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I たんけん!こども工芸館 II 現代のガラス

たんけん!こども工芸館 会場風景 東京国立近代美術館 工芸館 2007年7月14日(土)~9月24日(月) 月曜日(7月16日、9月17日・24日は除く)、7月17日*9月18日は、振替休館せず開館します。 一般200(100)円、大学生70(40)円、高校生40(20)円 中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付添者原則1名は無料。*()内は20名以上の団体料金。*それぞれ入館の際、学生証、障害者手帳などをご提示ください。 *美術館で開催中の展覧会当日券・前売券で、同日に限り、本展もご覧いただけます。それぞれ会期(休館日)が異なりますので、ご確認ください。 開催期間中の第一日曜日(8月5日、9月2日) 概要 I たんけん!こども工芸館 第一部「たんけん!こども工芸館」は、東京国立近代美術館が所蔵する工芸や絵画のなかから、空、海、風、木、草、花といったモチーフが描かれた作品をセレクションし、それらをまるで未知なる空間を巡るような「探検する」感覚で鑑賞してみようとする展覧会です。作家独自の世界観が反映された工芸や絵画は、ときに観る者に、人や物、あるいは社会に対する認識の変革を迫る未知なる存在です。作品のなかの色やかたちは、そうした世界へ通じる「扉」とも言えるでしょう。その時、美術館は作品への内なる冒険へと踏み出すための巨大な装置へと変貌します。お気に入りの作品と出会ったり、工芸や美術の新たな面白さを発見できたら、この夏一番のタカラモノになるでしょう。工芸館でアートの探検に出かけてみませんか? II 現代のガラス 所蔵作品展第二部として、現代のガラスを取り上げます。ガラスは、高温で熱すると液体状となり、吹きガラスや型成形によって自由なフォルムを生み出すことができるだけでなく、冷えて硬化すると表面に精巧な細工を施すことが可能となります。また光を含んで微妙な色彩の変化を見せ、色ガラスを用いれば多彩なイメージを描出できるという多面性をもったユニークな素材です。ガラスという素材のこうした魅力によって、20世紀後半には多くの作家がガラスを造形表現の手段として取り上げるようになりました。所蔵作品約30点で、現代のガラスの諸相を紹介します。 ここが見どころ 3つの部屋をたんけん! 工芸館の白い扉を開けたら、さあ探検のはじまりです。「海と山のひみつ」、「地底のひみつ」、「ホーム・スウィート・ホーム?:旅のおわりに」と題された3つの展示室で、絵画・工芸作品約70点が未知なる旅へといざないます。 展覧会構成 II 現代のガラス 1.作家の登場 作家の表現活動としてのガラスづくりは、日本においては、戦前に岩田藤七(1893‐1980)、各務鑛三(1896‐1985)、佐藤潤四郎(1907‐1988)といった人々によって開始されました。新しい素材であるガラスと日本的感性との融合を試みた三者三様の表現を紹介します。 2.現代ガラスのパイオニアとその展開 戦前に開始されたガラスによる造形表現が、戦後どのように継承されていくのかを、藤田喬平(1921-2004)や益田芳徳(1934-)らの国内作家による作品でたどります。あわせて同時期に欧米ではじまったスタジオ・グラス・ムーブメントを代表する作家による作品を展示します。 3.スタジオ・グラス:多様化する現在 個人の芸術表現、実験的な芸術活動としての要素を持ったスタジオ・グラスは、今もなお、多くの作家たちによって、その領域が拡大されつつあります。それぞれの独自の造形言語で語りかけてくる現代ガラスの多様な作品をご覧ください。 イベント情報 トークイベント I たんけん!こども工芸館 トーク&パフォーマンス金沢健一氏(出品作家)の展示作品《音のかけら》による演奏パフォーマンス 日程: 2007年8月5日(日)時間: 14:00- 日程: 2007年9月9日(日)時間: 14:00- いずれも工芸館会場にて。参加無料・申込不要。(ただし9月9日は入館際して展覧会チケットが必要です) II 現代のガラス スライドレクチャー 日程: 2007年9月2日(日)時間: 14:00-場所: 工芸館会場講師:高橋禎彦氏(出品作家) 参加無料・申込不要。 ギャラリー・トーク II 現代のガラス 日程: 2007年7月15日(日)北村仁美(当館研究員) 日程: 2007年9月16日(日)唐澤昌宏(当館主任研究員) 各日とも14時~/工芸館会場参加無料(入館には展覧会チケットが必要です)・申込不要 タッチ&トーク 日程: 毎週水・土曜日時間: 14:00-場所: 工芸館会場 「さわってみようコーナー」で参考作品や工程見本などを手にとってご覧いただいた後、会場で見どころやエピソードをご紹介します。ご家族でもご参加いただけます。 参加無料(入館には展覧会チケットが必要です) こどもむけイベント&ショップ情報 I たんけん!こども工芸館 夏休みが楽しくなる数々のプログラムを用意しています! II 現代のガラス 期間限定ガラスショップがOPEN! 本展覧会開催期間中、工芸館ミュージアムショップではガラス作品を販売します。

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I友禅と型染 II元祖インダストリアルデザイナー:クリストファー・ドレッサー : 所蔵作品展

クリストファー・ドレッサー《花模様スープ皿 ペルシア》1884年 概要 約2600点の所蔵作品の中から、2部構成で約100点を紹介します。 I 友禅と型染 友禅と型染は、いずれも日本の染めを代表する技法です。友禅染は大変手間のかかる技法ですが、絵画のように自由な図柄を表現できるのが特色です。江戸時代中期に完成され、東京、京都、金沢で発達しました。近代においては、森口華弘や木村雨山などが優美で洗練された近代の友禅を作り出し、また、東京友禅と称される粋で瀟洒な友禅も盛んになり、中村勝馬、山田貢ら優れた作家が輩出されました。 一方、型染は型紙を使うため、同じ図柄を繰り返すことができます。量産に適しているというだけでなく、型で表された模様ならではの味わいがあります。特に絵模様を表した型絵染の分野では、芹沢銈介、稲垣稔次郎が独自の作品世界を切り開きました。 II 元祖インダストリアルデザイナー:クリストファー・ドレッサー クリストファー・ドレッサー(1834~1904)は、イギリスで最初のインダストリアルデザイナーとして活躍した人物です。 植物学者としての経歴を持つドレッサーは、19世紀後半、工業化社会が進展するイギリスで、ミントン社のテーブル・ウエアやヒューキン・アンド・ヒース社の金属器など、幅広く、生活の身の回りのさまざまなもののデザインを手がけるようになりました。そのデザイン活動は、20世紀のインダストリアルデザイナーの先駆けとして高く評価されています。 展覧会構成 友禅の世界 森口華弘、木村雨山の代表作を中心に、中村勝馬、山田貢による東京友禅も展示し、近代の友禅の魅力に迫ります。 木村雨山《縮緬地友禅あおい文振袖》1971年 型染を味わう 芹沢銈介や稲垣稔次郎による着物、屏風、また、稲垣に私淑した伊砂利彦の現代の型染など、型絵染表現の多様な世界を紹介します。 稲垣稔次郎《紙本型絵染額面 祇園祭》1959年頃 伊砂利彦《紙本型絵染屏風 奥入瀬》1975年 クリストファー・ドレッサーと日本 クリストファー・ドレッサーは、1876年に来日し、日本の工芸に高い関心を抱きました。ジャポニスムの時代、ドレッサーがデザインした作品にも、日本風の植物モチーフが見られます。 クリストファー・ドレッサー《植物・虫模様線刻ティーセット》1879年 陶器 ドレッサーは、数多くの陶磁器会社にデザインを提供しました。オールドホール・アーサンウエア社で製造した《花模様スープ皿 ペルシア》(このページの一番上の写真)には、幻想的な植物の模様が描かれています。植物学で博士号を取得したドレッサーは若い頃、植物学者を志していましたが、断念し、デザイナーへの道をあゆみはじめたのです。 ガラス ドレッサーが、グラスゴーのジェームズ・クーパー&サンズ社のためにデザインしたガラスに、宙吹きによる、しなやかな形の「クルーサ」シリーズがあります。川の流れのように、ゆったりとしたのびやかな形のガラスです。 金属器 ドレッサーは、富裕層のための高価なシルバーウエアではなく、電気メッキによる廉価な金属器を数多く手がけています。 クリストファー・ドレッサー《クラレット・ジャグ》1878年 クリストファー・ドレッサー《把手付き燭台》1876年 クリストファー・ドレッサー《ティー・セット》1878年 家具とテキスタイル ドレッサーは幅広く、家具やガーデンファニチャー、テキスタイル、カーテンなども手がけています。 イベント情報 ギャラリートーク 「クリストファー・ドレッサーについて」 木田拓也(当館主任研究員)  2007年6月10日(日) 14:00~ 工芸館会場 「友禅と型染について」 三上美和(当館客員研究員) 2007年6月24日(日) 14:00~ 工芸館会場 ※参加無料 (ただし、展覧会チケットが必要です) 工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム「タッチ&トーク」 会期中の毎週水・土曜日 14:00 – 15:00 ※参加無料 (ただし、展覧会チケットが必要です) 会場でのトークと、参考作品や制作工程などを手にとっていただける『さわってみようコーナー』とでご案内します。 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2007年6月2日(土)~7月8日(日) 月曜日 一般200(100)円、大学生70(40)円、高校生40(20)円 中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付添者原則1名は無料。*( )内は20名以上の団体料金。*それぞれ入館の際、学生証、障害者手帳などをご提示ください。 6月3日(日)、7月1日(日) 東京国立近代美術館

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工芸の力 21世紀の展望:開館30周年記念展 II

概要 現代の工芸は、長い歴史と伝統をふまえつつも、時代や社会の変化、さらには既存の造形芸術の影響を受けながら、工芸としての自立と拡張を目指して発展してきました。陶、ガラス、染織、漆、金属などの、いわゆる工芸の素材を出発点とした、その素材でしかつくり出すことができない造形世界を生み出す活動は、工芸の本質をあらためて問うとともに、さまざまな造形分野からも高い関心が寄せられています。 こうした工芸的なアプローチによる造形手法を「工芸的造形」と呼びますが、近年その活動はこれまでの工芸や美術の枠ではくくることのできない、その中間的な領域の作品を生み出し、新たな世界を構築しつつあります。それはまさに「工芸の力」であり、広い意味での現代美術を読み解くひとつのキーワードとして、これからの造形の世界でさらに注目されていくと思われます。 開館30周年を迎えた記念展 II では、こうした新しい造形を生み出す14名の作家の活動を通して21世紀の工芸世界を展望するとともに、その造形世界の魅力を紹介します。 髙見澤英子《Flower Shell》2004年 作家紹介 猪倉髙志 IKURA Takashi 岐阜県生まれ 多治見市陶磁器意匠研究所修了 「朝日現代クラフト展」入選 「高岡クラフトコンペ」入選 「「土から陶へ」の造形展-Part1:美濃」(ギャラリー目黒陶芸館、三重) 「やきものの現在」展(ギャラリーヴォイス、岐阜) 《立体の水 07-11》2007年 半磁土 北川宏人 KITAGAWA Hiroto 滋賀県生まれ 金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科彫刻専攻卒業 アカデミア美術学院カラーラ校彫刻科卒業 「NICAF」展(東京) 「もうひとつの楽園」展(金沢21世紀美術館、石川) 《TU07005-スキンヘッド(部分)》2007年 陶土、彩色 北村武資 KITAMURA Takeshi 京都府生まれ 中学校を卒業、京都西陣で製織業に従事 「第12回日本伝統工芸展」初出品 重要無形文化財「羅」の保持者に認定 重要無形文化財「経錦」の保持者に認定  「人間国宝 北村武資-織の美」展(群馬県立近代美術館) 《浅黄地透文羅裂地》1996年 絹、羅 塩谷良太 SHIOYA Ryota 東京都生まれ 多摩美術大学美術学部工芸学科陶専攻卒業 「第7回岡本太郎記念現代芸術大賞展」出品(川崎市岡本太郎美術館、神奈川) 「豚をはさむ機械の嘘」展(exhibit LIVE[laiv]、東京) 筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻総合造形分野修了 個展(貸しはらっぱ音地・gallery韋駄天、東京) 《Ceramic Clip 007》2005年 陶土 須田悦弘 SUDA Yoshihiro 山梨県生まれ 多摩美術大学美術学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業 個展「銀座雑草論」(銀座1‐4丁目パーキングメーター、東京) 個展「間」(ギャラリー小柳、東京) 「アジアの潜在力 海と島が育んだ美術」展(愛知県美術館、愛知)  「三つの個展」(国立国際美術館、大阪);「須田悦弘展」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川) 《葉》 2007年 木彫、彩色 高橋禎彦 TAKAHASHI Yoshihiko 東京都生まれ 多摩美術大学美術学部デザイン科立体デザイン専攻卒業後、立体デザイン専攻副手 グラスハウス・アム・ヴァサートゥルム工房(ドイツ)で制作 神奈川県相模原市津久井町に工房開設 「世界現代ガラス展」優秀賞受賞 多摩美術大学非常勤講師(~現在) 「非情のオブジェ:現代工芸の11人」展(東京国立近代美術館) 《WG-0》1986年 ガラス、真鍮、宙吹き、色被せ 髙見澤英子 TAKAMIZAWA Hideko 埼玉県生まれ 多摩美術大学デザイン科立体デザイン専攻卒業 バーナー・ワークの仕事を始める 個展(taギャラリー、東京) 「非情のオブジェ:現代工芸の11人」展(東京国立近代美術館) 《Flower Shell》2004年 ガラス、バーナー・ワーク 田口善明 TAGUCHI Yoshiaki 埼玉県生まれ 「第32回日本伝統工芸展」初入選 「第40回日本伝統工芸展」日本工芸会奨励賞受賞 「第43回日本伝統工芸展」東京都知事賞受賞 「第44回日本伝統工芸展」日本工芸会奨励賞受賞 「現代日本工芸展:素材と造形思考」(マレーシア・インドネシア) 《青貝蒔絵飾箱「緑葉」》1989年 漆、蒔絵、螺鈿 中島晴美 NAKASHIMA Harumi 岐阜県生まれ 大阪芸術大学デザイン科陶芸専攻卒業  「現代陶芸の若き旗手たち」展(愛知県陶磁資料館) 「現代日本工芸展:素材と造形思考」(マレーシア・インドネシア) 個展(ギャラリー目黒陶芸館、三重) 《WORK-0405》2004年 磁土 橋本真之 HASHIMOTO Masayuki 埼玉県生まれ 東京藝術大学工芸科鍛金専攻卒業 「現代日本工芸展:素材と造形思考」(マレーシア・インドネシア) 「アーティスト・プロジェクト・1-成長する造形・橋本真之」展(埼玉県立近代美術館)  「アルス・ノーヴァー現代美術と工芸のはざまに」展(東京都現代美術館) 「<素材×技術>からフォルムへ―布と金属」(茨城県つくば美術館、茨城) 《果樹園-果実の中の木もれ陽、木もれ陽の中の果実》1978-88年 銅版、鍛造、熔接 福本潮子 FUKUMOTO Shihoko 大阪府生まれ 京都市立美術大学西洋画科卒業 「第13回国際タピストリー・ビエンナーレ」(ローザンヌ州立美術館、スイス)['89,'92] 個展(ロッテルダムワールドミュージアム、オランダ) 「日本の工芸」展(ベイソン・ギャラリー、イギリス) 「<素材×技術>からフォルムへ―布と金属」(茨城県つくば美術館、茨城) 《青貝蒔絵飾箱「緑葉」》1989年 漆、蒔絵、螺鈿 前田昭博 MAETA Akihiro 鳥取県生まれ 大阪芸術大学工芸学科卒業 「MOA岡田茂吉賞展」優秀賞受賞 「第50回日本伝統工芸展」第50回展記念賞受賞 「京畿道世界陶磁ビエンナーレ」銅賞受賞(韓国) 日本陶磁協会賞受賞 《白瓷面取壺》1996年 磁土 三輪壽雪 MIWA Jusetsu 山口県生まれ 十一代休雪を襲名 重要無形文化財「萩焼」の保持者に認定 個展「十一代休雪改め 三輪壽雪 白心展」(日本橋三越、東京) 日本陶磁協会賞制定50年記念賞受賞 「萩焼の造形美 人間国宝 三輪壽雪の世界」(東京国立近代美術館ほか) 《鬼萩割高台茶碗》2006年 陶土 留守 玲 RUSU Aki 宮城県生まれ 多摩美術大学美術学部デザイン科立体デザイン専攻クラフトデザイン専修卒業 多摩美術大学大学院美術研究科修了後、同大学工芸学科金属プログラム助手(~'05) 個展(コンテンポラリーアートNIKI、東京) 個人工房設立  「<素材×技術>からフォルムへ―布と金属」(茨城県つくば美術館、茨城) 《潜熱さしひびき》 2003年 鉄、熔接 イベント情報 トーク・イベント (出品作家×研究員) 前田昭博×今井陽子 2007年12月16日(日) 14:00 ‐ 15:00 工芸館会場 北川宏人×金子賢治 2008年1月13日(日) 14:00 ‐ 15:00 工芸館会場 橋本真之×唐澤昌宏 2008年1月20日(日) 14:00 ‐ 15:00 工芸館会場 留守 玲×北村仁美 2008年2月3日(日) 14:00 ‐ 15:00 工芸館会場 出品作家と当館研究員の対談です。いずれも申込不要、聴講無料(ただし入館に際しチケットが必要)。 「タッチ&トーク」 工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム 会期中の毎週水・土曜日 14:00 – 15:00 工芸館会場 参加無料(ただし入館に際しチケットが必要)。 ※いづれも参加無料(一般の方・大学生は要観覧券)/申込不要 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2007年12月14日(金)~2008年2月17日(日) 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで) 月曜日(ただし12月24日、1月14日、2月11日は除く)12月25日(火)、1月15日(火)、2月12日(火)年末年始(12月29日~1月1日) 一般300円(150円)、大学生180円(90円)、高校生90円(50円) ○中学生以下、65歳以上、キャンパスメンバーズ、「MOMATパスポート」、障害者手帳等をお持ちの方(付添者は原則1名まで)は無料。○入館の際、学生証、障害者手帳等をご提示ください。○( )は20名以上の団体料金。消費税込。 1月2日(水)、1月6日(日)、2月3日(日)

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30年のあゆみ:開館30周年記念展 I

概要 工芸館外観(竣工当時) 1910年に建築された近衛師団司令部庁舎は、1972年国の重要文化財の指定を受けました。その後、東京国立近代美術館の分館としての利用が決定すると、保存修復工事とともに、美術館として展示や収蔵のための改装が施され、1977年11月15日、近代美術の工芸部門を専門とする「工芸館」として生まれ変わりました。 開館記念展「現代日本工芸の秀作」を皮切りに、近代工芸を検証する展覧会、また、重要な作家の回顧展、現代の先駆的な工芸の動向、海外の工芸を紹介する展覧会など、これまで80余りの企画展を開催してきました。工芸館のコレクションは、開館に際して文化庁からまとめて管理換えされた陶芸、染織、漆芸等の約500点の作品を基礎としてスタートしました。その後も、明治から現代までの作品の充実を図り、現在では工芸およびデザイン作品約2600点を数えるに至っています。また、近代工芸に関わるさまざまな教育・普及活動も行ってきました。 展覧会構成 1.工芸館開設準備から開館記念展まで(1972~1977) 近衛師団司令部庁舎の重要文化財指定、保存修復工事、美術館への改装を経て工芸館開館にいたる経緯と、開館記念展として開催された「現代日本工芸の秀作」展を、資料や映像も交えて紹介します。 「現代日本工芸の秀作」展示風景 富本憲吉《色絵金銀彩羊歯文八角飾箱》1959年 森口華弘《縮緬地友禅訪問着 菊》1970年 2.展覧会のあゆみ(1977~2007) 1977年の開館以来、工芸館が開催してきた展覧会を回顧します。 (1)「近代日本」シリーズ 「近代日本の色絵磁器(1979年度)」から「木工芸(1987年度)」まで、分野毎に近代工芸史の構築をめざして開催された各展覧会を振り返ります。(2)重要作家の回顧展  松田権六(1978年度)、石黒宗麿(1981年度)、八木一夫(1981年度)、黒田辰秋(1983年度)、加守田章二(1987年度)、熊倉順吉(1989年度)、富本憲吉(1991年度)…など(3)近代工芸史の再検証近代工芸史についての歴史的な調査研究を掘り下げる展覧会を振り返ります。(4)現代工芸への視点工芸の枠組みを超えるような現代作品や先駆的な動向にも注目してきた展覧会を振り返りま 藤田喬平《飾筥 菖蒲》1973年 八木一夫《黒陶 環》1967年 3.コレクションの形成 工芸館は、近代工芸ならびにデザイン作品の高い水準を示す秀作を収集してきました。近代の工芸とデザインを専門的に収集する美術館として、他にはほとんど例のない、独自のコレクションを形成、開館時の約500点を基礎に現在では約2600点余りを収蔵しています。 イベント情報 ギャラリートーク 各日とも午後2時から工芸館会場にて。申込不要、参加無料(要観覧料)です。 諸山正則(当館主任研究員) 2007年10月7日(日) 14:00 ‐ 15:00 畠山耕治(金工家) 2007年10月21日(日) 14:00 ‐ 15:00 伊砂利彦(染色家) 2007年10月28日(日) 14:00 ‐ 15:00 室瀬和美(漆芸家) 2007年11月4日(日) 14:00 ‐ 15:00 木田拓也(当館主任研究員) 2007年11月11日(日) 14:00 ‐ 15:00 田嶋悦子(陶芸家) 2007年11月18日(日) 14:00 ‐ 15:00 「タッチ&トーク」 工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム。会場でのトークと、参考作品や制作工程などを手にとっていただける<さわってみようコーナー>とでご案内します。 毎週水・土曜日 14:00-15:00 工芸館会場 ※参加無料(要観覧料) 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2007年10月6日(土)~12月2日(日) 10:00-17:00(入館は閉館30分前まで) 月曜日(10月8日は除く)*10月14日までは休まず開館します。 一般300(150)円、大学生180(90)円、高校生90(50)円 記念展 II との共通券一般450円、大学生250円、高校生110円*共通券は工芸館のみで販売しております。 ○中学生以下、65歳以上、キャンパスメンバーズ、「MOMATパスポート」、障害者手帳等をお持ちの方(付添者は原則1名まで)は無料。○入館の際、学生証、障害者手帳等をご提示ください。○( )は20名以上の団体料金。消費税込。 10月7日(日)、11月3日(土・文化の日)・4日(日)、12月2日(日)

岡部嶺男展:青磁を極める

概要 青瓷(青磁)は玉への憧れから中国で生まれたと言われているように、美しい釉色を特徴とするやきものです。産地や時代ごとにその色合いに変化が見られ、一口で語ることのできない広がりと奥の深さを持っています。日本の陶芸の世界では、個人作家としての制作が始まった大正時代末ごろから強い関心が寄せられ、これまでに多くの作家が素材や技法の研究を重ねてきました。岡部嶺男(1919~1990)は、その青瓷の世界に挑戦し、次々に格調高い青瓷作品を生み出して陶芸界に輝かしい足跡を残しました。 岡部は、陶磁器の産地として知られる愛知県瀬戸に、陶芸家・加藤唐九郎の長男として生まれ、子供のころから陶磁器に親しみました。1940年に21歳で入営し、復員後、本格的に作陶活動を再開すると、織部・志野・黄瀬戸・灰釉・鉄釉などの地元の伝統技法をもとに作域を広げていきます。なかでも器体の全面に縄文を施した織部や志野の作品は極めて独自性が強く、高い評価を得ました。その後、意欲的な作陶姿勢は青瓷の研究へと向けられ、厳しく凛とした器形に、しっとりとした艶のある不透明な釉調の〈粉青瓷〉、透明感ある釉調と青緑の釉色が美しい〈翠青瓷〉、そして、誰もが為し得なかった黄褐色の〈窯変米色青瓷〉など、世に「嶺男青瓷」と呼ばれる独特の釉調や釉色の青瓷釉をまとう作品を生み出したのです。 本展覧会は、その独創性に富んだ作陶活動を没後はじめて回顧し、初期から最晩年までの作品約170点を一堂に展観します。古典の単なる模倣に終わることなく、自らの美意識を作品に映し出すことに生涯をかけた、岡部嶺男という偉大な陶芸家の軌跡を辿ります。 《粉青瓷大砧》1969年 ここが見どころ 待望の初回顧展 岡部嶺男の展覧会は、1981年に開催されて以来、25年振りとなります。1981年の展覧会は生前におこなわれたこともあり、岡部の作陶の歴史のすべてを網羅していません。今回は、没後に高い支持を得ていながら実現できなかった初めての回顧展となり、全貌を紹介します。 《織部縄文瓶》1964年 《灰青瓷盌》1968年頃東京国立近代美術館蔵 作域は大きく三つ 岡部嶺男の作域は大きく三つに分けることができます。ひとつは、初期から1970年ごろまでです。出身地である愛知県瀬戸や近隣の美濃、全国の代表的な窯業地である備前や唐津などの陶技にもとづく作品の展開です。織部・志野・黄瀬戸・灰釉・鉄釉・備前・唐津・粉引・井戸手など、実に多彩な作域を見せます。 《紅志野縄文瓶》1956年 《灰釉窯変鉢》1960年ポーラ美術館蔵 《灰釉黒瓶子》1962年 青瓷を極める 1963年ごろからは前半期の作品展開と一転して、中国陶磁を範とする青瓷作品の展開が始まります。はじめは一重貫入の青瓷釉による作品を生み出しますが、しだいにその技に磨きがかけられ、青瓷と一口では語れないほどの多彩な展開を見せるようになります。中でも、二重貫入による粉青瓷、翠青瓷、窯変米色瓷は岡部嶺男を代表する青瓷作品となります。 《粉紅瓷砧》1965年ポーラ美術館蔵 《窯変米色瓷博山炉》1971年 《窯変米色瓷瓶》1973年 《窯変米色瓷双耳砧》1974年 天目作品 岡部嶺男の作品の中で初期から最晩年までつくり続けたものに天目があります。鉄釉を基本として生み出されるもので、最晩年には窯変による美しい天目を生み出し<嶺燦(れいさん)>と名付けました。 《窯変嶺燦盌》1987年 作家紹介 10月3日、愛知県瀬戸市窯神町の加納家に生まれる。 加納から加藤と改姓。 瀬戸窯業学校卒業。 東京物理学校中退、入営。 復員。作陶を再開する。 日展北斗賞受賞。 日本工芸会会員。 青瓷の研究が本格化する。 新宮殿梅の間に「粉青瓷砧」一対を収める 東京・日本橋高島屋にて回顧展。 脳出血のため自宅で倒れ、入院。右半身不随となるも一命をとりとめる。加藤から岡部と改姓。 東京・日本橋高島屋、名古屋・松坂屋にて「岡部嶺男展」を開催。 名古屋・松坂屋にて再起新作展を開催。 9月4日、呼吸不全のため死去。享年70。 イベント情報 ギャラリートーク 唐澤昌宏(当館主任研究員) 石﨑泰之(山口県立萩美術館・浦上記念館 学芸課主査) 森 孝一(日本陶磁協会 主任学芸員) 北村仁美(当館研究員) 各日とも14時~/工芸館会場参加無料(入館には展覧会チケットが必要です)・申込不要 シンポジウム 「岡部嶺男と工芸の近代」 2007年4月22日(日) 13:30- 美術館講堂(B1F) 金子賢治(当館工芸課長) 聴講無料・申込不要・先着150名*展覧会場の工芸館ではなく、本館の美術館で行います。 タッチ&トーク(ボランティアによるガイド) 毎週水・土曜日 14:00 – 工芸館会場 参加無料(入館には展覧会チケットが必要です) 会場でのトークと、参考作品や制作工程などを手にとっていただける「さわってみようコーナー」とでご案内します。 参加無料(入館には展覧会チケットが必要です) 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2007年3月6日(火)~5月20日(日) 10時~17時(入館は閉館30分前まで) 月曜日 (3月26日・4月2日・4月30日は除く)*5月1日も振替休館せず、開館します。 一般800(700/600)円、大学生500(400/350)円、高校生300(250/200)円中学生以下・障害者と付添者原則1名は無料。*(  )内は前売/20名以上の団体料金。いずれも消費税込。*それぞれ入館の際、学生証、障害者手帳などをご提示ください。 *チケットは、チケットぴあ、ファミリーマート、サークルK、サンクスなど(一部店舗を除く)でも、取扱っています。前売券は3月5日まで/当日券Pコード 687-293 東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション NHK中部ブレーンズ 松坂屋美術館(名古屋市) 2007年6月27日(水)~7月10日(火)岐阜県現代陶芸美術館(多治見市) 2007年7月14日(土)~9月30日(日)山口県立萩美術館・浦上記念館(萩市) 2007年10月17日(水)~12月6日(木)兵庫陶芸美術館(篠山市) 2007年12月15日(土)~2008年3月2日(日)茨城県陶芸美術館(笠間市) 2008年7月5日(土)~9月7日(日)

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柳宗理:生活のなかのデザイン

展覧会について 柳宗理(1915- )は、フリーランスのデザイナーとしていち早く活動を始め、日本のインダストリアル・デザインの確立と発展にもっとも重要な足跡を記したデザイナーです。経済や生活の環境が急速に変化し成長していくなかで、工業製品や身近な生活道具のデザインをとおして自らの芸術性を明らかにし、国際的にも高い評価を得てきました。 1952年第1回新日本工業デザインコンクールで受賞した《レコードプレーヤー》や1957年第11回ミラノ・トリエンナーレ受賞の《白磁土瓶》《バタフライ・スツール》をはじめ、家具、セラミックのテーブル・ウェア、《早く沸くヤカン》などの生活道具、ミシンや自動車、歩道橋のような環境構造物まで、実に広範かつ先駆的なデザイン活動を繰り広げてきました。それらは、機能に応じ無駄な装飾を排するモダン・デザインの合理性を示しながら、使いやすくて美しい、いわゆる“用の美”を表現したものです。日本の伝統や風土性をもうかがわせるそのデザインと姿勢には、社会生活を鋭く洞察した”日常の美”という思想性が一貫してあります。 今回の展覧会では、1950年代から60年代にかけて戦後のインダストリアル・デザインを先駆的に開拓した柳宗理デザインの確立を明らかにし、そして国内外で現代性が再認識されている優れたデザインを紹介します。 ここが見どころ リニューアルオープンした2002年から、ギャラリー4で開催しているデザイン特別展。赤レンガが印象的な別館、工芸館で展示されることの多いデザイン作品を、違った雰囲気でご覧いただきます。 これまでのデザイン特別展 「森正洋-陶磁器デザインの革新-」 「あかり:イサム・ノグチが作った光の彫刻」 「河野鷹思のグラフィックデザイン-都会とユーモア」 「渡辺力:リビング・デザインの革新」 作家紹介 柳宗理 1915年 東京都生まれ。1940年 来日したフランスのデザイナー、シャルロット・ペリアンの助手を務める。1950年 柳インダストリアルデザイン研究所開設(現・柳工業デザイン研究所)。1952年 第1回新日本工業デザインコンクール受賞。日本インダストリアルデザイナー協会設立。1957年 第11回ミラノ・トリエンナーレに招待出品され、金賞受賞。1958年 《バタフライ・スツール》がMOMAパーマネントコレクションに選定される。1960年 国際デザイン会議実行委員をつとめる。1977年 日本民藝館館長就任。2002年 文化功労者となる。 イベント情報 ギャラリー・トーク 2007年1月27日(土)諸山正則(工芸課主任研究員)2007年2月3日(土)深澤直人(プロダクト・デザイナー)2007年2月10日(土)木田拓也(工芸課主任研究員)2007年2月17日(土)堀井和子(料理スタイリスト)  2月3日(土)のプロダクト・デザイナー深澤直人氏によるギャラリートークは、展覧会会場の観覧者数状況と氏のプロジェクター映写によるガイド希望、そして氏自身の話題性から相当数の参加が予想され、急遽、地下1階の講堂へ会場を変更して行いました。開場時間を前に早くからかなりの参加希望者に行列をしていただき、ご協力と多くのご来場に感謝を申し上げます。可能な限りに入場いただき、柳宗理氏のデザインと深澤氏自らのデザインに関する興味深いトークにご参加いただきました。 同様に、2月17日(土)の料理スタイリスト堀井和子氏によるギャラリートークに際しても、ご協力とご来場に感謝を申し上げます。 なお、予想をはるかに上回る多くの方々にご来場いただきましたが、会場内の窮屈な状況および相当数の参加ご希望にそうことができず、ここに改めてお詫びを申し上げますと共に、当館でまとめましたそのギャラリートーク概要を公開いたします。 また、会場席数の説明や入場対応等においてご指摘の課題につきましては、今後当館スタッフにおいて検討し善処してまいります。 カタログ情報 開催概要 東京国立近代美術館 ギャラリー4 (2階) 2007年1月19日(金)~3月4日(日) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)(入館はそれぞれ閉館30分前まで) 月曜日 (2月12日は開館、翌日休館) 一般420(210)円、大学生130(70)円、高校生70(40)円中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付添者1名は無料。 *それぞれ入館の際、学生証、障害者手帳などをご提示ください。*(  )内は20名以上の団体料金。消費税込。*「所蔵作品展」の料金も含みます。 ★無料観覧日 2月4日(日)・3月4日(日)*「都路華香展」と工芸館は有料です。 同時開催の企画展「都路華香展」 美術館1階 企画展ギャラリー2007年1月19日(金)~2007年3月4日(日) 「漆芸界の巨匠 人間国宝 松田権六の世界」 工芸館2006年12月19日(土)~2007年2月25日(日) *どちらの展覧会チケットでも、お求めいただいた当日に限り、本展と「所蔵作品展」をご覧いただけます。 東京国立近代美術館

近代工芸の百年 : 所蔵作品展/ ルーシー・リーとハンス・コパー : 特集展示

概要 所蔵作品による「近代工芸の百年」展では、わが国の明治期以降現代にいたる、特有の優れた技術と伝統を背景に芸術上の多様な発展を遂げてきた近代工芸を歴史的な流れを示しながら紹介します。明治期頃からの博覧会の時代を彩った初代宮川香山の色絵磁器や横山彌左衛門ら高岡の銅器(国の登録文化財)、近代的な個性を表明した板谷波山や富本憲吉、戦前に帝展や文展で美術工芸の格式と権威を担った作家たち、戦後に自由な創作と個性的表現を標榜した日展の作家たちや工芸を新たな芸術的思潮で革新したオブジェやクラフト作品、また人間国宝らによる伝統工芸の優れた作品(人間国宝・巨匠コーナー)、そして多様な現代を表象する個性的な造形作品などを陳列します。 また本展では、英国の近代陶芸を代表し優れた造形感覚で国際的に高い評価を得たハンス・コパーとルーシー・リーの作品を特集展示します。あわせて現代の陶芸家マーティン・スミスや金工のマイケル・ロウらの作品を陳列して、洗練された英国の近代工芸を紹介します。 初代宮川香山《色入菖蒲図花瓶》1897-1912年頃 出品作品リスト 凡例特に記載のないものについては、当館所蔵品。個人蔵、寄託作品については、*を末尾に付した。会期中、都合により展示替えする場合がある。 展示室作家名(和)作家名(ヨミ)生年~没年題名(和)題名(よみ)制作年技法 ①鈴木長吉スズキ、 チョウキチ1848~1919十二の鷹じゅうに の たか1893青銅の地に金、銀、赤銅、朧銀による象嵌、鋳造  小宮康助コミヤ、 コウスケ1882~1961清雅地江戸小紋着物似たり大小島津せいがじ えどこもん きもの にたり だいしょう しまづ1958絹、型染  芹沢銈介セリザワ、 ケイスケ1895~1984麻地藍丸紋いろは尽くし六曲屏風あさじ あいまるもん いろはづくし  ろっきょく びょうぶ1963麻、型染  荒井照太郎アライ、 テルタロウ1908~2002白い花しろい はな1978絹、友禅  森口華弘モリグチ、 カコウ1909~駒織縮緬地友禅訪問着早流こまおり ちりめんじ ゆうぜん ほうもんぎ そうりゅう1961絹、友禅  小山保家コヤマ、 ヤスイエ1903~1992木版染訪問着 やまもくはんぞめ ほうもんぎ やま1963絹、木版染  宗廣力三ムネヒロ、 リキゾウ1914~1989格子竹文様藍地絣着物こうし たけもんよう あいじ かすり きもの1983絹、織  森口邦彦モリグチ、 クニヒコ1941~友禅着物 流砂文ゆうぜんきもの りゅうさもん1984絹、友禅* 藤村玲子フジムラ、 レイコ1939~麻地両面染着物 伊集の花あさじ りょうめんぞめ きもの いじゅ の はな1983麻、型染  大林蘇乃オオバヤシ、 ソノ1910~1971西銀座昼の月にしぎんざ ひる の つき1962桐塑  大林蘇乃オオバヤシ、 ソノ1910~1971あねあね1951桐塑 展示室作家名(和)作家名(ヨミ)生年~題名(和)題名(よみ)制作年技法 ②熊谷守一クマガイ、 モリカズ1880~1977一行書 流水不争先いちぎょうしょ りゅうすい さき を  あらそわず1977紙本墨書  信田洋ノブタ、 ヨウ1902~1990花形鈕青磁香炉はながた つまみ せいじ こうろ1940青銅、磁器  鈴木睦美スズキ、 ムツミ1942~朱塗楕円大鉢しゅぬり だえん おおばち1999漆  駒井音次郎コマイ、 オトジロウ1842~1917鉄地金銀象嵌人物図大飾皿てつじ きんぎんさい ぞうがん じんぶつず おおかざりざらc.1876-85鉄* 金森宗七カナモリ、 ソウシチ1821~1892花鳥文様象耳付大花瓶かちょう もんよう ぞうみみつき だいかびんc.1892銅* 藤井達吉フジイ、 タツキチ1881~1965草花図屏風そうかず びょうぶc.1916-21金* 山川孝次ヤマカワ、 コウジ1828~1882金銀象嵌環付花瓶きんぎん ぞうがん かんつき かびんc.1877銅ほか  清水六和(五代六兵衞)キヨミズ、 ロクワ  (ロクベイ 5ダイ)1875~1959金彩わらび四方飾皿きんさい わらび しほう かざりざら1928陶器  清水六和(五代六兵衞)キヨミズ、 ロクワ  (ロクベイ 5ダイ)1875~1959色紙ちらし四方飾皿いろえ ちらし しほう かざりざら1928陶器  高村豊周タカムラ、 トヨチカ1890~1972山の幸模様青銅花瓶やまのさちもよう せいどう かびん1922青銅、鋳造  北大路魯山人キタオウジ、 ロサンジン1883~1959赤絵金襴手向付あかえ きんらんで むこうづけc.1938磁器  富本憲吉トミモト、 ケンキチ1886~1963色絵柳模様角鉢いろえ やなぎ もよう かくばち1942磁器  佐々木象堂ササキ、 ショウドウ1882~1961鋳銀孔雀香炉ちゅうぎん くじゃく こうろ1927銀* 初代宮川香山ミヤガワ、 コウザン (ショダイ)1842~1916色入菖蒲図花瓶いろいり しょうぶず かびんc.1897-1912磁器  磯矢阿伎良イソヤ、 アキラ1904~1987はないかだ文様長手文庫はないかだもんよう ながて ぶんこ1934漆、蒔絵  加藤土師萌カトウ、 ハジメ1900~1968辰砂葡萄文耳鶴首花瓶しんしゃ ぶどうもんみみ つるくび かびん1942陶器  板谷波山イタヤ、ハザン1872~1963彩磁呉須絵三耳壺さいじ ごすえ さんじこ1930s磁器* 稲木東千里イナキ、 ヒガシセンリ1892~1979鉄刀木机たがやさん つくえ1942木(鉄刀木)、指物 展示室作家名(和)作家名(ヨミ)生年~題名(和)題名(よみ)制作年技法 ③鈴木治スズキ、 オサム1926~2001四角な窓しかくな まど1980陶器  三代宮永東山(理吉)ミヤナガ、 トウザン (3ダイ) (リキチ)1935~三角の中の四角さんかく の なか の しかく1973磁器  森野泰明モリノ、 ヒロアキ1934~海碧かいぺき1972陶器  鈴木雅也スズキ、 マサヤ1932~虚視空間きょし くうかん1976漆、アクリル  益田芳徳マスダ、 ヨシノリ1934~二彩壺にさい つぼ1981ガラス、宙吹き  益田芳徳マスダ、 ヨシノリ1934~青い瓶あおい びん1981ガラス、宙吹き  黒田泰蔵クロダ、 タイゾウ1946~鉢はち2000磁器  有岡良益アリオカ、 リョウエキ1930~肥松盛鉢こえまつ もりばち1995木(肥松)、挽物  角偉三郎カド、 イサブロウ1940~2005練金文合鹿椀ねりきんもん ごうろくわん1992漆  宇野三吾ウノ、 サンゴ1902~1988碧釉壺へきゆう つぼ1956陶器  越智健三オチ、 ケンゾウ1929~1981平らな花器たいらな かき1961鉄、鍛造  清水九兵衞 (七代六兵衞)キヨミズ、 キュウベイ (ロクベイ 7ダイ)1922~層容そうよう1957陶器  楠部彌弌クスベ、 ヤイチ1897~1984彩?花瓶 山帰来さいえん かびん さんきらい1975磁器  藤平伸フジヒラ、 シン1922~楼蘭吉祥ろうらん きっしょう1989陶器  宮下善爾ミヤシタ、ゼンジ1939~彩泥花瓶 遥かさいでい かびん はるか1987陶器  染川鐵之助ソメカワ、 テツノスケ1912~1982朧銀 月の壺ろうぎん つきのつぼ1969朧銀、鋳造  田辺一竹斎 (二代竹雲斎)タナベ、 イッチクサイ (チクウンサイ 2ダイ)1910~2000流紋花籃りゅうもん はなかご1962竹* 須田賢司スダ、ケンジ1954~黒柿拭漆小箪笥くろがき ふきうるし こだんす1994木(黒柿)、指物* 須田賢司スダ、ケンジ1954~胡桃寄木造印笥 紫微垣くるみ よせぎづくり いんす しびがい1989木(胡桃)、指物* 伊藤東彦イトウ、 モトヒコ1939~布目篠文大鉢ぬのめ ささもん おおばち1984陶器  番浦省吾バンウラ、 ショウゴ1901~1982海どりうみどり1973漆  大西忠夫オオニシ、 タダオ1918~我拝師山がはいしざん1977漆、彫漆 人間国宝・巨匠コーナー展示室作家名(和)作家名(ヨミ)生年~題名(和)題名(よみ)制作年技法 ④近藤悠三コンドウ、 ユウゾウ1902~1985染付柘榴文壺そめつけ ざくろもん つぼ1957磁器  藤本能道フジモト、 ヨシミチ1919~1992梅白釉釉描色絵金銀彩鷺図扁壺ばいはくゆう ゆうびょう いろえ きんぎんさい さぎず へんこ1991磁器  浜田庄司ハマダ、 ショウジ1894~1978掛分釉壺かけわけゆう つぼ1958陶器  金重陶陽カネシゲ、 トウヨウ1896~1967備前大鉢びぜん おおばち1957陶器  清水卯一シミズ、 ウイチ1926~2004柿地黒線文鉢かきじ こくせんもん はち1962陶器  田村耕一タムラ、 コウイチ1918~2005銅彩蓮文大皿どうさい はすもん おおざら1985陶器  鹿島一谷カシマ、 イッコク1898~2006布目象嵌露草文銀四分一 接合水指ぬのめ ぞうがん つゆくさもん ぎんしぶいち つぎあわせ みずさし1977銀、四分一  角谷一圭カクタニ、 イッケイ1904~2007独楽釜こま がま1961鉄、鋳造  川北良造カワギタ、 リョウゾウ1934~楓造盆かえでづくり ぼん1978木(楓)、挽物  飯塚小?斎イイヅカ、 ショウカンサイ1919~2004竹刺編菱文提盤たけさしあみ ひしもん ていばん1975竹  勝城蒼鳳カツシロ、 ソウホウ1934~波千鳥編盛籃 溪流なみちどりあみ もりかご けいりゅう1983竹  増村益城マスムラ、 マシキ1910~2008乾漆提盤かんしつ ていばん1963漆、乾漆  稲垣稔次郎イナガキ、 トシジロウ1902~1963紙本型絵染平家物語屏風 大仏炎上 ひよどり越え 屋島落ちしほん かたえぞめ へいけ ものがたり びょうぶ だいぶつ えんじょう ひよどりごえ やしまおちc.1954紙、型染  寺井直次テライ、 ナオジ1912~1998金胎蒔絵箱 鹿柴きんたい まきえ はこ ろくさい1995漆、金胎、蒔絵、卵殻  音丸耕堂オトマル、 コウドウ1898~1997彫漆色紙箱 カトレヤちょうしつ しきしばこ かとれや1992漆、彫漆  田口善国タグチ、 ヨシクニ1923~1998ほおずき朱金蒔絵飾箱ほおずき しゅ きんまきえ かざりばこ1997漆、蒔絵  大西勲オオニシ、 イサオ1944~曲輪造盛器まげわづくり もりき2000漆、曲輪 展示室作家名(和)作家名(ヨミ)生年~題名(和)題名(よみ)制作年技法 ⑤伊藤慶二イトウ、 ケイジ1935~沈黙-いしちんもく-いし1991陶器  西村陽平ニシムラ、 ヨウヘイ1947~トースターとーすたー1988陶土、釉薬、鉄  畠山耕治ハタケヤマ、 コウジ1956~"A Small, Little Thing"あ すもーる、りとる すぃんぐ1998青銅、鋳造  原正樹ハラ、 マサキ1935~はにかむ王とその王妃はにかむおう と そのおうひ1968真鍮、鋳造  深見陶治フカミ、 スエハル1947~宙ちゅう1994磁器  小川待子オガワ、 マチコ1946~90U90 U1990陶器  勝間田千惠子カツマタ、 チエコ1950~無題むだい1997陶器  小池頌子コイケ、 ショウコ1943~器物 4きぶつ 41998陶器  中村康平ナカムラ、 コウヘイ1948~復活ふっかつ1991陶器  北村純子キタムラ、 ジュンコ1956~無題むだい1998陶器  家住利男イエズミ、 トシオ1954~P.050901P.0509012001板ガラス、接着、カット  栗木達介クリキ、 タツスケ1943~しろとぎんの作品 Iしろ と ぎん の さくひん I1974陶器  生田丹代子イクタ、 ニヨコ1953~揺よう1992板ガラス、接着  福本潮子フクモト、 シホコ1945~時空3じくう 31993麻、藍染 特集展示:ルーシー・リーとハンス・コパー展示室作家名(和)作家名(ヨミ)生年~題名(和)題名(よみ)制作年技法 ⑥ルーシー・リーリー、 ルーシー1902~1995コーヒー・セットこーひー せっとc.1960磁器  ルーシー・リーリー、 ルーシー1902~1995花瓶かびんc.1968磁器  ルーシー・リーリー、 ルーシー1902~1995ピンク象嵌小鉢ぴんく ぞうがん こばちc.1975-79磁器  ルーシー・リーリー、 ルーシー1902~1995マンガン釉線文碗まんがんゆう せんもん わんc.1970磁器  ルーシー・リーリー、 ルーシー1902~1995白釉鎬文花瓶はくゆう しのぎもん かびんc.1976磁器  ルーシー・リーリー、 ルーシー1902~1995白釉青象嵌鉢はくゆう あお ぞうがん はち1979磁器  ルーシー・リーリー、 ルーシー1902~1995白釉ニット文鉢はくゆう にっともん はちc.1984磁器  マイケル・ロウロウ、 マイケル1948~容器 2ようき 21993真鍮板、鑞付け、金箔  マイケル・ロウロウ、 マイケル1948~シュガー・ボックス オーナメントの条件 No.21しゅがーぼっくす おーなめんと の じょうけん No.211993銀  マーティン・スミススミス、 マーティン1950~鉢はち1986陶器  マーティン・スミススミス、 マーティン1950~鉢はち1986陶器  ルパート・スパイラスパイラ、 ルパート1960~白釉黒彩刻線文大鉢はくゆう こくさい こくせんもん  おおばち2003陶器  ハンス・コパーコパー、ハンス1920~1981トライポットとらい ぽっとc.1956陶器  ハンス・コパーコパー、ハンス1920~1981立鼓形花瓶りゅうごがた かびんc.1958陶器  ハンス・コパーコパー、ハンス1920~1981砂時計形花瓶すなどけいがた かびん1964陶器  ハンス・コパーコパー、ハンス1920~1981洋梨形台付花瓶ようなしがた だいつき かびん1964陶器  ハンス・コパーコパー、ハンス1920~1981スペード・フォームすぺーど・ふぉーむc.1970陶器  ハンス・コパーコパー、ハンス1920~1981卵形花瓶たまごがた かびん1966陶器  ハンス・コパーコパー、ハンス1920~1981キクラデス・フォームきくらです・ふぉーむ1972陶器  ハンス・コパーコパー、ハンス1920~1981長首扁壺ながくび へんこ1966陶器  デイヴィッド・ワトキンスワトキンス、 デイヴィッド1940~青い鳥 IIあおいとり II1987プラスティック合板  デイヴィッド・ワトキンスワトキンス、 デイヴィッド1940~赤い鳥 IIあかいとり II1987プラスティック合板  デイヴィッド・ワトキンスワトキンス、 デイヴィッド1940~木の葉 1このは 11993金  アンナ・ディキンソンディキンソン、 アンナ1961~縁金ガラス大皿ふちきん がらす おおざら1990ガラス、金  マイケル・ロウロウ、 マイケル1948~蓋付き容器 オーナメントの条件 No.20ふたつきようき おーなめんと の じょうけん No.201993真鍮板、鑞付け、金箔  ここが見どころ 明治期の鈴木長吉の《十二の鷹》や初代宮川香山の《色入菖蒲花瓶》をはじめ、わが国の近代工芸を大きく発展させてきた主要な工芸作家等の優れた作品をご覧ください。また力強く洗練された造形性で近年いよいよ評価が高まってきている英国の陶芸家ハンス・コパーとルーシー・リーの作品を紹介します。 大西忠夫《我拝師山》1977年 森口華弘《駒織縮緬地友禅訪問着 早流》1961年 展覧会構成 展示室(1) :明治期の「鈴木長吉の《十二の鷹》と「近代の染織」として伝統の染織作品 展示室(2) :「明治から戦前期の工芸の近代化」として工芸の近代化と美術工芸の格調を代表する作品 展示室(3) :「戦後の工芸」として日展の工芸やオブジェ、クラフトなど、創作表現の展開を表す作品 展示室(4) :「人間国宝・巨匠コーナー」として50年を経た人間国宝の初期から今日を担う各分野の作家作品 展示室(5) :「現代の造形表現」として陶磁やガラスなど、現代的な感覚による作品 展示室(6) :「特集展示 ハンス・コパーとルーシー・リー」として二人の陶磁と英国の現代工芸作品 作家紹介 主要作家一覧 鈴木長吉、初代宮川香山、富本憲吉、稲木東千里、楠部彌弌、鈴木治、角偉三郎、芹沢銈介、浜田庄司、栗木達介、ハンス・コパー、ルーシー・リー イベント情報 ギャラリートーク(当館研究員によるガイド)など展覧会関連のイベント情報 諸山正則(主任研究員) 2006年5月28日(日) 14:00 ‐ 15:00 北村仁美(研究員) 2006年6月11日(日) 14:00 ‐ 15:00 *各イベントとも、午後2時から、工芸館会場にて。*参加費無料、ただし入館に際しては観覧料が必要です。 タッチ&トーク(ボランティアによるガイド) 「さわってみようコーナー」で参考作品や工程見本などを手にとってご覧いただいた後、会場で見どころやエピソードをご紹介します。会期中の毎週水・土曜日 ※いづれも参加無料(一般の方・大学生は要観覧券)/申込不要 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2006年5月27日(土)~7月2日(日) 月曜日 一般200円(100円)/大学生70円( 40円)/高校生40円( 20円)( )内は20名以上の団体料金、いずれも消費税込み小・中学生および65歳以上は無料。 6月4日(日)、7月2日(日) 東京国立近代美術館

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花より工芸 : 新収蔵作品を中心に2001−2005 : 所蔵作品展

概要 工芸館では毎年、近代工芸史上重要な工芸家の作品や、現代の動向を示す作品を収蔵しています。2001年から2005年までの5年間に、購入や寄贈により、新たに約200点の作品がコレクションに加わりました。 この5年の間に工芸館では、明治から昭和初期にかけての時代、つまり近代工芸の揺籃期に活躍した初代宮川香山らの作品の収集に力を入れてきました。またその一方で、つねに現代の工芸家の動向にも注目しており、企画展で紹介した現在活躍中の作家の作品を充実させたほか、現代の工芸を代表する松井康成や藤田喬平の作品を収集しました。また、国内外の工業デザインの作品、例えば森正洋の作品を多数加えるなど、コレクションはいっそうの広がりと充実を見せています。 この展覧会では、今回はじめて展示することになる作品を中心に、約100点の作品によって、近年の当館の収集活動の軌跡をたどります 藤田喬平《飾筥 竹取物語》1994年 「近代工芸の百年」出品作品リスト 作家名生年~没年題名制作年技法*=個人蔵/寄託荒川豊蔵1894~1985からつ風茶碗1964陶器 荒川豊蔵1894~1985志野茶碗c.1973-74陶器 飯塚琅玕斎1890~1958花籃 久寿玉c.1950-54竹 飯塚琅玕斎1890~1958手筥c.1925竹 伊勢崎淳1936~ 備前黒角皿2005陶器 井上雅之1957~ タイトルなし1988陶器 伊村俊見1961~ 延 03-3 2003陶、手びねり 大島和代1946~ 夏の雨2003絹、綿 大村俊二1962~ 流(Ryu) IX2001ガラス、宙吹き 音丸耕堂1898~1997堆漆菊文香合c.1989漆、堆漆 音丸耕堂1898~1997彫漆茶入 瑞祥1994漆、彫漆 香取秀真1874~1954雷文鋳銅花瓶1931青銅、鋳造 金重晃介1943~ 備前花器 海から1999陶器 狩野智宏1958~ Free Form 00051999ガラス、鋳造 河井寛次郎1890~1966花鳥図壺c.1926磁器 河井寛次郎1890~1966鳴壺1918陶器 北大路魯山人1883~1959織部蓋物c.1940-45陶器 北村武資1935~ 藍地透文羅裂地1992絹、羅 木村芳郎1946~ 碧釉漣文器1999陶器 熊井恭子1943~ Screen-D1987ステンレス・スティール線 熊倉順吉1920~1985男の肖像1983陶器 栗木達介1943~ 黒釉銀緑彩文角大皿1980陶器 コパー、ハンス1920~1981スペード・フォームc.1970陶器 コパー、ハンス1920~1981キクラデス・フォーム1972陶器 小宮康正1956~ 突彫小紋 籠目1985絹、型染 小森邦衛1945~ 曲輪造籃胎喰籠1999漆、籃胎 齋藤明1920~ 蝋型朧銀花器1987朧銀、蝋型鋳造 サヴィニャック、 レイモン1907~2002パリジェンヌ(タバコ)1951リトグラフ サヴィニャック、 レイモン1907~2002ベリグー(清涼飲料)1955リトグラフ サヴィニャック、 レイモン1907~2002ゲット(清涼飲料)1966リトグラフ 佐藤豊樵1911~1999欅八角喰籠1980木(欅)、指物 清水卯一1926~2004蓬莱磁堆線壺1983陶器 鈴木治1926~2001器1965陶器 鈴木留斎1881~1930彫抜沢栗手箱c.1926-30木(栗)、刳物 須藤玲子1953~ 羽オーガンジー1994絹、羽、袋織 スパイラ、 ルパート1960~ 白釉押型詩文大深皿2003陶器 スパイラ、 ルパート1960~ 白釉黒彩刻詩文深大皿2003陶器 芹川英子1928~ 潮騒1984木彫木目込 田嶋悦子1959~ Cornucopia97-V1997陶器、ガラス 築城則子1952~ 小倉縞木綿帯 丹心2004綿、織*土屋順紀1954~ 紋紗着物 月光2001絹、紋紗 富本憲吉1886~1963土焼刷毛目壺1926陶器 富本憲吉1886~1963染付陶板 京城東大門満月1934磁器 中杉与三七1853~1931黄銅製竹林観音彫花瓶1890黄銅*中村光哉1922~2002友禅小屏風 独り1988絹、友禅 ノグチ、 イサム1904~1988あかり UF4-L91985竹、和紙 浜いさを1939~ 箱の男1999-2002桐塑*浜いさを1939~ 変奏曲2002桐塑*林駒夫1936~ 江口1984木芯桐塑和紙貼 ビアズリー、オーブリー1872~1898サヴォイ (雑誌合本の刊行)1896リトグラフ ビアズリー、オーブリー1872~1898キーノーツ・シリーズ (小説叢書)1896リトグラフ 平田郷陽1903~1981洛北の秋1937木彫、布きせ 平田郷陽1903~1981虫の音1952木彫 藤田喬平1921~2004飾筥 菖蒲1973ガラス、型吹き 藤田喬平1921~2004流動 流1967ガラス、宙吹き 藤田喬平1921~2004金環銘々皿1971ガラス、宙吹き 藤田喬平1921~2004蓋物向付1983ガラス、宙吹き 藤田喬平1921~2004迎い風1991ガラス 藤田喬平1921~2004追う風1991ガラス 藤田喬平1921~2004飾筥 竹取物語1994ガラス、型吹き 藤田喬平1921~2004飾筥 夜桜1996ガラス、型吹き 藤田喬平1921~2004飾筥 瑞雲1997ガラス、型吹き 舩木倭帆1935~ 花弁文鉢2000ガラス ベルメール、ハンス1902~1975人形1935-75 (1983)写真 星野暁1945~ 表層・深層c.1979陶器*本間蕣華1894~1991浄飾筥1966漆、蒔絵 前田南斉1880~1958桑製透彫香爐台1920木(桑)、指物 増田三男1909~ 金彩鹿兎文香爐1989銀、鍍金 増村益城1910~1996乾漆溜塗喰籠 亀甲1991漆、乾漆 松井康成1927~2003練上嘯裂文平茶盌1976陶器 松井康成1927~2003練上嘯裂文大壺 異境1978陶器 松井康成1927~2003練上嘯裂文水指1978陶器 松井康成1927~2003練上嘯裂文大壺1979陶器 松井康成1927~2003晴白練上大壺1989陶器 松井康成1927~2003晴白練上陶筥1989陶器 初代宮川香山1842~1916鳩桜花図高浮彫花瓶c.1871-82陶器 三輪壽雪(十一代休雪)1910~ 萩灰被四方水指2003陶器 三輪壽雪(十一代休雪)1910~ 書 無事2002紙本墨書 森正洋1927~2005G型しょうゆさし1958磁器 森正洋1927~2005ファンシーカップ1969磁器 森正洋1927~2005P型コーヒーセット1974磁器 森正洋1927~2005F型コーヒーカップ1974磁器 森正洋1927~2005A型パーティトレイ1976磁器 森正洋1927~2005ロックセット1978磁器 森正洋1927~2005O型パーティートレイ1984磁器 森正洋1927~2005平型めしわん1992磁器 森正洋1927~2005角型冷酒器1993磁器 八木一夫1918~1979水注c.1970-74陶器 山鹿清華1885~1981手織錦群芳図単帯c.1939絹、錦 二代横山彌左衛門1845~1903菊花文飾壺1886-89黄銅*吉田良1952~ すぐり1986石塑粘土、胡粉、人毛、ガラス義眼*四谷シモン1944~ 解剖学の少年1983紙、木、ガラス、毛、布、皮 リー、 ルーシー1902~1995コーヒー・セットc.1960陶器 リー、 ルーシー1902~1995マンガン釉線文碗c.1970磁器 リー、 ルーシー1902~1995白釉鎬文花瓶c.1976陶器 リー、 ルーシー1902~1995鉢1979磁器 ルーカス、アクセル1962~ 無題2000磁器  人間国宝・巨匠コーナー 作家名生年~没年題名制作年技法*=個人蔵/寄託荒川豊蔵1894~1985志野茶碗1953陶器 石黒宗麿1893~1968黒釉葉文碗c.1955陶器 石黒宗麿1893~1968鉄絵草葉文平鉢1966陶器 石黒宗麿1893~1968彩釉仏文茶碗c.1950-59陶器 十三代今泉今右衛門1926~2001色鍋島薄墨草花文鉢1978磁器 加藤土師萌1900~1968萌葱金襴手丸筥1958磁器 喜多川平朗1898~1988紅地菱花鳥文倭錦1959絹、綿 コパー、ハンス1920~1981トライポットc.1956陶器*コパー、ハンス1920~1981立鼓形花瓶c.1958陶器*コパー、ハンス1920~1981砂時計形花瓶1964陶器*コパー、ハンス1920~1981フルートグラス形花瓶1964陶器*コパー、ハンス1920~1981洋梨形花瓶1964陶器*コパー、ハンス1920~1981卵形花瓶1966陶器*コパー、ハンス1920~1981長首扁壺1966陶器*コパー、ハンス1920~1981スペード・フォームc.1972陶器*コパー、ハンス1920~1981キクラデス・フォーム1975陶器*佐々木英1934~1984蒔絵彩切貝短冊箱 尾瀬の朝1982漆、蒔絵、螺鈿 塩多慶四郎1926~ 乾漆合子1977漆、乾漆 富本憲吉1886~1963色絵金銀彩羊歯文飾箱1960磁器 富本憲吉1886~1963色絵風花雪月角皿1951磁器 長野垤志1900~1977松林の図肩衝釜1959鉄、鋳造 増村益城1910~1996乾漆花蓋物1978竹 二代前田竹房斎1917~2003印葉花籃1972漆、乾漆  ここが見どころ 工芸館が2001年から2005年の間に収集した約200点の作品に中から、今回初めて紹介することになる作品を中心に、約100点の作品を出品します。 栗木達介《黒釉銀緑彩文角大皿》1980年 松井康成《練上嘯裂文大壺 異境》1978年 展覧会構成 展示室① 人形芸術の展開/現代の布展示室② 明治の輸出工芸展示室③ 現代を担う工芸家たち展示室④ 現代の巨匠-松井康成・藤田喬平/イギリスの現代陶芸展示室⑤ 現代陶芸の動向/工業デザイン イベント情報 ギャラリートーク(当館研究員によるガイド)など展覧会関連のイベント情報 木田拓也(研究員) 2006年3月26日(日) 14:00 ‐ 15:00 諸山正則(主任研究員) 2006年4月9日(日) 14:00 ‐ 15:00 今井陽子(主任研究員) 2006年4月23日(日) 14:00 ‐ 15:00 北村仁美(研究員) 2006年5月14日(日) 14:00 ‐ 15:00 タッチ&トーク(ボランティアによるガイド) 会期中の毎週水・土曜日「さわってみようコーナー」で参考作品や工程見本などを手にとってご覧いただいた後、会場で見どころやエピソードをご紹介します。 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2006年3月14日(火)~5月21日(日) 月曜日(5月1日(月)は開館) 一般200円(100円)/大学生70円( 40円)/高校生40円( 20円)小・中学生および65歳以上は無料( )内は前売/20名以上の団体料金の順。いずれも消費税込。◆無料観覧日4月2日(日)、5月7日(日)、5月18日(木) 東京国立近代美術館

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人間国宝 松田権六の世界

概要 工芸界の巨匠松田権六は、近代漆芸に偉大な芸術世界を築き上げた作家であり、わが国の伝統工芸の発展にきわめて重要な功績を残しました。 金沢に生まれた松田は、加賀蒔絵の伝統を踏まえつつ、正木直彦東京美術学校長や大茶人益田孝(鈍翁)との知遇、室町や桃山時代などの古典研究、朝鮮・楽浪漢墓出土の漆器や中尊寺金色堂をはじめとする数々の保存修復をとおして、漆芸の意匠や様式、広範な技法を鋭い洞察と鑑識とで解明し、自らの創作に応用、発展させました。その創作は、まさに近代漆芸の金字塔といっても過言ではないでしょう。 本展覧会では、1.主要作品約70点、2.その芸術の形成に深く関わった古美術作品や師の作品、3.松田の芸術を現代に継承してきた作家らの代表作、を紹介し、これまでになかった構想で、松田権六芸術の真髄と現代漆芸に示した真価をご覧いただきます。 松田権六《蒔絵螺鈿有職文飾箱》1960 東京国立近代美術館蔵 ここが見どころ 2006年は、松田権六が生まれて110年、亡くなってからは20年にあたる年です。また重要無形文化財保持者の制度ができてからも50周年となります。工芸館で4年ぶりに松田権六を取り上げる今回は、代表作以外にも、重要文化財2点を含む、貴重な作品を多数ご覧いただける機会です。特に次の作品は、2週間ずつのみの展示となります。松田権六《鶴亀蒔絵棗》(出光美術館蔵) 2006年12月19日(火)~2007年1月21日(日)松田権六《牡丹文蒔絵盤》(金沢市立中村記念美術館蔵) 2006年12月19日(火)~2007年1月8日(日)《蒔絵秋草に垣図硯箱》(石川県立美術館蔵) 2006年12月19日(火)~2007年1月8日(日)・2月6日(火)~2月25日(日)《重要文化財 住吉蒔絵唐櫃》(東京国立博物館蔵) 2007年1月10日(水)~1月21日(日)《重要文化財 扇面散蒔絵手箱》(前田育徳会蔵) 2007年1月23日(火)~2月4日(日) 《重要文化財 住吉蒔絵唐櫃》南北朝時代東京国立博物館蔵 展覧会構成 第1章 創作の軌跡 松田権六といえばこれ、という代表作をはじめ、約70点を精選します。 松田権六《蓬萊之棚》1944 松田権六《三保の富士蒔絵棗》1977 松田権六《赤とんぼ蒔絵箱》1969京都国立近代美術館蔵 松田権六《蒔絵竹林文箱》1965東京国立近代美術館蔵 第2章 芸術観の形成 松田権六が研究した古典美術、保存修復を手がけた文化財資料、そして師と仰いだ六角紫水と白山松哉の作品で、「人に学ぶ、自然に学ぶ、物に学ぶ」を生涯のモットーとした、その美意識と芸術観の形成をたどります。 *加賀藩主前田家の招きにより京都から金沢へ下り、加賀蒔絵の基礎を築いた、五十嵐派の作品。松田権六では《蒔絵福寿草文小盆》などに、特にその影響をみることができる。 《蒔絵籬に秋草図箱》(重要文化財 古今和歌集清輔本箱)江戸時代 第3章 美の継承者たち 松田権六と縁の深い、8人の作家を取り上げ、いかに現代まで影響を与え、継承されているかを紹介します。 寺井直次/大場松魚/田口善国/前史雄/増村紀一郎/小森邦衞/中野孝一/室瀬和美 小森邦衞《曲輪造籃胎喰籠》1999東京国立近代美術館蔵 室瀬和美《蒔絵螺鈿八稜箱 彩光》2000文化庁蔵 作家紹介 松田権六 石川県金沢市生まれ。 兄(仏壇職人)について蒔絵漆芸の習得をはじめる。 東京美術学校に進学、教授の六角紫水に師事。 日本芸術院会員となる。 重要無形文化財「蒔絵」保持者認定。 文化勲章を受章。 心不全のため死去。 イベント情報 ギャラリートーク 諸山正則(当館主任研究員) 唐澤昌宏 (当館主任研究員) 柳橋眞 (石川県輪島漆芸美術館長) 田口善明 (漆芸作家) 北村仁美 (当館研究員) 各日とも14時~/工芸館会場参加無料(入館には展覧会チケットが必要です)・申込不要 シンポジウム 2007年1月20日(土) 14:00 – 15:00 美術館講堂(B1F) 聴講無料・申込不要・先着150名 基調講演「松田権六の漆芸」白石和己 (山梨県立美術館長)白石和己 × 小森邦衞 (漆芸作家、人間国宝) × 室瀬和美 (漆芸作家) × 諸山正則 (司会、当館主任研究員)*展覧会会場の工芸館ではなく、本館の美術館で行います。 タッチ&トーク(ボランティアによるガイド) 毎週水・土曜日 14:00 – 工芸館会場 参加無料(入館には展覧会チケットが必要です) 会場でのトークと、参考作品や制作工程などを手にとっていただける「さわってみようコーナー」とでご案内します。毎週水・土はタッチ&トーク 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2006年12月19日(火)~2007年2月25日(日) 10:00-17:00*入館は閉館30分前まで 月曜日 (1月8日・2月12日は開館、それぞれ翌日休館)年末年始 (12月29日~1月1日) 一般800(700/600)円、大学生500(400/350)円、高校生300(250/200)円(  )内は前売/20名以上の団体料金の順。いずれも消費税込。 中学生以下・障害者(と付添者原則1名まで)は無料。それぞれ入館の際、学生証、障害者手帳などをご提示ください。 前売チケット取扱:チケットぴあ、ファミリーマート、サークルK、サンクスなど(一部店舗を除く) *お求めいただいた当日に限り、美術館の「所蔵作品展」もご覧いただけます。 東京国立近代美術館 文化庁 パイロットコーポレーション、東日印刷、毎日ビルディング MOA美術館 2007年3月10日~4月9日

ジュエリーの今:変貌のオブジェ

概要 指輪や首飾りを身につける習慣が長い間途絶えていた日本で、ジュエリーが用いられるようになったのは、明治時代以降、服装の西欧化が進んだ時代のなかでのことでした。作家がジュエリーを制作の対象として意識し始めるのは、それよりさらに遅れ、ようやく昭和に入った頃からです。以後、今日まで芸術の一分野としての地位を求めて、活発な制作活動が繰り広げられてきました。そのなかで、同時代の思想や芸術の動向を吸収しつつ「ジュエリー」は多くの概念の変遷を遂げました。展覧会では、この流れを、①美を念として:戦前期、②ジュエリーの地位:1950年代~1970年代、③素材の解放:1970年代~1980年代、④変わる身体:1990年代以降という4つの大きなテーマのもとでご覧いただきます。 身体をいわばキャンバスとするジュエリーは、それを身につける人物のイメージを内外から大きく変える働きを持っています。自他との親密なコミュニケーションの装置としてのジュエリー、その独自のあり方に魅了され、制作する作家36人の作品との対話をお楽しみください。 平松保城《ブローチ》1978年 ここが見どころ ◇ 36作家によるおよそ200点の作品で、戦後日本のジュエリーの流れを概観する初めての展覧会です ◇ ジュエリーとは何かをめぐって展開される近年の動向にもご注目ください 展覧会構成 第一章 美を念として:戦前期 海外から輸入されたジュエリーなどほとんど見ることのできなかった戦前期、「すぐれたグウとよきエスプリ」が与えられた納得のいく指輪が世の中にないという不満から、洋画家・奥村博史(1891-1964)は、ジュエリーを制作するようになります。本来ジュエリーデザインを職業としていなかった奥村が、石を集め、それを切り磨き、土台となる金属の加工までを一貫して手がけるという方法で、指輪を制作するようになったのです。その原動力となったのは、美しいもの、美しい生活を創りあげようとするひたむきな情熱だったと言えるでしょう。美しい生活を希求する奥村の姿勢は、陶芸家、富本憲吉の共感を呼び、富本が焼いた陶器をブローチにした作品も生まれました。 *主な出品作家:奥村博史、内藤四郎、増田三男 奥村博史《指環》制作年不明個人蔵撮影:関フォトス 第二章 ジュエリーの地位:1950年代~70年代 急速な生活スタイルの変化にともない、戦後、新しいジュエリーの創出への気運も高まってきました。1956年には本格的なジュエリー団体、UR(ウル)アクセサリー協会(現・URジュウリー協会)が、また1964年には日本ジュウリーデザイナー協会が結成され、ジュエリーの地位を高めようとする運動が起こります。この時代には、東京藝術大学工芸科で彫金を学んだ作家たちを中心に、伝統的な技術が自己の表現の手段として読みかえられ、ジュエリーの芸術表現が積極的に模索されるようになりました。 *菱田安彦、平松保城、岩倉康二、宮田宏平(三代藍堂)、山田禮子、松江美枝子 松江美枝子《銀ブローチ(金棒付)》1976年東京国立近代美術館蔵 第三章 素材の解放:1970年代~90年代 ジュエリーの素材として伝統的に使用されてきた金や銀といった貴金属を中心に、実験的な制作が展開されてきましたが、オリジナリティを求める上で、この貴金属という素材の限定に疑問が投げかけられるようになります。伝統的にジュエリーでは使われてこなかった銅やアルミニウム、あるいは紙や繊維であっても、ジュエリーとなりうる、という考えが広がってきたのです。一方で、素材にこだわらないという考えは、ジュエリーをジュエリーとして成立させているものは何かという、根源的な問いを提起しました。これ以後、コンテンポラリー・ジュエリーには、ジュエリーをいかに捉えるかという概念の問題がつねにつきまとうことになります。 *中山あや、ビジャノフスキー・佐藤・裕子、光島和子、舟串盛雄、小倉理都子 小倉理都子《チョーカー》1999年個人蔵撮影:HITOSHI NISHIYAMA 第四章 変わる身体:1990年代以降 戦後、大きく発展してきたコンテンポラリー・ジュエリーは、今や自分自身に根源的な問いを投げかけ、深い自省に沈潜しているかのように見えます。ジュエリーとは何か―これまでさまざまな定義が試みられてきました(コンテンポラリー・ジュエリーの歴史自体がこの問いに対する回答のいくつかを提出しています)。このセクションでは、近年の動向を「身体」と「祈り・祝祭」というキーワードで紹介します。造形性とともに、ジュエリーに対する作家の姿勢を鮮明にした作品は、それと対峙する私たちの問題意識や考え方も鋭く問うてきます。 *中村ミナト、伊藤一廣、河辺由利、周防絵美子、栗本夏樹、佐藤ミチヒロ 河辺由利《ネックピース Spikey Feather》1994年東京国立近代美術館蔵 イベント情報 ギャラリートーク 出品作家によるギャラリートーク 佐藤ミチヒロ 薗部悦子 藤田恵美 担当学芸員によるギャラリートーク 北村仁美(当館研究員) 木田拓也(当館研究員) タッチ&トーク(ボランティアによるガイド) 会期中の毎週水・土曜日は当館ボランティアスタッフが、会場でさまざまなエピソードを織り交ぜながら、今展覧会の見どころをご紹介します。また実際の作品をお手にとってご覧いただけるコーナーもご用意しています。 各トークはいずれも工芸館会場にて午後2時より参加無料(要観覧料)申込不要 パフォーマンス「金色の光彩」 ~山口小夜子 日本のアートジュエリーと遊ぶ~ 2006年10月14日(土) 15:00-16:00 東京国立近代美術館 谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」をモチーフに、山口小夜子氏が日本のジュエリーアーティストの精神をまとい、音と映像を組み合わせた独自の美学にいざないます。 ★観覧応募受付は終了しました★  構成・演出・衣装・選曲・出演 山口小夜子(ウエアリスト) 映像 生西康典(アートディレクター) 映像 掛川康典(ディレクター) 照明 関根 聡(照明プランナー) 音響 稲荷森 健(サウンドエンジニア) 制作 ヴィヴィアン佐藤(建築家、アーティスト) 製作協力 ㈱オフィスマイティー 協力 ㈱タグチ 申込方法(先着順130名)住所、氏名、電話番号をご記入の上、往復葉書(1枚につき1名)で下記宛先までお申し込みください。*お申し込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該の目的にのみ使用させていただきます。 申込先〒102‐0091東京都千代田区北の丸公園1-1東京国立近代美術館工芸館 「ジュエリーの今」展イベント係 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2006年10月7日(土)~12月10日(日) 10:00-17:00入館は16:30まで 月曜日(ただし10月9日は開館、翌10日休館) 一般500(400/350)円、大学生300(200/150)円、高校生150(100/50)円 小・中学生は無料( )内は前売/20名以上の団体料金の順 いずれも消費税込中学生以下、障害者(付添者は原則1名まで)の方は無料です(それぞれ入館の際、学生証、障害者手帳等をご提示ください) チケットぴあ、ファミリーマート、サンクス(一部店舗を除く) 11月3日(文化の日) 東京国立近代美術館 財団法人 花王芸術・科学財団

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