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アーティスト・トーク 第21回 2009.06.19 田中信太郎(美術家) 

第21回は、美術家の田中信太郎さん 《Pianissimo-A》1974年 作家近影 作家自身に、作品を前にして語っていただくアーティスト・トーク。21回目となる6月19日は、美術家の田中信太郎さんをお迎えします。 伝説的な運動であるネオ・ダダイズム・オルガナイザーズへの参加。そして日本で最初のインスタレーションとも言われる「点・線・面」の制作。独学の人であり、日本の現代美術の変革に立ち会ってきた田中は、今なお、造形性と非造形性が拮抗するぎりぎりのところを見極めながら、制作を続けています。 「意味があるところに意味はない。意味がないところに意味は生まれる。」 そのように考えてきた彼が「トーク」をすることは、ともすれば無意味となるかもしれません。しかし、であればこそ逆に、意味があるようになるのかもしれません。いずれにしても、スリリングなひとときになると期待されます。会場では、当館所蔵品である《Pianissimo-A》(1974年)、《無域》(1999年)ほかを展示。夕刻からの開催になります。ぜひこの機会をお見逃しなく。 略歴 1940年東京都生まれ。1958年茨城県立日立第一高等学校を卒業。1959年、62年、読売アンデパンダン展に出品。1968年、「点・線・面」を東京画廊で開催。パリ青年美術家ビエンナーレ(1969)、サンパウロ・ビエンナーレ(1971)、ヴェネチア・ビエンナーレ(1972)、越後妻有アートトリエンナーレ (2000)、インド・トリエンナーレ(2001)など多くの国際展に参加。東京画廊、ギャルリー・ところ、村松画廊ほかで個展、グループ展多数。2001年には国立国際美術館で回顧展「田中信太郎 饒舌と沈黙のカノン」が開催された。 【お知らせ】7月8日から、2F所蔵品ギャラリーで、トークを約17分に編集したヴィデオを上映し始めました(9月23日まで)。なお、過去のアーティスト・トークの模様は、編集版、未編集版(全編)とも、当館ライブラリにて閲覧することができますので、どうぞご利用ください。

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アーティスト・トーク 第22回 2009.10.16 中川佳宣(美術家) 

第22回は、美術家の中川佳宣(よしのぶ)さん 作家自身に、作品を前にして語っていただくアーティスト・トーク。22回目となる10月16日は、美術家の中川佳宣さんをお迎えします。 会場では、壁に4点の作品が展示されています。3点が、1994年以降つくられている「seed on the table」のシリーズから。そしてもう1点が、《The Sower-Left》と題された作品。「seed(種)」、「sower(種まき機、種をまく人)」とあるように、中川の作品は、農耕や植物と深いかかわりを持っています。 といっても、単にイメージ上の題材として植物が用いられているわけではありません。90年代以降、中川は、制作のプロセスそれ自体を植物的なものとして捉えています(ちなみに彼は、大阪は南河内の農家出身です)。 それがどういうことであるのか。素朴で物静かなそれらの作品はどうやって生まれ、なにを語りかけようとしているのか。人間にとって根源的な行為である「つくる」と「たがやす」とを重ね合わせてきた中川さんに、じっくり語っていただきます。 夕刻からの開催です。関西在住の作家の話をゆっくり聞けるこの機会を、どうぞお見逃しなく。 略歴 1964年大阪に生まれる。現在滋賀県在住。1987年、大阪芸術大学芸術学部を卒業。同年番画廊(大阪)で初個展。以降、ギャラリー白(大阪)、ノブギャラリー(岡崎)、資生堂ギャラリー(東京)、ギャラリエ・アンドウ(東京)、ギャルリー・ユマニテ(名古屋・東京)、ノマルエディション/プロジェクトスペース(大阪)、タグチファインアート(東京)など、国内外で個展多数。最近の主なグループ展に、「たがやすように」(和歌山県立近代美術館、2003)、「三河・佐久島アートプラン21」(愛知県佐久島、2005)、 BIWAKO ビエンナーレ(滋賀県近江八幡、2007)などがある。 作家近影 《The Sower-Left》1996年木、綿、皮、糸、紙、油彩、アクリリック

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アーティスト・トーク 第18回 2008.11.14 辰野登恵子(画家) 

第18回は、画家の辰野登恵子さん 辰野登恵子《Untitled-28》1974年 辰野登恵子《Work 84-P-1》1984年 作家に自作を語っていただくアーティスト・トーク。目の前に並ぶ作品を制作したアーティスト本人から、鑑賞のポイントや制作の裏話などをうかがう、またとないチャンスです。金曜の夕刻は、ぜひMOMATへ。 18回目となる今回は、画家の辰野登恵子(たつの とえこ)さんをお迎えします。ギャラリーには1970年代の版画や素描作品、80~90年代の絵画作品が展示されます。これらの作品を前に、制作のプロセスや現在の関心、そして今後の展開などについてお話いただきます。 略歴 長野県岡谷市生まれ。1974年東京藝術大学大学院修了。73年に初個展(東京、村松画廊)。84年に当館で開催された「現代美術への視点 メタファーとシンボル」展に出品。94年にはサンパウロ・ビエンナーレ出品。95年、当館にて個展「辰野登恵子 1986-1995」開催。2001、02、03、04年「椿会展」(資生堂ギャラリー)出品。2007年Jean Art Center(韓国)での個展など、国外での個展開催、グループ展への出品も多数。

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アーティスト・トーク 第23回 2010.01.15 長沢秀之(画家) 

第23回は、画家の長沢秀之さん ギャラリー内で、作家に自作を語っていただくアーティスト・トーク。 今回は、70 年代末から持続的に、絵画の豊かな可能性を追い求めてきた画家・長沢秀之(ながさわ ひでゆき)さんをお招きします。 当館所蔵の《風景-不在》(1989年)と《生命体 No.8》(2008年)の二作品を中心に、この約20年の間で制作に生じた変化、あるいは変わらずに探求し続けているテーマを存分に語っていただきます。両作品に浮かび上がる不思議な人間像の意味についても、この機会にお話いただきます。皆様の参加をお待ちしております。 長沢秀之氏略歴 1947年埼玉県に生まれる。72年武蔵野美術大学造形学部産業デザイン学科卒。79年の個展(かねこ・あーとギャラリー、東京)以降、ほぼ毎年個展を開催。2008年には初の回顧展となる「風景からフウケイへ 長沢秀之展」(川越市立美術館)を開催。89年「現代美術への視点─色彩とモノクローム」(東京国立近代美術館)、95年「現代美術への視点─絵画、唯一なるもの」(同上)など多数のグループ展に参加。現在武蔵野美術大学油絵学科教授。 《生命体 No.8》(2008年) 作家近影

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アーティスト・トーク 第24回 2010.02.26 楢橋朝子(写真家) 

第24回は、写真家の楢橋朝子さん 展示室内で自作を前に、作家自身の言葉を聴くアーティスト・トーク。今回は、写真家楢橋朝子(ならはし あさこ)さんをお迎えします。 日常的な光景にひそむ不気味さ、あやふやさ、奇妙さといったものを、独特の視線で浮かび上がらせるスナップショットの連作で知られた写真家が、2001年からとりくみはじめた、水面に漂う視点から世界にまなざしをなげかける連作、〈half awake and half asleep in the water〉。ギャラリー4で開催の小企画「水浴考」に出品される同シリーズからの5点を中心に、これまでの作品や制作の背景などについてお話をうかがいます。 金曜の夕刻、皆様のご参加をお待ちしております。 楢橋朝子氏略歴 1989年早稲田大学第二文学部美術専攻卒業。1990年フォトギャラリー・03FOTOSをオープン。同ギャラリーでの17回の連続展を中心に発表された連作〈NU・E〉(同題の写真集、1997年蒼穹社刊)などが評価され、1998年日本写真協会賞新人賞を受賞。1996年には石内都と写真誌『main〈マン〉』を創刊(2000年10号で終刊)。2003年の写真集『フニクリフニクラ』(蒼穹社)により、2004年「写真の会」賞を受賞。2007年写真集『half awake and half asleep in the water』(Nazraeli Press)を上梓。2008年「第24回東川賞国内作家賞」受賞。国内外での個展のほか、当館「写真の現在-距離の不在」(1998年)など、多くのグループ展に参加。 《half awake and half asleep in the water IWASEHAMA 》2004年 タイプCプリント 作家近影 (写真提供 OSIRIS) 

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アーティスト・トーク 第25回 2010.05.14 野見山暁治(画家) 

第25回は画家の野見山暁治さん つねに身近な自然から出発しながらも、対象の内側に切り込み、その奥にある根源的なものを引き出そうとする画家、野見山暁治(のみやま ぎょうじ)。 今回2F所蔵品ギャラリーには、50年代から帰国直前(1964年)までの滞欧作3点と90年代の近作2点の計5点の油彩に加え、眼と手で身近な対象のかたちを追うデッサン6点を展示します。トークでは、これらの作品や制作にまつわるエピソードなどについてお話をうかがいます 野見山暁治氏略歴 1920年福岡県の生まれ。東京美術学校卒業と同時に応召するが、満州で入院生活を送る。1948年自由美術家協会に出品し会員となる。1952年渡仏、1964年帰国。滞仏中の1958年《岩上の人》で第2回安井賞を受賞。帰国後、自由美術家協会退会。1968年東京藝術大学助教授(72年教授)。1992年芸術選奨文部大臣賞、1996年毎日芸術賞を受賞し、2000年に文化功労者に選ばれる。1983年北九州市立美術館、1996年練馬区立美術館、2003-04年東京国立近代美術館ほか4館で個展開催。文筆などにも優れ、1978年に『四百字のデッサン』(河出書房新社)で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。2008年、副都心線明治神宮前駅にステンドグラス《いつかは会える》が完成。 《口うるさい景色》1999年 作家近影

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アーティスト・トーク 第26回 2010.09.24 荒川修作

第26回 アーティスト・トークは、塚原史さんによる荒川修作論 荒川修作《作品》1960年 荒川修作《アルファベットの皮膚 No.3》1966-67年 好評企画「アーティスト・トーク」の26回目は、先ごろ急逝されたアーティスト、荒川修作(1936-2010)さんをしのび、交流の深かった研究者、塚原史(つかはら ふみ)さんのお話をうかがう緊急企画です。アーティストご本人以外にお話をうかがうのは、シリーズ初の試みです。会場には荒川作品全12点を展示。この機会に、謎に満ちたその作品の秘密を解く鍵をぜひ手に入れてください。 塚原史 早稲田大学法学学術院教授。『荒川修作の軌跡と奇跡』(NTT出版)、『反逆する美学』(論創社)など著書多数。

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アーティスト・トーク 第27回 2010.11.12 山口啓介(美術家)

第27回は、美術家の山口啓介さん 山口啓介氏略歴 1962年兵庫県生まれ。1985年武蔵野美術大学卒業。1992-93年アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)のプログラムによりニューヨークに滞在、また文化庁在外研修によりフィラデルフィアのペンシルヴァニア大学にヴィジティング・アーティストとして滞在。1995-97年、大阪トリエンナーレ1994の関西ドイツ文化センター・デュッセルドルフ市特別賞などによりデュッセルドルフに滞在。現在は、東京都福生市と兵庫県加東市に在住し、制作する。 主な個展に、2002年「山口啓介 植物の心臓、宇宙の花」(西宮市大谷記念美術館)、2003年「山口啓介展|空気柱 光の回廊」(高崎市美術館)、2005年「いのちを考える 山口啓介と中学生たち 粒子と稜線」(伊丹市立美術館)、2007年「山口啓介―睡蓮の地球図」(国際芸術センター青森)など。また2005年「第3回福岡アジア美術トリエンナーレ:多重世界」(福岡アジア美術館)、「リュブリアナ国際版画ビエンナーレ:50周年展「TRUST」」、2006年「越後妻有アートトリエンナーレ2006」、2007年「消失点―日本の現代美術」(ニューデリー国立近代美術館)、2009年「水と土の芸術祭2009」(新潟市美術館ほか)、「KAMI:静と動―現代日本の美術」(ザクセン州立美術館)など国際展やグループ展にも多数参加している。 作家近影 撮影:森田兼次 《花の心臓/くるみ循環系》 2003年 個人蔵

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アーティスト・トーク 第28回 2011.03.04 中村宏(画家)

第28回は、画家の中村宏さん 中村宏《円環列車・B-飛行する蒸気機関車 》1969年 作者近影 ©ANZAÏ ルポルタージュ絵画、モンタージュ絵画、観念絵画、観光芸術、タブロー機械、絵図連鎖など、さまざまな方法意識を編み出し、1950年代から現在に至るまでタブローと格闘してきた絵画者・中村宏。 今回は、当館所蔵の《基地》《円環列車・B-飛行する蒸気機関車 》《造山運動 あるいは「モナリザ」の背景 》など、50年代末から70年代初頭の作品を中心に、 ご自身の作品や作品制作の背景についてお話いただきます。 夕刻からの開催になりますので、みなさまぜひ竹橋までお越しください。 中村宏 略歴 1932年静岡県生まれ。1951年日本大学芸術学部入学。1953年青年美術家連合参加。「第1回ニッポン展」(東京都美術館、1953年、以後第7回まで出品)、「超現実絵画の展開」(国立近代美術館、1960年)、「日本-伝統と現代」(デュッセルドルフ市立美術館、1974年)、「前衛芸術の日本 1910-1970」(パリ、ポンピドゥ・センター、1986年)など国内外の多くのグループ展に出品。第1回個展(長崎北荘画廊、1953年)以後、これまで50回を越える個展を開催。2007年には東京都現代美術館・名古屋市美術館にて回顧展「中村宏|図画事件 1953-2007」が開催された。絵画制作のほか、挿絵や装丁なども多数手がけている。 *4月12日から2F所蔵品ギャラリーで、トークの模様を約18分30秒に編集したヴィデオを上映中です。またライブラリでも閲覧できます。

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アーティスト・トーク 第29回 2011.06.05 戸谷成雄(彫刻家)

第29回は、彫刻家の戸谷成雄さん ★参加無料、要観覧券、申込不要 《森の死》 1989年撮影:菊山義浩 作者近影 ギャラリー内で、作家に自作を語っていただくアーティスト・トーク。 今回は、木の塊をチェーンソーで彫り刻む「森」のシリーズで知られる戸谷成雄さんをお招きします。1970年代後半から現在まで、30年以上にわたって「彫刻」のあり方を問い続けてきた戸谷さんが、西洋の借り物ではない独自の「彫刻」の誕生に向けてどのような思索を重ねてきたのか。当館所蔵の《森の死》(1989年)を中心に、そのユニークな彫刻観を存分に語っていただきます。皆様の参加をお待ちしております。 略歴 1947年長野県に生まれる。75年愛知県立芸術大学大学院彫刻専攻科修了。74年の初個展(ときわ画廊、東京)以降、ほぼ毎年個展を開催。美術館での個展に、95年「視線の森」(広島市現代美術館)、2003年「戸谷成雄 森の襞の行方」(愛知県美術館)など。88年「第43回ヴェネツィア・ビエンナーレ」(ヴェネツィア)、09年「第1回所沢ビエンナーレ美術展 引込線」(西武鉄道旧所沢車両工場、埼玉)など国内外のグループ展への参加多数。現在武蔵野美術大学教授。

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