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企画展 所蔵作品展 いずれも消費税込。 「MOMATコレクション」を無料でご鑑賞できる方 ・高校生以下および18歳未満、65歳以上の方・キャンパスメンバーズ加盟校の学生・教職員・「MOMATパスポート」をお持ちの方・障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)※入館の際に、学生証、教職員証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。 キャッシュレス決済 チケット売り場での観覧券ご購入時には、現金のほか、各種キャッシュレス決済サービスがご利用いただけます。「ぐるっとパス」のご購入は現金のみとなります。

ガウディとサグラダ・ファミリア展

はじめに スペインのバルセロナで活躍した建築家アントニ・ガウディ(1852-1926)は、一度見たら忘れることのできないそのユニークな建築で、今なお世界中の人々を魅了し続けるとともに、様々な芸術分野に影響を与えてきました。本展では、長らく「未完の聖堂」と言われながら、いよいよ完成の時期が視野に収まってきたサグラダ・ファミリアに焦点を絞り、ガウディの建築思想と創造の源泉、さらにはこの壮大な聖堂のプロジェクトが持っていた社会的意義を解き明かします。図面のみならず膨大な数の模型を作ることで構想を展開していったガウディ独自の制作過程や、多彩色のタイル被覆、家具、鉄細工装飾、そして彫刻を含めたガウディの総合芸術志向にも光を当て、100 点を超える図面、模型、写真、資料に加え、最新の技術で撮影された建築映像も随所にまじえながら、時代を超えて生き続けるガウディ建築の魅力に迫ります。 見どころ ガウディの創造の源泉を探ります ガウディはゼロから独創的な建築を創造したわけではありません。ガウディの才能は、 西欧建築の歴史、異文化の造形、自然が生み出す形の神秘を貪欲に吸収し、そこから独自の形と法則を生み出したことにあります。「歴史」「自然」「幾何学」の3つのポイントから、ガウディの発想の源泉を探ります。 サグラダ・ファミリア聖堂の建設のプロセスが明らかに この聖堂建設プロジェクトは誰の発案ではじまり、その後どう変遷したのか。模型を修正しながら聖堂の形と構造を探ったガウディ独自の制作方法に注目するとともに、140年を超える長い建設の過程でガウディ没後にプロジェクトを引き継いだ人々の創意工夫にも光を当てます。 総合芸術としてのサグラダ・ファミリア聖堂の豊かな世界をひもときます ガウディはサグラダ・ファミリア聖堂において、聖書の内容を表現する彫刻の制作に取り組むほか、外観・内観の光と色の効果や、建物の音響効果にも工夫を凝らし、諸芸術を総合する場として聖堂を構想しました。本展では、ガウディの彫刻術にも焦点を当てることで聖堂の豊かな世界に迫ります。 サグラダ・ファミリア聖堂の壮麗な空間を空中散歩 NHKが撮影した高精細映像やドローン映像を駆使して、肉眼では捉えられない視点で聖堂を散策。ステンドグラスを通過した光が聖堂内を彩る景色の変化も圧巻です。マリアの塔が完成し、いよいよイエスの塔の建設という最終段階に向かうサグラダ・ファミリア聖堂の現在の姿を、最新の映像を通して伝えます。 会期中一部展示替えがあります。 アントニ・ガウディ《クメーリャ革手袋店ショーケース、パリ万国博覧会のためのスケッチ》1878年、名刺の裏、レウス市博物館 アントニ・ガウディ《植物スケッチ(サボテン、スイレン、ヤシの木)》1878 年頃、レウス市博物館 アントニ・ガウディ《サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面:女性の顔の塑像断片》1898-1900 年、サグラダ・ファミリア聖堂 ©Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Família 外尾悦郎《サグラダ・ファミリア聖堂 、降誕の正面:歌う天使たち》サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面に1990-2000年に設置、作家蔵写真提供:株式会社ゼネラルアサヒ 《サグラダ・ファミリア聖堂、全体模型》2012-23年、制作:サグラダ・ファミリア聖堂模型室、サグラダ・ファミリア聖堂 ©Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Família サグラダ・ファミリア聖堂受難の正面、鐘塔頂華©Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Família サグラダ・ファミリアの現在と未来 サグラダ・ファミリア聖堂の建設は、新型コロナウイルスの影響で一時中断していましたが、2020年の秋には再開。翌年の12月には、聖堂の中央に位置する6つの塔のうち、頂点に星を頂くマリアの塔が完成、続く2022年12月には4つの福音書作家の塔のうち、ルカとマルコの塔が完成しました。建設作業は現在も進んでおり、残るマタイとヨハネの塔は2023年11月に、聖堂中央の最も高い塔となるイエスの塔は2026年までの完成を予定しています。 サグラダ・ファミリア聖堂、2023年1月撮影©Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Família 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2023年6月13日(火)~ 9月10日(日) 月曜日(ただし7月17日は開館)、7月18日(火) 10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00) 入館は閉館30分前まで 一般  2,200円(2,000円)大学生 1,200円(1,000円)高校生 700円(500円) ( )内は20名以上の団体料金、ならびに前売券料金(販売期間:5月15日~6月12日)。いずれも消費税込。 中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証・職員証の提示により団体料金でご鑑賞いただけます。 本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)もご覧いただけます。 東京国立近代美術館の窓口では開館日に前売券・当日券を販売いたします。 当日券の窓口購入は混雑が予想されるため、事前のチケット購入がおすすめです。 オンラインチケットや各種プレイガイドでのご購入方法は本展公式サイトをご確認ください。 キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員や、ぐるっとパス等をお持ちの方は、学生証・職員証、割引引換券等をお持ちのうえご来場いただき、美術館窓口で該当のチケットをご購入ください。 東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション、東京新聞 サグラダ・ファミリア贖罪聖堂建設委員会財団 スペイン大使館 SOMPOホールディングス、DNP大日本印刷、YKK AP イベルドローラ・リニューアブルズ・ジャパン 鳥居徳敏(神奈川大学名誉教授) 滋賀会場:佐川美術館 2023年9月30日(土)~12月3日(日)愛知会場:名古屋市美術館 2023年12月19日(火)~2024年3月10日(日)

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「重要文化財の秘密」展 混雑時入場制限・整理券配布について

東京国立近代美術館では混雑時の整理券による入場制限を行っています。現在開催中の「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」展は会期末に向け混雑が予想されますので、整理券配布状況をご確認のうえご来館ください。 混雑時は整理券による展示室への入場制限を行っています。整理券の配布状況は重要文化財の秘密【当日券状況】Twitterアカウントでご確認ください。なお、ハローダイヤル(050-5541-8600)でも整理券の配布状況をご確認いただけます。 整理券が必要な方 美術館の窓口で当日券と整理券をお求めください。ご来館時に当日券の予定枚数が終了している場合がありますので、ご来館前に予約優先チケット(有料)のご購入をお勧めします。 予約優先チケットは以下のページでご購入いただけます 重要文化財の秘密 予約優先チケット(e-tixページ) 予約優先チケットをお持ちでない場合、整理券が必要です。ご来館前に予約優先チケット(無料・割引対象)のご取得をお勧めします。 予約優先チケットは以下のページでご取得いただけます 重要文化財の秘密 予約優先チケット(e-tixページ) 予約優先チケットをお持ちでない場合、整理券が必要です。ご来館前に予約優先チケット(無料・割引対象)のご取得をお勧めします。キャンパスメンバーズ、ぐるっとパス等割引対象となる方は、割引対象物をお持ちのうえ美術館窓口で該当のチケットをご購入ください。 予約優先チケットは以下のページでご取得いただけます 重要文化財の秘密 予約優先チケット(e-tixページ) 整理券が不要な方 混雑緩和のため、予約優先チケットのご購入をお勧めしています。予約優先チケットは以下のページで販売しています。 重要文化財の秘密 予約優先チケット(e-tixページ) 無料観覧券をお持ちの方は、予約画面とあわせて会場でご提示ください。割引対象の方は、割引対象物をお持ちのうえ美術館の窓口で該当のチケットをご購入ください(混雑時にはチケット購入時にお並びいただく場合がございますので、ご了承ください)。 係員にお声がけください。 係員にお声がけください。

東京国立近代美術館60周年記念特別展「美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」

概要 美術にふるえたことがありますか?美術を体感すること。深く感動すること。知的に考えること。それらすべての出発点である衝撃を「ぶるっ!」という言葉で表しました。あらためて大切にしたいと思う美術鑑賞の原点です。 1952年12月1日、京橋の地に開館した東京国立近代美術館は、今年創立60周年を迎えます。人間でいえば「還暦」にあたるこの重要な年を記念して、本館の1階~4階の全フロアを使い、日本近代美術の100年を回顧する大展覧会を開催します。 展覧会は2部構成となっています。60年間の収集活動の成果を問う第1部が縦糸とすれば、60年前の日本における近代美術館誕生の時代を考察する第2部は横糸であり、両者が緊密に連動して、みなさまにさまざまな感動を投げかけることでしょう。 途中、展示替があります。 前期:10月16日(火)~11月25日(日) 後期:11月27日(火)~2013年1月14日(月・祝) ここが見どころ 所蔵品ギャラリーが10年ぶりにリニューアル 4階から2階の所蔵品ギャラリーが、建築家西澤徹夫氏との協働でリニューアルされます。ゆったりと寛げる休憩スペースを拡充するほか、所蔵作品のハイライトをご覧いただけるゾーンや日本画を堪能できるゾーンなどを設ける予定です。また動線の整理やサイン計画の見直しなど、徹底的にユーザー目線で鑑賞に適した空間づくりを目指します。生まれ変わった展示室で、作品の新たな魅力を発見してみてください。 コレクション人気投票の結果が展示に 10,000点以上のコレクションから、特に人気のある作品による「みんなの東近美 作品人気投票」を4月13日~7月31日に60周年記念サイトで実施しました。投票の結果、洋画・日本画は上位2位、彫刻・写真は上位1位にランクインした作品を、お寄せいただいたコメントとともに「美術にぶるっ!」展で展示します。 展覧会構成 第1部 MOMATコレクション スペシャル 国指定の重要文化財は、現在、美術工芸品では1万件以上ありますが、その多くは古い時代のもので、明治以降の絵画・彫刻に限ると、51件しかありません。そのうちの13点(寄託作品も含む)が、東京国立近代美術館に所蔵されています。 最近では、2011年に上村松園《母子》(1934年)と、安田靫彦《黄瀬川陣》(1940‐41年)が新たに指定されたばかりです。これらの貴重な作品は通常、保存の観点から1年のうちに会期を分けて少しずつ展示されますが、今回は60周年を記念して、まとめて一度に公開します。 第2部 実験場1950s 東京国立近代美術館が開館した1952年は、サンフランシスコ講和条約の発効によって、日本が主権を回復した年にあたります。まさに戦後の復興期であったこの時代には、戦争体験や現実のさまざまな矛盾から眼を背けることなく、来るべき社会の理想を追い求める意欲が息づいていました。 50年代の美術もまた、社会的な出来事に深い関心を寄せながら、現実への積極的な働きかけを図ります。その過程で、文学、写真、映画、建築、デザイン、漫画といった他分野との垣根を越えた交流が盛んに繰り広げられたことは特筆すべきです。このジャンル横断的な想像力が、既存の形式に縛られない新しい表現を生み出す力になったのです。複雑さを増す現実に対応した新しいリアリズムの確立や、制作者と鑑賞者との共同性の場の創出など、いくつかの課題が複数の表現領域で共有されました。 第2部では、こうした50年代美術の精神と活力を、同時期誕生した近代美術館への含意も込めて「実験場」というキーワードで捉えることにしました。絵画、彫刻、版画、素描、写真、映像を含む約300点の作品と資料によって、その実験精神が提起した多様な可能性を歴史的に検証し、そこから現在の美術と社会の関係を、さらには美術館の未来を考えるヒントを引き出すことを試みます。 カタログ情報 「美術にぶるっ!ベストセレクション 日本近代美術の100年」展 図録 約540点にもおよぶ出品作品の中から、主要作品約180点を選りすぐり、フルカラーで紹介 重要文化財全13点は、迫力ある部分図つきで細かな筆遣いまでご覧いただけます。詳しい解説によって、日本近代美術の流れを一望できる充実の内容となっております。2300円(税込)/251ページ 論文集『実験場1950s』 展覧会の第2部に関連して、さまざまな分野の研究者のご協力をいただき論文集をつくりました。 社会と対峙し、新しい表現を試みていった復興期のエネルギーを多角的に解き明かす、今までにない試みです。2200円(税込)/220ページ 鈴木勝雄「総論:集団の夢―50年代を貫く歴史的パトス」鈴木勝雄・桝田倫広・遠藤みゆき「創造のコミューン―異分野をつなぐグループと媒体の変遷」鳥羽耕史「『記録』が準備した公共圏」林道郎「『グラフィック』な50年代―試論」西村智弘「実験映画の形成と前衛芸術―アヴァンギャルドからエクスペリメントへ」友常勉「民衆版画運動の50年代」甲斐義明「土門拳とリアリズム写真―『絶対スナップ』のジレンマ」土屋誠一「1950年代の写真表現における『地方』―木村伊兵衛と濱谷浩を中心に」川村健一郎「僻地への視線/僻地化する視線―『忘れられた土地』についてのノート」大谷省吾「静物としての身体、もしくはアンチ・ヒューマニズムについて」竹内万里子「見える傷、見えない傷―土門拳『ヒロシマ』と他者の痛苦をめぐって」成相肇「俗悪の栄え一漫画と美術の微妙な関係」桝田倫広「政治の絵画から絵画の政治へ―中村宏の場合」 第2部会場内では1950年代を知るための解説シートを無料配布 第2部「実験場1950s」を読み解くための、解説シート4種(B4/両面)を配布しています。 論文集のデザインも手がけた小沼宏之さんのデザインにもご注目。 イベント情報 記念国際シンポジウム 戦後日本美術の新たな語り口を探る─ニューヨークと東京、二つの近代美術館の展覧会を通して見えてくるもの 日程: 2012年12月23日(日)時間: 13:00-17:30場所: 東京国立近代美術館講堂 (地下1階)主催:東京国立近代美術館、国際交流基金特別助成:公益財団法人 石橋財団 参加無料、申込不要(先着140名)同時通訳つき 開催趣旨 東京国立近代美術館は開館60周年記念特別展の第二部において、草創期にあたる1950年代の日本の美術を再考する「実験場1950s」を開催しています。本展は、美術、文学、写真、映画、デザイン、漫画といったジャンルの垣根を越えた交流に注目して、政治的な問題にも目を背けることなく、戦後の社会の変革に積極的に関与しようとした50年代の美術の熱気を捉え直すものです。 また国際交流基金は設立40周年記念事業として、ニューヨーク近代美術館との共催で、1955年から1970年という期間の日本の前衛芸術を、大都市「東京」に注目して考察する展覧会「TOKYO 1955-1970:新しい前衛」を開催しています。経済、政治の中心として戦後目覚ましい復興を遂げた東京が、いかにジャンルを超えた革新的な芸術を生み出す刺激的な場であったかを多角的に考証するものです。 東京とニューヨークの二つの近代美術館が、戦後の日本美術に関する大規模な展覧会を同時に開催するというこの絶好の機会をとらえ、国際シンポジウムを開催いたします。両展覧会の企画意図やその背景について双方のキュレーターが意見を交わし、さらに過去の展覧会との歴史観の違いや、二つの展覧会の共通点と差異などを、日米の研究者を交えて幅広く議論します。日米の近現代美術研究における交流をより一層深め、戦後日本美術の新たな語りの可能性につなげることを目指します。 プログラム 12:30‐ 開場13:00‐ 開会のごあいさつ13:20‐14:00  基調講演1:MOMA展のコンセプト  Doryun Chong(ニューヨーク近代美術館)   基調講演2:東京国立近代美術館展のコンセプト  鈴木勝雄(東京国立近代美術館) 14:20‐15:20 パネリスト全員登壇  パネリスト:Doryun Chong、Gabriel Ritter(ダラス美術館)、   林道郎(上智大学)、   前山裕司(埼玉県立近代美術館)  司会:鈴木勝雄   *Ritter氏、前山氏、林氏の三名から各20分程度のトピック提示 15:20‐ 討議 17:30 閉会18:00 閉館 パネリスト ドリュン・チョン(Doryun Chong、ニューヨーク近代美術館アソシエイト・キュレーター)ガブリエル・リッター(Gabriel Ritter、ダラス美術館アシスタント・キュレーター)林道郎(上智大学国際教養学部教授)前山裕司(埼玉県立近代美術館主席学芸主幹)鈴木勝雄(東京国立近代美術館主任研究員) MOMATガイドスタッフによる所蔵品ガイド 休館日を除く毎日 日程: 2012年10月16日(火)~2013年1月11日(金)(*12月1日(土)を除く。)時間: 14:00-15:00場所: 所蔵品ギャラリー(5分前に集合場所をアナウンスします) *参加無料(要観覧券)、申込不要*12月1日(土)は、開館60周年記念プログラム だれでもMOMAT(PDF) を開催します。ぜひご参加ください。*1月12日(土)、13日(日)、14日(月・祝)は混雑が予想されるため、所蔵品ガイドは中止します。 キュレーター・トーク 東京国立近代美術館の研究員が、それぞれの研究分野に基づいて展示作品の中から数点を取り上げ、テーマをしぼって詳しく解説します。 大谷省吾(企画課主任研究員)「戦時期の美術」 日程: 2012年10月19日(金)時間: 18:00-19:00 中林和雄(企画課長)「海外作品とMOMAT」 日程: 2012年10月26日(金)時間: 18:00-19:00 松本 透(副館長)「1970年代の美術」 日程: 2012年11月2日(金)時間: 18:00-19:00 増田 玲(美術課主任研究員)「MOMATの写真コレクション」 日程: 2012年11月9日(金)時間: 18:00-19:00 鶴見香織(美術課主任研究員)「MOMATの日本画より」 日程: 2012年11月16日(金)時間: 18:00-19:00 桝田倫広(美術課研究員)「静物としての身体、ほか」 日程: 2012年12月7日(金)時間: 18:00-19:00 保坂健二朗(美術課主任研究員)「新しくなった『MOMATコレクション』について、建築の観点から」 日程: 2012年12月14日(金)時間: 18:00-19:00 蔵屋美香(美術課長)「100年のからだ」 日程: 2013年1月4日(金)時間: 18:00-19:00 *いずれも展示室にて。 参加無料、申込不要、ただし観覧券が必要です。 「実験場1950s」クロージングイベント 上映会「記録と実験」 日程: 2013年1月13日(日)~1月14日(月)場所: 東京国立近代美術館(B1F講堂)定員140名(先着順)、入場料無料、入替なし。途中入退場可。 東京国立近代美術館60周年記念特別展「美術にぶるっ! ベストセレクション日本近代美術の100年」も、残すところあとわずかの会期となりました。おかげさまで、コレクションの名品を一堂に紹介する第一部はもとより、第二部「実験場1950s」も、当時の美術の可能性を多面的に紹介するものとして、多くの方々に好評をいただいております。とりわけ、この時代の美術と映画とを横断的に見ることのできる展示は多くの反響をいただく半面、劇場でのフィルム上映を望む声も寄せられています。そこで、展覧会の最後の2日間にクロージングイベントとして、会場の制約から展覧会ではご紹介しきれなかった映画作品を、できるかぎりフィルムで上映することにいたしました。当上映会では本展覧会の展示構成に関連して、50年代に興隆していた記録映画及び企業PR映画、異分野の作家たちの協働によって制作された映画作品、更には実験映画に焦点を当て、2日間4つのプログラムによってご紹介します。直前のお知らせになりますが、ぜひお運びください。 2013年1月13日(日) 【プログラムA】 岩波映画と産業 10:15-12:00伊勢長之助「新しい鉄」(1956年、16mm、31分、カラー)、提供:記録映画保存センター黒木和雄「ルポルタージュ・炎」(1960年、35mm、37分、カラー)土本典昭「〈日本発見シリーズ〉東京都1」(1961年、35mm(DVDに変換)、29分、モノクロ)、提供:記録映画保存センター 【プログラムB】 特集:羽仁進 13:00-15:30「教室の子供たち」(1954年、35mm、29分、白黒)「法隆寺」(1958年、16mm、23分、カラー)「不良少年」(1961年、35mm、89分、白黒) ※上映後、羽仁進氏のトーク 2013年1月14日(月・祝) 【プログラムC】 実験映画の胎動 10:00-11:30ノーマン・マクラレン「色彩幻想─過去のつまらぬ気がかり」(1949年、8分)、提供:株式会社ダゲレオ出版ノーマン・マクラレン「色と線の即興詩」(1955年、16mm(DVDに変換)、6分)、提供:株式会社ダゲレオ出版グラフィック集団(石元泰博、大辻清司、辻彩子)「キネカリグラフィ」(1955/1986年、16mm(DVDに変換)、4分26秒、カラー)、提供:Taka Ishii Gallery松本俊夫「銀輪」(1956年、35mm、12分、カラー)ドナルド・リチー「し」(1958年、8mm(DVDに変換)、14分、白黒)、提供:株式会社ダゲレオ出版ドナルド・リチー「秋絵」(1958年、8mm(DVDに変換)、18分、白黒)、提供:株式会社ダゲレオ出版 【プログラムD】 勅使河原宏と安部公房 13:00-15:30勅使河原宏「砂の女」(1964年、35mm、147分、白黒)  *所蔵表記のない作品は、全て東京国立近代美術館フィルムセンター蔵。 開催概要 東京国立近代美術館 2012年10月16日(火)~2013年1月14日(月) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) 入館はそれぞれ閉館の30分前まで 毎週月曜日(ただし12月24日と1月14日は開館)と、年末年始(12月28日~1月1日) 一般=1,300円(1,100円/900円)大学生=900円(800円/600円)高校生=400円(300円/200円) ( )内は前売/20名以上の団体料金。いずれも消費税込。中学生以下、障害者手帳をお持ちの方と付添者1名は無料 前売券(10月15日[月]まで)および当日券は展覧会特設サイトのほか、ローソンチケット〔Lコード:34731〕、チケットぴあ〔Pコード:765-203〕、セブンイレブン〔セブンコード:017-469〕(いずれも前売券・当日券共通)ほか各種プレイガイドにてお求めいただけます。 東京国立近代美術館 開館60周年記念企画 誕生日は無料 !!!開館60周年を記念して、ご自身の誕生日当日にご来館いただいた方は、全館(本館・工芸館とも)無料で入館いただけます。券売窓口で、誕生日のわかる証明書(免許証等)をご提示ください。 「美術にぶるっ」展(2012年10月16日~2013年1月14日)は4階から1階まで美術館の展示室すべてを使った企画展(共催展)になります。そのためその会期中は、「所蔵作品展」を開催しておらず、65歳以上の方、高校生、キャンパスメンバーズの方も有料となります。またMOMATパスポート、ぐるっとパスもお使いいただけません。ご了承ください。 12月1日(土)の開館記念日は無料!どなたさまも無料でご入館いただけます。 東京国立近代美術館、NHK、NHK プロモーション 文化庁 公益財団法人 石橋財団 損保ジャパン、日本写真印刷

菱田春草展

概要 菱田春草(1874-1911)は日本近代で最も魅力的な画家の一人です。春草は草創期の東京美術学校を卒業後、岡倉覚三(天心)の日本美術院創立に参加、いわゆる「朦朧体(もうろうたい)」の試みや、晩年の装飾的な画風によって、それまでの「日本画」を色彩の絵画へと変貌させました。生誕140年を記念して開催する本展では、《落葉(おちば)》連作5点すべてに加え、《黒き猫》をはじめとするさまざまな“猫作品”や、新出作品等を含む100点を超える作品を、最新の研究成果とともにご紹介します。 会期中、展示替があります。前期:9月23日~10月13日/後期:10月15日~11月3日 ここが見どころ (1)重要文化財4点がすべて出品されます 36歳で亡くなった春草の画業はおよそ15年。短い生涯ながら、重要文化財に指定されている作品は、近代芸術家の中で最多の4点を誇ります。本展では、重要文化財《王昭君(おうしょうくん)》、《賢首菩薩(けんしゅぼさつ)》、《落葉》、《黒き猫》4点すべてをご覧いただけます。 (2)《落葉》の連作5点がすべて出品されます 《落葉》連作とは、文展に出品された《落葉》及び「落葉」と題された制作時期の近い作品全5点のこと。いずれも木立を描いた屏風ですが、見比べると構図や描法にそれぞれ少しずつ違いがあります。文展の《落葉》を制作したとき、春草は大事な「距離」の表現と「画の面白味」との間で悩んだと告白しています。この両者のバランスの違いが、《落葉》それぞれの違いとなって表れているのです。 (3)《黒き猫》をはじめ、猫は9匹 《黒き猫》は、近代日本画でもっとも有名な猫だと言えるでしょう。この作品がなければ、竹久夢二や速水御舟が「黒猫」を描くことはなかったかもしれません。それだけ後世の画家たちに与えたインパクトは大きいものでした。本展覧会では《黒き猫》だけではなく、白、ぶち、別の黒猫など、9匹の猫が集まります。猫の絵だけを見て、春草の画風の変遷を理解することもできるかもしれません。また、なぜ春草が重要文化財《黒き猫》をたった5日で描き上げることができたのか、その秘密もきっと明らかになるでしょう。 (4)春草生誕140年を記念した大回顧展です! 108点が出品 岡倉覚三(天心)没後100年(2013)、下村観山生誕140年(2013)、日本美術院再興100年(2014)と、日本美術院に関連するメモリアルが続く今年。いよいよ、春草生誕140年を記念する回顧展を開催します。108点の出品作は、いずれも春草の画業を理解する上で重要な作品ばかり。質量ともに充実のラインナップで、春草の真価に迫ります。 (5)新出作品および数十年ぶりの公開となる作品も多数出品されます 秘蔵作品が多いのも春草の特徴の一つです。なかなか見ることのできない重要作品や、回顧展初出品となる作品も多数ご紹介します。今回は特に、アメリカ・ヨーロッパ遊学から《賢首菩薩》までの時期(1904-07)の作品を充実させています。空間表現や色彩表現について試行錯誤を繰り返した様子を、実作品でご覧いただきます。 (6)絵具の科学調査をすすめています いくつかの代表的作品について、使用絵具の科学調査をすすめています。先行しておこなった《賢首菩薩》の調査では、何種類かの西洋顔料が使用されていたことが判明しました。「色彩研究」を課題とした朦朧体後期以降の試みを、具体的に示す事例といえます。こうした調査結果をふまえ、春草の色彩表現について考察します。 展覧会構成 第1章  日本画家へ : 「考え」を描く 1890-1897年 第2章  「朦朧体」へ : 空気や光線を描く 1898-1902年 第3章  色彩研究へ : 配色をくみたてる 1903-1908年 第4章  「落葉」、「黒き猫」へ : 遠近を描く、描かない 1908-1911年 展示替情報 会期中、作品の入れ替えがあります。 【前期(9月23日~10月13日)のみ展示】《水鏡》1897(明治30)年 東京藝術大学《菊慈童》1900(明治33)年 飯田市美術博物館《白き猫》1901(明治34)年 春草会《落葉》1909(明治42)年 重要文化財 永青文庫(熊本県立美術館寄託) など23点 【9月23日~10月5日、10月15日~11月3日に展示】《落葉(未完)》1909(明治42)年 個人蔵 【10月7日~11月3日に展示】《落葉》1909-1910(明治42-43)年 福井県立美術館 【後期(10月15日~11月3日)のみ展示】《寡婦と孤児》1895(明治28)年 東京藝術大学《釣帰》1901(明治34)年 山種美術館《風神雷神》1910(明治43)年 LING SHENG PTE. LTD (SINGAPORE)《黒き猫》1910(明治43)年 重要文化財 永青文庫(熊本県立美術館寄託) など21点 ※詳細は出品リストをご覧ください。 作家紹介 1874(明治7)年9月21日現在の長野県飯田市に生まれる。 1890(明治23)年9月東京美術学校に入学。 1895(明治28)年7月卒業制作《寡婦と孤児》が最優等で卒業。 1896(明治29)年9月日本絵画協会第1回絵画共進会に《四季山水》を出品し画壇デビュー。 1898(明治31)年東京美術学校事件が起こり、校長岡倉覚三(天心)の辞職に殉じて美校教員を辞する。7月、日本美術院の創立に参加し正員となる。 1900(明治33)年春草らによる線を描かない色彩画(没線描法)の試みが「朦朧体」と揶揄されるようになる。 1903(明治36)年約半年にわたってインドに遊学し、ベンガル地方の芸術家と交友する。 1904(明治37)年約1年半にわたってアメリカ・ヨーロッパに遊学する。没線描法の意義を再確認し、色彩研究を課題に掲げる。 1906(明治39)年日本美術院の縮小移転にともない、家族を連れて茨城県五浦に転居する。 1907(明治40)年10月第1回文部省美術展覧会(文展)に《賢首菩薩》を出品する。その制作中より眼病の兆候が現れる。 1908(明治41)年5月病気治療に専念するため、五浦を離れ代々木に転居する。再び絵筆をとれたのは約半年後のことだった。 1909(明治42)年10月第3回文展に《落葉》を出品し、最高賞を受賞する。 1910(明治43)年10月第4回文展に《黒き猫》を出品する。 1911(明治44)年2月第11回巽画会展に《早春》を出品するが、この頃より再び病状が悪化する。9月16日、満36歳で死去。 カタログ情報 イベント情報 講演会 高階秀爾(大原美術館長、東京大学名誉教授) 日程: 2014年9月27日(土)時間: 14:00-15:30 申込締切:9月1日(月)必着 尾﨑正明(茨城県近代美術館長) 日程: 2014年10月11日(土)時間: 14:00-15:30 申込締切:9月10日(水)必着 ※いずれも東京国立近代美術館講堂(地下1階)にて。参加無料(定員140人)※受付は終了しました要申込(応募者多数の場合は抽選とさせていただきます)《申込方法》郵便往復はがきに次の必要事項を記入のうえ、お申し込みください。【往信用裏面】希望する講演日・郵便番号・住所・名前(ふりがな)・電話番号【返信用表面】郵便番号・住所・名前※応募者多数の場合は抽選のうえ、ご案内いたします。※1枚で2人までの応募可。2人応募の場合は往信用裏面に2人分名前を明記。《申込み先》〒106-0032 東京都港区六本木4-8-7 六本木三河台ビル7F「菱田春草展」広報事務局 講演会係 開催概要 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー 2014年9月23日(火)~11月3日(月) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)※入館は閉館30分前まで 月曜日(10月13日、11月3日は開館)、10月14日(火) 一般1400(1200/1000)円大学生900(800/600)円高校生400(300/200)円 ( )内は前売/20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催のコレクションを中心とした小企画「美術と印刷物―1960-70年代を中心に」(ギャラリー4、2F)、所蔵作品展「MOMATコレクション」(所蔵品ギャラリー、4-2F)もご覧いただけます。 《主なチケット販売場所》チケットぴあ(Pコード:766-100)ローソンチケット(Lコード:32403)セブン-イレブン(セブンコード:029-257)ほか主要プレイガイド東京国立近代美術館(開館日のみ) ※お得な前売券は2014年5月7日(水)から9月22日(月)まで販売。 販売は終了しました 「青磁のいま」(東京国立近代美術館 工芸館、9/13~11/24)、「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」(上野の森美術館、9/13~11/9)との相互割引を実施! 「青磁のいま」、「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」観覧券(半券可/招待券を除く)を本展チケット売り場でご提示いただくと、本展当日券が一般100 円引き、大学生・高校生50円引きになります。また、本展観覧券(半券可/招待券を除く)で「青磁のいま」、「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」一般当日券はどちらも100 円引き、大学生・高校生は「北斎」は100円引き、「青磁のいま」は50円引きに! 割引の併用はできません。一枚につき、一回限りご利用頂けます「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」は、上野の森美術館(上野)での開催となります。ご注意ください。それぞれの展覧会の会期や休館日、開館時間は異なりますので、事前にご確認ください。 割引料金の詳細(PDF)はこちら 当日一般チケット2枚で2800円のところを、2000円でお買い求めいただけるお得なチケットです。大人気の「猫作品」には、期間限定で公開されるものがあります。「猫チケ」で前期・後期にそれぞれ1回ずつお越しいただけば、猫をモチーフとした作品すべてをご覧いただけます! 価格 : 2枚で2000円販売期間:5月7日(水)~9月22日(月) 販売は終了しました猫をモチーフとした作品がデザインされた猫ペアチケットの実券は、東京国立近代美術館、ちけっとぽーと、チケットビューローで販売します。(オンラインチケットで購入された場合、ご希望の方は会場で猫デザインのチケットと引き換えます。) 《猫ペアチケット販売場所》東京国立近代美術館(開館日のみ)ちけっとぽーとチケットビューロー 会期中、展示替があります。 東京国立近代美術館、日本経済新聞社、NHK、NHKプロモーション 損保ジャパン日本興亜、大伸社 旭硝子 公益財団法人ポーラ美術振興財団

高松次郎ミステリーズ 

概要 高松次郎(1936-1998)とは何者か!? こんがらがったヒモ、光と影のたわむれ、おかしな遠近法の椅子やテーブル、たわんだ布、写真を撮った写真、そして単純さと複雑さをあわせもつ絵画…。1960年代から90年代まで、現代美術の世界をクールに駆け抜けた男のミステリーを、この冬MOMATが解明します。 高松の作品は、時期によって見かけも素材もばらばらです。そして、そのことが「高松次郎」というアーティストを少しわかりにくくしてきました。しかし、ばらばらな作品をくわしく見ていくと、いくつかの形や考え方が繰り返し現われることに気づきます。背後に一貫したつながりがひそんでいるのです。 この展覧会は、約50点のオブジェや彫刻、絵画、および約150点の関連するドローイングによって、近年、世界的な評価をますます高める高松の制作をご紹介するものです。アーティストの広大な思考世界を追体験しながら、作品に込められた謎を解くわくわく感を、どうぞ会場で味わってみてください。 会場構成:トラフ建築設計事務所グラフィック・デザイン:菊地敦己 展覧会ポスター(デザイン:菊地敦己) ここが見どころ 世界的に注目されるアーティスト、高松次郎(1936-1998)の回顧展です。 初期・中期・後期の3章を、3人のキュレーター(桝田倫広・蔵屋美香・保坂健二朗)がそれぞれ担当します。 初公開のドローイングや高松自身による文章を駆使して、一見謎めいたその作品をわかりやすく ていねいに読み解きます。 会場構成はトラフ建築設計事務所(鈴野浩一・禿(かむろ)真哉)。 高松を代表する〈影〉シリーズのふしぎなしくみを体験できる「影ラボ」(ここだけは写真撮影もできる!)や、高松の脳内世界を一望する「ステージ」など、見どころ満載です。 グラフィック・デザインは菊地敦己(きくち・あつき)。 高松の作品世界をみごとに表したオリジナル・タイトルロゴにもご注目! 展覧会構成 1. 「点」、たとえば、一つの迷宮事件 1960-1963 伝説のアーティスト・グループ、ハイレッド・センター(高松次郎+赤瀬川原平+中西夏之)の活動と並行して制作された初期のシリーズ、60年代初頭の〈点〉と〈紐〉をご紹介します。 2. 標的は決してその姿をあらわさない 1964-1970s 高松を代表するシリーズ〈影〉から、木や鉄による立体のシリーズ〈単体〉〈複合体〉まで、60年代半ばから70年代後半の作品をご紹介。ヴェネチア・ビエンナーレ日本館への出品(1968年)など、高松の制作が大きく加速する時期です。 3.それは「絵画」ではなかった 1970s-1998 70年代後半、高松は「絵画」に回帰します。しかしそれはふつうに言う「絵画」とはかなり異なる考え方に基づくものでした。最晩年の知られざるシリーズ〈異食材〉も一挙公開! 会場のようす 会場デザイン:トラフ建築設計事務所グラフィック・デザイン:菊地敦己 撮影:阿野太一 撮影:阿野太一 撮影:阿野太一 撮影:阿野太一 撮影:阿野太一 【影ラボ】 高松次郎の制作原理を体験できる「影ラボ」コーナー。写真撮影もできます。 作家紹介 1936(昭和11)年 2月20日、東京に生まれる。1958(昭和33)年 東京藝術大学卒業。「第10回読売アンデパンダン」展(東京都美術館)に出品(以後、59, 61, 62, 63年に参加)。1963(昭和38)年 赤瀬川原平、中西夏之とハイレッド・センターを結成。1964(昭和39)年 〈影〉の作品の制作を開始。1967(昭和42)年 新宿のサパークラブ・カッサドール(インテリアデザイン:倉俣史朗)に〈影〉の壁画を制作。1968(昭和43)年 第34回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館出品。1970(昭和45)年 日本万国博覧会日曜広場に《遠近法の日曜広場》を設置。第10回日本国際美術展「人間と物質」(コミッショナー:中原佑介/東京都美術館他)に出品。「1970年8月:現代美術の一断面」展(東京国立近代美術館)に出品。1972(昭和47)年 第8回東京国際版画ビエンナーレ(東京国立近代美術館他)に《THE STORY》を出品し国際大賞を受賞。1977(昭和52)年 第6回ドクメンタ(カッセル、ドイツ)に出品。国立国際美術館(大阪)に〈影〉の壁画を制作。1980(昭和55)年 「現代の作家2 高松次郎・元永定正」展(国立国際美術館)開催。1989(平成1)年 名古屋駅地下に壁画《イメージスペース・名古屋駅の人々》を制作。1996(平成8)年 個展「高松次郎の現在」(新潟市美術館、三鷹市美術ギャラリー)開催。1998(平成10)年 6月25日に死去(享年62)。 カタログ情報 「高松次郎ミステリーズ」展覧会カタログ 3種のジャケットで好評発売中! 展覧会グラフィックデザインの菊地敦己氏が手掛けるカタログは、表紙が3種類(A5判、320ページ、2000円)。高松次郎のドローイング作品から3点を選んで展開しています。高松次郎の謎めいた作品世界を読み解くアイテムとして大人気。ミュージアムショップにて好評発売中です。 お電話でのご注文も承ります。(カタログ郵送案内はこちら) イベント情報 講演会 「高松次郎を知る人々」高島直之(美術評論家、武蔵野美術大学教授)、堀浩哉(美術家、多摩美術大学教授) 日程: 2014年12月6日(土)時間: 14:00-15:30場所: 地下1階 講堂 *聴講無料、申込不要、先着140名*開場は開演30分前 担当キュレーターによるリレートーク 桝田倫広・蔵屋美香・保坂健二朗 日程: 2014年12月7日(日)時間: 14:00-15:30場所: 1階 企画展ギャラリー日程: 2015年1月23日(金)時間: 18:00-19:30場所: 1階 企画展ギャラリー日程: 2015年2月14日(土)時間: 14:00-15:30場所: 1階 企画展ギャラリー *申込不要、要観覧券 スピンオフ企画 座談会 「展覧会をつくる」鈴野浩一・禿真哉(トラフ建築設計事務所)、菊地敦己聞き手:保坂健二朗 日程: 2014年12月20日(土)時間: 14:00-15:30場所: 地下1階 講堂 *聴講無料、申込不要、先着140名*開場は開演30分前 高松次郎バースデー記念ミステリーイベント 公演『台本』 日程: 2015年2月20日(金)時間: 18:00-19:30場所: 1Fエントランスホールにて上演 事前申し込み:不要観覧料:無料*「高松次郎ミステリーズ」展観覧には別途料金が必要です。 原作:高松次郎『台本』(1970-74年、本展出品作はエディション版、1980年)演出:神里雄大(作家、舞台演出家/岡崎藝術座主宰)出演:上蓑佳代、遠藤麻衣(二十二会)、酒井和哉、吉岡亜美 寺山修司率いる天井桟敷が初の海外公演を行なった際、当初、演目予定の候補のひとつに挙げられていた高松次郎の作品『台本』。この『台本』に断章のように書かれた動きの指示を、気鋭の演出家神里雄大が読み解き、高松次郎の誕生日である2月20日に上演致します。 公演案内PDF 『台本』追加公演のお知らせ金曜日はどうしても都合が…という方に朗報です。 追加公演が決定しました! 日程: 2015年2月21日(土)時間: 15:00-16:30場所: 1Fエントランスホールにて上演 事前申し込み:不要観覧料:無料*「高松次郎ミステリーズ」展観覧には別途料金が必要です。 神里雄大作家、舞台演出家/岡崎藝術座主宰。岡崎藝術座は、東京都・神奈川県を拠点に活動する日本の演劇団体。作家でもある神里雄大が、自身の演出作品を上演する目的で2003年に結成。団体名の由来は、結成時に神里が友人の岡崎誠二に借金をしていたため。そのまま岡崎誠二が座長となった。ペルー生まれ川崎育ちの神里の演出による作品は、色彩・言語感覚ともに、南米の<上から押さえつけられるような>太陽のイメージとともに、ニュータウンの無機質さ、神経質さも同時に兼ね揃えている。昨今は、政治や社会情勢への態度を積極的に作品に反映させながら、わかりあえない他者との共時性をテーマとした作品を発表している。2010年から2012年にかけ、3年連続でフェスティバル/トーキョーに参加。2011年より、セゾン文化財団ジュニア・フェロー。2012年には、Taipei Arts Festival2012 に正式招待され、初の海外公演を成功させた。2013年に発表した『(飲めない人のための)ブラックコーヒー』は、岸田國士戯曲賞の最終候補に選ばれた。現在、新作『+51 アビアシオン, サンボルハ』による国内5都市のツアー公演を目前に控えている。⇒ 岡崎藝術座公式サイト バースデーイベント、さらにうれしいお知らせ! 映像作家、出光真子が制作した下記の作品を、2日間のみ上映します。38歳の高松次郎が、インタビューに応え、当時出光の夫だったアメリカの画家、サム・フランシスについて語るという内容です。2012年に取り壊されたアトリエの内部もよく映っています。 出光真子《Sam, Are You Listening?》(部分) 1974年上映日時:2月20日(金)10:00-20:00 / 2月21日(土)10:00-17:00上映時間:32分(ループ上映)上映場所:本館2階休憩コーナー *「高松次郎ミステリーズ」「奈良原一高 王国」「MOMATコレクション」のいずれかのチケットが必要です。 開催概要 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー 2014年12月2日(火)~2015年3月1日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) 入館は閉館30分前まで 月曜日(ただし1月12日は開館)、12月28日(日)―1月1日(木)、1月13日(火) 一般900(600)円 大学生500(250)円 高校生以下および18歳未満、障害者手帳などをご提示の方とその付添者(1名)は無料。 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。本展の観覧料金で入館当日に限り、同時開催の 「奈良原一高 王国」と 「MOMATコレクション」もご覧いただけます。 東京国立近代美術館 公益財団法人花王芸術・科学財団 株式会社 遠藤照明 The Estate of Jiro Takamatsu 「高松次郎 制作の軌跡(仮称)」展 国立国際美術館 2015年4月7日(火)―7月5日(日)

安田靫彦展

展覧会について   《黄瀬川陣(きせがわのじん)》や《飛鳥の春の額田王(ぬかだのおおきみ)》など歴史画の名作で知られる安田靫彦(1884‐1978)。東京・日本橋に生まれ、日本美術院の再興に参画し、中核のひとりとして活躍しました。「美しい線」、「澄んだ色彩」、「無駄のない構図」……。日本画に対して誰もが抱くこのようなイメージは、すべて靫彦が作ったといっても過言ではありません。また、生涯かけて歴史画に取り組み、誰も描かなかった主題にゆるぎないかたちを与え、古典の香り豊かに表現したことも特筆されます。 東京国立近代美術館では1976年に回顧展を開催しており、本展覧会はちょうど40年ぶりの開催となります。教科書や切手で見たあの有名作品から、初公開となる作品まで、100点を超える代表作を一堂に集める本展は、端正で香り高い靫彦芸術の魅力を再確認するまたとない機会となるでしょう。 また、94年の人生を生きた靫彦は、若くして亡くなった菱田春草や今村紫紅とさほど年も違わないながら、昭和戦前期のナショナリズムの高揚や戦後の価値観の激変を、身をもって経験しています。時代の大きな流れのなかで、靫彦は何をどう描いたか、そしてそれはどのように変わっていったのか。本展では、靫彦の生きた時代の問題も視野に入れながら、彼の画業をたどりたいと思います。 見どころ 出品作はすべて本画           100点を超える出品作はすべて本画。代表作を集めた真っ向勝負の回顧展で、靫彦芸術の真髄をご覧いただきます。 歴史好きの人必見             ヤマトタケル、聖徳太子、源頼朝、源義経、織田信長、豊臣秀吉、宮本武蔵……など、時代のヒーローたちを描いた、教科書でもおなじみの作品が並びます。靫彦戦後の3大美女、《王昭君》、《卑弥呼》、《飛鳥の春の額田王》もお忘れなく。 服飾、武具、装飾品などにもご注目    古代、中世、近世の歴史人物たちがまとう、服飾、武具、装飾品などにもご注目を。元ネタとなった古物、古器と照合できるものも多数あります。 展覧会構成 1章 「歴史画に時代性をあたえ、更に近代感覚を盛ることは難事である」1899-1923 東京・上野で開かれていた日本絵画協会展で下村観山や菱田春草の作品に感動した靫彦は、1898(明治31)年、14歳で歴史画の小堀鞆音(ともと)に入門します。これが80年に及ぶ画生活の始まりでした。 絵の参考品を処分して写生に取り組みはじめたのは翌年のこと。小堀鞆音風の武者絵を脱し、写実によってもっと新しい絵画を生みだそうとしたのです。そして、個の表現が重視された大正時代には、色やかたち、構図に大胆な試みを行いました。 この時期の靫彦を一言で表すとすれば、「挑戦」。結核の発症で療養を強いられ、親友の今村紫紅とも死別した失意のなか、生来の知性と探究心が、彼の挑戦を支えました。 2章 「えらい前人の仕事には、芸術の生命を支配する法則が示されている」1924-1939 この時期、靫彦の制作はひとつの方向へと集約されてゆきます。端正な線の魅力を追求すること、それを活かすために余白と図を画然と分けること、そして淡泊でさわやかな色彩をそえること。そうして生み出された作品は、古典芸術に通じる簡潔さと優美さをそなえはじめます。 と同時に、靫彦は古典芸術や有職故実、考古学の新知見にいたるまで深い関心を寄せ、作品に説得力を与えました、誰も見たことのない新しい主題であっても、誰もがゆるぎない正統性を感じる、そんな靫彦芸術がここに誕生するのです。 3章 「昭和聖代を表象するに足るべき芸術を培ふ事を忘れてはならない」1940-1945 靫彦はまさに画業の高揚期を迎えていました。深い古典研究の上に成り立つ靫彦芸術は冴えわたり、畢生の大作《黄瀬川陣》もこの時期に生み出されました。一方、靫彦をとりまく社会は右傾化を強め、1931(昭和6)年の満州事変、1937年の日中戦争開戦、そして1941年の太平洋戦争開戦と、戦争の時代へと突き進んでゆきます。 社会の在りようと、靫彦芸術の成熟は決して別々のものではありません。挙国一致の体制下で期待された報国の役割が、主題の選択にも、情動を抑えた表現にも、画面の緊張感にも密接に関わっています。 4章 「品位は芸術の生命である」1946-1978 61歳で終戦を迎えた靫彦は、以降、時勢の重圧から解放されたかのように、さまざまな歴史人物を優美かつ色彩華やかに描き出すようになります。主題も、富士図や花と骨董をとりあわせた静物など、これまで以上に豊かに広がってゆきました。 この時期に描かれた作品は、たとえば《飛鳥の春の額田王》のように、美術のみならず歴史の教科書にも採用された例が少なくありません。靫彦芸術は歴史人物の肖像画としても機能するほどに、研究、考証、表現が高い次元で融合したものだったのです。 カタログ情報 イベント ギャラリートーク 鶴見香織(東京国立近代美術館主任研究員・本展企画者) 2016 年3 月26 日(土) 11:00-12:002016 年4 月 1  日(金) 18:00-19:00 場所:1階企画展ギャラリー*申込不要、要観覧券 講演会 本展関連イベントとして、下記講演会を開催いたします。 4月9日(土)14:00-15:30 (開場:13:30) 「安田靫彦の生涯と芸術」尾﨑正明(茨城県近代美術館長)申込締切:3月11日(金)必着 4月16日(土)14:00-15:30 (開場:13:30) 「《黄瀬川陣》に描かれた鎧・兜」池田宏(東京国立博物館上席研究員)申込締切:3月18日(金)必着 講堂(地下1階)にて・聴講無料(定員140名) *両日とも 往復はがきに次の必要事項を記入の上、お申し込みください。 往信用裏面:希望する講演日・郵便番号・住所・名前(ふりがな)・電話番号返信用表面:郵便番号・住所・名前 申込先:「安田靫彦展」広報事務局 講演会係〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-28-9 ウインダム内*1枚で2人まで応募可。2人応募の場合は往信用裏面に2名分の名前を明記。*応募者多数の場合は抽選。当選・落選いずれの場合も返信はがきを返送します。 当落についてのお問い合わせはご遠慮ください。 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2016年3月23日(水)~2016年5月15日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) 入館は閉館30分前まで 月曜(3/28、4/4、5/2は開館) 一般 1,400(1,200/1,000)円大学生 900(800/600)円高校生 400(300/200)円 ( )内は前売/20名以上の団体料金。いずれも消費税込。前売券は2015年12月1日(火)~2016年3月22日(火)販売。中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。キャンパスメンバーズ加入校の学生は、学生証の提示で割引料金600円でご鑑賞いただけます。 本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の「MOMATコレクション」もご覧いただけます。本展に関連し、靫彦がコメントを寄せた日本画を紹介する「靫彦★リコメンド」や、菱田春草の小特集など、盛りだくさんの「MOMATコレクション:春らんまんの日本画まつり」をお見逃しなく 主なチケット販売場所:東京国立近代美術館(*開館日のみ)、本展特設サイト(オンラインチケット)、セブンチケット(セブンコード:042-726)、チケットぴあ(Pコード:767-220)、ローソンチケット(Lコード: 33152)、イープラス、JTB、CNプレイガイド手数料がかかる場合があります。 頼朝・義経券(観覧券2枚セット) 前売り券:2,000円 当日券:2,500円販売期間:前売券=2015年12月1日(火)~2016年3月22日(火)、当日券=2016年3月23日(水)~4月17日(日) 作品の展示替えがございますので、会期中2回のご来館に便利でお得な観覧券2枚セットをご用意しました。お二人でのご来館(各1回のみ有効)にもお使いいただけます。販売場所:東京国立近代美術館(*開館日のみ)、本展特設サイト(オンラインチケット)、セブンチケット(セブンコード:042-726)、 チケットぴあ(Pコード:767-220)、ローソンチケット(Lコード: 33152)、イープラス リピーター割引 東京国立近代美術館の券売所で本展の半券(使用済み可)をご提示いただくと当日観覧料よりも一般100円、大学・高校生50円割引となります。 半券1枚につき1回のみ有効。他の割引との併用はできません。 東京国立近代美術館、朝日新聞社、BS朝日 野崎印刷紙業 あいおいニッセイ同和損保

endless 山田正亮の絵画

見どころ 描き続けたまえ 絵画との契約である  “描く”ことを自らの人生と一体化させ、美術の潮流から距離をとり、孤独の中で生涯描き続けた画家、山田正亮。ストライプの画面で知られる彼の画業を網羅した、初の本格的回顧展です。5,000点近い作品から選りすぐった主要作200点超を、初公開の制作ノート群とともにご紹介します。 本展の見どころ 没後6年を経て、満を持して開催される初の本格的回顧展。出品点数は油彩画約200点・紙作品約30点と山田の個展史上最大規模です。さらにスケッチが描きこまれそれ自体の鑑賞性も高い、50冊以上にもなる制作ノートを初公開します。 山田が生涯に残した作品は約 5,000点。一点一点が違う表情を見せる膨大な作品群は、5,000回の苦闘から生まれる5,000回の新鮮な発見を物語っています。それはまるで、様々な情報が溢れ、価値観が移りゆく現代において、一途であることの豊かさを見せつけるかのようです。 近年、戦後日本美術への新たな視座をもたらす作家として海外からの注目も高まっており、2016年10月にはロンドンのアートフェア「Frieze Masters」でも個展が開催されました。 最新型高演色性LED照明を用いて空間を演出。山田がこだわり続けた色彩の美しさをご堪能いただけます。また会場内には、実物を通してアトリエの雰囲気が味わえるスペースも(写真撮影可)。 展覧会について 山田正亮作品の3つのシリーズ 1.Still Life(1948-1955)   終戦後間もない時期から7 年間継続した静物画の連作。「記憶から描いた」と山田は述べています。 年を経るにしたがって、瓶や果物といった個別の要素は徐々に解体されはじめ、それらの「あいだ」にある空間と溶け合って画面全体の一体性が増していきます。 2.Work(1956-1995)   「Work」シリーズは、3 つのシリーズのうち、継続期間、点数ともに群を抜いており、山田正亮の中心的作品群といえます。そのタイトルは1950年代をB、1960年代をC、1970年代をD、1980年代をE、1990年代をFとして、制作の順に対応するとされる番号が付されています。たとえば、≪Work C.77≫は1960 年代に描かれた77番目の作品ということになります。紙作品には≪Work Ep.447≫というように「p」が付された別系統の番号が与えられています。 「Work」の画面の基本的な外見は、時代を経るごとに徐々に、そして時に突然に変貌していきますが、ほとんどの場合、キャンバスの形態そのものから派生する垂直線と水平線をその基調にしており、ストライプ、クロス(十字形)、グリッド、あるいはそれらの組み合わせから成り立っています。かなりシンプルな枠組みにもかかわらず、色彩、筆触の精妙な使い分けや、絵具の積層の多様なヴァリエーションなどによって、作品ごとに異なる効果と表情が生まれています。 1995年、山田正亮は「Work の系列はその円環を閉じた」として、40年続いたその制作に自ら終止符を打ちました。 3.Color(1997-)   「Color」は、「Work」の終了後、左眼の手術を経た山田正亮が「まだやり残したことがある」として始めたシリーズ。画面のほぼ全体が単一な色彩で塗りこめられていますが、画面の周縁部分には下層にある別の色彩がのぞき、微妙なニュアンスを見せています。制作年代は「1997-」などと示されており、完成、未完成の非決定性を暗示しています。 イベント 講演会 ■石田尚志(映像作家・画家)+OJUN(画家)2017年1月15日(日)14:00-15:30 ■本江邦夫(多摩美術大学教授)2017年1月29日(日)14:00-15:30 ■坂本夏子(画家)2017年2月11日(土・祝)14:00-15:30 場所:講堂(地下1階)*開場は開演30分前、聴講無料(先着140名)、申込不要 ギャラリートーク ■中林和雄(当館副館長/本展企画者)2016年12月9日(金)18:30-19:302016年12月23日(金・祝)14:00-15:002017年1月20日(金)18:30-19:302017年2月3日(金)18:30-19:30 場所:「endless 山田正亮の絵画」会場内*申込不要、要観覧券 endless ギャラリートーク 2016年12月18日(日)10:00-16:45本展カタログへ原稿をご寄稿くださった方々を中心に、開館時間から閉館時間までエンドレスにギャラリートークを行います。参加ご希望の方は、それぞれのトーク開始時刻に1階エントランスへご集合ください。 Talk. A  10:00-11:00  中林和雄(本展企画者)Talk. B  11:00-12:00  齋藤敦(修復家)Talk. C  12:00-13:00  沢山遼(美術批評)Talk. D  13:00-14:00  神山亮子(府中市美術館学芸員)×境澤邦泰(画家)Talk. E  14:00-15:00  田野倉康一(詩人)Talk. F  15:00-16:00  松浦寿夫(画家)Talk. A  16:00-16:45  中林和雄(本展企画者)  場所:「endless 山田正亮の絵画」会場内*申込不要、要観覧券*12月18日(日)当日に限り、企画展示室内への複数回にわたる再入場が可能です。再入場の際は半券をご提示ください。 スペシャルギャラリートーク 2016年12月17日(土)17:30-19:30ミュージシャンの菊地成孔氏をゲストに迎えたスペシャルギャラリートークです。(協力:CINRA.NET)  場所:「endless 山田正亮の絵画」会場内*定員30名、要整理券、参加無料(当日有効の本展覧会観覧券または半券が必要です) 【整理券配布について】 *整理券配布は予定枚数終了いたしました 下記webサービスを利用し、先着順(12月2日(金)13:00より配布開始)にて整理券を配布いたします。館内での配布は予定しておりませんので、ご登録の上お申し込みください。 Peatix(ピーティックス)内 東京国立近代美術館イベント一覧ページ http://momat.peatix.com ※詳細は予告なく変更になる場合があります。※当日撮影しました写真は、後日CINRA.NETほかに掲載いたします。その際ご参加者様が写った画像を使用させていただく場合がございますので、予めご了承ください。 期間限定 ストライプ割引 山田の画業の代名詞ともいえるストライプの画面にちなんで、勝手に1月11日を「ストライプの日」と命名し、期間限定のお得な企画をご用意しました。ぜひこの機会に、ストライプの装いで山田の作品世界へ溶け込んでみてはいかがでしょう。 期間:2017年1月11日(水)~1月15日(日)の5日間限定内容:通常観覧料から100円割引で「endless 山田正亮の絵画」展チケットをご購入いただけます。     (一般1,000円→900円・大学生500円→400円)対象:期間中に1点、一部でもストライプに見えるものを身につけチケット購入時にその旨を自己申告された方 ※いかなる場合も、チケット購入後の適用はいたしません。必ず購入時に自己申告をお願いします。※他の割引との併用不可。 カタログ https://youtu.be/ybvBwtK1b6s 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2016年12月6日(火)~ 2017年2月12日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)*入館は閉館30分前まで 月曜日(1月2日、9日は開館)、年末年始(12月28日[水]-2017年1月1日[日・祝])、1月10日[火] 一般  1,000(800)円大学生 500(400)円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示で団体料金でご観覧いただけます。本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4F-2F)、「瑛九1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす」(2Fギャラリー4)もご観覧いただけます。 東京国立近代美術館、京都国立近代美術館 一般社団法人 山田正亮の会東芝ライテック株式会社東芝エルティーエンジニアリング株式会社 京都国立近代美術館 2017年3月1日(水)~4月9日(日)

茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術

茶碗の中の宇宙とは、全ての装飾や美しい形を捨て、手捏ねによる成形でさらに土を削ぎ落としながら造形を完成させていった茶碗を用い、その茶碗によって引き起こされる無限の世界、正しく宇宙のように果てしなく広い有機的空間のことと捉えています。 つまり、一服の茶を点てます。相手は、その茶を飲みます。その行為により二人の関係の全てが茶碗の中を巡ります。その茶碗の中を見つめながらの人間の思いは、他に想像もできないほどの大きく深い意味を有し、まさに宇宙と呼ぶべき無限の世界が広がるのです。 今から450年前、長次郎という人物によって創造された樂茶碗は、一子相伝という形態で現在まで続いています。一子相伝とは、技芸や学問などの秘伝や奥義を、自分の子の一人だけに伝えて、他には秘密にして漏らさないことであり、一子は、文字通り実子でなくても代を継ぐ一人の子であり、相伝とは代々伝えることです。 この様な考え方で、長年制作が続けられている樂焼は、長い伝統を有していますが、しかし、それらは伝統という言葉では片付けられない不連続の連続であるといえます。長次郎からはじまり15代を数える各々の代では、当代が「現代」という中で試行錯誤し創作が続いています。 本展では、現代からの視点で初代長次郎はじめ歴代の「今―現代」を見ることにより一子相伝の中の現代性を考察するものです。正しく伝統や伝承ではない不連続の連続によって生み出された樂焼の芸術をご覧いただけます。 見どころ ロサンゼルス・カウンティ美術館、サンクトペテルブルク・エルミタージュ美術館、モスクワ・プーシキン美術館で開催され約19万人を動員。好評を博した展覧会が、さらに充実度を増し凱旋します。千利休が愛した初代長次郎の黒樂茶碗「大黒」をはじめ、歴代の重要文化財のほとんどを一挙公開。本阿弥光悦の重要文化財をはじめ、よりすぐりの作品も出品されます。 初代長次郎、光悦の重要文化財が、かつてない規模で揃います 利休が愛した名碗が揃います 樂家450年の伝統と技をご覧いただけます 現代の視点でとらえた初代長次郎はじめ、歴代の「今」をご覧いただけます 樂焼とは 樂焼は、織田信長、豊臣秀吉によって天下統一が図られた安土桃山時代(16世紀)に花開いた桃山文化の中で樂家初代長次郎によってはじめられました。 樂焼の技術のルーツは中国明時代の三彩陶といわれています。この時代には京都を中心に色鮮やかな三彩釉を用いる焼きものが焼かれはじめていましたが、長次郎もその技術をもった焼きもの師の一人であったと考えられています。 長次郎の残した最も古い作品は、本展に出品される二彩獅子、天正2年(1574)春につくられました。おそらく樂茶碗がつくられるのはそれより数年後、天正7年(1579)頃ではないかと考えられています。 カタログ イベント 詳細は、特設サイトをご覧ください。 *すべて終了いたしました。 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2017年3月14日(火)~2017年5月21日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) 入館は閉館30分前まで 月曜(3/20、3/27、4/3、5/1は開館)、3/21(火) 一般 1,400(1,200)円大学生 1,000(800)円高校生 500(300)円 ( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。いずれも消費税込。前売券は2016年12月5日(月)~2017年3月13日(月)販売。中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」「マルセル・ブロイヤーの家具:improvement for good」、工芸館所蔵作品展「動物集合」もご覧いただけます。 主なチケット販売場所:東京国立近代美術館(*開館日のみ)、本展特設サイト(オンラインチケット)、セブンチケット、ローソンチケット、チケットぴあ、CNプレイガイドほかチケット購入時に手数料がかかる場合があります。 東京国立博物館×東京国立近代美術館 コラボ企画 無料シャトルバス運行!4/11(火)~5/21(日)の開館中、東京国立近代美術館と特別展「茶の湯」が開催される東京国立博物館の間を無料シャトルバスが運行します。(乗客定員約50名)*乗車にはどちらかの観覧券または招待券(使用済可)をご提示ください。 運行区間 : 東京国立博物館(東博)正門⇔東京国立近代美術館(東近美)正門(所要時間約30分)運行時間(東近美発): 11:00 / 12:00 / 14:00 / 15:00*運行状況により時間がずれる可能性があります。 『茶の湯』・『樂』共通チケット特別展「茶の湯」との共通チケットを販売します。開催期間中は、当日券2展で3,000円のところ2,600円とお得です。*特別展「茶の湯」4/11(火)~6/4(日)東京国立博物館 出光美術館×東京国立近代美術館 相互割引 東京国立近代美術館「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」(3/14~5/21)と、出光美術館「茶の湯のうつわ」(4/15~6/4)との相互割引を実施! 各展覧会の会期中、それぞれの観覧券(使用済可)提示で、当日料金から100円割引致します。*1名につき1回まで。他割引との併用不可。 東京国立近代美術館、京都国立近代美術館NHK、NHKプロモーション、日本経済新聞社 日本写真印刷 樂美術館、国際交流基金 あいおいニッセイ同和損保 京都国立近代美術館 2016年12月17日~2017年2月12日

所蔵作品展 MOMATコレクション(2020.11.3–2021.2.23)

2020年11月3日-2021年2月23日の所蔵作品展のみどころ 今期のMOMATコレクションでは9つの部屋を使い、特集「『今』とかけて何と解く?」を行います。コロナ禍の渦中にある「今」をふまえ、「なぞかけ」風にさまざまな角度から100年の美術を考えた9つの「解」をご用意しました。「なぞかけ」には、「解」に続く「落ち」がつきもの。個性表現とイズム、美術と国家、主体と客体や、作品と美術館などの関係に注目した「解」に、もし共通する「落ち」を探るとすれば、それは「距離が大事です」となるでしょうか。現象から距離を保ち現況を観察する、そうしたアーティストに特有の姿勢は、わたしたちが「今」を創造的に過ごすためのヒントとなりそうです。12室では岡﨑乾二郎がコロナの状況下で制作した新作もご紹介します。この他に、4階1室「ハイライト」ではおなじみの名品を、3階9室では今年没後20年を迎える写真家、鈴木清の「流れの歌」を、3階10室では前期(11月3日―12月20日)と後期(12月22日―2月23日)に分けて日本画を紹介します。2階ギャラリー4は男性彫刻の小企画です。どうぞごゆっくり、お楽しみください。 出品作品リスト 展示内容、開館日、開館時間に変更が生じる場合がございます。詳細はハローダイヤル(050-5541-8600)でご確認願います。リストは各室毎に順不同です。 室重文音声ガイド作家名(和)題名(和)制作年技法・材質期間(始)期間(終)1室  山元春挙雪松図1908紙本彩色2020/11/032020/12/201室  川端龍子慈悲光礼讃(朝・夕)1918絹本彩色2020/12/222021/02/231室  不染鉄海村1923紙本彩色2020/12/222021/02/231室  小杉放菴(未醒)椿1937紙本彩色2020/12/222021/02/231室  小杉放菴(未醒)青鸞1938紙本彩色2020/12/222021/02/231室 0003アンリ・ルソー第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神1905-06油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室●0001原田直次郎騎龍観音1890油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室●0020岸田劉生道路と土手と塀(切通之写生)1915油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室 0039佐伯祐三ガス灯と広告1927油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室 0040古賀春江海1929油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室  靉光馬1936油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室 0044坂本繁二郎水より上る馬1937油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室  藤田嗣治猫1940油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室 0025高村光太郎手c.1918ブロンズ2020/11/032021/02/232室  徳岡神泉芥子1924絹本彩色2020/11/032020/12/202室  土田麦僊菊の写生c.1933鉛筆、彩色・紙2020/11/032020/12/202室  土田麦僊菊の写生c.1933鉛筆、彩色・紙2020/11/032020/12/202室  土田麦僊菊の写生c.1933鉛筆、彩色・紙2020/11/032020/12/202室  土田麦僊菊の写生c.1933鉛筆、彩色・紙2020/11/032020/12/202室  村上華岳椿1938紙本墨画2020/11/032020/12/202室  前田青邨牡丹1944紙本彩色2020/11/032020/12/202室  小茂田青樹椿c.1919紙本彩色2020/12/222021/02/232室  速水御舟寒牡丹写生図巻1926鉛筆、淡彩・紙2020/12/222021/02/232室  速水御舟山椿1923絹本彩色2020/12/222021/02/232室  ポール・セザンヌ大きな花束c.1892-95油彩・キャンバス2020/11/032021/02/232室  安井曽太郎黄色い甕1912油彩・キャンバス2020/11/032021/02/232室  安井曽太郎ダリア1916油彩・キャンバス2020/11/032021/02/232室  藤島武二アルチショ1917油彩・キャンバス2020/11/032021/02/232室  向井潤吉ダリア1919油彩・キャンバス2020/11/032021/02/232室  金山平三菊1928油彩・キャンバス2020/11/032021/02/232室  須田国太郎書斎1937油彩・キャンバス2020/11/032021/02/232室  梅原龍三郎薔薇図1940油彩、岩絵具・紙2020/11/032021/02/233室 0012荻原守衛女1910ブロンズ2020/11/032021/02/233室  戸張孤雁曇り1917ブロンズ2020/11/032021/02/233室●0017萬鉄五郎裸体美人1912油彩・キャンバス2020/11/032021/02/233室  萬鉄五郎太陽の麦畑c.1913油彩・板2020/11/032021/02/233室  岸田劉生自画像1913油彩・キャンバス2020/11/032021/02/233室  岸田劉生壺の上に林檎が載って在る1916油彩・板2020/11/032021/02/233室  中村彝大島風景1914-15油彩・キャンバス2020/11/032021/02/233室●0029中村彝エロシェンコ氏の像1920油彩・キャンバス2020/11/032021/02/233室 0021村山槐多バラと少女1917油彩・キャンバス2020/11/032021/02/233室  関根正二婦人像c.1918油彩・キャンバス2020/11/032021/02/233室 0027関根正二三星(さんせい)1919油彩・キャンバス2020/11/032021/02/233室  速水御舟白葡萄と茶碗1920紙本彩色2020/11/032020/12/203室 0030速水御舟茶碗と果実1921絹本彩色2020/12/222021/02/234室  牧野虎雄明るい部屋1931油彩・キャンバス2020/11/032021/02/234室  三岸好太郎雲の上を飛ぶ蝶1934油彩・キャンバス2020/11/032021/02/234室  小林徳三郎読書1936油彩・キャンバス2020/11/032021/02/234室  大久保作次郎花苑の戯れ1948油彩・キャンバス2020/11/032021/02/234室   『住宅家具の改善』第3版 生活改善同盟会、1928年   2020/11/032021/02/234室   「ボーナスを貯めて建てた棒給生活者向の和洋折衷の家」 『主婦之友』13-1号、1929年1月  2020/11/032021/02/234室   『中流和洋住宅集』  主婦之友社、1929年  2020/11/032021/02/234室   『初めて家を建てる人に必要な住宅の建て方』 (主婦之友社、1931年  2020/11/032021/02/234室   『便利な家の新建築』 主婦之友社、1933年  2020/11/032021/02/234室   山脇巌「間に合はなかつた三岸君の画室」 『アトリヱ』11-8号、1934年8月   2020/11/032021/02/234室   伊藤廉「三岸君の画室」 『みづゑ』358号、1934年12月  2020/11/032021/02/234室   「独身者打明け話 画家牧野虎雄」 『週刊朝日』27-31号 、1935年6月30日  2020/11/032021/02/235室  ウォーカー・エヴァンズ道端の光景、セルマ1936ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032020/12/205室  ウォーカー・エヴァンズ子供の墓、アラバマ1936ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032020/12/205室  ウォーカー・エヴァンズ炭鉱夫の住宅、バーミングハム1936ゼラチン・シルバー・プリント2020/12/222021/02/235室  ウォーカー・エヴァンズフロイド・バロウズの小屋の室内、アラバマ1936ゼラチン・シルバー・プリント2020/12/222021/02/235室  アンセル・アダムズヒスパニック系アメリカ人の女性、チマヨ付近、ニューメキシコ1937 (1981 print)ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032020/12/205室  アンセル・アダムズエルキャピタン山、ヨセミテ国立公園、カリフォルニアc.1940 (1981 print)ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032020/12/205室  アンセル・アダムズ穀物ふるい、タオス、ニューメキシコ1929 (1980 print)ゼラチン・シルバー・プリント2020/12/222021/02/235室  アンセル・アダムズジョージア・オキーフとオーヴィル・コックス、チェリー渓谷国定公園、アリゾナ1937 (1980 print)ゼラチン・シルバー・プリント2020/12/222021/02/235室  川村吾蔵牛(ホルスタイン種)牝1923ブロンズ2020/11/032021/02/235室  川村吾蔵牛(ホルスタイン種)牡1923ブロンズ2020/11/032021/02/235室  小圃千浦世界風景画集「アメリカ」より マーセド川の入口−カリフォルニア州ヨセミテc.1930木版(多色)2020/11/032020/12/205室  小圃千浦世界風景画集「アメリカ」より イーグル・ピークの小道−カリフォルニア州ヨセミテc.1930木版(多色)2020/12/222021/02/235室  ドロシー・ヴォー国立公園c.1935リトグラフ2020/11/032020/12/205室  ドロシー・ヴォー国立公園c.1935リトグラフ2020/12/222021/02/235室 0051安井曽太郎奥入瀬の溪流1933油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  清水登之チャイナタウン1928油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  石垣栄太郎腕1929油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  石垣栄太郎リンチ1931油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  石垣栄太郎女立像年代不詳コンテ・紙2020/11/032020/12/205室  石垣栄太郎女年代不詳コンテ・紙2020/12/222021/02/235室  野田英夫都会1934油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室 0042野田英夫帰路1935油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  野田英夫スケッチブック1930年代鉛筆、色鉛筆、インク・紙2020/11/032021/02/235室  国吉康雄待つ1938油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  国吉康雄二つの世界1939油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  ジョージア・オキーフタチアオイの白と緑―ペダーナル山の見える1937油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  ジャクソン・ポロック無題(多角形のある頭部)c.1938-41油彩・キャンバス(パネルに貼付)2020/11/032021/02/235室  アーシル・ゴーキー無題1940年代鉛筆・紙2020/12/222021/02/235室  アーシル・ゴーキー「十字架の木」のための習作c.1946インク、鉛筆・紙2020/12/222021/02/235室  ウィレム・デ・クーニング風景の中の女1966油彩・紙(キャンバスに貼付)2020/11/032020/12/205室  ルフィーノ・タマヨしま模様の人物1975アクリリック・キャンバス2020/11/032021/02/235室   『日本八景名所圖繪』 吉田初三郎(著) 主婦之友社、1930年  2020/11/032021/02/235室   『日本八景』大阪毎日新聞社、1927年  2020/11/032021/02/236室  太田喜二郎新緑の頃1911油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  太田喜二郎陸軍記念日に1945油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  藤田嗣治パリ風景1918油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  藤田嗣治大柿部隊の奮戦1944油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  藤田嗣治少女1956油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  清水登之工兵隊架橋作業c.1944油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  大久保作次郎船団護送1943油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  向井潤吉バリッドスロン殲滅戦c.1944油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  向井潤吉飛騨立秋1962油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  小磯良平練習場の踊子達1938油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  小磯良平娘子関を征く1941油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  松本竣介ニコライ堂と聖橋1941油彩・キャンバス2020/11/032021/02/237室  丸木俊(赤松俊子)解放され行く人間性1947油彩・キャンバス2020/11/032021/02/237室  松本竣介建物1948油彩・板2020/11/032021/02/237室  岡本太郎夜明け1948油彩・キャンバス2020/11/032021/02/237室  北脇昇抛物線1949油彩・キャンバス2020/11/032021/02/237室  駒井哲郎束の間の幻影1951銅版2020/11/032020/12/207室  清宮質文悲しみの顔1957木版(多色)2020/11/032020/12/207室  瑛九れいめい1957油彩・キャンバス2020/11/032021/02/237室  瑛九旅人1957リトグラフ2020/12/222021/02/237室  難波田龍起発生1959油彩・キャンバス2020/11/032021/02/237室  柳原義達犬の唄1961ブロンズ2020/11/032021/02/23建物を思う部屋  ソル・ルウィットウォール・ドローイング#769 黒い壁を覆う幅36インチ(90cm)のグリッド。角や辺から発する円弧、直線、非直線から二種類を体系的に使った組み合わせ全部。1994白のオイルパステル、鉛筆、黒い壁2020/12/222021/02/238室  ヴィト・アコンチセンターズ1971ヴィデオ モノクロ サウンド 22分28秒2020/11/032021/02/238室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵11951墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵21951/94墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵31951墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵51951墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵61951墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵71951墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵81951墨、水彩・紙2020/12/222021/02/238室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵91951墨、水彩・紙2020/12/222021/02/238室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵111951墨、水彩・紙2020/12/222021/02/238室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵121951墨、水彩・紙2020/12/222021/02/238室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵141951墨、水彩・紙2020/12/222021/02/238室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵151951墨、水彩・紙2020/12/222021/02/238室  元永定正作品1961アクリリック・キャンバス2020/11/032021/02/238室 0083高松次郎No.273(影)1969ラッカー・木2020/11/032021/02/238室  榎倉康二干渉(STORY-No.18)1991アクリリック・綿布、木2020/11/032021/02/238室  吉田克朗作品 91970シルクスクリーン2020/11/032021/02/238室  吉田克朗作品 191971シルクスクリーン2020/11/032021/02/238室  木村光佑現在位置−フレーミング B1971リトグラフ、シルクスクリーン2020/11/032020/12/208室  木村光佑現在位置−フレーミング C1971リトグラフ、シルクスクリーン2020/12/222021/02/238室  若林奮2.5mの犬1968鋼鉄2020/11/032021/02/238室  若林奮素描 64-801964墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  若林奮素描 67-371967鉛筆、フェルトペン・紙2020/11/032020/12/208室  若林奮素描 67-1001967インク・紙2020/11/032020/12/208室  若林奮素描 68-521968墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  若林奮素描 64-691964墨・紙2020/12/222021/02/238室  若林奮素描 68-51968インク・紙2020/12/222021/02/238室  若林奮素描 68-101968鉛筆・紙2020/12/222021/02/238室  若林奮素描 70-99-141970フェルトペン・紙2020/12/222021/02/238室  牛腸茂雄SELF AND OTHERS [3]1977(2003 print) ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/238室  牛腸茂雄SELF AND OTHERS [8]1977(2003 print) ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/238室  牛腸茂雄SELF AND OTHERS [16]1977(2003 print) ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/238室  牛腸茂雄SELF AND OTHERS [18]1977(2003 print) ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/238室  牛腸茂雄SELF AND OTHERS [32]1977(2003 print) ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/238室  牛腸茂雄SELF AND OTHERS [59]1977(2003 print) ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/238室  牛腸茂雄SELF AND OTHERS [60]1977(2003 print) ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より ヤマの子 茨城、重内1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 坑夫 茨城、重内1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 坑夫 茨城、重内1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 坑夫 茨城、重内1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 坑夫 茨城、重内1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 災害防止のスライドから  福岡、香月1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より トロッコ 福岡、香月1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 炭住 福島、いわき1968ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 炭住 茨城、高萩1968ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より ヤマの子 福島、いわき1968ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 盆まつり 長崎、松島 1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 芸妓 福岡、筑豊 1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 祈願祭の部隊旗 福岡、香月1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 事故 北海道、砂川1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 線路 福岡、香月1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より あやめ荘にて 広島、矢野温泉1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 二枚目・花形 青山 清 横浜、三吉東映1972ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 花 三吉東映1972ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 花 広島、海田温泉1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 私自身 my self 楽屋で 四国、高松1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 夜 釜山1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 女 釜山1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 女 川崎1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 女 川崎1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/2310室  川合玉堂小松内府図1899絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  下村観山大原御幸(おおはらごこう)1908絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  菊池契月供燈(くとう)1910絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  吉川霊華役小角c.1921紙本墨画2020/11/032020/12/2010室  吉川霊華羽衣翻飜(はごろもほんぽん)1923絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  安田靫彦日食1925紙本彩色2020/11/032020/12/2010室  安田靫彦居醒泉1928絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  安田靫彦六歌仙1933絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  安田靫彦鴻門会1955紙本彩色2020/11/032020/12/2010室  松岡映丘屋島の義経1929絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  冨田溪仙那智瀧1935絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  中村岳陵豊幡雲1936紙本彩色2020/11/032020/12/2010室  荒井寛方観音摩利耶1939紙本彩色2020/11/032020/12/2010室  島田墨仙山鹿素行先生1942絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  太田聴雨山陽母子1942絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  吉村忠夫八幡太郎1942絹本彩色2020/11/032020/12/2010室 0060上村松園静1944絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  前田青邨郷里の先覚1947紙本墨画淡彩2020/11/032020/12/2010室 0074前田青邨石棺1962紙本彩色2020/11/032020/12/2010室  平山郁夫高燿る藤原京の大殿1969紙本彩色2020/11/032020/12/2010室  片岡球子面構(歌川国貞と四世鶴屋南北)1982紙本彩色2020/11/032020/12/2010室  山内多門日光山の四季(冬・春)1911紙本墨画淡彩2020/12/222021/02/2310室  小林古径極楽井1912絹本彩色2020/12/222021/02/2310室  小林古径りんご1942紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  森田恒友代々木裏風景c.1920-21コンテ・紙2020/12/222021/02/2310室  森田恒友冬田1920年代鉛筆・紙2020/12/222021/02/2310室  森田恒友後四歳帖1929-32紙本墨画淡彩2020/12/222021/02/2310室  小茂田青樹出雲江角港1921紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  富取風堂静物1921紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  速水御舟丘の並木1922絹本彩色2020/12/222021/02/2310室  石山太柏近郊二景(井草野・荻窪)1930紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  村上華岳春泥1936紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  奥村土牛鴨1936絹本彩色2020/12/222021/02/2310室  川合玉堂朝もや1938絹本彩色2020/12/222021/02/2310室  吉岡堅二氷原1940紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  福田豊四郎山河1951紙本彩色2020/12/222021/02/2310室 0077徳岡神泉刈田1960紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  麻田辨自鴛1962紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  髙山辰雄北国1966紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  上田臥牛冬樹1967紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  西内利夫梅花遊禽1976紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  東山魁夷白い朝1980紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  加山又造一九八四・東京1984紙本墨画2020/12/222021/02/233F、EVホール  デイヴィッド・スミスサークル IV1962鉄、彩色2020/11/032021/02/2311室  ヤン・スホンホーフェンR70-471970カードボード、紙、塗装2020/11/032021/02/2311室  駒井哲郎二樹1970銅版2020/11/032021/02/2311室  駒井哲郎室内1970銅版2020/11/032021/02/2311室  駒井哲郎樹1971銅版2020/11/032021/02/2311室  駒井哲郎風景1971銅版2020/11/032021/02/2311室  清宮質文夕ぐれ1972水彩、油彩・ガラス2020/11/032021/02/2311室  清宮質文夕暮の裏門1975水彩、油彩・ガラス2020/11/032021/02/2311室  湯原和夫無題 No.3-711971真鍮、ニッケル・メッキ2020/11/032021/02/2311室  湯原和夫作品 No.3-771977鉛、ガラス2020/11/032021/02/2311室  瀧口修造リバティ・パスポート(芦川羊子宛)1978ミクストメディア2020/11/032020/12/2011室  ジョエル・シャピロ無題1979油性塗料・木2020/11/032021/02/2311室  坂上チユキ無題c.1980鉛筆・紙2020/11/032020/12/2011室  坂上チユキ無題c.1980鉛筆・紙2020/12/222021/02/2311室  菅木志雄細空1983アルミ管2020/11/032021/02/2311室  菅木志雄分間集立1989石、鉄2020/11/032021/02/2311室  エルヴィン・ヘーリッヒ無題1984厚紙2020/11/032021/02/2311室  エルヴィン・ヘーリッヒ無題1984厚紙2020/11/032021/02/2311室  麻生三郎雲1985パステル、色鉛筆・紙2020/11/032021/02/2311室  麻生三郎空A1986鉛筆、パステル・紙2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama1988グラファイト・紙2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama1988グラファイト・紙2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama1988グラファイト・紙2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama Seven2006石膏2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama Seven2006石膏2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama Seven2006石膏2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama Seven2006石膏2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama Seven2006石膏2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama Seven2006石膏2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama Seven2006石膏2020/11/032021/02/2311室  河原温I AM STILL ALIVE[笹沼俊樹宛 1989年12月22日]1989インク(タイプ)・紙(電報)2020/12/222021/02/2311室  狗巻賢二無題1990油彩・キャンバス2020/11/032021/02/2311室  狗巻賢二無題1990油彩・キャンバス2020/11/032021/02/2311室  狗巻賢二無題1990油彩・キャンバス2020/11/032021/02/2311室  木村賢太郎祈り 71993石(黒花崗岩)2020/11/032021/02/2311室  木村賢太郎祈り 61993石(黒花崗岩)2020/11/032021/02/2311室  岡崎和郎HISASHI1994/2017鋳造ブロンズ2020/11/032021/02/2311室  中川佳宣seed on the table 940091994油彩、アクリリック、煤、蜜蝋、方眼紙・キャンバス2020/11/032021/02/2311室  中川佳宣seed on the table 940271994油彩、アクリリック、煤、蜜蝋、方眼紙・キャンバス2020/11/032021/02/2311室  中川佳宣seed on the table 970011997油彩、煤、蜜蝋、方眼紙・キャンバス2020/11/032021/02/2311室  髙柳恵里ポケットガーゼ1998布(ガーゼハンカチ)2020/11/032021/02/2311室  マグダレーナ・アバカノヴィッチ匿名の肖像 No.52004墨、グアッシュ・紙2020/11/032020/12/2011室  マグダレーナ・アバカノヴィッチ匿名の肖像 No.82004墨、グアッシュ・紙2020/12/222021/02/2311室  シュシ・スライマンプロパガンダを学ぼう:シンガプーラ:登録済 12012インク、アクリリック・紙2020/11/032021/02/2312室  トーマス・ルフ室内1979発色現像方式印画2020/11/032020/12/2012室  トーマス・ルフ室内1980発色現像方式印画2020/11/032020/12/2012室  トーマス・ルフ室内1981発色現像方式印画2020/12/222021/02/2312室  トーマス・ルフ室内1983発色現像方式印画2020/12/222021/02/2312室  三輪美津子室内2001油彩・キャンバス/鏡(フレームに油彩、アクリリック)2020/11/032021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 1.行く河の流れは絶えずして1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 2.無常を争うさま いはば朝顔の露に異ならず1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 3.風に堪へず吹き切られたる焔 飛ぶが如くして1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 4.家のうちの資材 数を尽くして空にあり1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 5.古京はすでに荒て 新都はいまだならず1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 6.道のほとりに飢ゑ死ぬるもののたぐひ 数も不知1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 7.山は崩れて河を埋み 海は傾きて陸地をひたせり1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 8.世にしたがへば身苦し したがはねば狂せるに似たり1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 9.広さはわづかに方丈 高さは七尺がうちなり1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 10.西南に竹のつり棚を構へて 黒き皮籠三合を置けり1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 11.冬は雪をあはれぶ 積り消ゆるさま罪障にたとへつべし1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 12.かしこに小童あり 時々来りてあひとぶらふ1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 13.われ今 身の為にむすべり 人の為に作らず1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 14.魚は水にあかず 魚にあらざればその心を知らず1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 15.一期の月かげ傾きて 余算の山の端に近し1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 16.汝姿は聖人にて 心は濁りに染めり1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  村岡三郎折れた酸素1985鉛、酸素、ガラス瓶、都市ガス(1963年に注入、封印)2020/11/032021/02/2312室  村岡三郎熔断―1380°C×11000mm1986鋼鉄2020/11/032021/02/2312室  村岡三郎負のテーブル−関節(クレーター)1998木炭、鉛筆、コラージュ、その他・紙2020/11/032020/12/2012室  村岡三郎負のコーナー1998木炭、鉛筆・紙2020/12/222021/02/2312室  毛利武士郎彼の/地球への/置手紙 その11998ステンレススチール2020/11/032021/02/2312室  吉田克朗触 “体-47″1989黒鉛粉、油彩・キャンバス2020/11/032021/02/2312室  吉田克朗版画集「触”テーブルの上で”」より 触”テーブルの上で”1995リトグラフ2020/11/032020/12/2012室  吉田克朗版画集「触”テーブルの上で”」より 触”テーブルの上で”I1994リトグラフ2020/12/222021/02/2312室  高見沢文雄壁の上の河或は右手を気遣う左手のために1991-92アクリリック・綿布(合板に貼付)2020/11/032021/02/2312室  土谷武内気と外気 B-b1993鋼鉄2020/11/032021/02/2312室 0088ゲルハルト・リヒター抽象絵画(赤)1994油彩・キャンバス2020/11/032021/02/2312室  ゲルハルト・リヒターシルス・マリア2003油彩・キャンバス2020/11/032021/02/2312室  宇佐美圭司ドーム・内なる外1997油彩・キャンバス2020/11/032021/02/2312室  丸山直文Garden 12003アクリリック・綿布2020/11/032021/02/2312室  石川順惠Impermanence 青女2014アクリリック・キャンバス2020/11/032021/02/2312室  岡﨑乾二郎TOPICA PICTUS2020アクリリック・キャンバス2020/11/032021/02/2312室  ブルース・ナウマンコーナーで跳ねる No.11968ヴィデオ モノクロ サウンド 60分00秒2020/11/032021/02/232F、EVホール 0090アントニー・ゴームリー反映/思索2001鋳鉄2020/11/032021/02/232Fテラス 0084イサム・ノグチ門1969鋼鉄、彩色2020/11/032021/02/23本館前庭  多田美波Chiaroscuro1979ステンレススチール、硬質ガラス2020/11/032021/02/23本館屋外  マリノ・マリーニあるイメージの構想1969-70ブロンズ2020/11/032021/02/23本館屋外  木村賢太郎七つの祈り1969石2020/11/032021/02/23 今会期に展示される重要文化財指定作品 ■今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 原田直次郎 《騎龍観音》(1890年) 寄託作品(護國寺蔵)萬鉄五郎《裸体美人》(1912年)岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》(1915年)中村彝《エロシェンコ氏の像》(1920年)和田三造《南風》(1907年)[ギャラリー4にて展示] 5点の重要文化財(1点は寄託作品)についての画像と解説は、こちら。 原田直次郎《騎龍観音》1890年 寄託作品 萬鉄五郎《裸体美人》1912年 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 中村彝《エロシェンコ氏の像》(1920年) 和田三造《南風》1907年 展覧会構成 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムは、現在ご利用いただけません。 1室 ハイライト 佐伯祐三《ガス灯と広告》1927年 3,000m²に200点以上が並ぶ、所蔵作品展「MOMATコレクション」。その冒頭を飾るのはコレクションの精華をご覧いただく「ハイライト」です。2期に分かれる今会期の日本画は、前期(11月3日―12月20日)には、山元春挙の《雪松図》を、後期(12月22日―2月23日)は、洋画から日本画に転向した川端龍子の掛軸《慈悲光礼讃(朝・夕)》や、小杉放菴(未醒)の屏風などを展示します。ケースの外には、重要文化財の原田直次郎《騎龍観音》や岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》のほか、古賀春江《海》、アンリ・ルソー《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神》、高村光太郎《手》など当館を代表する作品に加え、最近修復を終えたばかりの藤田嗣治の《猫》を展示します。 2室 #MuseumBouquet セザンヌ《大きな花束》1892-95年頃 今春、新型コロナウイルス感染対策から多くの美術館が休館を余儀なくされたとき、SNS上では「#MuseumBouquet」の動きがありました。世界中の多くの美術館がコレクションの中から花を描いた作品の画像を選び、SNSにアップしたのです。誰もが家に籠らざるをえないときに、少しでもポジティヴな気持ちになれるようにという趣旨です。当館でもそのとき、セザンヌの《大きな花束》などの画像を発信しました。今回の展示では、そのセザンヌの作品とともに、1910年代から40年代に日本で描かれた花の絵を紹介いたします。とはいえ、ただ花の絵を見て癒されていただきたいだけではありません。ご存じの通り、セザンヌは20世紀前半の日本の画家たちに、自然の把握の仕方や構図法などにおいて、多大な影響を及ぼしました。その一方で、日本には古くからの花鳥画の伝統もあります。花を描くといっても、画家によって着眼点はさまざま。表現の類似や相違に着目しながらお楽しみください。 3室 美術と生命 関根正二《三星(さんせい)》1919年 彫刻家で詩人の高村光太郎は、1913(大正2)年の文展に対する評のなかでこう記しています。「私は作品の生命の有無をみて、直に其の作者の生(ラヸイ)の有無を見る事が出来る。又作家の生(ラヸイ)の有無を見て直に、其の作品の価値の有無を想像する事ができる」。 高村の言う「生命」とは、描かれた(作られた)対象が生き生きとして見えることではありません。それは、芸術家の内面にある目に見えない何かが表現されているということだったのです。大正の芸術運動はこの「生命」の表出を軸に展開しました。タッチがこれに直結するといわんばかりの萬鉄五郎や、絵を完成させることすらなおざりに強い感情を表現した関根正二などがいます。岸田劉生は「細密描写」で写実の美が表れるとしたら、それは画家の内面にある「内なる美」が自然の有形の現象と一致したときだと語りました。「生命」が芸術の中心に位置していた時代、芸術家たちの現実の生命はさまざまな疾病ととなりあわせでした。この部屋に並ぶ作品の作者たちは皆、意外に思われるほど早くに亡くなっています。 4室 明るい家 牧野虎雄《明るい部屋》1931年 結核は近代を通じてもっとも一般的で深刻な病でした。治療法といえば、栄養をとって体を休め、日光にあたり、清浄な空気を吸うことくらい。それゆえ、患者が療養するサナトリウムには日光浴や外気浴ができる機能が求められました。のちにモダニズム建築を代表することとなるル・コルビュジエ(1887-1965)やアルヴァ・アアルト(1898-1976)は、まさにサナトリウムを設計した経験から、平屋根、バルコニー、大きな窓といった諸要素をそなえた新しい建築を生み出したと指摘されています。日本では、1920年代以降に大きな窓をそなえた和洋折衷様式の住宅が中流以上の家庭に広く普及しました。その背景にも、結核を含むさまざまな疾病の予防策として、国をあげて「明るい家」が推奨されたという事情がありました。牧野虎雄《明るい部屋》、小林徳三郎《読書》などの作品は、こうした時代の新しい生活様式をとらえているのです。この部屋では、明るい家をめぐる作品と資料をご紹介します。 5室 美術と国家|連邦美術計画 1930年代、アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトは、世界恐慌(1929年)から経済を立て直すためにニューディール政策を進めます。その一環としてWPA(公共事業促進局)が打ち出したのが芸術家支援計画「フェデラル・ワン」で、そのうちの美術分野に関するプロジェクトが連邦美術計画(1935-43年)です。WPAは駅、役所、図書館など公共建築への壁画や彫刻の設置、美術教育事業や美術に関する調査記録事業などを立ち上げ、その担い手として多くの美術家を雇用しました。ジャクソン・ポロックやウィレム・デ・クーニング(11月3日から12月20日まで展示)など戦後美術のキーパーソン、あるいは国吉康雄や石垣栄太郎などアメリカで制作、発表を続けた日本人アーティストもこの計画に参加しています。そしてこの計画は、美術家の職を確保しただけではなく、結果として当時のアメリカの生活や文化などの貴重な記録を多く残すことにもつながりました。この部屋では、美術(家)と国家の関係を考えるきっかけとして、連邦美術計画を起点に1930年代の美術をご紹介します。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋 6室 美術と国家|戦争 清水登之《工兵隊架橋作業》1944年頃 1937(昭和12)年に日中戦争が始まり、翌38年に国家総動員法が施行されると、国民は戦争への協力を迫られていきます。美術家もまた例外でなく、多くの画家が戦地に派遣されて戦争記録画を制作します。また自由で前衛的な表現への弾圧も行われ、展覧会の禁止や美術団体の解散といった国による統制が強まっていきます。前の部屋でご紹介したWPAによるフェデラル・ワンは、たしかに国による芸術家支援であったわけですが、そこで制作された壁画や公共彫刻、写真群は、ニューディール政策の成果をアピールする、国のプロパガンダを担うものでもありました。日本にしても、アメリカにしても、美術と国家の関係は一様ではなく、「支援」は、横滑りして直ちに「統制」になってしまう危険をはらんでいます。この部屋では、一人の美術家による戦中期の作品と、それ以前(またはそれ以後)の作品をあわせて紹介します。戦争という出来事が美術家に与えたものを見ていきながら、美術と国家の関係についてさらに考えてみたいと思います。 7室 傷口の快復 この部屋では、前の会期に「不安な身体」と題して、戦争の記憶がまだ生々しい頃の不安でたよりない心情を伝える人物像をご紹介しました。今回の展示では逆に、戦争や社会情勢の変化などで傷を抱えながらもそこから立ち上がろうとする希望を感じさせる作品を中心に展示しています。1945(昭和20)年から1952(昭和27)年にかけて、日本はGHQの占領下にありました。そうした中で、表現活動も制限がかけられていました。この部屋に展示中の作品のうち半数は、この時期に描かれた作品です。ストレートに批判的メッセージを伝えるものはありませんが、それぞれに異なる形でもって新しい一歩を踏み出そうとするエネルギーが感じられます。占領からの解放後の作品としては、新しい物事の始まりを予感させる難波田龍起や瑛九などの作品を紹介します。柳原義達による、こぶしを握って力強く立ち上がる女性像も見どころです。 8室 ディスタンス 今日、感染症対策として人との距離を保つことが強く推奨されています。互いが手を伸ばしても届かないくらいの間隔、いわゆるソーシャル・ディスタンスです。相手との距離や、「STAY HOME」によって生まれる社会との隔たりがここまで意識されたことはこれまでになかったことでしょう。この部屋では「距離」をテーマに、1960-70年代に制作された作品を紹介します。高度経済成長によるライフスタイルの変化や60年安保、大学紛争、万博開催などめまぐるしく動いていた当時の社会の中で、作家たちは作品を通して世界や他者との「距離」を見極めようとしていました。「わたし」が「あなた」になれないように、私たちが周囲の人や物事と関係を作るとき、距離が前提となります。社会や他者との隔たりがあるからこそ「わたし」が自分自身であることが可能となるのです。ヴィト・アコンチの作品は、指さすという行為によって画面の前の私たち観者と作家の関係が否応無く結びつけられると同時に、そこには埋められない隔たりがあることに気づかせてくれるのです。 9室 鈴木清「流れの歌」 鈴木清は独特の写真集を作り続けたことで知られる写真家です。1972年に自費出版された『流れの歌』は、全部で8冊が作られることになる鈴木の写真集の最初の1冊であり、構成やデザインも自ら手がけたものでした。福島県の炭鉱の町に育った鈴木は、筑豊の炭鉱に取材した土門拳の写真集『筑豊のこどもたち』と出会い、写真に関心を持ちます。写真学校に進んだ彼は、在学中から故郷の常磐炭鉱の撮影にとりくみました。それはデビュー作となる写真雑誌での炭鉱をめぐるシリーズの連載へと発展し、後に『流れの歌』の前半を構成することになります。そうした背景もあって、この写真集には自伝的な性格を読み取ることができます。また炭鉱という社会的なテーマに、あくまで個人的な視点でアプローチする姿勢は、「コンポラ」と呼ばれた当時の若い写真家たちの動向にも通じています。しかし何よりも注目されるのは、イメージの連鎖が織り成す、その重層的な作品世界です。そこには写真集というメディアの可能性を探る、若き写真家の意欲的な試みが展開されていました。 10室(前期) 歴史の描き方(展示期間:11月3日ー12月20日) 川合玉堂《小松内府図》1899年 日本画には、日本や東洋の神話、および歴史上の人物やエピソードを描いた作品が数多くあります。そうした作品は、国民に国の歴史を意識させたり、教訓を伝えたりするのに役立つ側面があったため、明治時代や戦争に向かった昭和初期に、とくに積極的に描かれました。一方、神話や歴史を描くには、昔の風俗を知らなくてはなりません。そのため、安田靫彦の書棚は考古遺物の資料でいっぱいでしたし、吉川霊華や松岡映丘は実際に装束や甲冑を身に着けて、スケッチしたり撮影したりしていました。彼らの風俗研究への熱中は、お国のためという責任感や高揚感をはるかに上回っていたようにしか見えません。ここでは、神話や歴史に関係のある日本画の作品をご紹介します。明治時代の作品にはじまり、昔の人の人相に関心を寄せた片岡球子や、歴史の積み重なった土地を幻想的に描いた平山郁夫まで、歴史へのさまざまな取り組み方をお楽しみください。 10室(後期) 春待ちの頃(展示期間:12月22日ー2月23日) 小林古径《極楽井》1912年 今回この部屋では、冬から春のきざす頃にかけての季節感が感じられる作品を選んでいます。多くの日本人が名前を知っている日本画家、横山大観は、1931(昭和6)年にこんなことを言っています。「芸術に於ける作品の対象は自然と人生であって、春夏秋冬とか月雪花とか若しくは喜怒哀楽の外何物も無いのでございます、これは千古変らないのであります」。人物を描いたら衣装によって季節感を表し、花や色づいた木々を描き、季節の風物詩を題材とする。そんな事例を見れば、この言葉は日本画家全員を代表するもののように感じられるかもしれません。ただし、近代にはここに選ばれていない多くの作品があることも忘れるわけにはいきません。若い頃の大観が日本画になじみのない主題に取り組んだり、戦後の若手画家が伝統的価値観を放棄したりして、日本画の領域を広げてきたのです。季節の表現は日本画に当然のものではなく、個人が選び、あるいは時代が要請したものだと意識すれば、なにか違ったものが見えてくるかもしれません。 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで  *ギャラリー4(13室) コレクションによる小企画「男性彫刻」(2020/11/25-2021/2/23) 11室 今こそ、小さな作品を 「STAY HOME」の時、なにかをつくろうと思われた方も少なくないかと思います。通常美術館では、一般的な家ではつくりにくい大きなサイズの作品を飾っていますが、今回は、1970年代以降の作品の中から、あえて小さなサイズを集めてみました。そもそもアーティストは、大きなものばかりつくっているわけではありません。また大きければよりよい作品になると単純に考えているわけでもありません。もちろんサイズが大きければ、いわゆる構成力が必要になるでしょう。でもだからといって、小品なら簡単だというわけではない。むしろ、美術館の大きめの空間でも輝ける小品をつくることのほうが難しいのではないでしょうか。美術館というのは、「ここ」じゃないと見られない作品を展示するという役割を自任してきた施設だと言えます。しかし今後は、家での創作活動に直截的なヒントを得られるような小さくても素晴らしい作品を、もっと積極的に紹介していくべきなのかもしれません。 12室 美術館の遅れと現在性について|1980年代以降の美術から 現在の状況に、ゆるやかにつながるテーマをいくつか立て、作品を選んでいます。いまだその渦中にいる私たちには、この困難が何であるのか、距離をとって把握できていません。ゆえにテーマや作品の選択に、恣意性やあいまいさを感じるかもしれません。距離をとることは、総体の俯瞰、客観性の確保、歴史化などに関係しています。美術館が作品を選び、収蔵し、未来へ伝える営みには、この距離が大切だとされてきました。ただ残念なことに、そこには宿命的に遅れが生じます。現況にリアクションした2020年の美術のさまざま、それをコレクション(展)で充分に示すことが可能になるのは、時間的に少し先のことになります(現在の困難は、この可能性=美術館の存在理由をも揺るがせかねない厄介なものです)。けれど世界に対してきわめて鋭敏な感性を持つアーティストが、いま現在もたゆまず制作を続けているというアクチュアリティを見逃してはならないことも事実です。  今回、現代を代表する作家の一人、岡﨑乾二郎が2020年3月からアトリエにこもり、集中的に制作した最新作を特別にご紹介します。 特集展示|岡﨑乾二郎|TOPICA PICTUS たけばし ■概要 美術館が作品を収蔵し、未来へ伝える営みには、距離が大切とされます。これは距離をとることで総体の俯瞰、客観性の確保、歴史化が可能になるという考えによります。ただ、そこには不可避的に遅れが生じます。現況にリアクションした2020年の美術のさまざま、それをコレクション(展)として充分に示すことが可能になるのは、時間的に少し先のことになります。けれど、世界に対して鋭敏な感性を持つアーティストが、いま現在もたゆまず制作を続けているというアクチュアリティ(と、そのアクチュアリティが歴史と確かに接続していること)を見逃してはならないのも事実です。そのように考え、現代を代表する作家の一人、岡﨑乾二郎が2020年3月からアトリエにこもり集中的に制作した最新作を、MOMATコレクション展のなかで特別にご紹介することとしました。 ■作家の言葉 TOPICA PICTUSについて 絵画を類的存在として考えれば、絵画はどれも絵画であることにおいて同じ、とみなされもしよう。であれば、個々の絵画をなお制作しなければならない切実な動機も失われてしまう。人間という類に人という存在を還元してしまうと、個々の生のかけがえなさが失われてしまうのと同じである。つまり個々の絵が制作されなければならないのは、それぞれが類的存在としての絵画を超えた固有の問題=主題を抱えているからである。世界にさまざまな場所があり、無数の考えるべき問題=トピックがあるように、絵画はそれぞれ固有の問題、特別の場所に向き合って制作される。決して他に換えることができない切実さがそこにある(個々の絵を固有なものとして現前させる問題は無数にある、そしてこの無数の固有な場所、独自な問題のネットワークがこの世界を編み上げている、だから世界を一つの時間、空間に括ることは決してできないだろう。ゆえに世界は決して終わらない)。2020年の3月からアトリエに籠り、いままでになく集中し作品を制作した。絵画の制作とはその都度、異なる固有の場所を引き寄せ、そして探索することである。絵画が絵画でしかないこと、つまり絵画は絵画をおいてどこにも行けない、その条件に留まることがかえって絵画を通してどこにでも行けること、つまり絵画がなおそれぞれ固有の絵画でありうることの可能性であったことを強く実感した。 岡﨑 乾二郎 ■会期 2020年11月3日(火・祝)-2月23日(火・祝) 前期|11月3日-12月20日 後期|12月22日-2月23日 *前期と後期で、展示替えがあります。 ■出品リスト(後期|12月22日-2月23日) □1室 As the heavens are high and the earth is deep/貴族院、庶民院の焼失2020アクリリック・キャンバス19.8×16.5×3 cm作家蔵 To conceal a matter, to search out a matter/戦艦テメレールの解体2020アクリリック・キャンバス19.8×16.6×3 cm作家蔵 東海旭光/You will heap burning coals on his head2020アクリリック・キャンバス19.1×16.6×3 cm作家蔵 屋島遠望/A north wind that brings unexpected rain (Sly Tongue)2020アクリリック・キャンバス19.2×16.6×3 cm作家蔵 □4室 Pittura Sanza Disegno/風景のなかの聖母子/Altarpiece2020アクリリック・キャンバス25.2×18.4×3 cm作家蔵 □3F、EVホール Kilimanjaro/Wakonyingo(Bring negative spirits)カラッポのたましいを運ぶ2020アクリリック・キャンバス18.1×16.4×3 cm作家蔵 Antaninaomby/Ataokoloinona (Water a Strange Thing) 水のヘンテコなもの2020アクリリック・キャンバス18.1×16.4×3 cm 作家蔵 Asase Ya/河を産めば畑をうるおすさ2020アクリリック・キャンバス20.4×16.1×3 cm 作家蔵 Nyame/空はなんでもみているさ2020アクリリック・キャンバス20.3×16.3×3 cm作家蔵 □12室 The day of the Sun/Солнце смотрит/陽の日2020アクリリック・キャンバス18.8×25.7×3 cm作家蔵 子供のジョヴァンニ・デ・メディチ/Beautiful and plump like an angel from paradise2020アクリリック・キャンバス20.7×16.6×3 cm作家蔵 はじめて見たる小樽/See the color of the sea of life2020アクリリック・キャンバス18×23×3 cm作家蔵 Hina-phases of the moon, Tunaroa-the father of eels/月日の満ち欠け2020アクリリック・キャンバス18.5×25.4×3 cm作家蔵 掃き掃除/Expulsion from Paradise(Expulsion from the Temple)2020アクリリック・キャンバス16.4×20.3×3 cm作家蔵 物質の隔たり、魂の繋がり/Noli me tangere2020アクリリック・キャンバス17.2×25×3 cm作家蔵 愛着の土地を離れ/Leave Behind Shore   (to thee so dear)2020アクリリック・キャンバス18×23.1×3 cm 作家蔵 Corn and Summer Wheat/急き立てられた 土地所有2020アクリリック・キャンバス16.1×20.1×3 cm作家蔵 The souls of men still shine with heavenly fire/ひしめきあう庭の植物(かれの容貌)2020アクリリック・キャンバス18×23×3 cm作家蔵 Arab Horseman attacked by a Lion/とうもろこしのような顎髭2020アクリリック・キャンバス18.1×24.8×3 cm作家蔵 The angel who guards the entrance of Purgatory/スペインの正午、エルサレムの日没、ガンジスの真夜中2020アクリリック・キャンバス25.4×18.4×3 cm 作家蔵 ブキッチョ熊のチョコ/Morning in the pine forest2020アクリリック・キャンバス16.9×21×3 cm作家蔵 水たまりに映る空/Crimson cushioned swing2020アクリリック・キャンバス25.1×18×3 cm 作家蔵 ■関連書籍 150点強からなる〈TOPICA PICTUS〉シリーズのなかから138点を収録した画集も出版されます。当館ミュージアムショップ(1階)でお求めいただけます。 『TOPICA PICTUS とぴかぴくたす』 著=岡﨑乾二郎寄稿=中村麗、ぱくきょんみ■発 行:有限会社urizen■発 売:株式会社ナナロク社■定 価:4,000円(税別)■頁 数:124頁 ■岩波の連載 「TOPICA PICTUS」をめぐる岡﨑乾二郎本人によるエッセイの連載「岡﨑乾二郎 TOPICA PICTUS 〜 An overflow from the River Lethe 〜」が、「web岩波 たねをまく」にてご覧いただけます。 https://tanemaki.iwanami.co.jp/posts/4101 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F) 2020年11月3日(火・祝)-2月23日(火・祝) 10:00-17:00 *入館は閉館30分前まで 月曜日[ただし2020年11月23日、2021年1月11日は開館]、11月24日(火)、12月28日(月)~2021年1月1日(金・祝)、2021年1月12日(火) 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。 新型コロナウイルス感染症予防対策のため、 ご来館日時を予約する日時指定制を導入いたしました。⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。 ※上記よりチケットも同時にご購入いただけます。※観覧無料対象の方(65歳以上、高校生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名、招待券をお持ちの方等)についても、上記より来館日時をご予約いただけます。※お電話でのご予約はお受けしておりません。 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円)※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。 ※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ) 東京国立近代美術館

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