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Family Day こどもまっと

こどもといっしょにMOMAT(もまっと)へ! 周りの目が気になって、美術館に子どもを連れて行きにくい、子どもと一緒に美術館に訪れてみたい…という方のために、お子様と一緒に気兼ねなく美術館をお楽しみいただける特別な日を設けます。 子どもが泣いても、笑っても、おしゃべりしてもみんな気にしない!(※ただし展示室の中では走ったり作品に触ったりはしないでね!) この夏は東京国立近代美術館で、みんなで展覧会をお楽しみください。 ※授乳室あり、展示室でのベビーカーOK!館内設備の詳細はアクセシビリティページをご覧ください。 ※当館の最寄り駅である東京メトロ竹橋駅には1b出口側にエレベーター等がありません。ベビーカー、車いす等でお越しの方はアクセスページ「バリアフリールート」をご覧ください。 8月14日(月) 観覧中、子どもが騒いでしまったらどうしよう…となかなか展覧会に足を運ぶことのできない方のために、いつもは休館している月曜日を特別に開館します。 夏休みのおでかけに、お子様と一緒に。ゆっくり展覧会をお楽しみください。 対象  小学生以下の子ども連れの方※一般のお客様もご入館いただけますが、上記趣旨をご理解のうえ、ご来館をお願いいたします観覧料一般 500円、大学生 250円高校生以下および18歳未満、65歳以上は無料その他留意事項※所蔵作品展「MOMATコレクション」のみの開館です。企画展「ガウディとサグラダ・ファミリア展」は閉室のためご注意ください。※ミュージアムショップは通常通り営業します。アートライブラリ、レストラン「ラー・エ・ミクニ」は閉室・定休日のためご利用いただけません。 小学生以下の子ども連れの方を対象にご案内します チケット購入優先案内 優先入場案内 前庭と展示室の中にある作品に親しむためのシートを配布します。 美術作品ってどう見ていいか分からない、という方にも、もっと知ってみたい、という方も、シートを手がかりに、作品を探してみましょう!見つかったら、どんなカタチかじっくり見てみましょう。気になるカタチはあるかな? 対象年齢目安小学生その他無料、先着500枚、1階インフォメーションカウンターで配布 教育普及担当のスタッフと一緒に「MOMATカタチシート」をもって作品をさがしに行きましょう! 日時    8月14日(月)11:00-/13:00-/15:00-(各回30分程度)対象小学生定員なし参加費無料(要観覧券・高校生以下および18歳未満、65歳以上は観覧無料)集合場所1階エントランスその他※「MOMATカタチシート」を持ってエントランスにお集まりください。「MOMATカタチシート」は1階インフォメーションカウンターで配布します。※展示室入場時には観覧券が必要です。 9月24日(日) 通常開館日の日曜日を、お子様と保護者の方向けの一日とします。休日に、お子様と一緒に、美術館に気軽にお越しください。 8月14日とは異なる作品が展示されているので、新しい出会いがたくさん! 対象小学生以下の子ども連れの方※一般のお客様もご入館いただけますが、上記趣旨をご理解のうえ、ご来館をお願いいたします観覧料一般500円、大学生250円高校生以下および18歳未満、65歳以上は観覧無料その他留意事項所蔵作品展「MOMATコレクション」のみの開館です。企画展は展示替え期間中のため閉室しています。 小学生以下の子ども連れの方を対象にご案内します チケット購入優先案内 優先入場案内 作品に親しむためのツール「MOMATコレクション こどもセルフガイド」「MOMATコレクション セルフガイドプチ&みつけてビンゴ!」を配布します。 MOMATコレクション こどもセルフガイド 対象年齢目安小学生・中学生その他無料、先着300名、1階インフォメーションカウンターで配布 MOMATコレクション セルフガイドプチ&みつけてビンゴ! 対象年齢目安未就学児その他無料、先着200名、1階インフォメーションカウンターで配布 教育普及担当のスタッフと一緒に「みつけてビンゴ!」で遊びましょう! 日時    9月24日(日)11:00-/13:00-/15:00-(各回30分程度)対象未就学児とそのご家族定員なし参加費無料(要観覧券・高校生以下および18歳未満、65歳以上は観覧無料)集合場所11:00- 4階エレベーター前13:00- 3階エレベーター前15:00- 2階エレベーター前(いずれも所蔵作品展「MOMATコレクション」展示室内)その他※「みつけてビンゴ!」を持ってお集まりください。「みつけてビンゴ!」は1階インフォメーションカウンターで配布します。※展示室入場時には観覧券が必要です。 8月14日「Family Day こどもまっと」の様子

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データベース

蔵書検索(OPAC) 「蔵書検索(OPAC)」では、東京国立近代美術館アートライブラリが所蔵するさまざまな資料を検索できるほか、開室日や、図書や雑誌の新着案内、調査に役立つデータベースのご紹介もしています。 東京国立近代美術館リポジトリ 東京国立近代美術館リポジトリは、東京国立近代美術館が刊行した研究紀要や館報等を蓄積・保存し、インターネットを通じて公開するシステムです。 所蔵作品総合目録検索システム 独立行政法人国立美術館の5つの美術館が所蔵する作品の総合目録検索システムです。 国立美術館サーチ(試験公開版) 国立美術館のコレクションや情報資料を横断的に検索できるサイトです。 美術図書館横断検索 美術図書館連絡会(ALC: The Art Library Consortium)は、美術および関連分野の調査研究を支援するため、日本国内に所在する研究資源へのアクセス向上を図る図書館コンソーシアムです。ALC参加館の所蔵情報を横断検索することができます。 全国美術館収蔵品サーチ「SHŪZŌ」 日本国内の登録博物館、博物館相当施設等が収蔵する美術品の検索システムです。 文化遺産オンライン 文化遺産オンラインは、文化庁が運営する我が国の文化遺産についてのポータルサイトです。 全国の博物館・美術館等から提供された作品や国宝・重要文化財など、さまざまな情報をご覧いただけます。 ジャパンサーチ ジャパンサーチは、書籍・公文書・文化財・美術・人文学・自然史/理工学・学術資産・放送番組・映画など、我が国が保有する様々な分野のコンテンツのメタデータを検索・閲覧・活用できるプラットフォームです。 Getty Research Institute Search Tools and Databases:Getty Research Institute所蔵の資料をはじめ、その他のデジタルリソースにアクセスすることができるデータベースを提供しています。 【館内限定】ProQuest ARTbibliographies Modern (ABM)モダンアートおよびコンテンポラリーアートを専門とする書誌情報としては唯一のものです。 絵画、彫刻、写真からビデオアート、ボディアート、グラフィティまで、あらゆる芸術形式を網羅しています。 1960 年代後期以降のものから、完全抄録と索引を提供しています。Arts & Humanities Database芸術、建築、デザイン、歴史、哲学、音楽、文学、演劇、文化研究を含む数百のタイトルを収録しています。 次の索引を補足するよう設計されています。 ABM, DAAI, British Humanities Index, MLA International Bibliography and Philosopher’s Index等。Avery Index to Architectural Periodicals (Avery)建築、都市工学分野の記事索引です。1934年以降の建築に関するジャーナル記事を扱っており、建築と建築史、景観設計、都市計画、歴史的保存、インテリアデザインや室内装飾などを網羅しています。Design and Applied Arts Index (DAAI)デザイン・工芸分野にかかわる多様な記事を収録し、1973 年から現在までのジャーナル記事、展覧会批評、ニュース項目を検索できます。 工芸、グラフィックデザイン、ファッション、インテリア、建築、ウェブデザイン、アニメーション、造園など、幅広い分野をカバーしています。International Bibliography of Art (IBA)この分野で最も信頼されている「Bibliography of the History of Art (BHA) 」の継承後誌を公開しているウェブ版データベースで、BHA の編集方針を踏襲しています。 このデータベースには、Getty Research Institute により 2008年から2009 年に作成されたレコード、ならびに同じシソーラスと典拠ファイルを使用して ProQuest により新たに作成されたレコードが含まれます。 【館内限定】JSTOR 「JSTOR」は米国非営利公益法人による美術雑誌170タイトル以上を含む学術アーカイブです。(2019年9月現在) 【館内限定】Oxford Art Online (OAO) OAO は、旧グローブ社美術事典The Dictionary of Art のオンライン版です。The Dictionary of Art のフルテキストを含んだGrove Art Online のほか、The Oxford Companion to Western Art, Encyclopedia of Aesthetics, The Concise Oxford Dictionary of Art Terms, Benezit Dictionary of Artistsも横断検索できます。 【館内限定】図書館向けデジタル化資料送信サービス 図書館向けデジタル化資料送信サービス(図書館送信)は、国立国会図書館がデジタル化した資料のうち、絶版等の理由で入手が困難な資料を全国の公共図書館、大学図書館等の館内で利用できるサービスです。2019年1月よりサービス提供開始(ご利用には本人確認書類が必要です)。

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よくあるご質問

開館時間とアクセスについて 10:00-17:00(金曜日・土曜日は10:00-20:00)です。 企画展の開館時間は展覧会により異なる場合があります。各企画展のページをご覧ください。 いずれの日も閉館の30分前までにご入館ください。 毎週月曜日(ただし、祝日又は祝日の振替休日となる場合は開館し、翌日休館)展示替期間年末年始 その他、臨時に開館・休館することがありますので、開館情報やお知らせのページをご確認ください。 美術館へのアクセスをご覧ください。 美術館に駐車場はありません。 周辺にある以下の有料駐車場をご利用ください。 北の丸駐車場 (03-3212-2321) パレスサイドビル駐車場(03-3231-5509) なお、お身体の不自由な方が利用される車に限り、駐車スペースをご利用いただけます。ご利用の際は警備員へお申し出ください。 展覧会について  所蔵作品展、企画展により異なります。詳細はチケットのページをご覧ください。 所蔵作品展のみ、国際博物館の日(5月18日)と文化の日(11月3日)が無料となります(休館日にあたる場合を除く)。 随時、予約を受け付けています。詳しくは下記のページをご覧ください。  年間パスポートや友の会など、お得に観覧いただける制度があります。詳細は各ページをご覧ください。 他の割引については、各展覧会のページをご覧ください。 所蔵作品展、企画展それぞれで開催しています。詳細はイベントのページをご覧ください。 所蔵作品展に限れば、約200点の作品が3フロア(4~2階)の12室にわたって展示されています。見方にもよりますが、1時間~1時間30分程度を想定ください。 所蔵作品展のページでご覧いただけます。 ご希望の方には1階インフォメーションでもお渡ししています。スタッフへお声がけください。 撮影等について 模写はご遠慮いただいています。所蔵作品展での写真撮影は一部作品を除いて可能です。企画展での撮影は展覧会ごとに異なります。 メモを取る場合には鉛筆をご使用ください。貸出用の鉛筆もございます。 所蔵作品展での写真撮影は可能ですが、フラッシュや三脚のご使用や、動画の撮影はご遠慮ください。著作権保護等のため一部撮影をお断りしている作品もありますのでご了承ください(作品横に撮影禁止のマークを掲示しています)。撮影の際には、4階エレベーターホールに掲げた注意事項を事前によくご確認ください。 企画展での撮影は展覧会ごとに異なります。会場入口の注意事項をご確認ください。 ご自身で撮影された写真は、以下の点にご留意ください。 営利目的にはご利用いただけません。 変更を加えることはできません。 作品の写った写真を利用する際、著作権法に触れる場合がありますのでご注意ください。 本ウェブサイトに掲載されている作品の画像は、ご利用いただけません。作品画像の貸し出しについて、詳しくは所蔵作品画像の貸出のページをご覧ください。 サービスについて 館内での飲食は、作品保護のためにご遠慮いただいています。屋外の日陰になる場所に自動販売機と休憩スペースを設けていますので、そちらでの飲食をお願いします。 レストランについては下記ページからご覧ください。 入館料はかかりません。展覧会をご覧にならなくてもご利用できます。 営業時間等はショップ、レストラン、ライブラリの各ページにてご確認ください。 開催中の展覧会の場合、ミュージアムショップでご購入いただけます。 終了した展覧会でも、在庫がある場合には、ミュージアムショップ又は郵送によりご購入いただけます。なお、展覧会によっては、取り扱いがない場合もございますのでご了承ください。在庫状況や購入方法は下記リンクからご覧ください。 その他のお問合せは電話にてお問合せください。03-3214-2570(ミュージアムショップ直通) 乳幼児の入館制限はありません。 ただし、ほかのお客様にご迷惑がかかると判断された場合には、一時展示室からご退出願う場合があります(係員にお申し出くだされば、再入場は可能です)。また、館内が混雑している場合、安全のためにベビーカーのご利用をご遠慮願う場合があります。あらかじめご了承ください。 ベビーベッドはございませんが、オムツ替えシートが多目的トイレ内にあります(1階、2階)。授乳室は1階にあります。 託児サービスはありません。 貸出用のベビーカー、車椅子をご用意しています。 ご利用の際は、1階インフォメーションへお申し出ください。 障害者手帳をお持ちの方と付添者原則1名は無料になります。チケットのご購入やご予約は不要です。 その他 代表番号までお問合せください。 ・平日9時30分~18時00分(金曜日は20時00分まで) 03-3214-2561・土日祝日9時30分~18時00分(土曜日は20時00分まで) 03-3214-2562 ガイドスタッフの募集は不定期です。詳しくはボランティアのページをご覧ください。 インターンシップの募集を行っています。詳しくはインターンシップのページをご覧ください。 博物館実習については、インターンシップの実施に伴い、平成18年度より廃止しています。 看士業務を担当しているスタッフで、学芸員ではありません。 簡単な質問にはお答えできますが、作品の保全が主な業務であるため、混雑時など状況によりお答えできかねますのでご了承ください。 2018年に東京国立近代美術館から独立して、新機関「国立映画アーカイブ」となりました。 2020年に石川県金沢市へ移転し国立工芸館として開館しました。  現在、北の丸公園内の旧工芸館の建物(旧近衛師団司令部庁舎)は一般公開していません。 

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企業・法人

企業・法人向け対話鑑賞プログラム 本プログラムは、参加者それぞれの感覚と思考を組み合わせながら「美術作品の意味・内容を読み解くこと」を目指します。作品に取り上げられたテーマ、色や造形などを手掛かりに、多様な見方を引き出し、対話を重ねます。アーティストが制作した作品を通じて、解のない問いを検討し、普段使わずにいる思考回路を活性化する体験をしてみませんか。社員研修の一環としてはもちろん、新たなプロジェクトのキックオフ企画として、またはオフサイトでのイベントなど、様々な場面でご活用ください。 本プログラムにおける 対話鑑賞 とは 少人数のグループで、1つの作品に20分ほどかける対話鑑賞を3作品程度行います。ファシリテーターの進行のもと、時間をかけてじっくり観察し、見えたもの・感じたことを言葉にすること、他者の発言からも新たな視点や気づきを得ることを積み重ねていきます。必要に応じてファシリテーターが作品の背景などについても紹介します。ファシリテーターと参加者が、対話を通じて気づきや新たな発想を共有し、目の前の作品についてともに探究していきます。本プログラムに参加する前と後では、作品の捉え方が変わることでしょう。 写真:企業・法人向け対話鑑賞プログラムの様子(ピジョン株式会社 2024年3月実施) プログラム実施概要 本プログラムは、所蔵作品展「MOMATコレクション」の開催期間中に、所蔵品ギャラリーを貸し切って実施いたします。プログラムの所要時間や構成は、お申込み頂いた企業・法人様のご希望やプログラムの実施目的等に合わせて一部カスタマイズが可能です。 所要時間約2.5時間プログラム構成例1. イントロダクション2. 対話鑑賞(3作品程度)3. 振り返りレクチャー4. 所蔵作品展「MOMATコレクション」の自由観覧会場東京国立近代美術館 所蔵品ギャラリーアクセス定員本プログラムでは、グループに分かれて対話鑑賞を実施します(5~6名 / グループ)最少人数:5名※ 最大36名(6名×6グループ)の同時進行が可能料金40万円~(参加者数、実施日程等により変動) 応募申込 2024年10月~12月のプログラム実施につきましては、申込期間が終了しました。​​ 次回(2025年度)の実施期間・お申込みについては、後日ご案内させていただきます。情報の更新をお待ちください。​ 参加者の声 Q. (対話鑑賞プログラムで体験したことを)どのような場面で活かせると感じましたか? ブレーンストーミングの時の心理的安全性の確保(40代男性/IT系) 社内コミュニケーション時において「多様性を受け入れる」こと(40代男性/IT系) あらゆる角度から物事を見ること、対話しながら業務を進めていくこと(40代女性/事務・管理系) 同じものを見ても、とらえ方が人それぞれだと実感したので、意見交換の場に活かせるかもと思いました。(50代女性/技術・研究系) 他人の意見を否定せず聞き、その意見から別の発想をすることができるのではないかと思います(40代男性/事務・管理系) 社内のメンバーとの相互理解やチームビルディングに活用できると感じた(30代男性/企画系) 自分はなぜそう感じたのかを論理的思考でみんなに説明しました。この力はビジネスの会議現場で活かせると感じました(20代男性/事務・管理系) 細かい部分の観察力と、それを全体との関係の中で位置づけていくという部分が活かせると思いました(20代男性/内定者) 正解のわからない課題(顧客の困りごと)や施策案を検討する際に活用できそうです(40代男性/IT系) Q. ご意見・ご感想など 参加者の視点がそれぞれ違っていて、とても興味深く参加できました(40代男性/IT系) じっくりひとつの絵画をみる機会がないので楽しかったです(40代女性/事務・管理系) 構えず自由な発想で意見交換出来る雰囲気が良かった。とにかく楽しかった。中々美術館などに足を運ぶ機会がないのでそんな時間がやはり必要(50代男性/営業系) 凡例:コメント(年代性別/職種) お問合せ 本プログラムについてのご質問は、下記お問合わせ先までお願いいたします。東京国立近代美術館 運営管理部 渉外担当(企業・法人向けプログラム受付窓口) Mail: dim@momat.go.jpTel: 03-6910-0654

鑑賞者と作品をつなぐもの—「ハイライト」の新しい試みを考察する

東京国立近代美術館はミッションとして「歴史を編み直す」「対話を生み出す」「創造を支える」「多様性を尊重する」「美術館の基準を示す」という5つの柱を掲げている1。なかでも「美術館の基準を示す」は、国立館特有の標榜と言えるだろう。これらのミッションを念頭におきながら、所蔵作品展「MOMATコレクション」に初めて教育普及担当者が企画段階から関わったという「ハイライト」の新しい試みを考察していきたい。 図1 会場風景|加山又造《千羽鶴》1970年、東京国立近代美術館蔵 本展では、作品それぞれに短い問いかけ文が設置されている。企画担当者が「問いかけは作品と鑑賞者をつなぐ役割を担って」いると述べているように2、展示室に入った鑑賞者が、自然と作品に意識を向けるような内容だ。いくつか、具体的な例を挙げてみよう。会場に入って最初に置かれた加山又造《千羽鶴》には「鶴を追いかける」という一文が示されていた。その手前には作品中の鶴を抜き出したような、木製の鶴のモチーフが置かれ、「鶴を手にとって、動かしてみませんか」という問いかけが添えられている。実際に鶴を手にとって動かしてみると、作品から抜け出した鶴が自分の手のひらにいるようで、なんだか微笑ましい。鶴を動かすという小さな(しかし静かな展示室では大きな)身体の動きは、人の感情の動きに作用し、鑑賞者の心理をさまざまに揺さぶる。筆者も、自然と手の中の鶴を作品の中に探しながら作品を見ていた。これは企画者の意図通り、作品と鑑賞者をつなぐ問いかけの好例であるといえよう。 図2 会場風景|アド・ラインハート《抽象絵画》1958年、東京国立近代美術館蔵|撮影:黑田菜月 また、アド・ラインハート《抽象絵画》に付された問いかけ文にも注目したい。同作は黒一色の画面に見えるが、「何かみえてきますか」「本当に・・・何も描かれていませんか」(傍点筆者)という問いが示されていた。「本当に」という、ある意味で鑑賞者を試すような言葉が、見ている人の足を止め、じっくりと作品に目を向けるように誘導する。作品をよく観察することから鑑賞が始まるという教育普及的な視点が、この「本当に」という一語に端的に示されていると言えるだろう。  他にも、作品の前に置かれた足跡のマークによって近くや遠くへ視点を変えるよう誘導したり、床に貼られた猫の足跡や、壁にある猫のシルエットによって、下から作品を見上げることを提案したりと、作品の多様な見方を促すさまざまな仕掛けが用意されていた。  図3 会場風景|原田直次郎《騎龍観音》1890年、東京国立近代美術館寄託(護国寺蔵)|撮影:黑田菜月 さて、展示室を一周し、筆者はふと「これはだれに向けての展示なのだろう」と立ち止まった。さまざまな問いかけ文は、親子連れに適した内容や、美術館に馴染みがない来館者を意識したものに感じられたが、他方、その問いかけに沿って鑑賞し、さらに作品について知りたいと目を向けた解説文は専門的で高尚な内容であり、そのギャップに少し戸惑ったからだ。 筆者は、展示室の解説文は鑑賞者と美術館をつなぐ重要なツールであると考えている。解説文は、常に作品の横にあり、鑑賞者がほぼ必ず目にするという点で、ホームページや図録など、別にアクセスが必要な情報とは役割が異なる3。その上で、全ての鑑賞者が目に留め、読むことを意識しているか、解説文の内容と伝え方に着目して読み解くと、そこに美術館の態度が見てとれることが多い。本展では、専門的な解説文が設置されていたが、例えば、問いかけ文と呼応した内容と文体の作品情報を設置してもよかったかもしれない。 「だれに向けた展示か」に話を戻すと、同館のミッションは「あらゆる人々が美術に触れ」る場を生み出すことであり、本展も同様の考えのもとに行われているという4。しかし、誤解を恐れずに言えば「あらゆる人々=だれもが」は、油断すると「だれでもない」無色透明なヒトになる危険性を孕んでいる。「あらゆる人々」とは具体的にだれなのか。多様な利用者に向けた活動を担う上で、どんな専門であっても、学芸員は常にその問いを考え続ける必要があるだろう。 本展のように、教育普及ならではの視点で企画された所蔵品展は全国でも珍しくはない5。しかし元来、作品を展示するという行為の先には、それを見る「鑑賞者」がいるものであり、本来的には展覧会そのものが教育的な要素を含むとも考えられよう。よって、本展のように教育普及担当者が関わる展覧会が継続されることはもちろん、「教育的」と謳わなくとも、さまざま来館者を具体的に意識した展覧会を企画し、その実績を積み上げていく意味は大きい。その結果として「美術館の基準を示す」というミッションも果たされるのではないだろうか。今後の展覧会にも注目していきたい。 註 1 「私たちのミッション」東京国立近代美術館ホームページ 2 佐原しおり、藤田百合「鑑賞のきっかけをつくる—所蔵作品展の新しい試み—」『現代の眼』638号、2024年3月、46頁(2024年2月Web掲載) 3 﨑田明香「キャプションは利用者と作品をつなぐ:美術館リニューアルオープンにおける新しいキャプション製作の事例」『福岡市美術館研究紀要 第8号』福岡市美術館、2020年、37–38頁 4 前掲註1参照 5 筆者の所属する福岡市美術館では1990年より小学生と中学生を対象に「夏休みこども美術館」を開催。毎年、教育普及担当者が企画しテーマに沿って所蔵作品を紹介している。 『現代の眼』639号

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アートライブラリのご案内

アートライブラリは、近現代美術に関する資料を所蔵する専門図書館として2002年に開室しました。国内外の美術関連図書や雑誌、展覧会カタログ、画集、写真集などを広く収集し、公開しています。所蔵資料の閲覧を希望する方であれば、どなたでも無料でご利用いただけます。 お知らせ ご利用方法 開室日 火~土※祝日、美術館の休館日および図書整理期間は除く。※開室日は蔵書検索(OPAC)のカレンダーをご確認ください。 利用時間 10:30-17:00(入室は16:30まで) 座席数 10席 所蔵資料について 近現代美術関連の図書展覧会カタログ美術雑誌 閲覧申請冊数 5冊ごと※回数制限はありませんが、時間内でご利用できる範囲でお願いいたします。※閉架資料の閲覧請求は16:30までとなります。 複写サービス 「複写申請書」に必要事項を記入の上、セルフコピーでお願いいたします。※複写申請は16:30までとなります。 複写料金(電子式複写) 1枚:白黒30円 カラー100円(税込)※小銭または千円札をご用意くださいサイズ:A4、B4、A3 ※拡大、縮小はできません ご利用にあたって 荷物はアートライブラリ入口脇のコインロッカーをご利用ください。なお、閲覧室内に持ち込めるものは、筆記用具、ノートパソコン、貴重品のみです。 所蔵資料の貸出は行っておりませんので、室内でご利用ください。 資料閲覧以外の目的でのご利用はご遠慮ください。 持参したPCをご利用される場合は、カウンターまでお申し出ください。 室内での飲食・喫煙・写真撮影・携帯電話の使用、他の利用者の迷惑になる行為はご遠慮ください。 資料は大切に扱ってください。 「第Ⅱ閉架」、「貴重書庫」で保管している資料の利用には、事前申請が必要です。 アクセス おすすめルート(バリアフリー) FAQ 一度に申請できる点数は原則5点までです。 資料数が5点を超える場合は、別途ご相談ください。予約フォームによる申請から予約手続きをお願いいたします。 原則として、当館以外に利用可能な所蔵館がない場合のみのご提供とさせていただきます。 なお、一度に申請できる点数は5点までです。予約フォームによる申請から予約手続きをお願いいたします。取り寄せに時間を要する場合がありますので、余裕をもってご申請ください。 初回利用時に、カウンタースタッフへ次回以降も利用予定とお伝えください。 次回の利用につきましても、事前予約をお願いします。なお、取り置き期間は2週間を目安とさせていただきます。 「作家ファイル」は、当館の所蔵作家・出品作家に関する非図書資料(展覧会案内・チラシなどのエフェメラ)を、作家名ごとにファイルしたものです。 通常の図書や雑誌とは異なりますのでご留意ください。予約フォームによる申請から予約手続きをお願いいたします。 ILL(図書館間相互利用)サービスによる文献複写 2020年8月より、東京国立近代美術館が所蔵する文献の複写物を取り寄せられるサービスを開始しました。大学・研究機関等にご所属のある方は所属機関の図書館からご依頼ください。それ以外の方はお近くの公共図書館にご相談ください。 複写料金 モノクロ 1枚60円/カラー 1枚200円※ 図書・雑誌など資料の館外貸出は行いません。※ 個人の方に直接お送りするサービスは行っていません。※ ILL料金相殺サービス非参加館の場合は、以下をご確認ください。 過去のイベント アートライブラリの過去の取り組みをご紹介します。 お問い合わせ TEL:03-3214-2561(東京国立近代美術館代表)受付時間:火~金 10:30~16:30(祝日を除く)

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サイト―場所と光景:写真の現在 2

1997年度に開催した「距離の不在:写真の現在」展に続く「写真の現在」の第2回展。このシリーズは注目すべき仕事を発表している中堅・若手の写真家を取り上げ、現代の写真表現の動向を探るものである。本展はインターネットの普及などいわゆるIT技術の発展により、さまざまな画像に時と場所を問わずアクセス可能な状況下、ある場所(site)の光景(sight)の痕跡としての写真は、いかなる表現の可能性を持つのかというテーマに基づき、8名の写真家の近作・新作により構成された。 開催概要 東京国立近代美術館本館企画展示室 2002年6月18日‒8月4日(42日間) 9,140人(1日平均218人) 26.0×19.0cm (96) p. サイト─場所と光景 / 増田玲 [美術]「風景論」展 「サイト─場所と光景」展 「地名」希薄に体験伝える / 大西若人 朝日新聞(夕) 2002年6月28日 [2002回顧 写真]変化する視覚環境 / 前田恭二 読売新聞(夕) 2002年12月12日 [企画展レビュー]サイト─場所と光景 写真のなかのサイトではない、写真のサイトへ / 杉田敦 美術手帖 824 2002年8月 192点 伊藤義彦 勝又邦彦 兼子裕代 小林のりお 鈴木理策 野口里佳 港千尋 横澤典 / 8人 港千尋 伊藤義彦 野口里佳 勝又邦彦 鈴木理策 増田玲 兼子裕代 蔵屋美香 小林のりお 横澤典

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洋風表現の導入 江戸中期から明治初期まで:写実の系譜 1

日本における写実表現の流れをたどるシリーズ企画の第1回展。洋風表現の導入過程に着目し、江戸中期から明治初期に制作された32作家の作品を紹介した。「浮絵・眼鏡絵」「秋田蘭画」「江戸系洋風画」「北斎・国芳・広重」など7つの系統に作品を分類し、全体の見取り図を示した。従来高橋由一らを先駆けとして語られてきた日本近代洋画の始まりを、江戸期にさかのぼって検証し、画期を成した企画である。 開催概要 東京国立近代美術館 1985年10月12日‒11月24日(38日間) 11,001人(1日平均290人) 25.7×18.2cm (244) p. 洋風写実表現の導入 / 浅野徹 憧憬と眼差し ─ 江漢と田善における洋風表現の受容と展開 / 田中淳 [アクセス あくせす]洋画に初めて接した“眼” / (T) 毎日新聞(夕) 1985年10月24日 [ウィークエンドアイ]盛り上がる秋の企画展 日本美術に自律性みる / 滝悌三 日本経済新聞 1985年10月26日 [Stardust]「写実の系譜」展 東近美の好企画 / 藝術新潮 36-12 1985年12月 189点 亜欧堂田善 荒木如元 初代安藤広重 石川大浪 石川孟高 石崎融思 岩橋教章 歌川国芳 歌川豊春 大久保一丘 奥村政信 小田野直武 葛飾北斎 川上冬崖 川原慶賀 五姓田芳柳 五姓田義松 佐竹曙山 佐竹義躬 司馬江漢 高橋由一 谷文晁 田村宗立 椿椿山 床次正精 円山応挙 安田田騏 安田雷州 山本芳翠 横山松三郎 若杉五十八 渡辺崋山 / 32人 The Incorporation of Western Elements in Japanese Art / マッティ・フォラー 京都国立近代美術館 国立国際美術館

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難波田龍起関係資料

ISAD (G)(国際標準記録史料記述一般原則の第2版)に基づく。以下の表で示した項目(番号)はISAD (G)の記述エリアと対応している。 資料の詳細情報は、「3.3.4編成方法」の各シリーズに付した東京国立近代美術館蔵書検索(OPAC)のリンクから確認することができる。実際に、資料を利用する際は、「3.4.1利用条件」を事前に確認の上、アートライブラリにお問い合わせください。 ISAD(G)2nded. 項目 記述内容 3.1 識別表示 3.1.1 請求記号 NT||*||* 3.1.2 資料名 難波田龍起関係資料 3.1.3 年代域 1925-1953年 3.1.5 資料の分量・規模 書簡21点、刊行物3点 3.2 コンテクスト 3.2.1 作成者名 難波田龍起氏 3.2.3 伝来情報 2020年7月、難波田龍起氏のご遺族より寄贈。 3.2.4 入手元 個人(遺族)からの寄贈 3.3 内容と構造 3.3.1 範囲・内容 1925-1953年にかけて、詩人、彫刻家の高村光太郎(1883-1956)から洋画家の難波田龍起(1905-1997)宛に送られた21点の書簡を中心とする資料群。書簡の他、難波田の個展目録(複写物)や、新聞、雑誌(切り抜き)の3点が含まれる。 3.3.4 編成方法 *シリーズ(HP) > ボックス(OPAC) > アイテム(OPAC注記) シリーズ1:書簡 シリーズ2:刊行物 3.4 アクセスと利用条件 3.4.2 資料本体の公開可能範囲 〇限定付き公開 資料の利用にあたっては、原則2週間までに要相談。 3.4.3 言語 主に日本語 3.4.4 資料の物理的状態 貴重書庫にて保管 3.4.5 検索手段 ウェブサイト OPAC 3.5 重要な関連性のある他の資料 3.5.3 関連資料・作品 難波田龍起アーカイブ 3.5.4 参考文献 『生誕100年記念難波田龍起展:その人と芸術』(展覧会カタログ)、東京オペラシティ、2005年 高村光太郎『高村光太郎全集』14・15巻、筑摩書房、1995年 3.7 記述コントロール 3.7.1 担当者 東京国立近代美術館企画課情報資料室(長名大地、石川明子) 3.7.3 記述日 2021年10月29日

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