / 宝玉正彦 日本経済新聞 1996年8月13日 [美術]「交差するまなざし」展 西欧と日本の「近代」見つめ直す / 大西若人 朝日新聞(夕) 1996年8月15日 127点 95人 喜多崎親 都築千重子 中学・高校美術科担当教諭のための美術鑑賞講座 / 本江邦夫 美術鑑賞教室 国立西洋美術館
