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1970年8月:現代美術の一断面

1970年8月当時の若い美術家たちの活動の一断面を示そうという意図のもと、東野芳明によって企画された。同年に東京都美術館で開催された「人間と物質」展にも顕著に見られたような、既成の枠組みを超え、ものの存在についての原理的な追求を目指した観念的思考性の強い傾向を見せていた作家たちに焦点を当てた。出品作品の多くは近代美術館という場との関連性を深く考慮しながら、新たに構想され具体化された。 開催概要 東京国立近代美術館 1970年8月4日‒8月30日(24日間) 8,212人(1日平均342人) 東野芳明 26×18cm(36)p. 20点 狗巻賢二 大西清自 河口龍夫 小清水漸 菅木志雄 高橋雅之 高松次郎 田中信太郎 成田克彦 本田真吾 矢辺啓司 吉田克朗 李禹煥/13人

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シャガール展

本展は1963年に国立西洋美術館で開催された大回顧展の後を受け、彼の後半生に焦点を当てた、日本で2回目のシャガール展となった。第二次大戦が終わり亡命先のアメリカからフランスへ帰った1947年に始まり、90歳を迎えようとしていた1976年当時までに作られた、油彩、版画、タピスリーなど多岐にわたる作品が紹介された。作品選定にはシャガール自身が加わり、作家愛蔵の作品も出品された。京都、愛知、熊本に巡回。 開催概要 東京国立近代美術館 1976年8月21日‒9月23日(29日間) 205,491人(1日平均7,086人) 24.0×25.0cm (188) p. 序文 / ジャン・レイマリイ シャガールのメッセージ / 穴沢一夫 人間愛貫くシャガール / 高階秀爾 読売新聞(夕) 1976年8月26日 [美術]シャガール展 豊麗な色彩の幻想 / 日野耕之祐 サンケイ(夕) 1976年8月27日 シャガールの世界 / 小川正隆 朝日新聞(夕) 1976年9月6日 シャガール展をみて / 利根山光人 読売新聞(夕) 1976年9月13日 シャガール展 生の燃焼の境行く / 滝悌三 日本経済新聞 1976年9月14日 [美術評]シャガール展 内的表現を色彩詩で / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1976年9月17日 [The Week in Art] / Barbara Thoren, The Japan Times, September 12, 1976 136点 読売新聞社

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恩地孝四郎と「月映」

「近代作家の回顧」の一環として企画された。恩地孝四郎(1891‒1955)の足跡をたどるとともに、その初期を飾る版画誌『月映』(1914‒15年刊行)の同人、藤森静雄と田中恭吉の作品をあわせ展示し、1910年代に始まる創作版画運動の一面を探ることを意図した。展示は第1部「『月映』時代 1913‒1915」と第2部「『月映』以後 1915‒1954」の2部構成をとり、参考資料として版画誌や装丁本などの印刷物や、異なる刷師の作品も展示した。 開催概要 東京国立近代美術館 1976年7月20日‒8月15日(24日間) 14,009人(1日平均584人) 24.0×25.0cm (124) p. 恩地孝四郎の版画 / 藤井久栄 [美術]恩地孝四郎と「月映」展 清純な詩的心象風景 / 日野耕之祐 サンケイ(夕) 1976年7月23日 [美術評]恩地孝四郎と「月映」展 当時、初の抽象派傾向 / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1976年7月23日 恩地版画への栄光 / 小川正隆 朝日新聞(夕) 1976年7月28日 恩地孝四郎と「月映」展 “青春の悩み”を象徴 / 滝悌三 日本経済新聞 1976年7月30日 恩地孝四郎のこと 純粋版画への志向 / 小倉忠夫 みづゑ 859 1976年10月 Onchi’s creative prints exhibited in Tokyo / Helmuth Schwarzenberger, Asahi Evening News, July 26, 1976 207点 恩地孝四郎 田中恭吉 藤森静雄 / 3人 恩地孝四郎の生涯と芸術 / 関野準一郎

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第5回ジャパン・アート・フェスティバル(日本芸術祭):国内展示

日本の現代芸術文化を海外に紹介し、その市場を開拓することを目的として設立された本展も5回目を迎え、今年はニューヨークのグッゲンハイム美術館、フィラデルフィア、バークレイへの巡回に先立ち、国内展示された。公募展形式となって2回目の今年の出品作品は、6月30日、7月1日の両日に行われた審査により、約2,600点の応募作品の中から、グッゲンハイム美術館のエドワード・フライを含む13名の審査員により選ばれた。 開催概要 東京国立近代美術館 1970年7月11日‒7月26日(14日間) 5,478人(1日平均391人) 社団法人 国際芸術見本市協会 乾由明 今泉篤男 嘉門安雄 河北倫明 久保貞次郎 東野芳明 富永惣一 中原佑介 針生一郎 本間正義 三木多聞 山田智三郎 エドワード・F.フライ 26.0×18.0cm(2つ折り、折りたたみ時) 49点 相笠昌義 新家広子 荒木哲夫 池田喜重 今中クミ子 オオミダイゾー 岡君子 上矢津 菅野聖子 菊池武尚 北辻良央 木村利三郎 桑原盛行 清水洋子 菅木志雄 寺田武弘 戸田陽子 中里斉 中沢洋一 西真 長谷川真紀男 本田真吾 松村定育 森秀雄 山田建烈 山本衛士 湯原和夫 渡辺英夫/28人

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安田靫彦展

安田靫彦(1884‒1978)は再興日本美術院の中心的な画家の一人。東洋の古典に関する豊かな教養と、大和絵をはじめ伝統技法についての深い研究に基づく端正な新古典主義的画風により、多くの優れた歴史画を生むとともに、現代的な感覚による人物画や静物画においても新生面をひらいた。本展は日本の現存作家の個人展形式の3回目の企画として開かれ、92歳を迎えた彼の70数年にわたる画業を、各時期の代表作により回顧した。 開催概要 東京国立近代美術館 1976年6月10日‒7月11日(28日間) 52,168人(1日平均1,863人) 24.0×25.0cm (134) p. 安田靫彦の作品 / 今泉篤男 [美術評]安田靫彦展 純度の高い感動誘う / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1976年6月18日 [美術]安田靫彦展 伝統を思い返させる / (雅) 読売新聞(夕) 1976年6月21日 強靭な画家の美しい歩み 安田靫彦70余年の画業 / (米) 朝日新聞(夕) 1976年6月23日 [美術]安田靫彦展 艶麗なる歴史画 / 日野耕之祐 サンケイ(夕) 1976年6月25日 安田靫彦展 なつかしい代表作が並ぶ / 安井収蔵 毎日新聞(夕) 1976年6月28日 90点 安田靫彦の芸術 / 河北倫明 日本経済新聞社

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ベン・シャーン展

前年3月に70歳で他界した近代アメリカ画壇の異才、ベン・シャーン(1898‒1969)。同時代の作家たちが抽象的な美術を試みたのに対し、ロシア移民の子として少年期を貧民街で過ごしたシャーンは、早くから社会的不条理に目覚め、「芸術と社会」という視点で具象的にアメリカの姿を捉えた。生涯にわたりさまざまな表現方法を追求し、多方面で活動したその画業の全貌を、ニューヨークのケネディ画廊との提携により回顧した。 開催概要 東京国立近代美術館 1970年5月21日‒7月5日(40日間) 74,625人(1日平均1,866人) 東京新聞 23.5×25.5cm182p. 170点

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ルフィーノ・タマヨ展

20世紀メキシコを代表する画家の一人、タマヨ(1899‒1991)の回顧展。彼の日本での個展はすでに1963年にも開かれていたが、本展はそれとの重複をできるだけ避け、作者本人およびメキシコ文部省ほか関係機関の協力を得て、近作を中心とした油絵と版画で構成され、さらに1952年作の大壁画《民族を讃える》も展示された。円熟期を迎えた作者の、並々ならぬ創作意欲をうかがわせる大回顧展となった。 開催概要 東京国立近代美術館 1976年4月10日‒5月30日(44日間) 46,579人(1日平均1,059人) 24.0×25.0cm (164) p. ルフィーノ・タマヨ / ホアン・ガルシア・ポンセ タマヨとメキシコ現代美術と日本 / 小池賢博 タマヨの横顔 / 林屋永吉 [美術]ルフィーノ・タマヨ展 民族の息吹 / (雅) 読売新聞(夕) 1976年4月16日 [美術]ルフィーノ・タマヨ展 東洋的神秘に親近感 / 日野耕之祐サンケイ(夕) 1976年4月30日 ルフィーノ・タマヨ展 興味深い乾いた感性 / 滝悌三 日本経済新聞 1976年4月30日 タマヨ展を見る / 坂崎乙郎 東京新聞(夕) 1976年5月21日 [The Week in Art] / Louisa Read, The Japan Times, May 23, 1976 103点 メキシコ国立近代美術館 東京新聞

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ピカソ近作版画展

当館では1964年にピカソの大規模な回顧展を開催しているが、その際は版画は含まれていなかった。しかしピカソの版画における優れた力量は、数度の機会にわが国に紹介されている。今回展示されたものは、ピカソが1968年3月16日から10月5日にかけ集中的に制作した347点の銅版画連作のうちから選ばれたものである。画家とモデル、男と女をテーマとしたこれらの版画は、ピカソの近年の展開を知る上で有意義なものであった。 開催概要 東京国立近代美術館 1970年2月7日‒3月15日(32日間) 48,379人(1日平均1,512人) 毎日新聞社 20.0×22.0cm(175)p. 257点

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フランス現代タピスリー展

タピスリーは、一般に綴織壁掛といわれるフランスの伝統工芸で、古くから建築に溶け込んだ装飾芸術として発達してきたが、20世紀に入るとジャン・リュルサらによる革新運動が起こり、現代建築にも調和するようなタピスリーが出現した。本展は、フランス文化省国立製作局提供の作品により、その後の展開を示したものである。その絵画的魅力と巧緻な織りの美しさが融け合い、伝統を生かした現代の美が示された。 開催概要 東京国立近代美術館 1969年12月20日‒1970年2月1日(30日間) 7,316人(1日平均244人) フランス大使館 26.0×18.0cm(28)p 26点 アンリ・ジョルジュ・アダム ジャン・アトラン アンス・アルトゥング ジャン(ハンス)・アルプ ヴィクトル・ヴァザルリ マリア=エレナ・ヴィエラ・ダ・シルヴァ ギュスターブ・サンジェ エミール・ジリオリ ミシェル・スーフォール ダカン ニコラ・ド・スタール ソニア・ドローネー マリオ・プラシノス アンドレ・マッソン マチュウ・マテゴ ジョアン・ミロラウル・ユバック ジャック・ラグランジュ アンドレ・ランスコイ ル・コルビュジエ/20人

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キュービズム展

20世紀の初頭にフランスで生まれ、その後のモダンアートの展開に多大な影響を及ぼしたキュービズムであるが、わが国では従来、ピカソやブラックなど個々の作家の紹介にとどまっていた。本展は包括的にこの美術運動の全貌を紹介しようとした展覧会である。先駆的存在のセザンヌをはじめ、この運動の主要作家30名の作品に加え、日本におけるキュービズム的傾向の作家24名の作品によって構成された。 開催概要 東京国立近代美術館 1976年10月2日‒11月14日(38日間) 22,894人(1日平均602人) 24.0×25.0cm (144) p. キュービズム / ジャック・ラセーニュ キュービズムと日本 / 三木多聞 [美術評]キュービズム展 日本初の組織的展示 / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1976年10月15日 [美術]キュービズム展 全容を組織的に紹介 / 日野耕之祐 サンケイ(夕) 1976年10月22日 「キュービズム展」 日本とヨーロッパ 体質の違いに興味 / 加藤貞雄 毎日新聞(夕) 1976年10月29日 ミレー、コロー、クールベ展とキュービズム展 西欧レアリスムの両極示す / 滝悌三 日本経済新聞 1976年11月2日 [点描]初の「キュービズム展」 / 朝日新聞(夕) 1976年11月5日 [The Week in Art] / Barbara Thoren, The Japan Times, October 10, 1976 134点 54人 キュービズムとその周辺 / ウィリアム・S. リーバーマン(ニューヨーク近代美術館素描部長) キュービズムの誕生まで / 千足伸行 キュービズムの作家達 / 八重樫春樹 キュービストの周辺 / 高階秀爾 キュービズム以降 / 三木多聞 キュービズムと日本 / 浅野徹 京都国立近代美術館

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