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チケット

企画展 所蔵作品展 いずれも消費税込。 「MOMATコレクション」「コレクションによる小企画」を無料でご鑑賞できる方 ・高校生以下および18歳未満、65歳以上の方・キャンパスメンバーズ加盟校の学生・教職員・「MOMATパスポート」をお持ちの方・障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)※入館の際に、学生証、教職員証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。 キャッシュレス決済 チケット売り場での観覧券ご購入時には、現金のほか、各種キャッシュレス決済サービスがご利用いただけます。「ぐるっとパス」のご購入は現金のみとなります。

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ガウディ展の前売券をお持ちの方、無料対象の方、当日窓口でチケットをお買い求めの方へ

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」は、日時予約のない方に整理券を配布しての入場制限を実施中です。 特に土日は整理券の予定枚数が早めになくなる可能性があり、日時予約のない方は入場いただけない場合がございます。9月10日(日)まで夜間開館(20:00閉館)を実施中ですので、平日にご来館ください。 (9月7日追記)9月6日(水)は18時30分過ぎに整理券配布が終了しました。平日ご来館の方も整理券配布状況をご確認の上、お早めにご来館ください。 整理券の配布状況は本展公式X(旧Twitter)またはハローダイヤル(050-5541-8600)でご確認ください。 日時予約をしていない方 空きがあればART PASSからオンラインによる日時予約(「購入済みチケット」という0円の予約枠)をお願いいたします。現在、平日の日中と土日は日時予約が売り切れています。 オンラインでの日時予約枠はすべて埋まりましたので、直接ご来館のうえ整理券をお受け取りください。 整理券配布が終了した場合、その日の最終時間帯(19:00)でのご入場となります。ご了承ください。整理券の配布状況は本展公式X(旧Twitter)またはハローダイヤル(050-5541-8600)でご確認ください。 空きがあればART PASSからオンラインによる日時予約(「一般」「大学生」「高校生」の有料予約枠)をお願いいたします。現在、平日の日中と土日は日時予約が売り切れています。 オンラインでの日時予約枠はすべて埋まりましたので、美術館の窓口にて当日券をお買い求めください。併せてすぐ下の「当日美術館窓口でチケットを買い求めの方」の項目を必ずご一読ください。 美術館窓口で当日券を購入した方は整理券にて順次ご入場いただいています。 整理券配布が終了した場合、当日券の販売も終了し、その日はご入場いただけません。美術館の収容人数上、ご理解のほどよろしくお願いいたします。整理券の配布状況は本展公式X(旧Twitter)またはハローダイヤル(050-5541-8600)でご確認ください。 空きがあればART PASSからオンラインによる日時予約(「無料観覧券」という0円の予約枠)をお願いいたします。現在、平日の日中と土日は日時予約が売り切れています。 オンラインでの日時予約枠はすべて埋まりましたので、直接ご来館のうえ整理券をお受け取りください。 整理券配布が終了した場合、その日はご入場いただけません。美術館の収容人数上、ご理解のほどよろしくお願いいたします。整理券の配布状況は本展公式X(旧Twitter)またはハローダイヤル(050-5541-8600)でご確認ください。 日時予約、整理券なしでご案内しています。 整理券配布が終了するほど混雑した場合、その日はご入場いただけません。美術館の収容人数上、ご理解のほどよろしくお願いいたします。整理券の配布状況は本展公式X(旧Twitter)またはハローダイヤル(050-5541-8600)でご確認ください。 保護者の方が日時予約済みの場合、小中学生の方はその保護者の方と一緒にご入場いただけます。 日時予約、整理券なしでご案内しています。 9月8日(金)から10日(日)までは、終日、賛助会・友の会の新規受付を停止します。継続・更新の方は受け付けていますので、会員証を持参のうえお声がけください。 日時予約をしている方 予約日時まではご入場いただけません。お時間までは所蔵作品展(2-4F)や館外でお待ちいただきますようご協力をお願いいたします。 団体の方(20名以上) 混雑のため、ガウディ展に関する団体の方向けの事前受付を停止しています。窓口でのチケットご購入順にご案内しますので、混雑時には、入場までお待ちいただいたり、その日のご入場ができない場合があります。ご了承ください。

生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ

はじめに 「世界のムナカタ」として国際的な評価を得た版画家・棟方志功(1903-1975)。一心不乱に版木に向かう棟方の姿は、多くの人々の記憶に刻み込まれています。棟方が居住し、あるいは創作の拠点とした青森、東京、富山の三つの地域は、それぞれに芸術家としての棟方の形成に大きな影響を与えました。棟方の生誕120年を記念し、各地域の美術館(富山県美術館、青森県立美術館、東京国立近代美術館)が協力して開催する本展では、棟方と各地域の関わりを軸に、板画、倭画、油彩画といった様々な領域を横断しながら、本の装幀や挿絵、包装紙などのデザイン、映画・テレビ・ラジオ出演にいたるまで、時代特有の「メディア」を縦横無尽に駆け抜けた棟方の多岐にわたる活動を紹介し、棟方志功とはいかなる芸術家であったのかを再考します。 見どころ 国際展受賞作から書、本の装画、商業デザイン、壁画までー「世界のムナカタ」の全容を紹介 代表的な板画作品はもちろん、最初期の油画や生涯にわたって取り組み続けた倭画に加え、高い人気を博した本の装幀や、長く大衆に愛された包装紙の図案など、優れたデザイナーとしての一面も取り上げ、棟方芸術の全貌に迫ります。 青森ー東京ー富山、棟方の暮らした土地をたどる、初の大回顧展 生誕120年という節目をとらえ、棟方志功が芸術家として大成していく過程のなかで大きな影響を与えた土地である三つの地域―故郷・青森、芸術活動の中心地・東京、疎開先・富山―を、最大規模の回顧展として巡回します。 棟方畢生の超大作、久々の公開 縦3メートルの巨大な屏風《幾利壽當頌耶蘇十二使徒屏風》(五島美術館蔵)を約60年ぶりに展示、また、ほとんど寺外で公開されることのなかった倭画の名作《華厳松》(躅飛山光徳寺蔵)は通常非公開の裏面とあわせて展示します。 会期中一部展示替えがあります。 棟方志功略歴 1903年 9月5日、青森市大町一丁目一番地に生まれる。1924年 油画家を志し、帝展入選を目指して上京。1926年 帝展落選が続くなか、川上澄生の《初夏の風》を見て版画に目覚める。1928年 油画《雑園》で帝展初入選。1932年 日本浪曼派の文士たちとの交流が始まる。国画会奨学賞を受賞。版画に道を定める。1936年 国画会展に出品した《瓔珞譜・大和し美し版画巻》が縁となり柳宗悦ら民藝運動の人々との知遇を得る。1939年 《二菩薩釈迦十大弟子》制作。翌年の国画会展で佐分賞受賞。1945年 富山県西砺波郡石黒村法林寺に疎開。5月の空襲で東京の自邸と戦前の作品や版木のほとんどを焼失。1951年 11月末、東京都杉並区に転居。1955年 第3回サンパウロ・ビエンナーレ版画部門最高賞受賞。1956年 第28回ヴェネチア・ビエンナーレ国際版画大賞受賞。1959年 ロックフェラー財団とジャパン・ソサエティの招きで初渡米、 滞在中の夏、約1か月かけて欧州を巡る。1961年 青森県新庁舎の壁画《花矢の柵》など公共施設への大作提供が増える。1970年 文化勲章受章。文化功労者となる。1975年 9月13日、死去。青森市に棟方志功記念館開館。 カタログ 「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」公式図録 価格:2,800円(消費税込) 仕様:B5サイズ 総頁数:304ページ(ハードカバー) 言語:日本語、英語  目次 メイキング・オブ・ムナカタ——棟方志功のつくり方|花井久穂 棟方志功の遺し方|石井頼子  プロローグ 出発地・青森 第1章 東京の青森人第2章 暮らし・信仰・風土——富山・福光第3章 東京/青森の国際人第4章 生き続けるムナカタ・イメージ  棟方志功の青森——雑話三題|池田亨 『The Japan Times』がうつし出す「世界のムナカタ」——エリーゼ・グリリの批評と戦後の日本美術|花井久穂 棟方志功と富山の美術|遠藤亮平 棟方志功 年譜 棟方志功 著述目録 座談会・対談 目録人名解説 出品目録・フォトクレジット  展示風景 展示風景 撮影:木奥惠三 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2023年10月6日(金)~ 12月3日(日) 月曜日(ただし10月9日、11月27日は開館)、10月10日(火) 10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00) 11月27日(月)は臨時開館(10:00-17:00) 入館は閉館30分前まで 一般  1,800円(1,600円)大学生 1,200円(1,000円)高校生 700円(500円) ( )内は20名以上の団体料金、ならびに前売券料金(販売期間:8月22日~10月5日)。いずれも消費税込。 中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 キャンパスメンバーズの学生・教職員は、学生証・職員証の提示により団体料金でご鑑賞いただけます。 本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)、コレクションによる小企画「女性と抽象」(2F ギャラリー4)もご覧いただけます。 東京国立近代美術館の窓口では、10月6日以降の開館日に限り当日券を販売いたします。 東京国立近代美術館での前売券の販売はございません。 当日券の窓口購入は混雑が予想されるため、事前のチケット購入がおすすめです。 オンラインチケットや各種プレイガイドでのご購入方法は本展公式サイトをご確認ください。 東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション、東京新聞 棟方志功記念館 DNP大日本印刷 石井頼子 富山展:富山県美術館 2023年3月18日(土)~5月21日(日)青森展:青森県立美術館 2023年7月29日(土)~9月24日(日)

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カルロ・ザウリ展:イタリア現代陶芸の巨匠

展覧会について 現代陶芸の偉大な改革者の一人として国際的にも高く評価され、日本にも大きな影響を与えてきたイタリアの巨匠、カルロ・ザウリ(1926-2002)の没後初めての回顧展をファエンツァ市との国際交流展として開催します。 ファエンツァは、フランス語で陶器を意味するファイアンスの語源となった陶都として、また、マジョリカ焼の産地として古くから知られています。ザウリはその地で生まれ、生涯同地を拠点に制作を行いました。1950年代初頭から精力的に発表活動を展開したザウリは、世界で最も規模の大きいファエンツァ市主催の国際陶芸コンペで三度もグランプリを受賞したのをはじめ、国境を越えて活躍し、その存在を揺るぎないものとしていきました。  本展は、あまり知られていなかった1950年代の初期のマジョリカ作品から、“ザウリの白”と呼ばれる60~70年代の代表的な作品、さらには、80年代に制作した釉薬を用いない黒粘土による挑戦的な作品を中心に、タイルやデザインの仕事まで、ザウリの非凡な才能を知る多彩な作品を通して、1951年から約40年間の芸術活動の軌跡を辿ります。 展覧会構成 I: 1951-1956 初期の作品はザウリの出身地、ファエンツァの陶芸と深い関わりを持っています。ファエンツァ伝統のマジョリカ焼の技法を用いた壺、皿、鉢などは、さまざまな色彩を纏っていますが、そのフォルムからは彫刻的な形体の追求を見ることができます。 II: 1957-1961 1950年代後半、ザウリは、当時のイタリアではほとんど手掛けられていなかった新しい技法、ストーンウエア(高温焼成)を始めます。さらには「壺」の口を閉じた作品の制作も始まります。また、口を閉じなくとも、自己表現のひとつの形体として「壺」をとらえ、新たな可能性を模索していきます。 III: 1962-1967 この時期のザウリの作品は、ロクロを巧みに用いて生み出されました。そしてザウリは「壺の彫刻家」と呼ばれようになります。ザウリは釉薬の研究とともに、ストーンウエアでの制作も続け、やがてそれは、マジョリカ焼を凌ぐほどの技法として確立されていきます。さらには、1,200度の高温焼成による独自の釉薬、「ザウリの白」をつくり上げ、彫刻的な形体の発展と新たな釉薬との融合を目指すようになっていきます。 IV: 1968-1980 ザウリの作陶の歴史の中で一番重要な時期として位置づけられます。1968年ごろからザウリの作品には、海の波や砂丘、あるいは女性の身体を連想させるような柔らかな表現が見られるようになります。そして、素材や自然のざわめきを感じさせるこの造形的な特徴は、ザウリの作風を代表するものとなります。また、この時期のザウリは、「ザウリの白」の他にも金やプラチナを施した作品を制作しています。 V: 1981-1991 1980年代の初めにザウリは、造形的な特徴はそのままに、これまでとはまったく異なった黒い粘土を用いた作品を発表します。それは「ザウリの白」とは対照的に、艶のない土そのものの質感を見せています。しかし、その後には再び釉薬を用いた作品の制作に戻り、以前にも増して大きな作品の制作を行いました。本展では高さ5メートルを超える作品も展示します。 VI: グラフィック、タイル ザウリはタイルのデザイナーとしても高く評価されていました。本展では、作品のエッセンスを抽出したようなグラフィック作品や初期から晩年に至るタイル作品を展示紹介します。日本ではこれまで観る機会のなかった作品群です。 作家紹介 ザウリと日本の関係  日本とカルロ・ザウリの関係は古く、1964年に東京と京都の国立近代美術館、久留米の石橋美術館、愛知県美術館を巡回した「現代国際陶芸展」で初めて作品が紹介されました。 その後、1970年に京都国立近代美術館で開催された「現代の陶芸-ヨーロッパと日本」を機にザウリの作品は日本の関係者に広く知られるところとなりました。1973年には新聞社が主催した公募展「第1回中日国際陶芸展」で最優秀賞を受賞しています。翌年以降、大阪や東京、名古屋、京都など日本の主要な都市で個展が開催されて、いくつもの公立美術館がイタリアを代表する作家の作品としてザウリの作品を収蔵し、日本で最も知られるイタリア現代陶芸の作家となっています。 略歴 1926年 8月19日、ファエンツァに生まれる1949年 ファエンツァ国立陶芸美術大学卒業1953年 「ファエンツァ国際陶芸展」グランプリ('58、'62にも同グランプリを受賞)1954年 「ミラノ・トリエンナーレ」に参加1960年 タイル専門工場「ラ・ファエンツァ」の創設者の一人となる1964年 「現代国際陶芸展」(東京、久留米、京都、名古屋)1968年 モノグラフ出版1986年 「第1回国際陶磁器展美濃’86」審査員(多治見)1996年 ファエンツァ市民会による「功労大賞」を受ける2002年 1月14日、ファエンツァで死去    カルロ・ザウリ美術館創設 イベント情報 講演会 『カルロ・ザウリの芸術』マッテオ・ザウリ(カルロ・ザウリ美術館長) 2008年6月22日(日) 14:00-15:00 講堂(地下1階) *当日先着順150名 『カルロ・ザウリとその時代』平井智一(陶芸家、ファエンツァ市在住) 2008年7月6日(日) 14:00-15:00 講堂(地下1階) *当日先着順150名 ギャラリー・トーク 平井智一(陶芸家、ファエンツァ市在住) 2008年6月21日(土)*当初のお知らせから開催日が変更となりました。ご注意ください。 15:00-16:00 会場(入館に展覧会チケットが必要、申込は不要) 唐澤昌宏(当館主任研究員) 2008年6月21日(土)*当初のお知らせから開催日が変更となりました。ご注意ください。 15:00-16:00 会場(入館に展覧会チケットが必要、申込は不要) カタログ情報 開催概要 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー(1階)一部の作品は、3階にも展示します 2008年6月17日(火)~8月3日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)入館は閉館30分前まで 6月23日(月)、30日(月)、7月7日(月)、14日(月)、22日(火)、28日(月) 一般1000円(800円/700円)大学生500円(400円/300円)高校生および18歳未満、障害者の方とその付添者1名は無料 それぞれ入館の際、学生証、年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。 いずれも消費税込。( )内は前売料金/20名以上の団体料金。 入館当日に限り、「建築がうまれるとき ペーター・メルクリと青木淳」展・所蔵作品展と、工芸館で開催中の展覧会(7月7日~16日は展示替のため休館)もご覧いただけます。 観覧券は全国チケットぴあ他、ファミリーマート、サンクスでも取り扱います(一部店舗を除く)。前売券は4月11日から6月16日まで! 東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、ファエンツァ市、エミリア・ロマーニャ州、カルロ・ザウリ美術館、日本経済新聞社 イタリア文化省、イタリア外務省、イタリア議会下院、ラヴェンナ県、ラヴェンナ商工会議所、イタリア大使館、イタリア文化会館 フェラリーニ社、モカドーロ、GD アリタリア航空、オープン・ケア すでに、京都国立近代美術館(2007年10月2日~11月11日)岐阜県現代陶芸美術館(2008年4月19日~6月1日)で開催され、当館が3会場目。この後は山口県立萩美術館・浦上記念館(8月26日~10月26日)へ巡回します。

中平卓馬 火―氾濫

日本の写真を変えた、伝説的写真家 約20年ぶりの大回顧展 日本の戦後写真における転換期となった1960 年代末から70 年代半ばにかけて、実作と理論の両面において大きな足跡を記した写真家である中平卓馬(1938-2015)。その存在は森山大道や篠山紀信ら同時代の写真家を大いに刺激し、またホンマタカシら後続の世代にも多大な影響を与えてきました。1960 年代末『PROVOKE』誌などに発表した「アレ・ブレ・ボケ」の強烈なイメージや、1973 年の評論集『なぜ、植物図鑑か』での自己批判と方向転換の宣言、そして1977 年の昏倒・記憶喪失とそこからの再起など、中平のキャリアは劇的なエピソードによって彩られています。しかしそれらは中平の存在感を際立たせる一方で、中平像を固定し、その仕事の詳細を見えにくくするものでもありました。 本展では、あらためて中平の仕事をていねいにたどり、その展開を再検証するとともに、特に、1975 年頃から試みられ、1977 年に病で中断を余儀なくされることとなった模索の時期の仕事に焦点を当て、再起後の仕事の位置づけについてもあらためて検討します。 2015 年に中平が死去して以降も、その仕事への関心は国内外で高まり続けてきました。本展は、初期から晩年まで約400 点の作品・資料から、今日もなお看過できない問いを投げかける、中平の写真をめぐる思考と実践の軌跡をたどる待望の展覧会です。  見どころ これまで未公開の作品を多数展示   近年その存在が確認された《街路あるいはテロルの痕跡》の1977 年のヴィンテージ・プリントを初展示。昏倒によって中平のキャリアが中断する前の、最後のまとまった作品発表となった雑誌掲載作13 点です。2021 年に東京国立近代美術館が本作を収蔵して以来、今回が初めての展示となります。また1976 年にマルセイユで発表されて以来、展示されることのなかった《デカラージュ》など、未公開の作品を多数展示します。  カラー写真の重要作を一挙に展示  1974 年に東京国立近代美術館で開催した「15 人の写真家」展の出品作《氾濫》をちょうど半世紀ぶりに同じ会場で再展示します。カラー写真48 点組で構成される幅約6 メートルの大作で、中平のキャリア転換期における重要作です。 また、中平存命中最後の重要な個展「キリカエ」(2011 年)に展示されたカラーの大判プリント64 点を展示します。  雑誌から読み解く中平の試み 『アサヒグラフ』や『朝日ジャーナル』など、キャリア前半の1960 年代から1970 年代前半にかけて発表された作品の掲載誌を多数展示。当時、雑誌は社会にイメージを流通させる手段として重要な役割を担っていました。写真がどのように流通するかについて常に意識的だった中平が、同時代の社会に対して、写真を用いて何を試みようとしていたのか、その実態を紹介します。  展覧会構成・主な展示作品  本展は初期から晩年にいたる中平卓馬の仕事を、5つの章でたどります。とくに2~4章では、1977 年に不慮の昏倒と記憶喪失により中断した中平の仕事が、どこへ向かおうとしていたのか、そこにいたる70 年代の展開を詳しくひもときます。  第1章 来たるべき言葉のために  中平卓馬《夜》1969年頃 東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira  中平卓馬《夜》1969年頃 東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira  第2章 風景・都市・サーキュレーション 中平卓馬《「サーキュレーション―日付、場所、行為」より》1971年 東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira  中平卓馬《「サーキュレーション―日付、場所、行為」より》1971年 東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira  中平卓馬《「サーキュレーション―日付、場所、行為」より》1971年 東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira  第3章 植物図鑑・氾濫 中平卓馬《氾濫》1974年 東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira  中平卓馬《「氾濫」より》1971年 東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira 中平卓馬《「氾濫」より》1969年頃東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira  第4章 島々・街路  中平卓馬《「街路あるいはテロルの痕跡」よりマルセイユ、フランス》1976 年 東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira  中平卓馬《「街路あるいはテロルの痕跡」よりマルセイユ、フランス》1976年 東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira 第5章 写真原点 中平卓馬《無題 #437》2005年 東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira  中平卓馬《無題 #444》2010年 東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira  中平卓馬《無題 #445》2010年 東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira  中平卓馬《無題 #470》2010年 東京国立近代美術館 ©Gen Nakahira  中平卓馬プロフィール 1938年東京生まれ。1963年東京外国語大学スペイン科卒業、月刊誌『現代の眼』編集部に勤務。誌面の企画を通じて写真に関心を持ち、1965年に同誌を離れ写真家、批評家として活動を始める。 1966年には森山大道と共同事務所を開設、1968年に多木浩二、高梨豊、岡田隆彦を同人として季刊誌『PROVOKE』を創刊(森山は2号より参加、3号で終刊)。「アレ・ブレ・ボケ」と評された、既成の写真美学を否定する過激な写真表現が注目され、精力的に展開された執筆活動とともに、実作と理論の両面において当時の写真界に特異な存在感を示した。1973年に上梓した評論集『なぜ、植物図鑑か』では、一転してそれまでの姿勢を自ら批判、「植物図鑑」というキーワードをかかげて、「事物が事物であることを明確化することだけで成立する」方法を目指すことを宣言。翌年、東京国立近代美術館で開催された「15人の写真家」展には48点のカラー写真からなる大作《氾濫》を発表するなど、新たな方向性を模索する。そのさなか、1977 年に急性アルコール中毒で倒れ、記憶の一部を失い活動を中断。療養の後、写真家として再起し、『新たなる凝視』(1983)、『Adieu à X』(1989)などの写真集を刊行。2010年代始めまで活動を続けた。2015年逝去。 1973年、自己批判を機に、それまでのプリントやネガの大半を焼却したとされていたが、2000 年代初頭、残されていたネガが発見され、それをきっかけとして2003年には横浜美術館で大規模な個展「中平卓馬:原点復帰-横浜」が開催された。 中平卓馬ポートレイト 1968年頃撮影:森山大道 東京国立近代美術館 ©Daido Moriyama Photo Foundation  中平卓馬ポートレイト 2003年撮影:ホンマタカシ©Takashi Homma 展示風景 「中平卓馬 火―氾濫」展示風景 撮影:木奥惠三 カタログ 展覧会公式カタログは2024年3月に刊行予定です。刊行日が決まり次第、本ページならびに当館SNSでお知らせいたします。 「中平卓馬 火―氾濫」展覧会公式カタログ 刊行予定日:2024年3月価格:3,500円(税込)仕様:A4変形、ソフトカバー頁数:448ページ発行:ライブアートブックス(大伸社グループ) ご予約について 東京国立近代美術館と発行元オンラインショップ「LAB BOOK SHOP」にてご予約いただけます。 東京国立近代美術館でのご予約 本展ご観覧当日のご予約に限り送料無料(刊行後にご購入いただく場合は送料がかかります) おひとり様2冊まで ご予約後のキャンセルはできません オンラインショップでのご予約 別途送料がかかります おひとり様2冊まで ご予約後のキャンセルはできません 詳細は発行元オンラインショップ「LAB BOOK SHOP」でご確認ください。 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2024年2月6日(火)~ 4月7日(日) 月曜日(ただし2月12日、3月25日は開館)、2月13日  10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00) 入館は閉館30分前まで 一般  1,500円(1,300円) 大学生 1,000円(800円)  ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。  高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。  キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証・職員証の提示により団体料金でご鑑賞いただけます。  本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)、コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ジェルメーヌ・リシエ《蟻》」(2F ギャラリー4)もご覧いただけます。  観覧券は美術館窓口(当日券のみ)と公式チケットサイト(e-tix)で販売いたします。 東京国立近代美術館、朝日新聞社 公益社団法人日本写真家協会

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ゴッホ展:孤高の画家の原風景 ファン・ゴッホ美術館 クレラー=ミュラー美術館所蔵

展覧会について ファン・ゴッホ美術館/クレラー=ミュラー美術館所蔵  フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)。オランダに生まれ、わずか十数年の活動で約2000点の作品を遺し、フランスで37歳の命を自ら絶った伝説の画家。燃え上がるような色彩と情熱的な画風は今もなお、私たちの心をとらえて離しません。  このたび、彼の祖国オランダのファン・ゴッホ美術館とクレラー=ミュラー美術館という、世界最高峰の二大ゴッホ・コレクションから出品される回顧展を開催いたします。  生涯たった一枚しか絵が売れなかったにもかかわらず、死後には作品がオークションで巨額で落札されるというエピソードや、伝説的に語られる人生もまた、彼を世界でもっとも著名な画家にしているといえます。パリ滞在中にジャポネズリー(日本趣味)に傾倒し、浮世絵をモチーフにした作品を制作した事実もあいまって、日本人に非常に人気のある画家の一人でもあります。  本展は、これまで日本で開催されてきたゴッホ展とは一線を画します。その作品を大きな歴史の流れのなかでとらえ、ファン・ゴッホの代表作など約30点と、ミレー、セザンヌ、モネ、ゴーギャンなど関連作家の作品約30点、そして浮世絵や同時代の資料多数を同時に紹介。オランダ、パリ、アルル、サン=レミ、オーヴェール=シュル=オワーズなど、北から南、そしてまた北へと移り住みながら精力的に生み出していった作品群を、ほぼ時代順に、かつテーマごとに展示し、単にファン・ゴッホの生涯を追うのではなく、一人の画家の出現の理由をあきらかにします。誰もが知っているファン・ゴッホを再確認しながら、新たな画家像が浮かびあがってくるのです。  ファン・ゴッホを生涯支え続けた弟テオのコレクションを引き継いで世界最多のゴッホ作品を所蔵するファン・ゴッホ美術館。一方、20世紀初頭と早い時期からゴッホ作品の収集を続けた、貿易会社社長夫人ヘレーネ・クレラー=ミュラーによる、これまた世界最大規模のゴッホ・コレクションを有するクレラー=ミュラー美術館。オランダが世界に誇る豊潤な二大コレクションから作品を選ぶことで、今回のコンセプトによる回顧展が初めて可能になりました。〈芸術家としての自画像〉〈黄色い家〉〈夜のカフェテラス〉〈糸杉と星の見える道〉など、両美術館所蔵の代表作を含む作品構成は、日本のみならず世界のゴッホ回顧展の中でも特色があり、また際立ったレベルにあるといえましょう。  珠玉の作品群からファン・ゴッホの創造の源、魂の叫び、「孤高の画家」と呼ばれる彼の本当の姿を見てとれるエキサイティングな内容にどうぞご期待ください。 ここが見どころ 天才画家と言われてきた、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)。彼の芸術は世界中の人々を惹きつけ、多くの展覧会が各地で開催されてきました。ですが、存在が神話化されるにつれて、ファン・ゴッホが身を置いていた原風景にたどりつく機会は逆に失われてしまったのではないでしょうか。 本展は、単なる回顧展でもなければ、ある特定の時代や主題に絞ったテーマ展でもありません。〈夜のカフェテラス〉など美術史上の傑作を含むファン・ゴッホの油彩30点に、ミレー、セザンヌ、モネ、ゴーギャンなど関連する作家の油彩約30点、そして宗教的な版画や浮世絵など様々な同時代の資料多数をあわせて紹介することで、画家の実像にせまろうとするものです。 こうしたコンセプトによる意欲的な展覧会が、なぜここ日本で実現可能となったのか。それは本展が、ファン・ゴッホ美術館とクレラー=ミュラー美術館という、オランダが世界に誇るファン・ゴッホ作品の二大コレクションから、初期から晩年までの各時代の代表作を含みつつ作品を選ぶことができたからです。 展示は時代を追いつつテーマ毎に構成されます。宗教から芸術へと向かった画家が、印象派や浮世絵の体験からその絵画世界を変容させ、ユートピアを夢想し、その後、模写を通して宗教的なものへと立ち戻りつつ最後の風景を求めるようになるまで・・・歴史的な原風景を背景にして、新たな、けれど本当の画家の姿が、鮮やかに浮かびあがってくることでしょう。 第 1 章:宗教から芸術へ フィンセント・ファン・ゴッホは、1853年3月30日、オランダ南部のフロート・ズンデルトに生まれました。祖父も父も牧師という家に生まれたファン・ゴッホは、自らもまた牧師を目指しますが、その道はなかなか開けず、様々な試行錯誤の末、27歳にして芸術家になることを決意します。しかし、宗教への関心を失ったわけではありません。彼は、芸術=宗教といえるような作品を描こうとしたのです。1885年の〈開かれた聖書のある静物〉では黒い聖書のとなりに黄表紙の小説を描いているように、彼は、闇の中に光を探そうとする強い意志を持っていました。展覧会には、父親が所蔵していた聖書も出品されます。 開かれた聖書のある静物 聖書は、牧師であった父親が使っていたもの。この絵は、その父親が亡くなった約半年後に描かれました。衝突を繰りかえした父親の形見の横の黄色い本には「エミール・ゾラ」「生きる喜び」との書き込みがあります。当時ファン・ゴッホはゾラに代表されるフランス自然主義文学に心酔していたのです。聖書と新しく自由な芸術世界を象徴する小説との対照は、そのまま、父親とファン・ゴッホとの関係であるとも言えます。 第 2 章:農民の労働 芸術のメタファー 〈オランダ〉 ファン・ゴッホは芸術家を志したとき、「人民の挿絵画家」になると語っていました。そんな彼が最初に描こうとしたのは、実際に目にした、貧しくても強く生きる人々の姿でした。苦しい労働に黙々と耐えながら、何ものかを生み出してゆく農民に対する共感は、〈織工〉(1884年)の窓に十字架が描きこまれているように、彼の宗教観と結びついています。この時期のファン・ゴッホは、色彩を抑えた暗い調子で、匿名の人たちの生活の現実をまっすぐにとらえた作品を数多く生み出しました。 古靴 サボ(木靴)を描いたミレーの絵を賞賛していたファン・ゴッホは、パリ時代、靴の静物画を多く描きました(ちょうどその頃、パリで、ミレーの回顧展が開かれています)。 しかし、描かれたのがパリであるように、これらの靴は、単なる農民の生活の象徴ではありません。むしろ自らの歩みの同伴者として、自らの放浪の人生の象徴として描かれたのではないでしょうか。また、弟テオと自分とが一対であることを意味しているのかもしれません。 織工 3つの窓のある部屋 ベルギー南部の炭鉱地帯ボリナージュで伝道をしていた頃、ファン・ゴッホは、「僕は鉱夫や織工に大いなる共感を覚える。いつか彼らを描くことができたら嬉しい」と書いています。そして1883年末にニューネンに到着後、織工をテーマとした作品を数多く制作しました。織工はそれまでもオランダの絵画で描かれてきたテーマですが、ファン・ゴッホは、産業革命以降、機械化が進む中、過酷な条件のもとで働く彼らの姿を的確に捉えています。 第 3 章:闇から光へ 〈パリ〉 1886年3月ごろファン・ゴッホはパリを訪れます。そしてゴーギャン、シニャック、ベルナールなど、印象派に続く若い世代の画家たちに出会い、交流し、そして議論を戦わせました。彼は、自らを含めたこのグループを「プチ・ブールヴァール(裏通り)」の作家と呼び、その革新性を讃えます。そうして彼の描く絵は、明るくなっていきました。まさにそうしたころに描かれたのが〈芸術家としての自画像〉(1888年)で、意外にもこの作品は、自らを芸術家として描いた数少ない自画像のひとつなのです。また同時期、彼は自ら浮世絵を集め、自作と並べて展示したり、〈花魁〉(1887年)のような意欲的な作品を制作したりするなど、「日本」への関心を深めていきます。 花魁(渓斉英泉による) ファン・ゴッホの浮世絵への関心は高く、自ら買い集めて展覧会を開いてしまうほどでした。この作品は渓斉英泉の〈雲龍打掛の花魁〉を模写していますが、「日本」を特集した『パリ・イリュストレ』1886年5月号の表紙を元にしています。鮮やかな色彩はファン・ゴッホ独自のもので、また額を描きこむのも特徴的です。額の周囲には、ほかの浮世絵から鶴、蛙、蓮、竹が描きこまれていますが、蛙も鶴も、当時フランスでは、娼婦を意味するスラングでした。 芸術家としての自画像 自らを芸術家と認識できるように描いた数少ない自画像のひとつ。自画像としては特異なことに陰鬱な表情で描かれていますが、実際ファン・ゴッホは、ゴーギャンにあてた手紙で、「パリを離れるとき僕は本当に惨めで、体調も優れず、ほとんどアル中だった」と回想しています。とはいえ、この絵の構図がルーヴル美術館にあるレンブラントの自画像と結びつけられるように、このとき彼は、芸術的な高みに到達したいと願っていたのです。 レインスブルク近郊のチューリップ畑と風車 オランダを三度も訪れているモネが、風車とチューリップ畑という典型的なオランダの風景に魅了されていたことは、この絵が描かれた三度目の訪問時の作品に、チューリップ畑の主題が5枚もあることからわかります。その風景を描くときモネが用いたのが、粗い筆致と明るい色彩という印象派の手法でした。実はこの作品は、画商であった弟テオが扱った作品のひとつであり、ファン・ゴッホもおそらく目にしていたと考えられています。故郷の風景を描いた印象派の作品。パリに着いてからのファン・ゴッホの技法と色彩は、こうした作品を見知ったことを通して、より自由に、そしてずっと明るいものとなっていきました。 第 4 章:ユートピア 〈アルル〉 1888年ファン・ゴッホは「日本の浮世絵にあるような明るい光」を求めて南仏の町アルルに向かいます。ここでゴッホは芸術家の共同体をつくることを夢見て「黄色い家」を借り、精力的に制作に取り組みます。ですが、精神に異常をきたしたこともあり、ゴーギャンとの共同生活はわずか2か月で決定的な破局を迎えてしまいます。しかしアルルに滞在した15ヶ月の間に、彼は「ファン・ゴッホ」としての色彩を獲得し、〈夜のカフェテラス〉を頂点とする200点にものぼる作品群を生み出したのです。 黄色い家 1888年2月、ファン・ゴッホは、芸術家、とりわけゴーギャンとの共同生活を夢見てアルルにやってきました。南仏の自然は、「デルフトのファン・デル・メール[フェルメール]の絵のなかの、空色と黄色の組み合わせのように柔らかで魅力的だ」と言わせるほど、彼に強烈な印象を与えました。黄色い家は、そのアルルで、共同生活のために借りた家。フェルメールを想い起こさせた、青と黄色のコントラストが、この絵にはそのまま表現されています。ファン・ゴッホ曰く、「このモティーフは難物だよ!だからこそそいつを克服したいんだ」。 種まく人 農民の画家になろうと絵を描きはじめたファン・ゴッホにとって「種まく人」は、画業を通してずっと重要な主題でした。しかし、ミレーの模写ではなく、創意工夫をもって取り組んだのは、この作品が最初になります。「ミレーとレルミットの後に仕残されたこと、それは――大画面で色彩を駆使した種まく人なのだ」と語る彼は、パリで培った技法と独自の色彩論とを、この絵において綜合しました。そして、現実の風景に繋がりながらも、宗教的な強烈さを伝える〈種まく人〉が誕生したのです。 ミリエの肖像 アルルに駐屯していたアルジェリア歩兵連隊の少尉、ポール=ウジェーヌ・ミリエの軍服姿の肖像画。連隊の標章である星と三日月が、この絵に不思議な感じを与えています。ファン・ゴッホにとってミリエは、アルルでの数少ない友人のひとりで、素描を教えたりもしました。でもミリエは、「ファン・ゴッホのためにしばしばポーズしましたか」と訊かれて、「そうすべきだったんだろうけれど、あまり面白いものではなかったのですよ」と答えているのですが…。 第 5 章:模写/最後の風景 〈サン=レミ、オーヴェール=シュル=オワーズ〉 芸術家の共同体をつくる夢に敗れたファン・ゴッホは、精神状態を悪化させ、サン=レミの病院に入ります。そこで彼は、ドラクロワやミレーの白黒の版画を、色彩と形態とが融合する独自の表現に置き換える模写を行いました。しかし度重なる発作は、彼を容赦なく苦しめます。サン=レミ時代の最後に描かれた〈糸杉と星の見える道〉では、静けさでみたされた星空と、もはや燃え上がることのない糸杉が、不吉な雰囲気を伝えるでしょう。そしてファン・ゴッホは、南仏を離れ、再び北へと戻るのです。パリ近郊のオーヴェール=シュル=オワーズで、自然と宗教とが葛藤するかのような風景を描きながら、彼は自らの胸を撃ちました。享年37歳という短い人生でした。 糸杉と星の見える道 オーヴェールからゴーギャンに宛てた手紙の下書きのなかで、ファン・ゴッホはこの作品を、「あちら[サン=レミ]でやった最後の試みのひとつ」としています。彼はこの絵を描く少し前に発作に苦しめられて、オランダにいた頃のことを思い出し、馬車とカップルのある素描を描いていました。その意味でこの作品は、プロヴァンスと故郷の風景の融合ともいえます。そうした風景のなかで、巡礼者にも見えるカップル(彼の絵にしばしばあらわれるモチーフです)が、手前に小さめに描かれることで、死の象徴である糸杉が不穏なまでの存在感を強調しはじめるのです。 パンを焼く女 アルルで、モダン・アートに対して貢献したいと考えながらもゴーギャンとの共同生活の夢に敗れてしまったファン・ゴッホは、自分の願いは大それたものだったと反省し、サン=レミの精神療養院で、ミレーやドラクロワなど過去の巨匠の作品を、自分なりのやり方で模写しました。そうすることで、再び芸術への意志を呼び起こそうとしたのでしょう。彼がこの絵に言及したことはありませんが、効果的な光によって、質素な部屋の中に働く人物像を劇的に浮かび上がらせたこの作品は、40年代末から素朴な田舎の情景を集中して描いたミレー作品のなかでも、佳作と言えるでしょう。 犂と馬鍬 人物像が中心だったミレー作品の模写のなかで、この作品は唯一の風景画になります。しかも原画では収穫後の荒涼とした雰囲気を伝えていた風景が、より寂しい、雪の風景に変えられています。この頃、ファン・ゴッホは、「僕としてはとくに今は病気なので、何か自分の慰めになるものを、自分自身の楽しみのために描こうと心がけている」と書いています。農夫に無用だとうち捨てられた犂と馬鍬、侘しさを倍加させる黒い鳥、季節は一年の終わりである冬・・・、人生の終焉を思わせる絵を描くことが、むしろファン・ゴッホにとっては慰めとなったのでしょうか。 <夜のカフェテラス> 解説 南仏の夏の夜の心地よさが伝わってくるこの絵は、ファン・ゴッホが星空の夜をはじめて描いた作品です。夜、といっても、暗い雰囲気は全くありません。石畳は、星明かりだけでなく、カフェのテラスからもれてくるガス・ランプの灯りにも照らされて、ピンクや紫の色合いを帯びていますし、テーブルは円盤状に輝いてリズムをつくっています。画面右の緑の樹はアクセントとなり、また目を凝らすと、画面中心からこちらに向かって、馬車がやってくることに気づくでしょう(ひづめがカポカポいう音が聞こえてきそう!)。 ファン・ゴッホは、「これはただ美しい青と紫と緑だけによる、黒なしの夜の絵だ」と言っていますが、実はこの絵は、夜、外で描かれました。あまりないやり方なので、「彼は帽子のつばに蝋燭をつけて描いた」という伝説さえ生まれたほどですが、彼によれば、「これは色あせた、青白い、みすぼらしい光のある因習的な黒の夜から脱する唯一の方法」だったのです。 しかしながら、夜の店先の賑わいを描く絵自体は、それほど珍しくはありません。ファン・ゴッホとパリの美術教室で一緒だったアンクタンの1887年の作品に、〈クリシー通りの夜〉という夜の店先を描いた絵がありますし、ファン・ゴッホ自身が持っていた浮世絵コレクションのなかには、月夜に人がにぎわう通りを描いた広重の作品があるのです。奥行きの強調されているところなどに共通点が指摘されています。 この作品のモデルとなったカフェは,現在も同じ場所に残っている。ところでこの絵を描いた直前にファン・ゴッホは、カフェの店内を描いた〈夜のカフェ〉という作品を、これまた夜に、ただし店内で制作しています。しかしそれは、「カフェとは人がとかく身を持ち崩し、狂った人となり、罪を犯すようになりやすいところだということを表現しようと努めた」と言っているように、行き場のない人々を描いた暗い絵です。ひとつのカフェの内と外とを、まったく対照的な世界に描いた理由…それはよくわかりませんが、やがて星空が重要なモチーフになることを考えると、ファン・ゴッホにとって必要だったのは、やはり外の、星と樹のある世界であったと言えるのではないでしょうか。 ファン・ゴッホ美術館 1973年、オランダの首都アムステルダムに開館した美術館。弟テオが旧蔵していたファン・ゴッホ作品のコレクションのうち、約200点の油彩、500点余りのデッサン、スケッチブック、約700通もの書簡、そして多数の浮世絵は、1962年以来フィンセント・ファン・ゴッホ財団の所有となったが、それらは現在この美術館に永久に貸与されている。ヘリット・リートフェルトの設計による開放的な建築空間のなか、〈馬鈴薯を食べる人々〉〈黄色い家〉〈ひまわり〉〈烏の群れ飛ぶ麦畑〉など数々の代表作を含む全ての時代の作品を体系的に鑑賞できる。また、ゴーギャンなど同時代の画家やファン・ゴッホの友人の作品、ミレーなどファン・ゴッホが敬愛していた作品も収蔵。その一部は、実際に兄弟が収集したものである。なお1999年には日本人の建築家、黒川紀章の設計により新館が完成した。 クレラー=ミュラー美術館 富豪アントン・クレラーの夫人だったヘレーネ・クレラー=ミュラーが収集したコレクションを核にしたこの美術館は、ヴァン・デ・ヴェルデの設計により1938年、オッテルローにあるオランダ最大の国立公園内に開館した。スーラ、ピカソ、モンドリアン、ブランクーシなど近現代美術の名品を数多く所蔵しており、特に約300点(うち油彩は87点)を数えるファン・ゴッホのコレクションは有名。南仏アルルのはね橋を描いた〈ラングロアの橋〉、ミレーへの関心に基づく〈種まく人〉、サン=レミ時代の〈糸杉と星の見える道〉などの代表作とともに、画家の変遷をじっくりとたどることができる。また野外には25ヘクタールにもなる彫刻庭園があり、ロダン、ムーアから現代の作家に至るまでの彫刻作品を、豊かな自然のなかで鑑賞できる。 作家紹介 フィンセント・ファン・ゴッホは、オランダ生まれの芸術家です。セザンヌやゴーギャンなどと同じくポスト印象派(後期印象派)の画家と言われますが、その絵画は、筆触を見れば表現主義の創始者といわれるほど激しく個性的で、色彩や作品の主題を見れば、象徴主義的といわれるほど深遠かつ論理的です。いわばファン・ゴッホは、時代とともに生き、そして時代を先取りしてしまいました。 また、熱狂的過ぎて伝道をとめられてしまったり、娼婦と同棲したり、自らの耳を切ったり、その情熱的な人生はもはや伝説となっています。生涯で一つの作品〈赤い葡萄畑〉しか売れなかったというエピソードも良く知られているでしょう。 彼の作品が世界中の人々に愛されているのは、それらが慈愛に満ちているからだけではなく、彼の生涯を経済的、精神的に支えた弟テオとの手紙のやりとりがほとんど完全なかたちで残っているからでもあります。不遇の画家と有能な画商であった二人の間に交わされた膨大な書簡集は、ファン・ゴッホ作品や当時の美術の状況についての理解に役立つだけでなく、書簡文学の傑作とみなされてもいます。 そしてその書簡集の最後、フィンセントが亡くなった1890年7月29日に発見されたと、テオ自身が書き込みを入れている手紙は、次のように締めくくられています。 「ともあれ、僕は、僕自身の作品に対して人生を賭け、  そのために僕の理性は半ば壊れてしまった―それもよい―…」 フィンセント・ファン・ゴッホ略年表 3月30日オランダ南部のフロート・ズンデルトに牧師の父のもと生まれる。 5月1日フィンセントの弟テオドルス(通称テオ)誕生。 ゼーフェンベルヘンの寄宿学校に入る。 画商の伯父を通して、美術商グーピル商会のハーグ支店に見習いとして就職。 テオとの生涯にわたる文通が始まる。 グーピル商会のロンドン支店に転勤になる。下宿先の娘に恋する。 10月、失恋のため精神に変調をきたし、パリへ一時勤務となり数ヶ月滞在する。 グーピル商会のパリ本店へ正式に移る。 グーピル商会を辞職。4月、イギリスへ渡りラムズゲートの寄宿学校でフランス語とドイツ語を教える。その後ロンドン郊外の日曜学校で補助説教師をつとめる。 1月から4月、ドルドレヒトの書店で働く。5月、アムステルダムに赴き、神学を学ぶため大学入学を志す。 進学を断念。伝道師になるための教育を受けるべく、ブリュッセル郊外のラーケンへ赴く。12月、ベルギー南部の炭鉱地帯ボリナージュで伝道活動を始める。 熱心すぎるあまり、伝道師の資格はあたえられなかった。 夏、画家になることを決意し、テオの経済的援助のもと、素描をはじめる。ミレー、ドービニー、ルソーを模写する。10月、ブリュッセルに出て、若いオランダ人画家アントン・ファン・ラッパルトと出会う。 4月、ブラバント地方のエッテンにもどり、地元の農民の素描を制作。8月、ハーグを訪れ、当地の画家たちおよび特に従兄のアントン・モーヴと交流する。12月、ハーグに落ちつき、主にモーヴの指導のもと制作をする。 身重の娼婦シーンと知り合い、彼女とその家族をモデルにして制作。 9月、シーンと別れハーグを去る。ハーグの画家たちになじみ深い北部のドレンテへ移り、真剣に油彩画にとり組む。12月、家族の移転地ニューネンを訪れる。 隣家に住むマルホ・ベーヘマンと恋愛関係になるが、両家の反対にあい、彼女は服毒自殺を図る。 地元の農民や職工を描いた作品のなかで頂点をなす〈馬鈴薯を食べる人々〉制作。11月、アントワープへ移る。この後、ファン・ゴッホがオランダの地を踏むことはない。 3月頃、パリを訪れ、テオとともに暮らす。フェルナン・コルモンのアトリエに入る。ジョン・ラッセル、トゥールーズ=ロートレック、ベルナール、シニャック、ゴーギャンらに出会う。 自ら収集していた浮世絵の展覧会を開く。 2月20日アルルに到着。5月、黄色い家を借りる。ゴーギャンが10月から12月にかけて滞在する。しかし、ゴーギャンとの確執の末、左耳下部を切り取り、アルルの病院に収容される。 3月、テオが結婚する。5月、サン=レミの療養院に入院。野外での制作も許され、オリーブ畑、糸杉、麦畑などを主題とした作品を制作する。そのほか、ミレーやドラクロワの模写などを制作。 1月、テオに息子誕生、生まれた息子にフィンセントの名前をつける。また、アルベール・オーリエが、『メルキュール・ド・フランス』誌にゴッホの作品について記事をのせる。ベルギーの「レ・ヴァン」展に出品し、アンナ・ボックが〈赤い葡萄畑〉を買いとる。5月、オーヴェール=シュル=オワーズに移る途中、パリのテオを訪ね、妻とその子フィンセントに会う。その後、ピサロの薦めで精神科医ガシェの世話になるが、7月27日、胸部をみずからピストルで撃つ。29日テオに見守られながら息を引きとる。9月、テオの健康状態が悪化、10月には心身ともに衰弱する。 1月25日テオ、ユトレヒトの病院で死亡。 イベント情報 講演会 いずれも聴講無料 先着150名(4月2日は当日10:00より整理券を配布します) 「ファン・ゴッホの色彩論(仮題)」 3月24日(木)18:00~19:30 シラール・ファン・ヒューフテン(ファン・ゴッホ美術館チーフ・キュレーター)※通訳付 「ファン・ゴッホをめぐる『物語』の系譜」 4月2日(土)14:00~15:00 國府寺司(大阪大学教授・本展企画者) ゴッホ展教職員研修会「『ゴッホ展―孤高の画家の原風景』のみどころ」 東京国立近代美術館では、小・中・高校の先生方に美術館と美術作品に親しんでいただき、それを通じて児童生徒への鑑賞教育を充実していただくために、「教員のための鑑賞プログラム」を実施いたします。 第1回目は、図画工作や美術の授業でとりあげられる機会の多いフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)です。「ゴッホ展」の趣旨や作品について、企画・立案にあたった学芸員が説明したあと、自由に展覧会をご覧いただきます。 3月31日(木)(申込終了)4月15日(金)(申込終了) 両日とも開館時間は10:00~20:00(入場は19:30まで)。 小・中・高校の教員および職員 各回150名(事前申込制、先着順) 講堂(地下1階) 保坂健二朗(当館研究員) 東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション、東京新聞 無料 ※当日のみ、「ゴッホ展」、所蔵作品展を無料でご観覧いただけます。展覧会チケットのお渡し方法につきましては、参加証でご案内いたします。 ファックス:申込用紙にご記入のうえ、お申込みください。メール:申込用紙の項目を明記し、お申し込みください。おりかえし参加証をお送りいたします。※1通のお申込みにつき1名のみ。当日は必ず参加証をお持ちください。 東京国立近代美術館 教育普及係FAX 03-3214-2576Eメール school@momat.go.jpTEL 03-3214-2605 カタログ情報 開催概要 東京国立近代美術館 2005年3月23日(水)~5月22日(日)会期中無休:4月11日(月)除く 4/29~5/8: 午前10時~午後8時5/9以降の木・金・土・日: 午前10時~午後8時5/9以降の月・火・水: 午前10時~午後5時 入館は閉館時間の30分前まで 一 般: 1,500円(1,100円)大学生: 1,000円( 700円)高校生:  600円( 300円) 中学生以下は無料 ( )内は20名以上の団体料金 前売券は3月22日で終了しました。 ハローダイヤル 03-5777-8600http://www.momat.go.jp 東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション、東京新聞 外務省、文化庁、オランダ大使館 昭和シェル石油、スズキ、損保ジャパン、大日本印刷、トヨタ自動車 日本航空、日本通運 財団法人 2005年日本国際博覧会協会 国立国際美術館2005年5月31日(火)~ 7月18日(月・祝) 愛知県美術館2005年7月26日(火)~ 9月25日(日)

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旅:「ここではないどこか」を生きるための10のレッスン

国内外の現代作家10人(組)による、「旅」をテーマとするグループ展。ポスト・コロニアリズムの議論が高まる中、単なるエキゾティシズムに陥ることなく、旅の途上で他者と出会うことの可能性を示そうと試みた。ジャンルは絵画、写真、映像、インスタレーションと多岐にわたり、出品作家の国籍も多様なものとなった。パスポートサイズのカタログ、搭乗券型のチケットなど、印刷物にもテーマを踏まえた工夫を凝らした。 開催概要 東京国立近代美術館本館企画展示室 2003年10月28日‒12月21日(48日間) 18,624人(1日平均388人) 13.0×9.6cm 185p. 旅:「ここではないどこか」を生きるために / 蔵屋美香 [arts in sight] Themed show puts viewers on right path / Edan Corkill, International Herald Tribune /The Asahi Shimbun, November 21, 2003 [Art] Embark on a journey of a different kind / Robert Reed, The Daily Yomiuri, December 11, 2003 42点 大岩オスカール幸男 雄川愛 小野博 瀧口修造 安井仲治 渡辺剛 ビル・ヴィオラ ジョゼフ・コーネル ペーター・フィシュリ&ダヴィッド・ヴァイス エリック・ファン・リースハウト / 10人(組) エリック・ファン・リースハウト 読書と旅について / 堀江敏幸 雄川愛+蔵屋美香 パフォーマンス「最後の旅」+講演会「旅…最後のリバティ・パスポート」 / 松澤宥 巖谷國士 大岩オスカール幸男 蔵屋美香 渡辺剛+蔵屋美香

所蔵作品展 MOMATコレクション(2022.10.12–2023.2.5)

2022年10月12日-2023年2月5日の所蔵作品展のみどころ 長谷川三郎「抽象と幻想」展 展示パネル(部分) 1953 年  MOMATコレクションにようこそ!1952(昭和27)年12月1日に開館した当館は、今会期(10月12日―2023年2月5日)中に、ちょうど開館70周年を迎えます。 当館コレクション展の特徴を簡単にご紹介しておきましょう。まずはその規模。70年の活動を通じて収集してきた13,000点を超える所蔵作品から、会期ごとに約200点を展示する国内最大級のコレクション展です。そして、それぞれ小さなテーマが立てられた全12室のつながりによって、19世紀末から今日に至る日本の近現代美術の流れをたどることができる国内随一の展示です。 今期の見どころは、3階7、8室で70周年にあわせて企画された「プレイバック『抽象と幻想』展(1953–1954)」です。当館が開館1周年時に開催した展覧会を、再現VRなども駆使しながら振り返る力作です。同じく3階の9室では、70年間の作品収集の歩みの中から、特徴的なご寄贈作品に光を当てた「ギフト」を開催します。 展示をご覧いただきながら、100年を超える美術の流れとともに、70年間という美術館活動の時間の厚みも感じていただければ幸いです。 今会期に展示される重要文化財指定作品 今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 原田直次郎《騎龍観音》1890年 寄託作品|1室 萬鉄五郎《裸体美人》1912年|1室 和田三造《南風》1907年|1室 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年|2室 原田直次郎《騎龍観音》1890年 護国寺蔵、寄託作品 萬鉄五郎《裸体美人》1912年 和田三造《南風》1907年 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 4点の重要文化財(1点は寄託作品)についての解説は「名品選」をご覧ください。 展覧会について 4階 1-5室 1880s-1940s 明治の中ごろから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」開館70周年を記念してMOMATの歴史を振り返る年表と関連資料の展示コーナーへとリニューアルしました。年表には美術館の発展に関わる出来事のほか、コレクションの所蔵品数や入場者数の推移を表したグラフも盛り込んでいます。併せて、所蔵作品検索システムのご利用も再開します。 1室 さかいめはどこ? 萬鉄五郎《裸体美人》1912年、重要文化財  いつもは「ハイライト・コーナー」と題して館を代表するような作品を展示している第1室ですが、今期は他の部屋と同じように、日本の近現代美術の流れを見せるプログラムに組み込んでみました。通史のスタートを切るこの部屋では、1880年代半ばから1910年代初頭までに制作された作品を紹介します。 江戸時代が終わって20年が経った頃、からの約30年間。この間に、日本の美術は大きく様子を変えてゆきました。当時、美術家の多くは、ヨーロッパ標準と国のオリジナリティをいい塩梅で融合して、新しい時代の日本美術を生み出そうとしていました。両者の配合はどうあるべきか?彼らはその答えを求めて全方位的に試行錯誤しています。古さあり、新しさあり、主題の混迷あり、主題と表現のミスマッチあり、技法の未消化あり。のちの「近代美術らしい」近代美術を知っている私たちには、彼らの試みが異質にも面白くも見えるわけですが、では、さかいめはどこにあったのでしょうか?そんなことも考えながら、近代美術が形成されてゆく様子をご覧ください。 2室 スターゲイザー 神原泰《スクリアビンの『エクスタシーの詩』に題す》1922年 タイトルは星をみつめる者という意味です。転じて天文学者や占星術師を指したりもします。 このタイトルにはふたつの意味を託しました。ひとつは自らが星になろうとするような、画家ひとりひとりの自意識のふくらみです。自分にしか見ることのできない真実に触れていればよく、主題もスタイルもできるかぎり個人的な方がよい。1910年代から20年代にかけて、雑誌『白樺』などによって教えられた芸術のありかたは、当時の若者たちを一気に自己表現へと向かわせました。関根正二や村山槐多はそんな時代の文字通りスターです。 タイトルに託したもうひとつの意味は、主題としての天体です。大地や太陽も天体のひとつ。岸田劉生や萬鉄五郎、川端龍子(12月4日まで展示)の作品のなかで、大地や太陽は生命を生み育む神秘のエネルギーの塊として表現されています。また、自己表現としての芸術は、ヨーロッパに生まれた表現主義や未来派といった前衛芸術を受け入れる土台にもなりました。未来派にあこがれた尾竹竹坡(12月6日から展示)は宇宙や天体を主題とする作品も描きました。 3室 解体と再構築 古賀春江《海》1929年  第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけての時期は、既成の概念や枠組みを超えようとする新しい表現が次々に生まれた時代です。たとえば、対象を断片化・変形して抽象化を進めたり、新聞紙や壁紙など、もとは別の機能を持っていた素材の断片を画面に取り込んだりして、イメージの解体と再構築を試みるような作品が多く現れます(村山知義やクルト・シュヴィッタースなどの作品)。一方で、そういった前衛的な表現と一見すると正反対にも見える、素朴さや原始性への憧れ、あるいは古典古代の再発見といった、根源性や普遍性への関心が高まったのも、この時期の興味深い特徴と言えるでしょう(フェルナン・レジェや東郷青児などの作品)。 こうした模索の背景には、第一次世界大戦によって世界が受けた傷の深さや、次なる戦争への不安の高まりといったものがうかがえます。この部屋では、キュビスムやシュルレアリスムといった美術動向に敏感に反応しながら、自らの表現の確立を模索した作家たちの戦間期の作品をご紹介します。 4室 瑛九― デッサン・印画紙・マチエール 瑛九《「眠りの理由」より3》1936年(展示期間:10月12日~12月4日)  油彩、コラージュ、版画など多様な作品で知られる瑛九のデビュー作『眠りの理由』を中心に、同時期のデッサンとフォト・デッサンを紹介します。 日本美術学校洋画科を中退後、公募展応募や美術評論の執筆を通して自身の芸術を模索していた瑛九は1930年頃から写真に関心を寄せています。その頃、日本の写真表現は絵画的なピクトリアリズムから、写真独自の芸術性を目指す「新興写真」への転換期にありました。 物体を印画紙の上に置いて感光させるフォトグラムと出会った瑛九は、印画紙を新しい画用紙ととらえ、光で描き始めます。画家である彼が用いた型紙やセルロイドの描画などの絵画的要素は、印画紙の滑らかなマチエール(画面の肌)に総合され、写真とも絵画とも異なる独自のイメージとなっています。瑛九はそれをフォト・デッサンと呼びました。既存の価値観に縛られずに自由な表現を求める彼の意識は、デッサンの自在な線や形からもうかがえます。 5室 アメリカ社会への視点 清水登之《チャイナタウン》1928年  大恐慌にみまわれた1930年代のアメリカでは、都市や農村の生活風景を記録し、社会の実態に目を向けた写真や絵画が多く登場します。特に、時代の変化を克明に写しだす写真は、人々に現状を理解させ、政府が困窮した労働者や市民を包括的に支援する、ニューディール政策へと舵を切るうえで重要なメディアとなりました。その一方、現地で制作を続ける日本人画家をはじめ、国家による救済措置から除外される外国人労働者も存在しました。 1940年代に入り、アメリカでは第二次世界大戦にともなう軍需産業の好況によって景気が回復に向かいます。しかし、戦争は市民を分断する溝を深めてゆきます。真珠湾攻撃から間もない1942年、政府は太平洋沿岸に暮らす日系人の強制収容を決定します。写真家や画家たちはその実情を記録することで、差別的な政策に対する心情を示しました。 こうした有事の社会における市民の包摂と排除の歴史を、特に人種的マイノリティの立場から見つめた日系人アーティストたちの作品は、アメリカと日本相互の美術史に独自の痕跡を残しています。 3階 6-8室 1940s-1960s 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋(ソル・ルウィット《ウォールドローイング#769》) 6室 戦争の時代― 修復を終えた戦争記録画を中心に 松本竣介《Y市の橋》1943年  1938(昭和13)年の国家総動員法によって、国民すべてが戦争協力を迫られるなかで、美術家も戦争記録画を描くようになりました。戦後、アメリカ連合国軍総司令部が現存する戦争画の主要作品153点を接収し、1951(昭和26)年に合衆国に移送します。日本への返還要求の声が実り、ようやく1970(昭和45)年3月にアメリカ政府から日本政府に「無期限貸与」するかたちで、日米両国が作品返還に合意。傷みに応じて修復処置が施されましたが、経年変化などで過去の修復跡の変化なども目立つようになったことから、近年新たに修復し直し、額を新調するなどしています。今会期は修復を終えた戦争画を中心に戦時期の美術を展示します。 特に色彩豊かですが表現は淡泊、人物より広大な光景での戦闘の記録に近い藤田の初期の戦争画と戦争末期の複雑に人物が絡み合う褐色調の死闘図との違いは、画家の関心の変化も見て取れ、見どころのひとつです。 7室 プレイバック 「抽象と幻想」展(1953–1954)① 長谷川三郎「抽象と幻想」展 展示パネル(部分) 1953 年  戦後日本が主権を回復した翌年の1952年12月1日に、当館は京橋で開館しました。このコーナーでは開館当時の様子を振り返る映像や資料とともに、初期の重要な展覧会である「抽象と幻想 非写実絵画をどう理解するか」展(1953年12月1日―1954年1月20日)に焦点を当てます。 「日本近代美術展 近代絵画の回顧と展望」で開館して以降、当館では近代美術を歴史的に回顧する展示が続いていました。1周年を迎えるにあたって行われた「抽象と幻想」展は、名品を並べるという従来型の展示とは異なり、同時代の作家を、特定のテーマの下で取り上げる新しい試みでした。 批評家の植村鷹千代と瀧口修造を協力委員に迎え、「抽象」と「シュルレアリスム(幻想)」というモダンアートの二大潮流をめぐって構成された展覧会とは、果たしてどのような内容だったのでしょうか。7室では、残された資料や記録を元に制作した再現VRを投影しています。初期の実験的な美術館の実践を追体験してみてください。 8室 プレイバック 「抽象と幻想」展(1953–1954)② 山口勝弘《ヴィトリーヌ No.47(完全分析方法による風景画) 》1955年  8室では、「抽象と幻想」展に出品された作品や、出品作家による50年代の作品を中心に展示しています。「抽象と幻想」展に出品された作品のうち、当館に収蔵された作品は14点あります。北代省三《モビール・オブジェ》(1953年)、川口軌外《異影》(1953年)、古沢岩美《プルトの娘》(1951年)、河原温《浴室16》(1953年)、岡上淑子によるフォトコラージュ作品(6点)、品川工《円舞(終曲のない踊り)》(1953年)、浜田知明《初年兵哀歌(歩哨)》(1951年、※発表時は《風景》)、駒井哲郎《思い出》(1948年、※発表時は《オホーツク海の思い出》)、瑛九《シグナル》(1953年、※発表時は《たそがれ》)。 7室の再現VRと、実際の作例を比較してみてください。また、1953年は、東京都美術館の「第一回ニッポン展」で山下菊二らによるルポルタージュ絵画が発表され始めた時期とも重なります。開館間もない当館の活動を通して、50年代の美術を振り返る機会となれば幸いです。 9室(前期:10月12日ー12月4日) 「 ギフト」― スティーグリッツ、シゲタ、 B. ウェストン、ファルカス アルフレッド・スティーグリッツ《三等船室》1907年  開館70周年を迎える今年度、写真コレクションの展示では、その歴史をふりかえりながら作品を紹介しています。今期は「ギフト」、すなわち寄贈作品に注目します。 アルフレッド・スティーグリッツは、写真を近代的な芸術の一ジャンルとして確立させるために多彩な活動を展開し、「近代写真の父」と称された写真家です。ハリー・K.・シゲタ(重田欣二)は長野県生まれ、移民として渡米し、芸術写真と商業写真の両分野で成功しました。ブレット・ウェストンはアメリカ西海岸の写真家で、父エドワードや兄弟も写真家という、写真家一家の一員として知られます。彼ら三人の作品は、当館が1990年に写真作品の継続的な収集を始める前に、作者もしくは遺族から寄贈された、いわば写真コレクション黎明期の作品群です。ブラジルを代表する写真家の一人トマス・ファルカスの作品は、近年、当館に寄贈されました。 現在3000点を越える写真コレクションには、こうした多くの寄贈作品が含まれています。それらは展示室で作品と出会う皆さんへの「ギフト」なのです。 9室(後期:12月6日ー2023年2月5日) 「 ギフト」― 空蓮房コレクション   ウィリアム・エグルストン《テネシー州メンフィス》1972年  空蓮房コレクションは、平成26(2014)年度、平成28(2016)年度の二度に分けて当館に寄贈された、海外の60作家110点からなる作品群です。今回はそのうち、20世紀半ばから現代までのアメリカ写真の流れを概観する17点を展示します。 寄贈者の谷口昌良氏は、東京・蔵前の寺院で住職を務めるかたわら写真の収集を長く続けてこられ、東日本大震災を機に、所蔵する作品のうち日本の写真家の作品をサンフランシスコ近代美術館に、海外作品を当館に寄贈されました。 1979年から5年間、ニューヨークで写真を学んだ経験を持つ谷口氏は、写真作品との対話から、多くの学びを得てきたといいます。2006年には自身の寺の境内に、作品と出会い、瞑想するための小さなスペース「空蓮房」を開設されました。空蓮房コレクションは、作品と対話する経験が、さらに多くの人に開かれるよう願いのこめられた「ギフト」なのです。 10室(前期:10月12日―12月4日)奥行きのつくりかた 下村観山《唐茄子畑》(左隻)1910年頃 (展示期間:10月12日―12月4日) 二次元の画面で奥行きを感じさせるにはどのような方法があるでしょうか。よく知られているのは透視図法。二本の平行線が遠くにいくほど狭まって見える現象を利用した作図法です。一点透視図法、二点透視図法、三点透視図法があります。それから、空気遠近法と色彩遠近法。遠くのもののコントラストを弱めるのが前者、遠くのものに(多くの場合)青みを帯びさせるのが後者です。モチーフを重ねる方法も有効です。重なって一部が隠れている方が遠くにあると認知されるのを利用した表現法です。このほか、古くから東洋絵画で共有されてきた約束事に則って、近くのものを画面下部、遠くのものを画面上部に配置する方法や、中国山水画発祥のいわゆる「三遠」などもあります。 今年新たに収蔵した竹内栖鳳の《日稼》は、何層にもモチーフを重ねた画面構成が特徴です。この作品のお披露目を兼ねて、近代以降の日本画の奥行き表現を考える特集です。複合的な手法から、いっそのこと完全無視した作品まで、それぞれの手法と効果をお楽しみください。 10室(後期:12月6日―2023年2月5日)ギフト: コレクターからの寄贈/ パンリアル美術協会 小川芋銭《金太郎》1928年、寄託 星野眞吾《失題・歯車》1952年  第9室の写真の部屋に連動して、この部屋でも「ギフト」をタイトルに、寄贈作品に焦点を当てます。すぐ左にある9冊のスケッチ帖が並ぶケースから、そのままガラスケースのコーナーへお進みください。 当館の日本画コレクションは現在全857点を数えます。このうち寄贈・遺贈によって収蔵された作品は約35パーセントを占めます(他は約45パーセントが管理換、約20パーセントが購入)。いったん美術館に収蔵されると、作品ともとの持ち主との関わりは見えなくなってしまいがちですが、まとまった数をコレクターからご寄贈いただいた事例では、見逃すには惜しいエピソードが隠れていたりします。ここではほんの一部に過ぎませんが、ご寄贈者への感謝の気持ちとともにそうした事例をご紹介します。 手前のスペースに並ぶのはパンリアル美術協会の画家たちの作品です。彼らは第二次世界大戦後、日本画とは何かという問いと向かい合い、新しい絵画に挑みました。 2階 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで *ギャラリー4 「大竹伸朗展」の会場になります。 11室 物/場所としての絵画 ブリジット・ライリー《讃歌》1973年  キャンバスを切り裂く、あるいはキャンバスに絵具を流す。ルーチョ・フォンターナと元永定正の作品はいずれも、キャンバスの物としての存在を強調するとともに、行為の痕跡が残る場としてキャンバスをとらえた、1950–60年代の絵画の潮流を示す好例です。 また、1960年代から70年代にかけて、3次元的なイリュージョンや、何らかのイメージを表象する絵画ではなく、キャンバスそのものの物質性に依拠しつつ、色彩やモチーフが現れる場としての絵画へと向かう動きが広がりました。わずかな差異を伴いながら反復される色彩やモチーフは、禁欲的で還元主義的な傾向を示しています。 空間主義、具体、カラー・フィールド・ペインティング、ミニマリズム、オプティカル・アート、シュポール/シュルファス、もの派―この時代の作家たちや作品に与えられた呼び名はさまざまですが、こうして並べてみると、絵画をめぐる思考やそれを形にする手法に、共通するものが見えてこないでしょうか。 12室 80年代の ニューフェースたち 中村一美《方法を持つ者 IV》1991-92年  政治経済の面でも、文化的な面でも、戦後の転換点となった1980年代の日本では、「ニュー・アカデミズム」「ニュー・ミュージック」「ニュー・ペインティング」といった言葉に象徴されるように、新しい価値に支えられた現象が次々と生まれました。広告文化や雑誌文化が花開き、現代思想がもてはやされ、サブカルチャーが興隆した時代。美術の世界では、大衆文化のイメージを取り込んだ作品や、空間に作品を展開するインスタレーションなど、新しい表現が次々と試みられるようになりました。 企画展ギャラリーで個展を開催する大竹伸朗(11月1日から)も、そんな時代に注目を集めるようになった作家の一人です。ここでは、当館のコレクションから、大竹と同様、80年代に若くして活躍するようになった作家たちの作品をご紹介します。70年代のコンセプチュアルでミニマルな表現に対する反動から、絵画や彫刻といった伝統的なジャンルへと向かう作家も多く現れました。 開催概要 会場  :東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F)会期  :2022年10月12日(水)-2023年2月5日(日)開館時間:10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)*入館は閉館30分前まで休室日:月曜日[2023 年1月2 日、1月9日は開館]、年末年始(12月28日~1月1日)、1月10日(火) チケット:会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。 ⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。※お電話でのご予約はお受けしておりません。※障害者手帳をお持ちの方は係員までお声がけください。(予約不要)※観覧無料対象の方(65歳以上、高校生以下、無料観覧券をお持ちの方等)についても、上記より来館日時をご予約いただけます。 観覧料:一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円)※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 無料観覧日:11月3日(文化の日) 5時から割引(金曜・土曜 :一般 300円 大学生150円※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。

幻視するレンズ

展覧会について 英語に「ヴィジョナリー(visionary)」という言葉があります。形容詞としては「幻想の」、「夢のような」あるいは「洞察力のある」などの意味になり、名詞の場合は「幻視者」、「夢想家」、「洞察力のある人」といった意味で使われます。 レンズの前にある世界を正確に写しとめることのできる写真というメディアと、この「ヴィジョナリー」という言葉は一見なじまないようにも思えます。しかし「幻想的な」と形容される写真は数多くあり、また「幻視者」と呼びたくなる写真家も確かに存在します。いや、存在するどころか、すぐれた写真家とは、少なからず「幻視者」的であるのかも知れません。彼らは眼の前の世界に、他の人には見えていない何かを感知し、あるいは一瞬後に何が起きるかを予想しながらシャッターを切ります。それはまさしく「幻視者」であり「洞察力のある人」の営為なのです。あるいは、人の視覚とは異質な「機械の眼」であるカメラとは、必然的に、人間にとってどこか違和感のある、見知らぬ世界への扉を開くものなのかもしれません。 同時開催中の「あやしい絵」展とあわせて「あやしい」写真表現の世界をお楽しみいただければ幸いです。 見どころ 今回の展示は二つのパートで構成されます。前半ではシュルレアリスムに関わる写真表現を中心に、おもに20世紀前半の作品を、後半のパートでは1970-90年代の写真表現から、幻視者的なヴィジョンのきわだつ作品をとりあげています。 ウジェーヌ・アジェ《「20 Photographs by Eugène Atget」より メリーゴーラウンド》1923年 前半で注目する、写真とシュルレアリスムという話題をめぐっては、世紀転換期のパリの街並を撮り続けたウジェーヌ・アジェが、最晩年、マン・レイらシュルレアリストによって「発見」されたというエピソードがよく知られています。早朝に仕事をしたアジェの写真の中で、人気のないパリの街並はたしかにどこか異質の場所に見えます。 中山岩太《「中山岩太ポートフォリオ 2010」より 10 蝶(一)》1941年 自身はシュルレアリスムには無関心だったアジェとは異なり、積極的に幻視者的なヴィジョンを展開する写真も、20世紀の前半には多く現れます。アメリカにおけるシュルレアリスムの先駆者クラレンス・ジョン・ラフリンや、暗室技法を駆使して自らのヴィジョンを自在に表現した中山岩太らの作品を紹介します。  後半のパートでは、深瀬昌久の「鴉」と川田喜久治の「ラスト・コスモロジー」を軸に、1970年代から90年代の写真表現に現れた、多様な幻想的イメージに注目します。 深瀬昌久の「鴉」は、平成30年度の新収蔵作品。深瀬の代表作で、今回が初めての展示です。破綻した結婚生活から逃避する故郷北海道への旅をきっかけに展開された連作で、主役であるカラスは、作者自身のメタファーであると同時に、日常を変容させ、異世界へ導く使者のようにも見えてきます。 川田喜久治の「ラスト・コスモロジー」は、日蝕やオーロラといった天空のドラマと、地上における二つの時代の終焉―昭和の終わりと20世紀の終わり―とを対比させながら編まれた連作です。他に神谷俊美の「東京神話」や、中川政昭の「TYO」シリーズなど、同時代の都市風景に向けられた幻視者的なヴィジョンにもご注目ください。 開催概要 東京国立近代美術館2階 ギャラリー4 2021年3月23日(火)~2021年5月16日(日) 10:00-17:00(金・土曜は10:00-20:00) 臨時夜間開館日:5月12日(水)-16日(日)は20:00まで開館いたします入館は閉館30分前まで 月曜日[ただし3月29日、5月3日は開館]、5月6日(木)*臨時休館期間:4月25日(日)~ 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。 新型コロナウイルス感染症予防対策のため、 ご来館日時を予約する日時指定制を導入いたしました。「MOMATコレクション」のご予約で「幻視するレンズ」がご覧いただけます⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。※上記よりチケットも同時にご購入いただけます。※観覧無料対象の方(65歳以上、高校生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名、招待券をお持ちの方等)についても、上記より来館日時をご予約いただけます。※お電話でのご予約はお受けしておりません。 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円) 5時から割引(金曜・土曜): 一般 300円大学生 150円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。 入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。 お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。 キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。 「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ) 東京国立近代美術館

所蔵作品展 MOMATコレクション(2020.6.16–10.25)

2020年6月16日-10月25日の所蔵作品展のみどころ MOMATコレクションにようこそ!今期はもともとオリンピック・パラリンピックにあわせた特別編を開催する予定でしたが、来年に延期となりました。そのかわり、新型コロナウィルス対策のためほとんどご覧いただけなかった今春の展示を、一部入れ替えてあらためてお届けいたします。 4階1室では、今春まで工芸作品の展示施設として東京で活動していた工芸館の石川県金沢市への移転を、工芸作品もまじえてご紹介するコーナーを設けました。また3階9室と10室の手前のスペースでは、バウハウスの特集を行います。モダン・デザインの展開に革新をもたらしたこのドイツの造形教育学校は、昨年がちょうど開校100周年でした。 4階4室では昭和初期に木版による花鳥画を手がけた小原古邨(祥邨)の特集を、そして2階ギャラリー4では、1930年代から40年代にかけて京都で活躍した前衛画家、北脇昇の小企画を開催します。 どうぞごゆっくり、お楽しみください。 今会期に展示される重要文化財指定作品 ■今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 原田直次郎 《騎龍観音》(1890年) 寄託作品(護國寺蔵)萬鉄五郎《裸体美人》(1912年)岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》(1915年)   3点の重要文化財(1点は寄託作品)についての解説は、名品選をご覧ください。 原田直次郎《騎龍観音》1890年 寄託作品 萬鉄五郎《裸体美人》1912年 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 作品リスト 展示内容、開館日、開館時間に変更が生じる場合がございます。詳細はホームページかハローダイヤル(050-5541-8600)でご確認願います。リストは各室毎に順不同です。 4F、EVホール  植田正治カコとミミの世界1949ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/234F、EVホール  植田正治土門拳と石津良介1949ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/251室  菱田春草梅に雀1911絹本彩色藤浦智子氏寄贈2020/06/162020/06/211室  結城素明囀(さえずり)1911紙本彩色購入2020/06/162020/06/211室  吉川霊華藐姑射之処子(はこやのしょし)1918紙本彩色購入2020/06/162020/06/211室  冨田溪仙紙漉き1928絹本彩色購入2020/06/162020/06/211室 0057小倉遊亀浴女 その一1938絹本彩色作者寄贈2020/06/162020/06/211室  富本憲吉色絵金銀彩四弁花文八角飾筥1955磁器文化庁管理換2020/06/232020/08/231室  ハンス・コパースペード・フォームc. 1970陶器購入2020/06/232020/10/251室  森野泰明海碧1972陶器作者寄贈2020/06/232020/10/251室  深見陶治陶筒 晨1991磁器中澤守正氏寄贈2020/06/232020/08/231室  稲垣稔次郎信州紬地型絵染着物 風1953絹、型染文化庁管理換2020/06/232020/08/231室  伊砂利彦ドビュッシー作曲「前奏曲I」のイメージより 野を渡る風1984-86紙、型染作者寄贈2020/06/232020/08/231室  伊砂利彦ドビュッシー作曲「前奏曲I」のイメージより ヴェール(帆)1984-86紙、型染作者寄贈2020/06/232020/08/231室  古賀フミ佐賀錦松皮菱文帯 波照間1989紙、絹、佐賀錦作者寄贈2020/06/232020/08/231室  松田権六菊水文飾筥1940漆、蒔絵寄贈2020/06/232020/08/231室  大場松魚平文朝箱1969漆、蒔絵、平文有賀早苗氏寄贈2020/06/232020/08/231室  松田権六蒔絵槇に四十雀模様二段卓1972漆、蒔絵、撥鏤文化庁管理換2020/06/232020/08/231室  生野祥雲斎白竹宗全花籃1969竹文化庁管理換2020/06/232020/08/231室  桂盛仁盒子 蟹1980四分一、金消作者寄贈2020/06/232020/08/231室  宇賀神米蔵緑映1980銅寄贈2020/06/232020/08/231室  石井康治礁1992ガラス、宙吹き購入2020/06/232020/08/231室  柳原睦夫紺釉金銀彩花瓶1971半磁器購入2020/08/252020/10/251室  熊倉順吉楽想1980陶器購入2020/08/252020/10/251室  森正洋シェルボール1982磁器作者寄贈2020/08/252020/10/251室  森正洋シェル皿1982磁器作者寄贈2020/08/252020/10/251室  本野東一構造の風景 A1956綿、蠟染作者寄贈2020/08/252020/10/251室  本野東一構造の風景 B1956綿、蠟染作者寄贈2020/08/252020/10/251室  鈴田照次一越縮緬地型絵染着物 松1962絹、型染文化庁管理換2020/08/252020/10/251室  松田権六長生の器1940漆、蒔絵、色漆寄贈2020/08/252020/10/251室  松田権六蒔絵桜鳥平卓1956漆、蒔絵、平文文化庁管理換2020/08/252020/10/251室  田口善国日蝕蒔絵飾箱1963漆、蒔絵文化庁管理換2020/08/252020/10/251室  宮崎珠太郎ねじり編み花篭 丸・三角・四角1998竹購入2020/08/252020/10/251室  越智健三黒い花器1958鉄、鍛造丸茂文彦氏寄贈2020/08/252020/10/251室  藤田喬平飾箱 天寿1984ガラス、型吹き購入2020/08/252020/10/251室●0001原田直次郎騎龍観音1890油彩・キャンバス寄託(護國寺蔵)2020/06/162020/10/251室  ポール・セザンヌ大きな花束c.1892-95油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/251室  ジョルジュ・ブラック女のトルソ1910-11油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/251室●0020岸田劉生道路と土手と塀(切通之写生)1915油彩・キャンバス文化庁管理換2020/06/162020/10/251室 0022萬鉄五郎もたれて立つ人1917油彩・キャンバス八木正治氏寄贈2020/06/162020/10/251室 0040古賀春江海1929油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/251室  ジョージア・オキーフタチアオイの白と緑―ペダーナル山の見える1937油彩・キャンバスジョージア・オキーフ財団寄贈2020/06/162020/10/251室  桂ゆき(ユキ子)作品1940油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/251室  丸木俊(赤松俊子)解放され行く人間性1947油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/251室 0086フランシス・ベーコンスフィンクス−ミュリエル・ベルチャーの肖像1979油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/251室  ゲルハルト・リヒターシルス・マリア2003油彩・キャンバス寄託2020/06/162020/10/251室  仲田定之助女の首1924白銅購入2020/06/162020/10/251室  舟越保武原の城1971ブロンズ購入2020/06/162020/10/252室  久米桂一郎ブレア島1891油彩・キャンバス寄託2020/06/162020/10/252室 0002黒田清輝落葉1891油彩・キャンバス田中千代氏寄贈2020/06/162020/10/252室  安井曽太郎春の家1911油彩・キャンバス購入2020/06/162020/08/232室  太田喜二郎新緑の頃1911油彩・キャンバス太田菊枝氏寄贈2020/06/162020/10/252室  太田喜二郎桑つみ1916油彩・キャンバス文部省管理換2020/06/162020/10/252室  太田喜二郎田植1916油彩・キャンバス太田菊枝氏寄贈2020/06/162020/10/252室  南薫造六月の日1912油彩・キャンバス文部省管理換2020/06/162020/10/252室  川上涼花鉄路1912油彩・キャンバス酒井億尋氏寄贈2020/06/162020/10/252室  斎藤豊作夕映の流1913油彩・キャンバス文部省管理換2020/06/162020/10/252室  吉田博招魂社附近1895水彩・紙購入2020/06/162020/08/232室  吉田博養沢 西の橋1896水彩・紙購入2020/06/162020/08/232室  吉田ふじを旗日の府中1902-03水彩・紙購入2020/06/162020/08/232室  吉田ふじをバークシャーヒルの5月1905水彩・紙購入2020/06/162020/08/232室  丸山晩霞霧の高原c.1905水彩・紙吉田穂高氏寄贈2020/06/162020/08/232室  赤城泰舒白い砂1912水彩、鉛筆・紙赤城輝子氏寄贈2020/06/162020/08/232室  小坂芝田溪山積翠1911紙本墨画文部省管理換2020/08/252020/10/253室 0003アンリ・ルソー第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神1905-06油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/253室 0024オスカー・ココシュカアルマ・マーラーの肖像1912油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/253室●0017萬鉄五郎裸体美人1912油彩・キャンバス八木正治氏寄贈2020/06/162020/10/253室  河野通勢好子像1916油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/253室  荻原守衛文覚1908ブロンズ購入2020/06/162020/10/253室 0012荻原守衛女1910ブロンズ文部省管理換2020/06/162020/10/253室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 1.女の顔1913リトグラフ購入2020/06/162020/08/233室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 2.新しきコロンブスと聖ゲオルギウス1913リトグラフ購入2020/06/162020/08/233室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 3.最後の審判1913リトグラフ購入2020/06/162020/08/233室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 4.墓への道1913リトグラフ購入2020/06/162020/08/233室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 5.蝋燭の光の中のふたり1913リトグラフ購入2020/06/162020/08/233室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 6.イヴの林檎1913リトグラフ購入2020/06/162020/08/233室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 7.分れ道にて1913リトグラフ購入2020/08/252020/10/253室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 8.両腕を上げた男と死の姿1913リトグラフ購入2020/08/252020/10/253室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 9.出会い1913リトグラフ購入2020/08/252020/10/253室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 10.影に覆いかぶさる女1913リトグラフ購入2020/08/252020/10/253室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 11.死者の上に勝ち誇る女1913リトグラフ購入2020/08/252020/10/253室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 12.清らかな顔1913リトグラフ購入2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鯉二匹]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[金魚二匹]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[孔雀]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[四十雀と山葡萄]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[朝顔]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[鷽(うそ)二羽と紅梅]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[鬼百合と蝶]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[立葵と蜻蛉]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[飛ぶ鷲]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[白鷺五羽]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[雉鳩と枝垂れ桜]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[紫陽花]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[兎二羽]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[木莵(みみずく)]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[かきつばた]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[川蝉とかきつばた]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[鴨九羽]1931木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鯉三匹]c.1935木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[瑠璃鳥二羽と南天(雪中)]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鴛二羽]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[四十雀と秋海棠]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鴉二羽と月]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鷹]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[雁]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鴫(しぎ)]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[雪に雁二羽]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鴒(せきれい)と木蓮]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鶯と牡丹]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[柳と白鷺]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[柘榴と鸚鵡]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[白鳥]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[月に鷺]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/255室  矢部友衛裸婦1920油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/255室  黒田重太郎港の女1922油彩・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/08/235室  前田寛治裸婦1925油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/255室  フェルナン・レジェ女と花1926油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/255室  東郷青児サルタンバンク1926油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/255室  横山潤之助裸婦1926油彩・キャンバス飯沼徳次郎氏寄贈2020/06/162020/10/255室  児島善三郎鏡を持つ女1928油彩・キャンバス児島義郎氏寄贈2020/06/162020/10/255室  伊原宇三郎室内群像1928-29油彩・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/255室  森芳雄肱をつく女1936油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/255室  矢橋六郎廃墟1937油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/255室  山口薫古羅馬の旅1937油彩・キャンバス川辺敏哉氏寄贈2020/06/162020/10/255室  大沢昌助岩と人1940油彩・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/255室  保田竜門クリスティーヌの首c.1923ブロンズ購入2020/06/162020/10/255室  金子九平次C嬢の像1925ブロンズ購入2020/06/162020/10/255室  高田博厚フーロン夫人像1931ブロンズ購入2020/06/162020/10/256室  橋本関雪十二月八日の黄浦江上1943絹本彩色無期限貸与2020/06/162020/10/256室  藤田嗣治○○部隊の死闘−ニューギニア戦線1943油彩・キャンバス無期限貸与2020/06/162020/10/256室  松見吉彦十二月八日の租界進駐c.1942油彩・キャンバス無期限貸与2020/06/162020/10/256室  中村研一珊瑚海海戦1943油彩・キャンバス無期限貸与2020/06/162020/10/256室  小堀安雄イサベル島沖海戦1943紙本彩色無期限貸与2020/06/162020/10/256室  宮本三郎海軍落下傘部隊メナド奇襲1943油彩・キャンバス無期限貸与2020/06/162020/10/257室  山下菊二植民地工場1951油彩・キャンバス竹本實三氏遺贈2020/06/162020/10/257室  古沢岩美餓鬼1952油彩・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/257室  小山田二郎食卓1955油彩・板購入2020/06/162020/10/257室 0069岡本太郎燃える人1955油彩・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/257室  中野淳食卓1956油彩・キャンバス中野蓉子氏寄贈2020/06/162020/10/257室  香月泰男告別1958油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/257室  海老原喜之助雨の日1963油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/257室  池田龍雄アドバルーン1955インク、コンテ、油彩・紙購入2020/06/162020/08/237室  阿部展也(芳文)《埋葬》のための習作1951コンテ・紙購入2020/06/162020/08/237室  浜田知明初年兵哀歌(歩哨)1951銅版購入2020/06/162020/08/237室  石井茂雄使者1959銅版石井茂樹氏寄贈2020/06/162020/08/237室  石井茂雄虜囚1961銅版石井茂樹氏寄贈2020/06/162020/08/237室  浜田知明風景1953銅版山口貴久男氏・美恵氏寄贈2020/08/252020/10/257室  浜田知明初年兵哀歌(歩哨)1954銅版山口貴久男氏、美恵氏寄贈2020/08/252020/10/257室  浜田知明初年兵哀歌 風景(一隅)1954銅版浜田宏子氏寄贈2020/08/252020/10/257室  浜田知明群盲1960銅版購入2020/08/252020/10/258室  オノサト・トシノブ(小野里利信)黒白の丸1940油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/258室  オノサト・トシノブ(小野里利信)作品100-B1963油彩・キャンバス藤岡時彦氏寄贈―妻英子氏を偲んで2020/06/162020/10/258室  瑛九れいめい1957油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/258室  瑛九青の中の丸1958油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/258室  菊畑茂久馬ルーレット1963エナメル・板購入2020/06/162020/10/258室  靉嘔アダムとイヴ1963-67油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/258室  鶴岡政男青いカーテン1964油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/258室 0078吉原治良黒地に白1965アクリリック・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/258室  田中敦子作品 66-SA1966ビニール樹脂・キャンバス購入2020/06/162020/10/258室  阿部展也(芳文)R3(習作)19711971アクリリック・キャンバス購入2020/06/162020/10/258室  菅井汲フェスティヴァル W1971アクリリック・キャンバス菅井光子氏遺贈2020/06/162020/10/259室  ラースロ・モホイ=ナジポートフォリオ「10点のフォトグラム 1922-1926」より フォトグラム、ラースロとルチア1922-26 (1973 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  ラースロ・モホイ=ナジポートフォリオ「10点のフォトグラム 1922-1926」より フォトグラム1922-26 (1973 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  ヘルベルト・バイヤー運搬橋、マルセイユ1928ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  エトムント・コルラインポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より グロピウスの建築アトリエ1927-28 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  ハヨ・ローゼポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より セルフ・ポートレイト(フォトモンタージュ)1931 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  W. ダヴィド・ファイストポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より パイプをくわえる男(クルト・シュトルプ)1929 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  ヘルベルト・バイヤーポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より 義眼c.1928 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  ジェルジ・ケペシュ無題c.1938ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  ハリー・キャラハンエレノア、シカゴ、19491949ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  アーロン・シスキン「75周年ポートフォリオ」より ジェローム、アリゾナ 211949 (1979 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  アーロン・シスキン「75周年ポートフォリオ」より セント・ルイス 91955 (1979 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  大辻清司「大辻清司ポートフォリオ」より 千駄ヶ谷1956 (1997 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  大辻清司東京1950s (1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  大辻清司斎藤義重の作品、有楽町朝日ギャラリー1986 (1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント大辻誠子氏寄贈2020/06/162020/08/239室  石元泰博「シカゴ、シカゴ」より1958-61 (1992 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  石元泰博「シカゴ、シカゴ」より1958-61 (1992 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  石元泰博ポートフォリオ「桂」より 二、古書院二の間南面・一の間と囲炉裏の間を望む1981-82ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  ラースロ・モホイ=ナジフォトグラム1923-24ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  ラースロ・モホイ=ナジポートフォリオ「10点のフォトグラム 1922-1926」より フォトグラム1922-26 (1973 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  ヘルベルト・バイヤーメタモルフォーゼ1936 (1968 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  ゲルト・バルツァーポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より バウハウス学生アトリエ棟のバルコニー、デッサウ1933 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  カット・ボートポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より アティカ・シガレット1930-31 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  ヴァルター・フンカートポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より ガラスの球体、メタル・フェスティヴァル1929 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  T. ルックス・ファイニンガーポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より バウハウス・バンドc.1928 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  ジェルジ・ケペシュ無題1939ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  ハリー・キャラハンエレノア、シカゴ、19471947ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  アーロン・シスキン「75周年ポートフォリオ」より グロースター 1h1944 (1979 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  アーロン・シスキン「75周年ポートフォリオ」より 足 1021957 (1979 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  大辻清司「大辻清司ポートフォリオ」より 氷紋1956 (1997 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  大辻清司「大辻清司ポートフォリオ」より 氷紋1956 (1997 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  大辻清司航空機1957 (1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント大辻誠子氏寄贈2020/08/252020/10/259室  石元泰博ポートフォリオ「桂」より 四、古書院神輿寄前中坪の延段・石と苔1954ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  石元泰博「シカゴ、シカゴ」より1958-61 (1992 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  石元泰博「シカゴ、シカゴ」より1958-61 (1992 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  石元泰博雪のあしあと1994-95ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/2510室  マルセル・ブロイヤーほか『ヴァイマール国立バウハウス1919-1923』1923印刷・紙購入2020/06/162020/10/2510室  ヴァルター・グロピウスほか編機関紙『バウハウス』(第1巻第1号)1926印刷・紙購入2020/06/162020/10/2510室  ヘルベルト・バイヤーパリ装飾芸術家協会展『ドイツ部門』カタログ1930塩化ビニール、印刷・紙購入2020/06/162020/10/2510室  クルト・シュミット『トーネットのスティールパイプ家具』1930-31印刷・紙購入2020/06/162020/10/2510室  オットー・リンディッヒ ココアポットc.1920-24陶器購入2020/06/162020/10/2510室  テオドール・ボーグラー ティーポット1925-26土器、金属購入2020/06/162020/10/2510室  マルセル・ブロイヤー クラブ・チェア B3(ワシリー)1927鉄(クロームメッキ塗装)、アイゼンガルン購入2020/06/162020/10/2510室  ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエMR 10  椅子1927スティール・パイプ(クロムメッキ)、革購入2020/06/162020/10/2510室  オットー・リンディッヒティーセット1928陶器西山由之氏寄贈2020/06/162020/10/2510室  エーリヒ・ディークマン子供用椅子1928木(ブナ)、合板、塗装購入2020/06/162020/10/2510室  マルセル・ブロイヤーサイド・チェア B61928スティールパイプ(クロムメッキ)、合板購入2020/06/162020/10/2510室  マルセル・ブロイヤーティートローリー1932スティールパイプ(クロムメッキ)、木購入2020/06/162020/10/2510室  山脇巌 峰邸のための鋼管椅子1934スティールパイプ寄託2020/06/162020/10/2510室  ヴィルヘルム・ヴァーゲンフェルトキューブ1938ガラス購入2020/06/162020/10/2510室  高村豊周青銅花瓶c.1926青銅寄託2020/06/162020/10/2510室  高村豊周青銅花瓶c.1926青銅寄託2020/06/162020/10/2510室  村越道守額面 栗鼠1930s真鍮、鋳造購入2020/06/162020/10/2510室  豊田勝秋鋳銅花生 B1937青銅、鋳造購入2020/06/162020/10/2510室  山崎覚太郎喫煙具c.1935漆購入2020/06/162020/10/2510室  吉岡堅二椅子による女1931紙本彩色作者寄贈2020/06/162020/10/2510室  吉岡堅二小憩1933紙本彩色作者寄贈2020/06/162020/10/2510室  パウル・クレー小さな秋の風景1920油彩・キャンバス紙(ボードに貼付)仲田定之助氏、好江氏寄贈2020/06/162020/10/2510室  パウル・クレー花のテラス1937油彩・綿布購入2020/06/162020/10/2510室 0043ワシリー・カンディンスキー全体1940油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2510室  パウル・クレー内面から光を発する聖女1921リトグラフ購入2020/06/162020/08/2310室  パウル・クレーホフマン風の物語1921リトグラフ購入2020/06/162020/08/2310室  パウル・クレーバウハウス展のための絵はがき”崇高な面”(1923年)1923リトグラフ購入2020/08/252020/10/2510室  パウル・クレー刺のある道化師1931銅版購入2020/08/252020/10/2510室  古賀春江P.クレー作《最後の雪》(1927年)および《さえずる機械》(1922年)模写date unknown鉛筆・紙高松太郎氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  古賀春江P.クレー作《カイルーアン》(1914年)模写c.1925水彩、鉛筆・紙高松太郎氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  古賀春江P.クレー作《植物の時間あるいは“時と植物”》(1927年)および《風景のように―人相学的に》(1923年)模写date unknown鉛筆、墨・紙高松太郎氏寄贈2020/08/252020/10/2510室  古賀春江P.クレー作《満月》(1919年)模写date unknown鉛筆・紙高松太郎氏寄贈2020/08/252020/10/2510室   『カイエダール』第7号、1928年   2020/06/162020/10/2510室   「20世紀のデザイン展特集」『国立近代美術館ニュース 現代の眼』第28号(1957年3月)   2020/06/162020/10/2510室   「バウハウス展特集 その1」『東京国立近代美術館ニュース 現代の眼』第195号(1971年2月)   2020/06/162020/10/2510室   「バウハウス展特集 その2」『東京国立近代美術館ニュース 現代の眼』第196号(1971年3月)   2020/06/162020/10/2510室   豊口克平(著)『標準家具』東学社 1935年   2020/06/162020/10/2510室  ドーム兄弟風雨樹林文鶴頸花瓶c.1903ガラス、型吹き、金属酸化物挿入、エッチング、エナメル彩阿部信博氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  ドーム兄弟風雨樹林文鉢c.1903ガラス、型吹き、エッチング、エナメル彩阿部信博氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  ドーム兄弟風雨樹林文花瓶c.1903ガラス、型吹き、エッチング、エナメル彩阿部信博氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  ドーム兄弟風雨樹林文円筒形花瓶c.1903ガラス、型吹き、金属酸化物挿入、エッチング、エナメル彩阿部信博氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  赤塚自得常緑蒔絵硯箱c.1926-36漆、蒔絵購入2020/06/162020/08/2310室  赤塚自得常緑蒔絵料紙箱c.1926-36漆、蒔絵購入2020/06/162020/08/2310室  中杉与三七黄銅製竹林観音彫花瓶1890黄銅、鋳造、彫金、象嵌購入2020/06/162020/08/2310室  寺崎広業《溪四題》より「雲の峰」・「夏の月」1909紙本彩色文部省管理換2020/06/162020/08/2310室  菊池契月鉄漿蜻蛉(おはぐろとんぼ)1913絹本彩色文部省管理換2020/06/162020/08/2310室 0034徳岡神泉蓮1925絹本彩色徳岡房子氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  横山大観雨後・月夜c.1925絹本墨画寄贈2020/06/162020/08/2310室  竹内栖鳳宿鴨宿鴉1926紙本墨画購入2020/06/162020/08/2310室  石山太柏幽溪1927紙本墨画東京国立博物館管理換2020/06/162020/08/2310室  山本丘人五月雨1929絹本彩色福原義春氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  川合玉堂彩雨1940絹本彩色文化庁管理換2020/06/162020/08/2310室  河合健二霧雨1947絹本彩色文部省管理換2020/06/162020/08/2310室  石井鶴三山嶽c.1912/26木版(多色)恩地のぶ氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  伊東深水「近江八景」より 唐崎の松1918木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  伊東深水「近江八景」より 堅田浮御堂1918木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  伊東深水「近江八景」より 瀬田の唐橋1918木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  川瀬巴水「東京十二題」より 戸山の原1920木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  川瀬巴水牛堀1930木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  川瀬巴水今井橋の夕立1932木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  戸張孤雁山の水車1921木版(多色)喜多武四郎氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  逸見享海辺の朝1929木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  逸見享公園(公園小景)1931木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  笠松紫浪雨に暮るる塔(東京谷中)1932木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  笠松紫浪「東京近郊八景」より 行徳今井橋ノ深秋1939木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  笠松紫浪「東京近郊八景」より 末長の雨1939木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  奥山儀八郎「能登新七尾八景」より 長浦街道の雨1943木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  奥山儀八郎「能登新七尾八景」より 和倉渡月橋より御便殿を拝す1943木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  奥山儀八郎「日本風景版画」より 妙義村1953木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  川西英「小品」より 雪景色date unknown木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  川西英「小品」より 桜date unknown木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  今村紫紅笛c.1900絹本彩色購入2020/08/252020/10/2510室  徳岡神泉狂女c.1919絹本彩色徳岡政子氏寄贈2020/08/252020/10/2510室  徳岡神泉蕭条1928絹本彩色作者寄贈2020/08/252020/10/2510室  横山大観月明c.1935絹本墨画寄贈2020/08/252020/10/2510室  横山大観風蕭々兮易水寒1955絹本墨画登録美術品2020/08/252020/10/2510室 0054太田聴雨星をみる女性1936紙本彩色文部省管理換2020/08/252020/10/2510室  中村大三郎三井寺1939絹本彩色文部省管理換2020/08/252020/10/2510室  小林古径馬郎婦(めろうふ)1943紙本彩色東京国立博物館管理換2020/08/252020/10/2510室  児玉希望仏蘭西山水絵巻(海)1958絹本墨画作者寄贈2020/08/252020/10/2510室  加山又造天の川1968絹本彩色寄託2020/08/252020/10/2510室  近藤弘明無限1997紙本彩色作者寄贈2020/08/252020/10/253F、EVホール  デイヴィッド・スミスサークル IV1962鉄、彩色購入2020/06/162020/10/2511室  柳原義達道標・鳩1974ブロンズ作者寄贈2020/06/162020/10/2511室  丸山直文MAS1992アクリリック・綿布購入2020/06/162020/10/2511室  秋岡美帆ながれ1988NECO・キャンバス購入2020/06/162020/10/2511室  秋岡美帆よどみ1988NECO・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/2511室  秋岡美帆そよぎ1988NECO・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/2511室  児玉靖枝ambient light ― sakura2002油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2511室  児玉靖枝ambient light ― sakura2002油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2511室  児玉靖枝ambient light ― sakura2002油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2511室  児玉靖枝ambient light ― sakura2002油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2511室  中林忠良転位’89-地−I1989銅版購入2020/06/162020/08/2311室  中林忠良転位’89-地−III1989銅版購入2020/06/162020/08/2311室  中林忠良転位’84-地−I1984銅版購入2020/08/252020/10/2511室  中林忠良転位’87-地−II1987銅版購入2020/08/252020/10/2511室  野見山暁治枯れた葉1971-72インク、パステル・紙作者寄贈2020/06/162020/08/2311室  野見山暁治枯れたもの1970-71インク、グアッシュ・紙作者寄贈2020/08/252020/10/2512室  オーギュスト・ロダントルソーdate unknownブロンズ岩波茂雄氏旧蔵、岩波雄二郎氏遺贈2020/06/162020/10/2512室  アンソニー・カロラップ1969スティールに彩色購入2020/06/162020/10/2512室  ヘンリー・ムーア横たわる人物1977ブロンズ平野逸朗氏寄贈2020/06/162020/10/2512室  ソル・ルウィット形態の複合 No.61987木、エナメル購入2020/06/162020/10/2512室  トニー・クラッグメーター(計測器)2003木購入2020/06/162020/10/2512室  マルクス・リュペルツヘラの頭部2003ブロンズ、彩色購入2020/06/162020/10/2512室  ブルース・ナウマン壁と床での姿勢1968ヴィデオ(デジタル・ベータカムに変換)、モノクロ、サウンド、60分購入2020/06/162020/10/2512室  ロバート・スミッソンスパイラル・ジェッティ1970ヴィデオ(16ミリフィルムから変換)、カラー サウンド 35分購入2020/06/162020/10/2512室  島田章三エウローペ1967油彩・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/2512室  上條陽子玄黄(兆)1977油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2512室 0087小林正人絵画=空1985-86油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2512室  辰野登恵子Work 86-P-11986油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2512室  小林孝亘Water Fountain1994油彩・綿布張りパネル寄託2020/06/162020/10/2512室 0089ゲオルク・バゼリッツ自画像I1996油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2512室  杉戸洋the secret tower1998アクリリック、顔料・紙購入2020/06/162020/10/2512室  ヘンリー・ムーアロダン讃date unknownリトグラフフジカワ画廊(美津島徳蔵氏)寄贈2020/06/162020/10/252F、EVホール 0090アントニー・ゴームリー反映/思索2001鋳鉄購入2020/06/162020/10/252Fテラス 0084イサム・ノグチ門1969鋼鉄、彩色購入2020/06/162020/10/25本館前庭  多田美波Chiaroscuro1979ステンレススチール、硬質ガラス購入2020/06/162020/10/25本館屋外  木村賢太郎七つの祈り1969石購入2020/06/162020/10/25本館屋外  マリノ・マリーニあるイメージの構想1969-70ブロンズ文化庁管理換2020/06/162020/10/25 展覧会構成 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムは、現在ご利用いただけません。 1室(展示期間:6月16日~6月21日) ハイライト 古賀春江《海》1929年  3,000m²に200点以上が並ぶ、所蔵作品展「MOMATコレクション」。その冒頭を飾るのはコレクションの精華をご覧いただく「ハイライト」です。 日本画は、小倉遊亀の《浴女 その一》を紹介します。当時の日本画にしては珍しい裸体を女性の画家が描いたという、エポックメイキングな作品です。 油彩は、重要文化財の原田直次郎《騎龍観音》や岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》など、日本の近代絵画を語る上で欠かせない作品が並びます。また、桂ゆきや丸木俊といった、女性の画家による戦争を反映した作品も見所です。国外の作家としては、特別購入予算で平成26年度に購入したセザンヌや、日本のパブリック・コレクションには5点しかないベーコン、そして新しく寄託されたリヒターの風景画などを展示します。 1室(展示期間:6月23日~10月25日) ハイライト ジョージア ・オキーフ《タチアオイの白と緑―ペダーナル山の見える》1937年  ガラスケース内では、工芸館の石川県金沢市への移転を、作品もまじえてご紹介します。北の丸公園の敷地内にある旧近衛師団司令部庁舎を改装して、1977年から今春まで工芸作品の展示施設として活動していた工芸館は、この夏より石川県金沢市で新しい活動をスタートさせます。 一方、油彩のコーナーには、重要文化財の岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》など、日本の近代絵画を語る上で欠かせない作品が並びます。また、桂ゆきや丸木俊といった、女性の画家による戦争を反映した作品も見所です。国外の作家としては、特別購入予算で平成26年度に購入したセザンヌや、日本のパブリック・コレクションには5点しかないベーコン、そして新しく寄託されたリヒターの風景画などを展示します。 2室 光、色、情感 ―点描表現を中心に 太田喜二郎《田植》1916年  点の集合で表現する、もしくは短い筆触を併置、重ねて表現する点描表現。 19世紀の西洋では、陽光のもとでの色彩の輝きを損なうことなく、光を表現する手段として、特にクロード・モネ(1840–1926)ら印象派や、さらに光学理論をもとに科学的に「筆触分割」を推し進めたジョルジュ・スーラ(1859–1891)などの新印象派の画家たちが積極的に取り組んだ表現法です。それはまた筆触を通して、画家自身の感情を直截的に表現する手段としても有効な手法でした。19世紀末から20世紀初めの日本の画家たちは、すでに墨点や短い筆触を用いて、岩や樹幹の苔や樹木の葉を表す水墨画に慣れ親しんできていましたが、こうした西洋近代の新しい動向との出会いにより、陽光のもとでの生き生きとした自然や、画家の主観を表現するために、あらためて点描表現に注目することになりました。この部屋では、点描や短い筆触を駆使しながら、一瞬一瞬の自然から受けた感動を画面に表現しようと取り組んだ画家たちの作品を展示しています。 3室 芸術家に霊感を与える ミューズ 荻原守衛 《女》1910年(撮影:大谷一郎)  ルソーの絵の中で、自由の女神は画家たちにアンデパンダン展に参加するよう、ラッパを鳴らしながら呼び掛けています。ところでルソーは、この作品の 3年後に《詩人に霊感を与えるミューズ》(1909年)という作品も描いています。 この章のタイトルはその作品にちなんだものです。そこでは、詩人アポリネールと、彼に霊感を与える女流画家マリー・ローランサンとが並んで描かれていました。同じ頃、日本では彫刻家の荻原守衛が、彼を応援してくれていた新宿中村屋の女主人、相馬黒光への秘めた思いを、《文覚》や《女》に昇華させようとしていました。他にも、ココシュカにおけるアルマ・マーラーなど、男性芸術家に霊 感を与えた女性が、この時代にはとりわけ多く見受けられるように思われます。 とはいえ、「それじゃあ逆は?女性芸術家は?」という疑問も、今日の私たちは思い浮かべることでしょう。描かれた彼女たちの強いまなざしを受け止めながら、私たちはあらためて、芸術におけるジェンダーの問題を考えてみる必要がありそうです。 4室 小原古邨(祥邨) 小原古邨(祥邨)《 [紫陽花]》昭和初期頃(展示期間:6月16日~8月23日)  江戸時代に町民たちに親しまれた浮世絵は、明治時代以降は、西洋から伝わった石版画や写真など新しい印刷技術が普及するにつれ、次第に衰退していきます。しかしその中で、浮世絵の伝統を新しく再生させようとする動きもありました。この動きは大正時代(1912-1926)に顕著となり「新版画」と呼ばれて、海外にも多く輸出されて愛好されることになりました。美人画の橋口五葉や伊東深水、風景画の川瀬巴水らが有名ですが、ここで紹介する小原古邨(祥邨)は、花鳥画で名をなした画家です。彼ははじめ日本画を学び、古邨と号しましたが、1926(昭和元)年以降は祥邨と号して、「新版画」の版元である渡辺版画店から写実性と装飾性を兼ね備えた数々の花鳥画を発表して人気を博しました。その後、日本では半ば埋もれた存在でしたが、海外ではオランダやアメリカに大規模なコレクションがあり、近年は日本でも再評価が高まりつつあります。当館には浮世絵研究者の藤懸静也の旧蔵品が収蔵されており、今回はその中から32点を前期と後期に分けて紹介します。 5室 クラシックは新しい? 前田寛治《裸婦》1925年  日本の洋画壇では1920年代と1930年代後半の二度にわたり、「古典」ブーム が起きています。すなわち、古典古代のギリシャ・ローマの美術への関心です。 一度目は、第一次世界大戦後のヨーロッパにおける「秩序への回帰」の動きに呼応したものでした。旧態的なものの見方を打破しようとするアヴァンギャルドの価値観から見れば、こうした動きは「退行」に見えるかもしれませんが、当時、 古典における理想的なプロポーションは、モダニズムにおける合理性の美学と結びつき、新しく解釈し直されたのです。黒田重太郎や東郷青児らの作品にその特徴がよく認められます。その背景には、ヨーロッパでは戦後の荒廃からの復興、 日本では震災からの復興という状況がありました。一方、1930年代後半には、 戦争へと向かいつつある時代の中で、古典古代のイメージが一種の理想郷のように憧れをもって描かれました。こうしてみると、「古典」は、人々が危機の意識を抱いたときに、参照されるのかもしれません。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋 6室 1943年|第2回大東亜戦争美術展 中村研一《珊瑚海海戦》1943年  アジア・太平洋戦争下、軍の委嘱で制作された公式の戦争絵画を「作戦記録画」と呼びます。軍が主題を選び、戦地に派遣された画家が制作、作品は完成後に軍に収められ、戦争関連の展覧会に出品されて国内各地を巡回しました。今回はそのような展覧会のうち、1943(昭和18)年12月から翌年1月まで、東京都美術館で開かれた第2回大東亜戦争美術展を紹介します。出品370点と戦時中の戦争美術展で最大規模のこの展覧会は、半年かけて大阪、京都、福岡、佐世保、名古屋を巡回しました。1943年は、ガダルカナル島からの撤退やアッツ島での守備隊全滅、学徒兵出陣など戦局が悪化し、国民の生活も厳しさを増しつつあった時期です。にもかかわらず、主催者発表によれば、東京での動員は1ヵ月の会期で15万人を超えたといいます。 この部屋に並ぶのは、すべて第2回大東亜戦争美術展の出品作です。当時の人々はこれらの絵が並ぶ展示空間で何を考え、鑑賞したのか、そして現在の私たちは、これらの絵から何を受け取るのでしょうか。 7室 不安な身体  太平洋戦争の余波がまだ色濃い時代、激動の社会情勢に静かに抵抗するかのように、内省的で暗く沈んだ人々を描いた作品が様々な芸術家の手で生まれました。 香月泰男は、戦後にシベリア抑留を経験しました。復員後は、それまでの作風を一変させ、社会に翻弄されて傷ついた人々の姿を多く描くようになります。それらは、過酷な状況の中で打ちひしがれた画家の自画像であるかもしれません。また、小山田二郎と中野淳は、ともに食卓という主題を扱っていながら、食べる楽しみや団欒とはかけ離れた重苦しい光景を、筆跡も生々しくキャンバスに塗りこめています。表情をくもらせ、あるいは断片となって生気を失った身体は、 生命が代替可能なものであることが露わとなった現実を前に、実在感が希薄になった社会の空気を映し出しているようです。 8室 円と前衛 瑛九《れいめい》1957年  1960年代と、その前後の日本の美術を見渡すと、例えば、アメリカの抽象表現主義と共鳴するような前衛美術運動の盛り上がりが見て取れます。 そして抽象表現の中でも、モチーフに目を向けてみると、「円」(丸)がたびたび登場することに気づかされます。例えば、オノサト・トシノブは、「あらゆるものの原形」としての円を自ら必要としたと語っています。また、菅井汲と吉原治良は、どちらも人のまねをしないことをスローガンとして掲げていましたが、彼らがどちらも様々な模索を経て、円というシンプルな幾何学的形象に活路を見出したことは、興味深いことです。そして、菅井と吉原が描く円はいずれも、原色などシンプルな色彩で、筆跡をできるだけ残さないように描かれている点も共通しています。こうした制作態度には、1950年代に日本にもたらされたアンフォルメル(フランス語で「不定形の」といった意味です)への反発、あるいは反動を見ることもできるでしょう。 9室 バウハウスの潮流 ラースロ・モホイ=ナジ《フォトグラム》1923-24年(展示期間:8月25日~10月25日)  1919年にドイツで設立されたバウハウスは、建築を中心に総合的な造形教育を行い、モダン・デザインの展開に革新をもたらした造形芸術学校です。23年に教授となったハンガリー出身のモホイ=ナジは、その教育課程に写真をとりいれました。彼は写真を「光の造形」と定義し、カメラを使わない写真技法であるフォトグラムや、フォトモンタージュなどを含む、視覚メディアとしての写真の新たな可能性を切り拓いていきます。 モホイ=ナジは37年、アメリカ、シカゴに招かれニュー・バウハウス(55年、 イリノイ工科大学に編入)を開校。バウハウスの理念を受け継ぎ、芸術と科学、 テクノロジーを融合させた新しいデザイン教育をめざしました。同校はアメリカでの先進的な写真教育機関としても知られ、卒業生である石元泰博や、モホイ= ナジらの著作を通じて、日本の写真界にも、その理念や実践は受容されています。 本特集は、バウハウス開校100周年にあたり、国内5館を巡回中の「きたれ、バウハウス」展に連動するもので、第10室、アートライブラリでも関連展示を行っています。 10室(前期) 美術・工芸における風景表現 /バウハウス特集(展示期間:6月16日-8月23日) 竹内栖鳳《宿鴨宿鴉》1926年 ドーム兄弟《風雨樹林文円筒形花瓶》1903年頃  この部屋の奥の間では、近代日本の日本画、版画、工芸に見られる風景表現、 とりわけ雨、風、雪、雲、水、大気といった自然現象がどのように表現されてきたかに注目します。19世紀後半、浮世絵が西洋の芸術家にインスピレーションを与えたように、日本の画家、工芸家たちも西洋と出会って各自の表現を刷新してきました。墨と淡彩が渾然一体となった風景画や横山大観らのいわゆる「朦朧体」の追求にそうした試みの一端を見ることができるでしょう。 手前のスペースは、「バウハウス特集」です。1919年にドイツのヴァイマールに開設された造形学校「バウハウス」は、その後デッサウ、ベルリンへと移転し、ナチスの弾圧を受け1933年に閉鎖を余儀なくされました。その間わずか 14年でしたが、バウハウスでは優れた芸術家が教鞭をとり、時代の変化に目を向け、社会と芸術の新たな関係構築を目指したユニークな教育が行われました。 その革新的な理念と実践は、さまざまな人や物を経由し、日本にも直接的あるいは間接的に伝えられました。ここでは、西洋に「モダン」の見本を求めた1930年前後の日本とバウハウスの接点を紹介します。 10室(後期) バウハウス特集/秋の夜の月(展示期間:8月25日-10月25日) 中村大三郎《三井寺》1939年  手前のスペースは、「バウハウス特集」です。1919年にドイツのヴァイマールに開設された造形学校「バウハウス」は、その後デッサウ、ベルリンへと移転し、ナチスの弾圧を受け1933年に閉鎖を余儀なくされました。その間わずか14年でしたが、バウハウスでは優れた芸術家が教鞭をとり、時代の変化に目を向け、社会と芸術の新たな関係構築を目指したユニークな教育が行われました。その革新的な理念と実践は、さまざまな人や物を経由し、日本にも直接的あるいは間接的に伝えられました。ここでは、西洋「モダン」の見本を求めた1930年前後の日本とバウハウスの接点を紹介します。 奥のコーナーでは月をめぐる日本画家の作品を紹介しています。秋になると月はひときわ冴え冴えとしてきます。そんな月を見て、平安時代末期に生きた歌人、西行は、「ながむればいやな心の苦しきにいたくな澄みそ秋の夜の月」という歌を残しました。月を見るとなんだか心が苦しくなる――この感情には多くの人々が共感してきたことでしょう。それはなぜなのか。近現代の芸術家は月を主題にその謎を解き明かそうとしています。 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで  *ギャラリー4(13室) コレクションによる小企画「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」 11室 見つめる眼、感じる自然  この部屋では自然を凝視し、自然と向かい合うなかで作品を制作するとともに、絵を描き、彫刻を造ることの意味を問いかけてきた画家、版画家、彫刻家の作品を展示しています。樹木や葉、花や鳥といった自然は、作者のフィルターを通ることで、解釈し直されて作品化され、新しいイメージとして生成されます。 たとえば秋岡美帆の、わざとピンボケになるように撮影した写真を引き伸ばして刷った作品では、光が交錯し、ゆらゆらとたゆたう、焦点が定まらない空間に見えます。にもかかわらず、絵を見る人は風がそよぎ、葉がざわめく森に身を置いているかのような感覚にとらわれます。児玉靖枝の《ambient light – sakura》の、 光を内に含んだ明るい地にうっすらと浮かび上がる桜を、人は視線を上へ、下へと動かしながら見ることで、かすかな差異のなかから立ち上がる桜の気配を感じることでしょう。どうぞ近寄ったり、離れたり、見上げたり、見下ろしたりしながら作品と向かい合い、意識的に見るなかで、彼らが表現しようとした「自然」 を感じ取ってみてください。  12室 彫刻か絵画か、具象か抽象か  ルネサンス以来、平面(2次元)である絵画と、立体(3次元)である彫刻の間で、しばしばその優劣が争われてきました。部屋の手前半分のスペースに彫刻が、奥半分のスペースに絵画が並んでいます。 彫刻については、アンソニー・カロ《ラップ》を中心に、当館所蔵の欧米の彫刻を紹介します。彩色された鋼鉄のパーツを組み合わせて構成された《ラップ》 は、それ以前の彫刻の流れを引き継ぎつつ、以降、多様化していく彫刻の展開のさまざまな道筋へも接続される豊かな作品です。 絵画については、「ピーター・ドイグ展」にあわせ、 1960年代末から90年代の、主に日本人作家による「具象的」傾向を持った作品を紹介します。絵画/彫刻と似たように、特に20世紀以降、具象的表現と抽象的表現は、しばしば二項対立的に比較されてきました。現在、「具象か、抽象か」 とその優劣を競うことにはあまり生産性がないようにも思われますが、画家ごと、時代ごとに異なる「具象/抽象」の捉え方を踏まえつつご覧いただくと、それぞれの作品に対して新しい視点が開かれるかもしれません。 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F) 2020年6月16日(火)-10月25日(日) 10:00-17:00※入館は閉館30分前まで※8月1日(土)以降、金曜・土曜10:00-20:00 月曜日[ただし8月10日、9月21日は開館]、8月11日(火)、9月 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。 新型コロナウイルス感染症予防対策のため、 ご来館日時を予約する日時指定制を導入いたしました。⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。 ※上記よりチケットも同時にご購入いただけます。※観覧無料対象の方(65歳以上、高校生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名、招待券をお持ちの方等)についても、上記より日時のご予約をお願いいたします。※お電話でのご予約はお受けしておりません。 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円)※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料※お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。 ※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ)※【大学生・高校生無料期間】 8⽉1⽇(土)〜8⽉30⽇(⽇)は、⼤学⽣・高校生の本展覧会観覧料が無料となります。 *⼊場時に、学⽣証の提⽰が必要となります。 東京国立近代美術館

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