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Re: play 1972/2015―「映像表現 ’72」展、再演

見どころ 世界的に見ても先駆的な「映像表現 ’72」展を「再演」    1972 年、京都市美術館で開催された「映像表現 ’72」展は、映画館ではなく美術館で、美術家による複数の映像作品を一堂に展示した、世界的に見ても先駆的かつ画期的な展覧会でした。43 年の時を経た2015 年、東京国立近代美術館でこの「映像表現 ’72」展を再び開催します。 本展の趣旨は、過去の展覧会を懐古的に「再現」するのではなく、「再び舞台にのせる」こと、つまり「再演(replay)」し、そして「再生(replay)」することです。43 年前の残響に耳を澄まし、残像に眼をとめながら行われるこの「展覧会=上演」によって、ノスタルジーでもアナクロニズムでもなく、2015 年という「いま、ここ」におけるその現代的意味を捉え直します。 1970 年代初頭の熱気を帯びた時代から現代によみがえった映像作品 学生運動の激化や大阪万博の熱狂など、1960 年代後半から1970 年代前半の日本は熱い時代を迎えていました。同時に既成のジャンルを再考し、新たに世界を拡張しようという熱気が、様々なカウンターカルチャーを生み出した時代でもあります。ヒッピー、フォークソング、和製ヌーベルバーグ、アングラ演劇、劇画、(万博に対する)反博・・。この時代に人々が描いた、時にアナーキーで、時にオルタナティブな夢や理想は(やがて70 年代半ばに挫折がやってくると知っていても)、現代の私たちが振り返ると熱気にあふれ輝いてみえます。 トレンドは繰り返すと言われるように、ファッションや音楽、映画など様々な文化やライフスタイルが過去の流行を繰り返します。しかし、それは決して懐古的に「再現」するのではなく、「replay(再演)」することによって当時の良さを取り入れつつ、現代にあったものへと進化させるプロセスと言えるでしょう。 1972 年の京都と、2015 年の東京を重ね合わせる工夫に満ちた会場構成 今回の「再演」にあたっては、会場図面や記録写真、カタログ、展評、出品作家の記憶などから会場面積や機材の種類、配置など、あらゆる要素をできる限り正確に割り出しました。また現在では極めて困難な8 ミリフィルムの複製にも挑戦し、実際に8 ミリフィルムでの上映を行うなど、1972 年の展覧会をディテールにこだわって追求しています。 また今回の会場には、72 年の会場が入れ子状にすっぽり収まり、その外側に当時は存在しなかった壁の裏側と外周空間が存在することになります。内側の会場と外周空間を行きつ戻りつするうちに、1972 年と2015 年、京都市美術館と東京国立近代美術館という時間と空間が重なりつつズレていくような、不思議な感覚にとらわれ、刺激に満ちた魅力的な体験となることでしょう。 https://youtu.be/72SwDShCIlM 展覧会について 1972 年10 月、京都市美術館でわずか6 日間だけ開催された「映像表現 ’72」(正式名称:「第5 回現代の造形< 映像表現 ’72> もの、場、時間、空間-Equivalent Cinema-」)展は、大陳列室約400 ㎡を使用し、映画館やホールでの上映ではなく、展覧会形式で複数の作家の映像作品を発表した国内初の試みでした。薄暗がりの中、16 名の美術家による映像作品がそこかしこの壁やモニターに映し出され、映写機やビデオデッキ、スライドプロジェクターの機械音が響く会場には、エンドレス上映するためにフィルムが蜘蛛の巣のように張り巡らされた、かつてない不思議な空間が作り出されました。出品作家の一人は、そこに「新たな時代の幕開けの音を聴いた」と言います。 暗闇で終始着席したまま映像に没頭する映画館から美術館へと場所を変え、複数の作品が同時に上映される中を観客は動き回り、どこから見るのも、どれだけ見るのも自由という展示(上映)形式は、国内初であると同時に世界的に見ても先駆的な試みでした。 「映像表現 ’72」展の再演とは、残響に耳を澄まし、残像に眼をとめ、それらをモンタージュすることです。過去の展覧会を懐古的に「再現」するのではな く、「再び舞台にのせる」、すなわち「replay(再演)」することによって、ノスタルジーでもアナクロニズムでもなく、2015 年という「いま、ここ」においてアクチュアルな出来事を浮かび上がらせることを試みます。 「映像表現 ’72」展(1972年、京都市美術館) 出品作家:石原薫、今井祝雄、植松奎二、植村義夫、柏原えつとむ、河口龍夫、庄司達、長澤英俊、野村仁、彦坂尚嘉、松本正司、宮川憲明、村岡三郎、山中信夫、山本圭吾、米津茂英 カタログ情報 イベント 「FILM NOW 3 日間の映画会」再演 「FILM NOW 3日間の映画会」は、「映像表現 '72」展の会期中に京都商工会議所で3日間にわたって開催された関連イベントです。本展では、この上映会も「再演」します。 日時|10月24日(土)・10月25日(日)・11月28日(土)・11月29日(日)   いずれも14:00~16:00(開場|13:30) 場所|講堂(地下1階) 参加無料、申込不要、要観覧券(先着140名)※観覧券は使用済みの半券でも結構です。 プログラム ●10月24日(土)・11月29日(日)1 アルド・タンベリーニ 『ブラック・TV』2 ブルース・ベイリー 『タング』3 スタン・ヴァンダービーク 『ブレスデス』4 安藤紘平 『オーマイ マザー』5 松本俊夫 『エクスタシス』6 松本俊夫 『メタスティシス(新陳代謝)』7 松本俊夫 『オートノミイ(自律性)』8 松本俊夫 『エキスパンション(拡張)』               ※すべて16mmフィルム上映 ●10月25日(日)・11月28日(土)1 ウィルヘルム&ビルギット・ハイン 『ラフなフィルム』※16mmフィルム上映2 荒川修作 『WHY NOT』※DVD上映 *作品タイトルはいずれも「FILM NOW 3日間の映画会」チラシでの表記。 「FILM NOW 3日間の映画会」チラシ(1972年) 「映像表現 '72」展に出品した造形作家たちは、当時、劇映画や実験映画、テレビなど、さまざまな「映像」を眼にしていました。「美術」に隣接するように存在してい た「映画」の名作や問題作をご覧いただくことで、さらに広い視点から「映像表現 '72」展出品作品を理解できるでしょう。 ほぼ16mmフィルムによる上映となる貴重な機会です。ぜひご参加ください。 アーティストトーク 出品作家によるトークを開催します。 11月03日(火・祝)14:00-植松奎二 11月21日(土)14:00-今井祝雄+庄司達 12月05日(土)14:00-柏原えつとむ+野村仁 12月06日(日)14:00-河口龍夫 場所|いずれも企画展ギャラリー(1階)参加無料、申込不要、要観覧券 ギャラリートーク 10 月31 日(土) 14:00-15:00西澤徹夫(西澤徹夫建築事務所・本展会場構成担当)+三輪健仁(東京国立近代美術館主任研究員・本展企画者) 11 月15 日(日) 14:00-15:00石川亮(実験映画作家・東京国立近代美術館フィルムセンター技能補佐員・本展技術協力)+三輪健仁(同上) 場所|いずれも企画展ギャラリー(1階)参加無料、申込不要、要観覧券 開催概要 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー 2015年10月6日 - 2015年12月13日 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)※入館は閉館30分前まで 一般900(600)円大学生500(250)円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。キャンパスメンバーズ加入校の学生は学生証の提示で割引料金250円でご観覧いただけます。高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション 特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示。」(4F-2F)、「コレクションを中心とした小企画 てぶくろ|ろくぶて」(2Fギャラリー4)もご覧いただけます。 リピーター割引 本展使用済み入場券をお持ちいただくと、2 回目は特別料金(一般 430 円、大学生130 円)でご覧いただけます。 11月3日(火・祝) 文化の日 東京国立近代美術館

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2015-3 所蔵作品展 MOMATコレクション 

4-2階で「ちょっと建築目線でみた美術、編年体」を特集します! 松本竣介《建物》1948年  MOMATコレクションへようこそ!  今期は4-2階までを使い、特集「ちょっと建築目線でみた美術、編年体」を行います。  当館は残念ながら「建築」を所蔵していません(そもそも「建築」の所蔵はどのようにして可能になるのかは難しい問題です)。しかし、ある文化の歴史的変遷を考える時、絵画や彫刻などと同じように、あるいはそれ以上に、建築が重要となるのは言うまでもないでしょう。住宅は生活と結びつき、公共建築は政治に(陰に陽に)結びついているのですから。  そこで今回は、「建築目線」で、建築のない • • • • • 当館のコレクションを見直してみました。すると、建物が主題として描かれている作品はもちろんのこと、同時代の建築と共通性を持つ作品や、逆に、同時代の建築とは対蹠的な作品が見えてきました。また、建築よりも先に面白いアイデアを見出していた作品が結構あることもわかりました。それらを集めて編年体の展示として再構成したのが今回の特集です。 出品作品リスト 展示内容、開館日・開館時間の変更の可能性がございます。詳細はホームページかハローダイヤル(03-5777-8600)にてご確認願います。 原則として各室ごとに国内作家(姓)50音順、外国人作家(姓)アルファベット順、同一作家内は、ほぼ作品の制作年順。Please note that the exhibits and exihibition schedule are subject to change without previous notice. For up-to-date information, please kindly check our website. 展示場所(Shown on/at;Room No.)重文(Important Cultural Property)音声ガイド(Audio Guide)作家名題名制作年(Year of Production; c.=~年頃)技法・支持体収蔵経緯、寄贈、寄託(Mode of acquisition; Long term loan)Name of the ArtistTitle (in English)Material (technique, support)4F (Fourth floor)1室  片岡球子面構(歌川国貞と四世鶴屋南北)1982紙本彩色作者寄贈KATAOKA, TamakoFeatures of Utagawa Kunisada and Tsuruya Namboku IVcolor on paper1室  加山又造冬1957紙本彩色購入KAYAMA, MatazoWintercolor on paper1室 23岸田劉生麗子肖像(麗子五歳之像)1918油彩・キャンバス購入KISHIDA, RyuseiReiko, Five Years Oldoil on canvas1室 43ワシリー・カンディンスキー全体1940油彩・キャンバス購入Wassily KandinskyThe Wholeoil on canvas1室  冨田溪仙紙漉き1928絹本彩色購入TOMITA, KeisenPaper Makingcolor on silk1室◎29中村彝エロシェンコ氏の像1920油彩・キャンバス大里一太郎氏寄贈NAKAMURA, TsunePortrait of Vasilii Yaroshenkooil on canvas1室 37藤田嗣治五人の裸婦1923油彩・キャンバス購入FUJITA, TsuguharuFive Nudesoil on canvas1室  藤田嗣治アッツ島玉砕1943油彩・キャンバス無期限貸与FUJITA, TsuguharuFinal Fighting on Attuoil on canvas1室 52安井曽太郎金蓉1934油彩・キャンバス購入YASUI, SotaroPortrait of Chin-Jungoil on canvas1室◎17萬鉄五郎裸体美人1912油彩・キャンバス八木正治氏寄贈YOROZU, TetsugoroNude Beautyoil on canvas1室  ジョルジュ・ブラック女のトルソ1910-11油彩・キャンバス購入Georges BraqueFemale Torsooil on canvas1室  ポール・セザンヌ大きな花束c.1892-95油彩・キャンバス購入Paul CézanneGrand bouquet de fleursoil on canvas1室 38パウル・クレー花ひらく木をめぐる抽象1925油彩・厚紙購入Paul KleeAbstraction with Reference to a Flowering Treeoil on carton1室  パウル・クレー山への衝動1939油彩・綿布購入Paul KleeConquest of the Mountainoil on cotton2室  朝倉文夫墓守1910ブロンズ購入ASAKURA, FumioThe Grave Keeperbronze2室  小茂田青樹松江風景1920紙本彩色文化庁管理換OMODA, SeijuA Scene in Matsuecolor on paper2室  小茂田青樹出雲江角港1921紙本彩色文化庁管理換OMODA, SeijuThe Port of Ezumi in Izumocolor on paper2室  鏑木清方晩凉1920絹本彩色購入KABURAKI, KiyokataEvening Coolcolor on silk2室  川上涼花鉄路1912油彩・キャンバス酒井億尋氏寄贈KAWAKAMI, RyokaRailroadoil on canvas2室◎20岸田劉生道路と土手と塀(切通之写生)1915油彩・キャンバス文化庁管理換KISHIDA, RyuseiRoad Cut through a Hilloil on canvas2室  木村荘八虎の門付近1912油彩・板購入KIMURA, ShohachiNear Toranomonoil on board2室  小林古径加賀鳶1910絹本彩色文化庁管理換KOBAYASHI, KokeiFiremen of Kaga Clancolor on silk2室  鈴木金平有楽町附近1913油彩・キャンバス購入SUZUKI, KimpeiNear Yurakuchooil on canvas2室  戸張孤雁日暮里の新緑明治末頃絹本彩色山本孝氏寄贈TOBARI, KoganFresh Verdure at Nipporicolor on silk2室 33速水御舟門(名主の家)1924紙本彩色文化庁管理換HAYAMI, GyoshuGate (Residence of the Village Head)color on paper2室  森田恒友代々木裏風景c.1920-21コンテ・紙鹿島次郎氏寄贈MORITA, TsunetomoLandscape around Yoyogiconté on paper2室  柳瀬正夢房総南端1922油彩・キャンバス寄託YANASE, MasamuSouthern Part of the Boso Peninsulaoil on canvas2室   分離派建築会編『分離派建築会 宣言と作品』岩波書店、1920年(復刻版2009年)1920(復刻版2009)   Bunri-ha Kenchikukai (The Secession Architectural Group ed.), Bunri-ha Kenchikukai: A Manifesto and Works, Iwanami Shoten, 1920 (reprinted in 2009) 2室   「第四回分離派建築會制作展覧會」目録、1924年1924   The 4th Exhibition of Bunri-ha Kenchikukai (the Secession school of architects), Exh.cat., 1924 2室   『アトリエ』第5巻第11号、1928年11月1928   Atelier, vol.5 no.11, November 1928 issue 3室  岡本唐貴制作1924油彩、デトランプ・綿布購入OKAMOTO, TokiWorkoil and detrempe on cotton3室  荻島安二日本髪1938ブロンズ中村正俊氏寄贈OGISHIMA, YasujiJapanese Coiffurebronze3室  荻島安二灰皿(BAR SAISERIA)1930陶器中村正俊氏寄贈OGISHIMA, YasujiAshtray (BAR SAISERIA)ceramic3室  荻島安二ポスター(カフエー・エンド・バー サイセリヤ)制作年不詳印刷・紙中村正俊氏寄贈OGISHIMA, YasujiPostar (BAR AND CAFE SAISERIA)printed matter3室  神原泰あるペシミストの手記 B(作品第11番)1923油彩・キャンバス購入KAMBARA, TaiNotes of a Pessimist B (No.11)oil on canvas3室  神原泰あるペシミストの手記 C1923油彩・キャンバス購入KAMBARA, TaiNotes of a Pessimist Coil on canvas3室  神原泰あるペシミストの手記 E1923油彩・キャンバス作者寄贈KAMBARA, TaiNotes of a Pessimist Eoil on canvas3室  住谷磐根作品1924油彩・キャンバス購入SUMIYA, IwaneWorkoil on canvas3室  十亀広太郎御茶之水ニコライ堂1924水彩・紙伊藤実氏寄贈SOGAME, HirotaroNicholai-do at Ochanomizuwatercolor on paper3室  十亀広太郎御茶ノ水丘上ヨリ本郷方面ニ向1923水彩・紙伊藤実氏寄贈SOGAME, HirotaroHongo District Seen from the Hill Top of Ochanomizuwatercolor on paper3室  仲田定之助首1924白銅購入NAKADA, SadanosukeHeadcupronickel3室  村山知義コンストルクチオン1925油彩、紙、木、布、金属、皮浜徳太郎氏寄贈MURAYAMA, TomoyoshiConstructionoil, paper, wood, cloth, metal and leather3室  陽咸二扉(透かし彫り)1930石膏佐久間麗子氏寄贈YO, KanjiDoor (Openwork)plaster3室  陽咸二サロメ1928ブロンズ購入YO, KanjiSalomebronze3室  クルト・シュヴィッタース立体”O”のある彩色レリーフ1944-46ミクストメディアフランシス・ロイド氏寄贈Kurt SchwittersColoured Relief with Plastic “O”mixed media3室   『関東大震災画帖:東京十画伯実写』金尾文淵堂、1923年1923   The Great Kanto Earthquake: As Painted by Ten Leading Painters Based in Tokyo, Kanao Bunendo, 1923. 3室   クルト・シュヴィッタース編『メルツ』4号「空疎な話」、1923年7月1923   Kurt Schwitters ed. Merz, no.4. Banalitäten, July 1923 issue 3室   『みづゑ』第225号、1923年11月1923   Mizue, no.225, November 1923 issue. 3室   『みづゑ』第226号、1923年12月1923   Mizue, no.226, December 1923 issue. 3室   『マヴォ』第7号、1925年8月(復刻版1991年)1925(復刻版1991)   Mavo, no.7, August 1925 issue(reprinted in 1991) 4室  織田一磨「画集銀座 第一輯」より 銀座松屋より歌舞伎座(遠望)1928リトグラフ織田ユキエ氏寄贈ODA, KazumaView of Kabukiza from Matsuya from Ginza Series Ilithograph4室  織田一磨「画集銀座 第一輯」より シネマ銀座1929リトグラフ織田ユキエ氏寄贈ODA, KazumaCinema Ginza from Ginza Series Ilithograph4室  織田一磨「画集銀座 第二輯」より すきや河岸1929リトグラフ織田ユキエ氏寄贈ODA, KazumaSukiya Bridge at Night from Ginza Series IIlithograph4室  織田一磨「東京新景」より お茶之水聖橋1930リトグラフ織田ユキエ氏寄贈ODA, KazumaHijiri Bridge in Ochanomizu from New Tokyo Viewslithograph4室  織田一磨「画集新宿」より 武蔵野館1930リトグラフ織田ユキエ氏寄贈ODA, KazumaMusashino Movie House from Shinjukulithograph4室  織田一磨「画集新宿」より 新宿ステイション1930リトグラフ織田ユキエ氏寄贈ODA, KazumaShinjuku Station from Shinjukulithograph4室  恩地孝四郎「東京回顧図絵」のうち 東京駅1946木版(多色)寄託ONCHI, KoshiroTokyo Station from Retrospective Pictures of Tokyocolor woodcut4室  小泉癸巳男「昭和大東京百図絵」より 21.正月の二重橋1932木版(多色)購入KOIZUMI, KishioNijubashi Bridge at New Year (No.21 of One Hundred Scenes from the Tokyo Metropolis in the Showa Period)color woodcut4室  小泉癸巳男「昭和大東京百図絵」より 30.聖橋1932木版(多色)購入KOIZUMI, KishioHijiri Bridge (No.30 of One Hundred Scenes from the Tokyo Metropolis in the Showa Period)color woodcut4室  小泉癸巳男「昭和大東京百図絵」より 45.新議事堂の影1934木版(多色)購入KOIZUMI, KishioNew Diet Building (No.45 of One Hundred Scenes from the Tokyo Metropolis in the Showa Period)color woodcut4室  小泉癸巳男「昭和大東京百図絵」より 60.数寄屋橋畔1935木版(多色)購入KOIZUMI, KishioSukiyabashi Bridge (No.60 of One Hundred Scenes from the Tokyo Metropolis in the Showa Period)color woodcut4室  小泉癸巳男「昭和大東京百図絵」より 改版 27.戸越銀座・荏原区1940木版(多色)購入KOIZUMI, KishioTogoshi Ginza Station (No.27(new version) of One Hundred Scenes from the Tokyo Metropolis in the Showa Period)color woodcut4室  小泉癸巳男「昭和大東京百図絵」より 勝閧橋(かちどきばし)制作年不詳木版(多色)購入KOIZUMI, KishioKachidoki Bridge from One Hundred Scenes from the Tokyo Metropolis in the Showa Periodcolor woodcut4室  藤牧義夫御徒町駅1932木版(多色)、手彩色購入FUJIMAKI, YoshioOkachimachi Stationcolor woodcut, colored by hand4室  藤牧義夫新議事堂1933木版購入FUJIMAKI, YoshioNew Diet Buildingwoodcut4室  藤牧義夫鉄の橋1933木版(多色)、手彩色購入FUJIMAKI, YoshioIron Bridgecolor woodcut, colored by hand4室  藤牧義夫鐵1933木版購入FUJIMAKI, YoshioIronwoodcut4室  藤牧義夫しねま1933木版購入FUJIMAKI, YoshioCinemawoodcut4室  藤牧義夫橋1934木版(多色)、手彩色購入FUJIMAKI, YoshioBridgecolor woodcut, colored by hand4室  藤牧義夫清洲橋 版画アンデパンダン展ポスター1934リトグラフ購入FUJIMAKI, YoshioKiyosu Bridge: Poster for the Independent Exhibition of Printslithograph4室  藤森静雄「新東京百景」のうち 愛宕山放送局1929木版(多色)購入FUJIMORI, ShizuoThe Atagoyama Broadcasting Station from One Hundred Sights of New Tokyocolor woodcut4室  前川千帆「新東京百景」のうち 五反田駅1932木版(多色)購入MAEKAWA, SempanGotanda Station from One Hundred Sights of New Tokyocolor woodcut5室  赤城泰舒文化学院校庭1943木版(多色)赤城淳氏寄贈AKAGI, YasunobuSchoolyard of Bunka Gakuincolor woodcut5室  奥山儀八郎内原日輪兵舎c.1943木版(多色)購入OKUYAMA, GihachiroNichirin Barracks at Uchiharacolor woodcut5室  木村荘八新宿駅1935油彩・キャンバス寄託KIMURA, ShohachiShinjuku Stationoil on canvas5室  津田青楓ブルジョワ議会と民衆生活 下絵1931油彩、コラージュ・キャンバス作者寄贈TSUDA, SeifuThe Bourgeois Diet and People’s Life, Studyoil and collage on canvas5室  津田青楓犠牲者1933油彩・キャンバス購入TSUDA, SeifuThe Victimoil on canvas5室  中村研一北九州上空野辺軍曹機の体当りB29二機を撃墜す1945油彩・キャンバス無期限貸与NAKAMURA, Ken’ichiSergeant Nobe’s Suicide Attack on Two B-29’s Over Kitakyushuoil on canvas5室 0042野田英夫帰路1935油彩・キャンバス購入NODA, HideoWay Homeoil on canvas5室  長谷川利行タンク街道1930油彩・キャンバス寄託HASEKAWA, ToshiyukiRoad to the Tankoil on canvas5室  長谷川利行新宿風景c.1937油彩・キャンバス購入HASEKAWA, ToshiyukiView of Shinjukuoil on canvas5室  松本竣介ニコライ堂と聖橋1941油彩・板文化庁管理換MATSUMOTO, ShunsukeNikolai Cathedral and Hijiri-Bridgeoil on board5室  松本竣介Y市の橋1943油彩・キャンバス文化庁管理換MATSUMOTO, ShunsukeBridge in Y-Cityoil on canvas5室  三岸好太郎雲の上を飛ぶ蝶1934油彩・キャンバス購入MIGISHI, KotaroButterflies Flying above Cloudsoil on canvas5室  村井正誠URBAIN1937油彩・キャンバス購入MURAI, MasanariUrbanoil on canvas5室  村井正誠CITÉ1938油彩・キャンバス購入MURAI, MasanariCityoil on canvas5室  望月晴朗同志山忠の思い出1931油彩・キャンバス山本喜三郎氏寄贈MOCHIZUKI, HaruoReminiscence of Yamamoto Chuheioil on canvas5室   「あの人この人 三岸好太郎氏」『アトリエ』第11巻第4号 1934年4月号1934   “This Person, That Person: Migishi Kotaro,”Atelier, vol.11, no.4, April 1934 issue 5室   山脇巌「此頃の壁画運動と建築」『アトリエ』第13巻第8号1936年7月号「現代壁画特輯」1936   Yamawaki Iwao, “The Current Mural Movement and Architecture”(from a special feature on contemporary murals in the July 1936 issue of Atelier), Atelier, vol.13, no.8, July 1936 issue 3F(Third floor)6室  石井茂雄戒厳状態1956油彩・キャンバス石井茂樹氏寄贈ISHII, ShigeoState of Martial Lawoil on canvas6室  石元泰博ポートフォリオ「桂」より 一、月波楼の化粧屋根裏1954(1989 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入ISHIMOTO, Yasuhiro1. Underside of the Roof of the Gepparo Pavilion from Katsuragelatin silver print6室  石元泰博ポートフォリオ「桂」より 四、古書院神輿寄前中坪の延段・石と苔1954(1989 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入ISHIMOTO, Yasuhiro4. Formal Stone Pavement, Stone and Moss in Front of the Main Entrance of the Old Shoin from Katsuragelatin silver print6室  石元泰博ポートフォリオ「桂」より 七、新御殿折曲り入側縁西面、襖と障子1954(1989 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入ISHIMOTO, Yasuhiro7. Lower Part of Shoji, Fusuma and the Column of the New Goten from Katsuragelatin silver print6室  石元泰博ポートフォリオ「桂」より 九、蘇鉄山脇から御腰掛に導く飛石道1954(1989 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入ISHIMOTO, Yasuhiro9. Stepping Stones Leading from the Cycad Hill to the Waiting Bench from Katsuragelatin silver print6室  大辻清司「大辻清司ポートフォリオ」より 焼け残りの蔵 中野坂上1940s(1997 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入OHTSUJI, KiyojiA Warehouse Surviving the Airraid from Kiyoji Ohtsuji Portfoliogelatin silver print6室  草間彌生集積の大地1950油彩、エナメル・麻布(種袋)購入KUSAMA, YayoiEarth of Accumulationoil and enamel on seed sack6室  草間彌生残骸のアキュミレイション(離人カーテンの囚人)1950油彩、エナメル・麻布(種袋)購入KUSAMA, YayoiAccumulation of the Corpses (Prisoner Surrounded by the Curtain of Depersonalization)oil and enamel on seed sack6室  高橋秀月の道1961油彩、セメント・板購入TAKAHASHI, ShuMoonlit Laneoil and cement on board6室  建畠覚造貌(かお)1955セメント作者寄贈TATEHATA, KakuzoFigurecement6室  辻晋堂樹1956テラコッタ(陶彫)購入TSUJI, ShindoTreeterra cotta6室  利根山光人蛾(佐久間ダムシリーズの内)1956リトグラフ作者寄贈TONEYAMA, KojinMoth (from the Sakuma Dam serie)lithograph6室  尾藤豊ダム工事現場1957油彩・キャンバス購入BITO, YutakaDam Constructionoil on canvas6室   (表紙)坂倉準三「神奈川県立近代美術館」1951『新建築』1952年1月号1952   (cover) Sakakura Junzo, The Museum of Modern Art, Kamakura, 1951 Shinkenchiku, January 1952 6室   丹下健三「広島平和記念資料館(建設中)」1955『新建築』1954年1月号1954   Tange Kenzo, Hiroshima Peace Memorial Museum (under construction), 1955 Shinkenchiku, January 1954 6室   「三角住宅で冬を越す(1945)」「たけのこ生活とバラック建設(1946)」『新建築』1955年8月号1955   “Survive winter in a triangle shelter,1945″” Building barracks, 1946″ Shinkenchiku, August 1955 6室   吉阪隆正「人工の土地の上に住んで見て」『新建築』1955年11月号1955   Yoshizaka Takamasa, “By living on an artificial land”Shinkenchiku, November 1955 6室   利根山光人「コンクリートのマッスと取組む人間の記録」『新建築』1956年10月号1956   Toneyama Kojin, “A document of people who struggle with a mass of concrete” Shinkenchiku, October 1956 6室   「国立競技場」1958年『新建築』1958年6月号1958   National Studium, 1958Shinkenchiku, June 1958 6室   菊竹清訓「菊竹自邸(スカイハウス)」1958『新建築』1959年1月号1959   Kikutake Kiyonori, Kikutake House (Sky House), 1958 Shinkenchiku, January 1959 6室   丹下健三「倉敷市庁舎」1960『新建築』1960年9月号1960   Tange Kenzo, Kurashiki City Hall, 1960Shinkenchiku, September 1960 6室   池辺陽「住まいにおけるコンクリートの意味」『新建築』1956年11月号1956   Ikebe Akira, “A significance of concrete for a dwelling”Shinkenchiku, November 1956 7室  宇治山哲平献1963油彩・キャンバス宇治山哲平作品集刊行委員会寄贈UJIYAMA, TeppeiOfferingoil on canvas7室  桂ゆき(ユキ子)ゴンベとカラス1966油彩、布、紙・キャンバス購入KATSURA, Yuki (Yukiko)Gombe and Crowsoil, cloth and paper on canvas7室  川島猛1967-N.Y.5831967アクリリック、その他・キャンバス作者寄贈KAWASHIMA, Takeshi1967-N.Y.583acrylic, etc. on canvas, 2 pieces7室  熊谷守一畳の裸婦1962油彩・キャンバス熊谷秀子氏寄贈KUMAGAI, MorikazuNude on Tatamioil on canvas7室  桑山忠明無題(赤)1961岩絵具、銀箔・和紙(麻布裏打ち)購入KUWAYAMA, TadaakiUntitled (Red)Japanese pigment and silver leaf on Japanese paper, mounted on canvas7室  宮脇愛子作品1968真鍮購入MIYAWAKI, AikoWorkbrass 7室   “中島昌信・小山壮「桂ユキ子さんのアトリエ」1952?『新建築』1952年8月号”    Nakajima Masanobu and Koyama So, Atelier of Katsura Yukiko, 1952?Shinkenchiku, August 1952  7室   篠原一男「から傘の家」1961『新建築』1962年10月号    Shinohara Kazuo, Umbrella House, 1961Shinkenchiku, October 1962  7室   菊竹清訓「出雲大社庁の舎」1963『新建築』1963年9月号    Kikutake Kiyonori, Administrative Building of Izumo Shrine, 1963Shinkenchiku, September 1963  7室   篠原一男「白の家」1965『新建築』1967年7月号    Shinohara Kazuo, House in White, 1965Shinkenchiku, July 1967  7室   三井不動産・山下寿郎設計事務所「霞が関ビルディング」1968『新建築』1968年6月号    Mitsui Fudosan and Yamashita Toshiro Design Office, Kasumigaseki Building, 1968Shinkenchiku, June 1968 8室  黒崎彰浄夜 W731969木版(多色)購入KUROSAKI, AkiraThe Holy Night W73color woodcut8室  黒崎彰「闇」のコンポジション1970木版(多色)購入KUROSAKI, AkiraComposition of the “Darkness”color woodcut8室  駒井哲郎ゆがんだ室内1970銅版購入KOMAI, TetsuroBent Interiorengraving and etching8室  駒井哲郎室内1970銅版購入KOMAI, TetsuroInterioretching8室  高梨豊「東京人」より (9)1965(1996 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入TAKANASHI, YutakaFrom Tokyoitesgelatin silver print8室  高梨豊「東京人」より (12)1965(1996 print)ゼラチン・シルバー・プリント作者寄贈TAKANASHI, YutakaFrom Tokyoitesgelatin silver print8室  高梨豊「東京人」より (13)1965(1996 print)ゼラチン・シルバー・プリント作者寄贈TAKANASHI, YutakaFrom Tokyoitesgelatin silver print8室  高松次郎ねじれた柱1969シルクスクリーン購入TAKAMATSU, JiroDistorted Pillarsilkscreen8室  東松照明「石油コンビナート」より1960(1992 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入TOMATSU, ShomeiFrom Petrochemical Complexgelatin silver print8室  東松照明「石油コンビナート」より1963(1992 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入TOMATSU, ShomeiFrom Petrochemical Complexgelatin silver print8室  東松照明「城」より1963(1992 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入TOMATSU, ShomeiFrom Castlegelatin silver print8室  東松照明インターフェイス1968-69(1996 print)タイプCプリント作者寄贈TOMATSU, ShomeiInterfacetype C print8室  東松照明「足尾銅山」より1970(1992 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入TOMATSU, ShomeiFrom Ashio Copper Minegelatin silver print8室  東松照明「足尾銅山」より1970(1992 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入TOMATSU, ShomeiFrom Ashio Copper Minegelatin silver print8室  富山治夫「現代語感」より 過密1964(1996 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入TOMIYAMA, HaruoOver Crowding from Linguistic Sense Todaygelatin silver print8室  富山治夫「現代語感」より 許容1965(1996 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入TOMIYAMA, HaruoTolerance from Linguistic Sense Todaygelatin silver print8室  富山治夫「現代語感」より 自立1965(1996 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入TOMIYAMA, HaruoSupport Oneself from Linguistic Sense Todaygelatin silver print8室  浜田知明風化する街1977銅版購入HAMADA, ChimeiWeathering Townaquatint and etching8室  若林奮不透明・低空1969鉛、紙、木、鋼鉄購入WAKABAYASHI, IsamuOpacity, Low Altitudelead, paper, wood and steel8室   丹下健三研究室「東京計画―1960 その構造改革の提案」『新建築』1961年3月号    “Tange Kenzo Laboratory, “”A Plan for Tokyo, 1960″”Shinkenchiku, March 1961″ 8室   “石元泰博(撮影)、編集部(文・構成)「特集2 新宿西口広場とその周辺」(新宿西口広場は坂倉準三建築研究所による設計)『SD』1967年12月号”    “Ishimoto Yasuhiro (phorograph) and editorial desk (text and design), “”West Plaza of Shinjuku Station and its neighbors”” (the Plaza is designed by Sakakura Associates)SD, December 1967″ 8室   坂本一成「建築としての住宅」『新建築』1971年10月号    “Sakamoto Kazunari, “”A House as an Architecture””Shinkenchiku, October 1971″ 8室   “伊東豊雄「中野本町の家」1976『新建築』1976年11月号”    “Ito Toyo, White U, 1976Shinkenchiku, November 1976″ 8室   “安藤忠雄「住吉の長屋」1976『新建築』1977年2月号“    “Ando Tadao, Row House in Sumiyoshi, 1976Shinkenchiku, February 1977″ 8室   “特集・京都―保存と開発(写真:石元泰博)『SD』1965年10月号”    “A Special Issue for Kyoto: Its Preservation and Development (photo by Ishimoto Yasuhiro)SD, June 1965″ 9室  Chim ↑ PomBLACK OF DEATH 20132013ヴィデオ カラー サウンド 8分53秒購入Chim ↑ PomBLACK OF DEATH 2013video, color, sound, 8’53”10室  上村松園雪1942絹本彩色東京国立博物館管理換UEMURA, ShoenSnowcolor on silk10室  鏑木清方初東風1942絹本彩色東京国立博物館管理換KABURAKI, KiyokataNew Year’s Daycolor on silk10室  川端龍子金閣炎上1950紙本彩色松田伊三雄氏寄贈KAWABATA, RyushiKinkakuji-Temple on Firecolor on paper10室  小林古径双鳩1937絹本彩色小渕辰丙氏寄贈KOBAYASHI, KokeiA Pair of Dovescolor on silk10室  小林古径りんご1942紙本彩色寄贈KOBAYASHI, KokeiApplescolor on paper10室  近藤浩一路銀閣寺1957紙本墨画購入KONDO, KoichiroGinkakuji Templesumi on paper10室  堂本印象執着1963紙本墨画堂本四郎氏寄贈DOMOTO, InshoTenacitysumi on paper10室  堂本尚郎眼(双生)1951絹本彩色堂本眞美氏、堂本右美氏寄贈DOMOTO, HisaoEye (Twinship)color on silk10室  堂本尚郎作品 60-21960油彩・キャンバス購入DOMOTO, HisaoWork 60-2oil on canvas10室  堂本尚郎1962-261962油彩・キャンバス堂本眞美氏、堂本右美氏寄贈DOMOTO, Hisao1962-26oil on canvas10室  堂本尚郎連続の溶解 64-101964油彩・キャンバス購入DOMOTO, HisaoSolutions of Continuities 64-10oil on canvas10室  堂本尚郎双生1975油彩・キャンバス購入DOMOTO, HisaoTwinsoil on canvas10室  堂本尚郎日蝕1975アクリリック・キャンバス盛田良子氏寄贈DOMOTO, HisaoSolar Eclipseacrylic on canvas10室  堂本右美Kanashi-112004油彩・キャンバス購入DOMOTO, YumiKanashi-11oil on canvas10室  中村正義源平海戦絵巻 第1図(紅白吐霓(とげい))1964紙本彩色購入NAKAMURA, MasayoshiThe Sea Battle between the Genji and the Heike 1: Red and White Forces Keeping up Rivalrycolor on paper10室  橋本関雪防空壕1942絹本彩色購入HASHIMOTO, KansetsuAir-raid Sheltercolor on silk10室  東山魁夷「朝明けの潮」のためのスケッチ(16)1965-66紙本彩色作者寄贈HIGASHIYAMA, KaiiSketch for Dawn Tide 16color on paper10室  東山魁夷「朝明けの潮」のためのスケッチ(17)1965-66紙本彩色作者寄贈HIGASHIYAMA, KaiiSketch for Dawn Tide 17color on paper10室  東山魁夷「朝明けの潮」のための小下図1/20(4)1968紙本彩色作者寄贈HIGASHIYAMA, Kaii1/20 Study for Dawn Tide 4color on paper10室  東山魁夷「朝明けの潮」のための小下図1/20(6)1968紙本彩色作者寄贈HIGASHIYAMA, Kaii1/20 Study for Dawn Tide 6color on paper10室  東山魁夷「朝明けの潮」のための小下図1/20(11)1968紙本彩色作者寄贈HIGASHIYAMA, Kaii1/20 Study for Dawn Tide 11color on paper10室  東山魁夷「朝明けの潮」のための小下図1/20(12)1968紙本彩色作者寄贈HIGASHIYAMA, Kaii1/20 Study for Dawn Tide 12color on paper10室  東山魁夷「朝明けの潮」のための小下図1/20(13)1968紙本彩色作者寄贈HIGASHIYAMA, Kaii1/20 Study for Dawn Tide 13color on paper10室  山川秀峰序の舞1932絹本彩色山川綾子氏寄贈YAMAKAWA, ShuhoJo-no-mai, Japanese dancecolor on silk10室  山口蓬春榻上の花(とうじょうのはな)1949紙本彩色文部省管理換YAMAGUCHI, HoshunFlowers on the Chaircolor on paper10室  山本丘人到春1942絹本彩色東京国立博物館氏管理換YAMAMOTO, KyujinEarly Springcolor on silk10室  横山大観月明c.1935絹本墨画寄贈YOKOYAMA, TaikanMoonlightsumi on silk10室  横山操ウォール街1962紙本彩色購入YOKOYAMA, MisaoWall Streetcolor on paper10室   吉村順三「東山君の家」1953(画家・東山魁夷の住宅兼アトリエ)『新建築』1953年10月号1953   Yoshimura Junzo, Residence of Mr. Higashiyama, 1953 (Residence and atelier of painter Higashiyama Kaii) Shinkenchiku, October 1953 10室   吉田五十八「山口蓬春のアトリエ」1955『新建築』1955年6月号1955   Yoshida Isoya, Yamagucih Hoshun’s Atelier, 1955Shinkenchiku, June 1955 10室   吉村順三(基本設計)「宮殿」1968壁画:東山魁夷《朝明けの潮》『新建築』1968年12月号1968   Yoshimura Junzo, Imperial Palace, Tokyo, 1968Wall paintings by Higashiyama Kaii Shinkenchiku, December 1968 10室   篠原一男「直方体の森」1971(画家・中村正義の住宅)『新建築』1972年2月号1972   Shinohara Kazuo, Cubic Forest, 1971 (Residence of painter Nakamura Masayoshi) Shinkenchiku, February 1972 10室   坂倉準三建築研究所(西澤文隆)「Um邸画室」1947(画家・上村松園のアトリエ)『建築家坂倉準三 モダニズムを住む|住宅、家具、デザイン』(アーキメディア、2009年)2009   Nishizawa Fumitaka, Sakakura Associates, Atelier of Um Residence, 1947 (Atelier of painter Uemura Shoen) Junzo Sakakura, Architect, Archimedia, 2009 10室   橋本関雪「白沙村荘」1918(画家・橋本関雪の住宅兼アトリエ)『生誕130年 橋本関雪展』カタログ(兵庫県立美術館、2013年)2013   Hashimoto Kansetsu, Hakusasonso, 1918 (Atelier and residnce of painter Hashimoto Kansetsu) Exh. cat.: Hashimoto Kansetsu Retrospective, Hyogo Prefectural Museum of Art, 2013 3F、EVホール  柳原義達犬の唄1961ブロンズ作者寄贈YANAGIHARA, YoshitatsuSong of the Dogbronze3F、EVホール  柳原義達道標(風と鴉)1966ブロンズ作者寄贈YANAGIHARA, YoshitatsuMilestone (Wind and Crow)bronze3F、EVホール  マリノ・マリーニ小さな裸婦1943ブロンズ作者寄贈MARINI, MarinoSmall Nudebronze2F (Second floor)11室  大辻清司なんでもない写真 [上原2丁目、雪]1975(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入OHTSUJI, KiyojiTrivial Photogelatin silver print11室  大辻清司壊される家1975(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入OHTSUJI, KiyojiA House Being Pulled Downgelatin silver print11室  大辻清司壊される家1975(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入OHTSUJI, KiyojiA House Being Pulled Downgelatin silver print11室  大辻清司壊される家1975(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入OHTSUJI, KiyojiA House Being Pulled Downgelatin silver print11室  大辻清司壊される家1975(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入OHTSUJI, KiyojiA House Being Pulled Downgelatin silver print11室  大辻清司壊される家1975(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入OHTSUJI, KiyojiA House Being Pulled Downgelatin silver print11室  大辻清司壊される家1975(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入OHTSUJI, KiyojiA House Being Pulled Downgelatin silver print11室  大辻清司壊される家1975(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入OHTSUJI, KiyojiA House Being Pulled Downgelatin silver print11室  大辻清司壊される家1975(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入OHTSUJI, KiyojiA House Being Pulled Downgelatin silver print11室  大辻清司壊される家1975(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入OHTSUJI, KiyojiA House Being Pulled Downgelatin silver print11室  大辻清司住まいができたら1976(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント大辻誠子氏寄贈OHTSUJI, KiyojiNew Housegelatin silver print11室  大辻清司住まいができたら1976(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント大辻誠子氏寄贈OHTSUJI, KiyojiNew Housegelatin silver print11室  大辻清司住まいができたら1976(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント大辻誠子氏寄贈OHTSUJI, KiyojiNew Housegelatin silver print11室  大辻清司住まいができたら1976(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント大辻誠子氏寄贈OHTSUJI, KiyojiNew Housegelatin silver print11室  大辻清司住まいができたら1976(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント大辻誠子氏寄贈OHTSUJI, KiyojiNew Housegelatin silver print11室  大辻清司住まいができたら1976(1998 print)ゼラチン・シルバー・プリント大辻誠子氏寄贈OHTSUJI, KiyojiNew Housegelatin silver print11室  大辻清司篠原一男1976ゼラチン・シルバー・プリント購入OHTSUJI, KiyojiShinohara Kazuogelatin silver print11室  菅木志雄界延曲地(かいえんきょくち)1980トタン板小島義雄氏寄贈SUGA, KishioKai-en-kyoku-chigalvanized iron sheet11室   三木富雄EAR1965アルミニウム購入MIKI, TomioEARaluminum11室   篠原一男「住宅は芸術である 建築生産と対決する住宅設計」『新建築』1962年5月号1962   Shinohara Kazuo, “A House Is a Work of Art” Shinkenchiku, May 1962 11室   篠原一男「土間の家」1963(写真家・大辻清司の別荘)『新建築』1964年4月号1964   Shinohara Kazuo, House with an Earthen Floor, 1963 (Villa of photographer Otsuji Kiyoji) Shinkenchiku, April 1964 11室   篠原一男「海の階段」1971(画家・野見山暁治の住宅兼アトリエ)『新建築』1972年7月号1972   Shinohara Kazuo, Sea Stairway, 1971 (Atelier and residence of painter Nomiyama Gyoji) Shinkenchiku, July 1972 11室   篠原一男「谷川さんの住宅」1971(詩人・谷川俊太郎の別荘)『新建築』1975年10月号1975   Shinohara Kazuo, Tanikawa House, 1971 (Villa of poet Tanikawa Shuntaro) Shinkenchiku, October 1975 11室   篠原一男「上原通りの住宅」1976(写真家・大辻清司の住宅兼アトリエ)『新建築』1977年1月号1977   Shinohara Kazuo, House in Uehara, 1976 (Residence and atelier of photographer Otsuji Kiyoji) Shinkenchiku, January 1977 11室   篠原一男「糸島の住宅」1976(画家・野見山暁治の住宅兼アトリエ)『新建築』1978年10月号1978   Shinohara Kazuo, House in Itoshima, 1976 (Atelier and residence of painter Nomiyama Gyoji) Shinkenchiku, October 1978 12室  秋岡美帆ながれ1988NECO・キャンバス購入AKIOKA, MihoFlowNECO on canvas12室  伊奈英次「In Tokyo」より 港区元赤坂1981ゼラチン・シルバー・プリント作者寄贈INA, EijiMotoakasaka, Minato-ku from In Tokyogelatin silver print12室  伊奈英次「In Tokyo」より 文京区本郷1982ゼラチン・シルバー・プリント作者寄贈INA, EijiHongo, Bunkyo-ku from In Tokyogelatin silver print12室  伊奈英次「In Tokyo」より 千代田区有楽町1983ゼラチン・シルバー・プリント購入INA, EijiYurakucho, Chiyoda-ku from In Tokyogelatin silver print12室  伊奈英次「In Tokyo」より 中央区浜離宮1983ゼラチン・シルバー・プリント購入INA, EijiHamarikyu, Chuo-ku from In Tokyogelatin silver print12室  伊奈英次「In Tokyo」より 渋谷区宇田川町1983ゼラチン・シルバー・プリント購入INA, EijiUdagawacho, Shibuya-ku from In Tokyogelatin silver print12室  伊奈英次「In Tokyo」より 新宿区西新宿1983ゼラチン・シルバー・プリント購入INA, EijiNishishinjuku, Shinjuku-ku from In Tokyogelatin silver print12室  伊奈英次「In Tokyo」より 渋谷区千駄ヶ谷1983ゼラチン・シルバー・プリント購入INA, EijiSendagaya, Shibuya-ku from In Tokyogelatin silver print12室  伊奈英次「In Tokyo」より 千代田区大手町1984ゼラチン・シルバー・プリント購入INA, EijiOtemachi, Chiyoda-ku from In Tokyogelatin silver print12室  伊奈英次「In Tokyo」より 新宿区西新宿1984ゼラチン・シルバー・プリント購入INA, EijiNishishinjuku, Shinjuku-ku from In Tokyogelatin silver print12室  伊奈英次「In Tokyo」より 新宿区西新宿1990ゼラチン・シルバー・プリント購入INA, EijiNishishinjuku, Shinjuku-ku from In Tokyogelatin silver print12室 79河原温孕んだ女1954油彩・キャンバス作者寄贈KAWARA, OnPregnant Womanoil on canvas12室  菊畑茂久馬天河十1997油彩、蜜蝋・キャンバス購入KIKUHATA, MokumaThe Galaxy No.10oil and wax on canvas12室  北脇昇風景c.1934油彩・キャンバス北脇かね氏寄贈KITAWAKI, NoboruLandscapeoil on canvas12室  北脇昇暁相(観相学シリーズ)1939油彩・キャンバス北脇かね氏寄贈KITAWAKI, NoboruExpression of Dawn, Series of Physiognomyoil on canvas12室  清宮質文さまよう蝶1963木版(多色)購入SEIMIYA, NaobumiRoaming Butterflycolor woodcut12室  清宮質文告別1974木版(多色)山口貴久男氏、美恵氏寄贈SEIMIYA, NaobumiLeave Takingcolor woodcut12室  Chim ↑ PomREAL TIMES2011ヴィデオ カラー サウンド 11分11秒寄託Chim ↑ PomREAL TIMESvideo color sound 11’11”12室  松本竣介建物1948油彩・板購入MATSUMOTO, ShunsukeBuildingoil on board12室  松本竣介建物(茶)1948墨・紙購入MATSUMOTO, ShunsukeBuilding (Brown)sumi on paper12室  宮本隆司「神戸 1995」より 神戸市中央区三宮1995ゼラチン・シルバー・プリント購入MIYAMOTO, RyujiSannomiya, Chuo-ku, Kobe from KOBE 1995 After the Earthquakegelatin silver print12室  宮本隆司「神戸 1995」より 神戸市中央区三宮 そごうデパート1995ゼラチン・シルバー・プリント作者寄贈MIYAMOTO, RyujiSogo Department Store, Sannomiya, Chuo-ku, Kobe from KOBE 1995 After the Earthquakegelatin silver print12室  宮本隆司「神戸 1995」より 神戸市長田区1995ゼラチン・シルバー・プリント購入MIYAMOTO, RyujiNagata-ku, Kobe from KOBE 1995 After the Earthquakegelatin silver print12室  宮本隆司「神戸 1995」より 神戸市中央区 下山手カトリック教会1995ゼラチン・シルバー・プリント購入MIYAMOTO, RyujiShimoyamate Catholic Church, Chuo-ku, Kobe from KOBE 1995 After the Earthquakegelatin silver print12室  村越としや「大きな石とオオカミ」より2011-12ゼラチン・シルバー・プリント作者寄贈MURAKOSHI, ToshiyaFrom prayer & barkgelatin silver print12室  村越としや「大きな石とオオカミ」より2011-12ゼラチン・シルバー・プリント作者寄贈MURAKOSHI, ToshiyaFrom prayer & barkgelatin silver print12室  村越としや「大きな石とオオカミ」より2011-12ゼラチン・シルバー・プリント購入MURAKOSHI, ToshiyaFrom prayer & barkgelatin silver print12室  村越としや「大きな石とオオカミ」より2011-12ゼラチン・シルバー・プリント購入MURAKOSHI, ToshiyaFrom prayer & barkgelatin silver print12室  村越としや「大きな石とオオカミ」より2011-12ゼラチン・シルバー・プリント購入MURAKOSHI, ToshiyaFrom prayer & barkgelatin silver print12室  毛利武士郎彼の/地球への/置手紙 その11998ステンレススチール購入MORI, BushiroThe Letter / to the Earth / He Left Behind Istainless steel, 2 pieces12室  李禹煥風と共に1990油彩・キャンバス購入LEE, UfanWith Windsoil on canvas2F、EVホール  田中功起一つのプロジェクト、七つの箱と行為、美術館にて2012HDヴィデオ カラー サウンド 13分33秒、段ボール、椅子他購入TANAKA, KokiA Project, Seven Boxes and Movements at the MuseumHD video, color, sound, 13’33”. chairs and cardoboard boxes, etc.2Fテラス  アントニー・ゴームリー反映/思索2001鋳鉄購入Antony GormleyReflectioncast iron2Fテラス  ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道百三十六号線から見る雨の松崎港2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieMatsuzaki Bay in the Rain from Route 136. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス  ジュリアン・オピー「日本八景」より 真鶴半島の上の月2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieMoon Over Manazuru Peninsula. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス  ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道三百号線からみる本栖湖の富士山2007映像インスタレーション(液晶モニター1台、コンピューター)購入Julian OpieView of Lake Motosu and Mount Fuji from Route 300. From Eight Views of Japan.single 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス  ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道五十二号線から南部橋をのぞむ2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieView of Nambu Bridge from Route 52. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film屋外彫刻 Outdoor Sculptures本館屋外  木村賢太郎七つの祈り1969石購入KIMURA, KentaroSeven Prayersstone本館前庭  多田美波Chiaroscuro1979ステンレススチール、硬質ガラス購入TADA, MinamiChiaroscurostainless steel and hard glass本館屋外  マリノ・マリーニあるイメージの構想1969-70ブロンズ文化庁管理換Marino MariniThe Idea of an Imagebronze本館屋外  イサム・ノグチ門1969鋼鉄、彩色購入Isamu NoguchIGatepainted steel 今会期に展示される重要文化財指定作品 萬鉄五郎《裸体美人》 1912年 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年 ●萬鉄五郎《裸体美人》 1912年●岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年●中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年 ※予告なしに展示内容が変更になる場合もありますので、詳細は出品リストでご確認ください。 展覧会構成 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムをご利用いただけます。 1. ハイライト ポール・セザンヌ《大きな花束》1892-95年頃 パウル・クレー《花ひらく木をめぐる抽象》1925年 3,000㎡に200点以上が並ぶ――この贅沢さがMOMATコレクションの売りです。しかし近年、お客さまから、「たくさんあり過ぎてどれを見ればい いのかわからない!」「短時間で有名な作品だけさっと見たい!」という声をいただくことが増えました。そこで2012(平成24)年の所蔵品ギャラリーリニューアルを 機に、重要文化財を中心にコレクションの精華をお楽しみいただける「ハイライト」のコーナーを設けることにしました。壁は作品を美しく際立たせる濃紺、床 はガラスケースの映り込みをなくし、作品だけに集中していただけるよう、艶消しの黒を選んでいます。  今期は1階で開催の「恩地孝四郎展」 (2016年1月13日‐2月28日)にちなみ、海外作家の抽象表現にスポットを当てました。また、いつも定位置の原田直次郎《騎龍観音》は11年ぶりの 貸出中。代わりに藤田嗣治の2点の代表作《五人の裸婦》と《アッツ島玉砕》を展示します。2015(平成27)年春の「生誕110年 片岡球子展」で話題となった《面 構(歌川国貞と四世鶴屋南北)》もご紹介。新しい年にふさわしいパワーを受け取ってください。 中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年 重要文化財 安井曽太郎《金蓉(きんよう》1934年 2. 描かれた建築と自然 小林古径《加賀鳶(とび)》1910年 小茂田青樹《出雲江角港》1921年  日本の近代美術の流れを、建築の歴史と照らし合わせてみる今回のMOMATコレクション。冒頭に登場する小林古径の《加賀鳶》は、江戸時代の「火消」の場面を描いたものですが、その後の歴史を知る私たちには、この炎につつまれた建物のイメージが、大正末に発生した関東大震災の大火と重なって見えてくるのではないでしょうか。  第2室には、関東大震災までの作品を集めています。明治から大正にかけての急速な近代化を見つめる画家の態度の違いに注目してみましょう。木村荘八、鈴木金平、川上涼花は都市風景に不可欠となった路面電車や鉄道に眼を向けました。これとは対照的に、代々木の自宅近辺の造成によってむき出しになった関東ローム層の土に眼を奪われた岸田劉生は、生活の基底をなす「土そのものの美」に迫ろうとしました。  1920(大正9)年に結成された若手建築家による分離派建築会の幻想的な建築プランを美術と比較すれば、現実を超えた精神の領野を希求する理想主義に共通点を見出すことができそうです。 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 重要文化財 3. 震災後のユートピア 陽咸二《サロメ》1928年 撮影:大谷一郎  1923(大正12)年9月1日に関東地方を襲った大地震によって、東京は壊滅的な被害を受けました。十亀広太郎のように瓦礫と化した首都の光景をスケッチして回った作家たちも少なくありません。日本の都市の脆さを思い知らされたばかりか、江戸時代との紐帯が断ち切られたことも人々に深い喪失感を与えました。  しかし災害からの復興の気運も急速に高まっていきます。注目すべきは、そこに美術家、とりわけ新興美術運動を推進する若い作家たちが深く関与したことです。神原泰ら「アクション」のメンバーは、今和次郎を中心に結成された「バラック装飾社」に加わって、震災直後に誕生したバラックの装飾に腕をふるいました。さらに村山知義を中心とする「マヴォ」も建築装飾を活動の核に据えています。新興美術運動に内在する芸術と生活の一体化という理想が、このようなバラック装飾への参加を加速させたのでしょう。これは、彫刻家の斉藤素巌と日名子実三によって1926(大正15)年に結成された「構造社」が、彫刻と建築の総合を目的に掲げたことにも通じています。 十亀広太郎《御茶之水ニコライ堂》1924年 荻島安二《日本髪》1938年 撮影:大谷一郎 4. 都市を橋渡しする 小泉癸巳男《「昭和大東京百図絵」より 30.聖橋》1932年  関東大震災後まもなく、国は帝都復興事業を展開させました。都市に並んでいた仮設のバラックは、鉄筋コンクリートとガラスを用いたモダンな空間へと次々に生まれ変わります。特に橋の設計は、美しい景観が重視されており、都市の復興を象徴していました。  第4室では、この大変化を鋭く感じ取った当時の版画家たちの作品を紹介します。 この復興事業の代表的な橋に、清洲橋や勝鬨かちどき橋、聖ひじり橋が挙げられます。藤牧義夫のポスターは、独特な彫りで「震災復興の華」と呼ばれた清洲橋を描きました。御茶ノ水の聖橋は、小泉発巳男が穏やかな風景を描く一方、織田一磨は橋の下でポツンと人が佇む寂しげな一面を切りとっており、華やかなだけではない、多様な復興都市の表情を見ることが出来ます。1930(昭和5)年3月「帝都復興祭」の開催により、帝都復興事業は幕を閉じますが、この時期は、都市に居る人々にとって、橋だけではなく鉄道の開通やラジオの開局等、離れた場所と場所をつなぐ様々な「橋渡し」が可能となった時とも言えるでしょう。  また、「恩地孝四郎展」に合わせて、《「東京回顧図絵」のうち東京駅》も展示します。 織田一磨《「画集銀座 第一輯」より 銀座松屋より歌舞伎座(遠望)》1928年 藤牧義夫《鉄の橋》1933年 5. 人のいる街、いない街 長谷川利行《新宿風景》1937年 松本竣介《Y市の橋》1943年    この部屋には、1930-40年代、日本が日中戦争から太平洋戦争へと向かう時代に制作された作品が並んでいます。主に都市の情景を描くものです。これらは二つのグループに分けることができます。一つは人がいる情景。木村荘八《新宿駅》には無数の乗降客が描かれています。駅は人が集う場所の代表格。ゆえに望月晴朗《同志山忠の思い出》では、労働運動家が東京駅を舞台に選び、演説を行っています。もう一つは人のいない光景です。松本竣介の《ニコライ堂と聖橋》《Y市の橋》は、耳が不自由だった竣介の目に映った、戦時下の静かな都市の姿です。しかしそこには、この光景を見る竣介自身の存在が強く感じられます。村井正誠の《CITÉ 》《URBAIN》は、航空写真で真上から見た内モンゴルの寺院にヒントを得た作品。中村研一の戦争画《北九州上空野辺軍曹機の体当りB29二機を撃墜す》もまた、上空から都市を見下ろす視点が印象的です。地上には人があふれ、異なる主張をぶつけあいます。高みから見ると、人々は個性をなくし、小さく抽象的な点に過ぎなくなります。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋  6. 1950年代 復興とセメント(コンクリート)  1945(昭和20年)の敗戦後、荒廃した大地の中で、日本の復興が始まります。復興を推し進めていくために必要となったのが、鉄、石炭、電力、そしてセメントです(セメントに砂、砂利、水などを混ぜ凝固させるとコンクリートができます)。  占領期、基地などの建設に駐留軍が高品質なセメントを必要としたこともあって、日本のセメントの品質と生産力は向上していきます。そして1950年代に入ると、復興を象徴するかのようなコンクリートを使った建築が、日本各地に竣工します。代表的なものが、丹下健三(1913-2005)の設計による広島平和記念資料館(1955年)です。また谷口吉郎(1904-79)が秩父に設計したセメント工場は、1956(昭和31)年に日本建築学会賞を受賞しました。コンクリートはまた、個人住宅にも使われるようになります。美術作品でも、コンクリート(あるいはセメント)は新しい素材として注目されました。 7. 1960年代 高度経済成長と伝統の再考  1960年代は、日本にとって、高度経済成長期にあたります。この時期、産業構造の変化や新しいライフスタイルがもたらされる一方で、伝統的な建造物や価値観が失われていくという問題も生じました。川端康成(1899-1972)が日本の四季をテーマにして小説『古都』(1966年)を書いた背景には、60年代の大きな変化があったと言えます。  この時期の美術作品を見渡すと、民話や家紋を再解釈しようとするものや、日本画の特性を活かして抽象画をつくろうとした事例が見られるのは興味深いところです。建築の世界では、篠原一男(1925-2006)が「から傘の家」(1961年)で民家や民芸的要素を取り入れたり、菊竹清訓きよのり(1928-2011)が「出雲大社庁の舎」(1963)年で稲掛けをモチーフにしたりしています。その一方で、1960(昭和35)年の世界デザイン会議(東京)の企画運営をきっかけに生まれたグループ「メタボリズム」は、成長や増殖を前提とした建築や都市を提案しました。 8. 1970年代 公害・環境・閉じた空間  1950-60年代の日本では、高度経済成長に伴い、水俣病や四日市ぜんそくなど、深刻な公害が各地で発生しました。その対策として、1970(昭和45)年の「公害国会」でいわゆる14の法律が整備されます。翌年には環境庁(当時)が設立されました。1972(昭和47)年にはストックホルムで国連人間環境会議が開催されます。しかしその一方で、1970年には、日本初の光化学スモッグが東京で確認されます。また1973(昭和48)年に第一次オイルショックが起きると、日本では、経済不況から脱するために、再び発展を優先させる「空気」が支配的となります。  こうした環境下で生まれたのが、安藤忠雄(1941- )の「住吉の長屋」や伊東豊雄(1941- )の「中野本町の家」(ともに1976年)のような、外部に対して閉ざした住宅建築でした。そしてそうしたアイデアは、その内部に入れ子構造や歪みを取り入れることで、空間の多層化を目指しました。小さな住宅による、巨大な都市に対するせいいっぱいの抵抗だとも言えます。興味深いことに、様々な技術を用いる版画が歪んだ空間に興味を見せたのも、この70年代でした。 9. 転換期 1970年と2011年  1970(昭和45)年、「人類の進歩と調和」をテーマに大阪で日本万国博覧会が開催されました。この頃を境に、日本は、生産業を中心とした社会から高度消費社会へと転換していきます。その転換を見事に捉えていたのが他ならぬテレビCMで、1971(昭和46)年、コピーライターの藤岡和賀夫わかお(1927-2015)は、「モーレツからビューティフルへ」という名コピーを生み出しました。1980年代に入ると消費はもっと洗練されて、今度は「おいしい生活」というコピーが生まれます(コピーライターは糸井重里)。  そうした高度消費社会を見えないところで支え続けていたのが電力であり、日本ではとりわけ原子力発電だったそうした事実が露呈したのが、2011(平成23)年3月の福島第一原子力発電所事故でした。その2年後にChim↑Pomが発表した作品では、1960年代を代表する建築である丹下健三設計の「国立代々木競技場」(1964年)、1970年を象徴する岡本太郎による《太陽の塔》、そして1984(昭和59)年に開館した、東京電力のPR施設「旧電力館」が「背景」として登場します。 10. 日本画家、家にこだわる 山川秀峰《序の舞》1932年 上村松園《雪》1942年  家は画家にとって創作の場。ゆえに建てるとなれば、少なからぬこだわりをもって設計に関与したはずです。たとえば、鏑木清方。彼が1932(昭和7)年に吉田五十八いそや(1894-1974)に依頼した改築はこんな感じでした。「明治文化の趣をとゝめた洋室も、時の実用に適さないので、懇意にした吉田五十八さんに頼んで、筑波の見える二階や中二階を残して、応接間、玄関その他を改造した。大作をする場合使へるやうにと応接室の北側に広い窓を設けたり、作品を出すのに家の中を抜けず直接戸外へ運び出す設備も…」*。画家のこだわりの詰まった居宅や画室には、歴史に残る名建築となった例も、特異さで際立つ例もあります。ここ10室では、家に注目して日本画家をセレクトしてみました。作品と併せ、写真や資料をご覧いただきます。  また、手前のコーナーでは、昨年受贈した堂本尚郎の《1962-26》、《眼(双生)》の紹介に合わせ、印象、尚郎(印象の甥)、右美(尚郎の娘)の芸術家一族を特集しています。印象もまた自邸や美術館の設計に関わった日本画家のひとりでした。  *鏑木清方『続こしかたの記』中央公論美術出版、1967年 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで  *ギャラリー4 「ようこそ日本へ:1920-30年代のツーリズムとデザイン」展(1月9日~2月28日;2F、ギャラリー4) 11. 篠原一男「上原通りの住宅」  篠原一男(1925-2006)は数学者から建築に転じ、母校東京工業大学の教授を長く務めた建築家です。住宅の設計を多くてがけた篠原は、『住宅論』という著書の中で、「住宅は芸術である」と記しています。  篠原の代表作「上原通りの住宅」の施主は写真家大辻清司。他にも画家の中村正義や野見山暁治、詩人の谷川俊太郎など、篠原は芸術家の住居や別荘を多く設計しています。かつて浅間山麓の別荘(「土間の家」1963年)を依頼したこともあった大辻は、1975(昭和50)年、東京の自宅の建替えにあたって、再び篠原を指名しました。  当時『アサヒカメラ』誌上に連載していた「大辻清司実験室」の最終回で、自宅の解体を記録した大辻は、翌年、竣工した新居の写真も同誌に発表します。篠原は公共建築ではない住宅が社会的な意味を持つために、写真の役割を重視していました。室内を斜めに走るコンクリートの柱(方杖)が特徴的な「上原通りの住宅」の空間の特性を、大辻のレンズは見事にとらえています。 12. 1970年代以降 止まらない発展の中で 松本竣介《建物》1948年  1970年代の閉じた建築の中には、ユーモアをもとうとしたケースもありました。また、閉じた空間ならではの抽象性を獲得しようとするケースもありました。  80年代に入り趣味が洗練化すると、建築では、それまでみすぼらしいと思われていたバラックや、「冷たい」と思われていた工業的な素材を、むしろ肯定しようとする動きが見られるようになります。それまで醜いと思われていた様式の混在も、時代を、あるいは人間の本性をあらわすものとして、受け入れられるようになります。  80年代から90年にかけては、技術の発展を活かして、新しい美的感覚の、軽やかさが追求されたりもしました。そうした止まらない発展の中で、単なる回顧趣味とは違う原点回帰を目指す美術家や建築家も登場するようになります。  そして、1995(平成7)年に関西で、2011(平成23)年に東北で、大きな震災が起こりました。価値観の更新を迫る自然災害を受けて、建築家や美術家の表現も大きく変容していきます。 イベント キュレータートーク 恩地孝四郎と比べながら大正の美術を見る 2016年1月29日(金)  担当研究員:大谷省吾 18:00-19:00 所蔵品ギャラリー 4階エレベーター前集合 五感と絵画 2016年2月26日(金)  担当研究員:中林和雄 18:00-19:00 所蔵品ギャラリー 4階ハイライトコーナー *申込不要、要観覧券 MOMATガイドスタッフによる所蔵品ガイド 休館日を除く毎日 2015年12月22日(火)~2016年2月28日(日)(1月30日(土)、2月14日(日)は13:00から実施します。) 14:00-15:00 所蔵品ギャラリー(1Fエントランス集合) 所蔵品ギャラリーでは毎日、作品解説が行われています。当館のボランティア「MOMATガイドスタッフ」が、参加者のみなさまと会場をまわり、数点の作品を一緒に鑑賞しながら、作品についての理解を深められるようにお手伝いします。作品とテーマは、ガイド前に1階エントランスに掲示されます。約40名のガイドスタッフそれぞれ、作品とテーマが異なりますので、何度参加されてもお楽しみいただけます。 *「MOMATガイドスタッフ」のページもあわせてご覧ください。*「教育普及レポート」でも様子を写真付きで詳しく紹介しています。 研究員による所蔵品ガイド 会期最初の土曜日は研究員による所蔵品ガイド 2015年12月26日(土) 14:00-15:00 ※いずれも参加無料(要観覧券)/申込不要 MOMATガイドスタッフによるハイライト・ツアー 2016年1月3日(日)、2月7日(日) 11:00-12:00 所蔵品ギャラリー(4Fエレベーター前ホール集合) 近代日本の美術の流れをたどりつつ、所蔵作品展「MOMATコレクション」の見どころを押さえたい方に。MOMATガイドスタッフが、参加者の皆様とともに4階から2階までをまわり、代表的な所蔵作品を、やさしく解説します。 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F~2F) 2015年12月22日(火)~2016年2月28日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)※入館時間は閉館30分前まで 月曜日[ただし、1月11日(月・祝)は開館]、1月12日(火)、および年末年始(12月28日~2016年1月1日) 一般 430円(220円)大学生130円(70円)※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。※お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご覧いただけます。※本展の観覧料で、当日に限り、「ようこそ日本へ:1920-30年代のツーリズムとデザイン」展(1月9日~2月28日;2F、ギャラリー4)もご観覧いただけます。 1月2日(土)、1月3日(日)、2月7日(日) 東京国立近代美術館

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2016-1 所蔵作品展 MOMATコレクション 

2016年5月24日-8月7日の所蔵作品展のみどころ MOMATコレクションにようこそ! 今期のみどころをご紹介します。まず夏にふさわしい作品として、4階1室「ハイライト」では、土田麦僊の代表作《湯女ゆな》(重要文化財)と、鏑木清方の涼やかな《墨田河舟遊》がみなさんをお迎えします。そして季節の情緒を堪能したら、個々の作品の表現にもご注目ください。たとえば4階2室では光について、3階10室では雨や大気について、画家たちがどのような工夫をしているかを探っていくと、より深く作品の魅力を感じとることができるでしょう。 ところで当館は昨年、戦中・戦後に活躍した油彩画家、松本竣介の作品を11点収蔵しました。以前から所蔵している作品とあわせ、3階6室と2階ギャラリー4で紹介します。 ギャラリー4はまた、「奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~」と題した小企画です。アーティストの視点を通して、作品の新たな魅力が見えてくることでしょう。 そして1階で開催の「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」(6月7日-8月7日)にあわせ、2階12室では吉増と関わりの深い彫刻家、若林奮の作品をご紹介します。 今期も盛りだくさんのMOMATコレクション。どうぞごゆっくりお楽しみください。 出品作品リスト 展示内容、開館日・開館時間の変更の可能性がございます。詳細はハローダイヤル(03-5777-8600)にてご確認願います。原則として各室ごとに国内作家(姓)50音順、外国人作家(姓)アルファベット順、同一作家内は、ほぼ作品の制作年順。Please note that the exhibits and the exhibition schedule are subject to change without previous notice. For up-to-date information, please kindly check our website. 展示場所(Shown on/at;Room No.)重文(Important Cultural Property)音声ガイド(Audio Guide)作家名題名制作年(Year of Production; c.=~年頃)技法・支持体収蔵経緯、寄贈、寄託(Mode of acquisition; Long term loan) Name of the ArtistTitle (in English)Material (technique, support)4F (Fourth floor)1室 0062靉光眼のある風景1938油彩・キャンバス購入AI-MITSULandscape with an Eyeoil on canvas1室 0019鏑木清方墨田河舟遊1914絹本彩色文部省管理換KABURAKI, KiyokataBoating-Excursion on the Sumida Rivercolor on silk1室◎0020岸田劉生道路と土手と塀(切通之写生)1915油彩・キャンバス文化庁管理換KISHIDA, RyuseiRoad Cut through a Hilloil on canvas1室 0023岸田劉生麗子肖像(麗子五歳之像)1918油彩・キャンバス購入KISHIDA, RyuseiReiko, Five Years Oldoil on canvas1室  草間彌生残骸のアキュミレイション(離人カーテンの囚人)1950油彩、エナメル・麻布(種袋)購入KUSAMA, YayoiAccumulation of the Corpses (Prisoner Surrounded by the Curtain of Depersonalization)oil and enamel on seed sack1室 39佐伯祐三ガス灯と広告1927油彩・キャンバス文化庁管理換SAEKI, YuzoGas Lamp and Advertisementsoil on canvas1室  辰野登恵子Work 84-P-11984油彩・キャンバス購入TATSUNO, ToekoWork 84-P-1oil on canvas1室  田中敦子作品 66 – SA1966ビニール樹脂・キャンバス購入TANAKA, AtsukoWork 66 – SAvinyl resins on canvas1室◎26土田麦僊湯女(ゆな)1918絹本彩色文化庁管理換TSUCHIDA, BakusenServing Girl in a Spacolor on silk1室  奈良美智Harmless Kitty1994アクリリック・綿布購入NARA, YoshitomoHarmless Kittyacrylic on cotton1室◎17萬鉄五郎裸体美人1912油彩・キャンバス八木正治氏寄贈YOROZU, TetsugoroNude Beautyoil on canvas1室  ジョルジュ・ブラック女のトルソ1910-11油彩・キャンバス購入Georges BraqueFemale Torsooil on canvas1室  ポール・セザンヌ大きな花束c.1892-95油彩・キャンバス購入Paul CézanneGrand Bouquet of Flowersoil on canvas2室  赤城泰舒白い砂1912水彩、鉛筆・紙赤城輝子氏寄贈AKAGI, YasunobuWhite Sandwatercolor and pencil on paper2室  大久保作次郎三月の日1917油彩・キャンバス大久保婦久子氏寄贈OKUBO, SakujiroA Day in Marchoil on canvas2室  太田喜二郎田植1916油彩・キャンバス太田菊枝氏寄贈OTA, KijiroRice-Plantingoil on canvas2室  川端龍子慈悲光礼讃(朝・夕)1918絹本彩色文化庁管理換KAWABATA, RyushiDivine Light of Love: Morning, Eveningcolor on silk2室 34徳岡神泉蓮1925絹本彩色徳岡房子氏寄贈TOKUOKA, ShinsenLotuscolor on silk2室  戸張孤雁水面を眺める女1914ブロンズ購入TOBARI, KoganWoman Gazing at the Surface of the Waterbronze2室  戸張孤雁伊豆山の海大正時代紙本彩色山本孝氏寄贈TOBARI, KoganSea of Izusancolor on paper2室  中沢弘光夏1907油彩・キャンバス文部省管理換NAKAZAWA, HiromitsuSummeroil on canvas2室  中沢弘光まひる1910油彩・キャンバス文部省管理換NAKAZAWA, HiromitsuMiddayoil on canvas3室  荻原守衛文覚1908ブロンズ購入OGIWARA, MoriePriest Mongakubronze3室 12荻原守衛女1910ブロンズ文部省管理換OGIWARA, MorieWomanbronze3室  中原悌二郎若きカフカス人1919ブロンズ購入NAKAHARA, TeijiroYoung Caucasianbronze3室  中村彝自画像c.1912油彩・キャンバス寄託NAKAMURA, TsuneSelf-Portraitoil on canvas3室  中村彝田中館博士の肖像1916油彩・キャンバス田中館美稲氏寄贈NAKAMURA, TsunePortrait of Dr.Tanakadateoil on canvas3室  中村彝静物1917油彩・キャンバス寄託NAKAMURA, TsuneStill Lifeoil on canvas3室◎29中村彝エロシェンコ氏の像1920油彩・キャンバス大里一太郎氏寄贈NAKAMURA, TsunePortrait of Vasilii Yaroshenkooil on canvas3室  柳敬助白シャツの男1914油彩・キャンバス購入YANAGI, KeisukeMan in a White Shirtoil on canvas4室  荻原守衛坑夫1907ブロンズ購入OGIWARA, MorieMinerbronze4室  荻原守衛女の胴1907ブロンズ購入OGIWARA, MorieTorso of a Womanbronze4室 25高村光太郎手c.1918ブロンズ購入TAKAMURA, KotaroHandbronze4室  戸張孤雁唱える女c.1914ブロンズ購入TOBARI, KoganWoman Chanting Prayersbronze4室  戸張孤雁曇り1917ブロンズ購入TOBARI, KoganCloudinessbronze4室  戸張孤雁煌めく嫉妬1924ブロンズ購入TOBARI, KoganGlittering Jealousybronze4室  オーギュスト・ロダントルソー制作年不詳ブロンズ岩波茂雄氏旧蔵、岩波雄二郎氏遺贈Auguste RodinTorsobronze5室  伊藤廉パン1927油彩・キャンバス作者寄贈ITO, RenBreadoil on canvas5室  伊藤廉リューマチの労働者1930油彩・キャンバス作者寄贈ITO, RenRheumatoid Laboureroil on canvas5室  伊原宇三郎室内群像1928-29油彩・キャンバス作者寄贈IHARA, UsaburoGroup in a Roomoil on canvas5室  伊原宇三郎バーモウビルマ国家代表像1943油彩・キャンバス無期限貸与IHARA, UsaburoPortrait of Ba Maw, Burmese Premieroil on canvas5室  梅原龍三郎桜島(青)1935油彩・キャンバス川口松太郎氏寄贈UMEHARA, RyuzaburoMt. Sakurajima (Blue)oil on canvas5室 59梅原龍三郎北京秋天1942油彩、岩絵具・紙川口松太郎氏寄贈UMEHARA, RyuzaburoAutumn in Beijingoil and Japanese pigment on paper5室  梅原龍三郎姑娘とチューリップ1942油彩、岩絵具・紙作者寄贈UMEHARA, RyuzaburoChinese Girl and Tulipoil and Japanese pigment on paper5室  梅原龍三郎噴煙1950-53デトランプ・紙川口松太郎氏寄贈UMEHARA, RyuzaburoVolcano Mt. Asama Eruptingdetrempe on paper5室  梅原龍三郎葬壇1977油彩・キャンバス城下るり子氏遺贈UMEHARA, RyuzaburoFuneral Altaroil on canvas5室 14藤島武二うつつ1913油彩・キャンバス購入FUJISHIMA, TakejiHalf Dreamingoil on canvas5室  藤島武二アルチショ1917油彩・キャンバス購入FUJISHIMA, TakejiArtichokeoil on canvas5室  藤島武二港の朝陽1934油彩・キャンバス東京国立博物館管理換FUJISHIMA, TakejiSunrise at a Harboroil on canvas5室  藤島武二麻姑献壽(まこけんじゅ)1937油彩・キャンバス武廣恭子氏寄贈FUJISHIMA, TakejiMagu, a Nymph in an Ancient Chinese Legendoil on canvas5室  安井曽太郎黄色い甕1912油彩・キャンバス購入YASUI, SotaroYellow Flower Vaseoil on canvas5室 51安井曽太郎奥入瀬(おいらせ)の溪流1933油彩・キャンバス文化庁管理換YASUI, SotaroOirase Streamoil on canvas5室 52安井曽太郎金蓉(きんよう)1934油彩・キャンバス購入YASUI, SotaroPortrait of Chin-Jungoil on canvas5室  安井曽太郎安倍能成(よししげ)像1944油彩・キャンバス安倍恭子氏寄贈YASUI, SotaroPortrait of Mr. Abe Yoshishigeoil on canvas3F (Third floor)6室  藤田嗣治哈爾哈(はるは)河畔之戦闘1941油彩・キャンバス無期限貸与FUJITA, TsuguharuBattle on the Banks of the Khalkha, Nomonhanoil on canvas6室  松本竣介山王の街1933油彩・板購入MATSUMOTO, ShunsukeThe Town of Sannooil on board6室  松本竣介黒い花1940油彩・板購入MATSUMOTO, ShunsukeBlack Flowersoil on board6室  松本竣介N駅近く1940油彩・キャンバス購入MATSUMOTO, ShunsukeScene near N Stationoil on canvas6室  松本竣介女の顔c.1946インク・紙購入MATSUMOTO, ShunsukeHead of a Womanink on paper6室  松本竣介裸婦1947油彩・キャンバス購入MATSUMOTO, ShunsukeNudeoil on canvas6室  松本竣介ニコライ堂付近c.1947油彩・キャンバス購入MATSUMOTO, ShunsukeNear Nikolai Cathedraloil on canvas6室  松本竣介習作(陸橋)c.1947油彩・キャンバス購入MATSUMOTO, ShunsukeStudy (Bridge over the Roadway)oil on canvas6室  松本竣介建物(茶)1948墨・紙購入MATSUMOTO, ShunsukeBuilding (Brown)sumi on paper6室  松本竣介建物1948油彩・板購入MATSUMOTO, ShunsukeBuildingoil on board6室  松本竣介建物c.1948鉛筆・紙購入MATSUMOTO, ShunsukeBuildingpencil on paper6室  宮本三郎南苑攻撃図1941油彩・キャンバス無期限貸与MIYAMOTO, SaburoAttack on Nanyuan, Beijingoil on canvas7室  海老原喜之助姉妹ねむる1927油彩・キャンバス塩沢沙河氏寄贈EBIHARA, KinosukeSleeping Sistersoil on canvas7室  海老原喜之助ゲレンデ1930油彩・キャンバス塩沢沙河氏寄贈EBIHARA, KinosukeSkiing Groundoil on canvas7室  海老原喜之助群がる雀c.1935油彩・キャンバス購入EBIHARA, KinosukeFlock of Sparrowsoil on canvas7室  海老原喜之助殉教者1951油彩・キャンバス東京国立博物館管理換EBIHARA, KinosukeMartyroil on canvas7室  海老原喜之助雨の日1963油彩・キャンバス購入EBIHARA, KinosukeRainy Dayoil on canvas7室  鳥海青児畑1953油彩・キャンバス購入CHOKAI, SeijiFieldsoil on canvas7室  鳥海青児石だたみ1961油彩・キャンバス購入CHOKAI, SeijiStone Pavementoil on canvas7室  ジャン・デュビュッフェ 土星の風景1952油彩・キャンバス盛田良子氏寄贈Jean DubuffetSaturian Landscapeoil on canvas7室  ジャン・デュビュッフェ 草の茂る壁際1956油彩・キャンバス(アサンブラージュ)購入Jean DubuffetThe Foot of the Grass-grown Walloil on canvas (assemblage)8室  北代省三モビール・オブジェ(回転する面による構成)1953アルミニウム、ジュラルミン、鉄北代芳江氏寄贈KITADAI, ShozoMobile Object (Composition of Rotating Surfaces)aluminum, duralumin and steel8室  北代省三自動車についての美学-21958ゼラチン・シルバー・プリント寄託KITADAI, ShozoAesthetics About Cars 2 gelatin silver print8室  北代省三自動車についての美学-31958ゼラチン・シルバー・プリント寄託KITADAI, ShozoAesthetics About Cars 3 gelatin silver print8室  北代省三自動車についての美学-41958ゼラチン・シルバー・プリント寄託KITADAI, ShozoAesthetics About Cars 4 gelatin silver print8室  北代省三・大辻清司『APN』ポートフォリオより (4)1953-54(2003 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入KITADAI, Shozo / OHTSUJI, KiyojiFrom APN portfolio (4)gelatin silver print8室  北代省三・大辻清司『APN』ポートフォリオより (6)1953-54(2003 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入KITADAI, Shozo / OHTSUJI, KiyojiFrom APN portfolio (6)gelatin silver print8室  北代省三・大辻清司『APN』ポートフォリオより (8)1953-54(2003 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入KITADAI, Shozo / OHTSUJI, KiyojiFrom APN portfolio (8)gelatin silver print8室  山口勝弘・大辻清司『APN』ポートフォリオより (6)1953-54(2002 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入YAMAGUCHI, Katsuhiro / OHTSUJI, KiyojiFrom APN portfolio (6)gelatin silver print8室  山口勝弘・大辻清司『APN』ポートフォリオより (10)1953-54(2002 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入YAMAGUCHI, Katsuhiro / OHTSUJI, KiyojiFrom APN portfolio (10)gelatin silver print8室  駒井哲郎束の間の幻影1951銅版購入KOMAI, TetsuroMomentary Illusionaquatint8室  駒井哲郎夜の森1958銅版購入KOMAI, TetsuroForest at Nightaquatint8室  駒井哲郎131959銅版作者寄贈KOMAI, Tetsuro13aquatint and etching8室  山口勝弘ヴィトリーヌ No.47(完全分析方法による風景画)1955油彩、水彩・紙、ガラス、木購入YAMAGUCHI, KatsuhiroVitrine No.47 (Landscape Analyzed by a Perfect Method)oil, water color, paper, glass and wood8室  アレクサンダー・カルダーモンスターc.1939金属板、針金 、塗料購入Alexander CalderThe Monstersheet metal, steel wire and paint8室  アーシル・ゴーキー 無題1940s鉛筆・紙購入Arshile GorkyUntitledpencil on paper8室  アーシル・ゴーキー 無題c.1945鉛筆、オイルパステル・紙寄託Arshile GorkyUntitled drawingpencil and crayon on paper8室  アーシル・ゴーキー 「十字架の木」のための習作c.1946インク、鉛筆・紙購入Arshile GorkyStudy for Tree of the Cross (Khatchdzar)ink and pencil on paper8室 43ワシリー・カンディンスキー全体1940油彩・キャンバス購入Wassily KandinskyThe Wholeoil on canvas8室 38パウル・クレー花ひらく木をめぐる抽象1925油彩・厚紙購入Paul KleeAbstraction with Reference to a Flowering Treeoil on carton8室  パウル・クレー花のテラス1937油彩・綿布購入Paul KleeFlower Terraceoil on cotton canvas8室  ハンス・リヒター色のオーケストレーション1923油彩・キャンバス作者遺贈Hans RichterOrchestration of Coloroil on canvas9室  大辻清司「大辻清司ポートフォリオ」より 日が暮れる1975(1997 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入OHTSUJI, KiyojiAt Dusk from Kiyoji Ohtsuji Portfoliogelatin silver print, 2 prints9室  白岡順ベルサイユ宮殿、フランス、1991年2月12日1991ゼラチン・シルバー・プリント作者寄贈SHIRAOKA, JunVersailles, France, February 12, 1991gelatin silver print9室  白岡順東京、青山、1991年4月10日1991ゼラチン・シルバー・プリント作者寄贈SHIRAOKA, JunAoyama, Tokyo, April 10, 1991gelatin silver print9室  白岡順愛媛、土居、1991年8月16日1991ゼラチン・シルバー・プリント購入SHIRAOKA, JunDoi, Ehime, August 16, 1991gelatin silver print9室  白岡順フランス、グルノーブル、1991年10月1日1991ゼラチン・シルバー・プリント購入SHIRAOKA, JunGrenoble, France, October 1, 1991gelatin silver print9室  白岡順パリ、ピカソ美術館、1992年6月25日1992ゼラチン・シルバー・プリント購入SHIRAOKA, JunMusee Picasso, Paris, June 25, 1992gelatin silver print9室  高梨豊「町」より 三田・芝 港区芝五ノ三一ノ一 三分間写真1976-77(2008 print)タイプCプリント購入TAKANASHI, YutakaMita, Shiba: 3 minutes photo booth, 5-31-1 Shiba, Minato-ku from Machitype C print9室  奈良原一高「王国」より 沈黙の園 1958(1977 print)ゼラチン・シルバー・プリント株式会社ニコン寄贈NARAHARA, IkkoGarden of Silence from Domainsgelatin silver print9室  奈良原一高「王国」より 沈黙の園 1958ゼラチン・シルバー・プリント株式会社ニコン寄贈NARAHARA, IkkoGarden of Silence from Domainsgelatin silver print9室  古屋誠一「クリスティーネの肖像」より ミッターラスニッツ 19801980(1997 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入FURUYA, SeiichiMitterlassnitz 1980 from Portrait of Christinegelatin silver print9室  安井仲治「安井仲治ポートフォリオ」より 流氓ユダヤ 窓1941(2010 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入YASUI, NakajiWondering Jews: Window from Nakaji Yasui Portfoliogelatin silver print9室  ハリー・キャラハンエレノアとバーバラ、シカゴ、19541954ゼラチン・シルバー・プリント購入Harry CallahanEleanor and Barbara, Chicago, 1954gelatin silver print9室  ロバート・フランクニューヨーク, 19481948ゼラチン・シルバー・プリント購入Robert FrankNYC, 1948gelatin silver print9室  リー・フリードランダーニューオーリンズ1968ゼラチン・シルバー・プリント谷口昌良氏寄贈・空蓮房コレクションLee Friedlander New Orleansgelatin silver print9室  フローランス・アンリ『フローランス・アンリ・ポートフォリオ』より パリの窓1929(1974 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Florence HenriWindow, Paris from the portfolio Florence Henrigelatin silver print9室  ウィリアム・クラインホームズ医療用品、ニューヨーク1955ゼラチン・シルバー・プリント購入William Klein Holmes Sickroom, New Yorkgelatin silver print9室  ジョセフ・クーデルカ 「亡命者たち」よりウェールズ1975(1990 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Josef Koudelka Wales from Exilesgelatin silver print9室  ヤロスラフ・レスレル天窓1923(2001 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Jaroslav RösslerSkylightgelatin silver print9室  アルフレッド・スティーグリッツ雪の積もった鶏小屋の窓1923ゼラチン・シルバー・プリントジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzChicken House Window with Snowgelatin silver print9室  ゲリー・ウィノグランドポートフォリオ「Fifteen Photographs」より テキサス州サンマルコス1964(1974 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Garry WinograndSan Marcos, Texas from Fifteen Photographsgelatin silver print10室  伊東深水神立前1920木版(多色)購入ITO, ShinsuiBefore a Thunderstormcolor woodcut10室  伊東深水大島三原山の外輪1921木版(多色)購入ITO, ShinsuiThe Crater Rim of Mt. Miharayama, Oshima Islandcolor woodcut10室  上村松篁双鳩(そうきゅう)1942絹本彩色東京国立博物館管理換UEMURA, ShokoA Couple of Dovescolor on silk10室  小野竹喬池1967絹本彩色作者寄贈ONO, ChikkyoPondcolor on silk10室  堅山南風白雨1951紙本彩色文部省管理換KATAYAMA, NampuShowercolor on paper10室  河合健二霧雨1947絹本彩色文部省管理換KAWAI, KenjiMisty Raincolor on silk10室  川瀬巴水「旅みやげ 第一集」より 十和田湖 千丈幕1919木版(多色)購入KAWASE, HasuiThe Senjomaku Rock Wall from Scenes from Travels Icolor woodcut10室  川瀬巴水「東京十二題」より 駒形河岸1919木版購入KAWASE, HasuiBy the Sumida River Around Komagata from Twelve Tokyo Scenescolor woodcut10室  川瀬巴水「旅みやげ 第三集」より 周防 錦帯橋1924木版(多色)購入KAWASE, HasuiKintaikyo Bridge, Suo from Scenes from Travels IIIcolor woodcut10室  川端龍子新樹の曲1932絹本彩色川端捷良氏遺贈KAWABATA, RyushiSong of Newly Green Treescolor on silk10室  菊池契月麦挋(むぎふるい)1937絹本彩色菊池一雄氏寄贈KIKUCHI, KeigetsuWinnowing Wheatcolor on silk10室  北野恒富戯れ1929絹本彩色購入KITANO, TsunetomiFor Funcolor on silk10室  小泉癸巳男「昭和大東京百図絵」より 15.関口・大滝1931木版(多色)購入KOIZUMI, KishioWaterfall at Sekiguchi (No.15 of One Hundred Scenes from Tokyo Metropolis in the Showa Period)color woodcut10室  児玉希望仏蘭西山水絵巻(山)1958絹本墨画作者寄贈KODAMA, KiboScrolls of Landscape in France: Mountainsumi on silk10室  竹内栖鳳雨霽(あまばれ)1907絹本墨画文部省管理換TAKEUCHI, SeihoAfter a Showersumi on silk10室  徳岡神泉菖蒲1939絹本彩色文部省管理換TOKUOKA, ShinsenIrisescolor on silk10室  中村岳陵気球揚る1950紙本彩色文部省管理換NAKAMURA, GakuryoRising Ballooncolor on paper10室  中村岳陵孫1951紙本彩色文部省管理換NAKAMURA, GakuryoGrandsoncolor on paper10室  中村貞以爽凉1956絹本彩色購入NAKAMURA, TeiiCool and Refreshingcolor on silk10室  橋本雅邦牧童c.1899絹本彩色寄贈HASHIMOTO, GahoA Cowboycolor on silk10室 66福田平八郎雨1953紙本彩色購入FUKUDA, HeihachiroRaincolor on paper3F、EVホール  柳原義達犬の唄1961ブロンズ作者寄贈YANAGIHARA, YoshitatsuSong of the Dogbronze3F、EVホール  柳原義達道標(風と鴉)1966ブロンズ作者寄贈YANAGIHARA, YoshitatsuMilestone (Wind and Crow)bronze3F、EVホール  マリノ・マリーニ小さな裸婦1943ブロンズ作者寄贈Marino MariniSmall Nudebronze2F (Second floor)11室  勝又公仁彦Skyline 1005312004タイプCプリント購入KATSUMATA, KunihikoSkyline 100531type C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 千葉2000タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoChiba from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 秩父 埼玉2000タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoChichibu, Saitama from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 建物 千葉2000タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoA Building, Chiba from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 道 青森2001タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoA Path, Aomori from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より ブロック塀 千葉2001タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoA Concrete Wall, Chiba from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 海 青森2001タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoThe Sea, Aomori from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 橋 東京2001タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoA Bridge, Tokyo from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 橋 徳島2001タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoA Bridge, Tokushima from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 愛媛2001タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoEhime from The Sign of Lifetype C print11室 82三木富雄EAR1965アルミニウム購入MIKI, TomioEARaluminum11室  三木富雄EAR NO.Y-81972アルミニウム購入MIKI, TomioEAR No.Y-8aluminum11室  ロバート・アダムズコロラド州デンバー、ブロードウェイ1974ゼラチン・シルバー・プリント谷口昌良氏寄贈・空蓮房コレクションRobert Adams Broadway, Denver, Coloradogelatin silver print11室  ロバート・アダムズ夏の夜 51982-85ゼラチン・シルバー・プリント谷口昌良氏寄贈・空蓮房コレクションRobert Adams Summer Nights 5gelatin silver print11室  ロバート・アダムズカリフォルニア州レッドランズ、州間高速道路10号線脇1983ゼラチン・シルバー・プリント谷口昌良氏寄贈・空蓮房コレクションRobert Adams Next to Interstate 10, Redlands, Californiagelatin silver print11室  ロバート・アダムズコロラド州ボールダー郡、コットンウッドの葉1988ゼラチン・シルバー・プリント谷口昌良氏寄贈・空蓮房コレクションRobert Adams Cottonwood Leaves, Boulder County, Coloradogelatin silver print11室  トーマス・シュトゥルートフェルディナント=フォン=シール通り、デッサウ1991ゼラチン・シルバー・プリント購入Thomas Struth FERDINAND-VON-SCHILL-STRASSE, DESSAUgelatin silver print11室  トーマス・シュトゥルートザルツマン通り、ライプツィヒ1991ゼラチン・シルバー・プリント購入Thomas Struth SALZMANNSTRASSE, LEIPZIGgelatin silver print11室  トーマス・シュトゥルートゾフィー教区I、ハンブルガー大通り、東ベルリン1992ゼラチン・シルバー・プリント購入Thomas Struth SOPHIENGEMEINDE I, GROSSE HAMBURGERSTRASSE, BERLIN OSTgelatin silver print11室  トーマス・シュトゥルートベルリン大聖堂 (アム・クプファーグラーベン通りより)、東ベルリン1992ゼラチン・シルバー・プリント購入Thomas Struth BERLINER DOM (AM KUPFERGRABEN), BERLIN OSTgelatin silver print12室  多和圭三無題1991鋼鉄購入TAWA, KeizoUntitledsteel12室  土谷武開放 I1997鋼鉄購入TSUCHITANI, TakeshiOpenness Isteel12室  村岡三郎熔断―1380°C×11000mm1986鋼鉄購入MURAOKA, SaburoA Torch Cutting–1380°C×11000mmsteel12室  若林奮素描(64-68)1964墨・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(64-68)sumi on paper12室  若林奮素描(64-72)1964インク・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(64-72)ink on paper12室  若林奮素描(65-3)1965インク、水彩作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(65-3)ink and watercolor on paper12室  若林奮素描(65-6)1965鉛筆、墨、水彩作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(65-6)pencil and sumi on paper12室  若林奮素描(66-22)1966墨、水彩・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(66-22)sumi and watercolor on paper12室  若林奮素描(66-37)1966鉛筆・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(66-37)pencil on paper12室  若林奮素描(66-41)1966墨、水彩・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(66-41)sumi and watercolor on paper12室  若林奮素描(66-71)1966墨、水彩・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(66-71)sumi and watercolor on paper12室  若林奮北方金属1966鋼鉄購入WAKABAYASHI, IsamuNorthern Metalsteel12室  若林奮素描(67-67)1967インク、墨・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(67-67)ink and sumi on paper12室  若林奮素描(67-100)1967インク・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(67-100)ink on paper12室  若林奮素描(68-31)1968墨、水彩・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(68-31)sumi and watercolor on paper12室  若林奮素描(68-39)1968墨、水彩・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(68-39)sumi and watercolor on paper12室  若林奮2.5mの犬1968鋼鉄購入WAKABAYASHI, IsamuDog 2.5 Meters Widesteel12室  若林奮不透明・低空1969鉛、紙、木、鋼鉄購入WAKABAYASHI, IsamuOpacity, Low Altitudelead, paper, wood and steel12室  ブルース・ナウマン コーナーで跳ねる No.11968ヴィデオ(デジタル・ベータカムに変換)、モノクロ、サウンド、60分00秒購入Bruce NaumanBouncing in the Corner No.1video, b&w, sound, 60’00”12室  ブルース・ナウマン 壁と床での姿勢1968ヴィデオ モノクロ サウンド 60分購入Bruce NaumanWall-Floor Positionsvideo, b&w, sound, 60’00”2F、EVホール  田中功起一つのプロジェクト、七つの箱と行為、美術館にて2012HDヴィデオ カラー サウンド 13分33秒、段ボール、椅子他購入TANAKA, KokiA Project, Seven Boxes and Movements at the MuseumHD video, color, sound, 13’33”. chairs and cardoboard boxes, etc.2Fテラス 90アントニー・ゴームリー反映/思索2001鋳鉄購入Antony GormleyReflectioncast iron2Fテラス  ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道百三十六号線から見る雨の松崎港2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieMatsuzaki Bay in the Rain from Route 136. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス  ジュリアン・オピー「日本八景」より 真鶴半島の上の月2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieMoon Over Manazuru Peninsula. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス  ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道三百号線からみる本栖湖の富士山2007映像インスタレーション(液晶モニター1台、コンピューター)購入Julian OpieView of Lake Motosu and Mount Fuji from Route 300. From Eight Views of Japan.single 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス  ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道五十二号線から南部橋をのぞむ2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieView of Nambu Bridge from Route 52. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film屋外彫刻 Outdoor Sculptures本館前庭  多田美波Chiaroscuro1979ステンレススチール、硬質ガラス購入TADA, MinamiChiaroscurostainless steel and hard glass本館屋外  木村賢太郎七つの祈り1969石購入KIMURA, KentaroSeven Prayersstone本館屋外  マリノ・マリーニあるイメージの構想1969-70ブロンズ文化庁管理換Marino MariniThe Idea of an Imagebronze本館屋外 84イサム・ノグチ門1969鋼鉄、彩色購入Isamu NoguchiGatepainted steel 今会期に展示される重要文化財指定作品 土田麦僊 《湯女(ゆな)》 1918年 重要文化財 ■今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 萬鉄五郎《裸体美人》(1912年)岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》(1915年)土田麦僊《湯女ゆな》(1918年)  中村彝《エロシェンコ氏の像》(1920年) ※予告なしに展示内容が変更になる場合もありますので、詳細は出品リストでご確認ください。 萬鉄五郎《裸体美人》 1912年 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年 展覧会構成 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムをご利用いただけます。 1室 ハイライト 土田麦僊 《湯女(ゆな)》 1918年 重要文化財 3,000㎡に200点以上が並ぶ――この贅沢さがMOMATコレクションの売りです。しかし近年、お客さまから、「たくさんあり過ぎてどれを見ればいいのかわからない!」「短時間で有名な作品だけさっと見たい!」という声をいただくことが増えました。そこで、重要文化財を中心にコレクションの精華をお楽しみいただける「ハイライト」のコーナーを設けることにしました。壁は作品を美しく際立たせる濃紺、床はガラスケースの映り込みをなくし、作品だけに集中していただけるよう、艶消しの黒を選んでいます。 今期は、賑やかな舟遊びの情景を描いた鏑木清方《墨田河舟遊》と人間と植物の生命力が競い合う土田麦僊《湯女ゆな》、初夏から盛夏にふさわしい2点の屏風からスタートです。油彩では、20世紀の美術に多大な影響を与えたポール・セザンヌとジョルジュ・ブラックの海外作家を先頭に、萬鉄五郎、岸田劉生の重要文化財が続き、ハイライトの戦後篇として草間彌生、田中敦子、辰野登恵子、奈良美智が登場します。 ポール・セザンヌ《大きな花束》1892-95年頃 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 2室 光のかがやき 川端龍子《慈悲光礼讃(朝・夕)》1918年 ⒸMinami Kawabata & Ryuta Kawabata 2016/JAA1600076 いよいよ季節は夏本番。山、川、海が太陽の光をいっぱい浴びながら輝きを放つ時期になりました。明治・大正期の画家たちは、そんな風景を多く描き上げました。  中沢弘光《夏》の婦人は、照りつける太陽の下で顔を上げています。この絵画のシチュエーション、実は写生をするときには不利な逆光で描かれています。そんななかで中沢はこの絵を、青色を基調とした清涼感漂う女性像へと見事にまとめているのです。  日本画では川端龍子が光を浴びて平和に息づく地上の生き物を表し、徳岡神泉は、早朝の雨の中でかがやく蓮の露を見せています。戸張孤雁 《水面を眺める女》は、まるで水面に反射する自身の顔を見つめているかのよう。それぞれの作家が風景を創り出す際、どのような光の向きを意識したか、頭の中でシミュレーションをしながらご覧ください。 中沢弘光《夏》1907年 赤城泰舒《白い砂》1912年 戸張孤雁《水面を眺める女》1914年 3室 恋とクリームパン 創業1901(明治34)年、今も新宿に本店を構える菓子舗、新宿中村屋。創業者の相馬愛蔵・黒光こっこう夫妻は芸術を愛し、店には多くの若い芸術家が集いました。彫刻家の荻原守衛、中原悌二郎、戸張孤雁、画家の中村彝つね、柳敬助などです。中村屋は「大正デモクラシー」と呼ばれた自由な時代の雰囲気をよく表す、この時期を代表する芸術サロンでした。さて、もともと芸術サロンはヨーロッパで成立したものですが、そこでもっとも重要だったのが、才能ある人々を引き寄せる魅力的な女主人の存在です。中村屋の場合、それは黒光でした。荻原守衛は黒光を愛し、《女》には黒光の面影があると言われます。中村彝は、最初黒光に、次に相馬夫妻の長女、俊子に恋をしますが、どちらも実りませんでした。このように、大正デモクラシーの芸術サロンでは、恋ごころも芸術を育む重要な養分でした。ではタイトルの「クリームパン」とは?実はクリームパン、1904(明治37)年に中村屋が日本で初めて作ったものなのです。 荻原守衛《女》1910年 柳敬助《白シャツの男》1914年 中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年 重要文化財 4室 身もだえの季節 タイトルは、若者たちのひと夏の恋を描いたスウェーデン映画「春の悶え」(1951年、監督:アルネ・マットソン)から借りました。タイトルには二つの「もだえ」の意味を込めました。一つはこころのもだえ。ここに並べた彫刻作品は、荻原守衛、高村光太郎、戸張孤雁など、3室で紹介した中村屋芸術サロンに関係した作家たちによるものです。守衛は中村屋の女主人、相馬黒光こっこうを愛し、《女》(3室に展示)を完成させて31歳で急逝しました。《文覚もんがく》(3室に展示)の主題である鎌倉時代の僧、文覚は、同僚の妻に恋して出家したとされる人物です。タイトルが意味するもう一つの「もだえ」は、かたちのもだえ。つまり、単に「もだえ」ではなく一文字足して「身もだえ」としたように、これらの作品はみな文字通り身体を激しくねじっているのです。直立不動気味だった明治期までの日本の彫刻に、守衛はらせんを描くようなねじり運動を持ち込みました。そのルーツは、守衛が憧れたフランスの彫刻家、オーギュスト・ロダンにありました。ロダンの《トルソー》は、手脚を省略してあるにもかかわらず、胴体から身体全体のねじり具合を感じとることができます。 オーギュスト・ロダン《トルソー》制作年不詳 戸張孤雁《曇り》1917年 高村光太郎《手》1918年頃 5室 集められたのには理由がある 藤島武二《アルチショ》1917年 安井曽太郎《奥入瀬の溪流》1933年 安井曽太郎《金蓉(きんよう》1934年 藤島武二、梅原龍三郎、安井曽太郎、伊原宇三郎、伊藤廉。ここでご覧いただくのは、1940年代の日本を代表する画家たちです。「安井・梅原時代」という呼び方があるほどよく知られていたふたり。1935(昭和10)年に帝展の審査員となった伊原。1937(昭和12)年に最初の文化勲章の受章者となった藤島。伊藤も、1930(昭和5)年に二科賞を受賞するなど注目の画家でした。そんな彼等は、1939(昭和14)年の年の暮れ、「特異児童の作品」座談会」と題された鼎談に出席していて、その内容は翌年美術雑誌の『みづゑ』に掲載されました。そこで言われている特異児童とは、「放浪の画家」という惹句で今もよく知られる画家の山下清(1922-71)のこと。5人に加えて、日本画家の川端龍子、美術評論家の荒城季夫(ルビ:すえお)、哲学者の谷川徹三、心理学者の戸川行男、そして同誌編集長の大下正男も出席しているように、山下清の登場が当時の美術界にとって「事件」であったことがわかります。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋 6室 松本竣介と戦中・戦後 松本竣介《山王の街》1933年 松本竣介《N駅近く》1940年 松本竣介《黒い花》1940年 当館では昨年度、松本竣介の油彩6点、素描5点をまとめて収蔵しました。これにより、以前から所蔵していた作品とあわせると22点となり、初期の《山王の街》(1933年)から絶筆の《建物(茶)》(1948年)までの、彼の絵の展開をたどることができるようになりました。そこで今回は、これら22点の竣介作品を、この部屋および2階ギャラリー4「奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~」で一挙公開いたします。 新収蔵の作品のうち、《N駅近く》と《黒い花》は、前衛画家たちによるグループ「九室会」の第2回展に出品された作品で、街と人とをモンタージュのように構成していく手法が特徴的です。しかし彼にとって重要だったのは、手法の新しさよりも、都会の大勢の人々の中で掻き消されそうになる個人の存在を見つめることだったのではないでしょうか。同時代の戦争画が国家のため、集団のために描かれるものだったのに対して、竣介の眼はかけがえのない個人へと向けられています。そして、その姿勢は戦後の造形的実験の中にも貫かれているようにみえます。 7室 海老原喜之助、鳥海青児、ジャン・デュビュッフェ 鹿児島に生れ、18歳で渡仏。パリで高い評価を受け、戦後は熊本に拠点を置きつつ精力的に活躍した海老原喜之助の代表作数点を、久しぶりにまとめて展示することにしました。当館は、パリで評価を得るきっかけとなった《姉妹ねむる》をはじめ、「エビハラ・ブルー」という言葉で知られる空の色が印象的な《ゲレンデ》、1964(昭和39) 年に芸術選奨文部大臣賞が授賞される理由のひとつとなった《雨の日》などを所蔵しています。また、海老原と同じく「独立美術協会」という美術団体に所属していた鳥海青児の作品、そして鳥海と同じように絵画のテクスチャーによっていかに地面を表現するかを追求したジャン・デュビュッフェの作品を、合わせて展示いたします。 8室 ゆらゆら動きます 1920年代から30年代の戦間期の西欧で展開した抽象絵画は、生活の変革を目指すデザイン運動と合流して、20世紀の美的な感覚を刷新していきます。1919(大正8)年にドイツのワイマールに設立され、芸術と技術の統合を謳った総合的な造形教育機関バウハウスでも、ワシリー・カンディンスキーやパウル・クレーなどの画家が教壇に立っていました。 彼らの抽象絵画の特徴は、音楽や植物の生長をモデルとして参照しつつ、色と形からなる構成をあくまで動的なものと捉えていたことにあります。アレクサンダー・カルダーの動く彫刻「モビール」も同時期に誕生したことを考え合わせれば、造形芸術における「動き」が、鑑賞者との対話と外部の環境との相互作用を促す新たな可能性として期待されていたことがわかります。 このような創造の種は、1950年代になると世界各地で芽を出します。日本で1951(昭和26)年に結成された芸術家集団「実験工房」に加わった山口勝弘や北代省三は、バウハウスの理念やクレーやカルダーの仕事を吸収しつつ、ガラスやアルミニウムという新素材を駆使して独自の動的なイメージを創出しました。 パウル・クレー《花ひらく木をめぐる抽象》1925年 ワシリー・カンディンスキー《全体》1940年 9室 窓と写真 アルフレッド・スティーグリッツ《雪の積もった鶏小屋の窓》1923年 窓とは採光や通風のために建物の壁や屋根に設けられた開口部です。その身近さから、たとえば「海外への窓口」とか「目は心の窓」、あるいは「同窓」、「窓際」などさまざまな喩えや慣用句が使われてきました。では写真において窓はどのような存在なのでしょうか。 光を捉える視覚メディアである写真にとって、光や視線の通り道となる窓は、とても相性の良い被写体であることが、ここに集められた20点の写真に現れています。たとえばヤロスラフ・レスレルの《天窓》は、天窓から室内に降りそそぐ光の美しさをシンプルに捉えた作品ですが、それだけで十分に魅力的です。窓からちらりとのぞくものに注目した安井仲治や大辻清司の作品からは、建物の内と外をつなぐ開口部としての窓が、劇的な効果を生む舞台装置であることがわかります。 ところでカメラとはもともと「部屋」を意味するラテン語です。したがってカメラに光を導き入れるレンズは、写真における窓ということになります。だとすれば、写真における窓が重要なモティーフであるのも当然のことかもしれません。 10室 薫風(くんぷう)の季節 北野恒富《戯れ》1929年 小泉癸巳男《「昭和大東京百図絵」より 15.関口・大滝》1931年 久しぶりに季節にちなんだ作品を選んでみたところ、さすが日本画ですからしっくりくる作品が揃いました。題して「薫風くんぷうの季節」。 「風薫る五月 」という決まり文句がありますが、文学の世界を振り返ると、薫風が示す季節は必ずしも五月と決まっていたわけではないようです。たとえば中国・唐の時代。文宗帝(809-840)と柳公権りゅうこうけん(778-865)の詩句のかけあいのなかに、真夏の風を指して薫風と称した用例があることがよく知られています。国内に目を転じても、平安時代の歌人藤原良経(1169-1206)は、春の桜を詠んでも(和歌「またも来む花に暮らせるふるさとの木の間の月に風か・・をる・・なり」)、夏の橘を詠んでも(和歌「かぜかをる・・・・・軒のたちばな年ふりてしのぶの露を袖にかけつる」)、どちらも「風薫る」と表現しました。では、俳句はどうでしょう。正岡子規(1867-1902)の「薫風や裸の上に松の影」は、愛媛県の四十島しじゅうしまを舞台に、裸の男たちに落ちるはっきりした影をとらえて、風薫る初夏にふさわしい眩しさです。 初夏から盛夏にかけての眩しい季節を、日本画家はどのように描いたでしょうか。 川端龍子《新樹の曲》1932年 ⒸMinami Kawabata & Ryuta Kawabata 2016/JAA1600076 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで  *ギャラリー4(13室) 奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~ 2016年5月24日[火]-11月13日[日]  *ただし8月8日[月]-15日[月]は休館 11室 生命の徴(しるし) とりたてて美しい眺めでもなく、何か特別なことが起きているわけでもない身近で日常的な光景にこそ、写真というメディアを使って探求し、記録すべきものがある。なぜならそうした身の周りの環境こそが、私たちにとっての現実であり、日々接するありふれた事物こそ、私たちが生きる世界を構成する要素であるからだ。こうした考え方は、写真というメディアによる新たな視覚の探求がひとまわりした後、徐々に明確な動きとして現れてきました。 今回はそうした写真のあり方を実践した先駆者の一人、ロバート・アダムズの作品から、現代ドイツを代表する写真家の一人トーマス・シュトゥルートによる都市の街路を精緻に記録した仕事、そして2000年代の日本の風景にそれぞれの方法論でアプローチした清野賀子と勝又公仁彦まで、四人の現代の写真家の仕事を紹介します。 特集のタイトルは、見過ごされがちな光景に独特の感受性で繊細に反応し、そうした場所に「Sign of Life=生命の徴しるし」を見出そうとした清野せいの賀子の写真集のタイトルにちなむものです。 12室 鉄に挑む 自然界に豊富に存在する鉄は、人類の文明を支えただけでなく、血液中の成分でもあり生命の維持に欠かせない重要な元素です。しかし、このように生活の隅々にまで浸透している鉄が、美術の素材として使われるようになったのはそう古いことではありません。1920年代にスペインの作家フリオ・ゴンザレス(1876-1942)が、鉄を溶接して彫刻をつくるようになったのが早い例とされています。 この部屋では、日本の戦後美術において、鉄に魅せられ、鉄という素材と格闘した作家たちの仕事を紹介します。その素描からも明らかな独特の想像力を介して新鮮な彫刻空間を開いた若林奮、10mを超える鉄の棒を溶断する行為を通して鉄に内在する生理を浮かび上がらせた村岡三郎、シワを与えながら叩きのばした薄く軽い鉄をつかって開放的な空間を創出した土谷武、そして鉄の塊を金槌で叩き続ける苦行の果てに表面を流動化し素材そのものの輝きを引き出した多和圭三。日常では出会うことのない鉄の多様な表情に触れることで、彫刻家を狂わせる鉄の魔力を垣間見た気がしませんか。 イベント MOMATガイドスタッフによる所蔵品ガイド 休館日を除く毎日2016年5月24日(火)~2016年8月7日(日) 14:00-15:00 所蔵品ギャラリー(1Fエントランス集合) 所蔵品ギャラリーでは毎日、作品解説が行われています。当館のボランティア「MOMATガイドスタッフ」が、参加者のみなさまと会場をまわり、数点の作品を一緒に鑑賞しながら、作品についての理解を深められるようにお手伝いします。作品とテーマは、ガイド前に1階エントランスに掲示されます。約40名のガイドスタッフそれぞれ、作品とテーマが異なりますので、何度参加されてもお楽しみいただけます。 「MOMATガイドスタッフ」のページもあわせてご覧ください。「教育普及レポート」でも様子を写真付きで詳しく紹介しています。 MOMATガイドスタッフによるハイライト・ツアー 2016年6月5日(日)2016年7月3日(日)2016年8月7日(日) 11:00-12:00 所蔵品ギャラリー(4Fエレベーター前集合) 近代日本の美術の流れをたどりつつ、所蔵作品展「MOMATコレクション」の見どころを押さえたい方に。MOMATガイドスタッフが、参加者の皆様とともに4階から2階までをまわり、代表的な所蔵作品を、やさしく解説します。 キュレーター・トーク 近代日本の“写実”をめぐって 会期最初の土曜日はキュレーター・トーク 2016年5月28日(土) 都築千重子 14:00-14:45 所蔵品ギャラリー(4階エレベーター前集合) ※いずれも参加無料(要観覧券)/申込不要 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F)、ギャラリー4(2F) 2016年5月24日(火)-8月7日(日) 10:00-17:00(金曜日は10:00-20:00)※入館時間は閉館30分前まで 月曜日[ただし、7月18日(月・祝)は開館]、7月19日(火) 一般 430円(220円)大学生 130円(70円) ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご覧いただけます。本展の観覧料で、当日に限り、「奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~」(2F、ギャラリー4)もご観覧いただけます。「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ) 6月5日(日)、7月3日(日)、8月7日(日) 東京国立近代美術館

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2016-2 所蔵作品展 MOMATコレクション 

2016年8月16日-11月13日の所蔵作品展のみどころ ポール・セザンヌ《大きな花束》1892-95年頃 MOMATコレクションにようこそ!今期のみどころをご紹介します。まず4階1室「ハイライト」では、夏から秋への季節のうつろいを感じさせる日本画のほか、セザンヌやブラックなど西洋近代の絵画と、日本の油彩画の名作をお楽しみください。4室では山を愛した版画家、畦地梅太郎の作品を特集し、5室ではそれとは対照的に、都市と群集の表現に特色のある作品を集めました。3階7室では、戦後美術における光の表現に焦点をあてました。10室の日本画における「夜と月」の特集でも、光がいかに表現されているか注目してみてください。1階で開催の「トーマス・ルフ展」にあわせ、3階9室では両大戦間期のドイツ近代写 真、2階11室、12室ではベルント&ヒラ・ベッヒャーら、ドイツ現代写真を中心にご紹介します。1階の企画展と比べて見ることで、作品への理解も深まるはずです。そして2階ギャラリー4は、「奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~ 人と景色、そのまにまに~」と題した小企画です。アーティストの視点を通して、作品の新たな魅力が見えてくることでしょう。 今期も盛りだくさんのMOMATコレクション。どうぞごゆっくりお楽しみください。 作品保護のため、一部作品に展示替えがあります。 前期:8月16日-10月2日後期:10月4日-11月13日 出品作品リスト 展示内容、開館日・開館時間の変更の可能性がございます。詳細はハローダイヤル(03-5777-8600)にてご確認願います。リストは各室毎に順不同です。F: 8月16日[火]-10月2日[日] S: 10月4日[火]-11月13日[日]Please note that the exhibits and the exhibition schedule are subject to change without previous notice. For up-to-date information, please kindly check our website.F: August 16 – October 2S: October 4 – November 13 展示室(Shown on/at;Room No.)重文(Important Cultural Property)音声ガイド(Audio Guide)期間作家名作品名制作年date技法収蔵経緯、寄贈、寄託Name of the ArtistTitleMaterial (technique, support)4F (Fourth floor)1 6S下村観山木の間の秋1907紙本彩色文部省管理換SHIMOMURA, KanzanAutumn among Treescolor on paper1 18F土田麦僊島の女1912絹本彩色文部省管理換TSUCHIDA, BakusenIsland Womencolor on silk1  S竹内栖鳳宿鴨宿鴉1926紙本墨画購入TAKEUCHI, SeihoBirds at Roostsumi on paper1  S速水御舟京の家・奈良の家1927紙本彩色購入HAYAMI, GyoshuHouses in Kyoto, Houses in Naracolor on paper1 47F川端龍子草炎1930絹本彩色文化庁管理換KAWABATA, RyushiFlaming Grasscolor on silk1  S川合玉堂彩雨(さいう)1940絹本彩色文化庁管理換KAWAI, GyokudoAutumn Raincolor on silk1○17 萬鉄五郎裸体美人1912油彩・キャンバス八木正治氏寄贈YOROZU, TetsugoroNude Beautyoil on canvas1 23 岸田劉生麗子肖像(麗子五歳之像)1918油彩・キャンバス購入KISHIDA, RyuseiReiko, Five Years Oldoil on canvas1 39 佐伯祐三ガス灯と広告1927油彩・キャンバス文化庁管理換SAEKI, YuzoGas Lamp and Advertisementsoil on canvas1 51 安井曽太郎奥入瀬の溪流1933油彩・キャンバス文化庁管理換YASUI, SotaroOirase Streamoil on canvas1 62 靉光眼のある風景1938油彩・キャンバス購入AI-MITSULandscape with an Eyeoil on canvas1   奈良美智Harmless Kitty1994アクリリック・綿布購入NARA, YoshitomoHarmless Kittyacrylic on cotton1   ポール・セザンヌ大きな花束c.1892-95油彩・キャンバス購入Paul CézanneGrand Bouquet of Flowersoil on canvas1   ジョルジュ・ブラック女のトルソ1910-11油彩・キャンバス購入Georges BraqueFemale Torsooil on canvas1   パウル・クレー山への衝動1939油彩・綿布購入Paul KleeConquest of the Mountainoil on cotton1   パブロ・ピカソラ・ガループの海水浴場1955油彩・キャンバス購入Pablo PicassoBeach at La Garoupeoil on canvas2   尾竹竹坡風精1920絹本彩色購入OTAKE, ChikuhaWind Spiritscolor on silk2   尾竹竹坡銀河宇宙1920絹本彩色購入OTAKE, ChikuhaMilky Way Galaxycolor on silk2   尾竹竹坡火精1920絹本彩色購入OTAKE, ChikuhaFire Spiritscolor on silk2   尾竹竹坡流星1920絹本彩色購入OTAKE, ChikuhaMeteorscolor on silk2   尾竹竹坡宝の番人1920絹本彩色購入OTAKE, ChikuhaGuard of Treasurecolor on silk2   尾竹竹坡天下廻り持1920絹本彩色購入OTAKE, ChikuhaWhat Goes Around Comes Aroundcolor on silk2   尾竹竹坡失題1920絹本彩色購入OTAKE, ChikuhaTitle unknowncolor on silk2   古賀春江母子1922油彩・キャンバス高松太郎氏寄贈KOGA, HarueMother and Childoil on canvas2 40 古賀春江海1929油彩・キャンバス購入KOGA, HarueSeaoil on canvas2   神原泰あるペシミストの手記 A(作品第6番)1923油彩・キャンバス購入KAMBARA, TaiNotes of a Pessimist A (No.6)oil on canvas2   神原泰あるペシミストの手記 C1923油彩・キャンバス購入KAMBARA, TaiNotes of a Pessimist Coil on canvas2   神原泰あるペシミストの手記 D1923油彩・キャンバス作者寄贈KAMBARA, TaiNotes of a Pessimist Doil on canvas2   住谷磐根工場に於ける愛の日課1923油彩・キャンバス作者寄贈SUMIYA, IwaneDaily Task of Love in a Factoryoil on canvas2   ヨハネス・イッテン「ヨハネス・イッテン版画集」より 1. チロル風景1919リトグラフ購入Johannes Itten1. Tirolean Landscape from the Portfolio by Johannes Ittenlithograph2   ヨハネス・イッテン「ヨハネス・イッテン版画集」より 5. 少女1919リトグラフ購入Johannes Itten5. Young Woman from the Portfolio by Johannes Ittenlithograph2   ヨハネス・イッテン「ヨハネス・イッテン版画集」より 8. コンポジション1919リトグラフ購入Johannes Itten8. Composition from the Portfolio by Johannes Ittenlithograph2   ヨハネス・イッテン「ヨハネス・イッテン版画集」より 10. 線によるリズム1919リトグラフ購入Johannes Itten10. Rhythm of Lines from the Portfolio by Johannes Ittenlithograph3   柳敬助白シャツの男1914油彩・キャンバス購入YANAGI, KeisukeMan in a White Shirtoil on canvas3   中村彝大島風景1914-15油彩・キャンバス購入NAKAMURA, TsuneLandscape, Island Oshimaoil on canvas3   中村彝自画像c.1912油彩・キャンバス寄託NAKAMURA, TsuneSelf-Portraitoil on canvas3   中村彝静物1917油彩・キャンバス寄託NAKAMURA, TsuneStill Lifeoil on canvas3○29 中村彝エロシェンコ氏の像1920油彩・キャンバス大里一太郎氏寄贈NAKAMURA, TsunePortrait of Vasilii Yaroshenkooil on canvas3   戸張孤雁素描(女の顔)制作年不詳date unknown鉛筆・紙喜多武四郎氏寄贈TOBARI, KoganDrawing (Face of Woman)pencil on paper3   戸張孤雁素描制作年不詳date unknown鉛筆、水彩・紙喜多武四郎氏寄贈TOBARI, KoganDrawingpencil and watercolor on paper3   戸張孤雁水面を眺める女1914ブロンズ購入TOBARI, KoganWoman Seeing the Surface of the Waterbronze3   戸張孤雁曇り1917ブロンズ購入TOBARI, KoganCloudinessbronze3 12 荻原守衛女1910ブロンズ文部省管理換OGIWARA, MorieWomanbronze3   中原悌二郎若きカフカス人1919ブロンズ購入NAKAHARA, TeijiroYoung Caucasianbronze4   畦地梅太郎子供c.1945木版(多色)購入AZECHI, UmetaroChildcolor woodcut4   畦地梅太郎伐木1946木版(多色)購入AZECHI, UmetaroLandscape with Timberscolor woodcut4   畦地梅太郎瓶が森1950木版(多色)購入AZECHI, UmetaroVien of Kamegamoricolor woodcut4   畦地梅太郎八ッが岳からの富士(冬)1951木版(多色)購入AZECHI, UmetaroWinter (Mt. Fuji Seen from the Yatsugatake)color woodcut4   畦地梅太郎山男(三)1956木版(多色)購入AZECHI, UmetaroMountaineer (3)color woodcut4   畦地梅太郎わかれ1956木版(多色)購入AZECHI, UmetaroPartingcolor woodcut4   畦地梅太郎山におどる(山のおどり)1958木版(多色)作者寄贈AZECHI, UmetaroDance on Mountain Folkcolor woodcut4   畦地梅太郎白い像1958木版(多色)作者寄贈AZECHI, UmetaroWhite Figurecolor woodcut4   畦地梅太郎山を往く女人1959木版(多色)購入AZECHI, UmetaroWoman Going Up the Mountaincolor woodcut5   清水登之チャイナタウン1928油彩・キャンバス中野富美子氏寄贈SHIMIZU, ToshiChinatownoil on canvas5   長谷川利行タンク街道1930油彩・キャンバス寄託HASEKAWA, ToshiyukiRoad to the Tankoil on canvas5   長谷川利行ノアノアの女1937油彩・キャンバス寄託HASEKAWA, ToshiyukiWoman of Noa-Noaoil on canvas5   木村荘八新宿駅1935油彩・キャンバス寄託KIMURA, ShohachiShinjuku Stationoil on canvas5 42 野田英夫帰路1935油彩・キャンバス購入NODA, HideoWay Homeoil on canvas5   松本竣介黒い花1940油彩・板購入MATSUMOTO, ShunsukeBlack Flowersoil on board5   松本竣介N駅近く1940油彩・キャンバス購入MATSUMOTO, ShunsukeScene near N Stationoil on canvas5   安井仲治「安井仲治ポートフォリオ」より 旗1931(2010 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入YASUI, NakajiFlags from Nakaji Yasui Portfoliogelatin silver print5   安井仲治「安井仲治ポートフォリオ」より 惜別1939-40(2010 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入YASUI, NakajiParting Regrets from Nakaji Yasui Portfoliogelatin silver print5   アレクサンドル・ロトチェンコ詩集『これについて』のためのフォトモンタージュ 「来たれ/縄から解かれて/ジェラシーが這い回る/洞窟に住まう怪物」1923ゼラチン・シルバー・プリント購入Alexander RodchenkoPhotomontage for Pro Eto (About This) “Come / out of the cord / Jealousy crawling / a cave-dwelling troglodyte monster”gelatin silver print5   アレクサンドル・ロトチェンコデモの見物人1928(1994 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Alexander RodchenkoGathering for a Demonstrationgelatin silver print5   アレクサンドル・ロトチェンコ街路1929(1994 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Alexander RodchenkoStreetgelatin silver print5   ジョージ・グロス版画集「影の中で」より 1. 蟻たち(勤勉家たち)1920リトグラフ購入George Grosz1. Ants from In the Shadowslithograph5   ジョージ・グロス版画集「影の中で」より 2. 工場前にて1920/21リトグラフ購入George Grosz2. Front of the Factory from In the Shadowslithograph5   ジョージ・グロス版画集「影の中で」より 3. 傷痍軍人と労働者1920/21リトグラフ購入George Grosz3. Disabled Ex-servicemen and Workers from In the Shadowslithograph5   ジョージ・グロス版画集「影の中で」より 4. マッチ売りと二人パトロール1920/21リトグラフ購入George Grosz4. Match Seller and Two Patrolmen from In the Shadowslithograph5   ジョージ・グロス版画集「影の中で」より 5. 給料日1920/21リトグラフ購入George Grosz5. Payday from In the Shadowslithograph5   ジョージ・グロス版画集「影の中で」より 6. 夕暮れ1919/20リトグラフ購入George Grosz6. Dusk from  In the Shadowslithograph5   ジョージ・グロス版画集「影の中で」より 7. まだ5時だというのに!1920/21リトグラフ購入George Grosz7. Early Yet, It’s Five O’clock from In the Shadowslithograph5   ジョージ・グロス版画集「影の中で」より 8. インフレ1920/21リトグラフ購入George Grosz8. Inflation from In the Shadowslithograph5   ジョージ・グロス版画集「影の中で」より 9. 通りの人々1920/21リトグラフ購入George Grosz9. People in the Street from In the Shadowslithograph3F (Third floor)6  F新井勝利賜禄1942絹本彩色東京国立博物館管理換ARAI, ShoriReception of Rewardcolor on silk6  F磯田長秋襲寇敵船1942絹本彩色東京国立博物館管理換ISODA, ChoshuNaval Battle in the Mongol Invasioncolor on silk6  S川船水棹宇治川1942絹本彩色東京国立博物館管理換KAWAFUNE, MisaoBattle on the Uji Rivercolor on silk6  F児玉希望花下吟詠1942絹本彩色東京国立博物館管理換KODAMA, KiboWarrior Reciting a Poem under Cherry Blossomscolor on silk6  S真道黎明豊御酒奉る1942絹本彩色東京国立博物館管理換SHINDO, ReimeiOffering Sacred Sakecolor on silk6  S服部有恒相模太郎1942絹本彩色東京国立博物館管理換HATTORI, AritsuneSagami-Taro, Hojo Tokimune, headman of executive warriorscolor on silk6  F不二木阿古朝露1942絹本彩色東京国立博物館管理換FUJIKI, AkoMorning Dewcolor on silk6  S山川永雅勲1942絹本彩色東京国立博物館管理換YAMAKAWA, EigaMeritscolor on silk6   岩田専太郎小休止1944紙本彩色無期限貸与IWATA, SentaroTimeout on the Battlefieldcolor on paper6   福田豊四郎スンゲパタニに於ける軍通信隊の活躍1944紙本彩色無期限貸与FUKUDA, ToyoshiroSignal Corps in Service in Sungei Patani, Malayacolor on paper6   小磯良平娘子関を征く1941油彩・キャンバス無期限貸与KOISO, RyoheiMarching through Niangziguanoil on canvas6   宮本三郎南苑攻撃図1941油彩・キャンバス無期限貸与MIYAMOTO, SaburoAttack on Nanyuan, Beijingoil on canvas6   中村研一タサファロング(ガダルカナルに於ける陸海共同作戦図)1944油彩・キャンバス無期限貸与NAKAMURA, Ken’ichiArmy-Navy Joint Operations on Tasivarongo Point, Guadalcanaloil on canvas6   靉光作品1941墨・紙購入AI-MITSUWorksumi on paper6   靉光自画像1944油彩・キャンバス井上長三郎氏寄贈AI-MITSUSelf-Portraitoil on canvas7   星野眞吾失題・歯車1952紙本彩色高畑郁子氏寄贈HOSHINO, ShingoTitle Lost, Cogwheelscolor on paper7   岡本太郎夜明け1948油彩・キャンバス作者寄贈OKAMOTO, TaroDawnoil on canvas7   北脇昇抛物線1949油彩・キャンバス北脇かね氏寄贈KITAWAKI, NoboruParabolaoil on canvas7   草間彌生無題(16)1953水彩、その他・紙購入KUSAMA, YayoiUntitled (16)watercolor, etc. on paper7   草間彌生No. H. Red1961油彩・キャンバス購入KUSAMA, YayoiNo. H. Redoil on canvas7   難波田龍起天体の運行1956油彩・キャンバス作者寄贈NAMBATA, TatsuokiMovement of Heavenly Bodyoil on canvas7   難波田龍起発生1959油彩・キャンバス作者寄贈NAMBATA, TatsuokiGenerationoil on canvas7   瑛九れいめい1957油彩・キャンバス購入EI-KYUDawnoil on canvas7   マックス・エルンストつかの間の静寂1953-57油彩・キャンバス購入Max ErnstMomentary Silenceoil on canvas7   ルーチョ・フォンターナ空間概念 期待1961水性塗料・キャンバス購入Lucio FontanaSpatial Concept — Expectationswater-based paint on canvas8   山口勝弘ヴィトリーヌ No.47(完全分析方法による風景画)1955油彩、水彩・紙、ガラス、木購入YAMAGUCHI, KatsuhiroVitrine No.47 (Landscape Analyzed by a Perfect Method)oil, water color, paper, glass and wood8   福島秀子無題1954水彩・紙購入FUKUSHIMA, HidekoUntitledwatercolor on paper8   福島秀子未知のものへ1955水彩・紙購入FUKUSHIMA, HidekoToward the Unknownwatercolor on paper8   福島秀子無題1956水彩・紙購入FUKUSHIMA, HidekoUntitledwatercolor on paper8   福島秀子無題1956水彩・紙購入FUKUSHIMA, HidekoUntitledwatercolor on paper8   福島秀子凝視1956水彩、コンテ・紙購入FUKUSHIMA, HidekoFixed Gazewatercolor, conté on paper8   駒井哲郎ラジオ・アクティヴィティ・イン・マイ・ルーム1949銅版購入KOMAI, TetsuroRadio Activity in My Roometching and mezzotint8   駒井哲郎夢の推移1950銅版購入KOMAI, TetsuroProgress of Dreammezzotint8   駒井哲郎廃墟1954銅版購入KOMAI, TetsuroRuinsetching8   北代省三モビール・オブジェ(回転する面による構成)1953アルミニウム、ジュラルミン、鉄北代芳江氏寄贈KITADAI, ShozoMobile Object (Composition of Rotating Surfaces)aluminum, duralumin and steel8   アレクサンダー・カルダーモンスターc.1939金属板、針金、塗料購入Alexander CalderThe Monstersheet metal, steel wire and paint8   パウル・クレー小さな秋の風景1920油彩・紙(ボードに貼付)仲田定之助氏・好江氏寄贈Paul KleeSmall Autumn Landscapeoil on paper pasted on board8 38 パウル・クレー花ひらく木をめぐる抽象1925油彩・厚紙購入Paul KleeAbstraction with Reference to a Flowering Treeoil on carton8   パウル・クレー花のテラス1937油彩・綿布購入Paul KleeFlower Terraceoil on cotton canvas8   ロベール・ドローネーリズム 螺旋1935油彩・キャンバス購入Robert DelaunayRhythm-Spiraloil on canvas8 43 ワシリー・カンディンスキー全体1940油彩・キャンバス購入Wassily KandinskyThe Wholeoil on canvas9   ラースロ・モホリ=ナジフォトグラム1923-24(1929 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入László Moholy-NagyPhotogramgelatin silver print9   ハインツ・レーヴ題名不詳c.1926-30ゼラチン・シルバー・プリントリンタ・トピア(株)寄贈Heinz LoewTitle unknowngelatin silver print9   ハインツ・レーヴ題名不詳c.1926-30ゼラチン・シルバー・プリントリンタ・トピア(株)寄贈Heinz LoewTitle unknowngelatin silver print9   ヨースト・シュミット題名不詳c.1929-33ゼラチン・シルバー・プリントリンタ・トピア(株)寄贈Joost SchmidtTitle unknowngelatin silver print9   ヴァルター・フンカートポートフォリオ「バウハウス Ⅰ/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より ガラスの球体、メタル・フェスティヴァル1929(1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Walter FunkatGlass Spheres, Metal Festival from the portfolio BAUHAUS I / II 20 Photographs 1919-1933gelatin silver print9   エトムント・コルラインポートフォリオ「バウハウス Ⅰ/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より グロピウスの建築アトリエ1927-28(1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Edmunt ColleinBauatelier Gropius from the portfolio BAUHAUS I / II 20 Photographs 1919-1933gelatin silver print9   グレーテ・シュターンポートフォリオ「バウハウス Ⅰ/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より グラスの中の紙1931(1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Grete SternPaper in the Glass from the portfolio BAUHAUS I / II 20 Photographs 1919-1933gelatin silver print9   ヘルベルト・バイヤーポートフォリオ「バウハウス Ⅰ/Ⅱ 20点の写真 1919-1933」より 義眼c.1928(1985 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Herbert BayerGlass Eyes from the portfolio BAUHAUS I / II 20 Photographs 1919-1933gelatin silver print9   ヘルベルト・バイヤー夜明け前1936(1968 print )ゼラチン・シルバー・プリント購入Herbert BayerShortly before Dawngelatin silver print9   ヘルベルト・バイヤーメタモルフォーゼ1936(1968 print )ゼラチン・シルバー・プリント購入Herbert BayerMetamorphosisgelatin silver print9   アルベルト・レンガー=パッチュ「アルベルト・レンガー=パッチュ ポートフォリオ」より ガラス二方コック1932(1978 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Albert Renger-PatzschSingle Way Stopcock from Albert Renger-Patzsch Portfoliogelatin silver print9   アルベルト・レンガー=パッチュ「アルベルト・レンガー=パッチュ ポートフォリオ」より コイル状冷却器1936(1978 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Albert Renger-PatzschCoil Condensors from Albert Renger-Patzsch Portfoliogelatin silver print9   フローランス・アンリ『フローランス・アンリ・ポートフォリオ』より セルフ・ポートレイト1928(1974 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Florence HenriSelf-portrait from the portfolio Florence Henrigelatin silver print9   フローランス・アンリ『フローランス・アンリ・ポートフォリオ』より 構成 II1928(1974 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Florence HenriComposition II form the portfolio Florence Henrigelatin silver print9   フローランス・アンリ『フローランス・アンリ・ポートフォリオ』より 構成 III1928(1974 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Florence HenriComposition III from the portfolio Florence Henrigelatin silver print9   フローランス・アンリ『フローランス・アンリ・ポートフォリオ』より 果物1929(1974 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Florence HenriFruit from the portfolio Florence Henrigelatin silver print9   フローランス・アンリ『フローランス・アンリ・ポートフォリオ』より フォトモンタージュ1932(1974 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Florence HenriPhotomontage from the portfolio Florence Henrigelatin silver print9   カール・ブロスフェルトユキノシタの葉制作年不詳date unknown(1999 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Karl BlossfeldtSaxifraga Geranioidesgelatin silver print9   カール・ブロスフェルトヒエンソウ−乾いた茎の一部と巻いた葉制作年不詳date unknown(1997 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Karl BlossfeldtDelphinium IIgelatin silver print9   カール・ブロスフェルト分枝制作年不詳date unknown(1997 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Karl BlossfeldtN.N. (Gegenstandige Verastung)gelatin silver print9   カール・ブロスフェルトヒエンソウ(写真集『芸術の原型』より)制作年不詳date unknownフォトグラヴュア谷口昌良氏寄贈・空蓮房コレクションKarl BlossfeldtDelphinium from Unformen Der Kunstphotogravure10  S今村紫紅笛c.1900絹本彩色購入IMAMURA, ShikoFlutecolor on silk10   秦テルヲカフェー風景1915麻布彩色購入HADA, TeruoA Scene in Cafécolor on canvas10   秦テルヲ自叙画譜1937紙本彩色岩本昭氏遺贈HADA, TeruoPictorial Autobiographycolor on paper10○28F村上華岳日高河清姫図1919絹本彩色購入MURAKAMI, KagakuKiyohime at the Hidaka Rivercolor on silk10   徳岡神泉狂女c.1919絹本彩色徳岡政子氏寄贈TOKUOKA, ShinsenMad Womancolor on silk10   徳岡神泉月明1930絹本彩色徳岡房子氏寄贈TOKUOKA, ShinsenMoonlightcolor on silk10   前田青邨神代之巻1924紙本墨画東京国立博物館管理換MAEDA, SeisonScroll of the Myth Umisachi-Yamasachisumi on paper10  S横山大観雨・月明c.1925絹本墨画寄贈YOKOYAMA, TaikanRain and Moonlightsumi on silk10   森田恒友平野冊1928紙本墨画淡彩鹿島次郎氏寄贈MORITA, TsunetomoAlbum of the Plainsumi and color on paper10 54 太田聴雨星をみる女性1936紙本彩色文部省管理換OTA, ChouWomen Observing Starscolor on paper10   山口華楊洋犬図1937絹本彩色文部省管理換YAMAGUCHI, KayoDogscolor on silk10  F小林古径馬郎婦(めろうふ)1943紙本彩色東京国立博物館管理換KOBAYASHI, KokeiMerofu, the Goddess of Mercy Incarnatecolor on paper10   加山又造月と犀1953紙本彩色作者寄贈KAYAMA, MatazoMoon and Rhinoceroscolor on paper10  F加山又造天の川1968絹本彩色寄託KAYAMA, MatazoThe Milky Waycolor on silk10 81S加山又造千羽鶴1970絹本彩色加山みどり氏寄贈KAYAMA, MatazoA Thousand Cranescolor on silk10   近藤弘明月華1964紙本彩色購入KONDO, KomeiMoon Flowerscolor on paper10   髙山辰雄穹1964紙本彩色購入TAKAYAMA, TatsuoHeavencolor on paper10   吉田善彦富士月明1964紙本彩色文化庁管理換YOSHIDA, YoshihikoMt. Fuji in Moonlightcolor on paper10   岩崎巴人バケモノ百鬼夜行図1969紙本墨画作者寄贈IWASAKI, HajinMonsters Haunting at Nightsumi on paper10   吉岡堅二月明1974紙本彩色作者寄贈YOSHIOKA, KenjiMoonlightcolor on paper3F、EVホール   柳原義達犬の唄1961ブロンズ作者寄贈YANAGIHARA, YoshitatsuSong of the Dogbronze3F、EVホール   舟越保武原の城1971ブロンズ購入FUNAKOSHI, YasutakeHaranojo Castlebronze2F (Second floor)11   井上武吉間1962鋼鉄購入INOUE, BukichiIntervaliron11 82 三木富雄EAR1965アルミニウム購入MIKI, TomioEARaluminum11   ピエール・スーラージュ絵画 1976年3月4日 1976油彩・キャンバス盛田良子氏寄贈Pierre SoulagesPainting, 4 March, 1976oil on canvas11 86 フランシス ベーコンスフィンクス−ミュリエル・ベルチャーの肖像1979油彩・キャンバス購入Francis BaconSphinx-Portrait of Muriel Belcheroil on canvas11   シュシ・スライマン国家(Negara)2012-13アクリリック他・綿布購入Shooshie SulaimanNegaraacrylic, etc. on cotton11   ゲルハルト・リヒター9つのオブジェ1969オフセット購入Gerhard RichterNine Objectsoffset11   ベルント&ヒラ・ベッヒャーガスタンク―イギリス、ベルギー、フランス、ドイツ1981ゼラチン・シルバー・プリント購入Bernd & Hilla BecherGas Holders — Great Britain, Belgium, France, Germanygelatin silver print11   ミヒャエル・シュミット「休戦」より1985-87ゼラチン・シルバー・プリント購入Michael SchmidtFrom Trucegelatin silver print11   ミヒャエル・シュミット「休戦」より1985-87ゼラチン・シルバー・プリント購入Michael SchmidtFrom Trucegelatin silver print11   ミヒャエル・シュミット「休戦」より1985-87ゼラチン・シルバー・プリント購入Michael SchmidtFrom Trucegelatin silver print11   ミヒャエル・シュミット「休戦」より1985-87ゼラチン・シルバー・プリント購入Michael SchmidtFrom Trucegelatin silver print11   ハンス=クリスティアン・シンク「1h」より 1/05/2010, 5:46-6:46 pm, S 06º26.486′ E 039º27.776′ 2010ゼラチン・シルバー・プリント購入Hans-Christian Schink 1/05/2010, 5:46-6:46 pm, S 06º26.486′ E 039º27.776’ from 1hgelatin silver print12   大竹伸朗網膜(ワイヤー・ホライズン、タンジェ)1990-93油彩、オイルスティック、ウレタンペイント、樹脂、紙、ホチキス、ハトメ等・木製パネル購入OHTAKE, ShinroRetina (Wire Horizon, Tangier)Oil, oil stick, chalk, urethane paint, plastic resin, cloth, paper, staples, iron brass grommet, etc. on wooden panel12   大竹伸朗Torso and Guitar1988染料、紙、綿テープ、鉄、ワイヤ、ホチキス、本、木製の船の部品作者寄贈OHTAKE, ShinroTorso and GuitarDye, paper, cotton tape, iron, wire, staples, book, parts of wooden ship, etc.12   吉仲太造喪1964新聞紙、リボン、鎖・パネル購入YOSHINAKA, TaizoMourningnewspaper, ribbon and chain on panel12   中西夏之コンパクト・オブジェ1962ポリエステル樹脂、他購入NAKANISHI, NatsuyukiCompact Objectpolyester resin, etc.12   中西夏之コンパクト・オブジェ 沈む鋏1968ポリエステル樹脂、他購入NAKANISHI, NatsuyukiCompact Object: Sinking Scissorspolyester resin, etc.12   鈴木崇Altus 0012004タイプCプリント購入SUZUKI, TakashiAltus 001type C print mounted on acrylic, 2 pieces12   鈴木崇Altus 0032004タイプCプリント購入SUZUKI, TakashiAltus 003type C print mounted on acrylic, 2 pieces12   ジョゼフ・コーネル無題[パルミジャニーノ]c.1956紙、塗料、木、ガラス寄託Joseph CornellUntitled [Parmigianino] paper, paint, wood and glass12   ロバート・ラウシェンバーグポテト・バッズ1971段ボール購入Robert RauschenbergPotato Budscorrugated cardboard11   トーマス・ルフ室内1979タイプCプリント賛美小舎:上田國昭氏・上田克子氏寄贈Thomas RuffInteriortype C print11   トーマス・ルフ室内1980タイプCプリント賛美小舎:上田國昭氏・上田克子氏寄贈Thomas RuffInteriortype C print12   トーマス・ルフ室内1981タイプCプリント賛美小舎:上田國昭氏・上田克子氏寄贈Thomas RuffInteriortype C print12   トーマス・ルフ室内1983タイプCプリント賛美小舎:上田國昭氏・上田克子氏寄贈Thomas RuffInteriortype C print12   トーマス・ルフSubstrate(基層) 8 I2002タイプCプリント寄託Thomas RuffSubstrate 8 Itype C print12   ソフィ・カル「自伝的な物語」より ストリップ癖1988ゼラチン・シルバー・プリント、テキスト購入Sophie Calle Striptease from Autobiographygelatin silver print and text12   ソフィ・カル「自伝的な物語」より ネクタイ1992ゼラチン・シルバー・プリント、テキスト購入Sophie Calle Necktie from Autobiographygelatin silver print and text12   アンドレアス・グルスキーデュッセルドルフ1989タイプCプリント購入Andreas GurskyDusseldorftype C print12   トーマス・シュトゥルートパラダイス 13、屋久島、日本1999タイプCプリント購入Thomas StruthParadise 13, Yakushima, Japantype C print12   ヴォルフガング・ティルマンスジョージ・アンド・ドラゴン2008タイプCプリント寄託Wolfgang TillmansGeorge and Dragontype C print12   ヴォルフガング・ティルマンスSilver 1142012タイプCプリント寄託Wolfgang TillmansSilver 114type C print2F、EVホール   田中功起一つのプロジェクト、七つの箱と行為、美術館にて2012HDヴィデオ カラー サウンド 13分33秒、段ボール、椅子他購入TANAKA, KokiA Project, Seven Boxes and Movements at the MuseumHD video, color, sound, 13’33”. chairs and cardoboard boxes, etc.2Fテラス 90 アントニー・ゴームリー反映/思索2001鋳鉄購入Antony GormleyReflectioncast iron2Fテラス   ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道百三十六号線から見る雨の松崎港2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieMatsuzaki Bay in the Rain from Route 136. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス   ジュリアン・オピー「日本八景」より 真鶴半島の上の月2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieMoon Over Manazuru Peninsula. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス   ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道三百号線からみる本栖湖の富士山2007映像インスタレーション(液晶モニター1台、コンピューター)購入Julian OpieView of Lake Motosu and Mount Fuji from Route 300. From Eight Views of Japan.single 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス   ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道五十二号線から南部橋をのぞむ2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieView of Nambu Bridge from Route 52. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film屋外彫刻 Outdoor Sculptures本館前庭   多田美波Chiaroscuro1979ステンレススチール、硬質ガラス購入TADA, MinamiChiaroscurostainless steel and hard glass本館屋外   木村賢太郎七つの祈り1969石購入KIMURA, KentaroSeven Prayersstone本館屋外 84 イサム・ノグチ門1969鋼鉄、彩色購入Isamu NoguchiGatepainted steel本館屋外   マリノ・マリーニあるイメージの構想1969-70ブロンズ文化庁管理換Marino MariniThe Idea of an Imagebronze 今会期に展示される重要文化財指定作品 ■今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 萬鉄五郎《裸体美人》(1912年)中村彝《エロシェンコ氏の像》(1920年)村上華岳 《日高河清姫図》(1919年) *8月16日ー10月2日展示 ※予告なしに展示内容が変更になる場合もありますので、詳細は出品リストでご確認ください。 中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年 萬鉄五郎《裸体美人》 1912年 村上華岳 《日高河清姫図》1919年 展覧会構成 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムをご利用いただけます。 1室 ハイライト 3,000m²に200点以上が並ぶ――この贅沢さがMOMATコレクションの自慢です。しかし近年、お客さまから、「たくさんあり過ぎてどれを見ればいいのかわからない!」「短時間で有名な作品だけさっと見たい!」という声をいただくことが増えました。そこで2012(平成24)年の所蔵品ギャラリーリニューアルを機に、重要文化財を中心にコレクションの精華をお楽しみいただける「ハイライ ト」のコーナーを設けることにしました。壁は作品を美しく際立たせる濃紺、床はガラスケースの映り込みをなくし、作品だけに集中していただけるよう、艶消しの黒を選んでいます。 今期は、夏から秋にかけての季節の移ろいをよく示す日本画を前期(8月16日-10月2日)、後期(10月4日-11月13日)に分けてご紹介するほか、油彩では、20世紀の美術に多大な影響を与えたセザンヌ、ブラック、クレー、ピカソの作品とともに、萬 鉄五郎、岸田劉生、佐伯祐三らの代表作が並びます。また2階ギャラリー4の小企画と関連して、奈良美智《Harmless Kitty》を展示します。 ポール・セザンヌ《大きな花束》1892-95年頃 岸田劉生《麗子肖像 (麗子五歳之像) 》1918年 2室 沸騰する視覚 古賀春江《海》1929年 明治期の美術が、近代的な国民国家として歩み始めた新生日本の文化的なアイデンティティ創出に深く関わったとすれば、大正期の美術は芸術家の個の視点を尊重したところに特徴があります。1907(明治40)年に開設された文部省美術展覧会(文展)が認める穏健なリアリズムに対抗するかのように、大正期に登場した若く野心的な作家達は、西欧のフォーヴィスムやキュビスムや未来派を吸収 した新傾向を次々に展開していきました。1920(大正9)年には普門曉の呼びかけで「未来派美術協会」が創設されました。同年日本画家の尾竹竹坡は自身が主宰する第一回八火社展で、未来派との関連が指摘される作品50点を一挙展示しました。1922(大正11)年に神原泰や古賀春江らが「アクション」を、翌年に村山知義が過激な前衛芸術集団「マヴォ」を立ち上げます。これらの多様な仕事の中には、「機械」や「都市」という主題や、筆勢と色彩を介した「運動」の表現が顕著にみられます。 3室 恋とクリームパン 創業1901(明治34)年、今も新宿に本店を構える菓子舗、新宿中村屋。創業者の相馬愛蔵・黒光こっこう夫妻は芸術を愛し、店には多くの若い芸術家が集いました。彫刻家の荻原守衛、中原悌二郎、戸張孤雁、画家の中村彝つね、柳敬助などです。中村屋は「大正デモクラシー」と呼ばれた自由な時代の雰囲気をよく表す、この時期を代表する芸術サロンでした。さて、もともと芸術サロンはヨーロッパで成立したものですが、そこでもっとも重要だったのが、才能ある人々を引き寄せる魅力的な女主人の存在です。中村屋の場合、それは黒光でした。荻原守衛は黒光を愛し、《女》には黒光の面影があると言われます。中村彝は、最初黒光に、次に相馬夫妻の長女、俊子に恋をしますが、どちらも実りませんでした。このように、大正デモクラシーの芸術サロンでは、恋ごころも芸術を育む重要な養分でした。ではタイトルの「クリームパン」とは?実はクリームパン、1904(明治37)年に中村屋が日本で初めて作ったものなのです。 荻原守衛《女》1910年 柳敬助《白シャツの男》1914年 4室 山を感じる ―畦地梅太郎の世界 「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨とし、今年から8 月11日は国民の祝日「山の日」になりました。そこで、「山男」シリーズの制作で知られ、プリントTシャツ等を通して、広く作品が親しまれている畦地あぜち梅太郎を取り上げます。愛媛県に生まれ、上京して油絵画家を志した畦地は、勤めていた内閣印刷局活版課で、手近にあった鉛板で作った版画が版画家の平塚運一に認められ、版画の道を歩み始めました。やがて山岳風景版画に取り組むようになり、「山の版画家」と呼ばれるようになります。その呼び名は1953(昭和28)年に登場するひげ面の「山男」とともに、広く認知されるようになりました。「絵を描くために山へ行くのではない。山が好きだから登るのだ」と語る畦地は、山で写生することはまれであったといいます。山の中に身を置き、心で感じたものを単純なかたちや線、色面対比によって再構成した畦地の木版画は、ほのぼのとした温かみを感じさせつつも、重厚感も合わせ持っています。 5室 都会/群衆 野田英夫《帰路》1935年 松本竣介《N駅近く》1940年 当館では昨年度、松本竣介の作品11点をまとめて収蔵しました。その中から、街と人とをモンタージュのように構成した《N駅近く》と《黒い花》をご紹介します。これらを、他の作家たちが手がけた群衆表現と比べてみましょう。 くたびれた労働者たちと、彼らを搾取しようとする資本家たちを諷刺的に描いたジョージ・グロスの版画集《影の中で》の(第6図)では、街を行きかう人々の姿が、ときに断片化されて重ね合わされます。野田英夫《帰路》や、松本竣介の上記作品には、こうしたグロスからの影響を見てとることができます。ただし、野田や松本の作品には、グロスの作品におけるような醜悪なイメージは影をひそめ、そのかわり都会で暮らす人々の孤独感が強調されているようにみえます。モンタージュという技法が、あるイメージを切断し、別の文脈につなぎあわせるという点を特徴としていることと、関係があるかもしれません。そこに時代の空気を読み取ることもできるでしょう。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋 6室 戦時下の人間像 靉光《自画像》 1944年 日中戦争から太平洋戦争にかけての時期、画家たちの多くは、戦争という大き な社会的な出来事と、自らの制作を、どのように関係づけるかという問題に直面 しました。ヨーロッパへの留学経験を持つ洋画家たちの中には、西洋絵画の重要 なジャンルのひとつである「歴史画」に挑戦する好機と捉える者もいました。そこでは群像をいかにモニュメンタルに描くか、ということが問題となりました。   一方、日本画家たちの多くは、富士や桜などの伝統的なイメージを借りて、象徴的に国民を鼓舞しようとしましたが、彼らの中には武士など歴史上の人物を主題とすることで、間接的に戦争を表そうとする画家たちもいました。また、比較的若い世代の日本画家たちの中には、日本画でも西洋画に負けない写実的な描写によって近代戦が表現できると証明しようとした者もいました。 こうした状況にあって、前衛画家、靉光の《自画像》は、画家の複雑な心理を内にはらんでいるように見えます。彼はこの絵をのこして出征し、帰ることはありませんでした。 7室 光の所在 瑛九《れいめい》1957年 松葉杖の男のかたわらに、煌々たる光の洞穴が口を開ける北脇昇の《抛物線》や、不気味な人物や牙をむく怪獣などが入り乱れる闇の背後に、赤い光が射しはじめている岡本太郎の《夜明け》など、敗戦後間もない時期の作品には、光の兆しをテーマにしたり、光と闇を意識的に対置したものが少なくありません。天体の光跡に想いを馳せた難波田龍起は、《発生》では宇宙の始原のカオスに分け入っていきます。フォンタナは、長い探究の果てにキャンバスを切り裂くに到りましたが、彼のナイフが開示するのが漆黒の空間であることも意味深です。奇怪な形象のうごめくエルンストの大地にも月は上がり、機械部品の無言劇のような星野眞吾の《失題・歯車》には柔らかな光が灯っています。黒地の画面に赤い細かなタッチを反復させて描かれた草間彌生の《No. H. Red》や、点描法による瑛九の《れいめい》にも、光が明滅し、脈動する世界が開けています。 8室 ゆらゆら動きます 1920年代から30年代の戦間期の西欧で展開した抽象絵画は、生活の変革を目 指すデザイン運動と合流して、20世紀の美的な感覚を刷新していきます。1919(大正8)年にドイツのワイマールで創立され、芸術と技術の統合を謳った造形芸術学校バウハウスでもワシリー・カンディンスキーやパウル・クレーなどの画家が教壇に立っていました。彼らの抽象絵画の特徴は、音楽や植物の生長をモデルとして参照しつつ、色と形からなる構成をあくまで動的なものと捉えていたことにあります。アレクサンダー・カルダーの動く彫刻「モビール」も同時期に誕生したことを考え合わせると、造形芸術における「動き」が、鑑賞者との対話と外部の環境との相互作用を促す新たな可能性として期待されていたことがわかります。このような創造の種は、第二次世界大戦による中断を経て50年代になると世界各地で芽を出します。日本で1951(昭和26)年に結成された芸術家グループ 「実験工房」に加わった山口勝弘、北代省三は、バウハウスの理念やクレーやカルダーの仕事を吸収しつつ、ガラスやアルミニウムという新素材を駆使して独自の動的なイメージを創出しました。 9室 ドイツの近代写真   「新しい視覚」と「新即物主義」 ラースロ・モホリ=ナジ《フォトグラム》1923-24年 カール・ブロスフェルト《ユキノシタの葉》制作年不詳(1999print) 「トーマス・ルフ」展(8月30日–11月13日)にあわせ、両大戦間期のドイツ近代写真の動向を紹介します。「新興写真」と呼ばれる当時のドイツ写真は、「新しい視覚」と「新即物主義」という二つの傾向を軸に展開しました。「新しい視覚」を主導したのは、建築を中心とする新たな造形教育をめざしたバ ウハウスの教授ラースロ・モホリ=ナジです。彼の同僚や学生たちは、写真を人間の知覚を拡張するメディアとして捉え、さまざまな実験的作品を生み出します。一方の「新即物主義(ノイエ・ザッハリヒカイト)」は、もともと第一次大戦後のドイツにおける社会批判的なリアリズム絵画の動向を指しますが、写真においてはカメラの即物的な描写性に立脚して世界をとらえる方法として展開します。その代表的な写真家アルベルト・レンガー=パッチュは「優れた写真の秘訣はリアリズムにある」と唱え、「機械の眼」が開示する世界の新たな美を示そうとしました。他にも今回展示する写真からは、構成主義やシュルレアリスムなど、同時代のさまざまな潮流との関わりがうかがわれます。 10室 夜と月 太田聴雨《星をみる女性》1936年 女性の白い顔、白い着物、ススキの穂、萩や桜、梅の花……。それらが暗がりを背景に描かれると、途端に私たちは月光を連想します。それは視覚的な情報から連想されたのみならず、私たちの文化的背景にある、和歌や俳句が表現してきた伝統的な叙情とも関わりがあるに違いありません。また、月は昔から「漂泊」の象徴でもありました。満月を迎えるとすぐに欠けてゆく月。欠けた月に女性を思い、雲に隠れた月に一層の想いを寄せた文学作品が数限りなく存在します。昔の人の心に宿っていた感覚は、近現代の芸術家たちにも共有されているのではないでしょうか。たとえば、髙山辰雄の《穹》や、加山又造の《月と犀》では、月を描いて生命の孤独や小ささを表そうとしているか らです。月が絵になるのも闇があってこそ。芸術家たちの感性は夜の闇からもさまざまなものを引き出します。この部屋では、夜と月をめぐる日本画家の作品をご紹介します。 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで  *ギャラリー4(13室) 奈良美智がえらぶMOMATコレクション近代風景~人と景色、そのまにまに~ 2016年5月24日[火]-11月13日[日]  *ただし8月8日[月]-15日[月]は休館 11室 「写真」 1階で開催される「トーマス・ルフ展」(8月30日–11月13日)にあわせて、11室と12室では、当館のコレクションの中からドイツの写真を中心にご紹介します。11室でまず注目していただきたいのは、写真の即物性と記録性を活かした ベルント&ヒラ・ベッヒャーの作品です。夫婦であると同時に共同制作者であったふたりは、デュッセルドルフ美術アカデミーで教えていて、その教室からは、 ルフの他、アンドレアス・グルスキーやトーマス・シュトゥルートなど、今日影響力を持つ写真家が多く輩出しました。やがて「ベッヒャー派」と呼ばれるようになる彼らの作品は、12室でご覧いただけます。もうひとつ注目してほしいのは、フランシス・ベーコンの作品。これは絵画作品ですが、ベーコンは制作のプロセスで、写真をいわばドローイングがわりに使っていたのです。 12室 「写真」は続く /モノの再利用 11室から引き続き、ドイツの写真、なかでもベッヒャー派を中心に展示しています(詳しい説明は11室をご参照ください)。ちなみに鈴木崇は、デュッセ ルドルフ美術アカデミーでトーマス・ルフに師事し、その後トーマス・シュトゥ ルートのアシスタントとして働いていたこともあるアーティスト。ベッヒャーから続くなにかを感じとれるでしょうか。展示室の一角には、廃材や魚の骨、あるいは雑誌の切り抜きなどを(写真に撮るのではなくて)モノそのものとして作品の一部に再利用している作品を集めています。通常は鑑賞の対象として考えられていないモノが美的な鑑賞の対象となるためには、いったいどのような「操作」が必要なのか。集める、つなげる、形を変える、色を塗る……その「操作」について考えてみるのは、極言すれば、アートの根源を知ることにもつながりそうです。 イベント MOMATガイドスタッフによる所蔵品ガイド 休館日を除く毎日 2016年8月16日(火)~2016年11月13日(日) 14:00-15:00 所蔵品ギャラリー(1Fエントランス集合) 所蔵品ギャラリーでは毎日、作品解説が行われています。当館のボランティア「MOMATガイドスタッフ」が、参加者のみなさまと会場をまわり、数点の作品を一緒に鑑賞しながら、作品についての理解を深められるようにお手伝いします。作品とテーマは、ガイド前に1階エントランスに掲示されます。約40名のガイドスタッフそれぞれ、作品とテーマが異なりますので、何度参加されてもお楽しみいただけます。 *「MOMATガイドスタッフ」のページもあわせてご覧ください。*「教育普及レポート」でも様子を写真付きで詳しく紹介しています。 MOMATガイドスタッフによるハイライト・ツアー 2016年9月4日(日)2016年10月2日(日)2016年11月6日(日) 11:00-12:00 所蔵品ギャラリー(4Fエレベーター前集合) 近代日本の美術の流れをたどりつつ、所蔵作品展「MOMATコレクション」の見どころを押さえたい方に。MOMATガイドスタッフが、参加者の皆様とともに4階から2階までをまわり、代表的な所蔵作品を、やさしく解説します。 キュレーター・トーク 会期最初の土曜日はキュレーター・トーク 夜空を見上げて 2016年8月20日(土) 鶴見香織 14:00-14:45 所蔵品ギャラリー(4階エレベーター前集合) 造形における“動き” 2016年10月28日(金) 鈴木勝雄 18:30~19:20 所蔵品ギャラリー(3階エレベーター前集合) 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F) 2016年8月16日(火)-11月13日(日)前期:8月16日(火)-10月2日(日) 後期:10月4日(火)-11月13日(日) 10:00-17:00(金曜日、土曜日は10:00-20:00)※入館時間は閉館30分前まで 月曜日[ただし、9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館]、9月20日(火)、10月11日(火) 一般 430円(220円)大学生 130円(70円) ※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。※お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご覧いただけます。※本展の観覧料で、当日に限り、「奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~」(2F、ギャラリー4)もご観覧いただけます。 ※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ) 9月4日(日)、10月2日(日)、11月3日(木・文化の日)、11月6日(日) 東京国立近代美術館

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2016-3 所蔵作品展 MOMATコレクション 

2016年11月22日-2017年2月12日の所蔵作品展のみどころ 竹内栖鳳《飼われたる猿と兎》1908年 MOMATコレクションにようこそ!今期のみどころをご紹介します。日本画作品は、保存の観点から展示期間が限られますが、とりわけ重要文化財は年に一度の公開を見逃せません。今期は11月22日~1月15日を前期、1月17日~2月12日を後期として、前期に鏑木清方《三遊亭円朝像》を4階1室「ハイライト」にて、後期に安田靫彦《黄瀬川陣》を3階10室にて展示します。「ハイライト」では、鏑木清方だけでなく、彼も参加した「金鈴社」の画家たちにもご注目ください。また今期は個人を特集した部屋がいくつもあります。4階3室では大正時代を代表する画家、岸田劉生を、4室では異色の日本画家、秦テルヲを特集します。また3階6室では中村研一の戦争記録画を、7室では2年前に亡くなった国際的アーティスト、河原温、9室ではアメリカを代表する写真家スティーグリッツを特集します。さらに、1階で開催の「endless 山田正亮の絵画」展にあわせ、3階8室では山田と同時代の画家たちによる抽象表現を集め、2階ギャラリー4で開催の「瑛九1935-1937闇の中で「レアル」をさがす」展にあわせ、4階5室では1930年代の前衛絵画を集めました。企画展と比べて見ることで、よりお楽しみいただけるはずです。 今期も盛りだくさんのMOMATコレクション。どうぞごゆっくりお楽しみください。 ■作品保護のため、一部作品に展示替えがあります。 前期:2016年11月22日(火)-2017年1月15日(日) 後期:2017年1月17日(火)-2月12日(日) 出品作品リストは、こちら。 今会期に展示される重要文化財指定作品 ■今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 萬鉄五郎《裸体美人》(1912年)中村彝《エロシェンコ氏の像》(1920年)鏑木清方《三遊亭円朝像》(1930年)*2016年11月22日-2017年1月15日展示安田靫彦《黄瀬川陣》(1940/41年)*2017年1月17日-2月12日 展示 14点の重要文化財(2点は寄託作品)についての画像と解説は、名品選をご覧ください。 中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年 萬鉄五郎《裸体美人》 1912年 平成28年度第3回所蔵作品展「MOMATコレクション」出品リスト 所蔵作品展「MOMATコレクション」 2016年11月22日[火]-2017年2月12日[日]*展示内容、開館日、開館時間に変更が生じる場合がございます。詳細はホームページかハローダイヤル(03-5777-8600)でご確認願います。*リストは各室毎に順不同です。 展示室 (Shown on/at;Room No.)重文 (Important Cultural Property)音声ガイド (Audio Guide)期間作家名作品名制作年 date技法収蔵経緯、寄贈、寄託Name of the ArtistTitleMaterial (technique, support)1室   結城素明囀(さえずり)1911紙本彩色購入YUKI, SomeiBird Twitteringcolor on paper1室  F吉川霊華藐姑射之処子 (はこやのしょし)1918紙本彩色購入KIKKAWA, ReikaVirgin at Mt. Hakoyacolor on paper1室   平福百穂丹鶴青瀾1926絹本彩色三笠宮崇仁親王殿下寄贈HIRAFUKU, HyakusuiCrane and Blue Wavescolor on silk1室  S吉川霊華離騒(りそう)1926紙本墨画淡彩購入KIKKAWA, ReikaOn Encountering Sorrow from The Poem by Qu Yuansumi and color on paper1室◎48F鏑木清方三遊亭円朝像1930絹本彩色購入KABURAKI, KiyokataPortrait of San’yutei Enchocolor on silk1室 12 荻原守衛女1910ブロンズ文部省管理換OGIWARA, MorieWomanbronze1室 21 村山槐多バラと少女1917油彩・キャンバス山本孝氏寄贈MURAYAMA, KaitaRoses and a Girloil on canvas1室 27 関根正二三星(さんせい)1919油彩・キャンバス購入SEKINE, ShojiThree Starsoil on canvas1室◎29 中村彝エロシェンコ氏の像1920油彩・キャンバス大里一太郎氏寄贈NAKAMURA, TsunePortrait of Vasilii Yaroshenkooil on canvas1室 51 安井曽太郎奥入瀬の溪流1933油彩・キャンバス文化庁管理換YASUI, SotaroOirase Streamoil on canvas1室 42 野田英夫帰路1935油彩・キャンバス購入NODA, HideoWay Homeoil on canvas1室 62 靉光眼のある風景1938油彩・キャンバス購入AI-MITSULandscape with an Eyeoil on canvas1室   松本竣介黒い花1940油彩・板購入MATSUMOTO, ShunsukeBlack Flowersoil on board1室 59 梅原龍三郎北京秋天1942油彩、岩絵具・紙川口松太郎氏寄贈UMEHARA, RyuzaburoAutumn in Beijingoil and Japanese pigment on paper1室   ポール・セザンヌ大きな花束c.1892-95油彩・キャンバス購入Paul CézanneGrand Bouquet of Flowersoil on canvas1室 3 アンリ・ルソー第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神1905-06油彩・キャンバス購入Henri RousseauLiberty Inviting Artists to Take Part in the 22nd Exhibition of the Société des Artistes Indépendantsoil on canvas1室   ジョルジュ・ブラック女のトルソ1910-11油彩・キャンバス購入Georges BraqueFemale Torsooil on canvas2室 8 竹内栖鳳飼われたる猿と兎1908絹本彩色文部省管理換TAKEUCHI, SeihoMonkeys and Rabbitscolor on silk2室  F横山大観暮色1922絹本彩色文化庁管理換YOKOYAMA, TaikanEvening Twilightcolor on silk2室  F入江波光蒼林図1923絹本彩色文化庁管理換IRIE, HakoGreen Grovecolor on silk2室 33S速水御舟門(名主の家)1924紙本彩色文化庁管理換HAYAMI, GyoshuGate (Residence of the Village Head)color on paper2室 35S村上華岳松山雲煙1925絹本彩色購入MURAKAMI, KagakuPine-covered Mountains in the Mistcolor on silk2室   熊谷守一半裸婦1904油彩・板川上淳氏寄贈KUMAGAI, MorikazuHalf Nakedoil on board2室   和田英作おうな1908油彩・キャンバス文部省管理換WADA, EisakuOld Womanoil on canvas2室   小杉放菴(未醒)水郷1911油彩・キャンバス文部省管理換KOSUGI, Hoan (Misei)Waterside Villageoil on canvas2室   南薫造六月の日1912油彩・キャンバス文部省管理換MINAMI, KunzoOne Day in Juneoil on canvas2室◎17 萬鉄五郎裸体美人1912油彩・キャンバス八木正治氏寄贈YOROZU, TetsugoroNude Beautyoil on canvas2室   萬鉄五郎太陽の麦畑c.1913油彩・板購入YOROZU, TetsugoroA Cornfield in the Sunoil on board3室   岸田劉生自画像1913油彩・キャンバス杉本健吉氏寄贈KISHIDA, RyuseiSelf-Portraitoil on canvas3室   岸田劉生自画像1914油彩・キャンバス杉本健吉氏寄贈KISHIDA, RyuseiSelf-Portraitoil on canvas3室   岸田劉生壺の上に林檎が載って在る1916油彩・板文化庁管理換KISHIDA, RyuseiAn Apple Exists on Top of a Potoil on board3室   岸田劉生古屋君の肖像 (草持てる男の肖像)1916油彩・キャンバス購入KISHIDA, RyuseiPortrait of Koya Yoshio(Portrait of a Man Holding a Plant)oil on canvas3室 23 岸田劉生麗子肖像(麗子五歳之像)1918油彩・キャンバス購入KISHIDA, RyuseiReiko, Five Years Oldoil on canvas3室   岸田劉生蕪図1925油彩・キャンバス寄託KISHIDA, RyuseiTurnipoil on canvas3室   岸田劉生自画像1908鉛筆・紙大畑照子氏遺贈KISHIDA, RyuseiSelf-Portraitpencil on paper3室   岸田劉生ほろよいc.1910鉛筆、水彩・紙大畑照子氏遺贈KISHIDA, RyuseiTipsinesspencil and watercolor on paper3室   岸田劉生古屋芳雄像1916水彩・紙古屋康子氏遺贈KISHIDA, RyuseiPortrait of Koya Yoshiowatercolor on paper3室   岸田劉生麗子六歳之像1919水彩・紙岩波茂雄氏旧蔵、岩波雄二郎氏遺贈KISHIDA, RyuseiReiko, Six Years Oldwatercolor on paper3室   岸田劉生村嬢於松之坐像1920水彩、鉛筆・紙森美子氏・奈良道氏・松尾香代子氏寄贈KISHIDA, RyuseiPortrait of Sitting Omatsu, a Village Girlwatercolor and pencil on paper3室   岸田劉生童児肖像1921水彩・紙寄託KISHIDA, RyuseiPortrait of a Little Boywatercolor on paper3室   岸田劉生村嬢於松立像1921水彩、鉛筆・紙尾崎佐喜子氏寄贈KISHIDA, RyuseiPortrait of Standing Omatsu, a Village Girlwatercolor and pencil on paper3室   岸田劉生岸田劉生作品個人展覧会ポスター (東京展)1919木版(多色)岸田鶴之助氏遺贈KISHIDA, RyuseiPoster for the Solo-exhibition of Ryusei Kishida (Exhibition in Tokyo)color woodcut3室   岸田劉生岸田劉生作品個人展覧会ポスター (京都展)1919木版(多色)岸田鶴之助氏遺贈KISHIDA, RyuseiPoster for the Solo-exhibition of Ryusei Kishida (Exhibition in Kyoto)color woodcut4室   秦テルヲ自画像1916紙本墨画有限会社えびな書店寄贈HADA, TeruoSelf Portraitsumi on paper4室   秦テルヲ黒烟c.1916インク・紙購入HADA, TeruoBlack Smokeink on paper4室   秦テルヲ開かぬ扉c.1916インク・紙購入HADA, TeruoLocked Doorink on paper4室   秦テルヲ死んで逝くc.1916インク・紙購入HADA, TeruoDying a Deathink on paper4室   秦テルヲ月光c.1916インク、色鉛筆・紙購入HADA, TeruoMoonlightink and color pencil on paper4室   秦テルヲ惨しき日c.1916インク、色鉛筆・紙購入HADA, TeruoA Miserable Dayink and color pencil on paper4室   秦テルヲ燈火c.1916インク、色鉛筆・紙購入HADA, TeruoLamplightink and color pencil on paper4室   秦テルヲ無題c.1916インク・紙購入HADA, TeruoUntitledink on paper4室   秦テルヲ無題c.1916インク・紙購入HADA, TeruoUntitledink on paper4室   秦テルヲ落日c.1916インク、色鉛筆・紙購入HADA, TeruoSunsetink and color pencil on paper4室   秦テルヲ活動の女給c.1916インク、色鉛筆・紙購入HADA, TeruoWaitress at the Cinemaink and color pencil on paper4室   秦テルヲ煙c.1916インク、色鉛筆・紙購入HADA, TeruoSmokeink and color pencil on paper5室 41 福沢一郎Poisson d’Avril(四月馬鹿)1930油彩・キャンバス作者寄贈FUKUZAWA, IchiroApril Fooloil on canvas5室   福沢一郎牛1936油彩・キャンバス作者寄贈FUKUZAWA, IchiroOxenoil on canvas5室   吉原治良朝顔と土蔵c.1931-34油彩・キャンバス清水夏生氏寄贈YOSHIHARA, JiroMorning Glories and Storehouseoil on canvas5室   吉原治良作品2c.1934油彩・キャンバス購入YOSHIHARA, JiroWork 2oil on canvas5室   三岸好太郎雲の上を飛ぶ蝶1934油彩・キャンバス購入MIGISHI, KotaroButterflies Flying above Cloudsoil on canvas5室   岡本太郎コントルポアン1935/54油彩・キャンバス購入OKAMOTO, TaroCounterpointoil on canvas5室   長谷川三郎アブストラクション1936油彩・キャンバス購入HASEGAWA, SaburoAbstractionoil on canvas5室   北脇昇最も静かなる時1937油彩・キャンバス北脇かね氏寄贈KITAWAKI, NoboruThe Quietest Timeoil on canvas5室   村井正誠URBAIN1937油彩・キャンバス購入MURAI, MasanariUrbanoil on canvas5室   浅原清隆郷愁1938油彩・キャンバス渡辺美枝子氏寄贈ASAHARA, KiyotakaNostalgiaoil on canvas5室   浜田浜雄ユパス1939油彩・キャンバス購入HAMADA, HamaoUpasoil on canvas5室   オノサト・トシノブ(小野里利信)黒白の丸1940油彩・キャンバス購入ONOSATO, ToshinobuCircles in Black and Whiteoil on canvas5室   古賀春江そこに在る1933水彩、鉛筆・紙高松太郎氏寄贈KOGA, HarueBeingwatercolor and pencil on paper5室   古賀春江楽しき饗宴1933水彩、鉛筆・紙高松太郎氏寄贈KOGA, HaruePleasant Feastwatercolor and pencil on paper6室   中村研一マレー沖海戦1942油彩・キャンバス無期限貸与NAKAMURA, Ken’ichiNaval Battle off Malayaoil on canvas6室   中村研一コタ・バル1942油彩・キャンバス無期限貸与NAKAMURA, Ken’ichiKota Baruoil on canvas6室   中村研一珊瑚海海戦1943油彩・キャンバス無期限貸与NAKAMURA, Ken’ichiBattle of the Coral Seaoil on canvas6室   中村研一タサファロング(ガダルカナルに於ける陸海共同作戦図)1944油彩・キャンバス無期限貸与NAKAMURA, Ken’ichiArmy-Navy Joint Operations on Tasivarongo Point, Guadalcanaloil on canvas6室   中村研一コタ・バル B1944油彩・キャンバス無期限貸与NAKAMURA, Ken’ichiKota Baru Boil on canvas6室   中村研一北九州上空野辺軍曹機の体当りB29二機を撃墜す1945油彩・キャンバス無期限貸与NAKAMURA, Ken’ichiSergeant Nobe’s Suicide Attack on Two B-29’s Over Kitakyushuoil on canvas7室   河原温浴室11953鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 1pencil on paper7室   河原温浴室21953鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 2pencil on paper7室   河原温浴室31953鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 3pencil on paper7室   河原温浴室41953鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 4pencil on paper7室   河原温浴室51953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 5pencil and color pencil on paper7室   河原温浴室61953-54鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 6pencil and color pencil on paper7室   河原温浴室71953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 7pencil and color pencil on paper7室   河原温浴室81953鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 8pencil on paper7室   河原温浴室91953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 9pencil and color pencil on paper7室   河原温浴室101953鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 10pencil on paper7室   河原温浴室111953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 11pencil and color pencil on paper7室   河原温浴室121953鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 12pencil on paper7室   河原温浴室131953鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 13pencil on paper7室   河原温浴室141953鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 14pencil on paper7室   河原温浴室151953鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 15pencil on paper7室   河原温浴室161953鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 16pencil on paper7室   河原温浴室171953-54鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 17pencil on paper7室   河原温浴室181953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 18pencil and color pencil on paper7室   河原温浴室191953鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 19pencil on paper7室   河原温浴室201953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 20pencil and color pencil on paper7室   河原温浴室211953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 21pencil and color pencil on paper7室   河原温浴室221953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 22pencil and color pencil on paper7室   河原温浴室231953鉛筆、色鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 23pencil and color pencil on paper7室   河原温浴室241954鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 24pencil on paper7室   河原温浴室251953鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 25pencil on paper7室   河原温浴室261954鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 26pencil on paper7室   河原温浴室271953-54鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 27pencil on paper7室   河原温浴室281954鉛筆・紙作者寄贈KAWARA, OnBathroom 28pencil on paper7室 79 河原温孕んだ女1954油彩・キャンバス作者寄贈KAWARA, OnPregnant Womanoil on canvas7室   河原温DEC. 14, 19661966アクリリック・キャンバス寄託KAWARA, OnDEC. 14, 1966acrylic on canvas7室   河原温Date Painting1994アクリリック・キャンバス寄託KAWARA, OnDate Paintingacrylic on canvas7室   河原温Date Painting1994アクリリック・キャンバス寄託KAWARA, OnDate Paintingacrylic on canvas7室   河原温Date Painting1994アクリリック・キャンバス寄託KAWARA, OnDate Paintingacrylic on canvas8室   桑山忠明無題(赤)1961岩絵具、銀箔・和紙(麻布裏打ち)購入KUWAYAMA, TadaakiUntitled (Red)Japanese pigment and silver leaf on Japanese paper, mounted on canvas8室   オノサト・トシノブ(小野里利信)作品100-B1963油彩・キャンバス藤岡時彦氏寄贈―妻英子を偲んでONOSATO, ToshinobuWork 100-Boil on canvas8室   堂本尚郎連続の溶解 64-101964油彩・キャンバス購入DOMOTO, HisaoSolutions of Continuities 64-10oil on canvas8室   岩本拓郎SQUARE-92-5<海=黄色いヴェール>1992アクリルウレタン塗料・和紙(板に貼付)購入IWAMOTO, TakuroSQUARE-92-5 <Sea=Yellow Veil>acrylic polyurethan on paper, mounted on board8室   沢居曜子Carbon Work Ⅱ- 51977カーボン・和紙山口孝氏寄贈SAWAI, YokoCarbon Work Ⅱ- 5carbon on paper8室   沢居曜子Line Work Ⅱ – 77 – 31977コンテ・ケント紙山口孝氏寄贈SAWAI, YokoLine Work Ⅱ – 77 – 3conté on paper8室   辰野登恵子UNTITLED-291974孔版購入TATSUNO, ToekoUNTITLED-29silkscreen8室   辰野登恵子UNTITLED-301974孔版購入TATSUNO, ToekoUNTITLED-30silkscreen8室   田中信太郎無域1999真鍮購入TANAKA, ShintaroWithout Boundsbrass8室   アド・ラインハート抽象絵画1958油彩・キャンバス購入Ad ReinhardtAbstract Paintingoil on canvas8室   ジョセフ・アルバース正方形讃歌1959油彩・キャンバス購入Josef AlbersHomage to the Squareoil on canvas8室   ブリンキー・パレルモ四つの原型1970孔版購入Blinky PalermoFour Prototypessilkscreen, 4 pieces9室   アルフレッド・スティーグリッツ冬、五番街1893 (1905 print)フォトグラヴュア購入Alfred StieglitzWinter-5th Avenuephotogravure9室   アルフレッド・スティーグリッツ終着駅、ニューヨーク1893フォトグラヴュアジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzThe Terminal (New York)photogravure9室   アルフレッド・スティーグリッツ五番街・街頭風景1896フォトグラヴュアジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzThe Street, Fifth Avenuephotogravure9室   アルフレッド・スティーグリッツザ・ハンド・オブ・マン1902 (1911 print)フォトグラヴュア購入Alfred StieglitzThe Hand of Manphotogravure9室   アルフレッド・スティーグリッツ三等船室1907 (1911 print)フォトグラヴュールジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzThe Steeragephotogravure9室   アルフレッド・スティーグリッツマンハッタン南部1910 (1911 print)フォトグラヴュア購入Alfred StieglitzLower Manhattanphotogravure9室   アルフレッド・スティーグリッツ新旧のニューヨーク1910 (1911 print)フォトグラヴュア購入Alfred StieglitzOld and New New Yorkphotogravure9室   アルフレッド・スティーグリッツ飛行船1910ゼラチン・シルバー・プリントジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzA Dirigiblegelatin silver print9室   アルフレッド・スティーグリッツジョージア・オキーフ: ある肖像1918パラディウム・プリントジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzGeorgia O’Keeffe: A Portraitpalladium print9室   アルフレッド・スティーグリッツジョージア・オキーフ: ある肖像―手と指貫1919パラディウム・プリントジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzGeorgia O’Keeffe: A Portrait- Hands and Thimblepalladium print9室   アルフレッド・スティーグリッツジョージア・オキーフ: ある肖像―横顔1920パラディウム・プリントジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzGeorgia O’Keeffe: A portrait- Profilepalladium print9室   アルフレッド・スティーグリッツ虹、ジョージ湖c.1920ゼラチン・シルバー・プリントジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzRainbow, Lake Georgegelatin silver print9室   アルフレッド・スティーグリッツジョージ湖1922ゼラチン・シルバー・プリントジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzLake Georgegelatin silver print9室   アルフレッド・スティーグリッツジョージア・オキーフ: ある肖像1923ゼラチン・シルバー・プリントジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzGeorgia O’Keeffe: A Portraitgelatin silver print9室   アルフレッド・スティーグリッツイクィヴァレント1925ゼラチン・シルバー・プリントジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzEquivalentgelatin silver print9室   アルフレッド・スティーグリッツイクィヴァレント1926ゼラチン・シルバー・プリントジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzEquivalentgelatin silver print9室   アルフレッド・スティーグリッツ枯れかけた栗の木、ジョージ湖c.1927ゼラチン・シルバー・プリントジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzDying Chestnut Trees, Lake Georgegelatin silver print9室   アルフレッド・スティーグリッツ夜―ニューヨーク1931-32ゼラチン・シルバー・プリントジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzNight- New Yorkgelatin silver print9室   アルフレッド・スティーグリッツニューヨーク (シェルトン・ホテル西側より)1931-32ゼラチン・シルバー・プリントジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzNew York (from the Shelton Westward)gelatin silver print10室  F川合玉堂小松内府図1899絹本彩色購入KAWAI, GyokudoTaira Shigemori, Komatsu-no-naifucolor on silk10室  F野田九浦辻説法1907絹本彩色文部省管理換NODA, KyuhoStreet Preachingcolor on silk10室  F今村紫紅時宗1908絹本彩色購入IMAMURA, ShikoHojo Tokimune Consulting Mugaku Sogen about the Mongol Invasioncolor on silk10室   尾竹国観油断1909絹本彩色文部省管理換OTAKE, KokkanAlarmedcolor on silk10室   菊池契月供燈 (くとう)1910絹本彩色文部省管理換KIKUCHI, KeigetsuDedicating Lanternscolor on silk10室   下村観山大原御幸 (おおはらごこう)1908絹本彩色購入SHIMOMURA, KanzanOhara-Goko, from the Tale of Heikecolor on silk10室  F下村観山清涼殿1924絹本彩色寄贈SHIMOMURA, KanzanSeiryoden [royal hall]color on silk10室  S小山栄達謙信公1930絹本墨画東京国立博物館管理換KOYAMA, EitatsuUesugi Kenshinsumi on silk10室   小山栄達木村長門出陣1942絹本彩色東京国立博物館管理換KOYAMA, EitatsuKimura Shigenari Departing for the Frontcolor on silk10室   吉村忠夫燈籠大臣1936絹本彩色文部省管理換YOSHIMURA, TadaoTaira Shigemori, minister of lanterncolor on silk10室◎61S安田靫彦黄瀬川陣1940/41紙本彩色文化庁管理換YASUDA, YukihikoCamp at Kisegawacolor on paper10室   植中直斎重成夫人1942絹本彩色東京国立博物館管理換UENAKA, ChokusaiLady Kimura Shigenaricolor on silk10室  F前田青邨清正1942紙本彩色東京国立博物館管理換MAEDA, SeisonKato Kiyomasacolor on paper10室   前田青邨かちかち山1947紙本墨画作者寄贈MAEDA, SeisonKachi-kachi-yama, the story of a rabbit and a racoon dogsumi on paper10室   前田青邨御嶽神社赤威冑1927墨、彩色・紙作者寄贈MAEDA, SeisonRed-Braided Helmet of the Mitake Shrinesumi and color on paper10室   稗田一穂奇異鳥1952紙本彩色購入HIEDA, KazuhoKiwicolor on paper10室   上村松篁星五位 (ほしごい)1958紙本彩色購入UEMURA, ShokoNight Heronscolor on paper10室   岩橋英遠鴇1960紙本彩色五藤きみえ氏寄贈IWAHASHI, EienJapanese Crested Ibisescolor on paper10室   堀文子霧の野1960紙本彩色文部省管理換HORI, FumikoField Veiled in a Mistcolor on paper10室   山口蓬春秋1961紙本彩色作者寄贈YAMAGUCHI, HoshunAutumncolor on paper10室   麻田辨自鴛1962紙本彩色文化庁管理換ASADA, BenjiMandarin Duckscolor on paper10室   山本丘人狭霧野1970紙本彩色作者寄贈YAMAMOTO, KyujinMisty Fieldcolor on paper3F、EVホール   柳原義達犬の唄1961ブロンズ作者寄贈YANAGIHARA, YoshitatsuSong of the Dogbronze3F、EVホール   舟越保武原の城1971ブロンズ購入FUNAKOSHI, YasutakeHaranojo Castlebronze11室   向井良吉蟻の城1960アルミニウム購入MUKAI, RyokichiCastle of Antsaluminum11室 82 三木富雄EAR1965アルミニウム購入MIKI, TomioEARaluminum11室   菅木志雄止空散様2004アルミニウム、石作者寄贈SUGA, KishioTo-ku-san-yoaluminum and stone12室   宮脇愛子スクロール・ペインティング 白1975アクリリック・キャンバス作者寄贈MIYAWAKI, AikoScroll Painting, Whiteacrylic on canvas12室   宮脇愛子スクロール・ペインティング 黒1976アクリリック・キャンバス作者寄贈MIYAWAKI, AikoScroll Painting, Blackacrylic on canvas12室   斎藤義重“反対称”正方形 No.1, No.21976木購入SAITO, Yoshishige“Dissymmetry” Square No.1, No.2wood, 2 pieces12室   李禹煥線より1977岩絵具、膠・キャンバス購入LEE, UfanFrom LineJapanese pigment and glue on canvas12室   村上友晴無題1988-90油彩・キャンバス購入MURAKAMI, TomoharuUntitledoil on canvas12室   大竹伸朗Torso and Guitar1988染料、石膏、綿テープ、本、見本帳の裏表紙、木製の船の部品・鉄、ワイヤー、手紙、ホチキス、和紙、紙、薄紙作者寄贈OHTAKE, ShinroTorso and Guitardye, paper, cotton tape, iron, wire, staples, book, parts of wooden ship, etc.12室   大竹伸朗網膜 (ワイヤー・ホライズン、タンジェ)1990-93油彩、オイルスティック、チョーク、ウレタンペイント、樹脂、布、紙、写真、ホチキス、ハトメ等・木製パネル購入OHTAKE, ShinroRetina (Wire Horizon, Tangier)oil, oil stick, chalk, urethane paint, plastic resin, cloth, paper, photographs, staples, iron brass grommet, etc. on wooden panel12室   奈良美智Harmless Kitty1994アクリリック・綿布購入NARA, YoshitomoHarmless Kittyacrylic on cotton12室   イケムラレイコ横たわる少女1997油彩・キャンバス購入IKEMURA, LeikoReclining Girloil on canvas12室   小林正人Unnamed #71997油彩・キャンバス購入KOBAYASHI, MasatoUnnamed #7oil on canvas, stretcher12室   岡﨑乾二郎屋根の熱気に吹きつけられ、祖父の顔は頭蓋骨のようにもう色褪せて見える。ところで彼は何といったのでしたっけ? 灼熱の焼きごてを眼に入れられようとしたときに。「僕の美しいお友達、火よ。もう少しやさしくお願いします」。大丈夫。安心なさって。姉は日傘を取りにいき、祖父は指先をまるく尖った舌で冷やしていた。2002アクリリック・キャンバス購入OKAZAKI, KenjiroBlown by the heat of the roof, Grandfather’s head already seemed pale like a skull. Well, I’m not sure… do you remember what he said, when the red-hot iron was about to be put into his eyes? “O Fire, my beautiful friend,  be a little more gentle, please.” Don’t worry. Take it easy. Big sister went for a parasol, and Grandfater was cooling his fingertips with the round tip of his tongue.acrylic on canvas12室   岡﨑乾二郎背後から火事が迫ってきたとでもいうの、この顔の青さは普通じゃないわ、どうしたの? ぽつりと答えます。「惜しいと思うほどの物は捉まえようと追いかけず、一生惜しんで思い出せるようにしておいたほうがいいんだよ」。そうか。胡瓜の漬け方を、老婦人から習ったときみたいに、熟した実がひとりでに落ちる音を聞いた。2002アクリリック・キャンバス購入OKAZAKI, KenjiroYou look like getting chased by a fire. How pale you are…you aren’t yourself. What’s the matter? “It’s not good to chase after what you think to be precious,” I answered muttering, “you’d better leave it alone so that you can remember it for life”. I see. Just like when Ilearned how to pickle cucumbers from an old woman, I heard a ripe fruit drop off of itself.acrylic on canvas12室   大岩オスカールガーデニング (平和への道)2003油彩・キャンバス作者寄贈Oscar OiwaGardening (Way to Peace)oil on canvas12室   堂本右美Kanashi-112004油彩・キャンバス購入DOMOTO, YuumiKanashi-11oil on canvas12室   中村一美存在の鳥 1072006アクリリック・綿布購入NAKAMURA, KazumiPhasianus colchicus (A Bird in its Existence) 107acrylic on cotton12室   Chim ↑ PomBLACK OF DEATH 20132013ヴィデオ カラー サウンド 8分53秒購入Chim ↑ PomBLACK OF DEATH 2013video, color, sound, 8’53”2F、EVホール   田中功起一つのプロジェクト、七つの箱と行為、美術館にて2012HDヴィデオ カラー サウンド 13分33秒、段ボール、椅子他購入TANAKA, KokiA Project, Seven Boxes and Movements at the MuseumHD video, color, sound, 13’33”. chairs and cardoboard boxes, etc.2Fテラス 90 アントニー・ゴームリー反映/思索2001鋳鉄購入Antony GormleyReflectioncast iron2Fテラス   ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道百三十六号線から見る雨の松崎港2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieMatsuzaki Bay in the Rain from Route 136. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス   ジュリアン・オピー「日本八景」より 真鶴半島の上の月2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieMoon Over Manazuru Peninsula. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス   ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道三百号線からみる本栖湖の富士山2007映像インスタレーション(液晶モニター1台、コンピューター)購入Julian OpieView of Lake Motosu and Mount Fuji from Route 300. From Eight Views of Japan.single 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス   ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道五十二号線から南部橋をのぞむ2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieView of Nambu Bridge from Route 52. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film本館屋外 84 イサム・ノグチ門1969鋼鉄、彩色購入Isamu NoguchiGatepainted steel本館屋外   木村賢太郎七つの祈り1969石購入KIMURA, KentaroSeven Prayersstone本館屋外   マリノ・マリーニあるイメージの構想1969-70ブロンズ文化庁管理換Marino MariniThe Idea of an Imagebronze本館前庭   多田美波Chiaroscuro1979ステンレススチール、硬質ガラス購入TADA, MinamiChiaroscurostainless steel and hard glass 展覧会構成 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムをご利用いただけます。 1室 ハイライト 3,000m²に200点以上が並ぶ、所蔵作品展「MOMATコレクション」。その冒頭を飾るのは、重要文化財を含むコレクションの精華をご覧いただく「ハイライト」です。2012(平成24)年の所蔵品ギャラリーのリニューアルを機に新設したコーナーで、壁は作品を美しく際立たせる濃紺、床はガラスケースの映り込みをなくし、作品だけに集中していただけるよう、艶消しの黒を選んでいます。 今期の日本画は、大正期の研究団体、金鈴社に属した吉川霊華、結城素明、平福百穂、鏑木清方の作品です。おめでたい雰囲気の平福百穂《丹鶴青瀾(たんかくせいらん)》や、期間限定で1月15日まで展示される重要文化財の鏑木清方《三遊亭円朝像》をお見逃しなく! 洋画は、ともに「日本的油絵」の創造に取り組んだ安井曽太郎と梅原龍三郎の比較や、イメージの断片をモンタージュ風に再構成した野田英夫と松本竣介の違いを、それぞれお楽しみください。 アンリ・ルソー 《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神》1905-06年 関根正二《三星(さんせい) 》1919年 松本竣介《黒い花》1940年 2室 「新か、旧か?」 萬鉄五郎《太陽の麦畑》1913年頃 何であれ、ものごとの最初を特定するのは難しい。MOMATの真ん中のMはモダン、つまり近代です。近代美術の始まりとは、いつなのでしょうか?ここに並ぶ作品の約半分は、1907年に始まった官設の「文部省美術展覧会(文展)」に出品されたものです。この文展開設を日本の近代美術の始まりとする考え方があります(異論もあります)。そして近代とは「常に前衛(アヴァンギャルド)であれ」ということをモットーとする時代です。つまり直近の過去は否定し、乗り越えるべき旧いものになります。設立当初は歓迎された文展ですが、まもなくすると硬直したアカデミズムの牙城として、新しい世代の批判対象になります。残り半分の作品は、そんな文展の在り方とは異なる道を進もうとした作家によるものです。これらの作品が制作されてから100年ほど経った現在の私たちには、やはり新しいものが旧いものより素晴らしく映るのでしょうか?それとも、新しいものにはない素晴らしさを、旧いものに見出すのでしょうか? 3室 響き合う劉生 日本の近代美術を代表する画家のひとりである岸田劉生(1891-1929)。彼の作品の楽しみ方のひとつは、じっくりと見比べてみることです。たとえば一年違いの自画像。色彩やタッチやサインが違います。1914(大正3)年の方が渋い男に見えるのは陰影のつけ方のせいでしょう。日付から、この絵は娘の麗子が生れる前日に完成したことがわかります(ちなみに1913年の方は結婚から約4カ月経った頃の絵)。医師である古屋(こや)君を描いた作品では、水彩画と油彩画とで人物の印象が異なります。油彩画では手に草(カヤツリグサ)を持たされていますが、違いはそれだけではないはず。見比べているうちに、髪型や左目のまぶた、顔の角度も微妙に変わっていることに気づくでしょう。「草」は他の絵の中にも見られます。たとえば5歳の麗子が手に持っているのは、赤まんま(犬蓼:いぬたで)という植物。古屋君とは持ち方が違いますが、どちらが大人っぽい持ち方に見えるでしょうか。壺の絵の中にも草は見られ、紋様としての草とサインとを見比べてみると、形がさりげなく響き合っていることに気づきます。 岸田劉生《壺の上に林檎が載って在る 》1916年 岸田劉生《麗子肖像 (麗子五歳之像) 》1918年 岸田劉生《古屋君の肖像 (草持てる男の肖像) 》1916年 4室 秦テルヲ 秦テルヲ《月光》1916年頃 今回4室で紹介するのは、秦テルヲ(1887-1945)が1916(大正5)年頃に描いたペン画です。2012(平成24)年に収蔵しましたが、11点全部(と自画像)をまとめて紹介するのは今回が初めてです。この時期、テルヲは暗くて陰惨な絵ばかりを描いていました。吉原などの遊郭や、私娼窟に取材した、たとえば《血の池》(1919年、京都国立近代美術館蔵)といった作品等です。それが日本画(日本画絵具で描かれた絵画)だったから、なおさらテルヲは異端視されました。彼が描いたものの異様さはここに並べたペン画にも十分にうかがうことができます。ところで、世紀末のヨーロッパにはオーブリー・ビアズリー(1872-98)など退廃的なムードをもつ芸術が生まれました。テルヲも一時それにかぶれていたと言われます。しかし一方で、彼は熱い人間愛の人でもありました。テルヲをよく知る人たちは口を揃えて、彼の陰惨な絵画の奥には弱き者への慈愛と社会への批判がひそんでいたと語っています。 5室 1930年代の前衛絵画 三岸好太郎《雲の上を飛ぶ蝶》1934年 2階ギャラリー4で開催する「瑛九1935-1937闇の中で『レアル』を探す」に関連して、同時代の日本の前衛絵画の状況をご紹介します。 瑛九が画壇にデビューした1936(昭和11)年当時、日本ではシュルレアリスムと抽象絵画が、いわゆる「前衛(アヴァンギャルド)」として、若い画家たちの関心を集めていました。理知的な構成による抽象絵画と、逆に人間の理性の力が及ばないところに非合理の美を見つけ出そうとしたシュルレアリスム。両者は正反対の芸術運動のように見えますが、1930年代という、機械文明が発達するとともに戦争への不安が増大していった時代においては、これらはともに芸術家にとって切実なテーマでした。瑛九もまた、これら両方の運動に関心を持ちつつ、時代のリアリティを独自の方法でつかみ取ろうと模索していたといえるでしょう。瑛九は友人にあてた手紙の中で、古賀春江や三岸好太郎への興味を語っています。一方で、長谷川三郎、村井正誠、小野里利信ら抽象画家と親しく交流し、ともに自由美術家協会を結成しました。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋 6室 中村研一の戦争記録画 中村研一《コタ・バル》1942年 中村研一(1895-1967)は福岡県に生まれ、東京美術学校(現在の東京藝術大学)卒業後は1923-28年にパリに学んだ画家です。堅実な写実描写により、都会的な風俗の人物群像を得意としました。第二次大戦中は、妻の父親が海軍少将だったこともあり、積極的に戦争記録画の制作へと関わっていきます。 《マレー沖海戦》や《珊瑚海海戦》では、戦艦や戦闘機といった機械が主役となり、広大な風景の中に一種のスペクタクルとして描かれていますが、一方で《コタ・バル》や《タサファロング》では兵士たちの緊張感にみちた群像表現が追求されています。いずれも、現地でのスケッチ、兵士からの聞き取り、アトリエでの兵士をモデルとした写生などをもとに大画面が構成されています。《コタ・バル》が敵の視点からの日本軍の進撃を描いたものであることからもわかるように、画家は目にした光景そのままを描写するのではなく、劇的な効果を高めるための演出を巧みに施しているのです。 7室 生存の状況と信号 「浴室」シリーズは、河原温が20歳頃の初期作です。タイル貼りの浴室で、登場人物が増えたり減ったり入れ替わりながら、何の脈絡も、始まりも終わりもなく進行するこの大量殺人劇を見て、カフカの『変身』を思い出した人も多いのではないでしょうか。ある朝、目が覚めたら気味のわるい毒虫に変身してしまっていたザムザ氏が、みずからの運命を嘆くでも呪うでもなく日常的な出来事のごとく受け入れたように、「浴室」の男女も、惨劇の最中にあって顔色ひとつ変えません。人間の生死のいわれなさ(事実性)をあぶり出すためには、河原もカフカも、ふつうの意味でのリアリズムから離れて、擬似SF的な舞台設定なり、マンガ的な描法が必要だったのでしょう。生存の事実性に主題をしぼる点では、河原が1966(昭和41)年に開始した長大な連作「日付絵画」も同じです。それらは、何年何月何日に作者が生存していたという事実情報だけを、これまでも、これからも、未来永劫に送りつづけるのです。 8室 一本の直線からはじまる かつて絵画とは、「地」のうえに「図」を描いたもの――ちょうど空間のなかに物が在るように――のことでした。第二次大戦後、この通念を破ったのが、画面を端から端まで突っ切る水平線や垂直線です。線や矩形のユニットが無機的かつ「無際限」に反復するストライプやグリッドの構造は、「無限」の宇宙といった言いまわしのもつ詩的な響きとは無縁でしょう。とはいえ、そういった冷徹な構造の制約下でも、絵画はじゅうぶんに成立しうることを、一群の作品は示しています。眼が慣れると幽かに浮かび上がってくる2色の色彩の構造性(ラインハート)、マスキングテープを使わずにフリーハンドで塗られた無数の形の微細なムラや揺れ(オノサトトシノブ)、規則的パターンのわずかな破れや変調(辰野登恵子、沢居曜子)、水流にも似た水平のストロークのねじれや緩急(岩本拓郎)など。それらを観ていると、みずからの視覚が生き生きと揺り動かされる感じがしないでしょうか。 9室 特集 アルフレッド・スティーグリッツ アルフレッド・スティーグリッツ 《ジョージア・オキーフ: ある肖像-手と指貫》1919年 「アルフレッド・スティーグリッツは、芸術としての写真表現の確立に重要な役割を果たしたアメリカの写真家です。ドイツで写真化学と「ピクトリアリズム(絵画的)」と呼ばれる当時流行の写真表現を学んだスティーグリッツは、帰国後の1902年、ニューヨークを拠点に、全米の優れた写真家たちと「フォト・セセッション(写真分離派)」を結成、また雑誌の発行やギャラリーの運営を通じ、芸術としての写真の発展に尽力しました。初期作品で彼は、都市の路上に画趣あふれる光景を見出し、その一瞬を完璧な構図で捉えることで、写真ならではの表現を目指しています。ネガやプリントに手を加えず、ストレートに世界を切り取る方法は、やがて、被写体と写真家の内面、さらには写真を見る人の感性までを等価に結ぶ「イクィヴァレント(等価)」の美学へと発展していきます。当館は開館後間もない1953年に、未亡人であった画家ジョージア・オキーフより、スティーグリッツ作品を受贈しました。スティーグリッツ没後70年にあたり、そのオキーフ寄贈作品を中心に、初期から晩年に至る仕事を紹介します。 10室 絵になるサムライ 菊池契月《供燈(くとう) 》1910年 歴史学者の黒板勝美(1874-1946)は、1914(大正3)年に刊行した『義経伝』(東京文会堂書店)のなかで、武士道の権化として3人の名前を挙げています。南朝の後醍醐天皇に忠誠を尽くした楠木正成、元寇をはね返した北条時宗、家のために獅子奮迅の働きをした源義経です。黒板が武士道の「忠君」、「護国」、「孝道」をそれぞれ象徴すると述べたこの3人は、一方で近代日本画に繰り返し描かれたサムライたちでもありました。そもそも、歴史画はそのスタートの時点から、時代の価値観と倫理観を体現し、国民教育の一翼を担うことが期待されたジャンルでした。近代の日本画家がそのこととどう折り合いをつけて主題を選択し、造形したか。コレクションから軍記物語を描いた作品を中心に紹介します。手前のコーナーはガラッとかわって、酉年の新年にちなみ、さまざまな種類の鳥を描いた日本画を集めました。稗田一穂《奇異鳥》に描かれるのはニュージーランドの飛べない鳥、キーウィです。 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで  *ギャラリー4(13室) 瑛九1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす 11室 スペシャルなアルミニウム アルミニウムは自然界では化合物として存在しているのが特徴です。その存在が、電気化学的に分離することで確認されたのは1807年のこと。1887年にはボーキサイトを原料とする製造法が確立します。日本での製錬開始は1934年。軽くて強く、でも柔らかさもあって加工しやすいその素材は、軍需産業を中心に用いられるようになりました。戦後は日用品にも多く利用されるようになり、1955年には1円硬貨の材料に選ばれ完全に日常化します。1960年代以降の、物質性を問おうとする芸術の動向の中で、アルミニウムは、ステンレスやプラスチックとともに新しい素材としてしばしば選ばれました。ですが、合金であるステンレスや高分子化合物であるプラスチックと、化合物から人工的に分離してできるアルミニウムは、物質の在り方として全く異なるはず。そこでここでは、アルミニウムを主な素材とした作品を3点ご紹介します。 12室 代表か超越か 1970年代以降の絵画を、各時代を代表する作品によってご紹介します。70年代は李禹煥と斎藤義重。李は60年代末から70年代初頭にかけて日本のアートシーンで重要な動向だった「もの派」を、理論と実践双方において牽引したアーティスト。多摩美術大学の教授であった斎藤は、菅木志雄や関根信夫など若き「もの派」たちに大きな影響を与えました。80年代は大竹伸朗。イラストレーションやデザインの手法や感性を大胆にとりこんだ大竹は、日比野克彦などとともに時代のアイコン的存在となります。90年代は奈良美智。宗教美術や絵本など視覚芸術のみならず、ロックやパンクなど音楽の精神性もとりこんだその作品は、見る者との間に強い共感を(あるいは逆に拒否反応を)生じさせる点で、絵画の可能性をさらに切り開いたとも言えます。もちろん時代精神を超越して生れる作品もあります。たとえば、祈りにも等しい日々の行為の蓄積の果てに生まれる村上友晴の真っ黒な絵画は、そのひとつです。 イベント MOMATガイドスタッフによる所蔵品ガイド 休館日を除く毎日 2016年11月22日(火)~2017年2月12日(日) 14:00-15:00(※イベント開催日には時間を変更する場合があります) 所蔵品ギャラリー(1Fエントランス集合) 所蔵品ギャラリーでは毎日、作品解説が行われています。当館のボランティア「MOMATガイドスタッフ」が、参加者のみなさまと会場をまわり、数点の作品を一緒に鑑賞しながら、作品についての理解を深められるようにお手伝いします。作品とテーマは、ガイド前に1階エントランスに掲示されます。約40名のガイドスタッフそれぞれ、作品とテーマが異なりますので、何度参加されてもお楽しみいただけます。 *「MOMATガイドスタッフ」のページもあわせてご覧ください。*「教育普及レポート」でも様子を写真付きで詳しく紹介しています。 MOMATガイドスタッフによるハイライト・ツアー 2016年12月4日(日)2017年2月5日(日) 11:00-12:00 所蔵品ギャラリー(4Fエレベーター前集合) 近代日本の美術の流れをたどりつつ、所蔵作品展「MOMATコレクション」の見どころを押さえたい方に。MOMATガイドスタッフが、参加者の皆様とともに4階から2階までをまわり、代表的な所蔵作品を、やさしく解説します。 キュレーター・トーク 2016年11月26日(土) 保坂健二朗 アートと素材 14:00-14:50 所蔵品ギャラリー(1階ロビー集合) 2016年12月16日(金) 中村麗子 線に注目!近代の日本画 18:30~19:20 所蔵品ギャラリー(4階エレベーターホール) 2017年1月13日(金) 大谷省吾  1930年代後半の日本の前衛アートシーン 18:30~19:20 所蔵品ギャラリー(4階第5室集合) 過去のテーマはこちら 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F) 2016年11月22日(火)-2017年2月12日(日)前期:2016年11月22日(火)-2017年1月15日(日)後期:2017年1月17日(火)-2月12日(日) 10:00-17:00(金曜日、土曜日は10:00-20:00)※入館時間は閉館30分前まで 月曜日[ただし1月2日(月)、1月9日(月・祝)は開館]、1月10日(火)、および年末年始(12月28日~2017年1月1日) 一般 430円(220円)大学生 130円(70円) ※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。 ※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。※お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご覧いただけます。※本展の観覧料で、当日に限り、「瑛九1935-1937 闇の中で『レアル』をさがす」(2F、ギャラリー4)もご観覧いただけます。※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ) 12 月4日(日)、1月2日(月)、2月5日(日) 東京国立近代美術館

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2016-1 所蔵作品展 MOMATコレクション 

2016年5月24日-8月7日の所蔵作品展のみどころ MOMATコレクションにようこそ!  今期のみどころをご紹介します。まず夏にふさわしい作品として、4階1室「ハイライト」では、土田麦僊の代表作《湯女ゆな》(重要文化財)と、鏑木清方の涼やかな《墨田河舟遊》がみなさんをお迎えします。そして季節の情緒を堪能したら、個々の作品の表現にもご注目ください。たとえば4階2室では光について、3階10室では雨や大気について、画家たちがどのような工夫をしているかを探っていくと、より深く作品の魅力を感じとることができるでしょう。  ところで当館は昨年、戦中・戦後に活躍した油彩画家、松本竣介の作品を11点収蔵しました。以前から所蔵している作品とあわせ、3階6室と2階ギャラリー4で紹介します。  ギャラリー4はまた、「奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~」と題した小企画です。アーティストの視点を通して、作品の新たな魅力が見えてくることでしょう。  そして1階で開催の「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」(6月7日-8月7日)にあわせ、2階12室では吉増と関わりの深い彫刻家、若林奮の作品をご紹介します。  今期も盛りだくさんのMOMATコレクション。どうぞごゆっくりお楽しみください。 出品作品リスト 展示内容、開館日・開館時間の変更の可能性がございます。詳細はハローダイヤル(03-5777-8600)にてご確認願います。原則として各室ごとに国内作家(姓)50音順、外国人作家(姓)アルファベット順、同一作家内は、ほぼ作品の制作年順。Please note that the exhibits and the exhibition schedule are subject to change without previous notice. For up-to-date information, please kindly check our website. 展示場所(Shown on/at;Room No.)重文(Important Cultural Property)音声ガイド(Audio Guide)作家名題名制作年(Year of Production; c.=~年頃)技法・支持体収蔵経緯、寄贈、寄託(Mode of acquisition; Long term loan) Name of the ArtistTitle (in English)Material (technique, support)4F (Fourth floor)1室 0062靉光眼のある風景1938油彩・キャンバス購入AI-MITSULandscape with an Eyeoil on canvas1室 0019鏑木清方墨田河舟遊1914絹本彩色文部省管理換KABURAKI, KiyokataBoating-Excursion on the Sumida Rivercolor on silk1室◎0020岸田劉生道路と土手と塀(切通之写生)1915油彩・キャンバス文化庁管理換KISHIDA, RyuseiRoad Cut through a Hilloil on canvas1室 0023岸田劉生麗子肖像(麗子五歳之像)1918油彩・キャンバス購入KISHIDA, RyuseiReiko, Five Years Oldoil on canvas1室  草間彌生残骸のアキュミレイション(離人カーテンの囚人)1950油彩、エナメル・麻布(種袋)購入KUSAMA, YayoiAccumulation of the Corpses (Prisoner Surrounded by the Curtain of Depersonalization)oil and enamel on seed sack1室 39佐伯祐三ガス灯と広告1927油彩・キャンバス文化庁管理換SAEKI, YuzoGas Lamp and Advertisementsoil on canvas1室  辰野登恵子Work 84-P-11984油彩・キャンバス購入TATSUNO, ToekoWork 84-P-1oil on canvas1室  田中敦子作品 66 – SA1966ビニール樹脂・キャンバス購入TANAKA, AtsukoWork 66 – SAvinyl resins on canvas1室◎26土田麦僊湯女(ゆな)1918絹本彩色文化庁管理換TSUCHIDA, BakusenServing Girl in a Spacolor on silk1室  奈良美智Harmless Kitty1994アクリリック・綿布購入NARA, YoshitomoHarmless Kittyacrylic on cotton1室◎17萬鉄五郎裸体美人1912油彩・キャンバス八木正治氏寄贈YOROZU, TetsugoroNude Beautyoil on canvas1室  ジョルジュ・ブラック女のトルソ1910-11油彩・キャンバス購入Georges BraqueFemale Torsooil on canvas1室  ポール・セザンヌ大きな花束c.1892-95油彩・キャンバス購入Paul CézanneGrand Bouquet of Flowersoil on canvas2室  赤城泰舒白い砂1912水彩、鉛筆・紙赤城輝子氏寄贈AKAGI, YasunobuWhite Sandwatercolor and pencil on paper2室  大久保作次郎三月の日1917油彩・キャンバス大久保婦久子氏寄贈OKUBO, SakujiroA Day in Marchoil on canvas2室  太田喜二郎田植1916油彩・キャンバス太田菊枝氏寄贈OTA, KijiroRice-Plantingoil on canvas2室  川端龍子慈悲光礼讃(朝・夕)1918絹本彩色文化庁管理換KAWABATA, RyushiDivine Light of Love: Morning, Eveningcolor on silk2室 34徳岡神泉蓮1925絹本彩色徳岡房子氏寄贈TOKUOKA, ShinsenLotuscolor on silk2室  戸張孤雁水面を眺める女1914ブロンズ購入TOBARI, KoganWoman Gazing at the Surface of the Waterbronze2室  戸張孤雁伊豆山の海大正時代紙本彩色山本孝氏寄贈TOBARI, KoganSea of Izusancolor on paper2室  中沢弘光夏1907油彩・キャンバス文部省管理換NAKAZAWA, HiromitsuSummeroil on canvas2室  中沢弘光まひる1910油彩・キャンバス文部省管理換NAKAZAWA, HiromitsuMiddayoil on canvas3室  荻原守衛文覚1908ブロンズ購入OGIWARA, MoriePriest Mongakubronze3室 12荻原守衛女1910ブロンズ文部省管理換OGIWARA, MorieWomanbronze3室  中原悌二郎若きカフカス人1919ブロンズ購入NAKAHARA, TeijiroYoung Caucasianbronze3室  中村彝自画像c.1912油彩・キャンバス寄託NAKAMURA, TsuneSelf-Portraitoil on canvas3室  中村彝田中館博士の肖像1916油彩・キャンバス田中館美稲氏寄贈NAKAMURA, TsunePortrait of Dr.Tanakadateoil on canvas3室  中村彝静物1917油彩・キャンバス寄託NAKAMURA, TsuneStill Lifeoil on canvas3室◎29中村彝エロシェンコ氏の像1920油彩・キャンバス大里一太郎氏寄贈NAKAMURA, TsunePortrait of Vasilii Yaroshenkooil on canvas3室  柳敬助白シャツの男1914油彩・キャンバス購入YANAGI, KeisukeMan in a White Shirtoil on canvas4室  荻原守衛坑夫1907ブロンズ購入OGIWARA, MorieMinerbronze4室  荻原守衛女の胴1907ブロンズ購入OGIWARA, MorieTorso of a Womanbronze4室 25高村光太郎手c.1918ブロンズ購入TAKAMURA, KotaroHandbronze4室  戸張孤雁唱える女c.1914ブロンズ購入TOBARI, KoganWoman Chanting Prayersbronze4室  戸張孤雁曇り1917ブロンズ購入TOBARI, KoganCloudinessbronze4室  戸張孤雁煌めく嫉妬1924ブロンズ購入TOBARI, KoganGlittering Jealousybronze4室  オーギュスト・ロダントルソー制作年不詳ブロンズ岩波茂雄氏旧蔵、岩波雄二郎氏遺贈Auguste RodinTorsobronze5室  伊藤廉パン1927油彩・キャンバス作者寄贈ITO, RenBreadoil on canvas5室  伊藤廉リューマチの労働者1930油彩・キャンバス作者寄贈ITO, RenRheumatoid Laboureroil on canvas5室  伊原宇三郎室内群像1928-29油彩・キャンバス作者寄贈IHARA, UsaburoGroup in a Roomoil on canvas5室  伊原宇三郎バーモウビルマ国家代表像1943油彩・キャンバス無期限貸与IHARA, UsaburoPortrait of Ba Maw, Burmese Premieroil on canvas5室  梅原龍三郎桜島(青)1935油彩・キャンバス川口松太郎氏寄贈UMEHARA, RyuzaburoMt. Sakurajima (Blue)oil on canvas5室 59梅原龍三郎北京秋天1942油彩、岩絵具・紙川口松太郎氏寄贈UMEHARA, RyuzaburoAutumn in Beijingoil and Japanese pigment on paper5室  梅原龍三郎姑娘とチューリップ1942油彩、岩絵具・紙作者寄贈UMEHARA, RyuzaburoChinese Girl and Tulipoil and Japanese pigment on paper5室  梅原龍三郎噴煙1950-53デトランプ・紙川口松太郎氏寄贈UMEHARA, RyuzaburoVolcano Mt. Asama Eruptingdetrempe on paper5室  梅原龍三郎葬壇1977油彩・キャンバス城下るり子氏遺贈UMEHARA, RyuzaburoFuneral Altaroil on canvas5室 14藤島武二うつつ1913油彩・キャンバス購入FUJISHIMA, TakejiHalf Dreamingoil on canvas5室  藤島武二アルチショ1917油彩・キャンバス購入FUJISHIMA, TakejiArtichokeoil on canvas5室  藤島武二港の朝陽1934油彩・キャンバス東京国立博物館管理換FUJISHIMA, TakejiSunrise at a Harboroil on canvas5室  藤島武二麻姑献壽(まこけんじゅ)1937油彩・キャンバス武廣恭子氏寄贈FUJISHIMA, TakejiMagu, a Nymph in an Ancient Chinese Legendoil on canvas5室  安井曽太郎黄色い甕1912油彩・キャンバス購入YASUI, SotaroYellow Flower Vaseoil on canvas5室 51安井曽太郎奥入瀬(おいらせ)の溪流1933油彩・キャンバス文化庁管理換YASUI, SotaroOirase Streamoil on canvas5室 52安井曽太郎金蓉(きんよう)1934油彩・キャンバス購入YASUI, SotaroPortrait of Chin-Jungoil on canvas5室  安井曽太郎安倍能成(よししげ)像1944油彩・キャンバス安倍恭子氏寄贈YASUI, SotaroPortrait of Mr. Abe Yoshishigeoil on canvas3F (Third floor)6室  藤田嗣治哈爾哈(はるは)河畔之戦闘1941油彩・キャンバス無期限貸与FUJITA, TsuguharuBattle on the Banks of the Khalkha, Nomonhanoil on canvas6室  松本竣介山王の街1933油彩・板購入MATSUMOTO, ShunsukeThe Town of Sannooil on board6室  松本竣介黒い花1940油彩・板購入MATSUMOTO, ShunsukeBlack Flowersoil on board6室  松本竣介N駅近く1940油彩・キャンバス購入MATSUMOTO, ShunsukeScene near N Stationoil on canvas6室  松本竣介女の顔c.1946インク・紙購入MATSUMOTO, ShunsukeHead of a Womanink on paper6室  松本竣介裸婦1947油彩・キャンバス購入MATSUMOTO, ShunsukeNudeoil on canvas6室  松本竣介ニコライ堂付近c.1947油彩・キャンバス購入MATSUMOTO, ShunsukeNear Nikolai Cathedraloil on canvas6室  松本竣介習作(陸橋)c.1947油彩・キャンバス購入MATSUMOTO, ShunsukeStudy (Bridge over the Roadway)oil on canvas6室  松本竣介建物(茶)1948墨・紙購入MATSUMOTO, ShunsukeBuilding (Brown)sumi on paper6室  松本竣介建物1948油彩・板購入MATSUMOTO, ShunsukeBuildingoil on board6室  松本竣介建物c.1948鉛筆・紙購入MATSUMOTO, ShunsukeBuildingpencil on paper6室  宮本三郎南苑攻撃図1941油彩・キャンバス無期限貸与MIYAMOTO, SaburoAttack on Nanyuan, Beijingoil on canvas7室  海老原喜之助姉妹ねむる1927油彩・キャンバス塩沢沙河氏寄贈EBIHARA, KinosukeSleeping Sistersoil on canvas7室  海老原喜之助ゲレンデ1930油彩・キャンバス塩沢沙河氏寄贈EBIHARA, KinosukeSkiing Groundoil on canvas7室  海老原喜之助群がる雀c.1935油彩・キャンバス購入EBIHARA, KinosukeFlock of Sparrowsoil on canvas7室  海老原喜之助殉教者1951油彩・キャンバス東京国立博物館管理換EBIHARA, KinosukeMartyroil on canvas7室  海老原喜之助雨の日1963油彩・キャンバス購入EBIHARA, KinosukeRainy Dayoil on canvas7室  鳥海青児畑1953油彩・キャンバス購入CHOKAI, SeijiFieldsoil on canvas7室  鳥海青児石だたみ1961油彩・キャンバス購入CHOKAI, SeijiStone Pavementoil on canvas7室  ジャン・デュビュッフェ 土星の風景1952油彩・キャンバス盛田良子氏寄贈Jean DubuffetSaturian Landscapeoil on canvas7室  ジャン・デュビュッフェ 草の茂る壁際1956油彩・キャンバス(アサンブラージュ)購入Jean DubuffetThe Foot of the Grass-grown Walloil on canvas (assemblage)8室  北代省三モビール・オブジェ(回転する面による構成)1953アルミニウム、ジュラルミン、鉄北代芳江氏寄贈KITADAI, ShozoMobile Object (Composition of Rotating Surfaces)aluminum, duralumin and steel8室  北代省三自動車についての美学-21958ゼラチン・シルバー・プリント寄託KITADAI, ShozoAesthetics About Cars 2 gelatin silver print8室  北代省三自動車についての美学-31958ゼラチン・シルバー・プリント寄託KITADAI, ShozoAesthetics About Cars 3 gelatin silver print8室  北代省三自動車についての美学-41958ゼラチン・シルバー・プリント寄託KITADAI, ShozoAesthetics About Cars 4 gelatin silver print8室  北代省三・大辻清司『APN』ポートフォリオより (4)1953-54(2003 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入KITADAI, Shozo / OHTSUJI, KiyojiFrom APN portfolio (4)gelatin silver print8室  北代省三・大辻清司『APN』ポートフォリオより (6)1953-54(2003 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入KITADAI, Shozo / OHTSUJI, KiyojiFrom APN portfolio (6)gelatin silver print8室  北代省三・大辻清司『APN』ポートフォリオより (8)1953-54(2003 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入KITADAI, Shozo / OHTSUJI, KiyojiFrom APN portfolio (8)gelatin silver print8室  山口勝弘・大辻清司『APN』ポートフォリオより (6)1953-54(2002 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入YAMAGUCHI, Katsuhiro / OHTSUJI, KiyojiFrom APN portfolio (6)gelatin silver print8室  山口勝弘・大辻清司『APN』ポートフォリオより (10)1953-54(2002 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入YAMAGUCHI, Katsuhiro / OHTSUJI, KiyojiFrom APN portfolio (10)gelatin silver print8室  駒井哲郎束の間の幻影1951銅版購入KOMAI, TetsuroMomentary Illusionaquatint8室  駒井哲郎夜の森1958銅版購入KOMAI, TetsuroForest at Nightaquatint8室  駒井哲郎131959銅版作者寄贈KOMAI, Tetsuro13aquatint and etching8室  山口勝弘ヴィトリーヌ No.47(完全分析方法による風景画)1955油彩、水彩・紙、ガラス、木購入YAMAGUCHI, KatsuhiroVitrine No.47 (Landscape Analyzed by a Perfect Method)oil, water color, paper, glass and wood8室  アレクサンダー・カルダーモンスターc.1939金属板、針金 、塗料購入Alexander CalderThe Monstersheet metal, steel wire and paint8室  アーシル・ゴーキー 無題1940s鉛筆・紙購入Arshile GorkyUntitledpencil on paper8室  アーシル・ゴーキー 無題c.1945鉛筆、オイルパステル・紙寄託Arshile GorkyUntitled drawingpencil and crayon on paper8室  アーシル・ゴーキー 「十字架の木」のための習作c.1946インク、鉛筆・紙購入Arshile GorkyStudy for Tree of the Cross (Khatchdzar)ink and pencil on paper8室 43ワシリー・カンディンスキー全体1940油彩・キャンバス購入Wassily KandinskyThe Wholeoil on canvas8室 38パウル・クレー花ひらく木をめぐる抽象1925油彩・厚紙購入Paul KleeAbstraction with Reference to a Flowering Treeoil on carton8室  パウル・クレー花のテラス1937油彩・綿布購入Paul KleeFlower Terraceoil on cotton canvas8室  ハンス・リヒター色のオーケストレーション1923油彩・キャンバス作者遺贈Hans RichterOrchestration of Coloroil on canvas9室  大辻清司「大辻清司ポートフォリオ」より 日が暮れる1975(1997 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入OHTSUJI, KiyojiAt Dusk from Kiyoji Ohtsuji Portfoliogelatin silver print, 2 prints9室  白岡順ベルサイユ宮殿、フランス、1991年2月12日1991ゼラチン・シルバー・プリント作者寄贈SHIRAOKA, JunVersailles, France, February 12, 1991gelatin silver print9室  白岡順東京、青山、1991年4月10日1991ゼラチン・シルバー・プリント作者寄贈SHIRAOKA, JunAoyama, Tokyo, April 10, 1991gelatin silver print9室  白岡順愛媛、土居、1991年8月16日1991ゼラチン・シルバー・プリント購入SHIRAOKA, JunDoi, Ehime, August 16, 1991gelatin silver print9室  白岡順フランス、グルノーブル、1991年10月1日1991ゼラチン・シルバー・プリント購入SHIRAOKA, JunGrenoble, France, October 1, 1991gelatin silver print9室  白岡順パリ、ピカソ美術館、1992年6月25日1992ゼラチン・シルバー・プリント購入SHIRAOKA, JunMusee Picasso, Paris, June 25, 1992gelatin silver print9室  高梨豊「町」より 三田・芝 港区芝五ノ三一ノ一 三分間写真1976-77(2008 print)タイプCプリント購入TAKANASHI, YutakaMita, Shiba: 3 minutes photo booth, 5-31-1 Shiba, Minato-ku from Machitype C print9室  奈良原一高「王国」より 沈黙の園 1958(1977 print)ゼラチン・シルバー・プリント株式会社ニコン寄贈NARAHARA, IkkoGarden of Silence from Domainsgelatin silver print9室  奈良原一高「王国」より 沈黙の園 1958ゼラチン・シルバー・プリント株式会社ニコン寄贈NARAHARA, IkkoGarden of Silence from Domainsgelatin silver print9室  古屋誠一「クリスティーネの肖像」より ミッターラスニッツ 19801980(1997 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入FURUYA, SeiichiMitterlassnitz 1980 from Portrait of Christinegelatin silver print9室  安井仲治「安井仲治ポートフォリオ」より 流氓ユダヤ 窓1941(2010 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入YASUI, NakajiWondering Jews: Window from Nakaji Yasui Portfoliogelatin silver print9室  ハリー・キャラハンエレノアとバーバラ、シカゴ、19541954ゼラチン・シルバー・プリント購入Harry CallahanEleanor and Barbara, Chicago, 1954gelatin silver print9室  ロバート・フランクニューヨーク, 19481948ゼラチン・シルバー・プリント購入Robert FrankNYC, 1948gelatin silver print9室  リー・フリードランダーニューオーリンズ1968ゼラチン・シルバー・プリント谷口昌良氏寄贈・空蓮房コレクションLee Friedlander New Orleansgelatin silver print9室  フローランス・アンリ『フローランス・アンリ・ポートフォリオ』より パリの窓1929(1974 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Florence HenriWindow, Paris from the portfolio Florence Henrigelatin silver print9室  ウィリアム・クラインホームズ医療用品、ニューヨーク1955ゼラチン・シルバー・プリント購入William Klein Holmes Sickroom, New Yorkgelatin silver print9室  ジョセフ・クーデルカ 「亡命者たち」よりウェールズ1975(1990 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Josef Koudelka Wales from Exilesgelatin silver print9室  ヤロスラフ・レスレル天窓1923(2001 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Jaroslav RösslerSkylightgelatin silver print9室  アルフレッド・スティーグリッツ雪の積もった鶏小屋の窓1923ゼラチン・シルバー・プリントジョージア・オキーフ氏寄贈Alfred StieglitzChicken House Window with Snowgelatin silver print9室  ゲリー・ウィノグランドポートフォリオ「Fifteen Photographs」より テキサス州サンマルコス1964(1974 print)ゼラチン・シルバー・プリント購入Garry WinograndSan Marcos, Texas from Fifteen Photographsgelatin silver print10室  伊東深水神立前1920木版(多色)購入ITO, ShinsuiBefore a Thunderstormcolor woodcut10室  伊東深水大島三原山の外輪1921木版(多色)購入ITO, ShinsuiThe Crater Rim of Mt. Miharayama, Oshima Islandcolor woodcut10室  上村松篁双鳩(そうきゅう)1942絹本彩色東京国立博物館管理換UEMURA, ShokoA Couple of Dovescolor on silk10室  小野竹喬池1967絹本彩色作者寄贈ONO, ChikkyoPondcolor on silk10室  堅山南風白雨1951紙本彩色文部省管理換KATAYAMA, NampuShowercolor on paper10室  河合健二霧雨1947絹本彩色文部省管理換KAWAI, KenjiMisty Raincolor on silk10室  川瀬巴水「旅みやげ 第一集」より 十和田湖 千丈幕1919木版(多色)購入KAWASE, HasuiThe Senjomaku Rock Wall from Scenes from Travels Icolor woodcut10室  川瀬巴水「東京十二題」より 駒形河岸1919木版購入KAWASE, HasuiBy the Sumida River Around Komagata from Twelve Tokyo Scenescolor woodcut10室  川瀬巴水「旅みやげ 第三集」より 周防 錦帯橋1924木版(多色)購入KAWASE, HasuiKintaikyo Bridge, Suo from Scenes from Travels IIIcolor woodcut10室  川端龍子新樹の曲1932絹本彩色川端捷良氏遺贈KAWABATA, RyushiSong of Newly Green Treescolor on silk10室  菊池契月麦挋(むぎふるい)1937絹本彩色菊池一雄氏寄贈KIKUCHI, KeigetsuWinnowing Wheatcolor on silk10室  北野恒富戯れ1929絹本彩色購入KITANO, TsunetomiFor Funcolor on silk10室  小泉癸巳男「昭和大東京百図絵」より 15.関口・大滝1931木版(多色)購入KOIZUMI, KishioWaterfall at Sekiguchi (No.15 of One Hundred Scenes from Tokyo Metropolis in the Showa Period)color woodcut10室  児玉希望仏蘭西山水絵巻(山)1958絹本墨画作者寄贈KODAMA, KiboScrolls of Landscape in France: Mountainsumi on silk10室  竹内栖鳳雨霽(あまばれ)1907絹本墨画文部省管理換TAKEUCHI, SeihoAfter a Showersumi on silk10室  徳岡神泉菖蒲1939絹本彩色文部省管理換TOKUOKA, ShinsenIrisescolor on silk10室  中村岳陵気球揚る1950紙本彩色文部省管理換NAKAMURA, GakuryoRising Ballooncolor on paper10室  中村岳陵孫1951紙本彩色文部省管理換NAKAMURA, GakuryoGrandsoncolor on paper10室  中村貞以爽凉1956絹本彩色購入NAKAMURA, TeiiCool and Refreshingcolor on silk10室  橋本雅邦牧童c.1899絹本彩色寄贈HASHIMOTO, GahoA Cowboycolor on silk10室 66福田平八郎雨1953紙本彩色購入FUKUDA, HeihachiroRaincolor on paper3F、EVホール  柳原義達犬の唄1961ブロンズ作者寄贈YANAGIHARA, YoshitatsuSong of the Dogbronze3F、EVホール  柳原義達道標(風と鴉)1966ブロンズ作者寄贈YANAGIHARA, YoshitatsuMilestone (Wind and Crow)bronze3F、EVホール  マリノ・マリーニ小さな裸婦1943ブロンズ作者寄贈Marino MariniSmall Nudebronze2F (Second floor)11室  勝又公仁彦Skyline 1005312004タイプCプリント購入KATSUMATA, KunihikoSkyline 100531type C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 千葉2000タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoChiba from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 秩父 埼玉2000タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoChichibu, Saitama from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 建物 千葉2000タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoA Building, Chiba from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 道 青森2001タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoA Path, Aomori from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より ブロック塀 千葉2001タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoA Concrete Wall, Chiba from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 海 青森2001タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoThe Sea, Aomori from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 橋 東京2001タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoA Bridge, Tokyo from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 橋 徳島2001タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoA Bridge, Tokushima from The Sign of Lifetype C print11室  清野賀子「The Sign of Life」より 愛媛2001タイプCプリント清野良民氏寄贈SEINO, YoshikoEhime from The Sign of Lifetype C print11室 82三木富雄EAR1965アルミニウム購入MIKI, TomioEARaluminum11室  三木富雄EAR NO.Y-81972アルミニウム購入MIKI, TomioEAR No.Y-8aluminum11室  ロバート・アダムズコロラド州デンバー、ブロードウェイ1974ゼラチン・シルバー・プリント谷口昌良氏寄贈・空蓮房コレクションRobert Adams Broadway, Denver, Coloradogelatin silver print11室  ロバート・アダムズ夏の夜 51982-85ゼラチン・シルバー・プリント谷口昌良氏寄贈・空蓮房コレクションRobert Adams Summer Nights 5gelatin silver print11室  ロバート・アダムズカリフォルニア州レッドランズ、州間高速道路10号線脇1983ゼラチン・シルバー・プリント谷口昌良氏寄贈・空蓮房コレクションRobert Adams Next to Interstate 10, Redlands, Californiagelatin silver print11室  ロバート・アダムズコロラド州ボールダー郡、コットンウッドの葉1988ゼラチン・シルバー・プリント谷口昌良氏寄贈・空蓮房コレクションRobert Adams Cottonwood Leaves, Boulder County, Coloradogelatin silver print11室  トーマス・シュトゥルートフェルディナント=フォン=シール通り、デッサウ1991ゼラチン・シルバー・プリント購入Thomas Struth FERDINAND-VON-SCHILL-STRASSE, DESSAUgelatin silver print11室  トーマス・シュトゥルートザルツマン通り、ライプツィヒ1991ゼラチン・シルバー・プリント購入Thomas Struth SALZMANNSTRASSE, LEIPZIGgelatin silver print11室  トーマス・シュトゥルートゾフィー教区I、ハンブルガー大通り、東ベルリン1992ゼラチン・シルバー・プリント購入Thomas Struth SOPHIENGEMEINDE I, GROSSE HAMBURGERSTRASSE, BERLIN OSTgelatin silver print11室  トーマス・シュトゥルートベルリン大聖堂 (アム・クプファーグラーベン通りより)、東ベルリン1992ゼラチン・シルバー・プリント購入Thomas Struth BERLINER DOM (AM KUPFERGRABEN), BERLIN OSTgelatin silver print12室  多和圭三無題1991鋼鉄購入TAWA, KeizoUntitledsteel12室  土谷武開放 I1997鋼鉄購入TSUCHITANI, TakeshiOpenness Isteel12室  村岡三郎熔断―1380°C×11000mm1986鋼鉄購入MURAOKA, SaburoA Torch Cutting–1380°C×11000mmsteel12室  若林奮素描(64-68)1964墨・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(64-68)sumi on paper12室  若林奮素描(64-72)1964インク・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(64-72)ink on paper12室  若林奮素描(65-3)1965インク、水彩作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(65-3)ink and watercolor on paper12室  若林奮素描(65-6)1965鉛筆、墨、水彩作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(65-6)pencil and sumi on paper12室  若林奮素描(66-22)1966墨、水彩・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(66-22)sumi and watercolor on paper12室  若林奮素描(66-37)1966鉛筆・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(66-37)pencil on paper12室  若林奮素描(66-41)1966墨、水彩・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(66-41)sumi and watercolor on paper12室  若林奮素描(66-71)1966墨、水彩・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(66-71)sumi and watercolor on paper12室  若林奮北方金属1966鋼鉄購入WAKABAYASHI, IsamuNorthern Metalsteel12室  若林奮素描(67-67)1967インク、墨・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(67-67)ink and sumi on paper12室  若林奮素描(67-100)1967インク・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(67-100)ink on paper12室  若林奮素描(68-31)1968墨、水彩・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(68-31)sumi and watercolor on paper12室  若林奮素描(68-39)1968墨、水彩・紙作者寄贈WAKABAYASHI, IsamuDrawing(68-39)sumi and watercolor on paper12室  若林奮2.5mの犬1968鋼鉄購入WAKABAYASHI, IsamuDog 2.5 Meters Widesteel12室  若林奮不透明・低空1969鉛、紙、木、鋼鉄購入WAKABAYASHI, IsamuOpacity, Low Altitudelead, paper, wood and steel12室  ブルース・ナウマン コーナーで跳ねる No.11968ヴィデオ(デジタル・ベータカムに変換)、モノクロ、サウンド、60分00秒購入Bruce NaumanBouncing in the Corner No.1video, b&w, sound, 60’00”12室  ブルース・ナウマン 壁と床での姿勢1968ヴィデオ モノクロ サウンド 60分購入Bruce NaumanWall-Floor Positionsvideo, b&w, sound, 60’00”2F、EVホール  田中功起一つのプロジェクト、七つの箱と行為、美術館にて2012HDヴィデオ カラー サウンド 13分33秒、段ボール、椅子他購入TANAKA, KokiA Project, Seven Boxes and Movements at the MuseumHD video, color, sound, 13’33”. chairs and cardoboard boxes, etc.2Fテラス 90アントニー・ゴームリー反映/思索2001鋳鉄購入Antony GormleyReflectioncast iron2Fテラス  ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道百三十六号線から見る雨の松崎港2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieMatsuzaki Bay in the Rain from Route 136. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス  ジュリアン・オピー「日本八景」より 真鶴半島の上の月2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieMoon Over Manazuru Peninsula. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス  ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道三百号線からみる本栖湖の富士山2007映像インスタレーション(液晶モニター1台、コンピューター)購入Julian OpieView of Lake Motosu and Mount Fuji from Route 300. From Eight Views of Japan.single 46 inches LCD screens PC inside, computer film2Fテラス  ジュリアン・オピー「日本八景」より 国道五十二号線から南部橋をのぞむ2007映像インスタレーション(液晶モニター2台、コンピューター)購入Julian OpieView of Nambu Bridge from Route 52. From Eight Views of Japan.double 46 inches LCD screens PC inside, computer film屋外彫刻 Outdoor Sculptures本館前庭  多田美波Chiaroscuro1979ステンレススチール、硬質ガラス購入TADA, MinamiChiaroscurostainless steel and hard glass本館屋外  木村賢太郎七つの祈り1969石購入KIMURA, KentaroSeven Prayersstone本館屋外  マリノ・マリーニあるイメージの構想1969-70ブロンズ文化庁管理換Marino MariniThe Idea of an Imagebronze本館屋外 84イサム・ノグチ門1969鋼鉄、彩色購入Isamu NoguchiGatepainted steel 今会期に展示される重要文化財指定作品 土田麦僊 《湯女(ゆな)》 1918年 重要文化財 今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。 萬鉄五郎《裸体美人》(1912年)岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》(1915年)土田麦僊《湯女ゆな》(1918年)  中村彝《エロシェンコ氏の像》(1920年) ※予告なしに展示内容が変更になる場合もありますので、詳細は出品リストでご確認ください。 萬鉄五郎《裸体美人》 1912年 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年 展覧会構成 4F 1室 ハイライト2-5室 1900s-1940s 明治の終わりから昭和のはじめまで 「眺めのよい部屋」 美術館の最上階に位置する休憩スペースには、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置しています。明るい窓辺で、ぜひゆったりとおくつろぎください。大きな窓からは、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューをお楽しみいただけます。 「情報コーナー」 MOMATの刊行物や所蔵作品検索システムをご利用いただけます。 1室 ハイライト 土田麦僊 《湯女(ゆな)》 1918年 重要文化財 3,000㎡に200点以上が並ぶ――この贅沢さがMOMATコレクションの売りです。しかし近年、お客さまから、「たくさんあり過ぎてどれを見ればいいのかわからない!」「短時間で有名な作品だけさっと見たい!」という声をいただくことが増えました。そこで、重要文化財を中心にコレクションの精華をお楽しみいただける「ハイライト」のコーナーを設けることにしました。壁は作品を美しく際立たせる濃紺、床はガラスケースの映り込みをなくし、作品だけに集中していただけるよう、艶消しの黒を選んでいます。 今期は、賑やかな舟遊びの情景を描いた鏑木清方《墨田河舟遊》と人間と植物の生命力が競い合う土田麦僊《湯女ゆな》、初夏から盛夏にふさわしい2点の屏風からスタートです。油彩では、20世紀の美術に多大な影響を与えたポール・セザンヌとジョルジュ・ブラックの海外作家を先頭に、萬鉄五郎、岸田劉生の重要文化財が続き、ハイライトの戦後篇として草間彌生、田中敦子、辰野登恵子、奈良美智が登場します。 ポール・セザンヌ《大きな花束》1892-95年頃 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年 重要文化財 2室 光のかがやき 川端龍子《慈悲光礼讃(朝・夕)》1918年 ⒸMinami Kawabata & Ryuta Kawabata 2016/JAA1600076 いよいよ季節は夏本番。山、川、海が太陽の光をいっぱい浴びながら輝きを放つ時期になりました。明治・大正期の画家たちは、そんな風景を多く描き上げました。 中沢弘光《夏》の婦人は、照りつける太陽の下で顔を上げています。この絵画のシチュエーション、実は写生をするときには不利な逆光で描かれています。そんななかで中沢はこの絵を、青色を基調とした清涼感漂う女性像へと見事にまとめているのです。 日本画では川端龍子が光を浴びて平和に息づく地上の生き物を表し、徳岡神泉は、早朝の雨の中でかがやく蓮の露を見せています。戸張孤雁 《水面を眺める女》は、まるで水面に反射する自身の顔を見つめているかのよう。それぞれの作家が風景を創り出す際、どのような光の向きを意識したか、頭の中でシミュレーションをしながらご覧ください。 中沢弘光《夏》1907年 赤城泰舒《白い砂》1912年 戸張孤雁《水面を眺める女》1914年 3室 恋とクリームパン 創業1901(明治34)年、今も新宿に本店を構える菓子舗、新宿中村屋。創業者の相馬愛蔵・黒光こっこう夫妻は芸術を愛し、店には多くの若い芸術家が集いました。彫刻家の荻原守衛、中原悌二郎、戸張孤雁、画家の中村彝つね、柳敬助などです。中村屋は「大正デモクラシー」と呼ばれた自由な時代の雰囲気をよく表す、この時期を代表する芸術サロンでした。 さて、もともと芸術サロンはヨーロッパで成立したものですが、そこでもっとも重要だったのが、才能ある人々を引き寄せる魅力的な女主人の存在です。中村屋の場合、それは黒光でした。荻原守衛は黒光を愛し、《女》には黒光の面影があると言われます。中村彝は、最初黒光に、次に相馬夫妻の長女、俊子に恋をしますが、どちらも実りませんでした。このように、大正デモクラシーの芸術サロンでは、恋ごころも芸術を育む重要な養分でした。ではタイトルの「クリームパン」とは?実はクリームパン、1904(明治37)年に中村屋が日本で初めて作ったものなのです。 荻原守衛《女》1910年 柳敬助《白シャツの男》1914年 中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年 重要文化財 4室 身もだえの季節 タイトルは、若者たちのひと夏の恋を描いたスウェーデン映画「春の悶え」(1951年、監督:アルネ・マットソン)から借りました。タイトルには二つの「もだえ」の意味を込めました。一つはこころのもだえ。ここに並べた彫刻作品は、荻原守衛、高村光太郎、戸張孤雁など、3室で紹介した中村屋芸術サロンに関係した作家たちによるものです。守衛は中村屋の女主人、相馬黒光こっこうを愛し、《女》(3室に展示)を完成させて31歳で急逝しました。《文覚もんがく》(3室に展示)の主題である鎌倉時代の僧、文覚は、同僚の妻に恋して出家したとされる人物です。 タイトルが意味するもう一つの「もだえ」は、かたちのもだえ。つまり、単に「もだえ」ではなく一文字足して「身もだえ」としたように、これらの作品はみな文字通り身体を激しくねじっているのです。直立不動気味だった明治期までの日本の彫刻に、守衛はらせんを描くようなねじり運動を持ち込みました。そのルーツは、守衛が憧れたフランスの彫刻家、オーギュスト・ロダンにありました。ロダンの《トルソー》は、手脚を省略してあるにもかかわらず、胴体から身体全体のねじり具合を感じとることができます。 オーギュスト・ロダン《トルソー》制作年不詳 (撮影:大谷一郎) 戸張孤雁《曇り》1917年 高村光太郎《手》1918年頃 (撮影:大谷一郎) 5室 集められたのには理由がある 藤島武二《アルチショ》1917年 安井曽太郎《奥入瀬の溪流》1933年 安井曽太郎《金蓉(きんよう》1934年 藤島武二、梅原龍三郎、安井曽太郎、伊原宇三郎、伊藤廉。ここでご覧いただくのは、1940年代の日本を代表する画家たちです。「安井・梅原時代」という呼び方があるほどよく知られていたふたり。1935(昭和10)年に帝展の審査員となった伊原。1937(昭和12)年に最初の文化勲章の受章者となった藤島。伊藤も、1930(昭和5)年に二科賞を受賞するなど注目の画家でした。 そんな彼等は、1939(昭和14)年の年の暮れ、「特異児童の作品座談会」と題された鼎談に出席していて、その内容は翌年美術雑誌の『みづゑ』に掲載されました。そこで言われている特異児童とは、「放浪の画家」という惹句で今もよく知られる画家の山下清(1922-71)のこと。5人に加えて、日本画家の川端龍子、美術評論家の荒城季夫すえお、哲学者の谷川徹三、心理学者の戸川行男、そして同誌編集長の大下正男も出席しているように、山下清の登場が当時の美術界にとって「事件」であったことがわかります。 3F 6-8室 1940年代-1960年代 昭和のはじめから中ごろまで9室 写真・映像10室 日本画建物を思う部屋 6室 松本竣介と戦中・戦後 松本竣介《山王の街》1933年 松本竣介《N駅近く》1940年 松本竣介《黒い花》1940年 当館では昨年度、松本竣介の油彩6点、素描5点をまとめて収蔵しました。これにより、以前から所蔵していた作品とあわせると22点となり、初期の《山王の街》(1933年)から絶筆の《建物(茶)》(1948年)までの、彼の絵の展開をたどることができるようになりました。そこで今回は、これら22点の竣介作品を、この部屋および2階ギャラリー4「奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~」で一挙公開いたします。 新収蔵の作品のうち、《N駅近く》と《黒い花》は、前衛画家たちによるグループ「九室会」の第2回展に出品された作品で、街と人とをモンタージュのように構成していく手法が特徴的です。しかし彼にとって重要だったのは、手法の新しさよりも、都会の大勢の人々の中で掻き消されそうになる個人の存在を見つめることだったのではないでしょうか。同時代の戦争画が国家のため、集団のために描かれるものだったのに対して、竣介の眼はかけがえのない個人へと向けられています。そして、その姿勢は戦後の造形的実験の中にも貫かれているようにみえます。 7室 海老原喜之助、鳥海青児、ジャン・デュビュッフェ 鹿児島に生れ、18歳で渡仏。パリで高い評価を受け、戦後は熊本に拠点を置きつつ精力的に活躍した海老原喜之助の代表作数点を、久しぶりにまとめて展示することにしました。当館は、パリで評価を得るきっかけとなった《姉妹ねむる》をはじめ、「エビハラ・ブルー」という言葉で知られる空の色が印象的な《ゲレンデ》、1964(昭和39) 年に芸術選奨文部大臣賞が授賞される理由のひとつとなった《雨の日》などを所蔵しています。 また、海老原と同じく「独立美術協会」という美術団体に所属していた鳥海青児の作品、そして鳥海と同じように絵画のテクスチャーによっていかに地面を表現するかを追求したジャン・デュビュッフェの作品を、合わせて展示いたします。 8室 ゆらゆら動きます 1920年代から30年代の戦間期の西欧で展開した抽象絵画は、生活の変革を目指すデザイン運動と合流して、20世紀の美的な感覚を刷新していきます。1919(大正8)年にドイツのワイマールに設立され、芸術と技術の統合を謳った総合的な造形教育機関バウハウスでも、ワシリー・カンディンスキーやパウル・クレーなどの画家が教壇に立っていました。 彼らの抽象絵画の特徴は、音楽や植物の生長をモデルとして参照しつつ、色と形からなる構成をあくまで動的なものと捉えていたことにあります。アレクサンダー・カルダーの動く彫刻「モビール」も同時期に誕生したことを考え合わせれば、造形芸術における「動き」が、鑑賞者との対話と外部の環境との相互作用を促す新たな可能性として期待されていたことがわかります。 このような創造の種は、1950年代になると世界各地で芽を出します。日本で1951(昭和26)年に結成された芸術家集団「実験工房」に加わった山口勝弘や北代省三は、バウハウスの理念やクレーやカルダーの仕事を吸収しつつ、ガラスやアルミニウムという新素材を駆使して独自の動的なイメージを創出しました。 パウル・クレー《花ひらく木をめぐる抽象》1925年 ワシリー・カンディンスキー《全体》1940年 9室 窓と写真 アルフレッド・スティーグリッツ《雪の積もった鶏小屋の窓》1923年 窓とは採光や通風のために建物の壁や屋根に設けられた開口部です。その身近さから、たとえば「海外への窓口」とか「目は心の窓」、あるいは「同窓」、「窓際」などさまざまな喩えや慣用句が使われてきました。では写真において窓はどのような存在なのでしょうか。 光を捉える視覚メディアである写真にとって、光や視線の通り道となる窓は、とても相性の良い被写体であることが、ここに集められた20点の写真に現れています。たとえばヤロスラフ・レスレルの《天窓》は、天窓から室内に降りそそぐ光の美しさをシンプルに捉えた作品ですが、それだけで十分に魅力的です。窓からちらりとのぞくものに注目した安井仲治や大辻清司の作品からは、建物の内と外をつなぐ開口部としての窓が、劇的な効果を生む舞台装置であることがわかります。 ところでカメラとはもともと「部屋」を意味するラテン語です。したがってカメラに光を導き入れるレンズは、写真における窓ということになります。だとすれば、写真における窓が重要なモティーフであるのも当然のことかもしれません。 10室 薫風(くんぷう)の季節 北野恒富《戯れ》1929年 小泉癸巳男《「昭和大東京百図絵」より 15.関口・大滝》1931年 久しぶりに季節にちなんだ作品を選んでみたところ、さすが日本画ですからしっくりくる作品が揃いました。題して「薫風くんぷうの季節」。 「風薫る五月 」という決まり文句がありますが、文学の世界を振り返ると、薫風が示す季節は必ずしも五月と決まっていたわけではないようです。たとえば中国・唐の時代。文宗帝(809-840)と柳公権りゅうこうけん(778-865)の詩句のかけあいのなかに、真夏の風を指して薫風と称した用例があることがよく知られています。国内に目を転じても、平安時代の歌人藤原良経(1169-1206)は、春の桜を詠んでも(和歌「またも来む花に暮らせるふるさとの木の間の月に風か・・をる・・なり」)、夏の橘を詠んでも(和歌「かぜかをる・・・・・軒のたちばな年ふりてしのぶの露を袖にかけつる」)、どちらも「風薫る」と表現しました。では、俳句はどうでしょう。正岡子規(1867-1902)の「薫風や裸の上に松の影」は、愛媛県の四十島しじゅうしまを舞台に、裸の男たちに落ちるはっきりした影をとらえて、風薫る初夏にふさわしい眩しさです。 初夏から盛夏にかけての眩しい季節を、日本画家はどのように描いたでしょうか。 川端龍子《新樹の曲》1932年 ⒸMinami Kawabata & Ryuta Kawabata 2016/JAA1600076 2F 11–12室 1970s-2010s 昭和の終わりから今日まで *ギャラリー4(13室) 奈良美智がえらぶMOMATコレクション近代風景~人と景色、そのまにまに~ 2016年5月24日[火]-11月13日[日] *ただし8月8日[月]-15日[月]は休館 11室 生命の徴(しるし) とりたてて美しい眺めでもなく、何か特別なことが起きているわけでもない身近で日常的な光景にこそ、写真というメディアを使って探求し、記録すべきものがある。なぜならそうした身の周りの環境こそが、私たちにとっての現実であり、日々接するありふれた事物こそ、私たちが生きる世界を構成する要素であるからだ。こうした考え方は、写真というメディアによる新たな視覚の探求がひとまわりした後、徐々に明確な動きとして現れてきました。 今回はそうした写真のあり方を実践した先駆者の一人、ロバート・アダムズの作品から、現代ドイツを代表する写真家の一人トーマス・シュトゥルートによる都市の街路を精緻に記録した仕事、そして2000年代の日本の風景にそれぞれの方法論でアプローチした清野賀子と勝又公仁彦まで、四人の現代の写真家の仕事を紹介します。 特集のタイトルは、見過ごされがちな光景に独特の感受性で繊細に反応し、そうした場所に「Sign of Life=生命の徴しるし」を見出そうとした清野せいの賀子の写真集のタイトルにちなむものです。 12室 鉄に挑む 自然界に豊富に存在する鉄は、人類の文明を支えただけでなく、血液中の成分でもあり生命の維持に欠かせない重要な元素です。しかし、このように生活の隅々にまで浸透している鉄が、美術の素材として使われるようになったのはそう古いことではありません。1920年代にスペインの作家フリオ・ゴンザレス(1876-1942)が、鉄を溶接して彫刻をつくるようになったのが早い例とされています。 この部屋では、日本の戦後美術において、鉄に魅せられ、鉄という素材と格闘した作家たちの仕事を紹介します。その素描からも明らかな独特の想像力を介して新鮮な彫刻空間を開いた若林奮、10mを超える鉄の棒を溶断する行為を通して鉄に内在する生理を浮かび上がらせた村岡三郎、シワを与えながら叩きのばした薄く軽い鉄をつかって開放的な空間を創出した土谷武、そして鉄の塊を金槌で叩き続ける苦行の果てに表面を流動化し素材そのものの輝きを引き出した多和圭三。日常では出会うことのない鉄の多様な表情に触れることで、彫刻家を狂わせる鉄の魔力を垣間見た気がしませんか。 イベント MOMATガイドスタッフによる所蔵品ガイド 休館日を除く毎日 2016年5月24日(火)~2016年8月7日(日) 14:00-15:00 所蔵品ギャラリー(1Fエントランス集合) 所蔵品ギャラリーでは毎日、作品解説が行われています。当館のボランティア「MOMATガイドスタッフ」が、参加者のみなさまと会場をまわり、数点の作品を一緒に鑑賞しながら、作品についての理解を深められるようにお手伝いします。作品とテーマは、ガイド前に1階エントランスに掲示されます。約40名のガイドスタッフそれぞれ、作品とテーマが異なりますので、何度参加されてもお楽しみいただけます。 *「MOMATガイドスタッフ」のページもあわせてご覧ください。*「教育普及レポート」でも様子を写真付きで詳しく紹介しています。 MOMATガイドスタッフによるハイライト・ツアー 2016年6月5日(日)2016年7月3日(日)2016年8月7日(日) 11:00-12:00 所蔵品ギャラリー(4Fエレベーター前集合) 近代日本の美術の流れをたどりつつ、所蔵作品展「MOMATコレクション」の見どころを押さえたい方に。MOMATガイドスタッフが、参加者の皆様とともに4階から2階までをまわり、代表的な所蔵作品を、やさしく解説します。 キュレーター・トーク 会期最初の土曜日はキュレーター・トーク 近代日本の“写実”をめぐって 2016年5月28日(土) 都築千重子 14:00-14:45 所蔵品ギャラリー(4階エレベーター前集合) ※いずれも参加無料(要観覧券)/申込不要 開催概要 東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F)、ギャラリー4(2F) 2016年5月24日(火)-8月7日(日) 10:00-17:00(金曜日は10:00-20:00)※入館時間は閉館30分前まで 月曜日[ただし、7月18日(月・祝)は開館]、7月19日(火) 一般 430円(220円)大学生 130円(70円)※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。※お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。※「友の会MOMATサポーターズ」、「賛助会MOMATメンバーズ」会員の方は、会員証のご提示でご覧いただけます。 ※本展の観覧料で、当日に限り、「奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~」(2F、ギャラリー4)もご観覧いただけます。※「MOMAT支援サークル」のパートナー企業の皆様は、社員証のご提示でご観覧いただけます。(同伴者1名迄。シルバー会員は本人のみ) 6月5日(日)、7月3日(日)、8月7日(日) 東京国立近代美術館

安田靫彦展

展覧会について   《黄瀬川陣(きせがわのじん)》や《飛鳥の春の額田王(ぬかだのおおきみ)》など歴史画の名作で知られる安田靫彦(1884‐1978)。東京・日本橋に生まれ、日本美術院の再興に参画し、中核のひとりとして活躍しました。「美しい線」、「澄んだ色彩」、「無駄のない構図」……。日本画に対して誰もが抱くこのようなイメージは、すべて靫彦が作ったといっても過言ではありません。また、生涯かけて歴史画に取り組み、誰も描かなかった主題にゆるぎないかたちを与え、古典の香り豊かに表現したことも特筆されます。 東京国立近代美術館では1976年に回顧展を開催しており、本展覧会はちょうど40年ぶりの開催となります。教科書や切手で見たあの有名作品から、初公開となる作品まで、100点を超える代表作を一堂に集める本展は、端正で香り高い靫彦芸術の魅力を再確認するまたとない機会となるでしょう。 また、94年の人生を生きた靫彦は、若くして亡くなった菱田春草や今村紫紅とさほど年も違わないながら、昭和戦前期のナショナリズムの高揚や戦後の価値観の激変を、身をもって経験しています。時代の大きな流れのなかで、靫彦は何をどう描いたか、そしてそれはどのように変わっていったのか。本展では、靫彦の生きた時代の問題も視野に入れながら、彼の画業をたどりたいと思います。 見どころ 出品作はすべて本画           100点を超える出品作はすべて本画。代表作を集めた真っ向勝負の回顧展で、靫彦芸術の真髄をご覧いただきます。 歴史好きの人必見             ヤマトタケル、聖徳太子、源頼朝、源義経、織田信長、豊臣秀吉、宮本武蔵……など、時代のヒーローたちを描いた、教科書でもおなじみの作品が並びます。靫彦戦後の3大美女、《王昭君》、《卑弥呼》、《飛鳥の春の額田王》もお忘れなく。 服飾、武具、装飾品などにもご注目    古代、中世、近世の歴史人物たちがまとう、服飾、武具、装飾品などにもご注目を。元ネタとなった古物、古器と照合できるものも多数あります。 展覧会構成 1章 「歴史画に時代性をあたえ、更に近代感覚を盛ることは難事である」1899-1923 東京・上野で開かれていた日本絵画協会展で下村観山や菱田春草の作品に感動した靫彦は、1898(明治31)年、14歳で歴史画の小堀鞆音(ともと)に入門します。これが80年に及ぶ画生活の始まりでした。 絵の参考品を処分して写生に取り組みはじめたのは翌年のこと。小堀鞆音風の武者絵を脱し、写実によってもっと新しい絵画を生みだそうとしたのです。そして、個の表現が重視された大正時代には、色やかたち、構図に大胆な試みを行いました。 この時期の靫彦を一言で表すとすれば、「挑戦」。結核の発症で療養を強いられ、親友の今村紫紅とも死別した失意のなか、生来の知性と探究心が、彼の挑戦を支えました。 2章 「えらい前人の仕事には、芸術の生命を支配する法則が示されている」1924-1939 この時期、靫彦の制作はひとつの方向へと集約されてゆきます。端正な線の魅力を追求すること、それを活かすために余白と図を画然と分けること、そして淡泊でさわやかな色彩をそえること。そうして生み出された作品は、古典芸術に通じる簡潔さと優美さをそなえはじめます。 と同時に、靫彦は古典芸術や有職故実、考古学の新知見にいたるまで深い関心を寄せ、作品に説得力を与えました、誰も見たことのない新しい主題であっても、誰もがゆるぎない正統性を感じる、そんな靫彦芸術がここに誕生するのです。 3章 「昭和聖代を表象するに足るべき芸術を培ふ事を忘れてはならない」1940-1945 靫彦はまさに画業の高揚期を迎えていました。深い古典研究の上に成り立つ靫彦芸術は冴えわたり、畢生の大作《黄瀬川陣》もこの時期に生み出されました。一方、靫彦をとりまく社会は右傾化を強め、1931(昭和6)年の満州事変、1937年の日中戦争開戦、そして1941年の太平洋戦争開戦と、戦争の時代へと突き進んでゆきます。 社会の在りようと、靫彦芸術の成熟は決して別々のものではありません。挙国一致の体制下で期待された報国の役割が、主題の選択にも、情動を抑えた表現にも、画面の緊張感にも密接に関わっています。 4章 「品位は芸術の生命である」1946-1978 61歳で終戦を迎えた靫彦は、以降、時勢の重圧から解放されたかのように、さまざまな歴史人物を優美かつ色彩華やかに描き出すようになります。主題も、富士図や花と骨董をとりあわせた静物など、これまで以上に豊かに広がってゆきました。 この時期に描かれた作品は、たとえば《飛鳥の春の額田王》のように、美術のみならず歴史の教科書にも採用された例が少なくありません。靫彦芸術は歴史人物の肖像画としても機能するほどに、研究、考証、表現が高い次元で融合したものだったのです。 カタログ情報 イベント ギャラリートーク 鶴見香織(東京国立近代美術館主任研究員・本展企画者) 2016 年3 月26 日(土) 11:00-12:002016 年4 月 1  日(金) 18:00-19:00 場所:1階企画展ギャラリー*申込不要、要観覧券 講演会 本展関連イベントとして、下記講演会を開催いたします。 4月9日(土)14:00-15:30 (開場:13:30) 「安田靫彦の生涯と芸術」尾﨑正明(茨城県近代美術館長)申込締切:3月11日(金)必着 4月16日(土)14:00-15:30 (開場:13:30) 「《黄瀬川陣》に描かれた鎧・兜」池田宏(東京国立博物館上席研究員)申込締切:3月18日(金)必着 講堂(地下1階)にて・聴講無料(定員140名) *両日とも 往復はがきに次の必要事項を記入の上、お申し込みください。 往信用裏面:希望する講演日・郵便番号・住所・名前(ふりがな)・電話番号返信用表面:郵便番号・住所・名前 申込先:「安田靫彦展」広報事務局 講演会係〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-28-9 ウインダム内*1枚で2人まで応募可。2人応募の場合は往信用裏面に2名分の名前を明記。*応募者多数の場合は抽選。当選・落選いずれの場合も返信はがきを返送します。 当落についてのお問い合わせはご遠慮ください。 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2016年3月23日(水)~2016年5月15日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) 入館は閉館30分前まで 月曜(3/28、4/4、5/2は開館) 一般 1,400(1,200/1,000)円大学生 900(800/600)円高校生 400(300/200)円 ( )内は前売/20名以上の団体料金。いずれも消費税込。前売券は2015年12月1日(火)~2016年3月22日(火)販売。中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。キャンパスメンバーズ加入校の学生は、学生証の提示で割引料金600円でご鑑賞いただけます。 本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の「MOMATコレクション」もご覧いただけます。本展に関連し、靫彦がコメントを寄せた日本画を紹介する「靫彦★リコメンド」や、菱田春草の小特集など、盛りだくさんの「MOMATコレクション:春らんまんの日本画まつり」をお見逃しなく 主なチケット販売場所:東京国立近代美術館(*開館日のみ)、本展特設サイト(オンラインチケット)、セブンチケット(セブンコード:042-726)、チケットぴあ(Pコード:767-220)、ローソンチケット(Lコード: 33152)、イープラス、JTB、CNプレイガイド手数料がかかる場合があります。 頼朝・義経券(観覧券2枚セット) 前売り券:2,000円 当日券:2,500円販売期間:前売券=2015年12月1日(火)~2016年3月22日(火)、当日券=2016年3月23日(水)~4月17日(日) 作品の展示替えがございますので、会期中2回のご来館に便利でお得な観覧券2枚セットをご用意しました。お二人でのご来館(各1回のみ有効)にもお使いいただけます。販売場所:東京国立近代美術館(*開館日のみ)、本展特設サイト(オンラインチケット)、セブンチケット(セブンコード:042-726)、 チケットぴあ(Pコード:767-220)、ローソンチケット(Lコード: 33152)、イープラス リピーター割引 東京国立近代美術館の券売所で本展の半券(使用済み可)をご提示いただくと当日観覧料よりも一般100円、大学・高校生50円割引となります。 半券1枚につき1回のみ有効。他の割引との併用はできません。 東京国立近代美術館、朝日新聞社、BS朝日 野崎印刷紙業 あいおいニッセイ同和損保

声ノマ 全身詩人、吉増剛造展

見どころ 本展は日本を代表する詩人、吉増剛造(1939 ‒)の約50 年におよぶ止まらぬ創作活動を美術館で紹介する意欲的な試みです。 東日本大震災以降書き続けられている〈怪物君〉と題されたドローイングのような自筆原稿数百枚のほか、映像、写真、オブジェ、録音した自らの声など様々な作品や資料を一挙公開します。 大友良英(音楽家)とのコラボレーションによるパフォーマンス、ジョナス・メカス(映画監督)作品上映など、イベントも多く開催する本展は、「詩人」の枠を飛び越えた、吉増ならではの多様性あふれる形態で、聴覚・触覚をも刺激する、体感する展覧会です。「言葉」の持つ力、豊かさを体験してください。 「声ノマ」とは           詩人である吉増は、しばしば漢字をカタカナ(音)に置き換えることで、言葉(声)が本来もっていた多義性を回復させます。展覧会タイトルとなっている「声ノマ」の「マ」には、魔、間、真、目、待、蒔、磨、交、舞、摩、増など様々な意味が込められています。 声や音を空間にあふれさせる         会場に入ると、壁をなるべく立てず、布でゆるく仕切った7つの部屋が広がり、声や音が空間にあふれていきます。そしてその奥には、飴屋法水による空間と、パフォーマンスや映像をみせるシアタースペース。計9つのタイプの異なる空間から展覧会は構成されます。 会場構成  1. 日記 [ note ] 22歳の頃から2011年まで 吉増は日記魔でもあります。この展覧会では、詩人としてデビューする前の1961年(22歳)頃から2011年までの日記を公開します。詩のメモや、まるで水彩のような色使いがされたスケジュール表など、吉増ならではの日記帳です。 2. 写真 [ photo ] 多重露光写真を中心に  1994年(55歳)頃から制作開始された、多重露光写真を中心に展示します。ちなみに吉増が撮影を始めたのは、10歳で中古のミノルタカメラを買ってもらった時でした。 3. 銅板 [ copper ] 文字を銅板に打刻したもの 若林奮(彫刻家)が送る銅板に文字を打刻した、オブジェのような作品を展示します。1989年(50歳)に始まったこの作品形態は、さらに発展して、長さ5メートルにもなる作品となりました。 4. 声ノート [ voice note ] 録音した自らの声 日常や旅先など、吉増が30代からライフワークとして、あらゆる場面で録音した自らの声のカセットテープは数百本におよびます。それらアーカイブから選りすぐった「声」を、各々が自由に聞くことができる空間です。他の詩人の朗読などを含むと、千本を超えるテープのコレクションも展示します。 5. 原稿・メモ [ autograph ] 吉増に影響を与えた3人の原稿 びっしりと書かれた吉増の原稿とともに、1977年(38歳)頃から交流が始まった親友、中上健次(作家)の集計用紙に書かれた原稿、自分で罫線を引いて書いた吉本隆明(評論家)の詩の原稿、龍安寺の石庭にインスピレーションを得たジョン・ケージ(作曲家)のドローイングなど、吉増が影響を受けた3人の原稿を紹介します。 6. 映像 [ gozoCiné ] 吉増版ロードムーヴィー 2006年(67歳)に誕生した、無編集を基本とする吉増版ロードムーヴィーは、「gozoCiné」( ゴーゾーシネ ) と命名され、今日に至るまで吉増のライフワークのひとつに加わります。厳選した約10本をスクリーニングします。 7. 怪物君 [ drawing ] 自筆生原稿 2012年(73歳)、東日本大震災の後から書き続けられた長編詩〈怪物君〉のための、数百枚におよぶ自筆生原稿を紹介します。一般的な詩の生原稿を大きく逸脱した、ドローイングとも、水彩とも、コラージュとも、パフォーマンスの結果とも呼べる、触感あふれる原稿です。 8. 飴屋法水による空間 演出家としても知られる飴屋法水(1961-)による、〈怪物君〉をモチーフにした空間。。 9. シアタースペース [ theater ] 吉増が釧路で行った舞踏家の大野一雄とのパフォーマンスを映像で紹介するほか、「音とのコラボレーション」として大友良英、空間現代と吉増がパフォーマンスを行うなど、身体性の高い創作活動を体験するためのスペースです。 展覧会レポート 会場風景(左:多重露光写真スペース、右:飴屋法水による空間) Photo: Kioku Keizo 2016年7月11日取材・テキスト:島貫泰介   開幕から約1か月が経った「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」。詩人や文学者に関する展示は極端に珍しいものではないが、文学館でなく美術館で行われるとしたら話は別である。生原稿や貴重な初版本をガラスケースの内に並べたとしても、それが作家の創造性に迫るものになるとは限らない。 出版物の量が作家の遠大なキャリアを代弁し、直筆原稿に記された癖のある書き文字がアウラを伝えるとしても、それは二次的、三次的な権威の再編でしかなく、端的に言ってしまえばオタク的なファン心理を慰撫するものでしかない、とも言える(きゃ〜、○○先生にお近づきになれちゃった〜! 的な)。 無論、美術館で行われる回顧展も同様の属人的な力学と無縁ではいられない。とはいえ、ある時代において特異な活動を成した(生きている詩人である吉増にとっては「成している」)表現者の、その作品の内に示された思考や構造を分析し、「体験」としてリアライズすることは、美術館の使命である。権威の追認に終わらず、作家と作品の持つポテンシャルを広く示すため、「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」はどのようなアプローチを選んだのだろうか? 本展は、9つのブースに分けられており、長い回廊で隔てられた、飴屋法水によるインスタレーション、1994年の釧路湿原で撮影された吉増と舞踏家・大野一雄のコラボレーション映像を展示した空間を除いて、そのすべてがゆるやかにつながっている。入場口を入るとすぐに、案内員から正面の「日誌・覚書/Diaries and Memos」のブースに進むことを促されるが、来場者はそれを無視したってかまわない。なぜなら正面にも右にも左にも自由に進むことができるからだ。 大展示室には、先述した「日誌・覚書/Diaries and Memos」、吉増が自分の声を吹き込んだテープや、彼の関心領域に関わるテープ(ボブ・ディランや相撲甚句など)が並ぶ「〈声ノート〉等/Voice Notebooks, etc.」、盟友である彫刻家・若林奮の銅板を譲り受けて制作された「銅板/Copper sheets」、1994年以降に展開した「写真/Photography」、2006年以降に制作された映像詩〈gozoCiné〉、吉増本人や、彼に大きな影響を与えた中上健次、吉本隆明 の直筆原稿などが並ぶ6つのブースが、黒い紗幕で区切られるように設えられている。それらをぐるりと取り囲むロの字型の回廊では、最近作である〈怪物君〉の全容が展開している。また、映像作品と写真作品の一部は、自分たちの領域からはみ出すように、回廊にも展示されている。 中央の6つのブースを仕切る黒い紗幕は、たしかにブースごとの特質を分かつものとして機能しているが、その一方で、多様な作品群が交錯し、共振しあうような企みにも加担している。それが端的にわかるのが「声」の要素である。 「〈声ノート〉等〜」のブースでは、天井からいくつかの指向性スピーカーが吊られ、その下に立つと、さまざまな時代と場所で発せられた吉増の声を聞くことができるようになっている。言葉に付帯する意味をパラフレーズするような節回しでささやかれる無数の声は、聴く者を瞑想的な精神状態へと誘う。この「声」の展示こそが、美術館で詩人の展示を行うことのブレイクスルーとなった核心だ。 そして、声の展示がこの場所だけに留まらないことを、来場者は徐々に気づきはじめるだろう。声そのものではないが、「銅板〜」のブースでは、吉増が銅板に言葉を打ち付ける打刻音が常に響いている。また、〈怪物君〉の各章の冒頭部分でも、同作を朗読する吉増の声が響いている。 それらの音や声はささやかで、力強く主張するものではない。けれども、日記や写真の内容に視覚的に没入し、ふと集中力を緩めた瞬間に、それらは黒い紗幕の向こう側から我々の耳内へと浸透してくる。その瞬間に起こる覚醒の感覚は、頻繁に吉増の作品に生じる、自らの詩作に対する批評、すなわち、詩論とも言うべきメタ的介入を想起させるものだ。それは、吉増自身が詩作の際に経験しているはずの感覚(パフォーマンスにおいて、しばしば吉増は突然朗読をストップし、自分が現在進行形で体験しつつある状況や、コンディションの変化について語りだすことがある。それは、詩作と詩論が吉増の中で並行してあることを示している)を、来場者に追体験させるものでもあるだろう。 吉増にとって欠かすことのできない「声」を効果的に用い、詩人の内側に生起する詩の触感を具現化すること。そこにこそ、「作品の内に示された思考や構造を分析し、『体験』としてリアライズすること」を企図した「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」の狙いと成果があるはずなのだ。 ちなみに、筆者がおすすめしたいビューポイント(あるいはオーディオポイント?)は、入り口から向かって右奥の角だ。ちょうど〈怪物君〉の一章のスタート地点であるこの場所からは、100メートル以上にわたって続く巻物状の同作を一望することができ、さらに、それを朗読する吉増の声を頭上に仰ぎながら聴くことができる。また、隣接する「銅板〜」のブースから漏れ出る打刻音も左方向からミックスされ、心地よい音律を体感できる。 そうやって、さまざまな視聴覚的体験を統合することで、詩人の世界に肉薄してみることは、本展の一つの楽しみ方である。 インタビュー 「全身詩人」とは何者か? 吉増剛造展を知るための入門ガイド 6月7日から始まる「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」は、挑発的な展覧会になるだろう。というのも、いわゆる絵画や彫刻ではなく「詩」の展覧会になるからだ。本展は「声」にフォーカスするという。それは、書くだけでなく、語る(パフォーマンス)、撮る(映像、写真)、そして旅することで詩について思考する吉増剛造だからこそ可能な再表象の手段と言えるかもしれない。 同展を企画した主任研究員の保坂健二朗へのインタビューを前後編に分けてお届けする。 インタビュー・テキスト:島貫泰介取材日 2016年5月11日 美術館で詩人を紹介する理由 ―― まず、なぜ東京国立近代美術館で吉増剛造の展覧会を開催することになったのかお聞きしたいです。美術館で詩人の展覧会というのは意外ですね。 保坂:たしかに驚くかもしれないですよね(笑)。ですが、国立の美術館には、ある時代において先進的な展覧会を行う使命があります。そのミッションに吉増さんは合致する人物だった、というのが理由として大きいです。吉増さんは、映像や写真など非常に多彩なメディアに関わって活動する詩人です。そして、やることなすことすべてが詩につながる生き方をしている。そういった多面性に対して「全身詩人」という言葉を思いついたわけです(本展タイトルは「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」)。 ―― 「すべてが詩につながる生き方」とは、どのような活動から連想されたのでしょう? 保坂:詩に向かっていることを強く感じたのは、あるカセットテープ群を見つけたからです。 ―― 見つけた、というのは? 保坂:展覧会のリサーチで吉増さんのお家に伺った時のことです。現在、吉増さんは東京近郊三か所に家を持ってらっしゃって、そこを転々としながら暮らしているんですね。旅好き、一つの場所に留まれない吉増さんの気質があらわれた暮らし方だと思うのですが、そのうちの一軒に伺った際に、床の間にたくさんのカセットテープが並んでいるのを発見したんですよ。「一体これは何ですか?」と聞くと「昔、『声ノート』と言って、自分の声を録音していたんだ」と。吉増さんが「声ノート」と呼ぶテープが300〜400本あって、その他に古今亭志ん朝の落語や、タモリの出演番組を録音した……つまり様々な「声」を収集したものも大量にあって、合計1100本くらいのテープがあった。これはちょっとすごいなと思いました。僕自身、カセットテープ世代ですから懐かしさもあって。 ―― 保坂さんも、自分でミックステープをつくった世代ですよね? 保坂:TDKとかマクセルとか懐かしいですよね。若い人にはわからないか(笑)。吉増さんは1970年頃から録音を始めていて、メモ代わりに自分の声を吹き込んでいるんですよ。そして、その声を聴き直して、自分なりのコメントをさらに録音している。「今日の分を聴き直してみたけど、なかなかいいこと言ってるな」とか。 ―― どんどんコメントを積み重ねていっている。 保坂:そうです。そしてその行為は、詩作だけでなく、自分の喋り方に変化を及ばさないわけがない。これ以外にも、吉増さんは恐山に行ってイタコの声を録音したり、相撲甚句(取り組み前に力士数名が謳う、一種の伝統歌)のテープを買い求めたりしていて、いろんな声の在り方っていうものを常に学んでいるんですね。 詩人の「声」を展示する ―― 先日刊行された『我が詩的自伝 素手で焰をつかみとれ!』(講談社現代新書)でも、「声」について多く語っているのが印象的でした。 保坂:大量の「声ノート」を見つけて、腑に落ちました。吉増さんに会った人はみんな引き込まれてファンになってしまうのですが、独特の間合いの取り方、声の抑揚、声質なんかにその秘密があったのだ、と。喋るだけ、動くだけで何かしらの表現になってしまう。そういうところからも「全身詩人」を連想したわけです。 ―― 作品と本人の距離が近い、というか混淆するようなところが吉増さんの写真や映像にはありますね。それも、全てが詩になってしまう、自分になってしまう、という印象を強くさせます。 保坂:写真や映像作品でも吉増さんの手や声が突然挿入されますし、詩の中でも、割注によって本人の呟きのようなものが入ってきたりしますね。彼は、作品に自分が出てくることを排除しない。排除しないどころか、むしろ過剰に出してこようとしている。それはちょっと特殊な表現の在り方だと思うんです。吉増さんを知らない人にとってみると、身体性が感じられるようで感じられない不思議な感触が生じる。それは、あえて言うと幽霊や亡霊の存在感に近いかもしれない。展覧会が始まってお客さんが会場に来た時、吉増さんの録音した声が亡霊的に響く空間に、ひょっとすると本人がいるかもしれない。そういう特殊な状況をしつらえたいと思ったんです。 ―― 美術館や博物館の主要な役割は、美術作品や考古遺物を保存し、後世に残すことですね。しかし保坂さんが今回の展示で目指したのは、作家の現前性や、それによって生じる体験の強調であるように思います。 保坂:そうですね。 ―― あえてそこにこだわった理由はなぜでしょう? 保坂:吉増さんは写真や映像も制作してらっしゃいますし、震災以降に取り組んでいる「怪物君」シリーズも水彩画として見ることができますから、物の展示だけでも十分なクオリティーはあります。しかし、美術的な観点で面白いオブジェクトをつくっていて、だから詩人としてだけでなく造形作家としても評価できる、というのではつまらないと思うんですよ。それは、詩人を展示することにはならない。 ―― むしろ詩人の性質を、美術的な目線で無理矢理に理解しようとすることでもありますね。 保坂:ですから「声ノート」の発見は天啓に近いものでした。非物質的な「声」を美術館が展示するという挑戦でもありますし。吉増さんにとって声の重要性は言うまでもありません。彼の著作を読むと、折口信夫が朗読する声がどうのとか、萩原朔太郎の声がどうのとか、他の詩人の声についてばかり書かれています。それに対して「詩の構造や内容の分析をなんでほとんどしないんだろう?」という疑問をずっと抱いていたのですが、「声ノート」の発見によってそれが氷解したわけです。 ――「声ノート」は、今回どのように展示するのですか? 保坂:まず室内にカセットテープ自体を展示します。その天井からスピーカーがぶら下がっていて、そこから「声ノート」の中でも特に重要と思われる音源が再生されるというしつらえです。この音源は、カタログに付いてくる二枚組CDにも収録します。 ―― 重要な音源というのは、例えばどのような? 保坂:吉増さんが詩について率直に語っている、ある種の詩論などですね。「(詩が)わかってきたぞ!」とか「(吉増よ)挫けるな!」とか……自分自身に言い聞かせるようなものもあれば、岩手県の九戸の近くにある海岸を散策している時の声もあります。あとは、お父様が亡くなった時の独白も含まれています。 ―― 基本は独り言? 保坂 :完全にそうですね。車を運転しながら「今日は、こんにゃく買おう。こんにゃく、こんにゃく、おでんのこんにゃく、こんにゃく」とか(笑)。そんなのメモにとってどうするんだろうみたいな日常の内容もありますし、「カセットテープにはわからないだろうけど、赤い電灯がきらきらしててキレイなんだよねえ……」という風にレコーダーを相棒に見立てているような内容もあります。かと思えば、レコーダーでもなければ自分自身でもない何者かに話しかけているようなものもある。そうやって、かなり特殊な喋りをくり返し行うことで、本人がその行為をどんどん意識化していくのがわかるんですよ。iPhoneなどのスマホが普及して、YouTubeなどで誰もが自分の主張や表現を発信できるようになった現在においてすら、この、メディアと自己表現の密接な関係は、ちょっと異様なものだと思います。大変なものです。 「怪物君」とは何か? ―― 声以外の作品として、震災以降に取り組んだ近作「怪物君」も展示されるとのことですが、これはどのような内容でしょうか? 保坂:制作年で言うと2012年からつくられているもので、大まかに3パートに分かれています。第1パートは吉増さん自身の詩です。第2パートは吉本隆明の詩『日時計篇』を書き写したもの。そして第3パートはこの『日時計篇』をあるルールに基づいて片仮名や平仮名に変えて書いたものです。例えば「プロレタリヤ文学」を「ぷろれたりやブンガク」という風に。おそらく石川啄木の『ローマ字日記』(すべてローマ字表記で書かれた、明治42年の日記)の影響も入っていると思います。それぞれのパートがさらに細分化されているのですが、第1パートでは、吉増さんはもともと一枚ずつ紙に書いたものを継いで、巻物のように仕立てているんですね。第2、第3パートでは、その上に、水彩絵の具が着色されている部分もあって、詩であると同時にドローイングのようにも見えます。 ―― なぜ吉本隆明の詩を使って、解体・再構築するような試みをしているのでしょうか? 保坂:先日別のインタビューで吉増さんが答えていらっしゃった言葉を借りると、要するに「地面をつくり直す」必要があるからです。東日本大震災が起こって、地面が根こそぎ持っていかれる可能性があることがわかってしまった。自然現象としてだけでなく、それは言語も同じ状況であって、一度言葉を崩壊させて、地面をつくり直す必要があるし、そのことに対して詩人は立ち向かわなければならない……。そして吉本隆明についてですが、今のほとんどの人たちは、吉本ばななのお父さんや思想家として認知しているかと思いますが、1950〜60年代は詩人としてもよく知られていました。当時の吉本は、詩人とは人間の標準的な存在である、という感覚を持っていて、詩人の立ち位置と取り巻く社会との軋轢を言語化することが詩人なのだ、と言っていました。戦後間もない1950年から書かれた『日時計篇』を書き写すことで、吉本隆明が言語によって何をやろうとしていたのかを確認しつつ、乗り越えるという営みが「怪物君」なんだと思います。 ―― そこで言われる「怪物君」というのは、吉本隆明のことなのでしょうか。それともそれを乗り越えようとする吉増さん自身……? 保坂:いろいろな解釈が可能だと思います。大地震が起こる自然存在でもあるかもしれないし、言語を崩壊させようとする詩人の存在かもしれない。いずれにせよ、今、吉増さんが憑かれたように取り組んでいるのが「怪物君」です。 後編につづく  「全身詩人」を体現する作品たち ――今回は、吉増さんに影響を与えたジョン・ケージのドローイングや、萩原朔太郎の写真なども出品されます。特に注目したいのが飴屋法水の参加や、空間現代、大友良英とのパフォーマンスです。 保坂: 吉増さんと飴屋さんは、以前佐々木敦さんが企画された2013年の「エクス・エクス・エクス・ポナイト!!!!!」で共演(写真提供というかたちで志賀理江子も参加していた)されていて非常に印象深かったのですが、もう一度何らかのコラボレーションをするならば異なるかたちが面白いだろう、ということになって、展示での参加になりました。と、同時にやはり「全身詩人」としての側面も展覧会の要素として提示したいですから、空間現代や大友良英とのコラボパフォーマンスを企画しました。 ―― 大友さんと吉増さんは何度も共演されていますが、空間現代とは初のコラボレーションになりますね。 保坂:刺激的な組み合わせになると思います。期待していてください(笑)。以前、音楽家の蓮沼執太さんが企画したイベントで、吉増さんとトークをする機会があったのですが、その時に、「あ、吉増さんスイッチが入ったな」と感じる瞬間がありました。普通に喋っていても詩人としてのスイッチが入る。というか、吉増さんは虎視眈々とスイッチを入れる機会を狙っていて、切り替わった途端に僕らは心を持ってかれてしまうわけですね。それはやはり希有な体験で、多くの人に体感してほしい。そんな目論みもパフォーマンスの企画には込めています。 「詩人」とは何か? ――楽しみにしています。保坂さんにとっても詩人と密に仕事をするのはこれが初の機会になったのではないかと思いますが、保坂さんなりに「詩」について、そして「詩人」という存在について感じたこと、発見したことはありますか? 保坂: 詩人の定義って、簡単なようでいて、すごく難しい。一般的には、言葉を練り上げていって、人の記憶に残るような言葉をつくる人、みたいなイメージではないでしょうか。例えば、まど・みちおはシュールな作品もつくりつつ、童謡「ぞうさん」の「ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね」のような、全員の記憶に残る歌詞もつくった優れた詩人です。ですが、吉増さんの場合は、(すごくチープな表現になってしまいますが)言葉の可能性を切り開こうとしている人だと思うんですね。ほとんど読むのが不可能な詩や、読めるんだけど意味がわからないような、認識の境界を探るような詩を通じて、言語を撹乱していく。通常、私たちは言語や言葉をなるべく一義的に解釈……つまり解釈の幅を狭めていくことでコミュニケーションを促していこうとしがちです。しかしそれは、ある文法、ある文化圏内での約束事に過ぎないかもしれない。本来、言葉というものは、そういった約束事を一度でも忘れたら、コミュニケーション不能に陥ってしまうような定まらない側面を持っている。 ―― 考えてみれば、赤ん坊の泣き声やうなり声から始まった「声」や「音」が、次第に意味が通じるように整理されていくこと自体が奇妙なこととも言えます。 保坂:かつて人間が動物であった時には、そういう切った張ったのヤクザな行為が発話・発声であったかもしれず、言葉にはそのような恐ろしさが張り付いているかもしれない。そう考えると、日本語が母音の数を「a、i、u、e、o」の5つに収斂してしまっているのは、相当な単純化なんですよね。それは外国語を学んでみるとすぐわかることで複合母音とかいろんな種類があるわけですよ。まあ、それが外国語習得の挫折の大きな理由でもあるんですけど(笑)。一方、表記可能な言葉としては平仮名や片仮名があり、漢字もあって、アルファベットを使うことだっていまや日常的だし、相当バリエーションが豊かであるにも関わらず、音に関して言うと、やや単純化が過ぎている。そこで吉増さんが他国の言語や、古い言葉に耳を澄ますというのは、理由としてわかりますよね。 ―― 英語だけでなく、南米の言語や、奄美大島の言葉にも吉増さんは強い関心を寄せていますね。 保坂:ええ。自分の国の国語を切り拓いていくことも詩人の役割だと思います。いずれにせよ、そういった意識から、吉増さんはひたすら耳を澄まし、テープに録音した自分の声を聴き、いろんな土地を旅してその場所に息づく声を聴き、「声」「音」の可能性を示そうとしているのだと僕は思います。この東京国立近代美術館は、近代という時代の芸術表現を紹介することをミッションとする美術館ですが、近代にはある共同体が国民国家を目指す上で行われる国民化、画一化の問題が常につきまとっています。そういった場所で、吉増さんのような詩を紹介することは、とても大事なはずなんです。 詩人たちの「近代」 ――そこで最初の質問に戻ってくるわけですが。つまり、モダン、モダニティを扱う東京国立近代美術館で吉増剛造さんの展覧会を行う必然性は大いにある、ということですね。 保坂: ええ。モダニズムの詩にはいろんな体系がありますが、テリー・イーグルトンという英国の批評家は、『詩をどう読むか』という本の中で、T.S.エリオットの「The Waste Land(荒地)」は、あえて理解できないようにつくられていると言っています。つまり、読めるけれどもその本当の意味がわからない言葉に直面した時に、その奥底からにじみ出てくる何かに耳を澄ますことが大事なのだと。日本でも20世紀初頭から様々な詩の試みがなされましたが、第二次世界大戦に入ると、ラジオの普及と相まって、国家のプロパガンダに協力した、いわゆる戦争詩人たちが現れます。その筆頭が高村光太郎であって、戦後、彼は戦争協力をした反省から東北に籠ってしまいますが、聴覚的に発展した戦時中の詩への反省からか、戦後活躍する鮎川信夫や田村隆一たちは象徴主義的、意味論な詩へと傾倒していく。つまり「声」や「音」から離れていくわけです。以上の概観は、かなり主観的なものではありますが、そこで停滞した声と詩の関係を、吉増さんが再度検証している、し続けている、というのが今回の展覧会における僕の見立てなんです。 カタログ 保坂健二朗(本展企画者、MOMAT)、佐々木中、ホンマタカシ、朝吹真理子のエッセイを収録。また吉本隆明と吉増のインタビューを再録。豊富なカラー図版に加え、吉増自身の声が聞ける「聲ノート」CD2枚がついています。 デザイン:服部一成・佐藤豊定価:2,200円   エッセイ目次 保坂健二朗  |  吉増剛造と声について、のメモ佐々木中  |  文字の歴乱―吉増剛造とその詩語ホンマタカシ  |  なんか、、いい淀み、、みたいなもんだろな、、 反復 – 探索、増幅し、、そして、、、朝吹真理子  |  みることがわからなくなる吉本隆明インタビュー  |〈普遍的なポエジー〉へ向けて奈良朝以前の日本語の根源へ(再録)吉増剛造ロングインタビュー(再録)他 イベント 対談 今福龍太(文化人類学者、批評家、東京外国語大学大学院教授)+吉増剛造2016年6月11日(土)14:00-16:00 佐々木中(作家、哲学者、京都精華大学准教授)+吉増剛造2016年8月6日(土)14:00-16:00 場所:講堂(地下1階)*開場は開演30分前、要観覧券、要整理券(当日10:00より1階受付で配布します。先着140名) ギャラリートーク 保坂健二朗(当館主任研究員・本展企画者)によるギャラリートークを、会期中の2か月、通常の展覧会より回数多く開催予定。吉増が飛び入り参加する可能性もあり。 2016年6月10日(金)18:30-19:302016年7月1日(金)18:30-19:302016年7月9日(土)14:00-15:002016年7月30日(土)14:00-15:00 場所:1階企画展ギャラリー*申込不要、要観覧券 映画上映会 「リトアニアへの旅の追憶」(監督:ジョナス・メカス 日本語字幕付 16mmフィルムによる上映)2016年7月16日(土)14:00-16:00 吉増剛造によるアフタートークあり2016年7月17日(日)14:00-15:30 「島ノ唄」(監督:伊藤憲 主演:吉増剛造)2016年7月23日(土)14:00-16:00 伊藤憲、吉増剛造によるアフタートークあり 場所:講堂(地下1階)*開場は開演30分前、要観覧券、要整理券(当日10:00より1階受付で配布します。先着140名) 音とのコラボレーション、パフォーマンス 展示会場内のシアタースペースにて、3日間限定。ミュージシャンと吉増のパフォーマンス。 2016年6月17日(金)18:00-18:45 空間現代+吉増剛造2016年6月18日(土)14:00-14:45 空間現代+吉増剛造2016年6月25日(土)14:00-15:00 大友良英+吉増剛造 場所:1階企画展ギャラリー(展示会場内シアタースペース)*開場は開演30分前、要観覧券、要整理券(当日10:00より1階受付で配布します。先着100名 6/25先着170名[立ち見を含む]) ※緊急告知※アフタートーク開催が急遽決定しました!2016年6月18日(土)イベント終了後約30分間を予定 登壇者:吉増剛造     野口順哉(空間現代)     佐々木敦(批評家、音楽レーベルHEADZ主宰)*当日にイベントご観覧された方のみご参加いただけます。*質疑応答の時間は設けておりません。 ギャラリー内でのイベント開催となるため、ご覧いただけない作品がございます。あらかじめご了承ください。 6月25日(土)吉増剛造《釧路湿原にて「河の女神の歌」を大野一雄とともに》 ご覧いただけない時間|10:00 - 17:00 (終日) 飴屋法水《〈怪物君〉のし》 ご覧いただけない時間|13:15 - 15:15 【new】 スペシャルな詩の朗読の会 現代のアメリカを代表する詩人のひとり、フォレスト・ガンダー氏の来日にあわせて、スペシャルな詩の朗読の会の開催が決定しました! 2016年7月2日(土)14:00-15:30 登壇者:吉増剛造(詩人)    フォレスト・ガンダー(詩人/ブラウン大学教授)司会:ジョーダン・スミス(文学翻訳理論、世界文学論/城西国際大学准教授)コメンテーター:堀内正規(アメリカ文学、アメリカ文化/早稲田大学文学学術院教授) 場所:講堂(地下1階)*開場は開演30分前、要観覧券、要整理券(当日10:00より1階受付で配布します。先着140名) なお当日は、詩の朗読がメインとなるため、いわゆる「通訳」は入らず、司会やコメンテーターが、日本語と英語とをつないでいく予定です。 ※フォレスト・ガンダー氏は、この秋アメリカのNew Directionsから発行予定の吉増の詩集『Alice Iris Red Horse: Selected Poems of Yoshimasu Gozo: a Book in and on Translation』の編者でもあります。 イベントレポート 空間現代+吉増剛造 2016 年 Photo: Kioku Keizo 2016年6月17日 空間現代+吉増剛造 音とのコラボレーション その会場は「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」の一角に仮設的に設えられた。飴屋法水による、美術館の展示資材などを用いたインスタレーションの一部を取払って観客用に70脚程度の椅子を並べ、その中央には、空間現代の楽器類、吉増のための小さな椅子、幾冊かの詩集、マイク、そして彼のパフォーマンスに欠かすことのできないハンマー、紐に結わえたサヌカイト(讃岐岩)などが置かれている。 予定の開演時間をやや過ぎて、最初に登場したのは空間現代。野口順哉(ギター、ボーカル)、古谷野慶輔(ベース)、山田英晶(ドラム)によるこのスリーピースバンドは、単音を反復的に積み重ねるストイックな奏法を特徴としている。メロディというよりグルーヴに近い集積的な音の連なりは、建築の基礎構造、あるいは発話された言葉としても捉えることができるだろう。彼らが表現する抽象性は、異分野とのコラボレーションにおいてより効果的に発揮される。京都を拠点とする劇団「地点」、そして飴屋とも過去に共演している。 しばらくは空間現代のソロが続き、やがてドラムがそれまでとは違った硬質の、鉱石を打ち叩くような金属音(若林奮から提供された銅板に文字を打刻した、一連の吉増の作品を想起させる)を発し始めると、ついに吉増が現れ『怪物君』の一節を詠みはじめる。だが、その発話は容易には聴き取れない。なぜなら吉増は口元にサヌカイトの紐をくわえたまま発話しているからだ。かろうじて認識できる「雪が降っていたのである、陸前高田の……」(詩集に可能な限り準じて記述するならば、それは「ユキが、ンテ、タ、ノ、ンテ、タ、ノ、ンテアル、、、、、、 リクゼンタカタノスナヤマノカケ、、、、、、」となるだろう)なども、空間現代が奏でる爆音、そしてテープから再生される過去の吉増の声がある種の妨げとなって、ブラインドカーテン越しに苦心して外の景色を眺めるようなもどかしさを喚起する。あるいは、よりいっそうの音/声に対する集中力が観客に要請される。 ここで思い出されたのは、展覧会オープン前日に行われたプレス内覧会での吉増のパフォーマンスだった。巻き紙に記した『怪物君』の一部を詠み上げる詩人は、時折、脈絡なく、詩を詠み上げる自身の行為についての注釈を挿し挟んでくる。これは、吉増の表現に知悉した者であれば、即座に得心する手管であろう。 吉増の作品は、それが紙片に記されたものであれ、テープに録音されたものであれ、銅板に穿たれた言葉であれ、多重露光の写真であれ、すべて自らの表現行為に対するメタ的な批評性を有している。それは、表現としての「詩作」と、批評としての「詩論」を同時に遂行する試みであり、言葉によって言葉を追認する営みでもある。今回の空間現代とのパフォーマンスにおいても、同様の目論みが強く意識されていたはずだ。中盤以降、詩が『オシリス、石ノ神』へと移行していくと、吉増の発話と空間現代のサウンドは、次第に宥和的な関係を立ち上げていくように思われた。音の断片を積み重ねていく空間現代に相同するように、吉増はもはや言葉の発話ではなく、マイクを叩いたり、歯を打ち鳴らしたり、「はふっ、はふっ」という唸り声で応答してみせる。気づくと、会場内の照明もそれに合わせて小さく明滅している。音と光によるごく短い間隔のパルスが、客席も含めた空間全体を覆っていくかのような感覚は、パフォーマンスがクライマックスに達しつつあることを伝えるだろう。 波状の大音響を経て、再びドラムから発せられる硬質な金属音。キンッ、キンッという鋭利なサウンドは、観客の意識を、瞑想状態から現実へと引き戻す効果を持つ。そしてパフォーマンスは 終わった。最後に吉増は「すいません、もたもたしちゃって、どうもありがとうございました」と言って、退場していった。 以上が、筆者が体感した約45分のパフォーマンスである。そもそも、言葉ではない表現の発露を言葉に翻訳すること自体が原理的に不可能であり、ここに配置されている文字の列は、すべて「私」というフィルターを介して翻訳された解釈、あるいは虚偽と言ってよい類いのものだと思う。同じ会場にいた百数十名それぞれに、それぞれの体験があったはずで、おそらくそれらは似ているようでまったく違うのだろう。 そんなことを思いながら、人のまばらになった会場をぐるりと見渡すと、壁に立てかけられた木材にこのような言葉が記されているのを見つけた。 空間時代×吉スマゴウゾウ あきらかに間違っているが、正解からそう遠くもない一節の言葉。それは、長らく吉増が取り組んできた言葉の遊戯の感覚を伝えるものであり、またこのパフォーマンスにおいて提示された、異物感や断絶を予言したものでもあるかもしれない。つまり、私の体験の「虚偽」は、この展覧会の主である吉増と、吉増の言葉を空間化することを試みた飴屋によって、あらかじめ制御されていたのかもしれない。言葉は、音楽は、空間は、そのようにして、人の精神や身振りにじわりじわりと介入するのである。 2016年6月17日 空間現代+吉増剛造  音とのコラボレーションセットリスト:怪物君  /  絵馬、 a thousand steps and more  /  オシリス、石ノ神 /  古代天文台 /  石狩シーツ  テキスト:島貫泰介   開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2016年6月7日(火)~2016年8月7日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)*入館は閉館30分前まで 月曜(7/18は開館)、7/19(火) 一般1,000(800)円大学生500(400)円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。キャンパスメンバーズ加入校の学生は、学生証の提示で割引料金400円でご鑑賞いただけます。本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4F-2F)、「奈良美智がえらぶ MOMAT コレクション:近代風景 ~人と景色、そのまにまに~」(2Fギャラリー4)もご覧いただけます。使用済み入場券で、入館当日に限り再入場が可能です。 リピーター割引 本展使用済み入場券をお持ちいただくと、2 回目以降は特別料金(一般 430 円、大学生130 円)でご覧いただけます。 東京国立近代美術館

endless 山田正亮の絵画

見どころ 描き続けたまえ 絵画との契約である  “描く”ことを自らの人生と一体化させ、美術の潮流から距離をとり、孤独の中で生涯描き続けた画家、山田正亮。ストライプの画面で知られる彼の画業を網羅した、初の本格的回顧展です。5,000点近い作品から選りすぐった主要作200点超を、初公開の制作ノート群とともにご紹介します。 本展の見どころ 没後6年を経て、満を持して開催される初の本格的回顧展。出品点数は油彩画約200点・紙作品約30点と山田の個展史上最大規模です。さらにスケッチが描きこまれそれ自体の鑑賞性も高い、50冊以上にもなる制作ノートを初公開します。 山田が生涯に残した作品は約 5,000点。一点一点が違う表情を見せる膨大な作品群は、5,000回の苦闘から生まれる5,000回の新鮮な発見を物語っています。それはまるで、様々な情報が溢れ、価値観が移りゆく現代において、一途であることの豊かさを見せつけるかのようです。 近年、戦後日本美術への新たな視座をもたらす作家として海外からの注目も高まっており、2016年10月にはロンドンのアートフェア「Frieze Masters」でも個展が開催されました。 最新型高演色性LED照明を用いて空間を演出。山田がこだわり続けた色彩の美しさをご堪能いただけます。また会場内には、実物を通してアトリエの雰囲気が味わえるスペースも(写真撮影可)。 展覧会について 山田正亮作品の3つのシリーズ 1.Still Life(1948-1955)   終戦後間もない時期から7 年間継続した静物画の連作。「記憶から描いた」と山田は述べています。 年を経るにしたがって、瓶や果物といった個別の要素は徐々に解体されはじめ、それらの「あいだ」にある空間と溶け合って画面全体の一体性が増していきます。 2.Work(1956-1995)   「Work」シリーズは、3 つのシリーズのうち、継続期間、点数ともに群を抜いており、山田正亮の中心的作品群といえます。そのタイトルは1950年代をB、1960年代をC、1970年代をD、1980年代をE、1990年代をFとして、制作の順に対応するとされる番号が付されています。たとえば、≪Work C.77≫は1960 年代に描かれた77番目の作品ということになります。紙作品には≪Work Ep.447≫というように「p」が付された別系統の番号が与えられています。 「Work」の画面の基本的な外見は、時代を経るごとに徐々に、そして時に突然に変貌していきますが、ほとんどの場合、キャンバスの形態そのものから派生する垂直線と水平線をその基調にしており、ストライプ、クロス(十字形)、グリッド、あるいはそれらの組み合わせから成り立っています。かなりシンプルな枠組みにもかかわらず、色彩、筆触の精妙な使い分けや、絵具の積層の多様なヴァリエーションなどによって、作品ごとに異なる効果と表情が生まれています。 1995年、山田正亮は「Work の系列はその円環を閉じた」として、40年続いたその制作に自ら終止符を打ちました。 3.Color(1997-)   「Color」は、「Work」の終了後、左眼の手術を経た山田正亮が「まだやり残したことがある」として始めたシリーズ。画面のほぼ全体が単一な色彩で塗りこめられていますが、画面の周縁部分には下層にある別の色彩がのぞき、微妙なニュアンスを見せています。制作年代は「1997-」などと示されており、完成、未完成の非決定性を暗示しています。 イベント 講演会 ■石田尚志(映像作家・画家)+OJUN(画家)2017年1月15日(日)14:00-15:30 ■本江邦夫(多摩美術大学教授)2017年1月29日(日)14:00-15:30 ■坂本夏子(画家)2017年2月11日(土・祝)14:00-15:30 場所:講堂(地下1階)*開場は開演30分前、聴講無料(先着140名)、申込不要 ギャラリートーク ■中林和雄(当館副館長/本展企画者)2016年12月9日(金)18:30-19:302016年12月23日(金・祝)14:00-15:002017年1月20日(金)18:30-19:302017年2月3日(金)18:30-19:30 場所:「endless 山田正亮の絵画」会場内*申込不要、要観覧券 endless ギャラリートーク 2016年12月18日(日)10:00-16:45本展カタログへ原稿をご寄稿くださった方々を中心に、開館時間から閉館時間までエンドレスにギャラリートークを行います。参加ご希望の方は、それぞれのトーク開始時刻に1階エントランスへご集合ください。 Talk. A  10:00-11:00  中林和雄(本展企画者)Talk. B  11:00-12:00  齋藤敦(修復家)Talk. C  12:00-13:00  沢山遼(美術批評)Talk. D  13:00-14:00  神山亮子(府中市美術館学芸員)×境澤邦泰(画家)Talk. E  14:00-15:00  田野倉康一(詩人)Talk. F  15:00-16:00  松浦寿夫(画家)Talk. A  16:00-16:45  中林和雄(本展企画者)  場所:「endless 山田正亮の絵画」会場内*申込不要、要観覧券*12月18日(日)当日に限り、企画展示室内への複数回にわたる再入場が可能です。再入場の際は半券をご提示ください。 スペシャルギャラリートーク 2016年12月17日(土)17:30-19:30ミュージシャンの菊地成孔氏をゲストに迎えたスペシャルギャラリートークです。(協力:CINRA.NET)  場所:「endless 山田正亮の絵画」会場内*定員30名、要整理券、参加無料(当日有効の本展覧会観覧券または半券が必要です) 【整理券配布について】 *整理券配布は予定枚数終了いたしました 下記webサービスを利用し、先着順(12月2日(金)13:00より配布開始)にて整理券を配布いたします。館内での配布は予定しておりませんので、ご登録の上お申し込みください。 Peatix(ピーティックス)内 東京国立近代美術館イベント一覧ページ http://momat.peatix.com ※詳細は予告なく変更になる場合があります。※当日撮影しました写真は、後日CINRA.NETほかに掲載いたします。その際ご参加者様が写った画像を使用させていただく場合がございますので、予めご了承ください。 期間限定 ストライプ割引 山田の画業の代名詞ともいえるストライプの画面にちなんで、勝手に1月11日を「ストライプの日」と命名し、期間限定のお得な企画をご用意しました。ぜひこの機会に、ストライプの装いで山田の作品世界へ溶け込んでみてはいかがでしょう。 期間:2017年1月11日(水)~1月15日(日)の5日間限定内容:通常観覧料から100円割引で「endless 山田正亮の絵画」展チケットをご購入いただけます。     (一般1,000円→900円・大学生500円→400円)対象:期間中に1点、一部でもストライプに見えるものを身につけチケット購入時にその旨を自己申告された方 ※いかなる場合も、チケット購入後の適用はいたしません。必ず購入時に自己申告をお願いします。※他の割引との併用不可。 カタログ https://youtu.be/ybvBwtK1b6s 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2016年12月6日(火)~ 2017年2月12日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)*入館は閉館30分前まで 月曜日(1月2日、9日は開館)、年末年始(12月28日[水]-2017年1月1日[日・祝])、1月10日[火] 一般  1,000(800)円大学生 500(400)円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示で団体料金でご観覧いただけます。本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4F-2F)、「瑛九1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす」(2Fギャラリー4)もご観覧いただけます。 東京国立近代美術館、京都国立近代美術館 一般社団法人 山田正亮の会東芝ライテック株式会社東芝エルティーエンジニアリング株式会社 京都国立近代美術館 2017年3月1日(水)~4月9日(日)

茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術

茶碗の中の宇宙とは、全ての装飾や美しい形を捨て、手捏ねによる成形でさらに土を削ぎ落としながら造形を完成させていった茶碗を用い、その茶碗によって引き起こされる無限の世界、正しく宇宙のように果てしなく広い有機的空間のことと捉えています。 つまり、一服の茶を点てます。相手は、その茶を飲みます。その行為により二人の関係の全てが茶碗の中を巡ります。その茶碗の中を見つめながらの人間の思いは、他に想像もできないほどの大きく深い意味を有し、まさに宇宙と呼ぶべき無限の世界が広がるのです。 今から450年前、長次郎という人物によって創造された樂茶碗は、一子相伝という形態で現在まで続いています。一子相伝とは、技芸や学問などの秘伝や奥義を、自分の子の一人だけに伝えて、他には秘密にして漏らさないことであり、一子は、文字通り実子でなくても代を継ぐ一人の子であり、相伝とは代々伝えることです。 この様な考え方で、長年制作が続けられている樂焼は、長い伝統を有していますが、しかし、それらは伝統という言葉では片付けられない不連続の連続であるといえます。長次郎からはじまり15代を数える各々の代では、当代が「現代」という中で試行錯誤し創作が続いています。 本展では、現代からの視点で初代長次郎はじめ歴代の「今―現代」を見ることにより一子相伝の中の現代性を考察するものです。正しく伝統や伝承ではない不連続の連続によって生み出された樂焼の芸術をご覧いただけます。 見どころ ロサンゼルス・カウンティ美術館、サンクトペテルブルク・エルミタージュ美術館、モスクワ・プーシキン美術館で開催され約19万人を動員。好評を博した展覧会が、さらに充実度を増し凱旋します。千利休が愛した初代長次郎の黒樂茶碗「大黒」をはじめ、歴代の重要文化財のほとんどを一挙公開。本阿弥光悦の重要文化財をはじめ、よりすぐりの作品も出品されます。 初代長次郎、光悦の重要文化財が、かつてない規模で揃います 利休が愛した名碗が揃います 樂家450年の伝統と技をご覧いただけます 現代の視点でとらえた初代長次郎はじめ、歴代の「今」をご覧いただけます 樂焼とは 樂焼は、織田信長、豊臣秀吉によって天下統一が図られた安土桃山時代(16世紀)に花開いた桃山文化の中で樂家初代長次郎によってはじめられました。 樂焼の技術のルーツは中国明時代の三彩陶といわれています。この時代には京都を中心に色鮮やかな三彩釉を用いる焼きものが焼かれはじめていましたが、長次郎もその技術をもった焼きもの師の一人であったと考えられています。 長次郎の残した最も古い作品は、本展に出品される二彩獅子、天正2年(1574)春につくられました。おそらく樂茶碗がつくられるのはそれより数年後、天正7年(1579)頃ではないかと考えられています。 カタログ イベント 詳細は、特設サイトをご覧ください。 *すべて終了いたしました。 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2017年3月14日(火)~2017年5月21日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) 入館は閉館30分前まで 月曜(3/20、3/27、4/3、5/1は開館)、3/21(火) 一般 1,400(1,200)円大学生 1,000(800)円高校生 500(300)円 ( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。いずれも消費税込。前売券は2016年12月5日(月)~2017年3月13日(月)販売。中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」「マルセル・ブロイヤーの家具:improvement for good」、工芸館所蔵作品展「動物集合」もご覧いただけます。 主なチケット販売場所:東京国立近代美術館(*開館日のみ)、本展特設サイト(オンラインチケット)、セブンチケット、ローソンチケット、チケットぴあ、CNプレイガイドほかチケット購入時に手数料がかかる場合があります。 東京国立博物館×東京国立近代美術館 コラボ企画 無料シャトルバス運行!4/11(火)~5/21(日)の開館中、東京国立近代美術館と特別展「茶の湯」が開催される東京国立博物館の間を無料シャトルバスが運行します。(乗客定員約50名)*乗車にはどちらかの観覧券または招待券(使用済可)をご提示ください。 運行区間 : 東京国立博物館(東博)正門⇔東京国立近代美術館(東近美)正門(所要時間約30分)運行時間(東近美発): 11:00 / 12:00 / 14:00 / 15:00*運行状況により時間がずれる可能性があります。 『茶の湯』・『樂』共通チケット特別展「茶の湯」との共通チケットを販売します。開催期間中は、当日券2展で3,000円のところ2,600円とお得です。*特別展「茶の湯」4/11(火)~6/4(日)東京国立博物館 出光美術館×東京国立近代美術館 相互割引 東京国立近代美術館「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」(3/14~5/21)と、出光美術館「茶の湯のうつわ」(4/15~6/4)との相互割引を実施! 各展覧会の会期中、それぞれの観覧券(使用済可)提示で、当日料金から100円割引致します。*1名につき1回まで。他割引との併用不可。 東京国立近代美術館、京都国立近代美術館NHK、NHKプロモーション、日本経済新聞社 日本写真印刷 樂美術館、国際交流基金 あいおいニッセイ同和損保 京都国立近代美術館 2016年12月17日~2017年2月12日

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