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MOMATメンバーズ(賛助会)
賛助会とは東京国立近代美術館の運営の趣旨にご賛同いただける方への寄附会員制度です。美術が好きな方、高い関心をお持ちの方はもちろんのこと、美術初心者の方でも、どなたでもご入会いただけます。会員の皆様には展覧会観賞、展覧会に関連するイベントなどのご利用を通して、芸術文化に親しんでいただく機会を提供いたします。 会員種別・年会費 プレミアム会員:30万円特別会員:10万円維持会員:5万円個人会員:1万円 ※有効期間は発行日より1年間(入会月の翌年同月末まで)※期間内に退会されても年会費の払い戻しはいたしかねますのでご了承ください。 入会方法 プレミアム会員 入会申込書を美術館(東京・北の丸公園)券売窓口にご提出いただくか、もしくはFAX、郵送のいずれかの方法で当館へ送付いただき、下記口座に会費をお支払いください。入金確認後、当館より特典を発送いたします。FAX03-3214-2577郵送先〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1 東京国立近代美術館 運営管理部 賛助会担当お振込先三井住友銀行 小石川支店 普通 3895089独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館 ※特典のお渡しは郵送のみに限らせていただきます。※一度払い込まれた会費は、払い戻しできかねます。※ご提供いただいた個人情報は、適切に取扱います。※クレジット決済にあたり、CANPANセンターのサイトを経由いたします。当該サイトは、個人情報を扱うページの通信については、SSL暗号化通信方法を採用し、安全性を確保しております。CANPANセンターの決済サービスにかかるプライバシーポリシーについては、CANPANセンターのプライバシーポリシーをご確認ください。※国立美術館は、反社会的勢力と認められる個人・団体・法人、または当法人が不適切と認める個人・団体・法人からの寄附については受け入れを認めず、入金済みの寄附金は返還致します。 特別会員、維持会員、個人会員 1. 美術館窓口で 美術館(東京・北の丸公園)の券売窓口にてお申し込みいただけます。会員証をその場で発行し、当日から特典をご利用いただけます。 2. オンライン(クレジットカード)で 以下CANPAN決済サイトの申込フォームにアクセスし、利用登録の上、お支払い手続きに進んで下さい。入金確認後、当館より特典を発送いたします。 ※決済方法はクレジットカードに限ります。「VISA」「MASTER」「JCB」「AMEX」「DINERS」をご利用いただけます。※特典のお渡しは郵送のみに限らせていただきます。※一度払い込まれた会費は、払い戻しできかねます。※ご提供いただいた個人情報は、適切に取扱います。※クレジット決済にあたり、CANPANセンターのサイトを経由いたします。当該サイトは、個人情報を扱うページの通信については、SSL暗号化通信方法を採用し、安全性を確保しております。CANPANセンターの決済サービスにかかるプライバシーポリシーについては、こちら(http://kessai.canpan.info/policy_privacy/)をご確認ください。※国立美術館は、反社会的勢力と認められる個人・団体・法人、または当法人が不適切と認める個人・団体・法人からの寄附については受け入れを認めず、入金済みの寄附金は返還致します。 3. 銀行振込で 入会申込書を美術館(東京・北の丸公園)券売窓口にご提出いただくか、もしくはFAX、郵送のいずれかの方法で当館へ送付いただき、下記口座に会費をお支払いください。入金確認後、当館より特典を発送いたします。FAX03-3214-2577郵送先〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1 東京国立近代美術館 運営管理部 賛助会担当お振込先三井住友銀行 小石川支店 普通 3895089独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館 特典 会員区分に応じて以下の特典をご用意しております。 以下の国立美術館の所蔵作品展(コレクションギャラリー)を無料観覧(2名まで)東京国立近代美術館(美術館・国立工芸館)国立西洋美術館国立映画アーカイブ(7階展示室)京都国立近代美術館国立国際美術館東京国立近代美術館開催の所蔵作品展・企画展の招待券進呈※ 東京国立近代美術館ミュージアムショップ10%引き※ 東京国立近代美術館(東京・北の丸公園))内レストラン「ラー・エ・ミクニ」10%引き特別内覧会(開会式)へのご招待HP、チラシ等の印刷物、館内銘版にご芳名の掲出 (注)所蔵作品展音声ガイドの貸出しサービスは2023年3月末をもって終了しました。 会員御芳名 個人プレミアム会員 三田 武志 様 個人特別会員 山本 俊祐 様福谷 尚久 様杉山 様古瀬 敏 様蓮沼 剛 様尾﨑 眞二 様伊藤 正人 様小宮 一慶 様 個人維持会員 坂詰 貴司 様本多 一顯 様中山 敦子 様木越 純 様作田 雄太 様中山 理恵 様田中 千秋 様吉田 明弘 様中山 昌樹 様 税制の優遇について 賛助会の会費につきましては、所得税上の優遇措置を受けることができます。確定申告期間に、当館が発行する領収書を添えて税務署に申告してください。領収書は税制上の優遇を受けるために必要な書類となりますので、大切に保管してください。 お問い合わせ 〒102-8322東京都千代田区北の丸公園3-1東京国立近代美術館 運営管理部 賛助会担当TEL:03-3214-2561〈代表〉(土日祝祭日を除く平日9:30~17:00)FAX:03-3214-2577

アーカイブズ・オブ・アメリカンアート(AAA)のすべて
※終了いたしました。 http://www.aaa.si.edu/ 公開講演会:初の来日公演ワシントン、スミソニアン機構 副所長 リザ・キルウィン博士Dr. Liza Kirwin | Deputy Director of the Smithsonian’s Archives of American Art 情報資源部長 カレン・B.ヴァイス氏Karen B. Weiss | Head of Digital Operations of the Smithsonian’s Archives of American Art 東京国立近代美術館 「科学研究費補助金(基盤研究(B):課題番号26280125(平成26~28年度)「ミュージアムと研究機関の協働による制作者情報の統合」(代表:丸川雄三[国立民族学博物館])」/ 慶應義塾大学アート・センター アート・ドキュメンテーション学会 / 日本アーカイブズ学会 / 全国美術館会議 2016年6月18日(土) 開場12:00 開会12:30~17:00 東京国立近代美術館講堂参加費無料 / 使用言語:英語(逐次通訳あり) 近年、日本においてもアート・アーカイブについては十指を越えるシンポジウム、講演会が開かれ、大きな注目を集めるとともに、その整備が喫緊の課題*として議論され、国策的事業としての展開の必要も指摘されております。 1954 年以来、長年にわたりアメリカ美術のアーカイブの構築から近年におけるデジタル化の推進と公開をダイナミックに展開してきたワシントン・スミソニアン機構 のアーカイブズ・オブ・アメリカンアート(Archives of American Art : 以下、AAA)は、日本の我々にとっても目指すべき優れたモデルを示しています。 この度、AAAから副所長と情報資源部長をお招きして、公開講演 会を開催いたします。AAAからの来日と講演は、我が国でのアーカイブ議論の高まりがありながら、この度、初めて実現する次第です。アートに限らず、今 後、日本のアーカイブ事業に多くの示唆を得る絶好の機会になることと祈念いたしております。 なお、本事業は標記の科学研究費によるものであり、本紙末尾に記載の慶應義塾大学アート・センターのワークショップとも連携しております。 「日本の美術館にアーカイブズは可能か? シンポジウム「日本の戦後美術資料の収集・公開・活用を考える」 プログラム (講演、質疑は、逐次通訳により進行いたします。通訳:枝村泰典氏) 開場 開会挨拶丸川雄三 標記科研研究代表者:国立民族学博物館 企画趣旨説明水谷長志 東京国立近代美術館 副所長 リザ・キルウィン博士AAAのAからZまで | Archives of American Art: From A to Z 休憩 情報資源部長 カレン・B.ヴァイス氏アート・オブ・アクセス:AAAにおけるコレクション情報システムの開発The Art of Access: The Development of Collection Information Access 質疑・応答 参考資料 AAAにおける「著作権処理(copyright handling and agreements)」と「個人情報の開示(disclosure of artists’ personal information)」について(PDF) 講師の紹介 副所長 リザ・キルウィン博士Dr. Liza Kirwin | Deputy Director of the Smithsonian’s Archives of American Art Liza Kirwin is the Deputy Director of the Smithsonian’s Archives of American Art, where she oversees staff responsible for acquisitions, exhibitions, public programs, digital resources, reference services, archival processing, and publications, including the Archives of American Art Journal. She received her Ph.D. in American Studies from the University of Maryland, College Park.She is the author of More Than Words: Illustrated Letters from the Smithsonian’s Archives of American Art; Artists in Their Studios: Images from the Smithsonian’s Archives of American Art; With Love: Artists’ Letters and Illustrated Notes; and in 2012 she was awarded the Smithsonian Secretary’s Research Prize for her exhibition catalogue, Lists: To-dos, Illustrated Inventories, Collected Thoughts, and Other Artists’ Enumerations. 情報資源部長 カレン・B.ヴァイス氏Karen B. Weiss | Head of Digital Operations of the Smithsonian’s Archives of American Art Karen Weiss is the Head of Digital Operations at the Smithsonian’s Archives of American Art, where she oversees implementation of the Archives’ strategic goals to digitize collections and make them accessible to the public. She has overall responsibility for the Archives’ collection information systems, website, and stewardship of digital assets.Since 2005, Ms. Weiss has directed a major grant from the Terra Foundation for American Art involving the work of archivists, information professionals, imaging specialists, and web developers. Her article, “Collections Online: An Archival Approach to Digitization and Web Accessibility in the Archives of American Art” appeared in Collections: A Journal for Museum and Archives Professionals (Summer 2010).In 2013 she shared the Smithsonian Institution’s Secretary’s Award for Digital Enterprise. Ms. Weiss holds a Masters in Library and Information Science from the University of Maryland, College Park.

自宅からの美術館デビュー――活動報告 おやこでトークONLINE
本稿では、当館で初めて開催したオンラインのファミリープログラム「おやこでトークONLINE」について報告する。2014年より継続してきた「おやこでトーク」がコロナ禍で休止となったことから、同企画のオンライン版として開催したものだ。実施日時は2021年8月16日(月)/23日(月)、各日10:30~11:30/14:00~15:00、年中~年長の幼児とその家族全44組が参加した。 対面の「おやこでトーク」では、ガイドスタッフ(解説ボランティア)とともに60分かけて3点の作品を鑑賞する。幼児が楽しめるアクティビティを含むギャラリートークが特徴で、色・形/身体性/ことば・お話の3つの視点を取り入れ、簡易な描画や工作、身体活動、お話づくりなどを通して幼児やその家族が美術館に親しむきっかけを作ってきた。本プログラムではそれらの経験と、2020年10月より開始したオンライン対話鑑賞1によって蓄積したノウハウとを組み合わせ、教育普及室とガイドスタッフがアイデアを出し合いながら企画した。加えて、幼児の活動の特性からオンラインでのコミュニケーションのみではなく触れられる教材を用いることとし、事前に「美術館からのお手紙」を郵送した。プログラムの大まかな流れは以下の通りである。 [当日60分]事前-教材(お手紙)の送付-ガイダンス[10分]教材の使い方、美術館の紹介-ギャラリーツアー[15分]高村光太郎《手》まねっこしよう!対話鑑賞[30分]和田三造《南風》いろをさがそう!なりきりチャレンジ!まとめ[5分]-ひみつのふうとうを開封プログラムの流れ まず、プログラム数日前までに美術館からのお手紙として教材が届く2。幼児向けの封筒2つと保護者向けの参加案内だ。封筒のひとつはプログラム前に開けるもので、アクティビティで使用する準備物(今回はタオル)や日時を記した招待状とワークシートが入っている。ワークシートは3つの「ミッション」を達成するごとに保護者からシールをもらえる仕組みだ。「ひみつのふうとう」の表書きの封筒は指示があるまで開けないよう指示されている。 展示室で案内するガイドスタッフ 当日はお手紙、タオルを手にウェブ会議システムZoomにアクセスする。挨拶の後、まずは展示室から接続しているガイドスタッフと高村光太郎《手》を鑑賞した。ミッション「まねっこしよう!」では、さまざまな角度で映る彫刻を見ながら子どもたち自身の手で同じ形を作り、カメラを通して見せ合った。続いてブレイクアウトルームに分かれ、3~4組の家族とガイドスタッフ2名による対話鑑賞が始まる。和田三造《南風》では2つのミッションが課された。「いろをさがそう!」は、招待状入りの封筒と同じ色を絵の中から見つける遊びだ。子どもごとに別の色が送付され、それぞれ自分の色を探して楽しんだ。「なりきりチャレンジ!」では描かれた場面について家族と話し、人物になりきってポーズをとる。用意したタオルを使用し、頭に巻いたり、風になびかせたりと海の男たちになりきった。ミッションをすべて達成したら、全員で「ひみつのふうとう」を開ける。中にはミッション達成証、今日見た作品の紹介カード、アンケートが入っている。 教材1(招待状、ワークシート) 参加後アンケートは回答27票、平均満足度は5点満点のうち4.41で、幼児、保護者とも楽しめたようであった。また、今後してみたいこととして、対面またはオンラインでのプログラム参加以上に「東京国立近代美術館に子どもと行ってみたい」の回答数が多く、実際に来館し来場者アンケートにコメントを残してくれた家族もいた。「コロナ禍&下の子の世話で、なかなか外出ができない中、美術館に行ったような体験ができ、とても楽しかったです。」「自分宛にお手紙が届いていたのが、とても嬉しかったみたいです。母も、子どもと鑑賞するときのヒントをもらえました。」などの記述もあった。海外、国内遠方からの参加もあり、オンラインならではの範囲で幼児やその家族が美術館に親しむ機会を提供することができた。今後の課題としては、より参加しやすい日程での実施(ギャラリー中継のため休館日=平日の実施であった)、音声・映像の安定した配信が考えられる。当館展示室のネットワーク環境は強靭とはいえない部分もあり、現状ではプログラム構成の工夫によって補う必要がある。教材の事前送付は効果的であったため、引き続きプログラム内容とともに充実させていきたい。 教材2(ひみつのふうとう) 註 細谷美宇「コロナ禍の教育普及活動(1)——代替プログラムでの新たな試み」『現代の眼』635号、2021年、44–45頁。海外からの参加者にはPDF化した教材をメールで送信した。 『現代の眼』636号

展覧会の再構成を超えて 「プレイバック「抽象と幻想」展(1953–1954)」から考えること
図1 会場風景 撮影:大谷一郎 美術館が自ら過去の展覧会を検証する企画として開催された「プレイバック「抽象と幻想」展(1953–1954)」。この展示の計画を聞いた際に筆者が思い出したのは、2011年にアムステルダム市立美術館で開催された展覧会「Recollections(回想)」であった。その第一弾は、実験的な作品の収集に着手したウィレム・サンドバーグが館長を務めていた時期(1945–1963年)の2つの展覧会「Bewogen Beweging」(1961年)、「Dylaby」(1962年)に焦点を当てた企画であり、アーカイブズ資料、カタログ、ポスター、エド・ファン・デア・エルスケンの写真や映像に加え、アレクサンダー・カルダー、ロバート・ラウシェンバーグ、ジャン・ティンゲリーらの作品によって検証した。近年では、展覧会に資料を出品する機会は以前に比べ増えているが、作品を特権的に位置づけるのではなく、ある時代特有のパラダイムの中で再検証しようという動きの1つとして解釈することができる。裏を返せば、現代美術を支えている「現代」という時代区分が決して地続きではなく、コレクションの形成を含め、多様な価値観の一断面であることを示そうという意図として読むこともできるだろう。「Recollections」の第二弾として、「Op Losse Schroeven: Situaties en Cryptostructuren(ゆるんだネジの上)」展(1969年)が選ばれたこともまた、展覧会の再構成がもつ新たな側面を提示しているように思う。すなわち、伝統的な美術作品の枠組と美術館の役割の両方を覆そうとした展覧会を積極的に考証しようという姿勢であり、写真や資料などの記録を通して批評的に読み解こうという方針が窺える。 こうした前例を踏まえ、今回の展覧会がMOMATコレクションの一角に組み込まれたことの意義について、考えてみたい。 1 なぜ「抽象と幻想」展を再構成するのか 「抽象と幻想」展は、国立近代美術館が開館して1周年を迎える時期に、同時代の美術の動向に目を向けた最初の企画として開催された展覧会であるという。『美術批評』誌の創刊号(1952年1月)の座談会「美術館問題」1が示すように、国立近代美術館の開館は、前年の鎌倉近代美術館(現・神奈川県立近代美術館)に続く国内2館目の近代美術館として注目を集めた。その中でも、同時代を扱う姿勢を明確に示したのが、「抽象と幻想」展だったと言えよう。その反響を伝えているのが、今回の展覧会でも展示されていた展覧会評の数々である。『美術批評』26号所収の座談会「「事」ではなく「物」を描くということ」2に見られるように、同時代の西洋的教養の影響からいかに逃れ、自立した表現を生み出すかという作家たちの発言がある一方で、『アサヒグラフ』1535号(1954年1月20日)の事例にあるように、グラフ誌の誌面での紹介の様子から、新しい芸術がどのように受け止められていたかがわかる展示になっている。また、今回の見所の一つに、ガラス乾板からデジタル化した画像を元に再制作された「抽象と幻想(長谷川三郎構成)パネル」が挙げられるだろう。このパネルは展覧会に添えられた解説であり、再現の対象とするか判断の分かれる資料に違いないが、意匠の一部として取り入れられた抽象表現に着目することで、植村鷹千代の評にもあるように、抽象表現が工業製品のデザインや商業美術に及ぼしている影響に触れ、「生活の中に実現される美」としていかに注目されていたかを想像することができる3。つまり、本展はコレクション形成に関する自己言及的な営為にとどまらず、展覧会という枠組を相対化し、当時の日本画壇のシュルレアリスムと抽象表現に対する作家(作り手)、鑑賞者(受け手)双方の意識を反映させ、検証する機会となりうるのではないだろうか。 図2 抽象と幻想(長谷川三郎構成)パネル 1953年 2 資料を「展示する」ことによって示されるものとは何か(見ること/読むことの間) これまで述べてきたように、本展では展示空間を「見る」モードから「読む」モードへと意識を切り替えるよう誘導される。その点で、MOMATコレクションの他の展示の中でも特異な位置づけの展示となっている。 美術史研究には、ある作家の名作を特定し、基準作として評価することが含まれており、展覧会において受け手は名作やそれらが制作された背景を読み取り、あるいはそうした文脈との距離を測りながら企画者の意図を読み、受容するという関係が成り立つ。しかし、展示空間では、作品が配置され響き合うことにより、作り手や企画者の意図を超えた様々なつながりを想起する余地があり、解読の手前にある経験を含めた「見る」行為の中に、芸術体験ならではの奥行きが生まれるのではないだろうか。資料もまた、「見る」対象として扱われて初めて気づかされることがある。 図3 会場風景 左から山下菊二《あけぼの村物語》(1953年)東京国立近代美術館蔵、ニッポン展委員会『ニッポン 課題をもった美術展』(1953年)国立新美術館所蔵 本展では7室と8室に分け、7室では主に資料考証とVRによる再現、8室では「抽象と幻想」展の出品作および関連作品を通して当時の現代美術を相対化しようという試みを想像することができた。とりわけ、山下菊二の《あけぼの村物語》(1953年)と謄写版(ガリ版)による刊行物『ニッポン 課題をもった美術展』(1953年)は、異色の存在感を放っていた。「抽象と幻想」展で「幻想」の括りで紹介された河原温の《浴室シリーズ》(1953年)は、「課題をもった美術展“ニッポン” 美術家の見た日本のすがた」展に出品された作品でもある。少部数の刊行物からマスメディアとしての印刷物までの幅の中で発せられた声を想像する時、「抽象と幻想」展の枠組だけからは見えない、同時代のルポルタージュ絵画の息づかいを読み取ることができるのだ。 3 資料を活用することの可能性 さて、改めて本展で初の試みとなったVRによる再現展示について考えてみたい。近年、「メタバース」の用語とともに注目されることの多い仮想現実空間であるが、オンラインプラットフォームの発達やVRヘッドセットの汎用化などに伴い、以前より参加のハードルが下がってきたことが背景にあると言えるだろう。最近では、山梨県立美術館がメタバースプロジェクトを掲げ、オンライン体験に特化した展覧会の開催が話題になったが4、それ以前に「エキソニモ UN-DEAD-LINK アン・デッド・リンク インターネットアートへの再接続」展(東京都写真美術館、2020年)でもインターネット会場が設けられ、世界的なパンデミックによる分断に呼応して「アクセスできなくなったリンク先を再接続する」というメッセージが込められていた5。つまり、VR技術を使うこと自体が特別なのではなく、使い方の幅が見出せるようになってきたことにこそ、可能性があると考えられる。 図4 会場風景 撮影:大谷一郎 今回のVRによる再現展示は、オンラインプラットフォーム上で展開することもできるはずだが、そのような参加に重点を置いたものではない。むしろ、展覧会研究あるいは資料研究の手法の1つとして注目すべきものではないだろうか。VRの利点は空間体験の再現性にあり、現在は失われた展示空間に配置された作品の関係性や動線を考証、追体験することで、作品体験を多角的に問うことができる。作品を特定し、展示を再現するプロセスの中に、出品目録からだけでは確認することができない展覧会の全貌を明らかにするための様々なアプローチが含まれていることが推測できる。今回は1953年の展覧会を対象としたが、例えばインスタレーションのように空間との関係が問われ、保存や記録が難しい作品の研究において、VRによる再現は相性が良いと考えられる。比較対象となる展覧会の再現が実現すれば、「抽象と幻想」展の構成や展示デザインの特色がさらに明らかになっていくのではないだろうか。 開館70周年という節目を迎え、MOMATコレクションにおいて、日本の近現代美術を複数の視点から見せようという趣旨を読み取ることができた。その中で、資料に基づく展示が作品の裏づけにとどまらず、批評的な解釈を誘発する拠り所となりうるのか。今回の「プレイバック「抽象と幻想」展(1953–1954)」は、その可能性を感じさせる展覧会であった。 図5 展覧会再現VR「抽象と幻想」展 註 座談会「美術館問題 鎌倉近代美術館開館を契機に」(佐藤敬、船戸洪、宮本三郎、吉川逸治)『美術批評』創刊号(1952年1月)10–15頁。座談会「「事」ではなく「物」を描くということ 国立近代美術館「抽象と幻想展」に際して」(小山田二郎、斎藤義重、杉全直、駒井哲郎、鶴岡政男)『美術批評』26号(1954年2月)13–24頁。植村鷹千代「抽象芸術」今泉篤男、本間正義編『抽象と幻想』(近代美術叢書)、東都文化出版、1955年。山梨県立美術館メタバースプロジェクト プレオープン「たかくらかずき『大 BUDDHA VERSE展』」2022年11月30日–2023年2月27日(https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/exhibition/2022/919.html)。STYLYをプラットフォームとした展覧会。「エキソニモ UN-DEAD-LINK アン・デッド・リンク インターネットアートへの再接続」展(東京都写真美術館、2020年8月18日–10月11日)インターネット会場のリンク先:https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3817.html。 『現代の眼』637号

おやこでトークオンライン 2021
家族といっしょに、おうちから美術館を体験! 小学校に上がる前の子どもに向けたオンライン・ギャラリートークです。子どもたちの目に映るアートの世界はどんなものなのでしょうか?自宅でリラックスしながらオンラインで美術館とつながって、館内や作品を見ながらおしゃべりしましょう。 おやこでトークオンライン(幼児向けギャラリートーク) 日時:[1] 2021年8月16日(月)10:30~11:30[2] 2021年8月16日(月)14:00~15:00[3] 2021年8月23日(月)10:30~11:30[4] 2021年8月23日(月)14:00~15:00対象:年中~年長の幼児と、その家族(保護者最低1名以上)*幼児は2015年4月2日~2017年4月1日生*保護者は18歳以上、家族の随伴参加は可能定員:各回15組程度(要事前申込/応募者多数の場合、抽選)料金:無料方法:zoom(ウェブ会議ツール)を使用、カメラ・マイク必須 お申込み ※申し込みは締め切りました。 申し込み締切:8月2日(月) *定員を超える場合は抽選のうえ、当選者には7月31日(土)までにメールでお知らせします。当選された場合は参加意思確認のためメール返信が必要です。落選者の方へのご連絡はいたしません。 *同メールアドレスからの申込は、最後の1件のみ抽選の対象といたします。 *お申込みの際にご提供いただいた個人情報は、本プログラムに関する連絡以外には使用しません。 *お申込みに記載漏れなどの不備がある場合、当選を見送ることがございます。 プログラムの流れ 1. 申し込みフォームからお申込み 当選者には7月31日(土)までにメールでお知らせします。当選された場合は参加意思確認のためメール返信が必要です。落選者の方へのご連絡はいたしません。ご了承ください。 2. ご当選の方へのお手紙(郵送) 当日のzoomミーティングIDを含むご案内、当日使用するワークシート等が入っています。ミーティングIDはメールでもお知らせします。 3. 当日 プログラム開始10分前からzoomミーティングにアクセス可能です。プログラムは約60分。幼児とご家族、美術館スタッフでお話ししながら美術館内や作品鑑賞を楽しみます。 ご参加にあたって PC、接続環境の整備やzoomの操作確認につきましては、各自でご準備をお願いいたします。本プログラムは双方向性コミュニケーションのプログラムです。カメラ・マイクは基本的にONの状態でご参加いただきます。作品や館内映像が大きく見られるよう、スマートフォンではなく、PCや大きめのタブレットのご使用をお勧めします。また、zoomアプリをインストールしておきますとスムーズです。個人情報保護、また著作権の保護のため、当日のガイドスタッフ及び他の参加者、作品画像や共有資料の撮影は固くお断りいたします(スクリーンショットも含む)。サービス改善のため、主催者が録画させていただく場合があります。記録は個人が特定できない形でウェブサイト等の広報媒体に使用することがあります。あらかじめご了承ください。 お問い合わせ 東京国立近代美術館 教育普及室メール: kids@momat.go.jp電話:03-3214-2605 (受付時間:平日10:00-17:00) *こども向けプログラムの情報をメールでお知らせします(不定期発行・年数回程度)

映画をめぐる美術──マルセル・ブロータースから始める
概要 美術館で映画を「読む」、刺激的な体験 映画をめぐる美術。「映画」そのものではなく、映画をめぐる「美術」。このタイトルが指し示す展覧会とは、いったいどんなものか。まずは英語のタイトル「Reading Cinema, Finding Words (映画を読む、言葉を探す)」が、ひとつのヒントになるかもしれません。映画とは視る(そして聴く) ものだ、というのが普通だとして、この展覧会では、映画を「読む」ことが問題になります。 では、ここで言う「映画を読む」とはどのような行為か。次にヒントになるのが、サブタイトルの「マルセル・ブロータースから始める」です。マルセル・ブロータースとはベルギー出身の芸術家の名です。オブジェや写真・短編映画の制作、著述活動など幅広い創作を展開したブロータースは、1960年代半ばから70年代半ば、戦後美術の転換期に唯一無二の存在感を示しました。 この展覧会がブロータースから始まるのは、彼が、自身の映画を言語の拡張として捉えていたことによります。もともと詩人として出発したブロータースが最終的に映画に行き着いたのは、映画の「動く像(moving image)」という特質を、言語にないものとして重視したからではないようです。ブロータースの映画の特徴は、普段は当たり前すぎて気にも留めない言葉やイメージが、不透明で見慣れぬ、ノンセンスなものとして立ち現れてくることにあります。そのような事態を前に私たちは、言葉とイメージの間、言葉と言葉の間、そしてイメージとイメージの間を跳躍し、自らそこに接続線を引くような行為、すなわち映画を「読む」ことへと誘われていきます。 本展覧会は、ユーモラスかつエレガントな振る舞いで、言葉とイメージの関係を浮かび上がらせるブロータースの実践を手がかりに、現在、国際的に活躍する美術家13名のフィルム、写真、ヴィデオ、インスタレーション等の作品を読み解いてみようという試みです。 美術館で映画を読む、それはきっと刺激的な体験になることでしょう。 ここが見どころ 国際的に活躍する13作家が登場 マルセル・ブロータース(1924-1976)、ピエール・ユイグ(1962- )、アンリ・サラ(1974- )、田中功起(1975- )、やなぎみわ(1967- )、ミン・ウォン(1971- )など国際的に活躍する13作家が出品。 連続ギャラリートークや特集上映などイベントが目白押し 展覧会企画者、出品作家のダヤニータ・シンのトークをはじめ、国内外の数々の賞を受賞した映画「ほとりの朔子」が話題の深田晃司監督や当館フィルムセンターの研究員によるトークを行います。また、出品作家のうちドミニク・ゴンザレス=フォルステルとミン・ウォンの特集上映も開催。それぞれの作家の映像作品を一度にまとめて見られる貴重な機会です。 シネマ・コンプレックス」がテーマの、これまでにない会場構成 展覧会は、まずブロータースの部屋から始まります。この部屋にあるいくつかの穴は、カーテンに囲まれた長い廊下の入り口になっていて、それぞれフィルムやヴィデオ、写真の分野で活躍する美術家の部屋へ通じています。そしてこの廊下を戻って、またブロータースの部屋から始まります。参照軸となるブロータースの部屋とそれぞれの美術家の部屋を「めぐる」経験は、いったん切り離され引き伸ばされて、作品世界へ深く入り込んでいけるような配置になっています。([会場デザイン] 西澤徹夫(西澤徹夫建築事務所)) 作家紹介 マルセル・ブロータース(1924−1976) ベルギー出身。1940 年代からシュルレアリスムの詩人グループに参加。1964 年頃から美術の領域に身を置き、言語とイメージの関係を扱ったオブジェや写真・短編映画の制作、公開書簡や出版などの著述活動、美術を取り巻く制度を批判的に検証するプロジェクトなど幅広い創作を展開し、1960 年代から70 年代の戦後美術の転換期に重要な足跡を残した。 シンディ・シャーマン(1954−) アメリカ出身。1970 年代後半から、映画に登場する女優に扮したセルフ・ポートレイト写真のシリーズ〈アンタイトルド・フィルムスティル〉を発表して注目を集め、現在もなお、後進世代の作家に多大な影響を与え続けている。近年では2012 年から13 年にかけて、ニューヨーク近代美術館ほか全米各地の美術館を巡回した個展が開催された。 アイザック・ジュリアン(1960−) イギリス出身。1990 年頃からポストコロニアル理論や映画論の研究を通して、人種やグローバリゼーションなどの問題を批判的に考察したマルチスクリーンの大型ヴィデオ・インスタレーション、フィルム、写真作品などを発表。2001 年のターナー賞にノミネートされたほか、世界各国の美術館における数多くの個展やグループ展、国際展にも出品。 ダヤニータ・シン(1961−) インド出身。1980 年代からフォト・ジャーナリストとして活動を開始。近年は、撮りためた膨大な量の写真アーカイヴのなかから、いくつかの写真を組み合わせて新たな物語を紡ぐという手法をとり、『Go Away Closer』、『Blue Book』ほか数多くの写真集をドイツの出版社シュタイデルと共同で制作している。 ピエール・ユイグ(1962−) フランス出身。1990 年代から、映画の構造を利用してフィクションと現実の関係を探るヴィデオ作品や、美術館、展覧会、近代建築、あるいは著作権や祭事などに潜む制度に注目したプロジェクトを発表。近年では、ポンピドゥー・センター(2013)での個展で、犬や蜂といった生き物を含むインスタレーションを発表し、話題となった。 アナ・トーフ(1963−) ベルギー出身。映画や文学、手記、記録文書など既存のテクストから出発し、テクストとイメージの関係をテーマに置き、それらの視覚化や翻訳、音声化のプロセスをフィルムや写真作品として提示する。主な個展に、デュッセルドルフ州立美術館K21(2010)、ディア美術財団(2004、ニューヨーク) など。 ドミニク・ゴンザレス= フォルステル(1965−) フランス出身。1990 年代から、文学や映画、近代建築などを着想源に、現実と虚構のあわいへと観客を誘うインスタレーションやフィルム、ヴィデオ作品を発表。主な個展にテート・モダン(2008)、パリ市立近代美術館(2007)のほか、ヴェネツィア・ビエンナーレ(2003、2009)、ドクメンタ11 (2002) などの国際展にも数多く参加。 アクラム・ザタリ(1966−) レバノン出身。イメージとその背景にある歴史や記憶との結びつきを解明するプロセスを捉えた写真やフィルム、ヴィデオ、インスタレーション、パフォーマンスを手がける。主な個展に、ニューヨーク近代美術館Project 100 (2013)、シカゴ現代美術館(2012-13)、リバプール・ビエンナーレ(2012) など。 やなぎみわ(1967−) 兵庫県出身。1993 年発表の写真シリーズ〈エレベーター・ガール〉で注目を集める。以後、ジェンダー、老い、生と死、自己と他者との関係性をテーマとしながら現代社会に生きる様々な女性のありようを作品化してきた。主な個展に、東京都写真美術館・国立国際美術館(2009)、ドイツ・グッゲンハイム美術館(2004) など。 ミン・ウォン(1971−) シンガポール出身。2000 年代から、パゾリーニ、ウォン・カーウァイなどのワールドシネマの登場人物に自ら扮して再解釈したヴィデオ・インスタレーションを制作し、人種的・文化的アイデンティティ、ジェンダーや言語といった問題を扱ってきた。ヴェネツィア・ビエンナーレ(2011) のシンガポール館で個展を開催、審査員特別表彰を受賞。 エリック・ボードレール(1973−) アメリカ出身。パリを拠点に、実際の出来事とイメージの関係や、記録とナラティヴの関係をテーマに、写真やフィルム、版画、インスタレーションを制作。主な展覧会にハマー美術館(2010、ロサンゼルス) やシャルロワの写真美術館(2007、ベルギー) での個展や、第8 回台北ビエンナーレ(2012) など。 アンリ・サラ(1974−) アルバニア出身。1990 年代末頃から、旧社会主義国家出身という出自を背景にした政治色の強い映像作品を発表。近年では、音と空間、建築との関係性に焦点を当てた映像や立体、写真作品などを制作している。ポンピドゥー・センター(2012)、国立国際美術館(2011) など世界各国で多数の個展開催。ヴェネツィア・ビエンナーレ(2013) のフランス館代表。 田中功起(1975−) 栃木県出身。日常のシンプルな行為に潜む複数のコンテクストを視覚化/分節化するような、映像や写真、パフォーマンスなどを発表。 近作では、特殊な状況に直面する人びとが見せる無意識の振る舞いや反応を記録し、日頃見過ごしている物事のオルタナティブな側面を示そうとしている。ヴェネツィア・ビエンナーレ(2013)日本館代表(特別表彰受賞)。 カタログ情報 イベント情報 連続ギャラリー・トーク 「映画をめぐる美術」という展覧会タイトルからは、映画についての美術、映画と美術、映画ではなく美術、映画vs美術など、二つのジャンルをめぐってさまざまなテーマが引き出されてきます。この「連続ギャラリー・トーク」では、美術の側から2名、映画の側から2名をお招きし、作品を前に語っていただきます。また、5月17日にはともに建築家の西澤徹夫さんと日埜直彦さん、5月24日には小説家の温又柔さんと音楽家の小島ケイタニーラブさんと、さまざまな分野からゲストをお招きしてイベントを開催します。 深田 晃司(映画監督) 日程:2014年4月26日(土) 牧口 千夏(京都国立近代美術館研究員・本展企画者) 日程:2014年5月3日(土) ダヤニータ・シン(出品作家) 日程:2014年5月10日(土) 「緊急企画|建築家が語る、会場構成のこれから」 日程:2014年5月17日(土) 本展をはじめ、当館の所蔵品ギャラリーリニューアルや数々の展覧会で会場構成を手掛けられている建築家の西澤徹夫さんと、現代美術ギャラリーや横浜トリエンナーレの会場など、美術に関る空間を多く設計されている建築家の日埜直彦さんに、建築家からみる展覧会の会場デザインについてお話いただきます。 出演:西澤徹夫(建築家・本展会場デザイン担当)、 日埜直彦(建築家)司会:三輪健仁(当館主任研究員) 朗読イベント 日程:2014年5月24日(土) 本展のチラシにもある「映画を“読む”、言葉はどこかしら?」というフレーズ。言葉を「聞く」朗読を通して、言葉を探す旅に出ましょう。出演は、気鋭の作家温又柔さんと音楽家の小島ケイタニーラブさん。台湾語、中国語、日本語そしてエスペラントと、複数の言語をまたぐ小説を書かれている温さんの朗読と、朗読劇「銀河鉄道の夜」でも音楽を担当している小島さんのコラボレーションによる今回のための特別プログラム。お楽しみに。 出演:温又柔(小説家)、小島ケイタニ―ラブ(音楽家) 岡田 秀則(東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員) 日程:2014年5月31日(土) いずれも14:00-15:00、企画展ギャラリー(1 階)にて参加無料、申込不要、要観覧券 金曜の夕べの特集上映 13名の出品作家のうち、ドミニク・ゴンザレス=フォルステル、ミン・ウォンの特集上映を催します。いずれも、この企画のために作家本人がプログラムを組んでくれた特別版。お見逃しなく。 特集|ドミニク・ゴンザレス=フォルステル 日程:2014年4月25日(金) 2014年5月9日(金) 2014年5月23日(金) 上映作品|「最初から[De Novo]」(2009 年)/ 「ノーリターン[No Return]」(2009 年) / 「ロミリー[Romilly]」(2012 年) / 「Belle comme le jour」[トリスタン・ベラとの共作](2012年)/ 「アトミック・パーク [Atomic Park]」(2004 年) いずれも18:30-19:30、企画展ギャラリー(1 階)にて無料、申込不要、要観覧券 特集|ミン・ウォン 日程:2014年5月2日(金) 2014年5月16日(金) 2014年5月30日(金) 上映作品|「不安を食いつくす[Angst Essen / Eat Fear ]」(2008年) /「ペトラ・フォン・カントとドイツ語を学ぼう[ Learn German with Petra Von Kant]」(2007年)/ 「明日、発ちます[Devo partire. Domani / I must go. Tomorrow.]」より「母」(2010年)/ 「コンタクトホープ[Kontakthope]」(2010年)/「メイキング・チャイナタウン[Making Chinatown]」より抜粋(2012年) いずれも18:30-19:30、企画展ギャラリー(1 階)にて無料、申込不要、要観覧券 「読む」ではなく「聞く」「映画をめぐる美術――マルセル・ブロータースから始める」オーディオ・コメンタリー配信中! 本展「映画をめぐる美術――マルセル・ブロータースから始める」は、「視る」ではなく、「読む」がキーワード。そんな本展を「聞く」サービスとして、オーディオ・コメンタリーを配信します。最近の映画のDVDには必ずと言ってよいほどついてくるオーディオ・コメンタリー。監督や関係者が本編を見ながら撮影秘話などのよもやま話をしてる、あれです。そこで、映像作品が多数出品されている本展をより多くのみなさんに身近に感じていただくべく、いくつかの出品作にコメンタリーをつけてみました。いずれも、映画のDVDに習って本編とリアルタイムでお話しています。再生可能な端末機器をお持ちの方は、会場で映像が始まると同時に再生ボタンを押せば、同時進行でお楽しみいただけます(音が他の方の鑑賞の妨げにならないよう、イヤフォン/ヘッドフォンでお聞きくださいね)。お持ちでない方はごめんなさい、でも、ぜひ展覧会を観る前/観た後に、ご自宅でラジオを聞く感覚で音声をお楽しみください。展覧会の内容をより深く知ることのできる音声ガイドではありません。そして、作品を解説するギャラリートークよりもユルいです。でも、そんな雰囲気だから出てきたちょっとしたエピソードや作品への気づき(つっこみ?)がいろいろ収録されています。ぜひ聞いてみてください。 話している人:岡田秀則|東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員西澤徹夫|建築家/本展会場デザイン設計者牧口千夏|京都国立近代美術館研究員/本展企画者三輪健仁|東京国立近代美術館主任研究員/本展担当者柴原聡子|東京国立近代美術館広報番外編《コーヒーと旅》:小島ケイタニ―ラブ|音楽家/本オーディオ・コメンタリー サウンドテクニカル担当 聞く方法:1) 作品ごとに、当館のYoutubeチャンネルにアップしております。下記からも視聴(音声のみのファイルとなります)いただけます。会場でも各Youtubeファイル先にリンクしたQRコードがプリントされた配布物をご用意しております。Youtubeの再生が可能な端末機器をお持ちの方は、こちらを読み取ってリンク先にアクセスし、視聴することが可能です。 2) 下記のリンク先から音声ファイル(ファイル形式:mp3)を試聴/ダウンロードいただけます。展覧会場では部分的に携帯の電波が入りづらい場所もございますので、会場で確実にお楽しみいただきたい方は、事前にご自身のスマートフォンやタブレット等の端末機器にダウンロードの上、再生されることをおすすめします。リンクをクリックすると試聴、右クリックで保存が選択できます。 当館からの端末のお貸出しはできません。ご自身がお持ちの端末機器をお使いください。会場でお聞きになる場合は、他のお客様の鑑賞の妨げにならないよう、イヤフォンやヘッドフォンなど外に音が出ない方法でお聞きください。リンク、ダウンロードともにフリーです。各端末機器/PCにおいて再生可能かどうかについては、Youtubeおよび各機器の規定および環境によります。当館ではお問い合わせに回答できかねますのでご了承ください。 【お願い】本展は撮影禁止です。会場でのカメラ/カメラ機能のついた携帯端末による撮影はご遠慮ください。 オーディオ・コメンタリーを配信している出品作 マルセル・ブロータースの部屋 マルセル・ブロータース《シャルル・ボードレールによる映画》 16ミリフィルム 7分Courtesy of Estate Marcel Broodthaers, Brussels and Marian Goodman Gallery, New York © Estate Marcel Broodthaers https://www.youtube.com/watch?v=1Py6CobI4PM mp3ファイルリンク→《雨 (テクストのためのプロジェクト)》mp3ファイル theatre 1 アナ・トーフ《偽った嘘について》 スライド・プロジェクション 20分 Courtesy Museum of Contemporary Art, Antwerp (M HKA) © photo: Ana Torfs https://www.youtube.com/watch?v=SFCshtLWq2Y mp3ファイルリンク→《偽った嘘について》mp3ファイル theatre 2(奥の映像がプロジェクションされている部屋) ピエール・ユイグ《第三の記憶》 2面プロジェクション 9分32秒 © Pierre Huyghe, courtesy Marian Goodman Gallery, Paris/New York https://youtu.be/HseSquERdgw mp3ファイルリンク→《第三の記憶》mp3ファイル theatre 5 アクラム・ザタリ《明日にはすべてうまくいく》 1面プロジェクション 12分 Courtesy of Thomas Dane Gallery, London © Akram Zaatari https://youtu.be/q6D6ocHZmkk mp3ファイルリンク→《明日にはすべてうまくいく》mp3ファイル 番外編|会場入口 マルセル・ブロータース《ケルンでの犯罪》 16ミリフィルム 1分30秒 Courtesy of Estate Marcel Broodthaers, Brussels © Estate Marcel Broodthaers西澤徹夫さんが、本展会場のデザインコンセプトを約1分にまとめてお話しします https://youtu.be/WxGseq427vo mp3ファイルリンク→《ケルンでの犯罪》mp3ファイル theatre 3 田中功起《コーヒーと旅》 モニター 2分5秒 © Koki Tanaka小島ケイタニ―ラブさんが、ギターをつまびきながらコーヒーをめぐる旅についてお話します。 https://youtu.be/HjS-K-rBTNk mp3ファイルリンク→《コーヒーと旅》mp3ファイル 全Youtube音声の再生リスト https://youtu.be/UOjm6fCavQw?list=PLB9Kbit3hipeAP5XmB5TdKlLThUJ5kS4H 開催概要 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー 2014年4月22日(火)~6月1日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) 入館は閉館30分前まで 月曜日(5 月5 日は開館)、5 月7 日(水) 一般850(600)円 大学生450(250)円 高校生以下および18歳未満、障害者手帳などをご提示の方とその付添者(1名)は無料。( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。上記料金で入館当日に限り、同時開催の「MOMATコレクション」、「特集 地震のあとで:東北を思うⅢ」および、工芸館で開催の所蔵作品展「花」もご覧いただけます。 リピーター割引 2 回目はお得!本展使用済入場券をお持ちいただくと、2 回目は特別料金(一般430 円、大学生130 円)でご覧いただけます。 東京国立近代美術館、京都国立近代美術館 京都国立近代美術館:2013年9月7日(土)~ 10月27日(日)

アートライブラリのご案内
アートライブラリは、近現代美術に関する資料を所蔵する専門図書館として2002年に開室しました。国内外の美術関連図書や雑誌、展覧会カタログ、画集、写真集などを広く収集し、公開しています。所蔵資料の閲覧を希望する方であれば、どなたでも無料でご利用いただけます。 お知らせ 現在お知らせはありません。 ご利用方法 開室日 火~土※祝日、美術館の休館日および図書整理期間は除く。※開室日は蔵書検索(OPAC)のカレンダーをご確認ください。 利用時間 10:30-17:00(入室は16:30まで) 座席数 10席 所蔵資料について 近現代美術関連の図書展覧会カタログ美術雑誌 閲覧申請冊数 5冊ごと※回数制限はありませんが、時間内でご利用できる範囲でお願いいたします。※閉架資料の閲覧請求は16:30までとなります。 複写サービス 「複写申請書」に必要事項を記入の上、セルフコピーでお願いいたします。※複写申請は16:30までとなります。 複写料金(電子式複写) 1枚:白黒30円 カラー100円(税込)※小銭または千円札をご用意くださいサイズ:A4、B4、A3 ※拡大、縮小はできません ご利用にあたって 荷物はアートライブラリ入口脇のコインロッカーをご利用ください。なお、閲覧室内に持ち込めるものは、筆記用具、ノートパソコン、貴重品のみです。所蔵資料の貸出は行っておりませんので、室内でご利用ください。資料閲覧以外の目的でのご利用はご遠慮ください。持参したPCをご利用される場合は、カウンターまでお申し出ください。室内での飲食・喫煙・写真撮影・携帯電話の使用、他の利用者の迷惑になる行為はご遠慮ください。資料は大切に扱ってください。「第Ⅱ閉架」、「貴重書庫」で保管している資料の利用には、事前申請が必要です。 アクセス FAQ 一度に申請できる点数は原則5点までです。 資料数が5点を超える場合は、別途ご相談ください。予約フォームによる申請から予約手続きをお願いいたします。 原則として、当館以外に利用可能な所蔵館がない場合のみのご提供とさせていただきます。 なお、一度に申請できる点数は5点までです。予約フォームによる申請から予約手続きをお願いいたします。取り寄せに時間を要する場合がありますので、余裕をもってご申請ください。 初回利用時に、カウンタースタッフへ次回以降も利用予定とお伝えください。 次回の利用につきましても、事前予約をお願いします。なお、取り置き期間は2週間を目安とさせていただきます。 「作家ファイル」は、当館の所蔵作家・出品作家に関する非図書資料(展覧会案内・チラシなどのエフェメラ)を、作家名ごとにファイルしたものです。 通常の図書や雑誌とは異なりますのでご留意ください。予約フォームによる申請から予約手続きをお願いいたします。 ILL(図書館間相互利用)サービスによる文献複写 2020年8月より、東京国立近代美術館が所蔵する文献の複写物を取り寄せられるサービスを開始しました。大学・研究機関等にご所属のある方は所属機関の図書館からご依頼ください。それ以外の方はお近くの公共図書館にご相談ください。 複写料金 モノクロ 1枚60円/カラー 1枚200円※ 図書・雑誌など資料の館外貸出は行いません。※ 個人の方に直接お送りするサービスは行っていません。※ ILL料金相殺サービス非参加館の場合は、以下をご確認ください。 過去のイベント アートライブラリの過去の取り組みをご紹介します。 お問い合わせ TEL:03-3214-2561(東京国立近代美術館代表)受付時間:火~金 10:30~16:30(祝日を除く)

山田正亮関係資料
山田正亮関係資料の整理は、ISAD (G)(国際標準記録史料記述一般原則の第2版)に基づいて行った。以下の表で示した項目(番号)はISAD (G)の記述エリアと対応している。資料の詳細情報は、「3.3.4編成方法」の各シリーズに付した東京国立近代美術館蔵書検索(OPAC)のリンクから確認することができる。実際に、資料を利用する際は、「3.4.1利用条件」を事前に確認の上、アートライブラリにお問い合わせください。 ISAD(G)2nded. 項目 記述内容 3.1 識別表示 3.1.1 請求記号 YAMADA||(シリーズ番号)||* 3.1.2 資料名 山田正亮関係資料 3.1.3 年代域 1949〜2010年 3.1.5 資料の分量・規模 106点 3.2 コンテクスト 3.2.1 作成者名(出所) 山田正亮(1929~2010年) 3.2.2 作成者の経歴情報 1929年 山田正亮は東京に男4人女1人兄弟の末子として生まれる。1943年 東京府国分寺町の陸軍兵器行政本部製図手養成所に入所。1944年 同養成所教務室助教となり、陸軍兵器行政本部委託生として、東京都小金井町の東京都立機械工業学校第二本科機械科に入学。1945年 東京の自宅が空襲で焼失。避難先でも空襲にあう。終戦。陸軍兵器行政本部退職。1949年 「日本アンデパンダン展」や「自由美術展」に出品し、画家としての活動を開始する。1950年代前半 結核を患い入退院を繰り返す。1958年 初個展(教文館画廊、11月10日~15日)。その後、養清堂画廊や南天子画廊で個展。1978年 個展「山田正亮展 1957-1978」(康画廊、9月11日~10月14日)。2005年 個展「山田正亮の絵画:〈静物〉から〈work〉…そして〈color〉へ」(府中市美術館、6月18日~8月14日)。2005年 文化庁長官表彰を受ける。2010年 胆管がんにより自宅にて死去。2016年 回顧展「endless:山田正亮の絵画」(東京国立近代美術館、12月6日~2017年2月12日/京都国立近代美術館2017年3月1日~4月9日)。 3.2.3 伝来情報 一般社団法人 山田正亮の会より、当館への寄贈申出があり、2022年3月4日に段ボール4箱分の資料の寄贈を受けた。その後、2023年1月19日に資料(「資料1950-1970」及び「スクラップブック」)2点の追加寄贈を受けた。 3.2.4 入手元 一般社団法人 山田正亮の会より寄贈 3.3 内容と構造 3.3.1 範囲・内容 山田正亮による「制作ノート」(1949年〜1972年)、「制作ノート」を元に山田氏が再編した「YAMADA Note」(全7巻)、芳名帳、原稿、スケッチブック、メモ・ノート等が含まれている。 3.3.4 編成方法 シリーズ(HP上で表記) > ファイル(OPAC上で表記) 山田正亮関係資料 ・シリーズ1:制作ノート ・シリーズ2:Yamada Note ・シリーズ3:芳名帳 ・シリーズ4:原稿 ・シリーズ5:スケッチブック ・シリーズ6:メモ・ノート類 ・シリーズ7:その他 3.4 アクセスと利用条件 3.4.1 利用条件 〇一般公開資料保全のため原則として閲覧時にはデジタル画像を用いる(要事前予約)。 〇限定付き公開原資料の利用や個人情報を伴う資料の利用については、利用者から調査内容を伺った上で、資料の状態や著作権法、プライバシー、肖像権、個人情報保護法等に対する配慮を前提に、該当する資料を当館で用意する。資料の利用にあたっては、原則2週間前までに要相談。 3.4.3 資料の言語 主に日本語 3.4.4 資料の物理的状態 貴重書庫にて保管 3.4.5 検索手段 ・ウェブサイト・OPAC 3.5重要な関連性のある他の資料 3.5.3 関連資料 山田正亮旧蔵書 3.5.4 参考文献 中林和雄、桝田倫広、名塚雅絵編『Endless : 山田正亮の絵画』美術出版社、2016年中林和雄「山田正亮 life and work——制作ノートを中心に」『見ることの力:二十世紀絵画の周縁に』水声社、2017年、257-307頁Nakabayashi Kazuo, A pledge to painting: Yamada Masaaki, translated by Christopher Stephens, Tokyo, Estate of Yamada Masaaki, 2019. 3.6 注記 3.6.1 注記 3.7 記述コントロール 3.7.1 担当者 東京国立近代美術館企画課情報資料室(長名大地) 3.7.3 記述年月日 2023年2月24日

MOMATコレクション こどもセルフガイド
『こどもセルフガイド』小・中学生が当館の所蔵作品に親しむためのツールです。美術館1階のインフォメーションカウンターにて無料でお渡ししています。書き込み式のカードには、鑑賞体験をより深めるための問いかけや情報がのっています。 教材の特徴・使い方紹介動画 https://youtu.be/R8YklEeh76A セルフガイドは「作品を見るきっかけ」です。 1枚のカードにつき一点の作品を取り上げています。 50種類ほどのカードの中から、展示にあわせて6枚セットでお渡ししています。 カードをもらったら作品を探しましょう。 作品を見つけたらまずはじっくり見て、問いをきっかけにさらに観察してみてください。 MOM@T Home こどもセルフガイド MOMATコレクションの展示室内では、お手元のスマートフォン、タブレット等から「MOM@T Home こどもセルフガイド」を利用できます。 4階の展示室入り口(エレベーター前)にQRコードの掲示がございます。子どもだけでなく、大人の方もアクセス可能です。どうぞご利用ください。