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所蔵作品展 MOMATコレクション(2019.1.29–5.26)

2019年1月29日- 5月26日の所蔵作品展のみどころ MOMATコレクションにようこそ! 20世紀はじめから今日に至る日本の近現代美術の流れを、国際的な関連も含めてご紹介します。 4階第1室は「ハイライト」。当館選りすぐりの名品が凝縮されています。今回は工芸の名品もあわせてご紹介します。2室から12室までは、おおよそ時代順ですが、部屋ごとにテーマをたてて、各時代の美術と社会の関係をさまざまな角度から見ることができます。例えば3階6室では太平洋戦争中の作品に焦点を当ててご紹介します。そのほか4階4室では版画家の織田一磨、3階9室では写真家の土田ヒロミ(1月29日-3月17日)、椎原治(3月19日-5月26日)を特集します。2階12室では、近年新しく収蔵されたデイヴィッド・スミスとアンソニー・カロの彫刻にご注目ください。また3月19日からは「美術館の春まつり」の特集として、3階10室に川合玉堂《行く春》(重要文化財)をはじめとする花を描いた名作がそろいます。千鳥ヶ淵の桜との競演が見ものです。 今期も盛りだくさんのMOMATコレクション。どうぞごゆっくりお楽しみください。 出品作品リスト 展示内容、開館日、開館時間に変更が生じる場合がございます。詳細はハローダイヤル(03-5777-8600)でご確認願います。リストは各室毎に順不同です。 室重文音声ガイド作家名(和)題名(和)制作年技法・材質受入方法期間(始)期間(終)1室 81加山又造千羽鶴1970絹本彩色加山みとり氏寄贈2019/01/292019/03/171室●61安田靫彦黄瀬川陣1940/41紙本彩色文化庁管理換2019/03/192019/05/261室  板谷波山葆光彩磁牡丹文様花瓶1922磁器購入2019/01/292019/03/171室  初代宮川香山鳩桜花図高浮彫花瓶c.1871-82陶器購入2019/03/192019/05/261室  七代錦光山宗兵衛上絵金彩花鳥図蓋付飾壺c.1884-97陶器購入2019/03/192019/05/261室  増村益城乾漆根来梅花蓋物1972漆、乾漆文化庁管理換2019/01/292019/03/171室  髙橋節郎陽春賦1985漆、沈金作者寄贈2019/03/192019/05/261室  芹沢銈介型染伊呂波文六曲屏風1958麻、型染金子量重氏寄贈2019/01/292019/03/171室  森口華弘縮緬地友禅笹文着物 残雪1969絹、友禅購入2019/01/292019/03/171室  木村雨山縮緬地友禅あおい文振袖1971絹、友禅文化庁管理換2019/03/192019/05/261室●1原田直次郎騎龍観音1890油彩・キャンバス寄託(護國寺蔵)2019/01/292019/05/261室  萬鉄五郎太陽の麦畑c.1913油彩・板購入2019/01/292019/05/261室●20岸田劉生道路と土手と塀(切通之写生)1915油彩・キャンバス文化庁管理換2019/01/292019/05/261室 27関根正二三星(さんせい)1919油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/261室●29中村彝エロシェンコ氏の像1920油彩・キャンバス大里一太郎氏寄贈2019/01/292019/05/261室 40古賀春江海1929油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/261室 52安井曽太郎金蓉1934油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/261室  松本竣介並木道1943油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/261室  ポール・セザンヌ大きな花束c.1892-95油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/261室  ジョルジュ・ブラック女のトルソ1910-11油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/261室  アンリ・マティスルネ、緑のハーモニー1923油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/261室 38パウル・クレー花ひらく木をめぐる抽象1925油彩・厚紙購入2019/01/292019/05/262室  野田九浦辻説法1907絹本彩色文部省管理換2019/01/292019/03/172室  菱田春草梅に雀1911絹本彩色藤浦智子氏寄贈2019/01/292019/03/172室  橋本雅邦牧童c.1899絹本彩色寄贈2019/03/192019/05/262室 8竹内栖鳳飼われたる猿と兎1908絹本彩色文部省管理換2019/03/192019/05/262室  池田蕉園さつき1910年代初頃絹本彩色東京国立博物館管理換2019/03/192019/05/262室  速水御舟ひよこ1924絹本彩色東京高等検察庁引継2019/03/192019/05/262室 4和田三造南風1907油彩・キャンバス文部省管理換2019/01/292019/05/262室  南薫造少女1909油彩・キャンバス南建氏寄贈2019/01/292019/05/262室  安井曽太郎春の家1911油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/262室  長原孝太郎残雪1913油彩・キャンバス文部省管理換2019/01/292019/03/172室  辻永椿と仔山羊1916油彩・キャンバス作者寄贈2019/01/292019/05/262室  大久保作次郎三月の日1917油彩・キャンバス大久保婦久子氏寄贈2019/01/292019/05/262室  北村西望怒涛1915ブロンズ作者寄贈2019/01/292019/05/263室  梅原龍三郎ナルシス1913油彩・キャンバス作者寄贈2019/01/292019/05/263室  岸田劉生自画像1914油彩・キャンバス杉本健吉氏寄贈2019/01/292019/05/263室  中村不折たそがれ1916油彩・キャンバス文部省管理換2019/01/292019/05/263室  河野通勢好子像1916油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/263室  有馬さとえ(三斗枝)赤い扇1925油彩・キャンバス作者寄贈2019/01/292019/05/263室  石垣栄太郎腕1929油彩・キャンバス石垣綾子氏寄贈2019/01/292019/05/263室  秦テルヲ黒烟c.1916インク・紙購入2019/01/292019/03/173室  秦テルヲ無題c.1916インク・紙購入2019/01/292019/03/173室  秦テルヲ月光c.1916インク、色鉛筆・紙購入2019/03/192019/05/263室  秦テルヲ落日c.1916インク、色鉛筆・紙購入2019/03/192019/05/263室 12荻原守衛女1910ブロンズ文部省管理換2019/01/292019/05/263室 25高村光太郎手c.1918ブロンズ購入2019/01/292019/05/264室  織田一磨「東京風景」より 十二階1916リトグラフ購入2019/01/292019/03/174室  織田一磨「東京風景」より 日本ばし1916リトグラフ購入2019/01/292019/03/174室  織田一磨「東京風景」より 小舟町河岸1916リトグラフ購入2019/01/292019/03/174室  織田一磨「東京風景」より 待乳山から隅田川1916リトグラフ購入2019/01/292019/03/174室  織田一磨「東京風景」より 和田倉門1916リトグラフ購入2019/01/292019/03/174室  織田一磨「東京風景」より 木場雪景1917リトグラフ購入2019/01/292019/03/174室  織田一磨「東京風景」より 神楽阪1917リトグラフ購入2019/01/292019/03/174室  織田一磨「画集銀座 第一輯」より 酒場 フレーデルマウス1928リトグラフ織田ユキエ氏寄贈2019/01/292019/03/174室  織田一磨「画集銀座 第一輯」より 屋台店1929リトグラフ織田ユキエ氏寄贈2019/01/292019/03/174室  織田一磨「画集銀座 第二輯」より 夜更銀座1929リトグラフ織田ユキエ氏寄贈2019/01/292019/03/174室  織田一磨「画集銀座 第二輯」より すきや河岸1929リトグラフ織田ユキエ氏寄贈2019/01/292019/03/174室  織田一磨「画集銀座 第一輯」より 酒場バッカス1929リトグラフ織田ユキエ氏寄贈2019/01/292019/03/174室  織田一磨「東京風景」より 目白阪下1916リトグラフ購入2019/03/192019/05/264室  織田一磨「東京風景」より 柳橋之雨1916リトグラフ購入2019/03/192019/05/264室  織田一磨「東京風景」より 駿河台1916リトグラフ購入2019/03/192019/05/264室  織田一磨「東京風景」より 築地河岸1916リトグラフ購入2019/03/192019/05/264室  織田一磨「東京風景」より 上野廣小路1916リトグラフ購入2019/03/192019/05/264室  織田一磨「東京風景」より 上野之桜1917リトグラフ購入2019/03/192019/05/264室  織田一磨「東京風景」より 芝御霊屋1917リトグラフ購入2019/03/192019/05/264室  織田一磨「画集銀座 第一輯」より 銀座千疋屋1928リトグラフ織田ユキエ氏寄贈2019/03/192019/05/264室  織田一磨「画集銀座 第一輯」より 銀座松屋より歌舞伎座(遠望)1928リトグラフ織田ユキエ氏寄贈2019/03/192019/05/264室  織田一磨「画集銀座 第一輯」より シネマ銀座1929リトグラフ織田ユキエ氏寄贈2019/03/192019/05/264室  織田一磨「画集銀座 第二輯」より 酒場スウリール1929リトグラフ織田ユキエ氏寄贈2019/03/192019/05/264室  織田一磨「画集銀座 第二輯」より 銀ブラ1929リトグラフ織田ユキエ氏寄贈2019/03/192019/05/265室  三岸好太郎雲の上を飛ぶ蝶1934油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/265室  飯田操朗婦人の愛1935油彩・キャンバス尾上圭二氏寄贈2019/01/292019/05/265室  北脇昇空港1937油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/265室  北脇昇空の訣別1937油彩・キャンバス北脇かね氏寄贈2019/01/292019/05/265室  麻生三郎自画像1937油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/265室  小牧源太郎願望 No.11938油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/265室  寺田政明魔術の創造1938油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/265室  杉全直轍1938油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/265室  浅原清隆郷愁1938油彩・キャンバス渡辺美枝子氏寄贈2019/01/292019/05/265室  浅原清隆多感な地上1939油彩・キャンバス渡辺美枝子氏寄贈2019/01/292019/05/265室  米倉寿仁破局(寂滅の日)1939油彩・キャンバス作者寄贈2019/01/292019/05/265室 62靉光眼のある風景1938油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/265室  靉光蝶1942油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/265室  土屋幸夫月と娘1943油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/266室  吉原治良火山1943油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/266室 59梅原龍三郎北京秋天1942油彩、岩絵具・紙川口松太郎氏寄贈2019/01/292019/05/266室 63香月泰男水鏡1942油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/266室  国吉康雄誰かが私のポスターを破った1943油彩・キャンバス寄託2019/01/292019/05/266室  松本竣介Y市の橋1943油彩・キャンバス文化庁管理換2019/01/292019/05/266室  安井曽太郎安倍能成像1944油彩・キャンバス安倍恭子氏寄贈2019/01/292019/05/266室  小磯良平娘子関を征く1941油彩・キャンバス無期限貸与2019/01/292019/05/266室  山口蓬春香港島最後の総攻撃図1942紙本彩色無期限貸与2019/01/292019/05/266室  藤田嗣治血戦ガダルカナル1944油彩・キャンバス無期限貸与2019/01/292019/05/266室  中村研一北九州上空野辺軍曹機の体当りB29二機を撃墜す1945油彩・キャンバス無期限貸与2019/01/292019/05/266室  小川原脩成都爆撃1945油彩・キャンバス無期限貸与2019/01/292019/05/267室  須田国太郎犬1950油彩・キャンバス須田寬氏寄贈2019/01/292019/05/267室  草間彌生残骸のアキュミレイション(離人カーテンの囚人)1950油彩、エナメル・麻布(種袋)購入2019/01/292019/05/267室  山口長男構成1955油彩・合板購入2019/01/292019/05/267室 69岡本太郎燃える人1955油彩・キャンバス作者寄贈2019/01/292019/05/267室  木内克女1956テラコッタ購入2019/01/292019/05/267室  毛利武士郎作品1956ブロンズ購入2019/01/292019/05/267室  岡田謙三元禄1957油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/267室  瑛九れいめい1957油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/267室  中谷泰陶土1960油彩・キャンバス文部省管理換2019/01/292019/05/267室  中西夏之韻1960ラッカー、エナメル、砂・合板購入2019/01/292019/05/267室  桂ゆき(ユキ子)ゴンベとカラス1966油彩、布、紙・キャンバス購入2019/01/292019/05/267室  田中敦子作品 66 – SA1966ビニール樹脂・キャンバス購入2019/01/292019/05/268室  河原温July 15, 19701970アクリリック・キャンバス購入2019/01/292019/05/268室  李禹煥線より1977岩絵具、膠・キャンバス購入2019/01/292019/05/268室  ブリジット・ライリー讃歌1973アクリリック・キャンバス購入2019/01/292019/03/178室  桑山忠明GOLD, SILVER AND GOLD1975アクリリック・綿布購入2019/03/192019/05/268室  山田正亮Work D.2591977油彩・キャンバス山田光枝氏遺贈2019/03/192019/05/268室  野田哲也日記: 70年4月22日 ニューヨーク(c)1970シルクスクリーン、木版(多色)・紙、アクリル板購入2019/01/292019/03/178室  野田哲也日記: 70年5月8日 ニューヨーク(a)1970シルクスクリーン、木版(多色)・紙、アクリル板購入2019/03/192019/05/268室  郭徳俊フォードと郭1974リトグラフ作者寄贈2019/01/292019/03/178室  郭徳俊カーターと郭1981シルクスクリーン作者寄贈2019/01/292019/03/178室  郭徳俊レーガンと郭1981シルクスクリーン作者寄贈2019/01/292019/03/178室  ハンネ・ダルボーヴェン世界劇場 791979オフセットプリント購入2019/01/292019/05/268室  木村光佑Out of Time-251970リトグラフ、シルクスクリーン・アクリルフィルム、紙購入2019/03/192019/05/268室  木村光佑現在位置−存在 A1971リトグラフ、シルクスクリーン購入2019/03/192019/05/268室  奈良原一高「消滅した時間」より ジャクリーン・マスクの二人1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/178室  奈良原一高「消滅した時間」より 二つのサンタクロース、ニューヨーク1972ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/178室  奈良原一高「消滅した時間」より ハイウエー・テレフォン、ニューメキシコ1972ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/178室  奈良原一高「消滅した時間」より 砂漠を走る車の影、アリゾナ1971ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/268室  奈良原一高「消滅した時間」より 人工湖の見えるプールサイド、ユタ1971ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/268室  奈良原一高「消滅した時間」より コンミューンの窓、コロラド1972ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/268室  リンダ・ベングリスナウ1973ヴィデオ(デジタル・ベータカムに変換)、カラー、サウンド、12分00秒購入2019/01/292019/05/269室  土田ヒロミ「自閉空間」より [1]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [2]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [3]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [5]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [6]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [7]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [8]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [9]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [10]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [11]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [12]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [13]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [14]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [15]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [16]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [17]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [18]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [19]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [20]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [21]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [22]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [23]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [24]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [25]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [26]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [27]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [28]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [29]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  土田ヒロミ「自閉空間」より [30]1970ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/01/292019/03/179室  椎原治メカニカルへッドc.1938ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治手c.1938ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治題名不詳[手とリンゴ]c.1938ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治題名不詳[フォトグラム]年代不詳ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治題名不詳[「手」関連作品]c.1938ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治題名不詳年代不詳ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治卵年代不詳ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治ムーヴメント年代不詳ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治題名不詳[地球ゴマ]年代不詳ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治題名不詳[金網]年代不詳ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治近代文化1938ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治題名不詳[「手」関連作品]c.1938ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治題名不詳[コップと花]年代不詳ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治光1938ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治足年代不詳ゼラチン・シルバー・プリント寄贈2019/03/192019/05/269室  椎原治題名不詳[機関車と信号]年代不詳ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治題名不詳[自画像]年代不詳ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治斜陽年代不詳ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治題名不詳[ヌード]c.1937ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治アラベスク1937ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治題名不詳[ヌード]c.1937ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/269室  椎原治女と馬(フォトパンチュール)c.1938ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/03/192019/05/2610室  今村紫紅春さき1916紙本彩色購入2019/01/292019/03/1710室  富岡鉄斎花桜人武士図(はなはさくらひとはぶしず)1920紙本墨画坂本光浄氏寄贈2019/01/292019/03/1710室  森田恒友八歳帖1921-28絹本墨画淡彩鹿島次郎氏寄贈2019/01/292019/03/1710室  吉川霊華《無動寺縁起》のための下絵1922紙本墨画淡彩鈴木新吉氏寄贈2019/01/292019/03/1710室  吉川霊華離騒(りそう)1926紙本墨画淡彩購入2019/01/292019/03/1710室  安田靫彦日食1925紙本彩色購入2019/01/292019/03/1710室  前田青邨那須七湯1928墨、彩色・紙購入2019/01/292019/03/1710室  前田青邨郷里の先覚1947紙本墨画淡彩購入2019/01/292019/03/1710室  松岡映丘後鳥羽院と神崎の遊女達1937紙本彩色鈴木新吉氏寄贈2019/01/292019/03/1710室  小林古径馬郎婦(めろうふ)1943紙本彩色東京国立博物館管理換2019/01/292019/03/1710室  水越松南虎穴図1952紙本彩色購入2019/01/292019/03/1710室  小川千甕寒拾二士1959紙本墨画淡彩小川三郎氏寄贈2019/01/292019/03/1710室  小松均大原早春1981紙本墨画購入2019/01/292019/03/1710室  棟方志功二菩薩釈迦十大弟子1940木版作者寄贈2019/01/292019/03/1710室  川西英[「小品」より 水仙]年代不詳木版(多色)購入2019/01/292019/03/1710室  川西英自画像1951木版(多色)購入2019/01/292019/03/1710室  川西祐三郎挿花1942木版(多色)購入2019/01/292019/03/1710室  岸田劉生壺の模様図案1916水彩・紙岸田鶴之助氏遺贈2019/01/292019/03/1710室  岸田劉生壺の模様図案c.1924インク・紙岸田鶴之助氏遺贈2019/01/292019/03/1710室  赤城泰舒百日草1951水彩、鉛筆・紙赤城淳氏寄贈2019/01/292019/03/1710室  小絲源太郎嬋娟1937油彩・キャンバス文部省管理換2019/01/292019/05/2610室  梅原龍三郎薔薇図1940油彩、岩絵具・紙作者寄贈2019/01/292019/05/2610室  梅原龍三郎牡丹図(李朝壺)1975油彩・紙作者寄贈2019/01/292019/05/2610室  山元春挙塩原の奥1909絹本彩色文部省管理換2019/03/192019/05/2610室●16川合玉堂行く春1916紙本彩色文化庁管理換2019/03/192019/05/2610室  速水御舟夜梅1930絹本彩色購入2019/03/192019/05/2610室  跡見玉枝桜花図屏風1934紙本彩色東京国立博物館管理換2019/03/192019/05/2610室  跡見玉枝桜花図巻1934絹本彩色東京国立博物館管理換2019/03/192019/05/2610室  船田玉樹花の夕1938紙本彩色船田奇岑氏寄贈2019/03/192019/05/2610室  松林桂月春宵花影図1939絹本墨画淡彩作者寄贈2019/03/192019/05/2610室  前田青邨牡丹1944紙本彩色東京国立博物館管理換2019/03/192019/05/2610室  前田青邨土牛君の像1973紙本彩色作者寄贈2019/03/192019/05/2610室  郷倉千靱牡丹1949紙本彩色文部省管理換2019/03/192019/05/2610室  安田靫彦伏見の茶亭1956紙本彩色文化庁管理換2019/03/192019/05/2610室  徳岡神泉富士山c.1965紙本彩色徳岡房子氏寄贈2019/03/192019/05/2610室 80加山又造春秋波濤1966絹本彩色文化庁管理換2019/03/192019/05/2610室  中路融人爛漫1986紙本彩色文化庁管理換2019/03/192019/05/2610室  菅原健彦神代桜1997彩色・キャンバス文化庁管理換2019/03/192019/05/263F、EVホール  舟越保武原の城1971ブロンズ購入2019/01/292019/05/263F、EVホール  柳原義達風の中の鴉1982ブロンズ購入2019/01/292019/05/2611室  小嶋悠司穢土1984岩絵具、テンペラ・キャンバス購入2019/01/292019/05/2611室  有元利夫室内楽1980油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/2611室  櫃田伸也風景断片1984油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/2611室  黒田アキ裏返しに1984アクリリック、油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/2611室  辰野登恵子Work 86-P-11986油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/2611室  朝比奈逸人無題1988/91油彩・綿布購入2019/01/292019/05/2611室  清塚紀子空路 1987-B1987銅版、鉛箔、その他購入2019/01/292019/05/2611室  池田良二再生される扉1988銅版(フォト・エッチング、その他)・手抄紙購入2019/01/292019/05/2611室  菅木志雄Surroundings(周囲)1990アクリリック、水性塗料・包装紙菊地俊雄氏遺贈2019/01/292019/05/2611室  菅木志雄界延曲地1980トタン板小島義雄氏寄贈2019/01/292019/05/2611室  菅木志雄Protrusion1980アクリリック、キャンバス(合板に貼付)小島義雄氏寄贈2019/01/292019/05/2611室  菅木志雄補われた素材−521986パテ、合板菊地俊雄氏遺贈2019/01/292019/05/2611室  菅木志雄草地の縁状1991木、彩色菊地俊雄氏遺贈2019/01/292019/05/2612室  赤塚祐二hana 1191111991油彩、ワックス・綿布購入2019/01/292019/05/2612室  中村一美方法を持つ者 IV1991-92油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/2612室  丸山直文MAS1992アクリリック・綿布購入2019/01/292019/05/2612室  山口啓介花の心臓/くるみ循環系2003顔料、樹脂・キャンバス購入2019/01/292019/05/2612室  クルト・シュヴィッタース立体”O”のある彩色レリーフ1944-46ミクストメディアフランシス・ロイド氏寄贈2019/01/292019/05/2612室  ベン・ニコルソン1965(静物−緑と茶)1965油彩・厚紙購入2019/01/292019/05/2612室 86フランシス・ベーコン スフィンクス−ミュリエル・ベルチャーの肖像1979油彩・キャンバス購入2019/01/292019/05/2612室  高松次郎ねじれた柱1969シルクスクリーン購入2019/01/292019/05/2612室  ゲルハルト・リヒター9つのオブジェ1969オフセット購入2019/01/292019/05/2612室  ブライス・マーデンキャロライン・タチアナのための12の眺望1977-79銅版購入2019/01/292019/05/2612室  赤瀬川原平ヴァギナのシーツ(二番目のプレゼント)1961/94ゴム、アルミニウム、ガラス、真空管、木、その他購入2019/01/292019/05/2612室  寺内曜子GOLDEN SECTION ’881988/90青銅粉、ワニス、製図用フィルム購入2019/01/292019/05/2612室  中原浩大Beads [exp. 01]2011プラスチック・ビーズ、プラスチック購入2019/01/292019/05/2612室  アレクサンダー・カルダーモンスターc.1939金属板、針金、塗料購入2019/01/292019/05/2612室  デイヴィッド・スミスサークル IV1962鉄、彩色購入2019/01/292019/05/2612室  アンソニー・カロラップ1969スティール、彩色購入2019/01/292019/05/2612室  ヘンリー・ムーア横たわる人物1977ブロンズ平野逸朗氏寄贈2019/01/292019/05/2612室  ヘンリー・ムーア坐像のための習作(猫のいる)1943鉛筆、インク、オイルパステル、水彩・紙平野逸朗氏寄贈2019/01/292019/05/2612室  ヘンリー・ムーア8つの横たわる人物像1966フェルトペン、インク、オイルパステル・紙平野逸朗氏寄贈2019/01/292019/05/2612室  ロラン・フレクスナー無題2001インク、石鹸・紙購入2019/01/292019/05/2612室  ロラン・フレクスナー無題2001インク、石鹸・紙購入2019/01/292019/05/2612室  ロラン・フレクスナー無題2001インク、石鹸・紙購入2019/01/292019/05/2612室  ロラン・フレクスナー無題2001インク、石鹸・紙購入2019/01/292019/05/2612室  ロラン・フレクスナー無題2001インク、石鹸・紙作者寄贈2019/01/292019/05/2612室  ロラン・フレクスナー無題2001インク、石鹸・紙作者寄贈2019/01/292019/05/2612室  ロラン・フレクスナー無題2001インク、石鹸・紙作者寄贈2019/01/292019/05/2612室  ロラン・フレクスナー無題2001インク、石鹸・紙作者寄贈2019/01/292019/05/2612室  ロラン・フレクスナー無題2001インク、石鹸・紙購入2019/01/292019/05/2612室  ロラン・フレクスナー無題2001インク、石鹸・紙作者寄贈2019/01/292019/05/262F、EVホール 90アントニー・ゴームリー反映/思索2001鋳鉄購入2019/01/292019/05/262F  ジュリアン・オピー 「日本八景」より 国道百三十六号線から見る雨の松崎港2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入2019/01/292019/05/262F  ジュリアン・オピー 「日本八景」より 真鶴半島の上の月2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入2019/01/292019/05/262F  ジュリアン・オピー 「日本八景」より 国道三百号線からみる本栖湖の富士山2007映像インスタレーション(液晶モニター1台、コンピューター)購入2019/01/292019/05/262F、EVホール  田中功起一つのプロジェクト、七つの箱と行為、美術館にて2012HDヴィデオ カラー サウンド 13分33秒、段ボール、椅子他購入2019/01/292019/05/262Fテラス 84イサム・ノグチ門1969鋼鉄、彩色購入2019/01/292019/05/26本館前庭  多田美波Chiaroscuro1979ステンレススチール、硬質ガラス購入2019/01/292019/05/26本館屋外   マリノ・マリーニあるイメージの構想1969-70ブロンズ文化庁管理換2019/01/292019/05/26本館屋外  木村賢太郎七つの祈り1969石購入2019/01/292019/05/26 今会期に展示される重要文化財指定作品 ■今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 原田直次郎 《騎龍観音》(1890年) 寄託作品(護國寺蔵)和田三造《南風》(1907年)岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》(1915年)川合玉堂《行く春》(1916年)*2019年3月19日-5月26日 展示中村彝《エロシェンコ氏の像》(1920年)安田靫彦《黄瀬川陣》(1940/41年)*2019年3月19日-5月26日 展示 展覧会構成 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムをご利用いただけます。 1室 ハイライト パウル・クレー《花ひらく木をめぐる抽象》1925年 3,000m²に200点以上が並ぶ、所蔵作品展「MOMATコレクション」。その冒頭を飾るのは、重要文化財を含むコレクションの精華をご覧いただく「ハイライト」です。2012(平成24)年の所蔵品ギャラリーのリニューアルを機に新設したコーナーで、壁は作品を美しく際立たせる濃紺、床はガラスケースの映り込みを少なくするために、艶消しの黒を選んでいます。この「ハイライト」に今回は工芸作品が加わりました。ここから歩いて5分ほどのところにある東京国立近代美術館工芸館の作品のなかから、とびきりの名作を紹介します。日本画は会期の後半(3月19日-5月26日)に重要文化財の安田靫彦《黄瀬川陣》が登場します。洋画は、重要文化財の原田直次郎《騎龍観音》、岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》、中村彜《エロシェンコ氏の像》をはじめ、この部屋の定番となった作品が並びます。セザンヌやクレーなど、近代日本の作家たちに影響を与えたヨーロッパの作品も併せてお楽しみください。 2室 春めく明治大正の美術 南薫造《少女》1909年 明治政府が発足して以降、文化の面でもさまざまな概念や制度が西洋にならって整備されました。西洋由来の油彩画に「洋画」の名を与え、対して古来育まれた伝統的な手法による絵画全般を「日本画」と一括りにしたのもこの時代のことです。このジャンル分けは、1907(明治40)年に「洋画」「日本画」「彫刻」の3部門を対象とする官設の文部省美術展覧会(文展)が開設されるに至り、制度の上でも明確化されました。この時代、西洋美術の影響を大きく受けつつ、あるいはそれと一線を画して、芸術家たちは様々な表現を模索していきました。西洋の技術に学んだ人体デッサンや光の表現には、時としてぎこちなさも見られますが、芸術家たちの試行錯誤の軌跡が生き生きと感じられます。今回の2室は、冬から春へと向かう今の時期に合った作品も取り合わせてみました。日本近代の芸術家たちの新しい表現への歩みを、新しい生命の息吹を感じさせる春の情景とともにご覧ください。 3室 個へのまなざし 高村光太郎《手》1918年頃(撮影:大谷一郎) 1910(明治43)年、彫刻家で詩人の高村光太郎が発表した文章「緑色の太陽」に象徴されるように、明治時代末から大正時代にかけて、芸術家のものの見方や表現の仕方の多様性は大きく開けていきました。こうした動きは、例えば人物画ひとつを取ってもよく表れています。岸田劉生は「岸田の首狩り」と言われた1913年からの3年間に、自身や身近な人の肖像をその人間性にも肉薄するほどの密度で描き続けました。こちらを見据える画家の鋭い眼光は、見る者をとらえて離しません。秦テルヲは世紀末美術に関心を寄せつつ、くずおれたり打ちひしがれたりした人間像を多く描きました。紹介する作品は小さなペン画ですが、濃密な線描で人々の苦悶や悲哀に迫っています。加えて、身体のパーツをクローズアップした表現として、高村光太郎《手》と石垣栄太郎《腕》の対比にもご注目ください。これらは時代も制作背景も異なりますが、身体の一部分を凝視する姿勢に、人という存在への新たな関心の向け方が見て取れそうです。 4室 変貌する東京をみつめて 織田一磨《「東京風景」より 神楽阪》 1917年(展示期間:1月29日-3月17日) 近代都市の発展とともに、明治から昭和にかけて、日本の風景は大きく変貌を遂げました。なかでも東京は1923(大正12)年の関東大震災をはさみ、その姿を顕著に一変させました。版画家織田一磨(1882-1956)は、そうした時代の転換期にあって、都市の変貌を捉え続けた作家のひとりです。今回は移り変わる東京を見つめる作家の心のゆらぎを、二つの連作『東京風景』(1916年、全20点)と『画集銀座』(1928-1929年、第1輯と第2輯合わせ12点)を通して見ていきます。『東京風景』は、旧いものと新しいものが同居する雑然とした東京を版画にしたもの。そこには失われていく江戸風物や明治の光景を愛惜するまなざしと、近代化、都市化が進む東京を見出していくまなざしの両方が混在しています。しかし、昭和初期の『画集銀座』になると懐古趣味はなくなり、鉄筋のビルが建ち並ぶ大都市の光景、カフェーや映画館などのモダンな文化やハイカラな人々が描かれました。織田は近代都市東京を積極的に受け入れ、市民目線で、都市の活気を生き生きと伝えています。 5室 1930年代の幻想絵画 靉光《眼のある風景》1938年 1階で開催の企画展「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」に関連して、福沢がその前衛画家としての評価を確立した1930年代における、他の前衛画家たちの作品を特集します。これらの多くには、フランスのシュルレアリスム絵画の強い影響が認められるでしょう。しかし、ひとつひとつの作品をよく見ていくと、単なる模倣ではなく、イメージの連想などを駆使して作者のメッセージを象徴的に表そうとする意図を読み解くことができます。例えば北脇昇の、楓の種子を飛行機に見立てた作品には、始まったばかりの日中戦争との関係を見て取ることができますし、甘美な抒情にみちた浅原清隆の絵画が、間近に迫る戦争への不安と幼年時代への郷愁によって構成されていることも見逃せません。こうした婉曲的・象徴的な表現は、1930年代前半にプロレタリア芸術が政府の弾圧にあった後、表現の自由が狭められていく状況の中で生み出されました。そして、こうした表現のあり方を中心になって進めていたのが福沢一郎だったわけです。ぜひ、1階で展示される福沢一郎の作品と、この部屋に並ぶ作品とを比べてみてください。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋 6室 1941–1945|戦争/美術 松本竣介《Y市の橋》1943年 1937(昭和12)年に日中戦争が始まり、翌38年に国家総動員法が施行されると、国民は戦争への協力を迫られていきます。美術家もまた例外でなく、多くの画家が戦地に派遣されて戦争記録画を制作します。また自由で前衛的な表現への弾圧も行われ、展覧会の禁止や美術団体の解散といった事態に至ります。この部屋に並ぶ作品は、戦況が厳しさを増していく1941(昭和16)年(真珠湾攻撃)から45年(第二次世界大戦終結)の間に制作されたものです。戦争と美術の直接的な関係を分かりやすく伝えているように見えるのは戦争記録画です。また、それまでのスタイルを揺るぎなく継続させ、戦争の影響がほぼないかに見える作品、戦争への違和を間接的に示しているように見える作品もあります。この時代の表現を戦争か美術か、あるいは戦争協力か戦争反対かという二者択一の図式で整理するのはおそらく適当ではありません。どの作品にも戦争と美術とが含まれており、鑑賞において、その二つの要素を同時に見なければいけないという困難がここにはあります。 7室 1950–60年代|東か西か、右か左か 須田国太郎《犬》1950年 朝鮮戦争の特需による経済復興やサンフランシスコ講和条約調印などが生じた1950年代初頭、日本における美術の状況も変化を見せ始めます。たとえば無審査・自由出品を旨とする読売アンデパンダン展の発足、現代美術を扱う画廊や近代美術館のオープン、国際的な美術交流の増加といった出来事があげられます。そして国内における空前の高度経済成長、世界的には東西冷戦などを背景に、50年代半ばから60年代を通じ、美術表現は実に多様な方向へと分岐、展開していきます。この部屋に並ぶ作品は、50年代から60年代の20年の間に制作されたものです。そして、まったく同じ年に制作された2点がペアになっています。具象と抽象、自己の内面と外部の現実、ローカルなものとインターナショナルなものといったように、あえて差異が強調されるようなセレクションとしています。同じ年に制作された、異なる方向へと向かう2つの作品、その共通性と差異を見つけながら、50年代から60年代の美術の一端を鑑賞ください。 8室 時間の問題 時間を客観的に計測する単位としての1秒、1分、1時間、1日、1ヶ月、1年、1世紀…。1日の中での朝昼夜、1年の季節を区分する春夏秋冬。あるいは誕生から死まで、という生き物の一生。また現在を起点に、その前と後にある過去と未来といった時間の見方もあります。そして或る出来事が、客観的な時間としては1秒なのに、それを振り返った時に壮大な時間として追憶されるようなこともあるでしょう。さらには、もとには戻れない直線的な時間のとらえ方もあれば、輪廻転生のように円環的な時間のとらえ方もあります。時間、というのは実に変化に富んだものです。美術館に並ぶ作品は、すでに作り終えられたものです。その意味では、目の前にあるのは常に「過去」です。けれどその過去は一様な時間ではありません。鑑賞という「現在」において、わたしたちはそれぞれの作品に埋めこまれた、それぞれに多様な時間と出会うことになります。この部屋では、1970(昭和45)年から約10年の間に制作された作品を、「時間」を切り口にしてご紹介します。この時代は、美術において「時間の問題」がとりわけ注目された頃でもあります。 9室(1) 土田ヒロミ「自閉空間」(展示期間:1月29日-3月17日) 「自閉空間」は1971年に第8回太陽賞を受賞した作品です。作者土田ヒロミは福井県の出身。地元の大学を卒業後に化粧品会社に就職し、64年に東京に異動、仕事のかたわら写真学校で学び、写真家としての活動を始めたという経歴を持ちます。浅草で撮影されたこの連作は、劇的に変容する高度成長期の東京にあって、土着的な下町の文化や生活様式がしたたかに息づく浅草の町を、ひとつの閉ざされた空間=自閉空間と見立て、そこに地方出身者として東京に生きる自己の葛藤を重ね合わせることで、「浅草における自閉的自己体験」を見つめようとしています。粗い粒子や強いコントラスト、既成のイメージの複写など、さまざまな技巧を駆使することで、作品全体に、タイトルにふさわしい緊張感や不安感が生み出されています。この作品を、太陽賞の審査員の一人であった写真家木村伊兵衛は、「見方によってはゴーリキーの『どん底』の場面を彷彿させてくれた」と評しています。今回展示しているのは、太陽賞に30点の組作品として応募した、作者自身によるプリント全点です。 9室(2) 椎原治 光、かたち、速度(展示期間:3月19日-5月26日) 椎原治《卵》年代不詳 椎原治は、昭和戦前期に大阪の丹平写真倶楽部のメンバーとして活躍した写真家です。東京美術学校(現在の東京芸術大学)で油絵を学んだという経歴を持つ椎原は、同じ視覚表現である絵画と写真の共通性と差異について、明確な考えを持っていたようです。椎原は写真において実験的ともいうべき多様な作品にとりくんでいますが、絵画の仕事においては、意外にもその作風は写実的で穏健なものでした。おそらく椎原は、光の造形としての写真の特性にもとづき、暗室の中で光が生み出すさまざまな表現の可能性を追究することこそが、絵画にはない写真の面白さであると考えていたのでしょう。一方で、その写真作品に一貫して感じられる画面構成の確かさには、対象を正確に把握し、堅固な画面を構築する写実的な画家としての技量が現れています。多様で実験的な作品の背後にある、確固とした造形への志向が、光やかたち、そして速度といった写真作品にとっての基礎的な要素をめぐって、どのように作品に結びついているのか。こうした点にぜひご注目ください。 10室(1) 線にもいろいろある(展示期間:1月29日-3月17日) 今村紫紅《春さき》1916年 日本画を説明するのに「南画風」、「やまと絵風」などと言います。これは、絵をなりたたせる主題、形、色、線などが、複合的もしくは単体で、古典芸術の「南画」や「やまと絵」に通じる特徴をもっていることを意味しています。話を簡単にするために線だけに注目すると、「南画風」で使われるのは、かすれたりにじんだりする線です。富岡鉄斎や今村紫紅などです。「やまと絵風」では、ひらがなを書くような柔らかい線(吉川霊華など)や、針金のようなツーとした線(小林古径など)があります。ツーとした線は鉄線描とも呼ばれ、大正末から昭和にかけて、画家たちが法隆寺金堂壁画などを参考に使い始めた線でした。今回この部屋では、線がいろいろな作品を紹介します。個人様式を超えて、どのようなグループ分けだったら分かりやすいか、納得できるか、そんなことも考えながらご覧ください。手前のコーナーでは、画家たちの鑑賞陶磁趣味がうかがえる作品を紹介しています。このコーナーは作品を入れ替えながら5月26日まで続きます。 10室(2) 春まつり(展示期間:3月19日-5月26日) 川合玉堂《行く春》(左隻)1916年 重要文化財 毎年恒例となった「美術館の春まつり」の作品を今年はすこし多くして、この10室に花を描いた作品を集めてみました。剣持勇のラタン・スツールや清家清の移動式畳に腰かけて、ゆっくりと春をお楽しみいただこうという趣向です。春まつりの定番となっている川合玉堂の《行く春》(重要文化財)もこの部屋で公開しています。この作品には長瀞の春の光景が描かれていますが、水辺の桜が散りいそぐ風情は、ここから歩いて行ける千鳥ヶ淵とも通じ合います。また、跡見玉枝の《桜花図巻》に描かれるのはさまざまな種類の桜たち。全25図に40種類を超える希少な桜が描かれています。このなかには、しだれ桜、うこん桜、おおしま桜といった、当館から工芸館へと続く紀伊国坂に沿って、次から次へと開花時期を迎える桜たちも含まれています。春の一日、絵のなかの桜と、館の外の桜の競演をお楽しみください。 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで  *ギャラリー4(13室) イメージコレクター・杉浦非水展 11室 80年代のアラフォーたち ここでは1980年代の日本の作品を、絵画を中心に集めてみました。作者は、概ね、80年代に40歳を迎えることになったアーティストたちです。彼らは極めて多感な年頃において、1968(昭和43)年という、国家権力や既成の価値観に対する異議申し立てが噴出した激動の時代を体験しました。そして今度は1986(昭和61)年から始まるバブル景気を、アラフォーとして迎えたわけです。孔子の教えから、数え年にして40歳は「不惑」、すなわち判断に惑わなくなる年齢だと言われます。しかしアートの制作においては、マンネリ化を招く危険性もある難しい年齢だとも言えるでしょう。たとえば小嶋悠司はある新聞記事で、絵作りがわかってくる40代の危険性を説いています。一方、有元利夫は33歳になる年の元旦に「四十歳まであと七年。三十五歳までに何が出来るかどうか!!」と日記に書きつけ、実際35歳の年には安井賞という大きな賞を受けるものの、不惑を迎えずしてこの世を去ってしまいました。 12室 スミスにカロが出会ったら 当館は、2017年度にデイヴィッド・スミス(アメリカ合衆国出身)の《サークルIV》(1962年)を、そして2018年度にはアンソニー・カロ(英国出身)の《ラップ》(1969年)を購入しました。20世紀のアートを語る上で欠くことのできないふたりの彫刻家の重要作をコレクションに加えることができたわけです。実はこのふたりには、強いつながりがあります。カロは1959年にはじめてアメリカを訪れた際、同地でスミスとその作品に出会います。そして、自らの作品を、スミスと同じように、鉄板や鉄骨を溶接して彩色した抽象的なものへと変えるのです(もちろん他のアーティストや批評家との出会いも重要でした)。そんなカロの作品はしばしば絵画的と評されますが、あるジャンルの特性を別のジャンルに融合させることで新しい存在を生み出そうとする試みは、20世紀以降のアートにおいては本質的だとすら言えるでしょう。この部屋では、そうした作品を中心に集めてみました。 イベント  MOMATガイドスタッフによる所蔵品ガイド 休館日を除く毎日 2019年1月29日(火)~5月26日(日) 14:00-15:00 所蔵品ギャラリー(1Fエントランス集合) ※イベント開催日には中止する場合や、時間を変更する場合があります 所蔵品ギャラリーでは毎日、作品解説が行われています。当館のボランティア「MOMATガイドスタッフ」が、参加者のみなさまと会場をまわり、数点の作品を一緒に鑑賞しながら、作品についての理解を深められるようにお手伝いします。作品とテーマは、ガイド前に1階エントランスに掲示されます。約40名のガイドスタッフそれぞれ、作品とテーマが異なりますので、何度参加されてもお楽しみいただけます。 *「MOMATガイドスタッフ」のページもあわせてご覧ください。*「教育普及レポート」でも様子を写真付きで詳しく紹介しています。 MOMATガイドスタッフによるハイライト・ツアー 2019年2月3日(日)3月3日(日)5月5日(日) 11:00-12:00 所蔵品ギャラリー(4Fエレベーター前集合) 近代日本の美術の流れをたどりつつ、所蔵作品展「MOMATコレクション」の見どころを押さえたい方に。MOMATガイドスタッフが、参加者の皆様とともに4階から2階までをまわり、代表的な所蔵作品を、やさしく解説します。 キュレーター・トーク 時間の問題 2月2日(土) 三輪健仁 14:00-15:00 3階エレベーターホール 絵画における「動き」 3月23日(土)  鈴木勝雄 14:00-15:00 4階エレベータホール 福沢一郎の仲間たち 4月12日(金) 大谷省吾 18:00-19:00 4階第5室 つっこみどころは見どころ 5月24日(金) 蔵屋美香 18:00-19:00 4階エレベータ前 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F) 2019年1月29日(火)~ 5月26日(日) 10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)※入館は閉館30分前まで 月曜日[ただし2月11日、3月25日、4月1日、4月29日、5月6日は開館]、2月12日(火)、 5月7日(火) 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円) 一般 300円大学生 150円 ※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料※17時以降の入館は「MOMATコレクション」観覧料が一般300円、大学生150円になります。※お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。 ※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ)※本展の観覧料で、入館当日に限り、「イメージコレクター・杉浦非水展」(ギャラリー4、2F)、工芸館 所蔵作品展「近代工芸の名品― [特集展示]棗にまつわるエトセトラ」(1月29日~2月11日に限る)もご観覧いただけます。 毎月第一日曜日(2月3日、3月3日、4月7日、5月5日)、2月24日(日)、5月18日(土)(国際博物館の日) *2月24日(日)は天皇陛下御在位30年を記念して入館無料です。*所蔵作品展 「MOMATコレクション」、「イメージコレクター・杉浦非水展」(2階ギャラリー4)のみ 東京国立近代美術館

所蔵作品展 MOMATコレクション(2019.11.1–2020.2.2)

2019年11月1日- 2020年2月2日の所蔵作品展のみどころ MOMATコレクションにようこそ!19世紀末から今日に至る日本の近現代美術の流れを、国際的な関連も含めてご紹介します。 展示室はぜんぶで13室。まずは第1室「ハイライト」からご覧ください。当館選りすぐりの名品が凝縮されています。2室から13室まではおおよそ時代順に、部屋ごとにテーマをたてて、各時代の美術と社会の関係をさまざまな角度から見ることができます。今回は、会期前半(11月1日-12月15日)のみ、3階10室が企画展「鏑木清方 幻の《築地明石町》特別公開」の会場になります。 また、小林耕平《東・海・道・中・膝・栗・毛》(2016年、作家蔵)を特別展示します。弥次さん、喜多さんのかけあいで知られる江戸時代の滑稽本、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』に想を得た作品で、さまざまな場所に点在していますので、どうぞお見逃しないよう。 油彩、日本画、彫刻、版画、写真、映像、さらに最近は工芸作品も充実し、ヴァラエティ豊かな構成になっています。今期も盛りだくさんのMOMATコレクション、どうぞごゆっくりお楽しみください。 出品作品リスト 室重文音声ガイド作家名(和)題名(和)制作年技法・材質受入方法期間(始)期間(終)1室 0019鏑木清方墨田河舟遊1914絹本彩色文部省管理換2019/11/012019/12/151室  菱田春草雀に鴉1910紙本彩色文化庁管理換2019/12/172020/02/021室  増村益城乾漆流水文盛器1962漆、乾漆文化庁管理換2019/11/012020/02/021室  伊砂利彦水辺1975和紙、型染作者寄贈2019/11/012020/02/021室  松井康成練上嘯裂文茜手大壺1981陶器購入2019/11/012020/02/021室  和太守卑良芒雲花文器1985陶器購入2019/11/012020/02/021室  須田賢司楓造拭漆嵌装箱 湖上月夜2001木(楓)、象嵌石井本子氏寄贈2019/11/012020/02/021室  大角幸枝銀打出花器 濳龍2009銀、金購入2019/11/012020/02/021室●0001原田直次郎騎龍観音1890油彩・キャンバス寄託(護國寺蔵)2019/11/012020/02/021室●0029中村彝エロシェンコ氏の像1920油彩・キャンバス大里一太郎氏寄贈2019/11/012020/02/021室 0037藤田嗣治五人の裸婦1923油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/021室 0039佐伯祐三ガス灯と広告1927油彩・キャンバス文化庁管理換2019/11/012020/02/021室 0040古賀春江海1929油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/021室 0063香月泰男水鏡1942油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/021室  松本竣介Y市の橋1943油彩・キャンバス文化庁管理換2019/11/012020/02/021室  藤田嗣治アッツ島玉砕1943油彩・キャンバス無期限貸与2019/11/012020/02/021室  ポール・セザンヌ 大きな花束c.1892-95油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/021室 0024オスカー・ココシュカアルマ・マーラーの肖像1912油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/021室  オーギュスト・ロダントルソー制作年不詳ブロンズ岩波茂雄氏旧蔵、岩波雄二郎氏遺贈2019/11/012020/02/022室  小林古径加賀鳶1910絹本彩色文化庁管理換2019/11/012019/12/152室  尾竹竹坡風精1920絹本彩色購入2019/11/012019/12/152室  尾竹竹坡銀河宇宙1920絹本彩色購入2019/11/012019/12/152室  尾竹竹坡火精1920絹本彩色購入2019/11/012019/12/152室  尾竹竹坡流星1920絹本彩色購入2019/11/012019/12/152室  富岡鉄斎蓬莱仙境図1924紙本墨画淡彩坂本光浄氏寄贈2019/11/012019/12/152室  菱田春草松に月1906絹本彩色購入2019/12/172020/02/022室  横山大観布袋図c.1908絹本彩色寄託2019/12/172020/02/022室  尾竹竹坡宝の番人1920絹本彩色購入2019/12/172020/02/022室  尾竹竹坡天下廻り持1920絹本彩色購入2019/12/172020/02/022室  尾竹竹坡失題1920絹本彩色購入2019/12/172020/02/022室 0031富岡鉄斎教祖渡海図1921紙本墨画淡彩購入2019/12/172020/02/022室 0002黒田清輝落葉1891油彩・キャンバス田中千代氏寄贈2019/11/012020/02/022室●0004和田三造南風1907油彩・キャンバス文部省管理換2019/11/012020/02/022室  中沢弘光夏1907油彩・キャンバス文部省管理換2019/11/012020/02/022室●0017萬鉄五郎裸体美人1912油彩・キャンバス八木正治氏寄贈2019/11/012020/02/022室 0022萬鉄五郎もたれて立つ人1917油彩・キャンバス八木正治氏寄贈2019/11/012020/02/022室  山本森之助曲浦1908油彩・キャンバス文部省管理換2019/11/012020/02/022室  岸田劉生イブを待つアダム1912油彩・板鈴木良衛氏遺贈2019/11/012020/02/022室  岸田劉生自画像1914油彩・キャンバス杉本健吉氏寄贈2019/11/012020/02/022室 0012荻原守衛女1910ブロンズ文部省管理換2019/11/012020/02/023室  ジョルジュ・ブラック 女のトルソ1910-11油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/023室  アンリ・マティス ルネ、緑のハーモニー1923油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/023室  津田青楓婦人と金絲雀鳥1920油彩・キャンバス作者寄贈2019/11/012020/02/023室  津田青楓出雲崎の女1923油彩・キャンバス作者寄贈2019/11/012020/02/023室  黒田重太郎港の女1922油彩・キャンバス作者寄贈2019/11/012020/02/023室  石井柏亭ナポリ港1923油彩・キャンバス上山英三氏寄贈2019/11/012020/02/023室  住谷磐根工場に於ける愛の日課1923油彩・キャンバス作者寄贈2019/11/012020/02/023室  神原泰あるペシミストの手記 A(作品第6番)1923油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/023室  岡本唐貴静物1923油彩・キャンバス作者寄贈2019/11/012020/02/023室  村山知義コンストルクチオン1925油彩、紙、木、布、金属、皮浜徳太郎氏寄贈2019/11/012020/02/023室  古賀春江女1924油彩・キャンバス高松太郎氏寄贈2019/11/012020/02/023室  古賀春江海女1923水彩・紙高松太郎氏寄贈2019/11/012019/12/153室  古賀春江海女1923水彩、鉛筆・紙高松太郎氏寄贈2019/12/172020/02/023室   「二科展と震災」『みづゑ』第224号 (1923年10月)    2019/11/012019/12/153室   『二科展』(第10回)目録(二科會、1923年)   2019/11/012019/12/153室   『東海道漫画紀行』 東京漫画会(編) 朝香屋書店 1922年   2019/11/012019/12/153室   『大震災畫集』 日本漫画会(著) 金尾文淵堂 1923年   2019/11/012019/12/154室  川瀬巴水「東海道風景選集」より 三保の松原1931木版(多色)購入2019/11/012019/12/154室  川瀬巴水「東海道風景選集」より 品川1931木版(多色)購入2019/11/012019/12/154室  川瀬巴水「東海道風景選集」より 相州前川の雨1932木版(多色)購入2019/11/012019/12/154室  川瀬巴水「東海道風景選集」より 鳴海瑞泉寺1932木版(多色)購入2019/11/012019/12/154室  川瀬巴水「東海道風景選集」より 静岡 浅間神社1934木版(多色)購入2019/11/012019/12/154室  川瀬巴水「東海道風景選集」より 日本橋(夜明)1940木版(多色)購入2019/11/012019/12/154室  川瀬巴水「東海道風景選集」より 田子の浦の夕1940木版(多色)購入2019/11/012019/12/154室  川瀬巴水「東海道風景選集」より 東海道 島田1942木版(多色)購入2019/11/012019/12/154室  川瀬巴水「旅みやげ第一集」より 陸奥 蔦温泉1919木版(多色)購入2019/11/012019/12/154室  川瀬巴水「旅みやげ第一集」より しほ原 あら湯の秋1920木版(多色)購入2019/11/012019/12/154室  川瀬巴水「旅みやげ第二集」より 奈良二月堂1921木版(多色)購入2019/11/012019/12/154室  川瀬巴水「旅みやげ第二集」より 晴天の雪(宮島)1921木版(多色)購入2019/11/012019/12/154室  川瀬巴水「旅みやげ第三集」より 加賀八田 秋の虹1924木版(多色)購入2019/11/012019/12/154室  川瀬巴水「旅みやげ第三集」より 白馬山より見たる朝日獄1924木版(多色)購入2019/11/012019/12/154室  恩地孝四郎[作品]1914木版(多色)購入2019/12/172020/02/024室  恩地孝四郎愚人願求1914木版(多色)購入2019/12/172020/02/024室  恩地孝四郎抒情 『あかるい時』1915木版(多色)購入2019/12/172020/02/024室  恩地孝四郎抒情 いとなみ祝福せらる1915木版(多色)山口貴久男氏、美恵氏寄贈2019/12/172020/02/024室  恩地孝四郎抒情 慈に泪す1915木版(多色)山口貴久男氏、美恵氏寄贈2019/12/172020/02/024室  恩地孝四郎母と子1917木版(多色)購入2019/12/172020/02/024室  恩地孝四郎水浴c.1920木版(多色)購入2019/12/172020/02/024室  恩地孝四郎浴後1926木版(多色)購入2019/12/172020/02/024室  恩地孝四郎人体考察(髪)1927木版(多色)購入2019/12/172020/02/024室  恩地孝四郎海にゐる人物c.1930木版(多色)購入2019/12/172020/02/024室  恩地孝四郎黒葡萄切子鉢1931木版(多色)恩地邦郎氏寄贈2019/12/172020/02/024室  恩地孝四郎男の胴c.1938木版(多色)購入2019/12/172020/02/024室  恩地孝四郎巌の内c.1939木版(多色)、手彩色、コラージュ購入2019/12/172020/02/025室  小出楢重海1930油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/025室  石垣栄太郎リンチ1931油彩・キャンバス石垣綾子氏寄贈2019/11/012020/02/025室  吉原治良朝顔と土蔵c.1931-34油彩・キャンバス清水夏生氏寄贈2019/11/012020/02/025室  須田国太郎法観寺塔婆1932油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/025室 0051安井曽太郎奥入瀬の溪流1933油彩・キャンバス文化庁管理換2019/11/012020/02/025室  安井曽太郎松原氏像1937/38-44油彩・キャンバス松原久人氏寄贈2019/11/012020/02/025室  梅原龍三郎桜島(青)1935油彩・キャンバス川口松太郎氏寄贈2019/11/012020/02/025室  長谷川三郎アブストラクション1936油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/025室  藤島武二麻姑献壽1937油彩・キャンバス武廣恭子氏寄贈2019/11/012020/02/025室  北脇昇空港1937油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/025室  杉全直轍1938油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/025室  北川民次ランチェロの唄1938テンペラ・紙購入2019/11/012020/02/025室 0062靉光眼のある風景1938油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/025室  靉光蝶1942油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/025室  浜田浜雄ユパス1939油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/025室  国吉康雄二つの世界1939油彩・キャンバス寄託2019/11/012020/02/025室  藤田嗣治リオの人々c.1932水彩・紙購入2019/11/012019/12/155室  藤田嗣治ラパスの老婆1932墨、水彩・紙購入2019/12/172020/02/025室  ポール・ジャクレー 「世界風俗版画集」より 鯉を売る老婆、茨城県水郷1934木版(多色)藤懸さと氏寄贈2019/11/012019/12/155室  ポール・ジャクレー 清馨さん1935木版(多色)藤懸さと氏寄贈2019/12/172020/02/025室  靉光作品1940墨・紙購入2019/11/012019/12/155室  靉光蛾c.1941墨・紙購入2019/12/172020/02/025室   『アブストラクトアート』 長谷川三郎(著) アトリヱ社 1937年   2019/11/012020/02/025室   『長谷川三郎氏滞欧作品展』出品目録(紀伊国屋書店、1933年)   2019/11/012020/02/026室  新井勝利航空母艦上に於ける整備作業(三部作ノ内一)c.1943紙本彩色無期限貸与2019/11/012020/02/026室  新井勝利航空母艦上に於ける整備作業(三部作ノ内二)c.1943紙本彩色無期限貸与2019/11/012020/02/026室  新井勝利航空母艦上に於ける整備作業(三部作ノ内三)c.1943紙本彩色無期限貸与2019/11/012020/02/026室  加藤栄三設営隊の活躍1943紙本彩色無期限貸与2019/11/012020/02/026室  松見吉彦十二月八日の租界進駐c.1942油彩・キャンバス無期限貸与2019/11/012020/02/026室  藤田嗣治○○部隊の死闘−ニューギニア戦線1943油彩・キャンバス無期限貸与2019/11/012020/02/026室  中村研一珊瑚海海戦1943油彩・キャンバス無期限貸与2019/11/012020/02/026室  宮本三郎海軍落下傘部隊メナド奇襲1943油彩・キャンバス無期限貸与2019/11/012020/02/026室   『大東亞戦美術』第二輯 朝日新聞社企畫局(編) 朝日新聞社 1943年   2019/11/012020/02/027室  末松正樹コンポジション1949油彩・キャンバス作者寄贈2019/11/012020/02/027室 0069岡本太郎燃える人1955油彩・キャンバス作者寄贈2019/11/012020/02/027室  北川民次画家の家族1969油彩・キャンバス文化庁管理換2019/11/012020/02/027室  末松正樹自画像1944鉛筆・紙香山万里惠氏寄贈2019/11/012020/02/027室  末松正樹作品1944鉛筆・紙香山万里惠氏寄贈2019/11/012020/02/027室  末松正樹作品1944鉛筆・紙香山万里惠氏寄贈2019/11/012020/02/027室  末松正樹作品1944鉛筆・紙香山万里惠氏寄贈2019/11/012020/02/027室  末松正樹作品1945鉛筆・紙香山万里惠氏寄贈2019/11/012020/02/027室  末松正樹作品1945鉛筆・紙香山万里惠氏寄贈2019/11/012020/02/027室  末松正樹作品1945鉛筆・紙香山万里惠氏寄贈2019/11/012020/02/027室  末松正樹作品1945鉛筆・紙香山万里惠氏寄贈2019/11/012020/02/027室  末松正樹作品1945鉛筆・紙香山万里惠氏寄贈2019/11/012020/02/027室  末松正樹作品1945鉛筆・紙香山万里惠氏寄贈2019/11/012020/02/027室  末松正樹作品1945鉛筆・紙香山万里惠氏寄贈2019/11/012020/02/027室  末松正樹作品1945鉛筆・紙香山万里惠氏寄贈2019/11/012020/02/027室  末松正樹作品1946鉛筆・紙香山万里惠氏寄贈2019/11/012020/02/027室  オットー・エグラウ 原子炉1957水彩、コンテ・紙作者寄贈2019/11/012020/02/027室  北川民次狂女1957リトグラフ久保貞次郎氏寄贈2019/11/012019/12/157室  北川民次犬1957リトグラフ久保貞次郎氏寄贈2019/11/012019/12/157室  北川民次サボテン1957リトグラフ久保貞次郎氏寄贈2019/12/172020/02/027室  北川民次バッタ1958銅版久保貞次郎氏寄贈2019/12/172020/02/027室  長谷川潔原子力時代と平和1958銅版寄託2019/11/012020/02/027室  川田喜久治「地図」より 原爆ドーム 太田川 広島1960-65プラチナ・プリント購入2019/11/012020/02/027室  川田喜久治「地図」より 原爆ドーム 観光者 落書き 広島1960-65プラチナ・プリント購入2019/11/012020/02/027室  イサム・ノグチあかり 33S(BB3スタンド)c.1952竹、和紙、鉄 2019/11/012020/02/027室  亀倉雄策原子エネルギーを平和産業に!1990 (original 1956 )オフセット作者寄贈2019/11/012020/02/027室  原弘世界の児童画1954オフセット 2019/11/012020/02/027室   日本の児童画1954-67鉛筆、オイルパステル、水彩、その他・紙日本放送協会寄贈2019/11/012020/02/027室   『世界の児童画』展図録(国立近代美術館、1954年)     7室   『芸術新潮』第5巻第11号 (1954年11月)      7室   池田栄「「多古子供アトリエ」の実態」『美術手帖』第60号 (1952年9月)     7室   今泉篤男「よい絵・よくない絵」『美術手帖』第106号 (1956年3月)      7室   「世界の児童画」『アトリエ』第316号 (1953年3月)     7室   『日本アンデパンダン展』(第5回)目録(読売新聞社、1953年)     7室   『日本アンデパンダン展』(第6回)目録(読売新聞社、1954年)     7室   『戦後児童画の一断面展 : 多古子供アトリエと読売アンデパンダン展』図録(目黒区美術館、1994年)     7室   『裸の王様』 開高健(著) 文藝春秋新社 1958年     7室   「廣島計画 1946~1953」『新建築』第29巻第1号 (1954年1月)     7室   『ノグチ』 イサム・ノグチ(著) 美術出版社 (1953年)     8室  丸木俊(赤松俊子)解放され行く人間性1947油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/028室  山下菊二植民地工場1951油彩・キャンバス竹本實三氏遺贈2019/11/012020/02/028室  山下菊二あけぼの村物語1953油彩・ドンゴロス購入2019/11/012020/02/028室  尾藤豊シベリア紀行1958油彩・キャンバス尾藤実子氏寄贈2019/11/012020/02/028室  石井茂雄巣の人々1959銅版石井茂樹氏寄贈2019/11/012020/02/028室  山下菊二《あけぼの村物語》関連資料c.1953鉛筆、インク・紙小池英明氏、市成榮氏寄贈2019/11/012020/02/028室  河原温浴室11953鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室21953鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室31953鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室41953鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室51953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室61953-54鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室71953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室81953鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室91953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室101953鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室111953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室121953鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室131953鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室141953鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室151953鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室161953鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室171953-54鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室181953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室191953鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室201953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室211953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室221953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室231953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室241954鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室251953鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室261954鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室271953-54鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温浴室281954鉛筆・紙作者寄贈2019/11/012019/12/158室  河原温物置小屋の中の出来事11954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事21954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事31954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事41954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事51954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事61954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事71954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事81954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事91954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事101954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事111954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事121954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事131954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事141954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事151954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事161954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事171954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事181954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事191954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事201954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事211954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事221954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事231954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事241954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事251954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事261954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事271954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事281954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事291954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事301954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室  河原温物置小屋の中の出来事311954鉛筆・紙作者寄贈2019/12/172020/02/028室   紙芝居『お母さんの話』稲庭桂子 文/岩崎ちひろ 画教育紙芝居研究会編(1950年、日本紙芝居幻灯株式会社)   2019/11/012020/02/028室   針生一郎「あたらしいリアリズムのために―『ニッポン展』によせて」『美術批評』第19 号 (1953 年7月)   2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954-56ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954-56ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954-56ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954-56ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954-56ゼラチン・シルバー・プリント作者寄贈2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954-56ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954-56ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954-56ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954-56ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954-56ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/029室  奈良原一高「無国籍地」より1954-56ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/0210室 0013尾竹竹坡おとづれ1910紙本彩色文部省管理換2019/12/172020/02/0210室  徳岡神泉椿c.1922絹本彩色徳岡政子氏寄贈2019/12/172020/02/0210室  速水御舟山椿1923絹本彩色寄託2019/12/172020/02/0210室  川崎小虎萠出づる春1925絹本彩色作者寄贈2019/12/172020/02/0210室  速水御舟蟻1926紙本墨画寄託2019/12/172020/02/0210室  奥村土牛胡瓜畑1927絹本彩色作者寄贈2019/12/172020/02/0210室 0049小茂田青樹虫魚画巻1931紙本彩色購入2019/12/172020/02/0210室  村上華岳椿1938紙本墨画谷川徹三氏寄贈2019/12/172020/02/0210室  中村岳陵狭霧霽れゆく1955紙本彩色東京国立博物館管理換2019/12/172020/02/0210室  中村正義源平海戦絵巻 第1図(紅白吐霓)1964紙本彩色購入2019/12/172020/02/0210室  中村正義源平海戦絵巻 第2図(海戦)1964紙本彩色購入2019/12/172020/02/0210室  中村正義源平海戦絵巻 第3図(玉楼炎上)1964紙本彩色購入2019/12/172020/02/0210室  中村正義源平海戦絵巻 第4図(修羅)1964紙本彩色購入2019/12/172020/02/0210室  中村正義源平海戦絵巻 第5図(竜城煉獄)1964紙本彩色購入2019/12/172020/02/0210室  香月泰男かまきりn.d.油彩・キャンバス寄託2019/12/172020/02/0210室  香月泰男薊1938-1939油彩・キャンバス寄託2019/12/172020/02/0210室  速水御舟写生図巻(蛾・蝶・蜂・蝉 etc.)1925紙本彩色寄託2019/12/172020/02/0210室  岸田劉生蝸牛のいる植物n.d.墨・紙岸田鶴之助氏遺贈2019/12/172020/02/0210室  川端龍子パラオ島スケッチ トカゲ1934鉛筆、彩色・紙川端蕗子氏寄贈2019/12/172020/02/0210室  土田麦僊菊の写生c.1933鉛筆、彩色・紙草薙和三郎氏寄贈2019/12/172020/02/0210室  竹内栖鳳草相撲1937墨、朱墨、木炭、胡粉・紙購入2019/12/172020/02/023F、EVホール  デイヴィッド・スミス サークル IV1962鉄、彩色購入2019/11/012020/02/0211室  赤瀬川原平ヴァギナのシーツ(二番目のプレゼント)1961/94ゴム、アルミニウム、ガラス、真空管、木、その他購入2019/11/012020/02/0211室  中西夏之コンパクト・オブジェ1962ポリエステル樹脂、他購入2019/11/012020/02/0211室  三木富雄EAR NO.Y-81972アルミニウム購入2019/11/012020/02/0211室  中西夏之韻1960ラッカー、エナメル、砂・合板購入2019/11/012020/02/0211室  山口長男転1961油彩・合板購入2019/11/012020/02/0211室  菊畑茂久馬ルーレット1963エナメル・板購入2019/11/012020/02/0211室  赤瀬川原平架空の事実1963油性塗料、新聞紙、写真・ベニヤパネル購入2019/11/012020/02/0211室  宇佐美圭司還元 No.21963油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/0211室  オノサト・トシノブ(小野里利信)巴・黄1969油彩・キャンバス藤岡時彦氏寄贈―妻英子氏を偲んで2019/11/012020/02/0211室  アン・トゥルイット無題1967アクリリック・紙購入2019/11/012020/02/0211室  アン・トゥルイット無題1966アクリリック・紙石川忠夫氏寄贈2019/11/012020/02/0211室  ウロボンK・J高松・N中西・K村田「山手線事件」案内状1962焦げ穴・紙(活版印刷)赤瀬川尚子氏寄贈2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センター「第5次ミキサー計画」レセプション案内状/招待状1963インク(スタンプ)・紙(活版印刷)赤瀬川尚子氏寄贈2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センター「第5次ミキサー計画」ポスター1963オフセット印刷赤瀬川尚子氏寄贈2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センターハイレッド・センター名刺1963活版印刷赤瀬川尚子氏寄贈2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センターハイ・レッド通信 No.31963インク(スタンプ)・紙(活版印刷)赤瀬川尚子氏寄贈2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センターハイレッド・シール1964印刷・紙赤瀬川尚子氏寄贈2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センター特報!通信衛星は何者に使われているか!1964インク(スタンプ)・紙(活版印刷)赤瀬川尚子氏寄贈2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センター「シェルター計画」より 「シェルター計画」招待状1964インク・紙(活版印刷)購入2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センター「シェルター計画」より 「シェルター計画」来館者の心得1964活版印刷購入2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センター「シェルター計画」より 「シェルター計画」インストラクション1964活版印刷購入2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センター「シェルター計画」より 「シェルター計画担当 ハイレッド・センター」名刺1964活版印刷購入2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センター「シェルター計画」より 「シェルター模型(川仁宏)」1964写真、木購入2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センター「シェルター計画」より 「人体展開図写真(横尾忠則)」1964ゼラチン・シルバー・プリント購入2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センター「シェルター計画」より 「人体展開図写真(風倉匠)」1964湿式印刷購入2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センター「シェルター計画」より 「シェルター計画」カルテ1964インク・紙(活版印刷)購入2019/11/012020/02/0211室  ハイレッド・センター「シェルター計画」より 「帝国ホテル領収書」1964インク(タイプ)・紙(活版印刷)購入2019/11/012020/02/0211室  和泉達ハイレッド・センター資料収集プランの草案1971インク(一部スタンプ)・紙赤瀬川尚子氏寄贈2019/11/012020/02/0211室   『オノサト・トシノブ展』図録(南画廊、1969年)   2019/11/012020/02/0211室   『山口長男個展』図録(南画廊、1961年)   2019/11/012020/02/0211室   『菊畑茂久馬個展』図録(南画廊、1964年)   2019/11/012020/02/0211室   『トルーイット展』図録(南画廊、1964年)   2019/11/012020/02/0211室   『三木富雄展』図録(南画廊、1965年)   2019/11/012020/02/0211室   『美術手帖』第227号 (1963年10月号増刊)   2019/11/012020/02/0211室   「山手線を一周する…」『美術手帖』第213号 (1962年12月号)   2019/11/012020/02/0212室  荒川修作作品1960セメント、綿、布、金属、藁、木箱購入2019/11/012020/02/0212室  高松次郎遠近法の椅子とテーブル1966-67木、ラッカー購入2019/11/012020/02/0212室  ロバート・スミッソンノンサイト(デス・バレーの南、127号線上のリッグスとシルヴァー湖の間で採取された白亜)1968彩色されたスティール製容器、白亜、グラファイト、ゼラチン・シルバー・プリント、地図購入2019/11/012020/02/0212室  アンソニー・カロラップ1969スティールに彩色購入2019/11/012020/02/0212室  菅木志雄Protrusion #0761981木購入2019/11/012020/02/0212室  黒川弘毅Golem No.91984-85ブロンズ作者寄贈2019/11/012020/02/0212室  黒川弘毅Golem No.181985-86ブロンズ作者寄贈2019/11/012020/02/0212室  黒川弘毅Golem No.81984-85ブロンズ購入2019/11/012020/02/0212室  菅野聖子レヴィ・ストロースの世界 I1971アクリリック・キャンバス荒井玲子氏寄贈2019/11/012020/02/0212室  クロード・ヴィアラ 無題(緑)1974アクリリック・合繊布購入2019/11/012020/02/0212室  鈴木省三森 III1983油彩、オイルスティック、パステル・ゴム板購入2019/11/012020/02/0212室  草間彌生天上よりの啓示1989アクリリック・キャンバス購入2019/11/012020/02/0212室 0087小林正人絵画=空1985-86油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/0212室  テリー・ウィンターズ 桑実胚 I1983油彩・リネン購入2019/11/012020/02/0212室  榎倉康二二つのしみ1972シルクスクリーン・フェルト、テント綿布作者寄贈2019/11/012020/02/0212室  ブリジット・ライリー 無題1979孔版購入2019/11/012020/02/0212室  ブリジット・ライリー 無題1979孔版購入2019/11/012020/02/0212室  辰野登恵子May-7-911991リトグラフシロタ画廊寄贈2019/11/012020/02/0212室   ビル・ヴィオラ映り込む池1977-79ヴィデオ(デジタル・ベータカムに変換)、カラー、サウンド、7分購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  ジョエル・シャピロ無題1979油性塗料・木寄託2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  村上隆ポリリズム1991FRP、鉄、タミヤ1/35アメリカ歩兵フィギュア(西ヨーロッパ戦域)購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  村上隆サインボード TAMIYA1992合板、ステッカー、焼印小山登美夫ギャラリー寄贈2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  村上隆サインボード TAKASHI1992合板、ステッカー、焼印小山登美夫ギャラリー寄贈2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  大竹伸朗トルソとギター1988染料、紙、綿テープ、鉄、ワイヤ、ホチキス、本、木製の船の部品、その他作者寄贈2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  奈良美智Harmless Kitty1994アクリリック・綿布購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4) 0088ゲルハルト・リヒター 抽象絵画(赤)1994油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  イケムラレイコ横たわる少女1997油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  正木隆造形 00-32000油彩・綿布正木建治氏寄贈2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  正木隆造形 01-202001油彩・キャンバス株式会社 ヒトスギ寄贈2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  丸山直文Garden 12003アクリリック・綿布購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  堂本右美Kanashi-112004油彩・キャンバス購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  中原浩大無題c.1992-94水彩・紙購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  中原浩大無題c.1992-94ミクストメディア・紙購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  中原浩大無題c.1992-94油性ペン、水性ペン、アクリリック・紙購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  中原浩大無題c.1992-94油性ペン、鉛筆、アクリリック・紙購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  中原浩大金魚を見ているc.1992-94オイルパステル・紙購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  新井卓「Here and There ──明日の島」より 2012年1月10日、遠藤定昭、斗蔵満、相馬市松川浦2012ダゲレオタイプ購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  新井卓「Here and There ──明日の島」より 2012年1月12日、検問所、川内村2012ダゲレオタイプ購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  新井卓「EXPOSED IN A HUNDRED SUNS/百の太陽に灼かれて」より 2012年2月16日、第五福竜丸の船室に遺されたカレンダー2012ダゲレオタイプ購入2019/11/012020/02/0213室(Gallery4)  新井卓「Here and There―明日の島」より 2012年2月19日、飯舘村から避難した母子、福島市2012ダゲレオタイプ作者寄贈2019/11/012020/02/021~13室  小林耕平東・海・道・中・膝・栗・毛2016ヴィデオ・インスタレーション作家蔵 courtesy of ANOMARY2019/11/012020/02/022F、EVホール 0090アントニー・ゴームリー 反映/思索2001鋳鉄購入2019/11/012020/02/022F、EVホール  田中功起一つのプロジェクト、七つの箱と行為、美術館にて2012HDヴィデオ カラー サウンド 13分33秒、段ボール、椅子他購入2019/11/012020/02/02本館2F  ジュリアン・オピー 「日本八景」より 国道百三十六号線から見る雨の松崎港2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入2019/11/012020/02/02本館2F  ジュリアン・オピー 「日本八景」より 真鶴半島の上の月2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入2019/11/012020/02/02本館2F  ジュリアン・オピー 「日本八景」より 国道三百号線からみる本栖湖の富士山2007映像インスタレーション(液晶モニター1台、コンピューター)購入2019/11/012020/02/022Fテラス 0084イサム・ノグチ 門1969鋼鉄、彩色購入2019/11/012020/02/02本館前庭  多田美波Chiaroscuro1979ステンレススチール、硬質ガラス購入2019/11/012020/02/02本館屋外  木村賢太郎七つの祈り1969石購入2019/11/012020/02/02本館屋外  マリノ・マリーニ あるイメージの構想1969-70ブロンズ文化庁管理換2019/11/012020/02/02 今会期に展示される重要文化財指定作品 ■今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 原田直次郎 《騎龍観音》(1890年) 寄託作品(護國寺蔵)和田三造《南風》(1907年)萬鉄五郎《裸体美人》(1912年)中村彝《エロシェンコ氏の像》(1920年) 展覧会構成 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムをご利用いただけます。 1室 ハイライト 佐伯祐三《ガス灯と広告》1927年 3,000m²に200点以上が並ぶ、所蔵作品展「MOMATコレクション」。その冒頭を飾るのは、重要文化財を含むコレクションの精華をご覧いただく「ハイライト」です。今回、日本画は、会期の前半(11月1日-12月15日)には、「鏑木清方 幻の《築地明石町》特別公開」にあわせて、第8回文展で二等賞を受賞した鏑木清方《墨田河舟遊》を紹介します。また、後半(12月17日-2020年2月2日)には、明治天皇遺愛の作品と伝わる菱田春草《雀に鴉》が並びます。工芸は、陶磁、染織、金工、木工、漆工と多彩なジャンルの作品を一堂に集めました。それぞれの作品の素材や技法に注目してお楽しみください。洋画は、重要文化財の原田直次郎《騎龍観音》、中村彜《エロシェンコ氏の像》をはじめ1940年代まで各時代を代表する作品が並びます。人気の藤田嗣治は、パリ時代の《五人の裸婦》と戦争記録画《アッツ島玉砕》が展示されますので、両者を比較してみてください。また日本のアーティストに多大な影響を与えたセザンヌやロダンといった海外の作家たちの作品もご覧いただけます。 2室 1912年|明治/大正 萬鉄五郎《裸体美人》1912年 重要文化財 重要文化財の和田三造《南風》と萬鉄五郎《裸体美人》が隣り合っています。どちらも画面中央の人物は赤い腰巻をして、堂々としています。一方は筋骨隆々の男性、もう一方は草地におおらかに寝そべる女性。《裸体美人》の横に並ぶのは、萬が5年後に描いた同じく裸婦像、《もたれて立つ人》です。さて、それぞれの制作年に注目してみましょう《南風》は明治の終わり、《もたれて立つ人》が大正の初め、そして間に挟まれた《裸体美人》は、ちょうど明治から大正へと改元する1912年に描かれています。明治期の美術が、近代的な国民国家として歩み始めた新生日本の文化的なアイデンティティ創出に深く関わったとすれば、大正期の美術は芸術家の個の視点を尊重したところに特徴があります。1907年に開設された文展(文部省美術展覧会)が認める穏健なリアリズムに対抗するかのように、大正期に登場した若く野心的な作家達は、西欧のフォーヴィスムやキュビスムや未来派を吸収した新傾向を次々に展開していきました 3室 1923年9月1日|第10回二科展 古賀春江 《海女》1923年頃(展示期間:11月1日-12月15日) 「天災は忘れた頃にやってくる」、これは物理学者の寺田寅彦の言葉とされます。1923(大正12)年9月1日11時58分、マグニチュード7.9の巨大地震が関東地方を襲います。揺れによる建物の倒壊よりも火災の被害の方がはるかに大きく、地震直後に発生した火災はまたたくまに東京の中心部を焼き尽くし、壊滅的な被害を与えました。この地震発生時、第10回二科展を見るため上野におもむいた寺田は、友人の画家、津田青楓と会場施設の喫茶室にいて、その時の様子を物理学者ならではの視点で文章に残しています。二科展とは、官設の文展・帝展へ不満を持った作家たちによる団体「二科」が開催する公募展です。第10回はアンリ・マティスやジョルジュ・ブラックなど同時代フランスの画家による特別陳列も企画されました。震災により東京での展示は1日のみで中止となりますが、10月に大阪へと巡回しています。この部屋では、10回二科展に実際に出品されていた作品を中心に、1920年代の美術表現、および芸術と震災の関わりについて紹介します。 4室(1) 旅の版画家、川瀬巴水(展示期間:11月1日-12月15日) 川瀬巴水《「旅みやげ 第一集」より しほ原 あら湯の秋》 1920年 川瀬巴水は、日本各地の風景を瑞々しい感性で捉えた作品で「旅の版画家」として知られます。また明治以降衰退の道をたどっていた浮世絵版画(錦絵)の復興運動に関わった一人で、錦絵同様に、プロデューサーである版元、絵師、彫師、摺師の協同作業によって制作されていることも特徴です。鏑木清方に日本画を、岡田三郎助に油絵を学んだ川瀬が版画家として立つ決心をしたのが1918(大正7)年。21年の展覧会に際して出版された『川瀬巴水創作板画解説』では、清方が「川瀬の行く途は恐らく尽くるところがないであらう」と激励の言葉を寄せています。何が好きかと聞かれれば「旅行!」と即答したという川瀬が、旅に取材した最初の連作であり、また彼の作風を決定づけたのが「旅みやげ第一集」です。そして翌年、関西や北越地方への旅から生まれたのが「旅みやげ第二集」、関東大震災後初の連作となったのが「旅みやげ第三集」です。また1910年代末から20年代の作品に続いて、今回は川瀬の30年代以降の仕事の中から「東海道風景選集」を紹介します。 4室(2) 抽象の先駆者、恩地孝四郎(展示期間:12月17日-2020年2月2日) 恩地孝四郎《抒情 『あかるい時』》 1915年 日本における抽象美術の先駆者である版画家・恩地孝四郎。1910年代に始まる抽象的な表現を中心に、昭和戦前期までの作品を紹介します。恩地は10代で竹久夢二に師事し、1914(大正3)年、東京美術学校に通う田中恭吉・藤森静雄とともに、木版画と詩の同人誌『月映』(つくはえ)を創刊します。この『月映』誌上で展開されたのが、日本における最初の抽象表現ともされる「抒情」シリーズです。「抒情」について恩地は以下のように述べています。「あらゆるものが生気を以て迫る。快美以上の美を以てかがやく。それらの力が私の生活を緊密にする。心の底から衝いて来る。感情の全体を一連の振動体とする。心が手に流れ、手が紙を走る。そうした所に私の抒情画が成り立つ」(「抒情画について」『感情』20号、1918年)。天を仰ぐ人影らしき形が認められる半抽象的な《愚人願求》に始まり、円弧の複合による《抒情 『あかるい時』》を経て、半透明の色面の擦り重ねによる《抒情 いとなみ祝福せらる》へと至る、恩地の抽象表現の展開をお楽しみください。 5室 1930年代|モダンの実験と成熟 北脇昇《空港》1937年 この部屋では、1930年代の美術動向をいくつかのトピックから紹介します。  たとえば前衛的表現の受け皿となった画廊の活動。官設の文展・帝展や二科展などの公募団体展に対して、個展やグループ展で実験的、前衛的表現を模索する作家の発表の場として、紀伊國屋ギャラリー(新宿:1927年、銀座:1932年)など数多くの小画廊が誕生したのがこの時期です。新たなスペースで行われた展覧会は、当時「街頭展」と呼ばれました。 そして洋画の「成熟」もこの時代の特徴として挙げられます。明治、大正期から修練を積み、西洋の模倣=「切花」ではなく、西洋的写実と日本に根を張った感性との融合を目指した安井曽太郎や梅原龍三郎らは、この時期に表現上、ひとつの円熟を迎えます。 あるいは異国の画家。安井、梅原らの日本的な油絵の探求の一方、ヨーロッパや南北アメリカへ渡り、彼の地で制作を続けた日本人画家たちがいます。加えて日本で育ち、生涯制作を続けたフランス人版画家、ポール・ジャクレーなども興味深い存在です。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋 6室 1943年|第2回大東亜戦争美術展 中村研一《珊瑚海海戦》1943年 アジア・太平洋戦争下、軍の委嘱で制作された公式の戦争絵画を「作戦記録画」と呼びます。軍が主題を選び、戦地に派遣された画家が制作、作品は完成後に軍に収められ、戦争関連の展覧会に出品されて国内各地を巡回しました。今回はそのような展覧会のうち、1943(昭和18)年12月から翌年1月まで、東京都美術館で開かれた第2回大東亜戦争美術展を紹介します。出品370点と戦時中の戦争美術展で最大規模のこの展覧会は、半年かけて大阪、京都、福岡、佐世保、名古屋を巡回しました。1943年は、ガダルカナル島からの撤退やアッツ島での守備隊全滅、学徒兵出陣など戦局が悪化し、国民の生活も厳しさを増しつつあった時期です。にもかかわらず、主催者発表によれば、東京での動員は1ヵ月の会期で15万人を超えたといいます。この部屋に並ぶのは、すべて第2回大東亜戦争美術展の出品作です。当時の人々はこれらの絵が並ぶ展示空間で何を考え、鑑賞したのか、そして現在の私たちは、これらの絵から何を受け取るのでしょうか。 7室 1950年代(その1)|「核の時代」と「児童画ブーム」 1950年代の表現を二つのトピックから紹介します。まず「核の時代」。広島、長崎に原子爆弾が投下された1945(昭和20)年から8年後、東西冷戦下の国連総会でアイゼンハワー米国大統領が「平和のための原子力」と呼ばれる演説をします。1950年代は核の平和利用が議論された時代で、このテーマは芸術文化でも盛んに取り上げられます(原子力がエネルギー源のロボット『鉄腕アトム』の連載開始が1952年、水爆実験により目覚めた『ゴジラ』の公開が1954年)。もう一つは「児童画」の時代。画家の北川民次らが関わった創造美育協会による、子どもの精神解放を主眼にした理論・実践などによって、全国的な児童画ブームが生じます。教育現場だけでなく、「日本アンデパンダン展」にはプロの画家の作品に混じって児童画が出品され、また小説家の開高健が、児童画教育をテーマにした『裸の王様』で芥川賞を受賞するのも1957年のことです。開館間もない当館でも1954年に「世界の児童画」展が開かれ、児童画を「作品」として展示、そしてこの頃に描かれた児童画が、現在「資料」として所蔵されています。 8室 1950年代(その2)|前衛美術会とニッポン展 1953(昭和28)年、「課題をもった美術展 “ニッポン”」(ニッポン展)という展示が東京都美術館で開催されます。展覧会には、後に1950年代美術を語るうえで欠かすことのできない作品となる山下菊二《あけぼの村物語》や河原温〈浴室〉シリーズ(12月15日まで展示)などが含まれていました。この展覧会の共催に「前衛美術会」という左翼的な美術団体が名を連ねていました。《原爆の図》で知られる丸木位里、丸木俊(赤松俊子)、山下菊二、現在、絵本作家として知られるいわさきちひろ(岩崎知弘)など多様な作家が参画し、戦後間もない1947年に結成され、同年から「前衛美術展」を開催します。その7回展となる53年、反戦・反画壇志向の作家が結集した「青年美術家連合」(前衛美術会の山下もその一員でした)に、美術館の会場枠を貸出すかたちで開催されたのがニッポン展です。この部屋では前衛美術会およびニッポン展というトピックを入口に、1950年代の表現を紹介します。 9室 奈良原一高 「無国籍地」 奈良原一高の最初期作品「無国籍地」を紹介します。デビュー作「人間の土地」と並行して撮影されていたもので、隔絶された空間に生きる人々をめぐる「人間の土地」とは対照的に、ほぼ無人の空間と向き合った内省的な作品です。戦争の時代に育ち、10代半ばで敗戦を経験した奈良原にとって、戦後の社会空間は、「平和を見るよりは真空と不毛を味わわせ」るものだったといいます。作品の舞台、戦後廃墟となっていた軍需工場跡は、その真空で不毛に感じられた社会の象徴ととらえることができるでしょう。そこでの撮影とは、写真家として、また一人の青年として、自らの立脚点を見定めるような作業だったのかもしれません。この頃、美術史を学ぶ大学院生だった奈良原は、同世代の若い美術家たちとも親交があり、今回、第8室で展示されている河原温の《浴室》シリーズ(12月15日まで展示)のうち2点は、当初奈良原が河原から購入したものであったことが知られています。奈良原の「無国籍地」と河原の《浴室》や《物置小屋の中の出来事》(12月17日から展示)の同時代性にもご注目ください。 10室 「画家の眼、虫の眼」と「源平海戦絵巻」(展示期間:12月17日-2020年2月2日) 小茂田青樹《虫魚画巻》1931年 奥のコーナーでは、草花、そして虫をはじめとした小さな生物が描かれた作品を並べています。現実の草むらや森にたたずんだ時に経験するような、豊かな匂いや音、それに動きはありません。残念ながら野イチゴやビワなどをもいで食べることもできません。けれど、さまざまな画家たちの作品がこのように並ぶことで、視点は次々に切り替わり、一人の眼では普通経験することのない、豊かな自然の諸相に出会うことができます。細密な写生、装飾的な色面といったそれぞれの表現から、画家が世界をとらえる解像度のようなものが感じられるでしょう。ミクロな視点からマクロな視点まで、そのまなざしは実に多様です。さらに、それぞれの画家がまなざす対象としての虫を入口に、時に虫のまなざしまで想像しながら、ご覧いただければと思います。手前のコーナーでは、小泉八雲原作、小林正樹監督による映画『怪談』(1965年公開)のために描かれた大作(全5部作)、中村正義「源平海戦絵巻」シリーズを一挙公開いたします。 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで  *ギャラリー4(13室) 11室 1960年代|美術館ではない場所を二つ 1960年代の美術動向を二つの場所から紹介します。まず「南画廊」。志水楠男(1926-1979)が1956(昭和31)年、日本橋高島屋そばに設立した現代美術の画廊です。山口長男など日本の戦後美術の主要作家を扱う一方、59年、画家本人を招待して開催した「フォートリエ」展で大きな成功を収めます。以後1960~70年代を通じて、国内外の現代美術を紹介し、大きな影響力を持つ先進的画廊として注目を集め続けました。もう一つは高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之によって1963年春に結成された「ハイレッド・センター」。グループ名は3人の頭文字「高」「赤」「中」をつなげて英訳したものです。画廊での発表にとどまらず、都市空間に積極的に進出し、1964年の東京オリンピック開催中、銀座の街頭で行った「首都圏清掃整理促進運動」などのイベントを通して、芸術と日常生活との境界線を撹拌していきます。今回は帝国ホテルの一室で行ったイベント「シェルター計画」を中心に彼らの活動をご覧いただきます。 12室 1970-1980年代|独自かつ類似について 当館が扱う近代日本の美術の歴史において、西洋との関係は常に大問題として横たわっていて、その関係は模倣や受容という観点から語られがちです。この非対称の関係に対して、戦後美術においては「同時代的」という語りが増えていきます。日本で見られるある表現は、西洋の模倣でなく独自だ、しかし、同時代の西洋にその表現に類似するものが見つかる、というような。「同時代性」には「独自かつ類似」というニュアンスが含まれているわけです。ここには独自だけを突き進んだ先のガラパゴス化をどう評価するのかという問題もあるでしょう。テーブル、箱、しみ、規則的反復といった類似性によって、日本の作家と海外の作家が隣り合っています。このようなペアリングは並べる側の恣意的選択なのか、あるいは並べる必然性のある同時代性というものが存在するのかを少し気に留めてご覧ください。この同時代性(独自性/類似性)は、日本の戦後美術をどう評価し、歴史的に位置づけられるのか、という問題へとつながっていきます(ちなみに近年の日本では1980年代の美術が歴史化の対象になりつつあります)。 13室(ギャラリー4) 1990年代以降|「鑑賞」と「旅」 この部屋には主に1990年代以降の作品が並びます(部屋の外の田中功起、ジュリアン・オピー、アントニー・ゴームリーの作品も含めて)。そしてコレクション展内に点在する小林耕平《東・海・道・中・膝・栗・毛》も、ここでようやく同時代の作品と隣り合うことになります。小林の作品には「オブジェクトを鑑賞することで、十返舎一九『東海道中膝栗毛』を旅する」というコンセプトがあります。この「鑑賞」と「旅」という問題は、「日本の近現代美術の流れ(旅)」の「展観(鑑賞)」というコレクション展全体へと接続されます。小林の作品で展開する「鑑賞」の指南は、普通イメージされる「教える―学ぶ」という非対称的な関係にないことは大事です。指南する側は、時に指南される側から突っ込みを受けますが、これを小林は「制作者と鑑賞者の原作までの距離が同じになる」とします。そしてそのような「関係は、オブジェクトに対する観察を促すと同時に、概念やイメージを増幅させることでもある。増幅された作品はすでに作者も鑑賞者も乗り越えている」のだといいます。さて、「旅」の終わりに、作者も鑑賞者も乗り越えた作品に、出会えましたか? イベント  MOMATガイドスタッフによる所蔵品ガイド 休館日を除く毎日 2019年11月1日(金)~2020年2月2日(日)  14:00-15:00 所蔵品ギャラリー(1Fエントランス集合) ※イベント開催日には中止する場合や、時間を変更する場合があります。 所蔵品ギャラリーでは毎日、作品解説が行われています。当館のボランティア「MOMATガイドスタッフ」が、参加者のみなさまと会場をまわり、数点の作品を一緒に鑑賞しながら、作品についての理解を深められるようにお手伝いします。作品とテーマは、ガイド前に1階エントランスに掲示されます。約40名のガイドスタッフそれぞれ、作品とテーマが異なりますので、何度参加されてもお楽しみいただけます。 *「MOMATガイドスタッフ」のページもあわせてご覧ください。*「教育普及レポート」でも様子を写真付きで詳しく紹介しています。 MOMATガイドスタッフによるハイライト・ツアー 2019年11月3日(日)、12月1日(日)日程2020年1月5日(日)、2月2日(日) 11:00-12:00 所蔵品ギャラリー(4Fエレベーター前集合) 近代日本の美術の流れをたどりつつ、所蔵作品展「MOMATコレクション」の見どころを押さえたい方に。MOMATガイドスタッフが、参加者の皆様とともに4階から2階までをまわり、代表的な所蔵作品を、やさしく解説します。 キュレーター・トーク 「鑑賞」と「旅」 11月2日(土) 三輪健仁 14:00-15:00 1階エントランスホール 「廃墟へ/廃墟から」 1月10日(金) 鈴木勝雄 18:00-19:00 4Fエレベーター前 「戦後の児童画を見る」 1月19日(日) 細谷美宇 増田金吾(東京学芸大学名誉教授) 11:00-12:00 4階2室 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F) 2019年11月1日(金)~ 2020年2月2日(日) 10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)※入館は閉館30分前まで 月曜日[ただし11月4日、12月2日、2020年1月13日は開館]、11月5日(火)、年末年始(12月28日[土]-2020年1月1日[水・祝])、1月14日(火) 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円) 一般 300円大学生 150円※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料※金曜・土曜の17時以降の入館は「MOMATコレクション」観覧料が一般300円、大学生150円になります。※お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。 ※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ)※本展の観覧料で、入館当日に限り、工芸館 所蔵作品展「パッション20 今みておきたい工芸の想い」(12月20日-2020年3月8日)もご観覧いただけます。 毎月第一日曜日(11月3日、12月1日、2020年1月5日、2月2日) 、2020年1月2日*所蔵作品展 「MOMATコレクション」のみ*11月3日は全館無料です。 1階エントランスホール

所蔵作品展 MOMATコレクション(2020.6.16–10.25)

2020年6月16日-10月25日の所蔵作品展のみどころ MOMATコレクションにようこそ!今期はもともとオリンピック・パラリンピックにあわせた特別編を開催する予定でしたが、来年に延期となりました。そのかわり、新型コロナウィルス対策のためほとんどご覧いただけなかった今春の展示を、一部入れ替えてあらためてお届けいたします。 4階1室では、今春まで工芸作品の展示施設として東京で活動していた工芸館の石川県金沢市への移転を、工芸作品もまじえてご紹介するコーナーを設けました。また3階9室と10室の手前のスペースでは、バウハウスの特集を行います。モダン・デザインの展開に革新をもたらしたこのドイツの造形教育学校は、昨年がちょうど開校100周年でした。 4階4室では昭和初期に木版による花鳥画を手がけた小原古邨(祥邨)の特集を、そして2階ギャラリー4では、1930年代から40年代にかけて京都で活躍した前衛画家、北脇昇の小企画を開催します。 どうぞごゆっくり、お楽しみください。 今会期に展示される重要文化財指定作品 ■今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 原田直次郎 《騎龍観音》(1890年) 寄託作品(護國寺蔵)萬鉄五郎《裸体美人》(1912年)岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》(1915年)   3点の重要文化財(1点は寄託作品)についての解説は、名品選をご覧ください。 原田直次郎《騎龍観音》1890年 寄託作品 萬鉄五郎《裸体美人》1912年 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 作品リスト 展示内容、開館日、開館時間に変更が生じる場合がございます。詳細はホームページかハローダイヤル(050-5541-8600)でご確認願います。リストは各室毎に順不同です。 4F、EVホール  植田正治カコとミミの世界1949ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/234F、EVホール  植田正治土門拳と石津良介1949ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/251室  菱田春草梅に雀1911絹本彩色藤浦智子氏寄贈2020/06/162020/06/211室  結城素明囀(さえずり)1911紙本彩色購入2020/06/162020/06/211室  吉川霊華藐姑射之処子(はこやのしょし)1918紙本彩色購入2020/06/162020/06/211室  冨田溪仙紙漉き1928絹本彩色購入2020/06/162020/06/211室 0057小倉遊亀浴女 その一1938絹本彩色作者寄贈2020/06/162020/06/211室  富本憲吉色絵金銀彩四弁花文八角飾筥1955磁器文化庁管理換2020/06/232020/08/231室  ハンス・コパースペード・フォームc. 1970陶器購入2020/06/232020/10/251室  森野泰明海碧1972陶器作者寄贈2020/06/232020/10/251室  深見陶治陶筒 晨1991磁器中澤守正氏寄贈2020/06/232020/08/231室  稲垣稔次郎信州紬地型絵染着物 風1953絹、型染文化庁管理換2020/06/232020/08/231室  伊砂利彦ドビュッシー作曲「前奏曲I」のイメージより 野を渡る風1984-86紙、型染作者寄贈2020/06/232020/08/231室  伊砂利彦ドビュッシー作曲「前奏曲I」のイメージより ヴェール(帆)1984-86紙、型染作者寄贈2020/06/232020/08/231室  古賀フミ佐賀錦松皮菱文帯 波照間1989紙、絹、佐賀錦作者寄贈2020/06/232020/08/231室  松田権六菊水文飾筥1940漆、蒔絵寄贈2020/06/232020/08/231室  大場松魚平文朝箱1969漆、蒔絵、平文有賀早苗氏寄贈2020/06/232020/08/231室  松田権六蒔絵槇に四十雀模様二段卓1972漆、蒔絵、撥鏤文化庁管理換2020/06/232020/08/231室  生野祥雲斎白竹宗全花籃1969竹文化庁管理換2020/06/232020/08/231室  桂盛仁盒子 蟹1980四分一、金消作者寄贈2020/06/232020/08/231室  宇賀神米蔵緑映1980銅寄贈2020/06/232020/08/231室  石井康治礁1992ガラス、宙吹き購入2020/06/232020/08/231室  柳原睦夫紺釉金銀彩花瓶1971半磁器購入2020/08/252020/10/251室  熊倉順吉楽想1980陶器購入2020/08/252020/10/251室  森正洋シェルボール1982磁器作者寄贈2020/08/252020/10/251室  森正洋シェル皿1982磁器作者寄贈2020/08/252020/10/251室  本野東一構造の風景 A1956綿、蠟染作者寄贈2020/08/252020/10/251室  本野東一構造の風景 B1956綿、蠟染作者寄贈2020/08/252020/10/251室  鈴田照次一越縮緬地型絵染着物 松1962絹、型染文化庁管理換2020/08/252020/10/251室  松田権六長生の器1940漆、蒔絵、色漆寄贈2020/08/252020/10/251室  松田権六蒔絵桜鳥平卓1956漆、蒔絵、平文文化庁管理換2020/08/252020/10/251室  田口善国日蝕蒔絵飾箱1963漆、蒔絵文化庁管理換2020/08/252020/10/251室  宮崎珠太郎ねじり編み花篭 丸・三角・四角1998竹購入2020/08/252020/10/251室  越智健三黒い花器1958鉄、鍛造丸茂文彦氏寄贈2020/08/252020/10/251室  藤田喬平飾箱 天寿1984ガラス、型吹き購入2020/08/252020/10/251室●0001原田直次郎騎龍観音1890油彩・キャンバス寄託(護國寺蔵)2020/06/162020/10/251室  ポール・セザンヌ大きな花束c.1892-95油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/251室  ジョルジュ・ブラック女のトルソ1910-11油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/251室●0020岸田劉生道路と土手と塀(切通之写生)1915油彩・キャンバス文化庁管理換2020/06/162020/10/251室 0022萬鉄五郎もたれて立つ人1917油彩・キャンバス八木正治氏寄贈2020/06/162020/10/251室 0040古賀春江海1929油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/251室  ジョージア・オキーフタチアオイの白と緑―ペダーナル山の見える1937油彩・キャンバスジョージア・オキーフ財団寄贈2020/06/162020/10/251室  桂ゆき(ユキ子)作品1940油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/251室  丸木俊(赤松俊子)解放され行く人間性1947油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/251室 0086フランシス・ベーコンスフィンクス−ミュリエル・ベルチャーの肖像1979油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/251室  ゲルハルト・リヒターシルス・マリア2003油彩・キャンバス寄託2020/06/162020/10/251室  仲田定之助女の首1924白銅購入2020/06/162020/10/251室  舟越保武原の城1971ブロンズ購入2020/06/162020/10/252室  久米桂一郎ブレア島1891油彩・キャンバス寄託2020/06/162020/10/252室 0002黒田清輝落葉1891油彩・キャンバス田中千代氏寄贈2020/06/162020/10/252室  安井曽太郎春の家1911油彩・キャンバス購入2020/06/162020/08/232室  太田喜二郎新緑の頃1911油彩・キャンバス太田菊枝氏寄贈2020/06/162020/10/252室  太田喜二郎桑つみ1916油彩・キャンバス文部省管理換2020/06/162020/10/252室  太田喜二郎田植1916油彩・キャンバス太田菊枝氏寄贈2020/06/162020/10/252室  南薫造六月の日1912油彩・キャンバス文部省管理換2020/06/162020/10/252室  川上涼花鉄路1912油彩・キャンバス酒井億尋氏寄贈2020/06/162020/10/252室  斎藤豊作夕映の流1913油彩・キャンバス文部省管理換2020/06/162020/10/252室  吉田博招魂社附近1895水彩・紙購入2020/06/162020/08/232室  吉田博養沢 西の橋1896水彩・紙購入2020/06/162020/08/232室  吉田ふじを旗日の府中1902-03水彩・紙購入2020/06/162020/08/232室  吉田ふじをバークシャーヒルの5月1905水彩・紙購入2020/06/162020/08/232室  丸山晩霞霧の高原c.1905水彩・紙吉田穂高氏寄贈2020/06/162020/08/232室  赤城泰舒白い砂1912水彩、鉛筆・紙赤城輝子氏寄贈2020/06/162020/08/232室  小坂芝田溪山積翠1911紙本墨画文部省管理換2020/08/252020/10/253室 0003アンリ・ルソー第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神1905-06油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/253室 0024オスカー・ココシュカアルマ・マーラーの肖像1912油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/253室●0017萬鉄五郎裸体美人1912油彩・キャンバス八木正治氏寄贈2020/06/162020/10/253室  河野通勢好子像1916油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/253室  荻原守衛文覚1908ブロンズ購入2020/06/162020/10/253室 0012荻原守衛女1910ブロンズ文部省管理換2020/06/162020/10/253室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 1.女の顔1913リトグラフ購入2020/06/162020/08/233室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 2.新しきコロンブスと聖ゲオルギウス1913リトグラフ購入2020/06/162020/08/233室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 3.最後の審判1913リトグラフ購入2020/06/162020/08/233室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 4.墓への道1913リトグラフ購入2020/06/162020/08/233室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 5.蝋燭の光の中のふたり1913リトグラフ購入2020/06/162020/08/233室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 6.イヴの林檎1913リトグラフ購入2020/06/162020/08/233室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 7.分れ道にて1913リトグラフ購入2020/08/252020/10/253室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 8.両腕を上げた男と死の姿1913リトグラフ購入2020/08/252020/10/253室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 9.出会い1913リトグラフ購入2020/08/252020/10/253室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 10.影に覆いかぶさる女1913リトグラフ購入2020/08/252020/10/253室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 11.死者の上に勝ち誇る女1913リトグラフ購入2020/08/252020/10/253室  オスカー・ココシュカ版画集「つながれたコロンブス」より 12.清らかな顔1913リトグラフ購入2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鯉二匹]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[金魚二匹]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[孔雀]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[四十雀と山葡萄]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[朝顔]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[鷽(うそ)二羽と紅梅]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[鬼百合と蝶]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[立葵と蜻蛉]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[飛ぶ鷲]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[白鷺五羽]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[雉鳩と枝垂れ桜]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[紫陽花]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[兎二羽]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[木莵(みみずく)]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[かきつばた]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[川蝉とかきつばた]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/06/162020/08/234室  小原古邨(祥邨)[鴨九羽]1931木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鯉三匹]c.1935木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[瑠璃鳥二羽と南天(雪中)]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鴛二羽]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[四十雀と秋海棠]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鴉二羽と月]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鷹]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[雁]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鴫(しぎ)]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[雪に雁二羽]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鴒(せきれい)と木蓮]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[鶯と牡丹]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[柳と白鷺]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[柘榴と鸚鵡]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[白鳥]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/254室  小原古邨(祥邨)[月に鷺]1926-1945木版(多色)藤懸さと氏寄贈2020/08/252020/10/255室  矢部友衛裸婦1920油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/255室  黒田重太郎港の女1922油彩・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/08/235室  前田寛治裸婦1925油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/255室  フェルナン・レジェ女と花1926油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/255室  東郷青児サルタンバンク1926油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/255室  横山潤之助裸婦1926油彩・キャンバス飯沼徳次郎氏寄贈2020/06/162020/10/255室  児島善三郎鏡を持つ女1928油彩・キャンバス児島義郎氏寄贈2020/06/162020/10/255室  伊原宇三郎室内群像1928-29油彩・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/255室  森芳雄肱をつく女1936油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/255室  矢橋六郎廃墟1937油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/255室  山口薫古羅馬の旅1937油彩・キャンバス川辺敏哉氏寄贈2020/06/162020/10/255室  大沢昌助岩と人1940油彩・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/255室  保田竜門クリスティーヌの首c.1923ブロンズ購入2020/06/162020/10/255室  金子九平次C嬢の像1925ブロンズ購入2020/06/162020/10/255室  高田博厚フーロン夫人像1931ブロンズ購入2020/06/162020/10/256室  橋本関雪十二月八日の黄浦江上1943絹本彩色無期限貸与2020/06/162020/10/256室  藤田嗣治○○部隊の死闘−ニューギニア戦線1943油彩・キャンバス無期限貸与2020/06/162020/10/256室  松見吉彦十二月八日の租界進駐c.1942油彩・キャンバス無期限貸与2020/06/162020/10/256室  中村研一珊瑚海海戦1943油彩・キャンバス無期限貸与2020/06/162020/10/256室  小堀安雄イサベル島沖海戦1943紙本彩色無期限貸与2020/06/162020/10/256室  宮本三郎海軍落下傘部隊メナド奇襲1943油彩・キャンバス無期限貸与2020/06/162020/10/257室  山下菊二植民地工場1951油彩・キャンバス竹本實三氏遺贈2020/06/162020/10/257室  古沢岩美餓鬼1952油彩・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/257室  小山田二郎食卓1955油彩・板購入2020/06/162020/10/257室 0069岡本太郎燃える人1955油彩・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/257室  中野淳食卓1956油彩・キャンバス中野蓉子氏寄贈2020/06/162020/10/257室  香月泰男告別1958油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/257室  海老原喜之助雨の日1963油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/257室  池田龍雄アドバルーン1955インク、コンテ、油彩・紙購入2020/06/162020/08/237室  阿部展也(芳文)《埋葬》のための習作1951コンテ・紙購入2020/06/162020/08/237室  浜田知明初年兵哀歌(歩哨)1951銅版購入2020/06/162020/08/237室  石井茂雄使者1959銅版石井茂樹氏寄贈2020/06/162020/08/237室  石井茂雄虜囚1961銅版石井茂樹氏寄贈2020/06/162020/08/237室  浜田知明風景1953銅版山口貴久男氏・美恵氏寄贈2020/08/252020/10/257室  浜田知明初年兵哀歌(歩哨)1954銅版山口貴久男氏、美恵氏寄贈2020/08/252020/10/257室  浜田知明初年兵哀歌 風景(一隅)1954銅版浜田宏子氏寄贈2020/08/252020/10/257室  浜田知明群盲1960銅版購入2020/08/252020/10/258室  オノサト・トシノブ(小野里利信)黒白の丸1940油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/258室  オノサト・トシノブ(小野里利信)作品100-B1963油彩・キャンバス藤岡時彦氏寄贈―妻英子氏を偲んで2020/06/162020/10/258室  瑛九れいめい1957油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/258室  瑛九青の中の丸1958油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/258室  菊畑茂久馬ルーレット1963エナメル・板購入2020/06/162020/10/258室  靉嘔アダムとイヴ1963-67油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/258室  鶴岡政男青いカーテン1964油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/258室 0078吉原治良黒地に白1965アクリリック・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/258室  田中敦子作品 66-SA1966ビニール樹脂・キャンバス購入2020/06/162020/10/258室  阿部展也(芳文)R3(習作)19711971アクリリック・キャンバス購入2020/06/162020/10/258室  菅井汲フェスティヴァル W1971アクリリック・キャンバス菅井光子氏遺贈2020/06/162020/10/259室  ラースロ・モホイ=ナジポートフォリオ「10点のフォトグラム 1922-1926」より フォトグラム、ラースロとルチア1922-26 (1973 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  ラースロ・モホイ=ナジポートフォリオ「10点のフォトグラム 1922-1926」より フォトグラム1922-26 (1973 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  ヘルベルト・バイヤー運搬橋、マルセイユ1928ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  エトムント・コルラインポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より グロピウスの建築アトリエ1927-28 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  ハヨ・ローゼポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より セルフ・ポートレイト(フォトモンタージュ)1931 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  W. ダヴィド・ファイストポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より パイプをくわえる男(クルト・シュトルプ)1929 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  ヘルベルト・バイヤーポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より 義眼c.1928 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  ジェルジ・ケペシュ無題c.1938ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  ハリー・キャラハンエレノア、シカゴ、19491949ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  アーロン・シスキン「75周年ポートフォリオ」より ジェローム、アリゾナ 211949 (1979 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  アーロン・シスキン「75周年ポートフォリオ」より セント・ルイス 91955 (1979 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  大辻清司「大辻清司ポートフォリオ」より 千駄ヶ谷1956 (1997 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  大辻清司東京1950s (1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  大辻清司斎藤義重の作品、有楽町朝日ギャラリー1986 (1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント大辻誠子氏寄贈2020/06/162020/08/239室  石元泰博「シカゴ、シカゴ」より1958-61 (1992 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  石元泰博「シカゴ、シカゴ」より1958-61 (1992 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  石元泰博ポートフォリオ「桂」より 二、古書院二の間南面・一の間と囲炉裏の間を望む1981-82ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/06/162020/08/239室  ラースロ・モホイ=ナジフォトグラム1923-24ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  ラースロ・モホイ=ナジポートフォリオ「10点のフォトグラム 1922-1926」より フォトグラム1922-26 (1973 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  ヘルベルト・バイヤーメタモルフォーゼ1936 (1968 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  ゲルト・バルツァーポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より バウハウス学生アトリエ棟のバルコニー、デッサウ1933 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  カット・ボートポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より アティカ・シガレット1930-31 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  ヴァルター・フンカートポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より ガラスの球体、メタル・フェスティヴァル1929 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  T. ルックス・ファイニンガーポートフォリオ「バウハウス I/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より バウハウス・バンドc.1928 (1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  ジェルジ・ケペシュ無題1939ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  ハリー・キャラハンエレノア、シカゴ、19471947ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  アーロン・シスキン「75周年ポートフォリオ」より グロースター 1h1944 (1979 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  アーロン・シスキン「75周年ポートフォリオ」より 足 1021957 (1979 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  大辻清司「大辻清司ポートフォリオ」より 氷紋1956 (1997 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  大辻清司「大辻清司ポートフォリオ」より 氷紋1956 (1997 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  大辻清司航空機1957 (1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント大辻誠子氏寄贈2020/08/252020/10/259室  石元泰博ポートフォリオ「桂」より 四、古書院神輿寄前中坪の延段・石と苔1954ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  石元泰博「シカゴ、シカゴ」より1958-61 (1992 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  石元泰博「シカゴ、シカゴ」より1958-61 (1992 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/259室  石元泰博雪のあしあと1994-95ゼラチン・シルバー・プリント購入2020/08/252020/10/2510室  マルセル・ブロイヤーほか『ヴァイマール国立バウハウス1919-1923』1923印刷・紙購入2020/06/162020/10/2510室  ヴァルター・グロピウスほか編機関紙『バウハウス』(第1巻第1号)1926印刷・紙購入2020/06/162020/10/2510室  ヘルベルト・バイヤーパリ装飾芸術家協会展『ドイツ部門』カタログ1930塩化ビニール、印刷・紙購入2020/06/162020/10/2510室  クルト・シュミット『トーネットのスティールパイプ家具』1930-31印刷・紙購入2020/06/162020/10/2510室  オットー・リンディッヒ ココアポットc.1920-24陶器購入2020/06/162020/10/2510室  テオドール・ボーグラー ティーポット1925-26土器、金属購入2020/06/162020/10/2510室  マルセル・ブロイヤー クラブ・チェア B3(ワシリー)1927鉄(クロームメッキ塗装)、アイゼンガルン購入2020/06/162020/10/2510室  ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエMR 10  椅子1927スティール・パイプ(クロムメッキ)、革購入2020/06/162020/10/2510室  オットー・リンディッヒティーセット1928陶器西山由之氏寄贈2020/06/162020/10/2510室  エーリヒ・ディークマン子供用椅子1928木(ブナ)、合板、塗装購入2020/06/162020/10/2510室  マルセル・ブロイヤーサイド・チェア B61928スティールパイプ(クロムメッキ)、合板購入2020/06/162020/10/2510室  マルセル・ブロイヤーティートローリー1932スティールパイプ(クロムメッキ)、木購入2020/06/162020/10/2510室  山脇巌 峰邸のための鋼管椅子1934スティールパイプ寄託2020/06/162020/10/2510室  ヴィルヘルム・ヴァーゲンフェルトキューブ1938ガラス購入2020/06/162020/10/2510室  高村豊周青銅花瓶c.1926青銅寄託2020/06/162020/10/2510室  高村豊周青銅花瓶c.1926青銅寄託2020/06/162020/10/2510室  村越道守額面 栗鼠1930s真鍮、鋳造購入2020/06/162020/10/2510室  豊田勝秋鋳銅花生 B1937青銅、鋳造購入2020/06/162020/10/2510室  山崎覚太郎喫煙具c.1935漆購入2020/06/162020/10/2510室  吉岡堅二椅子による女1931紙本彩色作者寄贈2020/06/162020/10/2510室  吉岡堅二小憩1933紙本彩色作者寄贈2020/06/162020/10/2510室  パウル・クレー小さな秋の風景1920油彩・キャンバス紙(ボードに貼付)仲田定之助氏、好江氏寄贈2020/06/162020/10/2510室  パウル・クレー花のテラス1937油彩・綿布購入2020/06/162020/10/2510室 0043ワシリー・カンディンスキー全体1940油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2510室  パウル・クレー内面から光を発する聖女1921リトグラフ購入2020/06/162020/08/2310室  パウル・クレーホフマン風の物語1921リトグラフ購入2020/06/162020/08/2310室  パウル・クレーバウハウス展のための絵はがき”崇高な面”(1923年)1923リトグラフ購入2020/08/252020/10/2510室  パウル・クレー刺のある道化師1931銅版購入2020/08/252020/10/2510室  古賀春江P.クレー作《最後の雪》(1927年)および《さえずる機械》(1922年)模写date unknown鉛筆・紙高松太郎氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  古賀春江P.クレー作《カイルーアン》(1914年)模写c.1925水彩、鉛筆・紙高松太郎氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  古賀春江P.クレー作《植物の時間あるいは“時と植物”》(1927年)および《風景のように―人相学的に》(1923年)模写date unknown鉛筆、墨・紙高松太郎氏寄贈2020/08/252020/10/2510室  古賀春江P.クレー作《満月》(1919年)模写date unknown鉛筆・紙高松太郎氏寄贈2020/08/252020/10/2510室   『カイエダール』第7号、1928年   2020/06/162020/10/2510室   「20世紀のデザイン展特集」『国立近代美術館ニュース 現代の眼』第28号(1957年3月)   2020/06/162020/10/2510室   「バウハウス展特集 その1」『東京国立近代美術館ニュース 現代の眼』第195号(1971年2月)   2020/06/162020/10/2510室   「バウハウス展特集 その2」『東京国立近代美術館ニュース 現代の眼』第196号(1971年3月)   2020/06/162020/10/2510室   豊口克平(著)『標準家具』東学社 1935年   2020/06/162020/10/2510室  ドーム兄弟風雨樹林文鶴頸花瓶c.1903ガラス、型吹き、金属酸化物挿入、エッチング、エナメル彩阿部信博氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  ドーム兄弟風雨樹林文鉢c.1903ガラス、型吹き、エッチング、エナメル彩阿部信博氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  ドーム兄弟風雨樹林文花瓶c.1903ガラス、型吹き、エッチング、エナメル彩阿部信博氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  ドーム兄弟風雨樹林文円筒形花瓶c.1903ガラス、型吹き、金属酸化物挿入、エッチング、エナメル彩阿部信博氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  赤塚自得常緑蒔絵硯箱c.1926-36漆、蒔絵購入2020/06/162020/08/2310室  赤塚自得常緑蒔絵料紙箱c.1926-36漆、蒔絵購入2020/06/162020/08/2310室  中杉与三七黄銅製竹林観音彫花瓶1890黄銅、鋳造、彫金、象嵌購入2020/06/162020/08/2310室  寺崎広業《溪四題》より「雲の峰」・「夏の月」1909紙本彩色文部省管理換2020/06/162020/08/2310室  菊池契月鉄漿蜻蛉(おはぐろとんぼ)1913絹本彩色文部省管理換2020/06/162020/08/2310室 0034徳岡神泉蓮1925絹本彩色徳岡房子氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  横山大観雨後・月夜c.1925絹本墨画寄贈2020/06/162020/08/2310室  竹内栖鳳宿鴨宿鴉1926紙本墨画購入2020/06/162020/08/2310室  石山太柏幽溪1927紙本墨画東京国立博物館管理換2020/06/162020/08/2310室  山本丘人五月雨1929絹本彩色福原義春氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  川合玉堂彩雨1940絹本彩色文化庁管理換2020/06/162020/08/2310室  河合健二霧雨1947絹本彩色文部省管理換2020/06/162020/08/2310室  石井鶴三山嶽c.1912/26木版(多色)恩地のぶ氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  伊東深水「近江八景」より 唐崎の松1918木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  伊東深水「近江八景」より 堅田浮御堂1918木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  伊東深水「近江八景」より 瀬田の唐橋1918木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  川瀬巴水「東京十二題」より 戸山の原1920木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  川瀬巴水牛堀1930木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  川瀬巴水今井橋の夕立1932木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  戸張孤雁山の水車1921木版(多色)喜多武四郎氏寄贈2020/06/162020/08/2310室  逸見享海辺の朝1929木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  逸見享公園(公園小景)1931木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  笠松紫浪雨に暮るる塔(東京谷中)1932木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  笠松紫浪「東京近郊八景」より 行徳今井橋ノ深秋1939木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  笠松紫浪「東京近郊八景」より 末長の雨1939木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  奥山儀八郎「能登新七尾八景」より 長浦街道の雨1943木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  奥山儀八郎「能登新七尾八景」より 和倉渡月橋より御便殿を拝す1943木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  奥山儀八郎「日本風景版画」より 妙義村1953木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  川西英「小品」より 雪景色date unknown木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  川西英「小品」より 桜date unknown木版(多色)購入2020/06/162020/08/2310室  今村紫紅笛c.1900絹本彩色購入2020/08/252020/10/2510室  徳岡神泉狂女c.1919絹本彩色徳岡政子氏寄贈2020/08/252020/10/2510室  徳岡神泉蕭条1928絹本彩色作者寄贈2020/08/252020/10/2510室  横山大観月明c.1935絹本墨画寄贈2020/08/252020/10/2510室  横山大観風蕭々兮易水寒1955絹本墨画登録美術品2020/08/252020/10/2510室 0054太田聴雨星をみる女性1936紙本彩色文部省管理換2020/08/252020/10/2510室  中村大三郎三井寺1939絹本彩色文部省管理換2020/08/252020/10/2510室  小林古径馬郎婦(めろうふ)1943紙本彩色東京国立博物館管理換2020/08/252020/10/2510室  児玉希望仏蘭西山水絵巻(海)1958絹本墨画作者寄贈2020/08/252020/10/2510室  加山又造天の川1968絹本彩色寄託2020/08/252020/10/2510室  近藤弘明無限1997紙本彩色作者寄贈2020/08/252020/10/253F、EVホール  デイヴィッド・スミスサークル IV1962鉄、彩色購入2020/06/162020/10/2511室  柳原義達道標・鳩1974ブロンズ作者寄贈2020/06/162020/10/2511室  丸山直文MAS1992アクリリック・綿布購入2020/06/162020/10/2511室  秋岡美帆ながれ1988NECO・キャンバス購入2020/06/162020/10/2511室  秋岡美帆よどみ1988NECO・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/2511室  秋岡美帆そよぎ1988NECO・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/2511室  児玉靖枝ambient light ― sakura2002油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2511室  児玉靖枝ambient light ― sakura2002油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2511室  児玉靖枝ambient light ― sakura2002油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2511室  児玉靖枝ambient light ― sakura2002油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2511室  中林忠良転位’89-地−I1989銅版購入2020/06/162020/08/2311室  中林忠良転位’89-地−III1989銅版購入2020/06/162020/08/2311室  中林忠良転位’84-地−I1984銅版購入2020/08/252020/10/2511室  中林忠良転位’87-地−II1987銅版購入2020/08/252020/10/2511室  野見山暁治枯れた葉1971-72インク、パステル・紙作者寄贈2020/06/162020/08/2311室  野見山暁治枯れたもの1970-71インク、グアッシュ・紙作者寄贈2020/08/252020/10/2512室  オーギュスト・ロダントルソーdate unknownブロンズ岩波茂雄氏旧蔵、岩波雄二郎氏遺贈2020/06/162020/10/2512室  アンソニー・カロラップ1969スティールに彩色購入2020/06/162020/10/2512室  ヘンリー・ムーア横たわる人物1977ブロンズ平野逸朗氏寄贈2020/06/162020/10/2512室  ソル・ルウィット形態の複合 No.61987木、エナメル購入2020/06/162020/10/2512室  トニー・クラッグメーター(計測器)2003木購入2020/06/162020/10/2512室  マルクス・リュペルツヘラの頭部2003ブロンズ、彩色購入2020/06/162020/10/2512室  ブルース・ナウマン壁と床での姿勢1968ヴィデオ(デジタル・ベータカムに変換)、モノクロ、サウンド、60分購入2020/06/162020/10/2512室  ロバート・スミッソンスパイラル・ジェッティ1970ヴィデオ(16ミリフィルムから変換)、カラー サウンド 35分購入2020/06/162020/10/2512室  島田章三エウローペ1967油彩・キャンバス作者寄贈2020/06/162020/10/2512室  上條陽子玄黄(兆)1977油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2512室 0087小林正人絵画=空1985-86油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2512室  辰野登恵子Work 86-P-11986油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2512室  小林孝亘Water Fountain1994油彩・綿布張りパネル寄託2020/06/162020/10/2512室 0089ゲオルク・バゼリッツ自画像I1996油彩・キャンバス購入2020/06/162020/10/2512室  杉戸洋the secret tower1998アクリリック、顔料・紙購入2020/06/162020/10/2512室  ヘンリー・ムーアロダン讃date unknownリトグラフフジカワ画廊(美津島徳蔵氏)寄贈2020/06/162020/10/252F、EVホール 0090アントニー・ゴームリー反映/思索2001鋳鉄購入2020/06/162020/10/252Fテラス 0084イサム・ノグチ門1969鋼鉄、彩色購入2020/06/162020/10/25本館前庭  多田美波Chiaroscuro1979ステンレススチール、硬質ガラス購入2020/06/162020/10/25本館屋外  木村賢太郎七つの祈り1969石購入2020/06/162020/10/25本館屋外  マリノ・マリーニあるイメージの構想1969-70ブロンズ文化庁管理換2020/06/162020/10/25 展覧会構成 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムは、現在ご利用いただけません。 1室(展示期間:6月16日~6月21日) ハイライト 古賀春江《海》1929年  3,000m²に200点以上が並ぶ、所蔵作品展「MOMATコレクション」。その冒頭を飾るのはコレクションの精華をご覧いただく「ハイライト」です。 日本画は、小倉遊亀の《浴女 その一》を紹介します。当時の日本画にしては珍しい裸体を女性の画家が描いたという、エポックメイキングな作品です。 油彩は、重要文化財の原田直次郎《騎龍観音》や岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》など、日本の近代絵画を語る上で欠かせない作品が並びます。また、桂ゆきや丸木俊といった、女性の画家による戦争を反映した作品も見所です。国外の作家としては、特別購入予算で平成26年度に購入したセザンヌや、日本のパブリック・コレクションには5点しかないベーコン、そして新しく寄託されたリヒターの風景画などを展示します。 1室(展示期間:6月23日~10月25日) ハイライト ジョージア ・オキーフ《タチアオイの白と緑―ペダーナル山の見える》1937年  ガラスケース内では、工芸館の石川県金沢市への移転を、作品もまじえてご紹介します。北の丸公園の敷地内にある旧近衛師団司令部庁舎を改装して、1977年から今春まで工芸作品の展示施設として活動していた工芸館は、この夏より石川県金沢市で新しい活動をスタートさせます。 一方、油彩のコーナーには、重要文化財の岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》など、日本の近代絵画を語る上で欠かせない作品が並びます。また、桂ゆきや丸木俊といった、女性の画家による戦争を反映した作品も見所です。国外の作家としては、特別購入予算で平成26年度に購入したセザンヌや、日本のパブリック・コレクションには5点しかないベーコン、そして新しく寄託されたリヒターの風景画などを展示します。 2室 光、色、情感 ―点描表現を中心に 太田喜二郎《田植》1916年  点の集合で表現する、もしくは短い筆触を併置、重ねて表現する点描表現。 19世紀の西洋では、陽光のもとでの色彩の輝きを損なうことなく、光を表現する手段として、特にクロード・モネ(1840–1926)ら印象派や、さらに光学理論をもとに科学的に「筆触分割」を推し進めたジョルジュ・スーラ(1859–1891)などの新印象派の画家たちが積極的に取り組んだ表現法です。それはまた筆触を通して、画家自身の感情を直截的に表現する手段としても有効な手法でした。19世紀末から20世紀初めの日本の画家たちは、すでに墨点や短い筆触を用いて、岩や樹幹の苔や樹木の葉を表す水墨画に慣れ親しんできていましたが、こうした西洋近代の新しい動向との出会いにより、陽光のもとでの生き生きとした自然や、画家の主観を表現するために、あらためて点描表現に注目することになりました。この部屋では、点描や短い筆触を駆使しながら、一瞬一瞬の自然から受けた感動を画面に表現しようと取り組んだ画家たちの作品を展示しています。 3室 芸術家に霊感を与える ミューズ 荻原守衛 《女》1910年(撮影:大谷一郎)  ルソーの絵の中で、自由の女神は画家たちにアンデパンダン展に参加するよう、ラッパを鳴らしながら呼び掛けています。ところでルソーは、この作品の 3年後に《詩人に霊感を与えるミューズ》(1909年)という作品も描いています。 この章のタイトルはその作品にちなんだものです。そこでは、詩人アポリネールと、彼に霊感を与える女流画家マリー・ローランサンとが並んで描かれていました。同じ頃、日本では彫刻家の荻原守衛が、彼を応援してくれていた新宿中村屋の女主人、相馬黒光への秘めた思いを、《文覚》や《女》に昇華させようとしていました。他にも、ココシュカにおけるアルマ・マーラーなど、男性芸術家に霊 感を与えた女性が、この時代にはとりわけ多く見受けられるように思われます。 とはいえ、「それじゃあ逆は?女性芸術家は?」という疑問も、今日の私たちは思い浮かべることでしょう。描かれた彼女たちの強いまなざしを受け止めながら、私たちはあらためて、芸術におけるジェンダーの問題を考えてみる必要がありそうです。 4室 小原古邨(祥邨) 小原古邨(祥邨)《 [紫陽花]》昭和初期頃(展示期間:6月16日~8月23日)  江戸時代に町民たちに親しまれた浮世絵は、明治時代以降は、西洋から伝わった石版画や写真など新しい印刷技術が普及するにつれ、次第に衰退していきます。しかしその中で、浮世絵の伝統を新しく再生させようとする動きもありました。この動きは大正時代(1912-1926)に顕著となり「新版画」と呼ばれて、海外にも多く輸出されて愛好されることになりました。美人画の橋口五葉や伊東深水、風景画の川瀬巴水らが有名ですが、ここで紹介する小原古邨(祥邨)は、花鳥画で名をなした画家です。彼ははじめ日本画を学び、古邨と号しましたが、1926(昭和元)年以降は祥邨と号して、「新版画」の版元である渡辺版画店から写実性と装飾性を兼ね備えた数々の花鳥画を発表して人気を博しました。その後、日本では半ば埋もれた存在でしたが、海外ではオランダやアメリカに大規模なコレクションがあり、近年は日本でも再評価が高まりつつあります。当館には浮世絵研究者の藤懸静也の旧蔵品が収蔵されており、今回はその中から32点を前期と後期に分けて紹介します。 5室 クラシックは新しい? 前田寛治《裸婦》1925年  日本の洋画壇では1920年代と1930年代後半の二度にわたり、「古典」ブーム が起きています。すなわち、古典古代のギリシャ・ローマの美術への関心です。 一度目は、第一次世界大戦後のヨーロッパにおける「秩序への回帰」の動きに呼応したものでした。旧態的なものの見方を打破しようとするアヴァンギャルドの価値観から見れば、こうした動きは「退行」に見えるかもしれませんが、当時、 古典における理想的なプロポーションは、モダニズムにおける合理性の美学と結びつき、新しく解釈し直されたのです。黒田重太郎や東郷青児らの作品にその特徴がよく認められます。その背景には、ヨーロッパでは戦後の荒廃からの復興、 日本では震災からの復興という状況がありました。一方、1930年代後半には、 戦争へと向かいつつある時代の中で、古典古代のイメージが一種の理想郷のように憧れをもって描かれました。こうしてみると、「古典」は、人々が危機の意識を抱いたときに、参照されるのかもしれません。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋 6室 1943年|第2回大東亜戦争美術展 中村研一《珊瑚海海戦》1943年  アジア・太平洋戦争下、軍の委嘱で制作された公式の戦争絵画を「作戦記録画」と呼びます。軍が主題を選び、戦地に派遣された画家が制作、作品は完成後に軍に収められ、戦争関連の展覧会に出品されて国内各地を巡回しました。今回はそのような展覧会のうち、1943(昭和18)年12月から翌年1月まで、東京都美術館で開かれた第2回大東亜戦争美術展を紹介します。出品370点と戦時中の戦争美術展で最大規模のこの展覧会は、半年かけて大阪、京都、福岡、佐世保、名古屋を巡回しました。1943年は、ガダルカナル島からの撤退やアッツ島での守備隊全滅、学徒兵出陣など戦局が悪化し、国民の生活も厳しさを増しつつあった時期です。にもかかわらず、主催者発表によれば、東京での動員は1ヵ月の会期で15万人を超えたといいます。 この部屋に並ぶのは、すべて第2回大東亜戦争美術展の出品作です。当時の人々はこれらの絵が並ぶ展示空間で何を考え、鑑賞したのか、そして現在の私たちは、これらの絵から何を受け取るのでしょうか。 7室 不安な身体  太平洋戦争の余波がまだ色濃い時代、激動の社会情勢に静かに抵抗するかのように、内省的で暗く沈んだ人々を描いた作品が様々な芸術家の手で生まれました。 香月泰男は、戦後にシベリア抑留を経験しました。復員後は、それまでの作風を一変させ、社会に翻弄されて傷ついた人々の姿を多く描くようになります。それらは、過酷な状況の中で打ちひしがれた画家の自画像であるかもしれません。また、小山田二郎と中野淳は、ともに食卓という主題を扱っていながら、食べる楽しみや団欒とはかけ離れた重苦しい光景を、筆跡も生々しくキャンバスに塗りこめています。表情をくもらせ、あるいは断片となって生気を失った身体は、 生命が代替可能なものであることが露わとなった現実を前に、実在感が希薄になった社会の空気を映し出しているようです。 8室 円と前衛 瑛九《れいめい》1957年  1960年代と、その前後の日本の美術を見渡すと、例えば、アメリカの抽象表現主義と共鳴するような前衛美術運動の盛り上がりが見て取れます。 そして抽象表現の中でも、モチーフに目を向けてみると、「円」(丸)がたびたび登場することに気づかされます。例えば、オノサト・トシノブは、「あらゆるものの原形」としての円を自ら必要としたと語っています。また、菅井汲と吉原治良は、どちらも人のまねをしないことをスローガンとして掲げていましたが、彼らがどちらも様々な模索を経て、円というシンプルな幾何学的形象に活路を見出したことは、興味深いことです。そして、菅井と吉原が描く円はいずれも、原色などシンプルな色彩で、筆跡をできるだけ残さないように描かれている点も共通しています。こうした制作態度には、1950年代に日本にもたらされたアンフォルメル(フランス語で「不定形の」といった意味です)への反発、あるいは反動を見ることもできるでしょう。 9室 バウハウスの潮流 ラースロ・モホイ=ナジ《フォトグラム》1923-24年(展示期間:8月25日~10月25日)  1919年にドイツで設立されたバウハウスは、建築を中心に総合的な造形教育を行い、モダン・デザインの展開に革新をもたらした造形芸術学校です。23年に教授となったハンガリー出身のモホイ=ナジは、その教育課程に写真をとりいれました。彼は写真を「光の造形」と定義し、カメラを使わない写真技法であるフォトグラムや、フォトモンタージュなどを含む、視覚メディアとしての写真の新たな可能性を切り拓いていきます。 モホイ=ナジは37年、アメリカ、シカゴに招かれニュー・バウハウス(55年、 イリノイ工科大学に編入)を開校。バウハウスの理念を受け継ぎ、芸術と科学、 テクノロジーを融合させた新しいデザイン教育をめざしました。同校はアメリカでの先進的な写真教育機関としても知られ、卒業生である石元泰博や、モホイ= ナジらの著作を通じて、日本の写真界にも、その理念や実践は受容されています。 本特集は、バウハウス開校100周年にあたり、国内5館を巡回中の「きたれ、バウハウス」展に連動するもので、第10室、アートライブラリでも関連展示を行っています。 10室(前期) 美術・工芸における風景表現 /バウハウス特集(展示期間:6月16日-8月23日) 竹内栖鳳《宿鴨宿鴉》1926年 ドーム兄弟《風雨樹林文円筒形花瓶》1903年頃  この部屋の奥の間では、近代日本の日本画、版画、工芸に見られる風景表現、 とりわけ雨、風、雪、雲、水、大気といった自然現象がどのように表現されてきたかに注目します。19世紀後半、浮世絵が西洋の芸術家にインスピレーションを与えたように、日本の画家、工芸家たちも西洋と出会って各自の表現を刷新してきました。墨と淡彩が渾然一体となった風景画や横山大観らのいわゆる「朦朧体」の追求にそうした試みの一端を見ることができるでしょう。 手前のスペースは、「バウハウス特集」です。1919年にドイツのヴァイマールに開設された造形学校「バウハウス」は、その後デッサウ、ベルリンへと移転し、ナチスの弾圧を受け1933年に閉鎖を余儀なくされました。その間わずか 14年でしたが、バウハウスでは優れた芸術家が教鞭をとり、時代の変化に目を向け、社会と芸術の新たな関係構築を目指したユニークな教育が行われました。 その革新的な理念と実践は、さまざまな人や物を経由し、日本にも直接的あるいは間接的に伝えられました。ここでは、西洋に「モダン」の見本を求めた1930年前後の日本とバウハウスの接点を紹介します。 10室(後期) バウハウス特集/秋の夜の月(展示期間:8月25日-10月25日) 中村大三郎《三井寺》1939年  手前のスペースは、「バウハウス特集」です。1919年にドイツのヴァイマールに開設された造形学校「バウハウス」は、その後デッサウ、ベルリンへと移転し、ナチスの弾圧を受け1933年に閉鎖を余儀なくされました。その間わずか14年でしたが、バウハウスでは優れた芸術家が教鞭をとり、時代の変化に目を向け、社会と芸術の新たな関係構築を目指したユニークな教育が行われました。その革新的な理念と実践は、さまざまな人や物を経由し、日本にも直接的あるいは間接的に伝えられました。ここでは、西洋「モダン」の見本を求めた1930年前後の日本とバウハウスの接点を紹介します。 奥のコーナーでは月をめぐる日本画家の作品を紹介しています。秋になると月はひときわ冴え冴えとしてきます。そんな月を見て、平安時代末期に生きた歌人、西行は、「ながむればいやな心の苦しきにいたくな澄みそ秋の夜の月」という歌を残しました。月を見るとなんだか心が苦しくなる――この感情には多くの人々が共感してきたことでしょう。それはなぜなのか。近現代の芸術家は月を主題にその謎を解き明かそうとしています。 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで  *ギャラリー4(13室) コレクションによる小企画「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」 11室 見つめる眼、感じる自然  この部屋では自然を凝視し、自然と向かい合うなかで作品を制作するとともに、絵を描き、彫刻を造ることの意味を問いかけてきた画家、版画家、彫刻家の作品を展示しています。樹木や葉、花や鳥といった自然は、作者のフィルターを通ることで、解釈し直されて作品化され、新しいイメージとして生成されます。 たとえば秋岡美帆の、わざとピンボケになるように撮影した写真を引き伸ばして刷った作品では、光が交錯し、ゆらゆらとたゆたう、焦点が定まらない空間に見えます。にもかかわらず、絵を見る人は風がそよぎ、葉がざわめく森に身を置いているかのような感覚にとらわれます。児玉靖枝の《ambient light – sakura》の、 光を内に含んだ明るい地にうっすらと浮かび上がる桜を、人は視線を上へ、下へと動かしながら見ることで、かすかな差異のなかから立ち上がる桜の気配を感じることでしょう。どうぞ近寄ったり、離れたり、見上げたり、見下ろしたりしながら作品と向かい合い、意識的に見るなかで、彼らが表現しようとした「自然」 を感じ取ってみてください。  12室 彫刻か絵画か、具象か抽象か  ルネサンス以来、平面(2次元)である絵画と、立体(3次元)である彫刻の間で、しばしばその優劣が争われてきました。部屋の手前半分のスペースに彫刻が、奥半分のスペースに絵画が並んでいます。 彫刻については、アンソニー・カロ《ラップ》を中心に、当館所蔵の欧米の彫刻を紹介します。彩色された鋼鉄のパーツを組み合わせて構成された《ラップ》 は、それ以前の彫刻の流れを引き継ぎつつ、以降、多様化していく彫刻の展開のさまざまな道筋へも接続される豊かな作品です。 絵画については、「ピーター・ドイグ展」にあわせ、 1960年代末から90年代の、主に日本人作家による「具象的」傾向を持った作品を紹介します。絵画/彫刻と似たように、特に20世紀以降、具象的表現と抽象的表現は、しばしば二項対立的に比較されてきました。現在、「具象か、抽象か」 とその優劣を競うことにはあまり生産性がないようにも思われますが、画家ごと、時代ごとに異なる「具象/抽象」の捉え方を踏まえつつご覧いただくと、それぞれの作品に対して新しい視点が開かれるかもしれません。 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F) 2020年6月16日(火)-10月25日(日) 10:00-17:00※入館は閉館30分前まで※8月1日(土)以降、金曜・土曜10:00-20:00 月曜日[ただし8月10日、9月21日は開館]、8月11日(火)、9月 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。 新型コロナウイルス感染症予防対策のため、 ご来館日時を予約する日時指定制を導入いたしました。⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。 ※上記よりチケットも同時にご購入いただけます。※観覧無料対象の方(65歳以上、高校生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名、招待券をお持ちの方等)についても、上記より日時のご予約をお願いいたします。※お電話でのご予約はお受けしておりません。 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円)※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料※お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。 ※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ)※【大学生・高校生無料期間】 8⽉1⽇(土)〜8⽉30⽇(⽇)は、⼤学⽣・高校生の本展覧会観覧料が無料となります。 *⼊場時に、学⽣証の提⽰が必要となります。 東京国立近代美術館

所蔵作品展 MOMATコレクション(2020.11.3–2021.2.23)

2020年11月3日-2021年2月23日の所蔵作品展のみどころ 今期のMOMATコレクションでは9つの部屋を使い、特集「『今』とかけて何と解く?」を行います。コロナ禍の渦中にある「今」をふまえ、「なぞかけ」風にさまざまな角度から100年の美術を考えた9つの「解」をご用意しました。「なぞかけ」には、「解」に続く「落ち」がつきもの。個性表現とイズム、美術と国家、主体と客体や、作品と美術館などの関係に注目した「解」に、もし共通する「落ち」を探るとすれば、それは「距離が大事です」となるでしょうか。現象から距離を保ち現況を観察する、そうしたアーティストに特有の姿勢は、わたしたちが「今」を創造的に過ごすためのヒントとなりそうです。12室では岡﨑乾二郎がコロナの状況下で制作した新作もご紹介します。この他に、4階1室「ハイライト」ではおなじみの名品を、3階9室では今年没後20年を迎える写真家、鈴木清の「流れの歌」を、3階10室では前期(11月3日―12月20日)と後期(12月22日―2月23日)に分けて日本画を紹介します。2階ギャラリー4は男性彫刻の小企画です。どうぞごゆっくり、お楽しみください。 出品作品リスト 展示内容、開館日、開館時間に変更が生じる場合がございます。詳細はハローダイヤル(050-5541-8600)でご確認願います。リストは各室毎に順不同です。 室重文音声ガイド作家名(和)題名(和)制作年技法・材質期間(始)期間(終)1室  山元春挙雪松図1908紙本彩色2020/11/032020/12/201室  川端龍子慈悲光礼讃(朝・夕)1918絹本彩色2020/12/222021/02/231室  不染鉄海村1923紙本彩色2020/12/222021/02/231室  小杉放菴(未醒)椿1937紙本彩色2020/12/222021/02/231室  小杉放菴(未醒)青鸞1938紙本彩色2020/12/222021/02/231室 0003アンリ・ルソー第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神1905-06油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室●0001原田直次郎騎龍観音1890油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室●0020岸田劉生道路と土手と塀(切通之写生)1915油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室 0039佐伯祐三ガス灯と広告1927油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室 0040古賀春江海1929油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室  靉光馬1936油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室 0044坂本繁二郎水より上る馬1937油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室  藤田嗣治猫1940油彩・キャンバス2020/11/032021/02/231室 0025高村光太郎手c.1918ブロンズ2020/11/032021/02/232室  徳岡神泉芥子1924絹本彩色2020/11/032020/12/202室  土田麦僊菊の写生c.1933鉛筆、彩色・紙2020/11/032020/12/202室  土田麦僊菊の写生c.1933鉛筆、彩色・紙2020/11/032020/12/202室  土田麦僊菊の写生c.1933鉛筆、彩色・紙2020/11/032020/12/202室  土田麦僊菊の写生c.1933鉛筆、彩色・紙2020/11/032020/12/202室  村上華岳椿1938紙本墨画2020/11/032020/12/202室  前田青邨牡丹1944紙本彩色2020/11/032020/12/202室  小茂田青樹椿c.1919紙本彩色2020/12/222021/02/232室  速水御舟寒牡丹写生図巻1926鉛筆、淡彩・紙2020/12/222021/02/232室  速水御舟山椿1923絹本彩色2020/12/222021/02/232室  ポール・セザンヌ大きな花束c.1892-95油彩・キャンバス2020/11/032021/02/232室  安井曽太郎黄色い甕1912油彩・キャンバス2020/11/032021/02/232室  安井曽太郎ダリア1916油彩・キャンバス2020/11/032021/02/232室  藤島武二アルチショ1917油彩・キャンバス2020/11/032021/02/232室  向井潤吉ダリア1919油彩・キャンバス2020/11/032021/02/232室  金山平三菊1928油彩・キャンバス2020/11/032021/02/232室  須田国太郎書斎1937油彩・キャンバス2020/11/032021/02/232室  梅原龍三郎薔薇図1940油彩、岩絵具・紙2020/11/032021/02/233室 0012荻原守衛女1910ブロンズ2020/11/032021/02/233室  戸張孤雁曇り1917ブロンズ2020/11/032021/02/233室●0017萬鉄五郎裸体美人1912油彩・キャンバス2020/11/032021/02/233室  萬鉄五郎太陽の麦畑c.1913油彩・板2020/11/032021/02/233室  岸田劉生自画像1913油彩・キャンバス2020/11/032021/02/233室  岸田劉生壺の上に林檎が載って在る1916油彩・板2020/11/032021/02/233室  中村彝大島風景1914-15油彩・キャンバス2020/11/032021/02/233室●0029中村彝エロシェンコ氏の像1920油彩・キャンバス2020/11/032021/02/233室 0021村山槐多バラと少女1917油彩・キャンバス2020/11/032021/02/233室  関根正二婦人像c.1918油彩・キャンバス2020/11/032021/02/233室 0027関根正二三星(さんせい)1919油彩・キャンバス2020/11/032021/02/233室  速水御舟白葡萄と茶碗1920紙本彩色2020/11/032020/12/203室 0030速水御舟茶碗と果実1921絹本彩色2020/12/222021/02/234室  牧野虎雄明るい部屋1931油彩・キャンバス2020/11/032021/02/234室  三岸好太郎雲の上を飛ぶ蝶1934油彩・キャンバス2020/11/032021/02/234室  小林徳三郎読書1936油彩・キャンバス2020/11/032021/02/234室  大久保作次郎花苑の戯れ1948油彩・キャンバス2020/11/032021/02/234室   『住宅家具の改善』第3版 生活改善同盟会、1928年   2020/11/032021/02/234室   「ボーナスを貯めて建てた棒給生活者向の和洋折衷の家」 『主婦之友』13-1号、1929年1月  2020/11/032021/02/234室   『中流和洋住宅集』  主婦之友社、1929年  2020/11/032021/02/234室   『初めて家を建てる人に必要な住宅の建て方』 (主婦之友社、1931年  2020/11/032021/02/234室   『便利な家の新建築』 主婦之友社、1933年  2020/11/032021/02/234室   山脇巌「間に合はなかつた三岸君の画室」 『アトリヱ』11-8号、1934年8月   2020/11/032021/02/234室   伊藤廉「三岸君の画室」 『みづゑ』358号、1934年12月  2020/11/032021/02/234室   「独身者打明け話 画家牧野虎雄」 『週刊朝日』27-31号 、1935年6月30日  2020/11/032021/02/235室  ウォーカー・エヴァンズ道端の光景、セルマ1936ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032020/12/205室  ウォーカー・エヴァンズ子供の墓、アラバマ1936ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032020/12/205室  ウォーカー・エヴァンズ炭鉱夫の住宅、バーミングハム1936ゼラチン・シルバー・プリント2020/12/222021/02/235室  ウォーカー・エヴァンズフロイド・バロウズの小屋の室内、アラバマ1936ゼラチン・シルバー・プリント2020/12/222021/02/235室  アンセル・アダムズヒスパニック系アメリカ人の女性、チマヨ付近、ニューメキシコ1937 (1981 print)ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032020/12/205室  アンセル・アダムズエルキャピタン山、ヨセミテ国立公園、カリフォルニアc.1940 (1981 print)ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032020/12/205室  アンセル・アダムズ穀物ふるい、タオス、ニューメキシコ1929 (1980 print)ゼラチン・シルバー・プリント2020/12/222021/02/235室  アンセル・アダムズジョージア・オキーフとオーヴィル・コックス、チェリー渓谷国定公園、アリゾナ1937 (1980 print)ゼラチン・シルバー・プリント2020/12/222021/02/235室  川村吾蔵牛(ホルスタイン種)牝1923ブロンズ2020/11/032021/02/235室  川村吾蔵牛(ホルスタイン種)牡1923ブロンズ2020/11/032021/02/235室  小圃千浦世界風景画集「アメリカ」より マーセド川の入口−カリフォルニア州ヨセミテc.1930木版(多色)2020/11/032020/12/205室  小圃千浦世界風景画集「アメリカ」より イーグル・ピークの小道−カリフォルニア州ヨセミテc.1930木版(多色)2020/12/222021/02/235室  ドロシー・ヴォー国立公園c.1935リトグラフ2020/11/032020/12/205室  ドロシー・ヴォー国立公園c.1935リトグラフ2020/12/222021/02/235室 0051安井曽太郎奥入瀬の溪流1933油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  清水登之チャイナタウン1928油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  石垣栄太郎腕1929油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  石垣栄太郎リンチ1931油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  石垣栄太郎女立像年代不詳コンテ・紙2020/11/032020/12/205室  石垣栄太郎女年代不詳コンテ・紙2020/12/222021/02/235室  野田英夫都会1934油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室 0042野田英夫帰路1935油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  野田英夫スケッチブック1930年代鉛筆、色鉛筆、インク・紙2020/11/032021/02/235室  国吉康雄待つ1938油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  国吉康雄二つの世界1939油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  ジョージア・オキーフタチアオイの白と緑―ペダーナル山の見える1937油彩・キャンバス2020/11/032021/02/235室  ジャクソン・ポロック無題(多角形のある頭部)c.1938-41油彩・キャンバス(パネルに貼付)2020/11/032021/02/235室  アーシル・ゴーキー無題1940年代鉛筆・紙2020/12/222021/02/235室  アーシル・ゴーキー「十字架の木」のための習作c.1946インク、鉛筆・紙2020/12/222021/02/235室  ウィレム・デ・クーニング風景の中の女1966油彩・紙(キャンバスに貼付)2020/11/032020/12/205室  ルフィーノ・タマヨしま模様の人物1975アクリリック・キャンバス2020/11/032021/02/235室   『日本八景名所圖繪』 吉田初三郎(著) 主婦之友社、1930年  2020/11/032021/02/235室   『日本八景』大阪毎日新聞社、1927年  2020/11/032021/02/236室  太田喜二郎新緑の頃1911油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  太田喜二郎陸軍記念日に1945油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  藤田嗣治パリ風景1918油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  藤田嗣治大柿部隊の奮戦1944油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  藤田嗣治少女1956油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  清水登之工兵隊架橋作業c.1944油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  大久保作次郎船団護送1943油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  向井潤吉バリッドスロン殲滅戦c.1944油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  向井潤吉飛騨立秋1962油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  小磯良平練習場の踊子達1938油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  小磯良平娘子関を征く1941油彩・キャンバス2020/11/032021/02/236室  松本竣介ニコライ堂と聖橋1941油彩・キャンバス2020/11/032021/02/237室  丸木俊(赤松俊子)解放され行く人間性1947油彩・キャンバス2020/11/032021/02/237室  松本竣介建物1948油彩・板2020/11/032021/02/237室  岡本太郎夜明け1948油彩・キャンバス2020/11/032021/02/237室  北脇昇抛物線1949油彩・キャンバス2020/11/032021/02/237室  駒井哲郎束の間の幻影1951銅版2020/11/032020/12/207室  清宮質文悲しみの顔1957木版(多色)2020/11/032020/12/207室  瑛九れいめい1957油彩・キャンバス2020/11/032021/02/237室  瑛九旅人1957リトグラフ2020/12/222021/02/237室  難波田龍起発生1959油彩・キャンバス2020/11/032021/02/237室  柳原義達犬の唄1961ブロンズ2020/11/032021/02/23建物を思う部屋  ソル・ルウィットウォール・ドローイング#769 黒い壁を覆う幅36インチ(90cm)のグリッド。角や辺から発する円弧、直線、非直線から二種類を体系的に使った組み合わせ全部。1994白のオイルパステル、鉛筆、黒い壁2020/12/222021/02/238室  ヴィト・アコンチセンターズ1971ヴィデオ モノクロ サウンド 22分28秒2020/11/032021/02/238室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵11951墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵21951/94墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵31951墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵51951墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵61951墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵71951墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵81951墨、水彩・紙2020/12/222021/02/238室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵91951墨、水彩・紙2020/12/222021/02/238室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵111951墨、水彩・紙2020/12/222021/02/238室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵121951墨、水彩・紙2020/12/222021/02/238室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵141951墨、水彩・紙2020/12/222021/02/238室  桂川寛安部公房著『壁』挿絵151951墨、水彩・紙2020/12/222021/02/238室  元永定正作品1961アクリリック・キャンバス2020/11/032021/02/238室 0083高松次郎No.273(影)1969ラッカー・木2020/11/032021/02/238室  榎倉康二干渉(STORY-No.18)1991アクリリック・綿布、木2020/11/032021/02/238室  吉田克朗作品 91970シルクスクリーン2020/11/032021/02/238室  吉田克朗作品 191971シルクスクリーン2020/11/032021/02/238室  木村光佑現在位置−フレーミング B1971リトグラフ、シルクスクリーン2020/11/032020/12/208室  木村光佑現在位置−フレーミング C1971リトグラフ、シルクスクリーン2020/12/222021/02/238室  若林奮2.5mの犬1968鋼鉄2020/11/032021/02/238室  若林奮素描 64-801964墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  若林奮素描 67-371967鉛筆、フェルトペン・紙2020/11/032020/12/208室  若林奮素描 67-1001967インク・紙2020/11/032020/12/208室  若林奮素描 68-521968墨、水彩・紙2020/11/032020/12/208室  若林奮素描 64-691964墨・紙2020/12/222021/02/238室  若林奮素描 68-51968インク・紙2020/12/222021/02/238室  若林奮素描 68-101968鉛筆・紙2020/12/222021/02/238室  若林奮素描 70-99-141970フェルトペン・紙2020/12/222021/02/238室  牛腸茂雄SELF AND OTHERS [3]1977(2003 print) ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/238室  牛腸茂雄SELF AND OTHERS [8]1977(2003 print) ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/238室  牛腸茂雄SELF AND OTHERS [16]1977(2003 print) ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/238室  牛腸茂雄SELF AND OTHERS [18]1977(2003 print) ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/238室  牛腸茂雄SELF AND OTHERS [32]1977(2003 print) ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/238室  牛腸茂雄SELF AND OTHERS [59]1977(2003 print) ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/238室  牛腸茂雄SELF AND OTHERS [60]1977(2003 print) ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より ヤマの子 茨城、重内1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 坑夫 茨城、重内1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 坑夫 茨城、重内1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 坑夫 茨城、重内1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 坑夫 茨城、重内1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 災害防止のスライドから  福岡、香月1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より トロッコ 福岡、香月1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 炭住 福島、いわき1968ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 炭住 茨城、高萩1968ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より ヤマの子 福島、いわき1968ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 盆まつり 長崎、松島 1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 芸妓 福岡、筑豊 1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 祈願祭の部隊旗 福岡、香月1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 事故 北海道、砂川1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 線路 福岡、香月1969ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より あやめ荘にて 広島、矢野温泉1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 二枚目・花形 青山 清 横浜、三吉東映1972ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 花 三吉東映1972ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 花 広島、海田温泉1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 私自身 my self 楽屋で 四国、高松1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 夜 釜山1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 女 釜山1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 女 川崎1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/239室  鈴木清「流れの歌」より 女 川崎1971ゼラチン・シルバー・プリント2020/11/032021/02/2310室  川合玉堂小松内府図1899絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  下村観山大原御幸(おおはらごこう)1908絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  菊池契月供燈(くとう)1910絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  吉川霊華役小角c.1921紙本墨画2020/11/032020/12/2010室  吉川霊華羽衣翻飜(はごろもほんぽん)1923絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  安田靫彦日食1925紙本彩色2020/11/032020/12/2010室  安田靫彦居醒泉1928絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  安田靫彦六歌仙1933絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  安田靫彦鴻門会1955紙本彩色2020/11/032020/12/2010室  松岡映丘屋島の義経1929絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  冨田溪仙那智瀧1935絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  中村岳陵豊幡雲1936紙本彩色2020/11/032020/12/2010室  荒井寛方観音摩利耶1939紙本彩色2020/11/032020/12/2010室  島田墨仙山鹿素行先生1942絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  太田聴雨山陽母子1942絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  吉村忠夫八幡太郎1942絹本彩色2020/11/032020/12/2010室 0060上村松園静1944絹本彩色2020/11/032020/12/2010室  前田青邨郷里の先覚1947紙本墨画淡彩2020/11/032020/12/2010室 0074前田青邨石棺1962紙本彩色2020/11/032020/12/2010室  平山郁夫高燿る藤原京の大殿1969紙本彩色2020/11/032020/12/2010室  片岡球子面構(歌川国貞と四世鶴屋南北)1982紙本彩色2020/11/032020/12/2010室  山内多門日光山の四季(冬・春)1911紙本墨画淡彩2020/12/222021/02/2310室  小林古径極楽井1912絹本彩色2020/12/222021/02/2310室  小林古径りんご1942紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  森田恒友代々木裏風景c.1920-21コンテ・紙2020/12/222021/02/2310室  森田恒友冬田1920年代鉛筆・紙2020/12/222021/02/2310室  森田恒友後四歳帖1929-32紙本墨画淡彩2020/12/222021/02/2310室  小茂田青樹出雲江角港1921紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  富取風堂静物1921紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  速水御舟丘の並木1922絹本彩色2020/12/222021/02/2310室  石山太柏近郊二景(井草野・荻窪)1930紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  村上華岳春泥1936紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  奥村土牛鴨1936絹本彩色2020/12/222021/02/2310室  川合玉堂朝もや1938絹本彩色2020/12/222021/02/2310室  吉岡堅二氷原1940紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  福田豊四郎山河1951紙本彩色2020/12/222021/02/2310室 0077徳岡神泉刈田1960紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  麻田辨自鴛1962紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  髙山辰雄北国1966紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  上田臥牛冬樹1967紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  西内利夫梅花遊禽1976紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  東山魁夷白い朝1980紙本彩色2020/12/222021/02/2310室  加山又造一九八四・東京1984紙本墨画2020/12/222021/02/233F、EVホール  デイヴィッド・スミスサークル IV1962鉄、彩色2020/11/032021/02/2311室  ヤン・スホンホーフェンR70-471970カードボード、紙、塗装2020/11/032021/02/2311室  駒井哲郎二樹1970銅版2020/11/032021/02/2311室  駒井哲郎室内1970銅版2020/11/032021/02/2311室  駒井哲郎樹1971銅版2020/11/032021/02/2311室  駒井哲郎風景1971銅版2020/11/032021/02/2311室  清宮質文夕ぐれ1972水彩、油彩・ガラス2020/11/032021/02/2311室  清宮質文夕暮の裏門1975水彩、油彩・ガラス2020/11/032021/02/2311室  湯原和夫無題 No.3-711971真鍮、ニッケル・メッキ2020/11/032021/02/2311室  湯原和夫作品 No.3-771977鉛、ガラス2020/11/032021/02/2311室  瀧口修造リバティ・パスポート(芦川羊子宛)1978ミクストメディア2020/11/032020/12/2011室  ジョエル・シャピロ無題1979油性塗料・木2020/11/032021/02/2311室  坂上チユキ無題c.1980鉛筆・紙2020/11/032020/12/2011室  坂上チユキ無題c.1980鉛筆・紙2020/12/222021/02/2311室  菅木志雄細空1983アルミ管2020/11/032021/02/2311室  菅木志雄分間集立1989石、鉄2020/11/032021/02/2311室  エルヴィン・ヘーリッヒ無題1984厚紙2020/11/032021/02/2311室  エルヴィン・ヘーリッヒ無題1984厚紙2020/11/032021/02/2311室  麻生三郎雲1985パステル、色鉛筆・紙2020/11/032021/02/2311室  麻生三郎空A1986鉛筆、パステル・紙2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama1988グラファイト・紙2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama1988グラファイト・紙2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama1988グラファイト・紙2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama Seven2006石膏2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama Seven2006石膏2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama Seven2006石膏2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama Seven2006石膏2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama Seven2006石膏2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama Seven2006石膏2020/11/032021/02/2311室  アブラハム ・ダヴィッド・クリスティアンHayama Seven2006石膏2020/11/032021/02/2311室  河原温I AM STILL ALIVE[笹沼俊樹宛 1989年12月22日]1989インク(タイプ)・紙(電報)2020/12/222021/02/2311室  狗巻賢二無題1990油彩・キャンバス2020/11/032021/02/2311室  狗巻賢二無題1990油彩・キャンバス2020/11/032021/02/2311室  狗巻賢二無題1990油彩・キャンバス2020/11/032021/02/2311室  木村賢太郎祈り 71993石(黒花崗岩)2020/11/032021/02/2311室  木村賢太郎祈り 61993石(黒花崗岩)2020/11/032021/02/2311室  岡崎和郎HISASHI1994/2017鋳造ブロンズ2020/11/032021/02/2311室  中川佳宣seed on the table 940091994油彩、アクリリック、煤、蜜蝋、方眼紙・キャンバス2020/11/032021/02/2311室  中川佳宣seed on the table 940271994油彩、アクリリック、煤、蜜蝋、方眼紙・キャンバス2020/11/032021/02/2311室  中川佳宣seed on the table 970011997油彩、煤、蜜蝋、方眼紙・キャンバス2020/11/032021/02/2311室  髙柳恵里ポケットガーゼ1998布(ガーゼハンカチ)2020/11/032021/02/2311室  マグダレーナ・アバカノヴィッチ匿名の肖像 No.52004墨、グアッシュ・紙2020/11/032020/12/2011室  マグダレーナ・アバカノヴィッチ匿名の肖像 No.82004墨、グアッシュ・紙2020/12/222021/02/2311室  シュシ・スライマンプロパガンダを学ぼう:シンガプーラ:登録済 12012インク、アクリリック・紙2020/11/032021/02/2312室  トーマス・ルフ室内1979発色現像方式印画2020/11/032020/12/2012室  トーマス・ルフ室内1980発色現像方式印画2020/11/032020/12/2012室  トーマス・ルフ室内1981発色現像方式印画2020/12/222021/02/2312室  トーマス・ルフ室内1983発色現像方式印画2020/12/222021/02/2312室  三輪美津子室内2001油彩・キャンバス/鏡(フレームに油彩、アクリリック)2020/11/032021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 1.行く河の流れは絶えずして1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 2.無常を争うさま いはば朝顔の露に異ならず1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 3.風に堪へず吹き切られたる焔 飛ぶが如くして1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 4.家のうちの資材 数を尽くして空にあり1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 5.古京はすでに荒て 新都はいまだならず1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 6.道のほとりに飢ゑ死ぬるもののたぐひ 数も不知1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 7.山は崩れて河を埋み 海は傾きて陸地をひたせり1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 8.世にしたがへば身苦し したがはねば狂せるに似たり1993/94木版(木口凹版)2020/11/032020/12/2012室  柄澤齊版画集「方丈記」より 9.広さはわづかに方丈 高さは七尺がうちなり1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 10.西南に竹のつり棚を構へて 黒き皮籠三合を置けり1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 11.冬は雪をあはれぶ 積り消ゆるさま罪障にたとへつべし1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 12.かしこに小童あり 時々来りてあひとぶらふ1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 13.われ今 身の為にむすべり 人の為に作らず1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 14.魚は水にあかず 魚にあらざればその心を知らず1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 15.一期の月かげ傾きて 余算の山の端に近し1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  柄澤齊版画集「方丈記」より 16.汝姿は聖人にて 心は濁りに染めり1993/94木版(木口凹版)2020/12/222021/02/2312室  村岡三郎折れた酸素1985鉛、酸素、ガラス瓶、都市ガス(1963年に注入、封印)2020/11/032021/02/2312室  村岡三郎熔断―1380°C×11000mm1986鋼鉄2020/11/032021/02/2312室  村岡三郎負のテーブル−関節(クレーター)1998木炭、鉛筆、コラージュ、その他・紙2020/11/032020/12/2012室  村岡三郎負のコーナー1998木炭、鉛筆・紙2020/12/222021/02/2312室  毛利武士郎彼の/地球への/置手紙 その11998ステンレススチール2020/11/032021/02/2312室  吉田克朗触 “体-47″1989黒鉛粉、油彩・キャンバス2020/11/032021/02/2312室  吉田克朗版画集「触”テーブルの上で”」より 触”テーブルの上で”1995リトグラフ2020/11/032020/12/2012室  吉田克朗版画集「触”テーブルの上で”」より 触”テーブルの上で”I1994リトグラフ2020/12/222021/02/2312室  高見沢文雄壁の上の河或は右手を気遣う左手のために1991-92アクリリック・綿布(合板に貼付)2020/11/032021/02/2312室  土谷武内気と外気 B-b1993鋼鉄2020/11/032021/02/2312室 0088ゲルハルト・リヒター抽象絵画(赤)1994油彩・キャンバス2020/11/032021/02/2312室  ゲルハルト・リヒターシルス・マリア2003油彩・キャンバス2020/11/032021/02/2312室  宇佐美圭司ドーム・内なる外1997油彩・キャンバス2020/11/032021/02/2312室  丸山直文Garden 12003アクリリック・綿布2020/11/032021/02/2312室  石川順惠Impermanence 青女2014アクリリック・キャンバス2020/11/032021/02/2312室  岡﨑乾二郎TOPICA PICTUS2020アクリリック・キャンバス2020/11/032021/02/2312室  ブルース・ナウマンコーナーで跳ねる No.11968ヴィデオ モノクロ サウンド 60分00秒2020/11/032021/02/232F、EVホール 0090アントニー・ゴームリー反映/思索2001鋳鉄2020/11/032021/02/232Fテラス 0084イサム・ノグチ門1969鋼鉄、彩色2020/11/032021/02/23本館前庭  多田美波Chiaroscuro1979ステンレススチール、硬質ガラス2020/11/032021/02/23本館屋外  マリノ・マリーニあるイメージの構想1969-70ブロンズ2020/11/032021/02/23本館屋外  木村賢太郎七つの祈り1969石2020/11/032021/02/23 今会期に展示される重要文化財指定作品 ■今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 原田直次郎 《騎龍観音》(1890年) 寄託作品(護國寺蔵)萬鉄五郎《裸体美人》(1912年)岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》(1915年)中村彝《エロシェンコ氏の像》(1920年)和田三造《南風》(1907年)[ギャラリー4にて展示] 5点の重要文化財(1点は寄託作品)についての画像と解説は、こちら。 原田直次郎《騎龍観音》1890年 寄託作品 萬鉄五郎《裸体美人》1912年 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 中村彝《エロシェンコ氏の像》(1920年) 和田三造《南風》1907年 展覧会構成 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムは、現在ご利用いただけません。 1室 ハイライト 佐伯祐三《ガス灯と広告》1927年 3,000m²に200点以上が並ぶ、所蔵作品展「MOMATコレクション」。その冒頭を飾るのはコレクションの精華をご覧いただく「ハイライト」です。2期に分かれる今会期の日本画は、前期(11月3日―12月20日)には、山元春挙の《雪松図》を、後期(12月22日―2月23日)は、洋画から日本画に転向した川端龍子の掛軸《慈悲光礼讃(朝・夕)》や、小杉放菴(未醒)の屏風などを展示します。ケースの外には、重要文化財の原田直次郎《騎龍観音》や岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》のほか、古賀春江《海》、アンリ・ルソー《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神》、高村光太郎《手》など当館を代表する作品に加え、最近修復を終えたばかりの藤田嗣治の《猫》を展示します。 2室 #MuseumBouquet セザンヌ《大きな花束》1892-95年頃 今春、新型コロナウイルス感染対策から多くの美術館が休館を余儀なくされたとき、SNS上では「#MuseumBouquet」の動きがありました。世界中の多くの美術館がコレクションの中から花を描いた作品の画像を選び、SNSにアップしたのです。誰もが家に籠らざるをえないときに、少しでもポジティヴな気持ちになれるようにという趣旨です。当館でもそのとき、セザンヌの《大きな花束》などの画像を発信しました。今回の展示では、そのセザンヌの作品とともに、1910年代から40年代に日本で描かれた花の絵を紹介いたします。とはいえ、ただ花の絵を見て癒されていただきたいだけではありません。ご存じの通り、セザンヌは20世紀前半の日本の画家たちに、自然の把握の仕方や構図法などにおいて、多大な影響を及ぼしました。その一方で、日本には古くからの花鳥画の伝統もあります。花を描くといっても、画家によって着眼点はさまざま。表現の類似や相違に着目しながらお楽しみください。 3室 美術と生命 関根正二《三星(さんせい)》1919年 彫刻家で詩人の高村光太郎は、1913(大正2)年の文展に対する評のなかでこう記しています。「私は作品の生命の有無をみて、直に其の作者の生(ラヸイ)の有無を見る事が出来る。又作家の生(ラヸイ)の有無を見て直に、其の作品の価値の有無を想像する事ができる」。 高村の言う「生命」とは、描かれた(作られた)対象が生き生きとして見えることではありません。それは、芸術家の内面にある目に見えない何かが表現されているということだったのです。大正の芸術運動はこの「生命」の表出を軸に展開しました。タッチがこれに直結するといわんばかりの萬鉄五郎や、絵を完成させることすらなおざりに強い感情を表現した関根正二などがいます。岸田劉生は「細密描写」で写実の美が表れるとしたら、それは画家の内面にある「内なる美」が自然の有形の現象と一致したときだと語りました。「生命」が芸術の中心に位置していた時代、芸術家たちの現実の生命はさまざまな疾病ととなりあわせでした。この部屋に並ぶ作品の作者たちは皆、意外に思われるほど早くに亡くなっています。 4室 明るい家 牧野虎雄《明るい部屋》1931年 結核は近代を通じてもっとも一般的で深刻な病でした。治療法といえば、栄養をとって体を休め、日光にあたり、清浄な空気を吸うことくらい。それゆえ、患者が療養するサナトリウムには日光浴や外気浴ができる機能が求められました。のちにモダニズム建築を代表することとなるル・コルビュジエ(1887-1965)やアルヴァ・アアルト(1898-1976)は、まさにサナトリウムを設計した経験から、平屋根、バルコニー、大きな窓といった諸要素をそなえた新しい建築を生み出したと指摘されています。日本では、1920年代以降に大きな窓をそなえた和洋折衷様式の住宅が中流以上の家庭に広く普及しました。その背景にも、結核を含むさまざまな疾病の予防策として、国をあげて「明るい家」が推奨されたという事情がありました。牧野虎雄《明るい部屋》、小林徳三郎《読書》などの作品は、こうした時代の新しい生活様式をとらえているのです。この部屋では、明るい家をめぐる作品と資料をご紹介します。 5室 美術と国家|連邦美術計画 1930年代、アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトは、世界恐慌(1929年)から経済を立て直すためにニューディール政策を進めます。その一環としてWPA(公共事業促進局)が打ち出したのが芸術家支援計画「フェデラル・ワン」で、そのうちの美術分野に関するプロジェクトが連邦美術計画(1935-43年)です。WPAは駅、役所、図書館など公共建築への壁画や彫刻の設置、美術教育事業や美術に関する調査記録事業などを立ち上げ、その担い手として多くの美術家を雇用しました。ジャクソン・ポロックやウィレム・デ・クーニング(11月3日から12月20日まで展示)など戦後美術のキーパーソン、あるいは国吉康雄や石垣栄太郎などアメリカで制作、発表を続けた日本人アーティストもこの計画に参加しています。そしてこの計画は、美術家の職を確保しただけではなく、結果として当時のアメリカの生活や文化などの貴重な記録を多く残すことにもつながりました。この部屋では、美術(家)と国家の関係を考えるきっかけとして、連邦美術計画を起点に1930年代の美術をご紹介します。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋 6室 美術と国家|戦争 清水登之《工兵隊架橋作業》1944年頃 1937(昭和12)年に日中戦争が始まり、翌38年に国家総動員法が施行されると、国民は戦争への協力を迫られていきます。美術家もまた例外でなく、多くの画家が戦地に派遣されて戦争記録画を制作します。また自由で前衛的な表現への弾圧も行われ、展覧会の禁止や美術団体の解散といった国による統制が強まっていきます。前の部屋でご紹介したWPAによるフェデラル・ワンは、たしかに国による芸術家支援であったわけですが、そこで制作された壁画や公共彫刻、写真群は、ニューディール政策の成果をアピールする、国のプロパガンダを担うものでもありました。日本にしても、アメリカにしても、美術と国家の関係は一様ではなく、「支援」は、横滑りして直ちに「統制」になってしまう危険をはらんでいます。この部屋では、一人の美術家による戦中期の作品と、それ以前(またはそれ以後)の作品をあわせて紹介します。戦争という出来事が美術家に与えたものを見ていきながら、美術と国家の関係についてさらに考えてみたいと思います。 7室 傷口の快復 この部屋では、前の会期に「不安な身体」と題して、戦争の記憶がまだ生々しい頃の不安でたよりない心情を伝える人物像をご紹介しました。今回の展示では逆に、戦争や社会情勢の変化などで傷を抱えながらもそこから立ち上がろうとする希望を感じさせる作品を中心に展示しています。1945(昭和20)年から1952(昭和27)年にかけて、日本はGHQの占領下にありました。そうした中で、表現活動も制限がかけられていました。この部屋に展示中の作品のうち半数は、この時期に描かれた作品です。ストレートに批判的メッセージを伝えるものはありませんが、それぞれに異なる形でもって新しい一歩を踏み出そうとするエネルギーが感じられます。占領からの解放後の作品としては、新しい物事の始まりを予感させる難波田龍起や瑛九などの作品を紹介します。柳原義達による、こぶしを握って力強く立ち上がる女性像も見どころです。 8室 ディスタンス 今日、感染症対策として人との距離を保つことが強く推奨されています。互いが手を伸ばしても届かないくらいの間隔、いわゆるソーシャル・ディスタンスです。相手との距離や、「STAY HOME」によって生まれる社会との隔たりがここまで意識されたことはこれまでになかったことでしょう。この部屋では「距離」をテーマに、1960-70年代に制作された作品を紹介します。高度経済成長によるライフスタイルの変化や60年安保、大学紛争、万博開催などめまぐるしく動いていた当時の社会の中で、作家たちは作品を通して世界や他者との「距離」を見極めようとしていました。「わたし」が「あなた」になれないように、私たちが周囲の人や物事と関係を作るとき、距離が前提となります。社会や他者との隔たりがあるからこそ「わたし」が自分自身であることが可能となるのです。ヴィト・アコンチの作品は、指さすという行為によって画面の前の私たち観者と作家の関係が否応無く結びつけられると同時に、そこには埋められない隔たりがあることに気づかせてくれるのです。 9室 鈴木清「流れの歌」 鈴木清は独特の写真集を作り続けたことで知られる写真家です。1972年に自費出版された『流れの歌』は、全部で8冊が作られることになる鈴木の写真集の最初の1冊であり、構成やデザインも自ら手がけたものでした。福島県の炭鉱の町に育った鈴木は、筑豊の炭鉱に取材した土門拳の写真集『筑豊のこどもたち』と出会い、写真に関心を持ちます。写真学校に進んだ彼は、在学中から故郷の常磐炭鉱の撮影にとりくみました。それはデビュー作となる写真雑誌での炭鉱をめぐるシリーズの連載へと発展し、後に『流れの歌』の前半を構成することになります。そうした背景もあって、この写真集には自伝的な性格を読み取ることができます。また炭鉱という社会的なテーマに、あくまで個人的な視点でアプローチする姿勢は、「コンポラ」と呼ばれた当時の若い写真家たちの動向にも通じています。しかし何よりも注目されるのは、イメージの連鎖が織り成す、その重層的な作品世界です。そこには写真集というメディアの可能性を探る、若き写真家の意欲的な試みが展開されていました。 10室(前期) 歴史の描き方(展示期間:11月3日ー12月20日) 川合玉堂《小松内府図》1899年 日本画には、日本や東洋の神話、および歴史上の人物やエピソードを描いた作品が数多くあります。そうした作品は、国民に国の歴史を意識させたり、教訓を伝えたりするのに役立つ側面があったため、明治時代や戦争に向かった昭和初期に、とくに積極的に描かれました。一方、神話や歴史を描くには、昔の風俗を知らなくてはなりません。そのため、安田靫彦の書棚は考古遺物の資料でいっぱいでしたし、吉川霊華や松岡映丘は実際に装束や甲冑を身に着けて、スケッチしたり撮影したりしていました。彼らの風俗研究への熱中は、お国のためという責任感や高揚感をはるかに上回っていたようにしか見えません。ここでは、神話や歴史に関係のある日本画の作品をご紹介します。明治時代の作品にはじまり、昔の人の人相に関心を寄せた片岡球子や、歴史の積み重なった土地を幻想的に描いた平山郁夫まで、歴史へのさまざまな取り組み方をお楽しみください。 10室(後期) 春待ちの頃(展示期間:12月22日ー2月23日) 小林古径《極楽井》1912年 今回この部屋では、冬から春のきざす頃にかけての季節感が感じられる作品を選んでいます。多くの日本人が名前を知っている日本画家、横山大観は、1931(昭和6)年にこんなことを言っています。「芸術に於ける作品の対象は自然と人生であって、春夏秋冬とか月雪花とか若しくは喜怒哀楽の外何物も無いのでございます、これは千古変らないのであります」。人物を描いたら衣装によって季節感を表し、花や色づいた木々を描き、季節の風物詩を題材とする。そんな事例を見れば、この言葉は日本画家全員を代表するもののように感じられるかもしれません。ただし、近代にはここに選ばれていない多くの作品があることも忘れるわけにはいきません。若い頃の大観が日本画になじみのない主題に取り組んだり、戦後の若手画家が伝統的価値観を放棄したりして、日本画の領域を広げてきたのです。季節の表現は日本画に当然のものではなく、個人が選び、あるいは時代が要請したものだと意識すれば、なにか違ったものが見えてくるかもしれません。 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで  *ギャラリー4(13室) コレクションによる小企画「男性彫刻」(2020/11/25-2021/2/23) 11室 今こそ、小さな作品を 「STAY HOME」の時、なにかをつくろうと思われた方も少なくないかと思います。通常美術館では、一般的な家ではつくりにくい大きなサイズの作品を飾っていますが、今回は、1970年代以降の作品の中から、あえて小さなサイズを集めてみました。そもそもアーティストは、大きなものばかりつくっているわけではありません。また大きければよりよい作品になると単純に考えているわけでもありません。もちろんサイズが大きければ、いわゆる構成力が必要になるでしょう。でもだからといって、小品なら簡単だというわけではない。むしろ、美術館の大きめの空間でも輝ける小品をつくることのほうが難しいのではないでしょうか。美術館というのは、「ここ」じゃないと見られない作品を展示するという役割を自任してきた施設だと言えます。しかし今後は、家での創作活動に直截的なヒントを得られるような小さくても素晴らしい作品を、もっと積極的に紹介していくべきなのかもしれません。 12室 美術館の遅れと現在性について|1980年代以降の美術から 現在の状況に、ゆるやかにつながるテーマをいくつか立て、作品を選んでいます。いまだその渦中にいる私たちには、この困難が何であるのか、距離をとって把握できていません。ゆえにテーマや作品の選択に、恣意性やあいまいさを感じるかもしれません。距離をとることは、総体の俯瞰、客観性の確保、歴史化などに関係しています。美術館が作品を選び、収蔵し、未来へ伝える営みには、この距離が大切だとされてきました。ただ残念なことに、そこには宿命的に遅れが生じます。現況にリアクションした2020年の美術のさまざま、それをコレクション(展)で充分に示すことが可能になるのは、時間的に少し先のことになります(現在の困難は、この可能性=美術館の存在理由をも揺るがせかねない厄介なものです)。けれど世界に対してきわめて鋭敏な感性を持つアーティストが、いま現在もたゆまず制作を続けているというアクチュアリティを見逃してはならないことも事実です。  今回、現代を代表する作家の一人、岡﨑乾二郎が2020年3月からアトリエにこもり、集中的に制作した最新作を特別にご紹介します。 特集展示|岡﨑乾二郎|TOPICA PICTUS たけばし ■概要 美術館が作品を収蔵し、未来へ伝える営みには、距離が大切とされます。これは距離をとることで総体の俯瞰、客観性の確保、歴史化が可能になるという考えによります。ただ、そこには不可避的に遅れが生じます。現況にリアクションした2020年の美術のさまざま、それをコレクション(展)として充分に示すことが可能になるのは、時間的に少し先のことになります。けれど、世界に対して鋭敏な感性を持つアーティストが、いま現在もたゆまず制作を続けているというアクチュアリティ(と、そのアクチュアリティが歴史と確かに接続していること)を見逃してはならないのも事実です。そのように考え、現代を代表する作家の一人、岡﨑乾二郎が2020年3月からアトリエにこもり集中的に制作した最新作を、MOMATコレクション展のなかで特別にご紹介することとしました。 ■作家の言葉 TOPICA PICTUSについて 絵画を類的存在として考えれば、絵画はどれも絵画であることにおいて同じ、とみなされもしよう。であれば、個々の絵画をなお制作しなければならない切実な動機も失われてしまう。人間という類に人という存在を還元してしまうと、個々の生のかけがえなさが失われてしまうのと同じである。つまり個々の絵が制作されなければならないのは、それぞれが類的存在としての絵画を超えた固有の問題=主題を抱えているからである。世界にさまざまな場所があり、無数の考えるべき問題=トピックがあるように、絵画はそれぞれ固有の問題、特別の場所に向き合って制作される。決して他に換えることができない切実さがそこにある(個々の絵を固有なものとして現前させる問題は無数にある、そしてこの無数の固有な場所、独自な問題のネットワークがこの世界を編み上げている、だから世界を一つの時間、空間に括ることは決してできないだろう。ゆえに世界は決して終わらない)。2020年の3月からアトリエに籠り、いままでになく集中し作品を制作した。絵画の制作とはその都度、異なる固有の場所を引き寄せ、そして探索することである。絵画が絵画でしかないこと、つまり絵画は絵画をおいてどこにも行けない、その条件に留まることがかえって絵画を通してどこにでも行けること、つまり絵画がなおそれぞれ固有の絵画でありうることの可能性であったことを強く実感した。 岡﨑 乾二郎 ■会期 2020年11月3日(火・祝)-2月23日(火・祝) 前期|11月3日-12月20日 後期|12月22日-2月23日 *前期と後期で、展示替えがあります。 ■出品リスト(後期|12月22日-2月23日) □1室 As the heavens are high and the earth is deep/貴族院、庶民院の焼失2020アクリリック・キャンバス19.8×16.5×3 cm作家蔵 To conceal a matter, to search out a matter/戦艦テメレールの解体2020アクリリック・キャンバス19.8×16.6×3 cm作家蔵 東海旭光/You will heap burning coals on his head2020アクリリック・キャンバス19.1×16.6×3 cm作家蔵 屋島遠望/A north wind that brings unexpected rain (Sly Tongue)2020アクリリック・キャンバス19.2×16.6×3 cm作家蔵 □4室 Pittura Sanza Disegno/風景のなかの聖母子/Altarpiece2020アクリリック・キャンバス25.2×18.4×3 cm作家蔵 □3F、EVホール Kilimanjaro/Wakonyingo(Bring negative spirits)カラッポのたましいを運ぶ2020アクリリック・キャンバス18.1×16.4×3 cm作家蔵 Antaninaomby/Ataokoloinona (Water a Strange Thing) 水のヘンテコなもの2020アクリリック・キャンバス18.1×16.4×3 cm 作家蔵 Asase Ya/河を産めば畑をうるおすさ2020アクリリック・キャンバス20.4×16.1×3 cm 作家蔵 Nyame/空はなんでもみているさ2020アクリリック・キャンバス20.3×16.3×3 cm作家蔵 □12室 The day of the Sun/Солнце смотрит/陽の日2020アクリリック・キャンバス18.8×25.7×3 cm作家蔵 子供のジョヴァンニ・デ・メディチ/Beautiful and plump like an angel from paradise2020アクリリック・キャンバス20.7×16.6×3 cm作家蔵 はじめて見たる小樽/See the color of the sea of life2020アクリリック・キャンバス18×23×3 cm作家蔵 Hina-phases of the moon, Tunaroa-the father of eels/月日の満ち欠け2020アクリリック・キャンバス18.5×25.4×3 cm作家蔵 掃き掃除/Expulsion from Paradise(Expulsion from the Temple)2020アクリリック・キャンバス16.4×20.3×3 cm作家蔵 物質の隔たり、魂の繋がり/Noli me tangere2020アクリリック・キャンバス17.2×25×3 cm作家蔵 愛着の土地を離れ/Leave Behind Shore   (to thee so dear)2020アクリリック・キャンバス18×23.1×3 cm 作家蔵 Corn and Summer Wheat/急き立てられた 土地所有2020アクリリック・キャンバス16.1×20.1×3 cm作家蔵 The souls of men still shine with heavenly fire/ひしめきあう庭の植物(かれの容貌)2020アクリリック・キャンバス18×23×3 cm作家蔵 Arab Horseman attacked by a Lion/とうもろこしのような顎髭2020アクリリック・キャンバス18.1×24.8×3 cm作家蔵 The angel who guards the entrance of Purgatory/スペインの正午、エルサレムの日没、ガンジスの真夜中2020アクリリック・キャンバス25.4×18.4×3 cm 作家蔵 ブキッチョ熊のチョコ/Morning in the pine forest2020アクリリック・キャンバス16.9×21×3 cm作家蔵 水たまりに映る空/Crimson cushioned swing2020アクリリック・キャンバス25.1×18×3 cm 作家蔵 ■関連書籍 150点強からなる〈TOPICA PICTUS〉シリーズのなかから138点を収録した画集も出版されます。当館ミュージアムショップ(1階)でお求めいただけます。 『TOPICA PICTUS とぴかぴくたす』 著=岡﨑乾二郎寄稿=中村麗、ぱくきょんみ■発 行:有限会社urizen■発 売:株式会社ナナロク社■定 価:4,000円(税別)■頁 数:124頁 ■岩波の連載 「TOPICA PICTUS」をめぐる岡﨑乾二郎本人によるエッセイの連載「岡﨑乾二郎 TOPICA PICTUS 〜 An overflow from the River Lethe 〜」が、「web岩波 たねをまく」にてご覧いただけます。 https://tanemaki.iwanami.co.jp/posts/4101 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F) 2020年11月3日(火・祝)-2月23日(火・祝) 10:00-17:00 *入館は閉館30分前まで 月曜日[ただし2020年11月23日、2021年1月11日は開館]、11月24日(火)、12月28日(月)~2021年1月1日(金・祝)、2021年1月12日(火) 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。 新型コロナウイルス感染症予防対策のため、 ご来館日時を予約する日時指定制を導入いたしました。⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。 ※上記よりチケットも同時にご購入いただけます。※観覧無料対象の方(65歳以上、高校生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名、招待券をお持ちの方等)についても、上記より来館日時をご予約いただけます。※お電話でのご予約はお受けしておりません。 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円)※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。 ※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ) 東京国立近代美術館

所蔵作品展 MOMATコレクション(2021.3.23–5.16)

2021年3月23日-5月16日の所蔵作品展のみどころ  MOMATコレクションにようこそ! 今年も、千鳥ヶ淵の桜が美しい季節を迎えます。これにあわせて、3階10室では重要文化財の川合玉堂《行く春》をはじめ、桜を描いた名作が、みなさんをお迎えします。 今年の春はまた、東日本大震災から10年の節目でもあります。当館では、震災から間もない2011年5月から、コレクション展のなかで「東北を思う」という特集を組み、その後も何度か継続してきました。今回は「東北を思う」の展示を振り返り(作品に付された水色のキャプションは2011年当時の解説です)、また震災をめぐる新しい収蔵品もご紹介します。 さらに、1階で開催の「あやしい絵」展に関連して、4階2室で「物語る絵」、3室で「絵画と生命」、5室で「「猟奇」と「尖端」の時代」を、2階ギャラリー4では写真における幻想的な傾向を集めた「幻視するレンズ」を、それぞれ特集します。 今期も盛りだくさんのMOMATコレクション。どうぞごゆっくりお楽しみください。 今会期に展示される重要文化財指定作品 今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 原田直次郎 《騎龍観音》(1890年) 寄託作品(護國寺蔵) |4階1室ハイライト萬鉄五郎《裸体美人》(1912年)|4階3室岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》(1915年)|4階1室ハイライト中村彝《エロシェンコ氏の像》(1920年)|4階3室和田三造《南風》(1907年)|4階1室ハイライト川合玉堂《行く春》(1916年)|3階10室 6点の重要文化財(1点は寄託作品)についての解説は、名品選をご覧ください。 原田直次郎《騎龍観音》1890年、寄託作品(護國寺蔵) 萬鉄五郎《裸体美人》1912年 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年 和田三造《南風》1907年 川合玉堂《行く春》(1916年) 展覧会構成 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 ※MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムは、現在ご利用いただけません。 1室ハイライト アンリ・ルソー《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神》1905-06年  3,000m²に200点以上が並ぶ、所蔵作品展「MOMATコレクション」。その冒頭を飾るのはコレクションの精華をご覧いただく「ハイライト」です。 まずは桜の季節にあわせ、菊池芳文《小雨ふる吉野》がみなさんをお迎えします。この他にも、花を描いた名作が3階10室に特集されていますので、あわせてお楽しみください。 また、10年前の震災を機に特集した「東北を想う」を振り返り、被災地にゆかりのある作家として、横山大観、菱田春草、高村光太郎、佐藤朝山、萬鉄五郎の作品をご紹介します。 この他にも、重要文化財の原田直次郎《騎龍観音》や和田三造《南風》をはじめ、セザンヌ《大きな花束》、アンリ・ルソー《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神》など当館を代表するおなじみの作品を展示します。 2室物語る絵画 中沢弘光《かきつばた》1918年  1階で開催の「あやしい絵」展で展示されている作品の多くには、文学との深い関わりを認めることができます。この部屋でも、文学作品からインスピレーションを受けたり、物語の一場面を表そうとしたりした作品をご紹介します。中心となる画家は中沢弘光と中村不折。黒田清輝ゆずりの穏やかな外光表現を得意とした中沢は、物語の一場面を表す上で光の効果に工夫をこらしています。一方で、フランスでローランスに厳格なアカデミックな教育を受けた中村不折は、正確な人体デッサンを重視しながら物語の一場面を描こうとしましたが、一方で文人趣味も兼ね備えた彼は、《桂樹の井(龍宮の婚約)》においてはあえて人物を素朴に描くことで古代神話の世界を表そうとしています。この海幸・山幸の物語を、前田青邨も絵巻の形式で描いていますので、ぜひ比べてみてください。絵巻では時間の経過が表されていますが、波や魚の群れ、竜宮の女性たちの連なりから生み出されるリズムは、見る者の視線を先へと促す推進力を生み出しています。 3室美術と生命 中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年  彫刻家で詩人の高村光太郎は、1913(大正2)年の文展に対する評のなかでこう記しています。「私は作品の生命の有無をみて、直に其の作者の生(ラヸイ)の有無を見る事が出来る。又作家の生(ラヸイ)の有無を見て直に、其の作品の価値の有無を想像する事ができる」。 高村の言う「生命」とは、描かれた(作られた)対象が生き生きとして見えることではありません。それは、芸術家の内面にある目に見えない何かが表現されているということだったのです。 大正の芸術運動はこの「生命」の表出を軸に展開しました。タッチがこれに直結するといわんばかりの萬鉄五郎や、絵を完成させることすらなおざりに強い感情を表現した関根正二などがいます。岸田劉生は「細密描写」で写実の美が表れるとしたら、それは画家の内面にある「内なる美」が自然の有形の現象と一致したときだと語りました。 「生命」が芸術の中心に位置していた時代、芸術家たちの現実の生命はさまざまな疾病ととなりあわせでした。この部屋に並ぶ作品の作者たちは皆、意外に思われるほど早くに亡くなっています。 4室地震のあとで 小泉癸巳男《「昭和大東京百図絵」より87.羽田国際飛行場》1937年  1923(大正12)年9月1日に起こった関東大震災は東京に壊滅的な被害を与えました。この未曾有の災厄に直面して、表現者たちはどのような行動に出たのでしょうか。十亀広太郎は都内各所を訪ねながら、火災で焼けた樹木や、倒壊した建物、被災者の暮らしぶりを丹念に描きとめました。写真による記録が様々な誌面の震災特集号に掲載される一方、画家はフィクションを介して写真とは異なる臨場感を表現しようと努めました。震災からの復興の過程では「新東京」と題した作品やシリーズが登場し、急速に近代都市へと変貌を遂げつつあった東京の「再生」が印象づけられます。「新東京」で描かれた対象には、百貨店、劇場、鉄道、ラジオ放送局など、人と物と情報が行き交う都市のメディアとしての機能に着目したものが少なくありません。そう考えると、雑誌や絵葉書から収集した出自の異なるイメージをモンタージュする古賀春江《海》(5室に展示中)の絵画空間も、新しく生まれ変わった都市の活力を映し出していると言えそうです。 5室「猟奇」と「尖端」の時代 古賀春江《海》1929年  1階で開催の「あやしい絵」展の中心となるのは大正時代のデカダンスな傾向ですが、それに続く昭和初期にも、関東大震災から復興して近代化の進む東京を中心に「エロ・グロ・ナンセンス」とよばれる独特な都市文化が花開きました。カフェ文化、モダンガール、モダンボーイ、次々と紹介される海外の珍しい風俗……。1931年に刊行された『現代猟奇尖端図鑑』(新潮社)は、そうした傾向を幅広く紹介した一冊ですが、その中で美術における「尖端」としてモンタージュの技法が紹介されています。写真の一部を切り抜き、大胆に組み合わせて斬新なイメージを生み出す技法です。 古賀春江は、このモンタージュの手法を油絵に応用していました。古賀の制作プロセスを探っていくと、当時のさまざまな印刷物を引用しながら画面を構成していたことがわかります。ここでは古賀の《海》(1929年)を中心にその関連資料を展示するとともに、同時代の都市生活を表現した作品や幻想的傾向の作品もご紹介します。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋(ソル・ルウィット《ウォールドローイング#769》) 6室もはや戦後ではない 間所紗織《女(B)》1955年  1956(昭和31)年の経済白書に記述された「もはや戦後ではない」という言葉は、この年の流行語となりました。これは終戦から11年を経て、日本経済が1930年代半ばの水準にまでようやく回復したことを表しています。終戦から約10年で、過去でなく未来を向くこのような言葉が流行したことは、4室「地震のあとで」でご紹介した関東大震災(1923年)とその復興の構図と似たところがあります。関東大震災では、7年後の1930年頃に「帝都復興展覧会」や「帝都復興祭」など、「復興の達成」(もはや震災後ではない?)をアピールするイベントがあいつぎました。約10年という区切りは、出来事(天災にしても人災にしても)に人々が眼を向け、さまざまに想起するタイミングであると同時に、以降、忘却や風化が急速に進み始める転換点なのかもしれません。 この部屋では、戦時中に描かれた作戦記録画(戦争記録画)と、戦後十年となる1955年頃に制作された作品をあわせて紹介し、10年という時間について考えてみます。 7室 1950–60年代― 版表現の探究と挑戦  第二次世界大戦後、活発化する美術交流の中で開かれた国際美術展で棟方志功、駒井哲郎ら版画家の受賞が重なったことから、版画は一気に美術界の注目を浴びることになりました。こうした版画高揚の機運も手伝って、1957年には第1回東京国際版画ビエンナーレ展が開かれます(1979年まで全11回開催)。興味深いのは、出品者たちが欧米で高評価を受けた伝統木版画に固執しないばかりか、明治末以降、画家が一貫して制作に携わることで自己表現を獲得しようとした創作版画運動の殻も破って、現代絵画としての版画の確立を目指したことです。版画家以外の美術家や無名に近い若手も加わったほか、木版以外の版種にも目を向け、新鮮で多様な表現の開拓へと向かいました。 今期はこうした流れの一端を、独立自主と自由な精神のもとでの制作を重んじた、瑛九を中心としたデモクラート美術家協会出身の画家たちと、木版画の抽象表現に取り組んだ日下賢二と吹田文明の作品に見ていきたいと思います。 8室 1970–80年代の版表現― 拡張する版概念のなかで  1960年代末頃から印刷技術の革新や現代美術の動向と連動して、リトグラフやシルクスクリーンが増加し、写真製版も採用されるなど、版表現は著しく多様化することになりました。版の概念が拡散し混迷したこの時代、「版画とはいったい何か」という問いが提起されるようになりました。一方、大学に版画専門コースができたり、版画工房も増えたりして、画材や制作器具、プレス機の整った環境のもとで、技法を修得し、制作できるようになっていきます。版画家たちはそれぞれ、技術的な専門性に立脚し、版画の手法それぞれの特性や制作プロセスを吟味して、清新な造形表現を目指しました。 ここでは版の特性に着目しながら、斬新な切り口で作品を制作した榎倉康二や高松次郎と、当時盛んだった写真イメージを活用した版画を中心に取り上げます。同時代の社会や美術と関わりながら展開した版表現の一端をご覧ください。 9室「北へ―北井一夫、 森山大道、須田一政」  1970年代、日本の写真界には地方への旅をモティーフとする一群の忘れがたい作品が現われました。なかでも東北地方は多くのすぐれた作品の舞台となりました。今回は北井一夫「村へ」、森山大道「遠野物語」、須田一政の「風姿花伝」という、当時のそうした動向を代表する作品を紹介します。 それまで都市を舞台に時代の大きなうねりと向かいあってきた写真家たちの関心が、70年代に入り、特別なできごとや場所ではなく、淡々と続く日常や、そこに積み重ねられる記憶といったものへと向かいはじめます。写真家たちが見つめた、変わりゆくものと変わらないもの。そこには、時代の流れのなかで消えていったものだけではなく、今日の私たちにとっても、地続きのものとして感じられるような何かが現われています。 この特集は東日本大震災をうけて当館所蔵品展で開催された「東北を思う」という連続企画の一部として、2011年7月から9月に展示した小企画を、一部作品を入れ替えて再構成したものです。震災から10年、そしてコロナ禍にある今、これらの「日常」をめぐる写真家の仕事に、あらためて注目したいと思います。 10室 春まつり  毎年恒例となった「美術館の春まつり」の作品を今年はすこし多くして、この10室に花を描いた作品を集めてみました。剣持勇のラタン・スツールや清家清の移動式畳に腰かけて、ゆっくりと春をお楽しみいただこうという趣向です。 春まつりの定番となっている川合玉堂の《行く春》(重要文化財)もこの部屋で公開しています。この作品には長瀞の春の光景が描かれていますが、水辺の桜が散りいそぐ風情は、ここから歩いて行ける千鳥ヶ淵とも通じ合います。また、跡見玉枝の《桜花図巻》に描かれるのはさまざまな種類の桜たち。全25図に40種類を超える希少な桜が描かれています。このなかには、しだれ桜、うこん桜、おおしま桜といった、当館から旧工芸館へと続く紀伊国坂に沿って、次から次へと開花時期を迎える桜たちも含まれています。春の一日、絵のなかの桜と、館の外の桜の競演をお楽しみください。 公式ウェブサイト 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで  *ギャラリー4(13室) コレクションによる小企画「幻視するレンズ」(2021/3/23-2021/5/16) 11室 東北を思う― 記憶・再生・芸術 「2011年3月の震災を受け、当館ではこの1年の間、所蔵作品展において「特集 東北を思う」シリーズを継続して行ってきました。ひとまずの区切りとなる2012年1–5月の今期では、「東北を思う― 記憶・再生・芸術」と題する特集を、ここ2階において行います」。これは2012年、当館コレクション展内で行われた小企画に際して、会場に掲出された文章からの引用です。東日本大震災直後に始められたシリーズ企画のふたつめにあたるものでした。 今回この部屋では、「東北を思う―記憶・再生・芸術」の展示を部分再現するかたちでご紹介します(当時書かれた解説もそのまま掲出します)。2011年を通して行われた最初の「東北を思う」は、瞬発的に何かしなければ、という衝動に駆られたような性格を持つ企画でした。対して、この「東北を思う―記憶・再生・芸術」のテーマ立てや作品の選択は、同じシリーズながら、1年という時の流れを感じさせます。1年後、10年後、時間の経過を想像しながら、それぞれの作品をご鑑賞ください。 12室「地震のあとでー東北を思うⅢ」のあとで 「2011年3月11日から3年が経ちました。当館は、コレクション展内において、2011年5月に「特集 東北を思う」を、2012年1月に「特集 東北を思う―記憶・再生・芸術」を開催してきました。3回目となる今回は、地震と津波と福島第一原子力発電所事故の後に、アーティストたちがどのように動き、どのように被災地に寄り添ってきたか。また浮かびあがってきた様々な問題にどのように向き合ってきたのかに注目しました。」 これは2014年、当館コレクション展内で行われた小企画に際して、会場に掲出された文章からの引用です。前二回の「東北を思う」と異なっていたのは、東日本大震災を直接扱う作品をはじめて紹介した点にあります。 今回この部屋のおよそ半分のスペースで、この「地震のあとで―東北を思うⅢ」の展示を部分再現のかたちで紹介します。そしてもう半分のスペースでは、震災に直接関係する作品に限らず、当館が近年収蔵した、2014年以降に制作された作品をご紹介します。 ソル・ルウィット壁画公開 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F)会期:2021年3月23日(火)-5月16日(日)*終了いたしました 10:00-17:00(金・土曜は10:00-20:00)*臨時夜間開館日:5月12日(水)-16日(日)は20:00まで開館いたします*入館は閉館30分前まで休室日:月曜日[ただし2021年3月29日、2021年5月3日は開館]、5月6日(木)*臨時休館期間:4月25日(日)~ 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。 新型コロナウイルス感染症予防対策のため、 ご来館日時を予約する日時指定制を導入いたしました。⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。 ※上記よりチケットも同時にご購入いただけます。※観覧無料対象の方(65歳以上、高校生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名、招待券をお持ちの方等)についても、上記より来館日時をご予約いただけます。※お電話でのご予約はお受けしておりません。 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円)※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。5時から割引(金曜・土曜):一般 300円 大学生150円※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。 ※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ)

所蔵作品展 MOMATコレクション(2021.5.25–9.26) 

2021年5月25日-9月26日の所蔵作品展のみどころ 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生) 》1915年、重要文化財 MOMATコレクションにようこそ!近現代の日本の美術の流れを紹介するコレクションの展示を、今回はオリンピック・パラリンピックの開催にあわせた特別編としてお届けします。江戸時代(1603–1868)の長い鎖国の後、海外に向けて門戸を開いた日本には、急激に西洋の文化が紹介されることになりました。美術もそのひとつです。それ以来、日本の芸術家たちは、西洋への憧れと、自らの伝統との間で揺れ動きながら、アイデンティティを模索してきました。あるいは急速に近代化してゆく日本の社会の現実を見つめながら、個人としての問いを投げかけるような表現を生み出してきました。その歩みを、前半(5月25日―7月18日)と後半(7月20日―9月26日)で一部の作品を入れ替えながら、8点の重要文化財を含む約250点の作品によってご紹介します。また2階のギャラリー4では、2017年度に購入したデイヴィッド・スミス《サークルⅣ》を中心に、鉄の彫刻の展開をご紹介します。どうぞお楽しみください。 今会期に展示される重要文化財指定作品 ■今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 通期(5月25日―9月26日)で展示される重要文化財 原田直次郎《騎龍観音》1890年 寄託作品和田三造《南風》1907年萬鉄五郎《裸体美人》1912年岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年横山大観《生々流転》1923年(ただし前期・後期で展示箇所が異なります) 前期(5月25日―7月18日)に展示される重要文化財 土田麦僊《湯女》1918年 後期(7月20日―9月26日)に展示される重要文化財 安田靫彦《黄瀬川陣》1940/41年8点の重要文化財(1点は寄託作品)についての解説は、名品選をご覧ください。 原田直次郎《騎龍観音》1890年 寄託作品 和田三造《南風》1907年 萬鉄五郎《裸体美人》1912年 中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 横山大観《生々流転》1923年(部分) 土田麦僊《湯女》1918年 安田靫彦《黄瀬川陣》1940/41年(上図・右隻、下図・左隻) 展覧会構成 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 ※MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムは、現在ご利用いただけません。 1室 伝統絵画のゆくえ 横山大観 《生々流転》(部分)1923年、重要文化財 この部屋では、明治時代から昭和の戦前期までに描かれた「日本画」の代表的な作品を紹介します。「日本画」とは、1868年の明治維新を機に、西洋から伝えられた油彩画が「洋画」として定着してゆくのにともない、それまで普通だった膠を溶剤とする絵画をひとくくりに区別してできたジャンルでした。その成り立ちからすれば、「日本画」は伝統的であることを宿命づけられていたと言えますが、1880年代に活躍した狩野芳崖による《仁王捉鬼図》(7月20日から9月26日に展示)が、アメリカから来日したフェノロサの指導を受けて、伝統絵画の改良を試みた作品であったように、「日本画」は草創期からすでに、時代に対応した新しい絵画表現を目指すものでもあったのです。この部屋に並んだ作品からは、平面性や装飾性といった日本(東洋)の伝統を近代的に解釈した表現を見て取ることができます。と同時に、豊かな色彩や光の表現といった西洋美術からの余波を見逃すことはできません。 2室 明治の美術 和田三造《南風》1907年、重要文化財 明治時代(1868–1912)は、日本が西洋から「美術」を学び、自らのものにしようと模索した時期でした。例えば西洋の油彩画における陰影の技法や遠近法は、伝統的な日本絵画の平面的な表現にはない、三次元の対象をリアルに写し取ろうとするものでしたから、当初はその技術的側面の習得が目指されました。原田直次郎《騎龍観音》には、東洋的な題材と西洋的な描写との結合を見ることができます。 けれども、学ばれたのは技術的側面だけではありません。美術が社会の中で果たす役割や、鑑賞の場である展覧会のしくみなど、美術にまつわるさまざまな制度そのものが学ばれたといってよいでしょう。そうした西洋に倣った近代的な美術の制度が、日本でおおよそ確立されるのが、1907(明治40)年です。この年、文部省美術展覧会が開設され、日本画・西洋画・彫刻の三部門で作品が公募されました。和田三造《南風》は、この第1回展で西洋画部門の最高賞を受賞した作品です。 3室 萬鉄五郎と岸田劉生を中心に 萬鉄五郎《裸体美人》1912年、重要文化財 1907(明治40)年に開設された文部省美術展覧会(文展)は、芸術家たちにとって公的な評価を得る場となりましたが、それは当時の価値観の最大公約数的な枠を作り出すことにもなりました。一方で同じ頃から、芸術家の個性を尊重し、常識的なものの見方の枠を踏み越えようとする傾向が現れてきました。その代表が、1910(明治43)年に「緑色の太陽」という文章を発表した彫刻家の高村光太郎です。高村は萬鉄五郎や岸田劉生らとともに1912(大正元)年に「フュウザン会」を結成して、文展の価値観には収まらない表現を打ち出しました。萬の東京美術学校卒業制作である《裸体美人》は、そうした傾向を代表する記念碑的作品です。この作品にはゴッホからの影響だけでなく、芸術家の内的な生命の発露を認めることができるでしょう。また岸田劉生は、いったんゴッホの影響を受けた後、対象の存在そのものに迫ることに価値を見出し、《道路と土手と塀(切通之写生)》のような独自のリアリズムを確立しました。 4室 小原古邨(祥邨) 小原古邨(祥邨)《 [紫陽花]》昭和初期頃(前期:5月25日~7月18日) 江戸時代に町民たちに親しまれた浮世絵は、明治時代以降は、西洋から伝わった石版画や写真など新しい印刷技術が普及するにつれ、次第に衰退していきます。しかしその中で、浮世絵の伝統を新しく再生させようとする動きもありました。この動きは大正時代(1912-1926)に顕著となり「新版画」と呼ばれて、海外にも多く輸出されて愛好されることになりました。美人画の橋口五葉や伊東深水、風景画の川瀬巴水らが有名ですが、ここで紹介する小原古邨(祥邨)は、花鳥画で名をなした画家です。彼ははじめ日本画を学び、古邨と号しましたが、1926(昭和元)年以降は祥邨と号して、「新版画」の版元である渡辺版画店から写実性と装飾性を兼ね備えた数々の花鳥画を発表して人気を博しました。その後、日本では半ば埋もれた存在でしたが、海外ではオランダやアメリカに大規模なコレクションがあり、近年は日本でも再評価が高まりつつあります。当館には浮世絵研究者の藤懸静也の旧蔵品が収蔵されており、今回はその中から32点を前期と後期に分けて紹介します。 5室 中村彝を中心に 中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年、重要文化財 芸術家の個性が重んじられた大正時代(1912–26)には、彼らを支える人たちがいたことも見逃せません。1901(明治34)年にパン屋「中村屋」を開業した相馬愛蔵・黒光夫妻は芸術を愛し、1909年に新宿に店を移すと、そこには荻原守衛、戸張孤雁、中村彝、中原悌二郎、柳敬助ら多くの芸術家が集いました。ロダンに学んだ荻原守衛は、相馬黒光への秘めた想いを《文覚》や《女》に昇華させ、また中村彝は相馬夫妻の愛娘、俊子に想いを寄せますが、悲恋に終わり、その傷心を《大島風景》のざわめく木々に表します。その後、俊子はインドから亡命してきた独立運動家のラス・ビハリ・ボースの妻となり、また中村彝はロシアから来日した詩人・音楽家のエロシェンコを描くなど、中村屋は国際的に人々の交わる場でもありました。もうひとつ忘れてならないのは、この部屋に紹介する芸術家たちがいずれも比較的短命であったことです。彼らはその生のすべてを芸術に燃焼させたといえるでしょう。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋(ソル・ルウィット《ウォールドローイング#769》) 6室 梅原龍三郎と安井曽太郎 安井曽太郎《金蓉》1934年 梅原龍三郎と安井曽太郎はともに1888(明治21)年に京都に生まれ、浅井忠に学んだ後フランスに留学し、帰国してからは日本美術のアイデンティティを模索して、1930年代以降は日本の油彩画の二大巨匠として並び称され、1952(昭和27)年には揃って文化勲章を受章するなど、よく似た軌跡をたどります。とはいえ、二人の追究の方向性はそれぞれ異なっていました。留学時代の二人の作品を見ると、梅原はルノワールから、安井はセゼンヌとピサロから、強い影響を受けていたことがわかります。そして帰国後、梅原は主に色彩において、安井は形態において、独自の探究を進めていくのです。梅原は1930年代半ばから油絵に日本画の岩絵具を加えるようになり、その鮮やかな発色は北京を題材とした作品によく認められます。一方、安井は卓越したデッサン力をもとに、形に誇張を加えることで《金蓉》に代表されるような活き活きとした肖像画や、《奥入瀬の渓流》のような豊かな風景画を描きました。方向性は異なれども「日本独自の油彩画とは?」というあくなき問いが、二人の作品には見られます。 7室 藤田嗣治 ここまで見てきた近代日本の油彩画家たちの多くは、西洋に憧れ、その影響を受けながら、自らのアイデンティティを模索してきました。それに対して藤田は、おそらく日本で初めて、日本美術の特性を積極的な武器として、西洋で成功を収めた油彩画家といえるでしょう。1913(大正2)年に渡仏した彼は、第一次世界大戦中もパリにとどまり模索を続け、1920年代には陶磁器のような白く滑らかな絵肌に、日本画の面相筆による極細の輪郭線で繊細な女性像を描き、パリの画壇で大きな反響を得ました。その後、第二次世界大戦中は日本に戻って、逆に西洋の歴史画の大作を思わせるような戦争画を描いた彼は、観衆が求めているものは何かということを熟知していたといえます。戦後は、戦争責任を問われて再びパリに渡り、ついに日本に帰らなかった彼ですが、日本の近代美術と西洋との関係を考える上では、決して欠くことのできない存在であることはまちがいありません。 8室 具体とアンフォルメル 具体美術協会は、吉原治良をリーダーとして1954(昭和29)年に関西で結成されました。「決してひとのまねをするな」という吉原のモットーをもとに、足で描いたり(白髪一雄)、斜めにたてかけたキャンバスに絵具を流したり(元永定正)、電球で服を作ったり(田中敦子)、ラジコンカーに絵を描かせたり(金山明)、木枠に張った紙を体当たりで破いたり(村上三郎)するなど、従来の美術の枠を大きく逸脱した彼らの表現は、その先鋭さによって近年ますます国際的な評価が高まっています。 彼ら具体美術協会の作家たちは、1950年代後半にはフランスを中心とした「アンフォルメル」という抽象絵画の運動に呼応しました。この運動には、日本からパリに留学していた今井俊満らも参加しましたが、興味深いのは今井の作品の変遷です。運動に参加した当初の荒々しい筆致は次第に洗練され、日本的な要素が加わっていくのです。同じ頃パリで活躍した田淵安一や菅井汲の作品にも、抽象的な造形の中に日本的な要素が窺えます。 9室 (前期:5月25日―7月18日)富山治夫「現代語感」 前回の東京オリンピックが開かれた1964(昭和39)年、東京はどのような様子だったのでしょうか。1964年から翌年にかけて『朝日ジャーナル』に連載された「現代語感」は、高度経済成長を遂げつつも、成長の急激さによってあちこちにひずみを見せる日本の社会を巧みに捉えています。けれどもこれらの写真は、厳しい告発調のものではなく、皮肉をこめたユーモアを感じさせるでしょう。それぞれの写真には漢字二文字の題名がつけられていますが、実はこれ、写真をもとにつけられたのではなく、逆なのです。連載記事は文章と写真とで構成されていましたが、文章を担当する作家(安部公房や大江健三郎など)が、世相を反映した熟語を毎週選び出し、その熟語を「お題」として社内カメラマンたちが街へ出て撮影、締切までに集まった写真の中から、これぞという一枚が選ばれたといいます。富山治夫の写真は連載全68回のうち42回掲載されました。時代を切り取る冴えた視点はいま見ても古びていません。 9室 (後期:7月20日―9月26日)高梨豊「オツカレサマ」 前回の東京オリンピックが開かれた1964(昭和39)年、東京はどのような様子だったのでしょうか。この時期、一般家庭に急速にテレビが普及します。それはまさに人々がオリンピックを自宅で楽しみたかったからでしょう。そしてテレビの普及は、テレビタレントという存在を生み出すことになります。「オツカレサマ」は、当時人気を博していたタレントたちを高梨豊が捉えたポートレイトの連作で、『カメラ毎日』に一年間連載され、彼はこれにより日本写真批評家協会新人賞を受賞しました。 高梨はテレビタレントを、視聴者がそこに代理体験をゆだねようとする「仮面」をつけた存在と捉え、その仮面を分析することによって、当時の人々の趣向や社会状況を明らかにできると考えました。タレントたちがふだんはテレビの中で行っている演技は、これらの写真ではニュートラルな白い背景によって、観察の対象であることが強調されています。 10室横山大観と竹内栖鳳 (前期:5月25日―7月18日) 横山大観《白衣観音》 1908年(展示期間:5月25日~7月18日) 竹内栖鳳《宿鴨宿鴉》1926年(展示期間:5月25日~7月18日) 5月25日から7月18日までの会期、10室奥のスペースでは、横山大観と竹内栖鳳を紹介します。「東の大観、西の栖鳳」と並び称され、ともに1937(昭和12)年の第1回文化勲章を受章した二人は、近代日本画の確立に大きな役割を果たしました。大観は師と仰いだ岡倉覚三(天心)から、西洋絵画にも通じる空気や光の表現を示唆されて、いわゆる「朦朧体」と呼ばれた表現に挑戦しました。栖鳳は円山四条派の写生の伝統の上に西洋的な自然観察を加えることで、因習的な表現を打破しようとしました。二人は辿った道すじこそ異なりますが、西洋の視点と出会いつつ日本(東洋)の伝統を見つめ直し、新しい時代の日本の絵画を生み出そうとしたのです。 10室(後期:7月20日―9月26日)加山又造 7月20日から9月26日までの会期、10室奥のスペースでは、加山又造を特集します。1945(昭和20)年の敗戦後、国内では戦前の文化に対する反発から、あらゆる伝統的なものが否定される状況にありました。そのなかで画業をスタートさせた加山は、「世界性に立脚する日本絵画の創造」を目指す日本画家のグループに所属し、ラスコーの洞窟壁画やピカソに影響を受けた動物画を発表していました。しかし、その後、彼は改めて日本(東洋)の古典絵画を発見し、大きく画風を展開させることになります。《春秋波濤》にみられるように、やまと絵や琳派を参照した作品や、あるいは《仿北宋雪景水墨山水》のように、中国の水墨画にならった作品は、日本(東洋)の伝統を現代的に捉え直すことで生まれたのです。 10室(通期)東山魁夷 10室の手前のコーナーでは、戦後日本画を代表する東山魁夷を特集します。彼は、実際の風景のスケッチから出発しながらも、細部を省き、簡潔でゆるぎない構図にまとめあげ、日本人の誰もが原風景と感じるような、抒情性をおびた風景画を生み出しました。 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで *ギャラリー4(13室) コレクションによる小企画「鉄とたたかう 鉄とあそぶ ディヴィッド・スミス《サークルⅣ》を中心に」(2021/6/18-2021/9/26) 11室現代工芸の座標 ここでは、昨年10月に石川県金沢市に移転した国立工芸館のコレクションより、1970年代から2000年代の陶磁、金工、漆工(としてカテゴライズされている)作品をご紹介します。柔らかい不定形の細胞のような栗木達介や橋本真之の作品、風化した遺物のように長いときの流れを思わせる荒木高子、秋山陽、古伏脇司の作品。はたしてこれは工芸なのか?と首をかしげる人もいるかもしれませんが、用いられる手法はきわめて高度で「工芸的」です。 工芸作品において、土や金属、漆は、媒体としての存在を超えた構成要素といえます。戦後間もない時期の工芸に、素材と真っ向からぶつかり合う熱量を見出すとすれば、これらの作品からは、それぞれの素材特有の物質性と、そこに介入する作り手との関係性を相対化し、作るという行為との距離を探るような、客観的な思考がうかがえます。現代工芸の展開は、造形表現の座標上に工芸という領域そのものを拡張してゆく軌跡として輪郭をあらわしています。 12室この30年の美術 ここまで近代日本の約130年の歩みをたどってきましたが、この部屋では1990年代以降、まさに現代日本の作品を集めました。この30年間の世界を見渡すと、東西の冷戦構造が終わりを迎えつつも、民族や宗教をめぐる別の対立が顕在化してきました。また国内に目を転じても、震災をはじめ、社会を揺るがすさまざまな出来事がありました。そして情報テクノロジーの発達が、そうした世界中の出来事を瞬時に伝え、私たちの知覚や認識を大きく変えてきたといえるでしょう。このように国境を越えて情報が自由に行き来する現代において、「日本の美術」という枠組みはもはや意味をなさないかもしれませんが、しかしそれでもなお、私たちが生きているこの日本の社会の現実に向き合った表現であれば、それは現代日本の美術と呼ぶべきものでしょう。作家たちは彼らをとりまく世界を細やかに見つめ、彼ら自身が捉えた世界の姿を鮮やかに示し、あるいは私たちに問いを投げかけるのです。 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F) 2021年5月25日(火)6月1日(火)-9月26日(日) 10:00-17:00(金・土曜は10:00-21:00)9月19日(日)、20日(月・祝)、23日(木・祝)、26日(日)は10:00-18:00*入館は閉館30分前まで 【当面の間、金・土曜日の開場時間は 10:00~20:00(*最終入場19:30まで)となります】 月曜日[ただし、7月26日、8月2日、8月9日、8月30日、9月20日は開館]6月17日[木]、8月10日[火]、9月21日[火] 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。新型コロナウイルス感染症予防対策のため、 ご来館日時を予約する日時指定制を導入いたしました。⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。※上記よりチケットも同時にご購入いただけます。※観覧無料対象の方(65歳以上、高校生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名、招待券をお持ちの方等)についても、上記より来館日時をご予約いただけます。※お電話でのご予約はお受けしておりません。 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円)※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。5時から割引(金曜・土曜):一般 300円大学生 150円※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ) 東京国立近代美術館

所蔵作品展 MOMATコレクション(2021.10.5–2022.2.13) 

2021年10月5日-2022年2月13日の所蔵作品展のみどころ 佐伯祐三《ガス灯と広告》1927年  MOMATコレクションにようこそ!19世紀末から今日に至る日本の近現代美術の流れを、国際的な関連も含めてご紹介します。 いつも当館選りすぐりの名品が凝縮された4階1室、今回は「ハイライト改めインデックス」と題し、名品ぞろいは従来のままに、少し趣向を変えてみました。3室では、1階で開催される「民藝の100年」展(10月26日より)に関連して、柳宗悦も参加した雑誌『白樺』周辺の画家たちを取り上げました。3階7室と8室では、戦後にグラフィックデザインと絵画との境界を超えて活動した作家たちに焦点をあてます。2階11室では、田中功起《ひとつの陶器を五人の陶芸家が作る(沈黙による試み)》の「手話とバリアフリー字幕版」(2013/2021年)を公開します。昨年度に当館が、幅広い鑑賞の機会をつくるための取り組みの一環として試みたもので、今年度いっぱい、ウェブ上でもご覧いただけます。 今期も盛りだくさんのMOMATコレクション。どうぞごゆっくりお楽しみください。 今会期に展示される重要文化財指定作品 今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 原田直次郎《騎龍観音》1890年 寄託作品|1室ハイライト和田三造《南風》1907年|2室萬鉄五郎《裸体美人》1912年|3室岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年|3室 原田直次郎《騎龍観音》1890年 寄託作品 和田三造《南風》1907年 萬鉄五郎《裸体美人》1912年 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 4点の重要文化財(1点は寄託作品)についての解説は、名品選をご覧ください。 展覧会について 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」※MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムは、現在ご利用いただけません。 1室 ハイライト改めインデックス ポール・セザンヌ《大きな花束》1892-95年頃  いつもは館を代表するような作品を展示している第1室ですが、今期は趣向を変えてみました。目指したのは序論のような部屋。次のふたつのことを意識して作品を選んでいます。 ひとつは、今期のMOMATコレクション展全体のインデックスとなること。第2室から第12室には、それぞれの部屋のテーマに沿った作品が展示されています。それをいくつか先取りして、この部屋にも関連作品を交ぜました。解説文の最後に関連する部屋の案内を添えたので、興味をそそられたらそこだけ見に行くのもアリです。 もうひとつはコレクション全体の幅を示すこと。当館のコレクションで最も制作年が古いのは1840年代の写真作品、最も新しいのは2020年作の洋画(寄託作品)と版画です。ここでは1880年代から2019年まで、130年余りの間に生み出された作品が、ガラスケース内の日本画は約25年刻み、紺色の壁にかかった額装作品は約15年刻みで並んでいます。最近は現代美術のコレクションも徐々に厚みを増してきました。 2室 和洋がなじむまで 和田三造《南風》1907年、重要文化財  ひとつ前の部屋で原田直次郎《騎龍観音》をご覧になったでしょうか。仏教という東洋的な主題を西洋の技術(油絵)で描く和風洋画と呼ばれるスタイルはいま見れば奇妙に感じますが、その奇妙さこそが貴重な始まりの気運を伝えます。 幕末以来急速に押し寄せる西洋化の波の中で、外来の技術を取り込みながらいかに日本の絵画を作り上げるか。それがすなわち日本美術の近代化の出発点でした。 欧化と国粋化の間で揺れ動いた時代を経て、1907(明治40)年、フランスのサロンに倣った文部省美術展覧会(文展)が開設されます。日本画、洋画、彫刻のジャンルを規格化した文展が、日本の美術の形式や様式に落ち着きをもたらしました。この部屋で紹介している作品は、久米桂一郎の作品以外すべて文展出品作です。和田三造の描く理想的な(西洋的な)身体、陰の中の色彩を細密に描く久米の(西洋的な)写実、油気を抑えた(東洋的な)小杉未醒(放菴)の描き方、落差のある近景と遠景がつながる和田英作の(東洋的な)構図。和洋が揺すられ、攪拌され、溶け合い、なじんでいく過程をご覧ください。 3室 ほとばしるフライハイト ―『白樺』と青年たち 岸田劉生《B.L.の肖像(バーナード・リーチ像)》1913年  1階で開催される「民藝の100年」(10月26日より)とゆかりの深い白樺派に関連した作品を中心に紹介します。柳宗悦らが1910年に創刊した雑誌『白樺』は、個性を鼓舞する斬新な論説で若い世代の芸術家たちを刺激しました。『白樺』創刊と同年に高村光太郎が発表した評論「緑色の太陽」は、この時代のムードを色濃く伝えます。「僕は芸術界の絶対の自由(フライハイト)を求めている」。太陽は緑で描かれて構わない。それは個性の尊重であると同時に、(目を閉じたときに太陽が緑に映じるように)内面性の肯定、生命賛美の宣言でもありました。 作者の恋情を託してうねる荻原守衛の彫刻、前世代を挑発する萬鉄五郎の強烈な色彩は、この時代の象徴といっていいでしょう。『白樺』は西洋近代美術を積極的に紹介し、同時代の作風の形成に直接の影響も与えました。前の部屋の穏健さから、がらりと様子が変わっていることがわかると思います。風景を刻み込むセザンヌの視点が、燃え立つようなゴッホのタッチが、筋肉の緊張を伝えるロダンの手法が、各作品に流れ込んでいるのが見て取れます。 4室 「 生」を刻む― 近代日本の木版画から 山本鼎《ブルトンヌ》1920年  明治末から大正期にかけて、西洋の新しい美術思潮の移入に刺激され、近代的な自我意識や芸術の独創性への意識が高まりをみせるなかで、単なる複製技術ではない、芸術としての「版画」を立ち上げようとする機運が高まりを見せました。印刷技術の発達や浮世絵版画の分業体制への反発も背景にもちながら、絵を描くところから刷るところまで、一貫して画家が制作に携わる創作版画が提唱され、1918(大正7)年には日本創作版画協会が結成されましたが、木の板に直に彫る木版画はその中心的な役割を担います。そこには「民藝」が重きをおいた手仕事に通じる精神も見ることができるでしょう。民藝運動に関わりの深い棟方志功も木版画家でした。画家の内面や感情と直接的に結びついた表現から、次第に単純な形態、黒白の対比、力強い線といった木版表現の特質の追究も加わり、個性豊かな多様な作品が制作されました。 5室 パリの空の下 アンリ・ルソー《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神》1905-06年  ユベール・ジロー作曲の有名なシャンソンでは「パリの空の下、歌が流れ、恋人たちが歩く」といいますが、アンリ・ルソーによればパリの空には芸術家たちを導く自由の女神がいるようです。女神のラッパに従って、芸術家たちは作品を片手に展覧会場に集まっていきます。審査を受けずに発表できる展覧会、それはすなわち、芸術家ひとりひとりの個性の尊重を意味します。そうした思想は明治時代末以降の日本の芸術家たちにも大きな影響を与えました。芸術の都にあこがれ、パリをめざした日本人芸術家は、とりわけ二つの世界大戦の間におびただしい数にのぼります。彼らはさまざまな視点からパリを描きましたが、当館のコレクションをあらためて眺め渡してみると、いわゆる観光名所のような華やかな景色よりも、裏道や、場末のカフェや、労働者といった、どちらかというと目立たない存在に光を当てるものが多いようです。それらは異邦人としてパリに身を置いた者にとって共感できるモチーフだったのかもしれません。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋(ソル・ルウィット《ウォールドローイング#769》) 6室 激動の時代を生きる 靉光《自画像》1944年  この部屋には、日中戦争の始まった1937(昭和12)年から、戦後の1949年までの、さまざまな人間像を集めました。靉光の《眼のある風景》は人間像とはいえないかもしれませんが、しかしここに描かれている眼は印象的です。これはいったい誰の眼で、何を見つめているのか、しばし考えながらこの部屋をめぐっていると、麻生三郎の《自画像》の、切迫したまなざしにも似ていることに気づかされます。だとするとやはり、《眼のある風景》に描かれている眼は、靉光自身の眼なのでしょうか。しかしながら彼が戦争へ行く直前に描いた《自画像》では、その眼は全く異なる印象を私たちに与えます。 画家たちはまた、この激動の時代に、身近な人の存在のかけがえなさをキャンバスに刻み付けたようにも思われます。前述の麻生は、妻や幼い娘を繰り返し描きました。脇田和の《画室の子供》に描かれているのは、彼の二人の息子です。 彼はこの直後に陸軍の委嘱でフィリピンに渡る予定でした。彼は何を思いながらこの絵を描いたのでしょうか。 7室 純粋美術と宣伝美術 その1  日本初のグラフィックデザイナーの職能団体である日本宣伝美術会(日宣美)が設立したのは1951(昭和26)年でした。設立当時に会のメンバーが記した文章を読むと、デザインという言葉は見当たらず、宣伝美術という言葉が用いられています。また、宣伝美術が一つの分野として独立性を持たないことに対して不満を抱えている一方で、芸術性や作家性を重んじたいという思いがあったことを感じ取ることができます。 日宣美のなかには、美術同人として活動している者もいました。例えば、瑛九が中心となって活動したデモクラート美術家協会には、早川良雄や山城隆一が参加していました。造形の類似性も指摘できます。シュルレアリスムの絵画でよく用いられる白昼夢の風景や擬人化といった手法は、宣伝ポスターでも見ることができます。ヤマハのピアノや三協のカメラのデザインをした山口正城は、抽象画家としても作品を発表しています。美術とデザインの間に今ほどはっきりと境界線が存在していなかったことが分かります。 8室 純粋美術と宣伝美術 その2  あるものの要素や性質を抽出してそれに形を与える、いわゆる抽象化という過程が美術やデザインには存在します。美術家やデザイナーは、表現における抽象度の度合いを巧みに操ることで作品を介して鑑賞者とのコミュニケーションを図ります。例えば、宣伝ポスターでは適度に抽象化された表現を用いた方が情報の伝達が早い場合があります。絵画や彫刻において、感覚的な「イメージ」を伝えるには、写実的な表現を避けた方がいい場合があります。 1950年代、60年代の抽象表現でよく用いられていたのは、おおらかな曲線のフォルムです。有機的で、なんとなく生き物を思わせる形象はビオモルフィックといわれ、家具の造形においてもその影響が見られました。 菅井汲や小磯良平、北代省三が制作した絵画や彫刻作品と、彼らがデザインしたポスターとの比較もお楽しみください。小磯は新制作協会、北代は実験工房というグループに属していたので、その仲間の作品も一緒に展示しています。 9室 石元泰博:落ち葉・ あき缶・雲・雪のあしあと  生誕100年を記念して、石元泰博が1980年代後半から90年代半ばにかけてとりくんだ、「うつろいゆくもの」をめぐる四つのシリーズを特集します。 雨に打たれて朽ちていく路上の落ち葉をとらえた〈落ち葉〉に始まる四つのシリーズのうち、〈雲〉と〈雪のあしあと〉が発表された個展のリーフレットには、『方丈記』の一節が引かれていました。 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世中にある人と栖と、またかくのごとし」 一連の作品は、時の流れという主題をめぐるものであり、のちに他のいくつかのシリーズを加えて『刻−moment』(2004年刊)という写真集にまとめられます。 アメリカ、シカゴのインスティテュート・オブ・デザイン(通称ニューバウハウス)に学んだ生粋のモダニストとして知られた石元ですが、この一連の仕事を通じて見出したのは、螺旋形を描いて流れる日本的な時間感覚であり、また自らの中にも、そうした日本的な感性が強く息づいていることだったといいます。 10室(前期:10月5日―12月5日)音はみえるか、きこえるか 中村大三郎《三井寺》1939年 (展示期間:10月5日―12月5日)  絵を見る時の私たちの意識は、色や形、構図など、目を通して得られる情報に頼っています。だからと言って、視覚芸術は音と無縁だったわけではありません。むしろ、音という見えないものをどのように表現するかということは、古くから多くの画家たちにとって重要なテーマでした。 ワシリー・カンディンスキーやハンス・リヒターは、音の組合せだけで旋律やリズムが成り立つ音楽の構造を絵画に取り入れました。何かを表すための色彩や形態ではなく、キャンバスの上で色彩と形態それ自体が純粋に響きあう、新しい表現を生み出そうとしたのです。 奥の部屋では、日本画と版画を中心に、音が聞こえてきそうな作品をご紹介します。音楽を主題にしたものだけでなく、日常の生活の中で自然に生じる音や、生き物たちのざわめきまで、見えないものをどうやって表すかは作者の腕の見せどころ。耳を傾けると、静かな展示室からさまざまな音がしてきませんか?目と耳をリラックスさせて、あなただけに聞こえる音を楽しんでみてください。 10室(後期:12月7日―2022年2月13日)機械(メカ)の美 太田聴雨《星をみる女性》1936年(展示期間:12月7日―2022年2月13日)  近代化が進展した1920–30年代は、都市文化の繁栄とともに、機械ならではの美しさに対する意識が新たに芽ばえた時代といえます。あたかも機械の部品のように、人体を各パーツへと解体し、幾何学的な形態と組み合わせて再構成した萬鉄五郎の《もたれて立つ人》。パブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックがフランスで創始したキュビスムの影響を受けていることは明らかですが、人間と機械を等価なものとするまなざしを見てとることもできます。 一方、同時代の日本画はどうでしょう。望遠鏡やカメラは新しい時代の到来を象徴するモチーフとして描かれ、金属の硬さや重量感が、女性の若々しい透き通るような肌やしなやかさと引き立てあう効果を生んでいます。戦後になると、パンリアル美術協会の三上誠や星野眞吾らは「写実的」という意味のリアルではなく、「現実社会」という意味のリアルと向き合うための日本画を追求しました。 彼らの作品には、生命感の希薄な動植物あるいは意思を持った機械のようなモチーフなど、生命と機械が融合した心象世界が広がっています。 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで *ギャラリー4(13室) ※今期のギャラリー4は「民藝の100年」の展示会場になります。 11室 協働する 田中功起《ひとつの陶器を五人の陶芸家が作る(沈黙による試み)》「手話とバリアフリー字幕版」(2013/2021年)より  近年、美術館での映像展示の機会は増えていますが、バリアフリー字幕や手話映像が付いているものは少なく、ろう者、中途失聴者、難聴者にとっては、美術館での映像作品鑑賞に高いハードルがあります。2020年度、東京国立近代美術館は、幅広い鑑賞の機会をつくるため、アーティストの田中功起氏の全面的な協力のもと、所蔵作品である《ひとつの陶器を五人の陶芸家が作る(沈黙による試み)》(2013年)の「手話とバリアフリー字幕版」を制作しました。この作品は、出自や境遇、性別、考え方の異なる人々の「協働」をテーマとしています。今回制作した「手話とバリアフリー字幕版」も、アーティスト、ろう者、美術館スタッフ等、様々な立場の人々が一つの作品を制作する「協働」でした。複数人で目的を共有することは時に困難を伴いますが、そのプロセスは立場の異なる他者を理解することへの始まりでもあります。 この部屋では、この新たな鑑賞機会の試みとともに、「協働」にまつわる作品を合わせてご紹介します。 12室 近代の領分(テリトリー)  この部屋では、(1点の例外をのぞいて)1960–80年代末の作品を紹介します。 東京国立近代美術館(1952年開館)の「近代」とは、「modern[モダン]」など西欧言語の訳語で、近代の、現代の、近頃の、いま風の、と時に応じてさまざまな訳が当てられてきました。70–80年代、日本では美術館の建設ラッシュが起き、「近代」を冠した美術館が各地に開館します。そしてこの建設ラッシュと近代という名づけ(のブーム?)は、80年代末頃に終息していきます。これにはバブル崩壊や、80年代に盛んに語られたポストモダン(モダン以後)という動向も関係しているでしょう。 「近代はすでに終わってる?」、「近代と現代の区分は?」、「いや、名前の問題じゃないのでは?」…、 同時代の美術を90年以降も扱い続ける「近代美術館」には、なかなか大問題です。以上のような関心から、今回の展示の結びを「近代」にとってひとつの転換点である80年代末の美術としました(みなさまとこの問題を少し共有してみたいという希望を込めつつ)。 小特集:純粋美術と宣伝美術(3F、7室8室)について 展示を読み解くキーワード 展示を読み解くうえで、知っておくと理解や鑑賞がぐっと深まるキーワードを解説付きで紹介します。展示を見る前の予習にもおすすめです。 キーワード一覧 ※タイトルをクリックすると該当箇所にとびます。 1.純粋美術 2.宣伝美術 3.日本宣伝美術会 4.シュルレアリスム 5.コラージュ 6.デモクラート美術家協会 7.実験工房 8.新制作協会 9.工芸ニュース 10.商工省工芸指導所 展示に関連する順番に記載しています。引用文に用いられている旧字体は新字体に変換しています。送り仮名等は原文のままです。 1.純粋美術  現代では聞き慣れない言葉ですが、本小特集が焦点をあてている1950〜60年代頃は絵画や彫刻のように、芸術的価値の追求、鑑賞を目的とした美術を純粋美術と呼ぶことがありました。便宜上の単なる区分と理解できますが、単に美術と言わず、「純粋」をつけることで非純粋な美術も存在することをうかがわせています。ちなみに純粋美術と対になるのは非純粋美術ではなく、応用美術です。応用美術は美術的表現に加え、生活や宣伝といった機能や実用性を持つものを指します。例えば、インテリアの装飾、家具や食器、ポスターやチラシなど商業を目的とした印刷物などが含まれます。 2.宣伝美術  応用美術のひとつである商業美術に属します。商業美術は商業を目的とした制作物を指しますが、特にディスプレイやチラシ・ポスターなど、何かを宣伝をするためのものを宣伝美術と呼びます。普段私たちが目にする日用品の広告を呼ぶ際にはあまり用いませんが、演劇やダンスといった公演のチラシやポスターのことを宣伝美術と呼ぶことがあります。劇場で演じられるパフォーマンスのための舞台装置や衣装を舞台美術と呼びますが、それと対になって使われている印象です。  1950年代初頭はこの種の仕事に従事する人たちの呼称として、宣伝美術家以外に図案家、商業美術家などが用いられました。50年代後半になると徐々にグラフィックデザイナーと呼ばれることが増えてきます。 3.日本宣伝美術会  1951年に設立したグラフィックデザイナーの職能団体です。山名文夫(あやお)、河野鷹思(たかし)、原弘、今泉武治、高橋錦吉(きんきち)、新井静一郎、亀倉雄策の7名が世話人となり発足しました。略称、日宣美。宣伝美術の向上と宣伝美術家の職能地位の確立と支援を目的としており、全国組織として運営されました。年に一度開催される日宣美展以外に、定期的に研究会や日本各地のメンバー交流も行われました。約20年間活動を継続しましたが、時間の経過とともにグラフィックデザイン界における権威的な組織としての側面が際立つようになり、60年代末には美術系の学生たちが起こした反体制運動で批判の的となりました。その後、1970年に解散します。 4.シュルレアリスム  1924年にフランスの詩人アンドレ・ブルトンが提唱したことから始まった芸術運動です。文学に加え、美術、映画など多分野で展開されました。日本語では超現実主義と訳されます。精神分析学者であるジークムント・フロイトの理論を基軸にし、芸術を通じて無意識の自由な表出を試みました。シュルレアリスムは、自動筆記やフロッタージュ、コラージュといった多様な表現技法を生み出しました。日本でも20年代後半には紹介され、その影響は波及、30年代を通して前衛美術のスタイルとして大きな潮流を生み出します。その中心にいたのが美術評論家、詩人そしてアーティストでもあった瀧口修造です。 非現実的なものや奇抜で幻想的なものを見ると私たちは「シュール」という言葉を使いますが、シュルレアリスムから転じたカタカナ語です。 5.コラージュ  はり絵(コラージュ)とは、写真や新聞、絵など様々な素材を切り貼りし、新しいイメージや性質を作成する技法です。素材となるものが元々持っていたイメージや性質が本来の意味から切り離され、他のものと組み合わされることで新しい意味が生み出されます。「糊付け」という意味のフランス語「coller」に由来し、シュルレアリスムの作品でよく用いられました。 ポスター《平和祭》をデザインした今竹七郎もシュルレアリスムに注目しており、シュルレアリスムの作品に用いられる様々な技法のなかでも、特にコラージュは商業美術で効果的に作用すると言っています*。コラージュで生まれる個々の無関係な素材の組み合わせは、現実を破壊し、そこに詩的な表現を発生させますが、商業美術においては、それが伝えたい内容へと転換されるのだそう。みなさんは《平和祭》の宇宙、薔薇と原子力の組み合わせに、どんなメッセージを読み取ることができるでしょう。 *今竹七郎「どうして商業美術はシュール化したか」『広告界』1939年9月号 6.デモクラート美術家協会  1951年に瑛九を中心として大阪で結成されたグループです。名前の頭に付く「デモクラート」とは、デモクラシー(民主主義)を意味するエスペラント語です。その名の通り、自由と独立の精神を大切にし、既存の美術団体や権威主義を否定しました。またメンバーの活動ジャンルも幅広く、芸術家の泉茂、森啓(けい)、郡司盛男らに加え、デザイナーの早川良雄、写真家の棚橋紫水(しすい)、河野徹らが創立メンバーとして参加。1957年の解散まで、展覧会の開催や機関誌の発行などを行いました。 ポスター《カロン洋裁》をデザインした早川良雄は、自著で瑛九に初めて会った時のことを回想し、「困惑にも似た戸惑い」を感じたと記しています*。その不思議な魅力と懐の深さに惹きつけられ会に参加し、解散までメンバーとして活動しましたが、その経験はとても「エキセントリック」だったと語っています。 *早川良雄「ふたりの思い出=山口正城と瑛九」『徒然感覚』、用美社、1986年 7.実験工房  1951年に結成された芸術家たちの集まりです。美術や音楽、文学などジャンルを超えて結成されました。芸術家の山口勝弘、北代省三、駒井哲郎、福島秀子、大辻清司(きよじ)に加え、作曲家の武満徹やピアニストの園田高弘、詩人・評論家の秋山邦晴、舞台照明家の今井直次らが参加。瀧口修造によって「実験工房」と名付けられました。 実験工房は芸術活動だけでなく、企業と協働で行うプロジェクトにも参加しています。日本自転車工業会の海外用PR 映像を製作したり、東京通信工業(ソニーの前身)が開発した発売前のオートスライドと呼ばれる装置を用いて、抽象的な写真と音響を組み合わせた映像作品の制作をしたりしています。 8.新制作協会  美術界での派閥争いを否定し、真摯な気持ちで芸術活動に専念することを目的とし、1936年に新制作派協会として結成されました。画家の猪熊弦一郎、小磯良平、脇田和、鈴木誠、伊勢正義らが初期の中心メンバーです。1949年には、丹下健三、谷口吉郎、吉村順三、山口文象、前川國男、池辺陽(きよし)、岡田哲郎の7名によって建築部が設けられました。1951年に日本画部が設けられ、新制作協会と改称します。 建築部の設置の際に、丹下は、「創造的な世界では、建築、彫刻、絵画は一つである。それをModernismと呼びたいと思う」と創造活動の統一の必要性を『新建築』で論じました*。 新制作協会で誕生した領域を超えた協力関係は、会の活動以外にも見ることができます。例えば丹下が設計した香川県庁舎の東館1階にある壁画は猪熊によるものですし、当館から徒歩圏内にある帝国劇場は谷口による設計で、ロビーには猪熊の絵のステンドグラスが使われています。ちなみに当館の建物も谷口の設計です。 *丹下健三「建築・彫刻・絵画の統一について」『新建築』24巻11号、1949年11月号 9.工芸ニュース  1932年に商工省工芸指導所の編集により創刊された研究機関誌です。工芸指導所での試験・研究発表の他、国内外の工芸・デザイン関連のニュースを詳細に伝える貴重な情報源の一つで、1974年まで刊行されました。 キャプションに表記されている巻・号情報は、正式な書誌情報に基づいていますが、表紙の表記と一致しないのでご注意ください。今だったらあり得ない誤植(あるいは単にルールがなかったのか?)ですが、ともかくおおらかな時代だったことが分かります。 10.商工省工芸指導所  国内の工芸の近代化、産業化と東北地方の工芸業界の発展を目的とした国立の研究・指導機関で、1928年に仙台市に設立されました。素材や技術の研究や情報交換、海外との交流の中継等、日本におけるものづくりの発展に寄与しました。剣持勇、秋岡芳夫、豊口克平といった、日本のデザイン史を彩る面々が所員として所属していました。1952年に、工芸指導所は産業工芸試験所と改称し、インダストリアルデザインの指導・研究が主な業務となります。 1950年に工芸指導所を訪れた彫刻家イサム・ノグチは、剣持勇の協力を得て、一時的に指導所内にアトリエを構えました。当時関わっていた慶應義塾大学の新萬來舎のための家具や彫刻作品の制作にあたるためです。その後、アメリカに帰国したノグチが仲介となって、イームズ夫妻がデザインしたアームチェアが剣持と柳宗理のもとに届けられます。この逸話も含め、工芸ニュースにはイームズに関する記事が多数掲載されています。 文:野見山桜(本小特集企画者|東京国立近代美術館工芸課 客員研究員) 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F) 2021年10月5日(火)-2022年2月13日(日) 10:00-17:00(金・土曜は10:00-20:00)*入館は閉館30分前まで 月曜日[2022 年1 月10 日は開館]、年末年始[12 月28 日(火)ー 2022 年1 月1 日(土)]、1 月11 日(火) 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。 新型コロナウイルス感染症予防対策のため、 ご来館日時を予約する日時指定制を導入いたしました。⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。※観覧無料についても、上記より来館日時をご予約いただけます。※お電話でのご予約はお受けしておりません。 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円)※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 一般 300円大学生150円※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ) 東京国立近代美術館

所蔵作品展 MOMATコレクション(2022.3.18–5.8) 

2022年3月18日-5月8日の所蔵作品展のみどころ MOMATコレクションにようこそ!今年も、千鳥ヶ淵の桜が美しい季節を迎えます。これにあわせて、3階10室では重要文化財の川合玉堂《行く春》をはじめ、桜を描いた名作が、みなさんをお迎えします。 そのほか、3階7室と8室では、「白い漫画、黒い漫画」と題して、1950年代から60年代にかけての絵画と漫画との関係に焦点をあてます。ときに社会を風刺し、ときに大衆文化を表すために、画家たちがみせた漫画へのさまざまなアプローチをご紹介します。 2階のギャラリー4では、コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》」を開催します。当館では昨年、ボナールの《プロヴァンス風景》(1932年)を新たに収蔵しました。輝かしい色彩に満ちたこの作品を日本で初めて公開するとともに、ボナールと日本の近現代美術との関係をいくつかの切り口から紹介します。 今期も盛りだくさんのMOMATコレクション。どうぞごゆっくりお楽しみください。 池田龍雄《怒りの海》1953年 今会期に展示される重要文化財指定作品 ■今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 原田直次郎《騎龍観音》1890年 寄託作品|1室ハイライト和田三造《南風》1907年|2室川合玉堂《行く春》1916年|10室中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年|3室 原田直次郎《騎龍観音》1890年、寄託作品(護國寺蔵) 和田三造《南風》1907年 川合玉堂《行く春》1916年 中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年 これらの重要文化財(1点は寄託作品)についての解説は、名品選をご覧ください。 展覧会構成 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 ※MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムは、現在ご利用いただけません。 1室 ハイライト 初年度購入作品を中心に 土田麦僊 《舞妓林泉》1924年  ふだんは重要文化財を中心に、当館を代表するような作品を展示している「ハイライト」ですが、今回はやや趣向を変えてみました。当館は今年の12月に開館70周年を迎えますので、年度初めの今回は、開館当初を振り返り、開館初年度に収蔵した作品を中心にご紹介いたします。もちろんこの中にも、日本画では土田麦僊の《舞妓林泉》(1924年)、洋画では安井曽太郎の《金蓉》(1934年)などの傑作が含まれています。 その他、おなじみの原田直次郎《騎龍観音》(1890年、護国寺より寄託、重要文化財)、10室で開催されている「春まつり」に関連して、さまざまな花が開く中に女性を配した川崎小虎の屏風《萌出づる春》(1925年)、1階で開催の鏑木清方展に関連して、清方の弟子にあたる伊東深水と山川秀峰の作品もご紹介します。伊東深水《清方先生寿像》(1951年)は、当館が開館する前の年に描かれたものです。 2室 1907年、前と後 黒田清輝 《落葉》1891年  国立の近代美術館なのに、なぜ「日本近代洋画の父」とも言われる作家(黒田清輝や浅井忠)の作品が常に展示されていないのか?このような疑問を持たれる方もいるかもしれません。これは、日本初の国主催の展覧会(官展)であるところの文部省美術展覧会(文展)が創始された1907年を、日本美術の時代的な区切りとみなし、東京国立博物館との間で作品の管理換え(すみ分け)を行ったことによります。東京国立博物館は原則として1907年以前、東京国立近代美術館は1907年以後の作品を扱うこととしたわけです。国の機関として、この基準はもっともらしいようにも思えますが、「日本近代美術のはじまりを1907年ときっぱり決めてよいのか」「前近代とも近代とも区別しがたい、過渡期の作品も比較、検証することなしに近代美術史を編集し、更新することはできないのではないか」、こうした問題意識から、現在では収集の方針を見直しています。 3室 自分を見つめる/ 他人を見つめる 椿 貞雄 《腕鎮を持てる自画像 》1917年  昨年度、当館では新たに椿貞雄の《腕鎮を持てる自画像》(1917年)を収蔵しました。彼は、岸田劉生を中心として1916(大正5)年に結成された草土社に参加し、ものの存在の核心に迫ろうと細密描写を進めました。この自画像にも、その特徴がよく表れています。 この時期は椿だけでなく、多くの画家が自画像を描きました。この部屋では岸田劉生や木村荘八ら草土社の画家、その周辺にいた大沢鉦一郎や宮脇晴、フランスでルノワールに学んだ梅原龍三郎、また日本にとどまりながら、ルノワールやレンブラントに憧れた中村彝らの自画像も、あわせて紹介します。梅原龍三郎の描く《ナルシス》に象徴的に見られるように、自画像という形式は画家たちに「自我」を発見することを促したように思われます。そしてひとたび「自我」を強く意識した画家たちは、自己と他者との関係をも、厳しく捉え直そうとしたのではないでしょうか。劉生は自らの娘を、一種の聖性をおびた存在のように描き、関根正二は彼自身と、姉と、恋人とを並べ、それをオリオン座の三星になぞらえました。 4室 マックス・ペヒシュタイン 版画集『われらの父』(1921年) マックス・ペヒシュタイン 《版画集「われらの父」より4.御国がきますように。みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように》1921年  ペヒシュタインは、ドイツ表現主義の重要な一翼「ブリュッケ(橋派)」(1905年結成)に関わりの深い画家です。『われらの父』は、祈りの模範としてイエスが弟子に教えたとされる「主の祈り(主祷文)」(マタイによる福音書6:9–13、ルカによる福音書11:2–4)を一葉ごとに配分し、言葉とイメージを組み合わせた木版画集です。神に祈るひたむきな心と威厳にあふれる力強い神の存在が象徴的に表現され、装飾的才能に長けていたペヒシュタインの画風をよく示しています。1914(大正3)年に西太平洋を旅し、幻想的な雰囲気の漂う原始林や鮮やかな色彩、荒削りな素朴さに刺激を受けたことが、堅固な構成力と強い表現力につながっています。 こうした宗教的な題材を扱った版画の制作には、第一次世界大戦や1917年のロシア革命後の時代背景が深く関わっています。大戦前の危機意識を反映した不安や苦悩に満ちたそれとは異なる、戦後の荒廃の経験後に見出した簡潔かつ力強い表現。伝統的な宗教画の枠を借用しながらも、新たな表現へと変貌を遂げています。 5室 「こども」の発見 古賀春江《月花》1926年  近代美術史は、ある面において、芸術家たちが様々な「異文化」を取り入れながら新たな表現を模索してきた歴史でもあります。芸術家にとって最も身近な「異文化」として、「こども」の存在が挙げられるでしょう。「こども」には、無邪気さ、社会の規則や制約から自由な存在といったイメージがしばしば投影されます。たとえばシュルレアリスムにおいては、従来の芸術における約束事から自由になろうと、「こども」の絵に加え、夢や無意識、壁の落書き、はては幻覚まで、様々な手段やモチーフが参照されました。こうした動きは、精神科医が患者のドローイングなどを「作品」として収集、記録したり、フランスの芸術家ジャン・デュビュッフェ(1901–85)が『文化的芸術よりも好ましいアール・ブリュット』(1945年)の中で「アール・ブリュット」(生の芸術)という概念を提唱したりといった動きとも並行しています。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋(ソル・ルウィット《ウォールドローイング#769》) 6室 日本画と戦争 川端龍子《輸送船団海南島出発》1944年頃  日中戦争から太平洋戦争にかけて、画家たちはさまざまなかたちで戦時体制への協力を求められました。陸海軍の委嘱による作戦記録画の制作が代表的なものですが、陰影による立体感や奥行きの表現に適した油彩画と比べて、平面的かつ装飾的な表現を持ち味とする日本画は、戦闘場面の迫真的描写には不向きでした。その中で、吉岡堅二や福田豊四郎ら、比較的若手で、戦前から日本画の新しい表現に取り組んでいた画家たちは、日本画の画材による戦争の表現を模索しました。 日本画家たちはまた、作品を売ってその収益を軍に献納することでも戦争に協力しました。当館には、1942年に開かれた軍用機献納作品展の出品作品184点が収蔵されており、今回はその中から5点をご紹介します。作戦記録画を描いた吉岡、福田、そして山口蓬春らは、こちらでは伝統的な花鳥画を描いています。なお1階の鏑木清方展で展示されている《初東風》(3/18-4/10までの展示)も、同じ献納展の出品作です。一見したところ戦争とは無関係のようですが、時代背景に思いを馳せると、作品はまた別の表情をもって見えてくるでしょう。 7室 白い漫画、黒い漫画(1) 間所紗織《女(B)》1955年  この章の題は、美術評論家の瀧口修造が新聞に発表した文章の題から拝借しました。瀧口は、戦後出版ブームの波に乗ったジャーナリズムにおける漫画を「大量需要の気晴らしに乗っている」と評し、「白い漫画」と名付けます。すなわち、風刺の力が弱いのだと。対して、彼が「黒い漫画」と命名したのが同時代の絵画でした。じっさい当時の画壇では社会や人間という主題が浮上し、ダークで戯画的な表現が台頭していました。瀧口は、「風刺画」という一つのジャンルが形成されて主流の美術史から切り離された経緯を念頭に、芸術が本来備えている社会批評の力が戦後美術の動向の中に現れ出ていることに期待を寄せたのです。風刺に着目して「絵画の大きな運命を考え」よ、と述べた瀧口の視点を導きにして、この部屋では主に1950年代の風刺的な作品を見て行きます。 8室 白い漫画、黒い漫画(2)  河原温は、自由と普遍を求める抽象絵画と、時事問題を説明的に描き出す「テーマ絵画」という1950年代に盛り上がった二つの潮流を対比させ、その双方を打破する道を説いています(「抽象絵画とテーマ絵画の限界で」『アトリエ』1956年2月号)。そのうえで、社会に参加しつつ、人間の意識を開放するために河原が見出したのが、大量印刷という方法と空想的な図像の組み合わせでした。河原をはじめこの時代の多くの作家がモノクロームによる戯画的表現を試み、絵画と漫画は急速に接近します。しかし60年代に入り、コマ漫画を中心とする子供向けの週刊漫画誌が大流行すると、両者は袂を分かつことになりました。表現上の要請から自ずと絵画と漫画の形式が類似した50年代とは異なり、60年代には独自に発展した漫画を、大衆文化の象徴として絵画が借用する作例が多く見られるようになります。「漫画っぽさ」の理由が、変わったのです。 9室 郷津雅夫 「ハリーズ・バー」  「ハリーズ・バー」はニューヨーク、マンハッタン南部のバワリー通りにある一軒のバーを撮影した連作です。 ある夏の晩、撮影の仕事の帰り路、通りに面したバーの窓辺に一人の客がぽつんと座る様子に目を留めた郷津は、その光景にカメラを向けました。その後、彼は折に触れて、このバーの窓辺の光景を記録していきます。窓辺の同じ席に、さまざまな男たちが入れ替わり現れ、それぞれに物思いにふけるように静かにたたずんでいる。約5年にわたって撮影された20点の連作は、まるで一軒のバーを舞台にした群像劇のようです。 郷津雅夫は1971(昭和46)年に渡米し、今日までニューヨークを拠点に活動しているアーティストです。渡米後間もないころ、チャイナタウンで窓辺にたたずむ住民の姿を撮影したことをきっかけに、窓辺の人々を撮影した「窓」の連作が生まれます。「ハリーズ・バー」もまた窓辺を舞台とする作品。窓というモティーフは後に、解体される建物の窓そのものをとりはずし、別の場所で組み立て直す立体作品へと展開します。 10室 春まつり 菊池芳文 《小雨ふる吉野 》1914年(左隻)  毎年恒例の「美術館の春まつり」。奥のスペースでは、川合玉堂《行く春》(重要文化財)、跡見玉枝《桜花図巻》、菊池芳文《小雨ふる吉野》などが一堂に会します。《行く春》には長瀞の春の光景が描かれていますが、水辺の桜が散りいそぐ風情は、美術館からほど近い千鳥ヶ淵とも通じ合います。跡見玉枝の《桜花図巻》に描かれるのはさまざまな種類の桜たち。全25図に40種類を超える希少な桜が描かれています。このなかには、しだれ桜、うこん桜、おおしま桜といった、当館から千鳥ヶ淵方面に向かう紀伊国坂に沿って、次々に開花時期を迎える桜たちも含まれています。さらに陶磁器、漆工、竹工、染織とバラエティに富んだ工芸作品も今回の見どころの一つです。剣持勇のラタン・スツールや清家清の移動式畳に腰かけて、作品のなかに広がる春をゆったりとお楽しみください。 手前のスペースでは、日本画の画材を用いて制作する画家による1990年代以降の作品を展示します。特に梅や桜をモチーフに選びながら、自身と自然との関係性を追求した作品などをご紹介します。 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで *ギャラリー4(13室) コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》」 11室 いのちのかたち  ここに集められたのは、植物、水(海)、人間たちとその活動、そしてそれらの間で取り交わされるいろいろな対話の断片を、様々な媒体によって形として定着しようとする美術家たちの豊かな試みの成果です。これらの作品はみな人間とその周りを取り囲む世界との関係のあり方を掘り下げようとしているのでしょう。植物や水は、その関係の導き手のようにしてしばしばそこに現れてきます。なんということもない人間像、ただの街角、ただの草地なのですが、作家と素材との周到な協働の結果、みる者は知らず知らずのうちにどこか別の地点へといざなわれていきます。 作品が作家の私的な表現を超え出して、多くの人に訴える力を持つことができるようになるのはなぜでしょう。人物や情景を描き出して見せながら、それに加えて、ちょっと大げさに言えば、いのちのおおもとに潜む大きななにかを垣間見せるような力を帯びた作品に、人は魅了されるのではないでしょうか。そこにこそ、長く続いてきた美術という営みの真価があり、今日においてもそれは変わることがありません。 12室 いのちのかたち  ただ人間や植物や風景が描かれていると読み取られるだけでは、そこになにかを感じることはできません。作品の強い力は、そのイメージがなんらかの物質的基盤によってしっかりと支えられているからこそ生じるのです。絵画が描かれるキャンバスや紙は植物繊維からなり、油彩画は動物質の膠で亜麻布を目止めし、地塗りもした上に、植物種子由来の油で溶かれた顔料で描かれます。樹木を彫り込む、金属を型に流し込などが彫刻の方法であり、写真は、動物由来のゼラチンと感光性物質の組み合わせによりイメージを物質として定着させます。素材にはみな独自の特性、持ち味があり、それを熟知し最大限に引き出そうとする作家の労働こそが、作品世界の奥行きを生み出すのです。生物と無生物に由来するあれこれのものたちをシャッフルし結び合わせるなかから、いわば天地の再創造のようにして作品はかろうじて出来上がります。素材の微妙な組み立てが首尾よく運んだ時、その時にだけ、素材の息吹が作品の強さを支え、充実した存在感とともに、いのちのかたちは出現するのです。 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F) 2022年3月18日(金)-2022年5月8日(日) 10:00-17:00(金・土曜は10:00-20:00)4/29(金・祝)~5/8(日)は20:00まで開館いたします*入館は閉館30分前まで *「没後50年 鏑木清方展」は9:30開場 月曜日[2022 年3月21 日、28日、5月2日は開館]、3月22日[火] 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。※お電話でのご予約はお受けしておりません。※障害者手帳をお持ちの方は係員までお声がけください。(予約不要)※観覧無料対象の方(65歳以上、高校生以下、無料観覧券をお持ちの方等)についても、上記より来館日時をご予約いただけます。 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円)※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 一般 300円 大学生150円※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご観覧いただけます。※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ)

所蔵作品展 MOMATコレクション(2022.5.17–10.2)

2022年5月17日-10月2日の所蔵作品展のみどころ 藤川勇造《詩人M》1925年 撮影:大谷一郎 MOMATコレクションにようこそ!19世紀末から今日に至る日本の近現代美術の流れを、国際的な関連も含めてご紹介します。 1952(昭和27)年に開館した当館は、2022年12月1日に開館70周年を迎えます。コレクション展では年度を通して、切り口を変えながら70年間を振り返り、また未来を展望するような企画をおこなっていきます。4階の3、4、5室は、ここしばらく力を入れているコレクション展内での特集展示です。「ぽえむの言い分」と題して、詩にまつわる作品を集め、詩と造形の交流や連帯をご覧いただきます。 70周年にまつわる展示は3階でどうぞ。7、8室では、当館が開館以来、同時代の美術と並走しながら、展覧会と収集をどのように関連づけてきたかをご紹介します。9室でも二人の写真家、セバスチャン・サルガド(7月24日まで)と石内都(7月26日から)を、作品収集の歴史をめぐるエピソードとともにご紹介します。 また2階11室では、1階で開催される「ゲルハルト・リヒター」展(6月7日から)に関連した展示もご覧いただけますのでお見逃しなく。 今会期に展示される重要文化財指定作品 ■今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 原田直次郎《騎龍観音》1890年 寄託作品|1室ハイライト萬鉄五郎《裸体美人》1912年|1室ハイライト和田三造《南風》1907年|2室岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年|3室中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年|3室 原田直次郎《騎龍観音》1890年、寄託作品(護國寺蔵) 萬鉄五郎《裸体美人》1912年 和田三造《南風》1907年 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年 展覧会について 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」※MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムは、現在ご利用いただけません。 1室 ハイライト 三岸好太郎《雲の上を飛ぶ蝶》1934年 3,000m²に200点以上が並ぶ、所蔵作品展「MOMATコレクション」。その冒頭を飾るのはコレクションの精華をご覧いただく「ハイライト」です。2期に分かれる今会期、まずは日本画からご紹介します。前期(7月24日まで)の目玉は、昨年度収蔵されて初のお披露目となる速水御舟の《渓泉二図》(1921年)です。御舟の細密描写の時期のなかでも特に実験性の高い作品です。目を凝らしてじっくりご覧ください。後期(7月26日から)は盛夏の季節にあわせて土田麦僊《島の女》(1912年)と川端龍子《草炎》(1930年)、人気作品の豪華な共演です。ケースの外には原田直次郎《騎龍観音》(1890年)、萬鉄五郎《裸体美人》(1912年)、岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》(1915年)の重要文化財3点のほか、収蔵以来、長く美術館の顔となってきたおなじみの作品を出し惜しみなく並べました。館外への貸出も多い作品ばかりで、これだけ揃うチャンスもなかなかありません。開館70周年記念ということで、どうぞ東近美のオールスターをご堪能ください。 2室 近代の自然表現― 光、筆触、色彩 南薫造《六月の日》1912年 近代の息吹とともに、日本の画家たちは、定番化された名所などをそのまま描くのではなく、自分の眼でよく見、心を掻き立てる風景を切り取り、いかに描くかということを追究し始めます。画家たちは、自分の眼で見て感じた風景を光と陰、色彩の表現に苦心しながら、時に筆触を活かし、時にもの静かな情感とともに表現し、自然やそこに生きる人々をいかに絵画化するかという命題と取り組んだといえましょう。単に外界(風景、自然)の発見というだけでなく、同時に自分自身の心を突き動かすものへ積極的に介入しようとするところに、近代性を見ることができます。構図の取り方や描き方への各人各様の多様な取り組みからは、画家たちが自然に向けたまなざしや表現に込めた熱い思いをうかがい知ることができます。 3室 ぽえむの言い分(1) 藤川勇造《詩人M》1925年 撮影:大谷一郎 詩の輝きはどこへ行ってしまったのでしょう!「ポエム」というと、今日では自己陶酔的で無根拠な言葉を揶揄する目的による用法をしばしば目にします。「詩は絵のように、絵は詩のように」とは古代ローマの詩人ホラティウスの『詩論』に基づく格言ですが、その言に従うなら、詩がおとしめられるとき、いずれ美術がおとしめられることも遠くないかもしれません。 このことを念頭に、今回3つの部屋を使って、当館のコレクションの中から詩にまつわる作品を集めました。この部屋に展示している高村光太郎のように美術作品を手掛ける者が同時に詩人であり、あるいは19世紀フランスのシャルル・ボードレールや日本の瀧口修造のように、詩人が美術評論を著すことは珍しくありませんでした。詩は美術にとって長らく同胞であり、憧れであり、着想源でもありました。ささやかな展示ですが、詩と造形の交流や連帯を振り返る機会となれば幸いです。 4室 ぽえむの言い分(2) 「銅板詩人」とも呼ばれた駒井哲郎による、詩にちなんだ作品を紹介します。仏文学に傾倒し、夢や幻影といった抒情的な主題を描く駒井は、戦後のデビュー早々に大いに注目を浴びました。エッチングを中心にさまざまな銅版画技法を用い、泡立つように緻密で豊かな諧調を浮かび上がらせる駒井の版画は、当初から音楽や詩歌になぞらえられ、詩人との共作も多く残しています。 それらの中からこの部屋では、初めての詩画集『マルドロオルの歌』、詩人の安東次男との協同でとりわけ評価の高い2冊『からんどりえ』(仏語でカレンダーの意)と『人それを呼んで反歌という』、そしてサンドペーパーを使って微妙な肌合いを表した『蟻のいる顔』(詩:丸山薫)をご覧いただきます。「銅版画はその技法上の特質から云っても、表現形式から云っても、本質的に時間的、音楽的要素を含んでいる」と駒井は述べています。金属の腐食を巧みにコントロールして生まれた図と、詩人の言葉との「音楽的」な共演をお楽しみください。 5室 ぽえむの言い分(3) パウル・クレー《花のテラス》1937年 ある仕組みのもとで色や形をかけ合わせることで、リズムを生み出したり、未知の何かを表したり、まだ誰も気がついていないことを解き明かそうとしたり。音楽のような、数学のような、科学のような、あるいは超自然的な力を託しつつ、美術家たちは視覚的な詩として作品を制作しています。美術と言語表現の性質に違いはあれど、そのような複雑な機能を言い表すには「詩」という言葉が最もふさわしいでしょう。抽象絵画の色と形の呼応は人の情感に対して具体的な力として働きかけ、詩の芸術運動から始まったシュルレアリスムは現実世界に別の解釈を与えようと試みました。作品の題名に付された「詩」と、現在の私たちの理解している「詩」とは、どれほど共通しているでしょうか。 この部屋では、戦中というきわめて不安定な時代に、人々の精神的な拠り所となったのが詩歌であったことも紹介します。詩は固定観念を解体する一方で、逆に共同体の結束を強めるものでもありました。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室  写真・映像10室 日本画建物を思う部屋(ソル・ルウィット《ウォールドローイング#769》) 6室 戦争の時代― 修復を終えた戦争記録画を中心に 須田国太郎《歩む鷲》1940年 1938(昭和13)年の国家総動員法によって、国民すべてが戦争協力を迫られるなかで、美術家も戦争記録画を描くようになりました。戦後、アメリカ連合軍総司令部が現存する戦争画の主要作品153点を接収し、1951(昭和26)年に合衆国に移送します。日本への返還要求の声が実り、ようやく1970(昭和45)年3月にアメリカ政府から日本政府に「無期限貸与」するかたちで、日米両国が作品返還に合意。傷みに応じて修復処置が施されましたが、経年変化などで過去の修復跡の変化なども目立つようになったことから、近年新たに修復し直し、額を新調するなどしています。今会期は修復を終えた戦争画を中心に戦時期の美術を展示します。 特に色彩豊かですが表現は淡泊、人物より広大な光景での戦闘の記録に近い藤田の初期の戦争画と戦争末期の複雑に人物が絡み合う褐色調の死闘図との違いは、画家の関心の変化も見て取れ、見どころのひとつです。 7室 70周年をふりかえる 同時代の展望と収集(1) 1950–60年代 瑛九《午後(虫の不在)》1958年 当館は今年の12月に開館70周年を迎えます。これを記念して、コレクションによって美術館の歩みをふりかえる部屋を設けました。当館が1952年の開館以来、同時代の美術とどのように並走し、展覧会と収集をどのように関連づけてきたかをご紹介します。 佐藤忠良《群馬の人》(1952年)は開館初年度購入作品。1953年の「近代彫塑展」に出品されました。植木茂と山口長男の作品は「十九人の作家」展(1955年)、麻生三郎の作品は「戦後の秀作」展(1959年)、瑛九の作品は「四人の作家」展(1960年)の出品作の中から購入されたものです。それから、安井曽太郎の画業を記念して1957年に始まり、若手画家の登竜門となった安井賞展の受賞作から、今回はその初期の4作品をご紹介します。 当館はまた、戦後に海外で活躍するようになる作家たちにも早くから目を向けています。菅井汲と嶋田しづの作品は「在外日本作家展:ヨーロッパとアメリカ」(1965年) の出品作です。 8室 70周年をふりかえる 同時代の展望と収集(2) 1960–80年代 当館は従来の美術の枠組みを逸脱するような作品も、「現代美術の実験」(1961年)、「1970年8月:現代美術の―断面」(1970年)といった展覧会でいちはやく紹介してきました。とはいえそのとき収集しそびれ、後から悔やまれるものも少なくありません。一方、版画の分野では、1957年から79年にかけて全11回開催した「東京国際版画ビエンナーレ」を機に収集した作品が、戦後版画の多様な展開を知る上で重要です。 1969年に当館が京橋から竹橋に移転し、開館記念展となった「現代世界美術展:東と西の対話」には国内外の新しい表現が紹介されました。荒川修作、斎藤義重、高松次郎、三木富雄、若林奮の作品はそのとき出品されたものです。 1984年から始まる「現代美術への視点」のシリーズでも、若手作家をリサーチし、展覧会を開いて収集へと結びつける活動が積極的に行われました。今回はその第1回「メタファーとシンボル」展を機に収集した黒田アキ、辰野登恵子、中村功の作品をご紹介します。 9室(前期:2022年5月17日ー7月24日)セバスチャン・サルガド 「ラテン・アメリカ」 「奇想天外な物語の国から受け継いだすべての幻想とともに、私はこの魅惑的な大陸の夢を見る―中略―そこは死者が生者の想像力の中で鮮やかに生き、この世かあの世か分からないような、死が日常と分かち難い姉妹であるような、そんな場所なのだ。」(写真集『アザー・アメリカス』序文)「労働者たち」や「ジェネシス」など、地球規模での取材にもとづく作品で知られる写真家セバスチャン・サルガドの初期作品であるラテン・アメリカの連作は、軍政を批判したため亡命同然に故国ブラジルを離れ、ヨーロッパに暮らしていたサルガドが、1977年から84年にかけて、南米各地で撮影したものです。写真集の序文の言葉どおり、この連作には、サルガドが愛してやまない南米大陸の、厳しい自然の中で力強く生きる人々の存在感と、どこか幻想的で現実離れした印象とが重なる、独特の世界が展開します。失われたもの、遠く離れてしまったものなどに対する甘さと苦さの交錯した思いを表す、ポルトガル語の「サウダージ」という言葉が、これらの写真を形容するにはふさわしいのかもしれません。 9室(後期:2022年7月26日ー10月2日)石内都「連夜の街」 石内都の初期作品「連夜の街」の舞台は日本各地の旧赤線地帯の建物です。1958(昭和33)年に施行されたいわゆる「売春防止法」によって赤線地帯は廃止され、70年代末に石内が撮影した頃、かつて娼家だったこれらの建物はアパートなどとして使われていました。 石内はこの特異な空間のことを「1958年に終了してしまった街」と記しています。それでも建物に残る装飾などには往時の面影がにじみます。とりわけ、その空間の記憶を強く喚起するのは、廊下や階段、手すりなど、人の手や足が直接触れる部分ではないでしょうか。それらは繰り返し踏まれたり触られたりしたことで、磨かれ、黒光りしています。一方で、そうした身体の痕跡を残すことを冷たく拒むタイルという素材にも、写真家は注目しています。タイルは、逆に人の肌に、硬質で冷たい感触を残す素材です。 こうした触覚にまつわる記憶への関心は、石内の仕事の本質的な部分に関っています。80年代末から、石内は身体の部分をクローズアップした一連の作品にとりくみ始めますが、そうした展開への予感も、ここには現れているのです。 10室(前期:5月17日―7月24日)薫風の季節/ 没後40年 黒田辰秋 「風薫る五月」という決まり文句がありますが、文学の世界を振り返ると、薫風が示す季節は必ずしも五月というわけでもないようです。鎌倉時代の歌人藤原良経は、春の桜を詠んでも(「またも来む花に暮らせるふるさとの木の間の月に風かをるなり」)、夏の橘を詠んでも(「かぜかをる軒のたちばな年ふりてしのぶの露を袖にかけつる」)、「風薫る」と表現しました。また正岡子規の俳句「薫風や裸の上に松の影」は、愛媛県の四十島を舞台に、裸の男たちに落ちる影をとらえて、風薫る初夏にふさわしい眩しさです。奥のガラスケースでは、初夏から盛夏にかけての季節を描いた日本画をご覧いただきます。 また、手前のスペースは、木工芸の分野で最初の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された黒田辰秋の特集です。柳宗悦が提唱した民藝運動に共鳴した黒田は、仲間たちとの交流を通してさまざまな民藝品や過去の作品に目を向け、その研究から天然素材の美しさを存分に生かした独自の作風を確立しました。6月4日で没後40年となる節目にあわせ、新しいコレクションも含め、当館が所蔵する黒田の全作品をご紹介します。 10室(後期:7月26日―2022年10月2日)筆で描く/あこがれの青 平福百穂《 堅田(かたた)の一休》1929年(展示期間:2022年7月26日―10月2日) 今回の10室、奥のガラスケースでは、筆墨を表現の主体とする作品を集めてみました。東洋画に筆墨はつきものだと考えている人も多いと思いますが、近代日本画では、20世紀初頭のいわゆる「朦朧体」で輪郭線を排除する試みが行なわれて以降、筆墨は必ずしも必須の要件ではなくなっていました。そのなかで線描主体の表現を選んだ画家たちには、伝統の復興や継承に努めたという共通点が見出せます。南画、やまと絵の白描、東洋古代の線表現の発見や見直しによって、近代日本画の多様性は支えられていたのです。 また、手前のスペースには、目にも涼しい青磁と青白磁が並びます。青磁は還元焼成によって素地や釉薬のわずかな鉄分が反応して青色を呈するもので、一方の青白磁は白磁の一種で、彫り模様などのくぼみに釉薬が溜まって青みを帯びたものを指します。中国では時代ごと、地域ごとに名品が生み出され、古くから日本でも人々を魅了してきました。近代以降も多くの陶芸家が、歴史上の優品を乗り越える青の表現に挑戦し続けています。 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで*ギャラリー4 「新収蔵&特別公開|ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》」(13室) 11室 ゲルハルト・リヒターとドイツ 企画展ギャラリーで開催のゲルハルト・リヒター展(6月7日から)にあわせ、当館のコレクションからリヒターの作品と、同時代のドイツの作家による作品をご紹介します。 リヒターは1932(昭和7)年に東部ドイツのドレスデンに生まれ、ベルリンの壁が作られる直前の61年に西ドイツへ移住、デュッセルドルフ芸術アカデミーで学びました。ほぼ同世代の画家ゲオルク・バゼリッツも東ドイツに生まれ、57年に西ベルリンに移住と似た経歴です。20世紀有数の激動の地で活動してきたリヒター、バゼリッツは、現在、ドイツの戦後画家としてまず名の挙がる二人でしょう。 また《シルス・マリア》(寄託作品)をはじめ、写真を制作における重要なメディアとしてきたリヒターということで、写真家の作品もご覧いただきます。ベルント&ヒラ・ベッヒャー(7月24日まで)は、70~80年代にかけて、リヒターと同時期にデュッセルドルフ芸術アカデミーで指導を行っていました。そのベッヒャーの指導を受けたのがアンドレアス・グルスキーやトーマス・ルフ(いずれも7月26日から)です。 12室 1990年代の風景ランドスケープ 都市/美術/テクノロジー 1990年代は、現在の生活へつながる文化的基盤が築かれた時代と言われます。特に1995(平成7)年は、阪神・淡路大震災、オウム真理教による地下鉄サリン事件が起こった他、戦後50年、インターネット元年にもあたり、重要な転換点となった年です。歴史的・社会的な大きな出来事と日常生活とがしばしば直結し、変化のめまぐるしいこの時代状況に反応しながら、アーティストたちは自らの表現を模索していきます。 たとえば80年代末のバブルの余韻のように開発が進み、急速に変容していった都市風景へ、とりわけ写真家たちが鋭敏に目を向けました。また、新たなテクノロジーが普及していく過渡期であったため、デジタル技術の導入や通信技術の向上が、美術やデザインの領域で創作の可能性を広げていったことも見逃せません。 私たちを取り巻く環境や情報収集の方法も変わったことで、90年代から継続して社会が抱えている問題も、当時と現在では異なる響きをもって感じられます。90年代の出来事や世相との関連から美術やデザインを取り上げ、この時代に固有の表現の一端を探ります。 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F) 2022年5月17日(火)~2022年10月2日(日) 10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)*入館は閉館30分前まで休室日:月曜日月曜日[2022 年7月18 日、9月19日、9月26日は開館]、7月19日(火)、9月20日(火)9月27日(火) 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。 ⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。※お電話でのご予約はお受けしておりません。※障害者手帳をお持ちの方は係員までお声がけください。(予約不要)※観覧無料対象の方(65歳以上、高校生以下、無料観覧券をお持ちの方等)についても、上記より来館日時をご予約いただけます。 一般 500円 (400円)大学生 250円 (200円)※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 一般 300円 大学生150円※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。

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東京国立近代美術館/三菱商事株式会社「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」障がいのある方のための特別鑑賞会開催のご案内(開催日:10月30日)

当館のパートナー企業の三菱商事株式会社様と協働で、障がいのある方のための特別鑑賞会をおこないます。 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 10月30日(月)14時30分~17時00分(※閉館日開催) 障がいのある方とその付添いの方 300名 以下の申込フォームからお申込みください。https://krs.bz/toktprf/m/231030_tokyo ※先着順。受付後、10月20日(金)頃までに順次当日のご案内を送付いたします。※開催時間中、学芸員による見どころ解説(15分程/手話通訳有)を行います。 ご参加希望の方は、申込フォームの該当欄に必ず参加希望の旨をご記入ください。 なお、時間帯については当日のご案内とあわせて改めてご連絡いたします。 10月13日(金)15時00分(※先着順。定員に達し次第、終了) 三菱商事株式会社 社会貢献事務局 杉浦、栁内  TEL:080-4367-0971(平日:9:30~17:30) e-mail:mc-csr@org.mitsubishicorp.com

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