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石元泰博展:現在の記憶
石元泰博(1921‒2012)の近作展。未発表の新作を含む、 1980年代半ば以降に制作された《雲》、《落ち葉》、《あき缶》、《雪のあしあと》の4つの連作により構成された。シカゴ・インスティテュート・オブ・デザイン(通称ニュー・バウハウス)に学んだ石元は、その卓越した造形感覚により、正統的なモダニズムを体現する写真家として、日本の写真界に独自の位置を得てきた。うつろいゆくものに関心を向けた近作群による本展は、その40年以上に及ぶ活動の新局面を示すものとして注目された。 開催概要 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室 1996年2月14日‒3月30日(34日間) 2,498人(1日平均73人) 24.0×19.2cm (70) p. 生きた世界への眼差し / 増田玲 [写真]石元泰博「現在の記憶」展 情緒的な見方 拒む厳しさ / (前) 読売新聞(夕) 1996年3月13日 [単眼複眼]石元泰博展 ダンディズムが深い詩情に / (若) 朝日新聞(夕) 1996年3月18日 [写真展評]石元泰博「現在の記憶」 知覚の刹那的なセンス / 平木収 アサヒカメラ 81-5 1996年4月 Photographer zooms in on the impermanence of things / Kaori Minakuchi, Asahi Evening News, March 14, 1996 140点 石元泰博 増田玲(聞き手) ダスティン・W.レヴィット
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ドナウの夢と追憶:ハンガリーの建築と応用美術
19世紀的な歴史主義様式を離脱し、来るべき20世紀の新しい様式を模索した国際的な動向であるアール・ヌーヴォーの中で、パリやウィーン(ユーゲントシュティール)の陰に隠れて見落とされがちだったハンガリーの状況に着目した展覧会。約380点の作品・資料が出品された。レヒネル・エデン(1845‒1914)などの建築とジョルナイ工房の陶器を中心に、ハンガリーのアール・ヌーヴォーが、民族の伝統的装飾を新しい国民様式として再構築する動向であったことを実証しようとする研究的側面も兼ね備えた展覧会であった。 開催概要 東京国立近代美術館 1996年1月5日‒2月12日(34日間) 12,321人(1日平均362人) 29.7×21.0cm (240) p. ハンガリー人、およびハンガリーについて / ベルタ・イシュトバーン レヒネルとハンガリーの世紀末建築 / ハディック・アンドラーシュ 世紀末のハンガリーの建築・応用美術における自民族のイメージと東方的モチーフ / コヴァーチュ・オルショヤ [今月の展覧会 Exhibition Review]ドナウの夢と追憶─ハンガリーの建築と応用美術[1896 ‒1916] 国とデザインの運命がみえる /藤森照信 美術手帖 722 1996年4月 約380点 117人 京都国立近代美術館
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辰野登恵子:1986-1995
現代美術の分野において、概念的な表現が主流をなしていた1970年代に制作を始めながら、改めて絵画のもつ豊饒なイメージに目を向け、その可能性の探求にいちはやく取り組んだ画家の一人、辰野登恵子(1950‒ )。以来、80年代から90年代にかけて、色と形、表面と奥行きなど、絵画の本質をめぐり積み重ねられてきた彼女の制作の歩みを、 10年間の近作および本展のための新作によって紹介した。 開催概要 東京国立近代美術館 1995年9月15日‒10月22日(33日間) 10,235人(1日平均310人) 27.5×22.6cm (82) p. 辰野登恵子 ─ 世界と向き合う絵画 / 本江邦夫 辰野登恵子展 作家の意思、画面に定着 / (坂) 日本経済新聞 1995年9月22日 [美術]辰野登恵子展 色面から光が湧出 86年当時に一つのピーク / (菅) 読売新聞(夕) 1995年9月26日 [美術]辰野登恵子展 現代絵画の軌跡を代表する作品群 / 三田晴夫 毎日新聞(夕) 1995年9月28日 [アート]辰野登恵子展 豊かな絵画へ向けて / (M) 産経新聞 1995年10月15日 約40点
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アール・デコのポスター
アール・デコは1910‒30年代に開花した装飾様式で、本格的に到来した機械工業時代、いわゆるマシン・エイジを背景としている。その消費生活の広がりを演出した主役がポスターである。広告・宣伝媒体の花形として大いにもてはやされ、ポスター黄金時代が出現した。その時代を、巨匠カッサンドルやポール・コラン、同時代にパリで制作した里見宗次の代表的なポスター49点で回顧したもの。 開催概要 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室 1995年8月8日‒10月7日(45日間) 4,021人(1日平均89人) 28.0×22.0cm (84) p. アール・デコ・ポスターの特質:広告的視覚言語芸術の成立/金子賢治 49点 里見宗次 オステル・ヴォイテク A. M. カッサンドル ジャン・カルリュ ポール・コラン G. サネ シャルル・ジェスマール アンドレ・ジラール ステックリン ジャック・セニール ウィリー・タネル アレックス・ヴァルター・ディッゲルマン ロジェ・デ・ヴァレリオ モーリス・デュフレンヌ テオ・ドーレ アンドレ・ニボーユ ハルティエン・パトロー ネハーフォード コルネリス・ヨハネス・ファン・デル・ラーン ピエール・フィクス・マッソー アルベルト・フス オトン・フリエス エミール=アントワーヌ・ブールデル ロベール・ベレニー ロジェ・ペロー ロベール・ボンフィス マルトン シャルル・ルポー / 28人
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東京国立近代美術館と写真 1953-1995
1995年度に開設された写真部門の最初の展覧会。この年開館した新フィルムセンターに設けられた展示室を拠点とする写真部門の発足にあたり、過去40年に及ぶ当館と写真の関わりを跡づけつつ、写真部門の方向性を探る機会とした。1953年の「現代写真展:日本とアメリカ」以降、 1974年の「15人の写真家」までの写真展の出品作を含み、さらに1990年度以降本格的な収集に着手する以前、以後のさまざまな機会に収蔵された写真作品により構成した。 開催概要 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室 1995年5月23日‒7月29日(50日間) 4,182人(1日平均84人) 25.7×19.0cm (100) p. 東京国立近代美術館における写真展 1953 ‒1974:過去の展覧会が示唆すること / 増田玲 1974年以後:表現の不自由を踏まえて / 市川政憲 美術館で「写真」は今… / 渡辺淳悦 朝日新聞(夕) 1995年7月1日 101点 石内都 石元泰博 伊藤義彦 植田正治 瑛九 榎倉康二 大竹省二 木村伊兵衛 椎原治 篠山紀信 柴田敏雄 杉本博司 高梨豊 東松照明 富山治夫 土門拳 中平卓馬 林忠彦 福田勝治 藤本四八 細江英公 森山大道 山中信夫 吉岡専造 ハリー・K. シゲタ(重田欣二) アルフレッド・スティーグリッツ / 26人
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抽象表現主義 紙の上の冒険:メトロポリタン美術館所蔵
ニューヨークのメトロポリタン美術館の所蔵作品から、抽象表現主義の画家や彫刻家たちが紙に描いた作品を選んで構成された。22作家による85点の作品には作家たちのアイデアやモチーフの発展過程を見て取ることができ、また、さまざまな技法によるこれらの作品の多くは準備習作といった域を超えて、紙に描かれた絵画という趣を持つものであった。 開催概要 東京国立近代美術館 1995年3月11日‒6月4日(74日間) 57,557人(1日平均778人) 28.0×21.5cm (127) p. 序 / リサ・ミンツ・メッシンジャー 「抽象表現主義─紙の上の冒険」展から メトロポリタン美術館所蔵 上・中・下 / 松村寿雄 産経新聞(夕) 1995年3月8-10日 現代美術 読み直す契機に / 菅原教夫 読売新聞(夕) 1995年3月16日 [美術]2つの米抽象表現展 / 宝玉正彦 日本経済新聞(夕) 1995年3月31日 [美術]2つの抽象表現主義展 普遍性めざす試行錯誤と戦略 / (若) 朝日新聞(夕) 1995年4月4日 [美術]「抽象表現主義-紙の上の冒険」展 主題の解体模索 / 山梨俊夫 東京新聞(夕) 1995年4月14日 「抽象表現主義─紙の上の冒険」展 / 赤旗 1995年4月28日 [アート]抽象表現主義─わが青春─ / 池田満寿夫 産経新聞 1995年5月14日 「抽象表現主義─紙の上の冒険」展 “始まりの美術史”をもって現代を穿とうとする試み / 谷新 毎日新聞(夕) 1995年5月15日 [Art]リサ・M・メッシンジャー 「メトロポリタン美術館所蔵 抽象表現主義─紙の上の冒険」展・キュレーター / シュプール 7-6 1995年6月 85点 フィリップ・ガストン ジェローム・カムロウスキー フランツ・クライン アドルフ・ゴットリーブ テオドロス・スタモス デイヴィッド・スミス イレイン・デ・クーニング ウィレム・デ・クーニング ドロシー・デーナー マーク・トビー バーネット・ニューマン イサム・ノグチ ウィリアム・バジオテス ハーバート・ファーバー リチャード・プーセット=ダート ジェイムズ・ブルックス フリッツ・ブルトマン ジャクソン・ポロック ロバート・マザウェル アン・ライアン セオドア・ロザック マーク・ロスコ / 22人 フジテレビジョン
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若林奮展:素描という出来事
1992年度、彫刻家若林奮(1936‒2003)が1955年から86年までの30年間に描いた3,055枚の素描群が作家本人から当館に寄贈された。この展覧会はその一部を紹介したものである。いわゆる作品と呼び得るものから、プランやいたずら描きに近いものまでと出品内容は多岐に渡ったが、総体として見る時、それは一人の彫刻家の世界というにとどまらず、広く創造行為一般について考える一つの機会となったと思われる。 開催概要 東京国立近代美術館 1995年1月5日‒2月26日(46日間) 11,493人(1日平均250人) 28.8×25.0cm (40) p. 若林奮と素描 / 市川政憲 夥しさについて / 中林和雄 [美術]「若林奮-素描という出来事」展 創造する「時間」を積み重ね / (若) 朝日新聞(夕) 1995年1月18日 [美術]若林奮展 意識下領域の隅々に光をあてる素描群 / (菅) 読売新聞(夕) 1995年2月2日 [美術]若林奮展─素描という出来事 秘密めく不条理感 / 北澤憲昭 東京新聞(夕) 1995年2月3日 [美術]若林奮展 イメージの裸形刻む素描群 / 三田晴夫 毎日新聞(夕) 1995年2月6日 若林奮展 緊張強いる素描の30年 / 宝玉正彦 日本経済新聞 1995年2月17日 [展評]若林奮展 地下から地上へ…創造の始まり / (M) 産経新聞 1995年2月19日 [Stardust]若林奮の“素描三千世界” / 藝術新潮 46-2 1995年2月 若林奮展─素描という出来事 世界を素描のうちに切り開く視線 / 難波英夫 週刊エコノミスト 1995年2月14日 317点
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日本の美:伝統と近代
明治以降の近代化は多くの面で西洋化と同義であったが、こと日本画においては伝統的表現の研究や継承も重要な意味をなした。そうして生み出された日本画の代表的作品を、近世以前の仏画、大和絵、写生画派、南画等の日本美術と並べ、そこに表された日本的美の特質について考える機会とした。なお、本展は平安建都1200年を記念し、京都国立近代美術館の1994年度特別展として企画され、交換展として開催したものである。 開催概要 東京国立近代美術館 1994年11月22日‒12月18日(24日間) 8,992人(1日平均375人) 29.0×22.0cm (150) p. 日本の美:その線と色 / 富山秀男 [Art] A tradition of line, color and beauty / Kyoko Nakajima, The Daily Yomiuri, December 2, 1994 85点 46人 京都国立近代美術館
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木村忠太展
木村忠太(1917‒87)は香川県に生まれ、1953年以来フランスを拠点として制作した画家である。すでに過去のものとされていた印象主義の光の要素を根底的に追求し、自然と画家との内面的かつ親密な交感のかけがえない唯一の「場」として光を捉え直した彼は、自らの立場を「魂の印象主義」と名づけた。本展は厳選された油彩87点に、鉛筆およびパステル画46点を加え、彼の画業の精髄を紹介した。国立国際美術館に巡回。 開催概要 東京国立近代美術館 1994年5月20日‒7月3日(39日間) 45,192人(1日平均1,159人) 28.0×22.4cm (200) p. 木村忠太によせて / ジェルマン・ヴィアット 木村忠太 / アラン・グルニエ 序論 / 本江邦夫 木村忠太のデッサン / 南條彰宏 [展評]木村忠太展 心象に昇華された光と形 / 日野耕之祐 産経新聞 1994年6月5日 木村忠太展 内面の光描く印象主義 / 宝玉正彦 日本経済新聞 1994年6月14日 [美術]木村忠太回顧展から 人間と自然を貫く光 / (川) 読売新聞(夕) 1994年6月17日 133点 読売新聞社
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山本丘人展
「世界性に立脚する日本絵画の創造」を掲げた「創造美術」の創立メンバーである山本丘人(1900‒86)。丘人は作風を変転させながらも、一貫して画面に豊かな詩情を盛り込んだ。その制作および作品は、日本画の本質、あるいは要点という問題について提起するものだといえる。この展覧会では、戦前期の作品をも含めた代表作によって丘人の創作の全貌を明らかにするとともに、それが現代の日本画にどのような意味を持つかを考察する機会とした。 開催概要 東京国立近代美術館 1994年3月19日‒5月8日(44日間) 76,184人(1日平均1,731人) 27.9×22.5cm (176) p. 山本丘人試論 / 尾﨑正明 [美術]山本丘人展 優美と剛健…感性のドラマ / (三) 朝日新聞(夕) 1994年4月5日 [美術]山本丘人展 清れつな『詩精神』 / 東京新聞(夕) 1994年4月7日 [展評]山本丘人展 雄渾さと優美な叙情と / 日野耕之祐 産経新聞(夕) 1994年4月17日 [Arts] Painting the poetry of the land / Kuniko Baba, The Japan Times, April 24, 1994 81点 日本経済新聞社
