の検索結果

の検索結果

No image

人間国宝 三輪壽雪の世界:萩焼の造形美

《鬼萩花冠高台茶碗 銘 命の開花》2003年 概要 萩焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)で、96歳の今なお現役の陶芸家として活躍している三輪壽雪氏(十一代休雪)。萩の伝統的な素材や技法を忠実に守り、兄・十代休雪(後の休和)が探求し、萩焼に新境地をもたらした「休雪白」(*1)・純白の藁灰釉(*2)を引き継ぎ、自身の作陶に展開させて確立しました。 その80年に及ぶ作陶生活の集大成として、茶碗や花入、置物、水指など約180点を一堂に会し、4つの時代に分けて紹介します。大きな転機となった4つの時代ごとに作風や陶技を見比べることができ、萩焼の造形美に触れる絶好の機会となっています。 *1 きゅうせつしろ:藁灰釉を用いた純白の色調*2 わらばいゆう:釉薬の一種 《鬼萩花冠高台茶碗 銘 命の開花》2003年 [作品説明]「花冠高台」とは割高台部を花弁形に削って仕上げた壽雪氏独自の姿。「休雪」を改め「壽雪」の号とともに発表された。 ここが見どころ 壽雪氏の作風を顕著に表現しているのが代表作《鬼萩割高台茶碗》です。個性的な造形感覚に裏打ちされた作品の最新作は、山口県萩市の工房において、先日の2006年4月27日に窯詰め、29日に火入れ、5月6日に窯出しされ、今回の展覧会にも出品されます。成形や高台づくり、釉薬のいずれにおいても、今までの萩焼にはない壽雪氏独自の世界を表現した作品となっています。 《鬼萩割高台茶碗》2006年 [作品説明]壽雪氏96歳の最新作。素材、技法、造形が一体となった独自の造形を見せる<鬼萩割高台茶碗>の典型。 展覧会構成 (1)修業と「休」の時代兄・十代休雪(後の休和)に作陶の手ほどきを受けながら伝統の技を学んだ修業時代から、兄の後を継いで「休雪」を襲名するまでの間に制作された作品を紹介。中でも《白萩手桶花入》は初期の代表作として、その後の壽雪氏の活動を見る上で重要な作品です。 《白萩手桶花入》1965年 山口県立萩美術館・浦上記念館蔵 [作品説明]初期花入の代表作。大きく面をとった豪快な造形からは作者の意志が強く感じられる。 (2)十一代「休雪」襲名「休雪」襲名後から、萩焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)になるまでの間に制作された作品を紹介。独自の造形を追及する姿勢は「休」の時代よりもさらに強く、水指の四角や菱形など、兄の造形とは一線を画します。 紅萩菱形水指 銘 花篝》1969年 [作品説明]白い化粧土を片方だけに掛けた伝統的な片身替わりの技法が用いられた水指。 (3)大器「鬼萩」の創生重要無形文化財保持者(人間国宝)認定後から、「壽雪」と号するまでの間に制作された作品を紹介。「鬼萩」とは、粗砂を混ぜた土で作られた作品のことで古くから技法として伝わっていましたが、壽雪氏は造形にも独自性を追求し、<鬼萩割高台茶碗>というスタイルを確立しました。 [作品説明]焼成時に炎や灰が直接かかる所に置かれた灰被りの花入。きれいなピンク色は窯変と呼ばれているが、すべてが偶然ではなく必然を求めた造形。 (4)「壽雪」造形の清雅「壽雪」と号してから制作された作品を紹介。この展覧会のために作られた新作11点も出品されます。 作家紹介 1910年 山口県萩市生まれ。中学卒業後、兄・十代休雪(後の休和)に師事し、萩焼を代表する窯のひとつ「三輪窯」の家業に励む。1955年 「休」と号して出品活動を開始。1967年 十一代休雪を襲名。1983年 兄・十代休雪に引き続き、萩焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)となる。2003年 「休雪」号を長男に譲り、「壽雪」に改名。2006年 96歳となった今も現役の陶芸家として活躍している。 イベント情報 ギャラリートーク(当館研究員によるガイド) 日程: 2006年7月23日(日)時間: 14:00-場所: 工芸館会場*参加無料(入館に際しては観覧料が必要です)、申込不要 日程: 2006年8月13日(日)時間: 14:00-場所: 工芸館会場*参加無料(入館に際しては観覧料が必要です)、申込不要 日程: 2006年9月10日(日)時間: 14:00-場所: 工芸館会場*参加無料(入館に際しては観覧料が必要です)、申込不要 ギャラリートーク(当館研究員によるガイド) 日程: 2006年7月15日(土)~9月24日(日) 講演会「歴史の中の三輪壽雪」(仮称) 日程: 2006年9月3日(日)時間: 13:30-14:30場所: 東京国立近代美術館 地下1階 講堂金子賢治(当館工芸課長)*聴講無料、申込不要、先着150名 トーク&イベント トーク&デモンストレーション 日程: 2006年8月20日(日)時間: 13:30-15:00場所: 工芸館会議室*聴講無料、申込不要、先着35名(正午~ 整理券を配付します) 萩で活躍する陶芸家・兼田昌尚さんをお招きしてその造形思考を伺うとともに、制作のデモンストレーションをしていただきます。 三輪壽雪氏の作品(茶碗)による呈茶 会期中の土・日曜日および祝日 午後2時~4時30分/工芸館会場400円(茶菓代)*先着各50名(呈茶券は午前10時~当日分のみ販売します) タッチ&トーク(ボランティアによるガイド) 「さわってみようコーナー」で参考作品や工程見本などを手にとってご覧いただいた後、会場で見どころやエピソードをご紹介。こどもも一緒に楽しめるグループもあります。会期中の毎週水・土曜日 午後2時~/工芸館会場*参加無料(入館に際しては観覧料が必要です)、申込不要 ワークショップ「ワクワク!こども工芸館」 A.萩焼に挑戦! 萩の土で「夢のかたち」を作りましょう。8月3日(木) 8月4日(金) 岡田裕(陶芸家、山口県指定無形文化財保持者) 8月6日(日) 玉村登陽(陶芸家) B.こどもタッチ&トーク(ボランティアによるガイド) タッチ&トークの後、粘土を使って工作にも挑戦します。7月28日(金)・7月30日(日)*A、Bともに1時30分~4時参加無料(付添の方の入館に際しては観覧料が必要です)、事前申込制、抽選各12名応募方法希望イベント名・開催日・氏名(フリガナ)・学年・電話番号・住所を明記の上、「ワークショップ係」までお申込みください。〆切は7月14日(金)です。3歳~小学3年生対象:B 7月28日(金)・B 7月30日(日)小学4~6年生対象:A 8月3日(木)・A 8月6日(日)中学1~3年生対象:A 8月4日(金)E-mail→cg-edu@momat.go.jp または、Fax→03-3211-7783 (返信用Fax番号をお忘れなく)→詳細はこちら セルフガイド「たんけん!こども工芸館~鬼萩のひみつ」 会期中、来館していただいた小学生と中学生には、萩焼の魅力を楽しく学べるセルフガイドをプレゼントします。*申込不要 開催概要 東京国立近代美術館 工芸館 2006年7月15日(土)~9月24日(日) 午前10時~午後5時(入館は閉館30分前まで) 月曜日 (ただし、7月17日・9月18日は開館、それぞれ翌日休館) 一般800(600)円、大学生500(350)円高校生300(200)円 中学生以下無料( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。中学生以下,障害者(付添者は原則1名まで)の方は無料です(それぞれ入館の際,生徒手帳,健康保険証,運転免許証,障害者手帳等をご提示ください)。 前売チケット取扱:チケットぴあ、ファミリーマート、サークルK、サンクス(一部店舗を除く) 東京国立近代美術館、朝日新聞社 日本アイ・ビー・エム株式会社 茶道部、雪和会 山口県立萩美術館・浦上記念館:2006年10月7日(土)~11月26日(日)福岡三越:2007年1月2日(火)~1月14日(日)名古屋・松坂屋美術館:2007年2月7日(水)~2月18日(日)茨城県陶芸美術館:2007年4月21日(土)~6月24日(日)

No image

渡辺力:リビング・デザインの革新

開催趣旨 渡辺力(1911‐)は、1950年以降、家具やプロダクトで日本のモダン・デザインを代表する作品を発表し、戦後日本のデザイン運動を牽引してきたデザイナーの一人です。デザインという言葉が日本社会にいまだ十分に定着していなかった戦後間もない頃、いちはやく確固たる自覚と主張をもって登場しました。 1930年代、今日一般にバウハウスやル・コルビュジエに典型的な思想と作品が見出されるとされるモダン・デザインに触れた渡辺は、機能に裏打ちされ、かつ日本の生活に立脚したかたちを追求してきました。床座を旨とする日本の住生活に、西洋の生活様式の構成要素であるイスを見事に融合させ、近代日本の生活スタイルを明快に表現した初期の《ヒモイス》(1952年)⇒写真2 や、伝統的な素材である籐をデザインのプロセスで捉えなおした《トリイ・スツール》(1956年)は、日本のモダン・デザインを体現するものとして国内外で高く評価されています。その後も長きにわたり、住宅建築や企業のビル、大規模なホテルで総合的なインテリア・デザインを数多く手がけ、室内空間から発想し、生活を取り巻くものが生き生きと存在する場を時代のなかで生み出すというデザインの姿勢を貫いてきました。 こうした実践に加え、日本インダストリアル・デザイナー協会(JIDA)や、手仕事の発掘と普及をめざしたクラフト・センター・ジャパンの設立、そのほか多くの批評活動をとおして、いまだ黎明期にあった日本のデザイン運動に方向を与えその発展に尽力したという点でも、重要な役割を果たしました。 本展は、およそ半世紀におよぶ渡辺力の活動の歩みを代表作で回顧する初めての展覧会です。機能と日常に対する透徹した意識、量産を前提とした合理精神がときに禁欲的なまでのフォルムに宿る渡辺のデザインをとおして、日本のモダン・デザインに胚胎した思想を探ります。 略歴 東京・白金に生まれる 東京高等工芸学校木材工芸科卒業…その後群馬県工芸所に入所し、工芸指導にあたっていたブルーノ・タウトの薫陶を受ける 東京高等工芸学校助教授に就任 東京帝国大学農学部林学科選科(森林利用学)修了、同大学助手(航空研究所出向) 渡辺力デザイン事務所を設立(東京・銀座) 新制作展で《ハサミ材による家具》が新建築賞を受賞(東京都美術館) 新日本工業デザイン展で《ヒモイス》を発表(日本橋三越・毎日新聞社主催)日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)が設立され理事に就任清家清設計「齋藤助教授の家」(東京大田区)の家具を担当  国際デザインコミッティー(現・日本デザインコミッティー)を勝見勝・剣持勇・丹下健三・柳宗理らと設立 廣瀬鎌二設計「SH‐1」の家具を担当 清家清設計「数学者の家」(東京目黒区)の家具を担当 銀座松屋にグッド・デザイン・セクションが誕生、《ヒモイス》が選定される 財団法人日本生産性本部の要請で、工業デザイン専門視察団の一員として渡米…アメリカの工業デザイン、工場、デザイン教育施設等を視察し、その後単身ヨーロッパをまわって帰国 《トリイ・スツール》がミラノ・トリエンナーレで金賞受賞 クラフト・センター・ジャパンを勝見勝・加藤達美・菱田安彦・藤森健二らと設立 世界デザイン会議のセミナー総会(テーマ「個性」)で副議長を務める《リキベンチ》(天童木工)国産旅客機「YS-11」のインテリアを担当、モックアップを制作 (~1962) 清家清設計「島澤先生の家」(東京品川区)の家具を担当 《キャスロン401》(コパル) ⇒写真1 東京造形大学室内建築科が開講し教授に就任《リキスツール》(十条製紙) 第13回毎日産業デザイン賞を受賞 《小さな壁時計》(服部時計店) 京王プラザホテルのメインバー「ブリアン」のインテリアを担当 《ポール時計》(第一生命ビル・日比谷) 紫綬褒章を受賞 《リキロッカー》(インテリアセンター) 清家清設計「軽井沢プリンスホテル南館」のインテリアを担当 《腕時計 アルバ》(セイコーウオッチ) イベント情報 トークイベント 対談 渡辺力×山本章(プロダクトデザイナー)2月11日(土) 15:00~ 学芸員によるギャラリートーク 1月21日(土) 15:00~16:002月18日(土) 15:00~16:00 *いずれも、展覧会会場にて*聴講無料(ただし、観覧券が必要です) 開催概要 2006年1月13日(金)~3月5日(日) 午前10時~午後5時 *金曜日は、~午後8時(入館はそれぞれ閉館30分前まで) 月曜日 東京国立近代美術館 セイコーエプソン株式会社 セイコーウオッチ株式会社 東京国立近代美術館 ギャラリー4(2F)〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1東京メトロ東西線「竹橋駅」 1b出口 徒歩3分 一般420(210)円 大学生130(70)円 高校生70(40)円小・中学生・65歳以上無料*( )内は20名以上の団体料金 /いずれも消費税込*無料観覧日は、第一日曜日(2月5日・3月5日)*「近代日本の美術」、工芸館「近代工芸の百年」もご覧いただけます 03-5777-8600(ハローダイヤル) 1F 企画展ギャラリー 須田国太郎展」所蔵品ギャラリー 「所蔵作品展 近代日本の美術」工芸館 「所蔵作品展 近代工芸の百年」

No image

近代工芸の百年 : 所蔵作品展

概要 近代日本の工芸は、個人の美意識に基づく作品の創造を目指した工芸家たちによって発展し、今日みられるような様々な特色を生み出しました。ひとりの制作者においても伝統と革新とは常に相克し、素材や技法に立ち向かいながら、工芸という枠組みを問い直す試みが工芸の近代化を推し進めていきました。 明治期には輸出や博覧会を主要な目的とする精緻な技巧を凝らした工芸が求められましたが、1920年代に入ると、作者の内面や時代精神が作品に投影されるようになりました。欧米の芸術思潮に影響を受けたモダニズムの作家が活動する傍らで、民芸運動を推進させるグループは、変貌する近代社会のあり方を問いただしました。戦後になると、伝統の再解釈がはじまり、過去に足場を置きながら新しい表現領域への開拓が検証されました。一方、“オブジェ”への挑戦は、存在の根底から揺るがす勢いを既存の工芸に投げつけ、この分野に大きな刺激をもたらしました。今日では、工芸に特有の素材と技法、そしてそのかたちの成り立ちに対する関心が高まり、独自の造形性についてさかんに論議されています。 本展では、時代毎に浮かび上がる作家の思想、素材や技法の解釈、社会的背景等に着目し、日本の工芸100年の流れを約90点の作品によって紹介します。 鈴木長吉《十二羽の鷹》(部分)18931893年のシカゴ万国博覧会に出展して好評を博した明治期の工芸を代表する逸品。鋭い観察眼で捉えた鷹の多様な姿が、高度な技術によって巧みに表現されています。 「近代工芸の百年」出品作品リスト 展示室① 作家名(和)作家名(ヨミ)生~没年題名(和)題名(よみ)制作年技法 鈴木長吉スズキ、 チョウキチ1848~1919十二の鷹じゅうに の たか1893青銅の地に金、銀、赤銅、朧銀による象嵌、鋳造 喜多川平朗キタガワ、 ヘイロウ1898~1988能衣装唐織黒絵段のういしょう からおり くろえだん1962絹、唐織 喜多川平朗キタガワ、 ヘイロウ1898~1988刺納朽木文帯しのう くちきもん おび1974絹、刺納 北村武資キタムラ、 タケシ1935~浅黄地透文羅裂地あさぎじ とうもん ら きれじ1996絹、羅 木村雨山キムラ、 ウザン1891~1977一越縮緬地花鳥文訪問着ひとこし ちりめんじ かちょうもん ほうもんぎ1934絹、友禅 森口華弘モリグチ、 カコウ1909~訪問着 薫秋ほうもんぎ くんしゅう1964絹、友禅 中村勝馬ナカムラ、 カツマ1894~1982一越縮緬地友禅訪問着 縢ひとこし ちりめんじ ゆうぜん ほうもんぎ かがり1961絹、友禅 志村ふくみシムラ、 フクミ1924~紬織着物 湖北残雪(白)つむぎおり きもの こほくざんせつ 'しろ)1981絹、織 鎌倉芳太郎カマクラ、 ヨシタロウ1898~1983紺地印金朧型梅花文長着こんじ いんきん おぼろがた ばいかもん ながぎ1962絹、型染、印金 鈴田照次スズタ、 テルジ1916~1981紬地木版摺松文着物つむぎじ もくはんずり まつもん きもの1972絹、木版染、型染 平田郷陽ヒラタ、 ゴウヨウ1903~1981洛北の秋らくほく の あき1937木彫、布きせ展示室② 作家名(和)作家名(ヨミ)生~没年題名(和)題名(よみ)制作年技法和室芹沢銈介セリザワ、 ケイスケ1895~1984法然上人御影ほうねん しょうにん みえい1938絹、型染和室浜田庄司ハマダ、 ショウジ1894~1978刷毛目汲出セットはけめ くみだし せっと1925陶器和室河井寛次郎カワイ、 カンジロウ1890~1966花鳥図壺かちょうず つぼc.1926磁器和室富本憲吉トミモト、 ケンキチ1886~1963白磁水指はくじ みずさし1926磁器 宮川香山ミヤガワ、 コウザン1842~1916色入菖蒲図花瓶いろいり しょうぶず かびん1897-1912  七代錦光山宗兵衛キンコウザン、 ソウベイ (7ダイ)1867~1927上絵金彩花鳥図蓋付飾壺うわえ きんさい かちょうず ふたつき かざりつぼ明治時代前期  初代永澤永信ナガサワ、 エイシン (1ダイ)1861~1919白磁籠目花鳥貼付飾壺はくじ かごめ かちょう はりつけ かざりつぼc.1877磁器 ジャン・デュナンデュナン、 ジャン1877~1942球形花瓶(赤)きゅうけい かびん (あか)c.1925銅合金、色漆、鍛造 磯矢阿伎良イソヤ、 アキラ1904~1987バイオリン・ケースばいおりん けーす1931漆 内藤春治ナイトウ、 ハルジ1895~1979壁面への時計へきめん への とけい1927青銅、鋳造 西村敏彦ニシムラ、 トシヒコ1889~1947銅槌起七宝唐草文巻葉入どうついき しっぽう からくさもん まきはいれunknown銅、七宝 板谷波山イタヤ、 ハザン1872~1963霙青磁牡丹彫文花瓶みぞれせいじ ぼたん ちょうもん かびん1925磁器 杉田禾堂スギタ、 カドウ1886~1955用途を指示せぬ美の創案ようと を しじせぬ び の そうあん1930鍛造、鋳造 ルネ・ラリックラリック、 ルネ1860~1945カーマスコット ロンシャンかー ますこっと ろんしゃん1929ガラス、プレスガラス 杉浦非水スギウラ、 ヒスイ1876~1965新宿三越落成 十月十日開店しんじゅく みつこし らくせい じゅうがつとおか かいてん1930リトグラフ、オフセット A・M・カッサンドルカッサンドル、 A・M1901~1968ノール・エクスプレス(観光)のーる えくすぷれす (かんこう)1927リトグラフ ヤン・トーロップトーロップ、 ヤン1858~1928デルフト・サラダ油でるふと さらだゆc.1895リトグラフ 山川孝次ヤマカワ、 コウジ1828~1882金銀象嵌環付花瓶きんぎん ぞうがん かんつき かびんc.1877銅ほか12/15~2006/3/5初代宮川香山ミヤガワ、 コウザン (1ダイ)1842~1916鳩桜花図高浮彫花瓶きゅうおうかず たかうきぼり かびんc.1871-82陶器展示室③ 作家名(和)作家名(ヨミ)生~没年題名(和)題名(よみ)制作年技法 飯塚琅玕斎イイヅカ、 ロウカンサイ1890~1958花籃 宝殿はなかご ほうでんc.1948竹 氷見晃堂ヒミ、 コウドウ1906~1975唐松砂磨茶箱からまつ すなみがき ちゃばこ1964木(唐松)、指物 黒田辰秋クロダ、 タツアキ1904~1982耀貝螺鈿飾箱ようがい らでん かざりばこ1974漆、乾漆、螺鈿 加藤土師萌カトウ、 ハジメ1900~1968紅地金襴手菊花文飾壺こうじ きんらんで きっかもん かざりつぼ1961磁器 金重陶陽カネシゲ、 トウヨウ1896~1967備前花生びぜん はないけc.1958陶器 石黒宗麿イシグロ、 ムネマロ1893~1968黒釉葉文茶碗こくゆう はもん ちゃわんc.1955陶器 石黒宗麿イシグロ、 ムネマロ1893~1968千点文茶碗せんてんもん ちゃわんc.1940-45陶器 荒川豊蔵アラカワ、 トヨゾウ1894~1985志野水指しの みずさし1958陶器 富本憲吉トミモト、 ケンキチ1886~1963色絵金銀彩四弁花文飾壺いろえ きんぎんさい しべんかもん かざりつぼ1960磁器 浜田庄司ハマダ、 ショウジ1894~1978失透釉格子文角皿しっとうゆう こうしもん かくざら1958陶器 松田権六マツダ、 ゴンロク1896~1986蒔絵鷺文飾箱まきえ さぎもん かざりばこ1961漆、蒔絵、卵殻 野口光彦ノグチ、 ミツヒコ1896~1977鈴をもてる児すず を もてる こc.1950桐、木彫、胡粉仕上げ 生野祥雲斎ショウノ、 ショウウンサイ1904~1974白竹一重切華入 くいな笛しろたけ ひとえぎり はないれ くいなぶえ1967竹 加守田章二カモダ、 ショウジ1933~1983曲線彫文壺きょくせん ちょうもん つぼ1970陶器 岩田藤七イワタ、 トウシチ1893~1980黒牡丹くろぼたん1964ガラス、宙吹き 音丸耕堂オトマル、 コウドウ1898~1997彫漆銀連糸茶入ちょうしつ ぎんれんし ちゃいれ1963漆、彫漆 赤地友哉アカジ、 ユウサイ1906~1984曲輪造彩漆中次まげわづくり さいしつ なかつぎ1973漆、曲輪 田口善国タグチ、 ヨシクニ1923~1998野原蒔絵小箱のはら まきえ こばこ1968漆、蒔絵、螺鈿 本野東一モトノ、 トウイチ1916~1996構造の風景 Aこうぞう の ふうけい A1956綿、蝋染 本野東一モトノ、 トウイチ1916~1996構造の風景 Bこうぞう の ふうけい B1956綿、蝋染 安原喜明ヤスハラ、 キメイ1906~1980焼締花器 港やきしめ かき みなと1954陶器 鈴木治スズキ、 オサム1926~2001フタツの箱ふたつ の はこ1964陶器 越智健三オチ、 ケンゾウ1929~1981樹想じゅそう1970鉄、鍛造 亀倉雄策カメクラ、 ユウサク1915~1997東京オリンピックとうきょう おりんぴっく1962     (1990 reprint)グラビア12/14~2006/3/5八木一夫ヤギ、 カズオ1918~1979黒陶 環こくとう かん1967土器展示室④ 作家名(和)作家名(ヨミ)生~没年題名(和)題名(よみ)制作年技法 熊倉順吉クマクラ、 ジュンキチ1920~1985力つきてちから つきて1969陶器 十二代三輪休雪 (龍作)ミワ、キュウセツ (12ダイ) (リョウサク)1940~白嶺蓋物はくれい ふたもの1984陶器 中村錦平ナカムラ、 キンペイ1935~日本趣味解題/宇空ノ中央右寄リにほん しゅみ かいだい/うくう の ちゅうおう みぎ より1988陶器 柳原睦夫ヤナギハラ、 ムツオ1934~黒オリベペロット瓶くろおりべ ぺろっと びん1997陶器 栗木達介クリキ、 タツスケ1943~銀緑彩文陶・壺態 IIIぎんりょくさいもん とう こたい III1988陶器 藤田敏彰フジタ、 トシアキ1959~MELTめると1988漆、乾漆 重松あゆみシゲマツ、 アユミ1958~骨の耳'96-1ほね の みみ 96'-11996陶器 川口淳カワグチ、ジュン1951~Box-Pandoraぼっくす ぱんどら1994磁器、タタラ、色絵金彩 高橋禎彦タカハシ、ヨシヒコ1958~うごくものうごく もの2004ガラス、宙吹き 上原美智子ウエハラ、 ミチコ1949~カスリ布かすり ぬの1997絹、絣 築城則子ツイキ、 ノリコ1952~小倉縞木綿帯 分水嶺こくらじま もめん おび ぶんすいれい2004綿、織 須藤玲子スドウ、 レイコ1953~折り紙プリーツおりがみ ぷりーつ1997ポリエステル、型による手折、ヒートセット 中島晴美ナカシマ、 ハルミ1950~苦闘する形態 V-1くとうする けいたい Ⅴ-11995陶器12/15~2006/3/5三代徳田八十吉トクダ、 ヤソキチ (3ダイ)1933~燿彩鉢 創生ようさい はち そうせい1991磁器12/15~2006/3/5藤田喬平フジタ、 キョウヘイ1921~2004虹彩こうさい1964ガラス、宙吹き展示室⑤ 作家名(和)作家名(ヨミ)生~没年題名(和)題名(よみ)制作年技法 古伏脇司コフシワキ、 ツカサ1961~草舟 98-01くさふね 98-011998漆、石膏、乾漆 田嶋悦子タシマ、 エツコ1959~Cornucopia02-XIこるぬこぴあ 02-XI2002陶器、ガラス 橋本真之ハシモト、 マサユキ1948~運動膜・切片群うんどうまく せっぺん ぐん2004銅板、鍛造 四谷シモンヨツヤ、 シモン1944~解剖学の少年かいぼうがく の しょうねん1983紙、木、ガラス、毛、布、皮 小名木陽一オナギ、 ヨウイチ1931~赤い手ぶくろあかい てぶくろ1976綿、織 深見陶治フカミ、 スエハル1947~遥カノ景 <望>はるか の けい <ぼう>1993磁器 ここが見どころ 喜多川平朗 《能衣装唐織黒絵段》 1962 江戸時代の能装束をもとに作られた唐織。絣の手法による黒と紅の段替わりの地に金糸をふんだんに使った波文、さらに松や帆掛舟が多彩な色糸を用いて織り出され、格調高い味わいを醸し出しています。 藤田喬平 《虹彩》 1964 吹きガラスのボディを覆うように、溶けて流れるガラスが冷え固まる瞬間のさまを留めています。作者は「瀧の落ちるなかに虹の彩りが見える一瞬」をガラスの素材・技法の特性に託し、表現を試みました。 加藤土師萌 《紅地金襴手菊花文飾壺》 1961 加藤土師萌は中国陶磁のさまざまな技法を研究し、高度な技術を身につけました。こうした厚手の金箔をつかった作品は、技術的にはひじょうに難しいものです。赤色を下地に金で菊の花をあらわした、絢爛たる作品です。 内藤春治 《壁面への時計》 1927 この作品には、ヨーロッパで流行していたアール・デコの影響が反映されています。昭和初期には、伝統に捉われず、斬新な作品を作り出す工芸家があらわれ、「構成派」と呼ばれました。 イベント情報 ギャラリートーク 2005年12月18日(日)、2006年1月22日(日)、2月12日(日) タッチ&トーク(ボランティアによるガイド) 会期中の毎週水・土曜日「さわってみようコーナー」で人間国宝をはじめとするさまざまな作家由来の道具・資料や、参考作品などを手にとってご覧いただいた後、会場で見どころやさまざまなエピソードをご紹介します。担当者によってご紹介する作品が変わりますので、何回ご参加いただいてもお楽しみいただけます。 各トークともいずれも午後2時から、工芸館会場にて行います 参加費は無料(入館に際しては観覧料が必要です) 開催概要 2005年12月10日(土)―2006年3月5日(日)月曜日休館 *なお、年末年始のスケジュールは次のとおりです:12月29日(木) ―1月1日(日)は休館1月2日(月)、1月3日(火)は開館、以後は平常どおり*1月9日(月)は開館し、翌10日(火)は休館します 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) 東京国立近代美術館工芸館〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園1-1東京メトロ東西線「竹橋駅」下車徒歩8分(1b出口)東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」下車徒歩12分(出口2) 東京国立近代美術館 電話03-5777-8600(ハローダイヤル) 一般200円(100円)/大学生70円( 40円)/高校生40円( 20円)( )内は20名以上の団体料金、いずれも消費税込み小・中学生および65歳以上は無料*無料観覧日 2月5日(日)、3月5日(日) 人間国宝・巨匠コーナー 日英の近代を代表する陶芸作家の名作ほか、当館所蔵作品の粋を集めたコーナーです。

No image

日本のアール・ヌーヴォー1900-1923:工芸とデザインの新時代

概要 今からおよそ百年前、1900年にパリで開催された万国博覧会では、アール・ヌーヴォーがその絶頂期をむかえていました。 「新しい芸術」を意味するアール・ヌーヴォーは、過去の装飾様式から脱却して自然の形態へと立ち返り、植物や女性をモチーフとして、想像力のおもむくままに展開させた流麗で装飾性豊かな表現に大きな特色があります。パリ万博を機に渡欧した日本の美術家たちは、フランスでのアール・ヌーヴォーの大流行を目のあたりにして強い衝撃を受け、やがて日本においてもその影響が見られるようになります。 アール・ヌーヴォーの伝播をきっかけとして、日本の工芸家たちの間では、技巧を重視した「職人主義」的なものから脱却し、創作性豊かな工芸品を制作しようとする機運が高まるとともに、西洋の単なる模倣ではない日本独自の表現を模索する動きが見られるようになります。アール・ヌーヴォーの源泉にはジャポニスム、すなわち日本美術からの影響があったのですが、それがいわば逆流現象を起こして日本の美術家たちに作用し、例えば琳派が日本的なデザインの系譜として再発見されるというように、日本におけるアール・ヌーヴォーはさまざまな様相を示していきます。 また、パリ万博を機に渡仏した洋画家の浅井忠が、帰国後、京都に移住して陶磁器や漆器などの制作にも積極的な取り組みを見せたように、美術家たちがジャンルの枠組みを越えて、工芸やデザインなど、生活の身近なものの制作にも高い関心を向けるようになるのもアール・ヌーヴォーの重要な側面といえます。 このようにアール・ヌーヴォーは日本の美術家たちにさまざまな刺激を与え、日本の近代の工芸デザインの原点ともいえる活動が繰り広げられることになるのです。 この展覧会では、パリ万博が開催された1900年(明治33)から、関東大震災が起こった1923年(大正12)の時代に活躍した画家、図案家、工芸家、建築家たち――浅井忠、藤島武二、板谷波山、杉浦非水、橋口五葉、武田五一、藤井達吉ら――の作品により、アール・ヌーヴォーが日本におよぼした影響と、その後の広がりを紹介します。 「葆光彩磁チューリップ文花瓶」1917年/板谷波山石川県立美術館蔵 「鶏梅蒔絵文庫」1906年/浅井忠(図案)・杉林古香(制作)京都国立近代美術館蔵 展覧会構成 第Ⅰ章 日本人が見たヨーロッパの世紀末 1900年に開催されたパリ万国博覧会を機に、多くの日本人の美術家たちがパリを訪れました。その頃フランスではアール・ヌーヴォーが絶頂期をむかえていました。アール・ヌーヴォーとは「新しい芸術」を意味するフランス語ですが、歴史的な過去の装飾様式から決別して、植物や女性をモチーフとした流麗で装飾性豊かな表現に大きな特色があります。アール・ヌーヴォーの大流行を目の当たりにした日本人の美術家たちは大きな衝撃を受け、彼らが持ち帰ったポスターや印刷物などを通じて、その影響は日本にも広がりを見せることになりました(図1)。 1.「絵はがき 少女」1901年/和田英作千葉県立美術館蔵 第Ⅱ章 日本のアール・ヌーヴォー 1.「女」 「女性」は世紀末の重要なモチーフです。世紀末のヨーロッパの絵画やポスターに見られる「宿命の女(ファム・ファタール)」のイメージは、形を変えて日本にも伝播し、日本の絵画、版画、ポスターなどに見られるようになります(図2)。 2.「髪梳ける女」1920年/橋口五葉横浜美術館蔵 2.ブックデザイン 美術家は本の装丁や雑誌の表紙なども手がけました。藤島武二が手がけた与謝野晶子の歌集『みだれ髪』の表紙(図3)は、まさしくアール・ヌーヴォーの日本への影響を物語る代表的なものといえます。また、橋口五葉や津田青楓らによる夏目漱石の本の装丁にもアール・ヌーヴォーの影響が見られます。 3.「与謝野晶子『みだれ髪』(東京新詩社)」1901年/藤島武二(財)日本近代文学館蔵 3.図案の革新 「女性」は世紀末の重要なモチーフです。世紀末のヨーロッパの絵画やポスターに見られる「宿命の女(ファム・ファタール)」のイメージは、形を変えて日本にも伝播し、日本の絵画、版画、ポスターなどに見られるようになります(図2)。 4.「色入菖蒲図花瓶」*1897-1912年/宮川香山個人蔵 4.画家と工芸家 パリ万博を機に渡仏し、アール・ヌーヴォーの大流行を目の当たりにした洋画家・浅井忠は、工芸や図案にも高い関心を向けるようになりました(図5)。2年半のヨーロッパ留学を終えて帰国した後、浅井は、新たに開校した京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)において図案の授業を担当しました。やがて画家と工芸家との共同の研究団体「遊陶園」と「京漆園」を結成しました。 5.「魚図」*1900-1907年/浅井忠千葉県立美術館蔵 5.室内 日本におけるアール・ヌーヴォーの影響は、建築や家具にも見られます。なかでも代表的なものは、現在も北九州市に残こる《旧松本邸》(現、西日本工業倶楽部/設計=辰野金吾・片岡安)です。また、京都で活動した建築家・武田五一も、アール・ヌーヴォー様式の個人住宅を手がけました(図6)。 6.「花置台(荒川又右衛門邸)」*1912年/武田五一博物館明治村蔵 6.琳派 ヨーロッパでのアール・ヌーヴォーの大流行を目の当たりにした日本人の美術家たちは、そこに日本美術からの影響を感じ取っていました。アール・ヌーヴォーの源泉には琳派をはじめとした日本美術からの影響があったのですが、それがいわば逆流現象を起こして日本の美術家たちに作用し、西洋の模倣ではない、日本独自の表現を摸索する動きがみられるようになるのです(図7)。 7.「八つ橋(『百々世草』(一)より)」*1909年/神坂雪佳個人蔵 7.写生 浅井忠や杉浦非水は、写生を重要視し、正確な自然観察にもとづく図案の制作を提唱していました。過去の模様や西洋の模様を模倣するのではなく、自然の草花を観察して写生を行い、独自の装飾模様を作り出そうとする美術家があらわれます(図8)。 8.「山葡萄(『非水百花譜』より)」*1922年/杉浦非水東京国立近代美術館蔵 第Ⅲ章 Life 生活/生命――日本のアール・ヌーヴォーのその後 日本におけるアール・ヌーヴォーの影響とは、単に装飾様式としてのものだけではありませんでした。大正初期には、工芸に高い関心をいだき、生活と美術が一体となった理想郷の実現を目指そうとするかのような活動を繰り広げる美術家たちがあらわれます(図9)。 9.「静物(湯呑と茶碗と林檎三つ)」*1917年/岸田劉生大阪市立近代美術館(仮称)建設準備室蔵 イベント情報 ギャラリートーク 「日本のアール・ヌーヴォーの家具」小泉和子(京都女子大学教授) 「浅井忠と工芸」前川公秀(千葉県立美術館学芸課長) 担当学芸員によるトーク * いずれも、午後2時から、工芸館会場にて。* 聴講無料、ただし入館に際しては観覧料が必要です。 開催概要 2005年(平成17)9月17日(土)~11月27日(日)<月曜日休館>(ただし9月19日開館、翌20日休館/10月10日開館、翌11日休館)午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)*会期中、一部展示替えを行います。 東京国立近代美術館工芸館(〒102-0091東京都千代田区北の丸公園1-1)東京メトロ東西線「竹橋駅」下車徒歩8分(1b出口)東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」下車徒歩12分(出口2) 東京国立近代美術館 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) 一般500円(350円)、大学生300円(150円)、高校生150円(50円)*小・中学生は無料。*( )内は20名以上の団体料金。*11月3日文化の日は無料観覧日です。 電話03-5777-8600(ハローダイヤル)

No image

こども工芸館―動物とあそぼう

Form Inspired from Creatures 2005年7月5日(火)~9月4日(日) 東京国立近代美術館工芸館 当館では、昨年ご好評をいただいた夏休み企画に続き、今年の夏も動物を題材とした作品を特集し、小・中学生向けの多彩なイベントとともに、皆さまのご来館をお待ちしています。 近代工芸・デザインの発展のなかで、「自然」は、つねにインスピレーションの源泉であり続けてきました。「動物」も、もちろん例外ではありません。 近代工芸においては、その姿を写実的に模した精巧な動物の置物から、材料の特性を生かして大胆なアレンジを加えたユニークな図案まで、さまざまな動物表現が試みられてきました。また、取り上げられる動物の種類も多種多様で、干支の動物のような古典的なものだけでなく、象や豹などのめずらしい動物、さらには昆虫や鳥などの身近な生きものがモチーフとなった作品も見出されます。 本展は、こうした動物モチーフに焦点をあて、所蔵作品を中心に、近代以降の工芸とデザインのなかから、動物にかかわるおよそ80点の作品を展示するものです。 2005(平成17)年 7月5日(火)~9月4日(日)〈月曜休館。ただし7月18日は開館、翌日休館〉10時~17時(入館は16時30分まで) 東京国立近代美術館工芸館(〒102-0091東京都千代田区北の丸公園1-1) 東京メトロ東西線 竹橋駅下車徒歩8分(1b出口),東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線 九段下駅下車徒歩12分(出口2) 東京国立近代美術館 一般200円(100円)/大学生70円( 40円)/高校生40円( 20円)( )内は20名以上の団体料金、いずれも消費税込み小・中学生および65歳以上は無料 8月7日(日)、9月4日(日) 電話 03-5777-8600(ハローダイヤル) 関連トークと展示のお知らせ タッチ&トーク 工芸館ボランティアガイドスタッフが毎週水・土曜の14時よりご案内します(約60分)。 「さわってみようコーナー」で実際に用いられていた道具や制作工程の資料、参考作品を手にとっていただき、さらに展示室では、見どころや作品にまつわるエピソードなどをご紹介します。おとなとこどもがいっしょに楽しめる鑑賞の時間です。 ギャラリートーク 出品作家によるギャラリートークを開催します。 7月31日(日) 「生きものを描く」木村政司(サイエンティフィックイラストレーター、日本大学芸術学部教授)工芸館研究員によるギャラリートークを次の通り開催します。 7月17日(日) 北村仁美8月14日(日) 冨田康子8月28日(日) 唐澤昌宏 ◇ 各日とも14時から工芸館会場にて◇ 参加費は無料(入館に際しては観覧料が必要です) 人間国宝・巨匠コーナー 人間国宝をはじめとする、国内外の優れた工芸家・デザイナーを紹介するコーナーです。 約2500点にのぼるコレクションのなかから、展示室ともまた一味違う、近代工芸とデザインの魅力を凝縮して展示します。(出品作品リスト) 素材体感コーナー 工芸はなにで出来ているの?-作品を見ていてそんな疑問がふくらんだら素材体感コーナーへGo!布、金属、漆、陶磁器の4つの素材に触れ、それぞれの持ち味を比べてみましょう。日頃、身のまわりにあるものと同じ?それともちがう? KIDS★MOMATのご案内 -KIDS★MOMATは東京国立近代美術館(Museum of Modern Art, Tokyo)のこども向け鑑賞プログラムです- たんけん!こども工芸館 地図を片手に会場をめぐりながら、5種類の動物を探してクイズやお願いに答えていきます。作品の材料を当てたり、ニックネームを付けたり…動物たちが出すさまざまな問いかけに答えるうちに、作品をじっくり時間をかけて眺め、想像力を広げることを目的としています。 <セルフガイド> *工芸館オリジナルスタンプラリー付期間:7月5日(火)より(先着2000名)対象:小学1年生~中学3年生 動物にがおえ大会  お気に入りの動物を見つけたら「にがおえ」を書いてみませんか?ユニークなコメント付の力作をお待ちしています。昨年の力作集『こども工芸館~みんながみつけたどうぶつ図鑑2004~』もあわせてご覧いただけます。 期間:7月5日(火)~9月4日(日)対象:3才~中学3年生 どきどき!こども工芸館 (1)  工芸館ボランティアガイドスタッフといっしょに、会場を歩きながら動物たちについて楽しくおしゃべりしたり、「タッチコーナー」で実際に作品にさわって工芸の秘密に迫ります。イメージが十分ふくらんだら、オリジナル動物グッズ作りに挑戦!夏のひととき、工芸館でたくさんの「どきどき」を体験してください(約90分)。 <ガイド&ワークショップ>日時:8月21日(日)11時~8月25日(木)11時~ 定員:3才~小学3年生 各日7名(抽選)小学4~6年生  各日7名(抽選) どきどき!こども工芸館 (2) 造形作家・島添昭義さんといっしょに「くつべらホルダー」を作ります(約3時間)。 <ワークショップ>日時:8月11日(日)13時~ 定員:3才~小学6年生 15名(抽選) 応募方法:希望日・氏名(フリガナ)・学年・電話番号・住所を明記の上、下記いずれかの方法で「こどもガイド係」までお申込みください。 〆切 (1)→8月5日(金)、(2)→7月29日(金)E-mail → cg-edu@momat.go.jpFax → 03-3211-7783 *返信用Fax番号も明記してください。 3館スタンプラリー  美術館・工芸館(北の丸公園)とフィルムセンター(京橋)の3つの会場にあるスタンプを集めたら、KIDS★MOMATオリジナルクリアファイルをプレゼント。 期間: スタンプ→7月5日(火)~8月31日(水)(ただし美術館 7/26~、フィルムセンター 7/21~)プレゼント引換→7月26日(火)~8月31日(水) 対象: 小学1年生~中学3年生

No image

近代日本の型染 : 所蔵作品展

No image

伊砂利彦:型染の美

概要 1924年京都に生まれた伊砂利彦は、型染の制約から生まれるシャープなフォルムとリズミカルな構成に着目し、長年制作活動を続けてきました。そのモダンな作風は、染織界のみならず、多くの美術愛好家からも高い評価を得ています。 陶芸家・富本憲吉の「模様から模様を造らず」という言葉に感銘を受けた伊砂は、まず山野をめぐり、熱心に写生を行いましたが、それは単に題材を求めるというよりは、自然の移ろいからリズムとパターンを掴み取ることを目的としていました。そこから得たイメージは、型紙を刀で切り出した鋭いフォルムへと転じ、〈松〉、そして〈水〉の連作へと展開していきます。 1970年代の初め、伊砂は、あるピアノ演奏会で「演奏された音がはっきりとしたタッチで、何かものの形になって体に飛び込んでくる」のを体験しました。イメージの奥底から確かなパターンを抽出し、そこから自律的に生成する文様の創造を試みていた伊砂は、ここで「音楽」という主題を得ました。また、同じ型を繰り返す構成も増え、よりリズミカルで抽象的な印象をもたらすようになります。 1980年代に入ると、今度は折々の生活体験が作品となってあらわれました。長唄の唄い手という立場から発した〈道成寺〉、沖縄赴任にはじまった〈鎮魂歌〉など、作家の内面に沸き立つさまざまな想いが文様というフォルムにおいて迸り出てきました。この頃から、それまで比較的抑えられていた色彩に鮮やかさと力強さが加わって新たな一面を示すようになりました。 本展では型染に蝋染を併用した初期の作品から近作に至る、着物や屏風、額面など約80点を並べ、文様と染の美を探究し続ける作家の造形思考の軌跡を辿ります。*会期中、一部作品の展示替えがございます。出品目録と展示スケジュールについては館内配布物または 東京国立近代美術館HP(http://www.momat.go.jp/)をご覧下さい。 《序(花のほかには 松ばかり) 長唄娘道成寺より》1988 福島県立美術館 《松》 1964 京都国立近代美術館 《瀬》 1970 伊砂利彦略歴 京都生まれ 京都市立絵画専門学校図案科卒業 新匠会会員 第26回新匠会展富本賞 第40回新匠会展記念大賞 京都市芸術文化協会賞 京都府文化功労賞、京都美術文化賞 フランス政府より芸術文化勲章シュバリエ賞 京都市文化功労者、第47回新匠会展富本賞 「現代の型染」展(東京国立近代美術館工芸館) 個展(パリ、シャルトル/フランス) 個展(シャルトル/フランス) 《沈める寺》 1981 東京国立近代美術館 《魔女の奇行》 1985 福島県立美術館 イベント情報 伊砂利彦氏トーク 4月29日(金・祝)、5月29日(日) ギャラリートーク 佐治ゆかり・福島県立美術館主任学芸員 金子賢治・東京国立近代美術館工芸課長 今井陽子・東京国立近代美術館工芸課主任研究官 タッチ&トーク(ボランティアによるガイド) 会期中の毎週水・土曜日伊砂利彦氏をはじめ、著名な作家による型染作品や制作資料を「さわってみようコーナー」にご用意しました。ぜひお手に取って、型染の奥深い魅力をご堪能ください。また、会場ではさまざまなエピソードを織り交ぜながら、今展覧会の見どころをご紹介致します。 ◇ 各イベントはいずれも午後2時から工芸館会場にて◇ 参加費は無料(但し、入館に際して観覧料が必要です) 開催概要 2005年4月26日(火)~ 6月26日(日)月曜日休館、但し5月2日(月)は開館します 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) 東京国立近代美術館工芸館〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園1-1東京メトロ東西線「竹橋駅」下車徒歩8分(1b出口)東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」下車徒歩12分(出口2) 東京国立近代美術館 清流会・大松株式会社 電話03-5777-8600(ハローダイヤル) 一般 200(100)円、大学生70(40)円、高校生40(20)円*小・中学生および65歳以上は無料*( )内は20名以上の団体料金、消費税込み*5月1日(日)・18日(水)、6月5日(日)は無料観覧日です 近代日本の型染 芹沢銈介、稲垣稔次郎、鎌倉芳太郎、小宮康正ほか 人間国宝・巨匠コーナー 約2500点にのぼるコレクションのなかから、近代工芸とデザインの魅力をぎゅっと凝縮。陶磁、漆工、金工など、いずれも人間国宝をはじめとする優れた工芸家やデザイナーによる珠玉の名作を集めました。

No image

近代工芸の百年 : 所蔵作品展

開催要旨 Ⅰ「人間国宝の花」 [人間国宝・巨匠コ-ナー]では、春の趣向で人間国宝による花の作品を特集します。蒔絵の松田権六や染色の芹沢銈介らは花を図案意匠とし、あるいは白磁の井上萬二や髹漆の増村益城らは花のかたちを主題として日本の豊かな風情を表しています。そうした優れた伝統のわざと創作性が発揮された作品約25点を陳列いたします。 Ⅱ「近代工芸の百年」 日本の近代工芸の流れを所蔵の優品によってたどります。近代社会が国内事情だけでなく国際的動向とも連動してたくましく発展してきたのと同様に、近代工芸もまた、保守的傾向と革新的な指向とが拮抗しながら、大きな展開と多様な創造を達成してきました。 万国博覧会や輸出工芸の明治時代を彩った初代宮川香山の高浮き彫りの花瓶や七代錦光山宗兵衛の色絵の作品をはじめ、近代的な芸術的個性を誕生させた板谷波山や富本憲吉、昭和初期頃の欧米の芸術思潮に影響を受けた高村豊周や内藤春治らのいわゆるモダニズムの工芸家たちや民藝運動を推進させた河井寛次郎や浜田庄司、バーナード・リーチらの作品、また古典復興を図った石黒宗麿や北大路魯山人らは戦後に大きく個性的創作を開花させました。戦後には、社会経済の復興と思考表現の自由が浸透していくなかで、デザインという新たな思考と融合した生活工芸やクラフトの創造、走泥社に代表される前衛的な工芸の表明があり、また伝統工芸が人間国宝を中心にして大きな潮流となる一方で、1960年代には造形への意識を高めた工芸の高揚がありました。さらに1980年代以降現代にいたって、拡張する現代工芸は、伝統素材や技法、器物性といった工芸的要素を見直しあるいは現代美術的思考への同調を示しながら、高度な様式美と多様化を現してきました。ここではそうした運動や重要な展開を示す作品約90点を陳列いたします。 柳原睦夫《紺釉金銀彩花瓶》1971年Vase, gold and silver designs on dark blue grand イベント情報 参加費は無料(ただし、入館に際して観覧料が必要です) 工芸館研究官によるギャラリートーク 各日午後2時から工芸館会場にて 木田拓也 唐澤昌宏 北村仁美 諸山正則 ボランティアガイドスタッフによるタッチ&トーク 会期中の毎週水・土曜日の午後2時から工芸館にて 開催概要 2005年3月8日(火)~ 4月17日(日)毎週月曜日休館(ただし3月21日開館、3月22日休館) 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) 東京国立近代美術館工芸館〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園1-1 地下鉄東西線「竹橋駅」下車徒歩8分(1b出口)地下鉄東西線・半蔵門線・都営地下鉄「九段下駅」下車徒歩12分(2番出口) 東京国立近代美術館 (当日)一般200(100)円、大学生70(40)円、高校生40(20)円小・中学生および65歳以上は無料*( )内は20名以上の団体料金、消費税込み*無料観覧日=4月3日(日) 電話03-5777-8600(ハローダイヤル)http://www.momat.go.jp/(東京国立近代美術館ホームページ)

No image

近代日本の陶芸 : 所蔵作品展

No image

人間国宝の日常のうつわ:もう一つの富本憲吉

《色絵更紗模様飾皿》1941年(九谷にて)富本憲吉記念館蔵 展覧会要旨 富本憲吉(1886-1963)は、「色絵磁器」で第一回の重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に認定され、陶芸界で二人目となる文化勲章受章者となった陶芸家です。日本の近代陶芸の歴史においても、個人の美意識に基づく作品の制作を初めて成し遂げた先駆者として名高く、欠くことのできない存在です。作陶では「模様から模様をつくらず」という言葉を生涯の信念とし、写生にもとづく数々の優れた文様を創作し、それらを作品に描きました。作品については、白磁・染付・色絵・金銀彩などに代表される極めて格調高い作品群が中心であり、また多くの人々がそれらを思い浮かべることでしょう。 その富本が、奈良の安堵村で本格的に作陶活動を始めて間もなくの1917年に、「私は今年から出来得る限り安価な何人の手にも日常の生活に使用出来る工芸品をこさえたいと思い出しました。このことは私に取って随分重大なことで、今後の私の進むべき道に非常な関係があることと思います」という文章を残しています。 このような、かなり早い時期から日常のうつわに強い関心を寄せていたことはあまり周知されていません。その後の富本は、その気持ちを具現化するかのように、信楽(滋賀)で作陶を行ったのを皮切りに、波佐見(長崎)・益子(栃木)・瀬戸(愛知)・九谷(石川)・京都など、国内各地の窯業地に赴き、その地でつくられた既製の素地に独自の模様を描いて、日常の生活に結びついた陶磁器の制作を積極的に行いました。その活動は窯業地における陶磁器生産にも大きな影響を与えたのです。 本展では、富本が「安い陶器」、あるいは「万民のための安価な陶器」と呼んだ、量産を目的につくられた日常のうつわを広く紹介します。またあわせて、それらと同じ時代に富本が生み出した白磁や染付、色絵・金銀彩の代表作も展示し、その活動に求めた富本の想いを探ります。 《染付清涼里小景図八角鉢》1922年(安堵にて)富本憲吉記念館蔵 《染付柘榴模様土瓶・湯呑》1923年(安堵にて)富本憲吉記念館蔵 《鉄描銅彩柘榴模様大皿》1929年(信楽にて)富本憲吉記念館蔵 主な出品作品および出品点数 《染付清涼里小景図八角鉢》1922年(安堵にて)富本憲吉記念館蔵《染付柘榴模様土瓶・湯呑》1923年(安堵にて)富本憲吉記念館蔵《鉄描銅彩柘榴模様大皿》1929年(信楽にて)富本憲吉記念館蔵《色絵銀彩野葡萄模様土瓶》1930年(波佐見にて)富本憲吉記念館蔵《土焼野葡萄模様小瓶》1930年(益子にて)富本憲吉記念館蔵《朱泥イッチン野葡萄模様皿》1932年(瀬戸にて)個人蔵《白磁珈琲セット》1933年(安堵にて)東京国立近代美術館蔵《色絵薊模様皿》1936年(九谷にて)富本憲吉記念館蔵《色絵更紗模様飾皿》1941年(九谷にて)富本憲吉記念館蔵《色絵柳模様角鉢》1942年(九谷・祖師谷にて)東京国立近代美術館蔵《色絵五弁花模様旅行用急須》1951年(京都にて)東京国立近代美術館蔵《色絵風花雪月字角皿》1951年(京都にて)東京国立近代美術館蔵《色絵染付花字皿》1951年(京都にて)東京国立近代美術館蔵《白磁大壺》1957年(砥部・祖師谷にて)富本憲吉記念館蔵《色絵金銀彩羊歯模様八角飾箱》1959年(京都にて)東京国立近代美術館蔵 はじめ約100点 富本憲吉 略歴 1886年、現奈良県生駒郡安堵町東安堵に富本豊吉の長男として生まれる。1904年、東京美術学校図案家に入学し、2年目から建築、室内装飾を専攻する。1908年にロンドンへ私費留学し、ウィリアム・モリスの思想に強い関心を抱く。また、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館に通い、所蔵されている工芸品のスケッチを行う。1910年帰国。この年、生涯の友人となるバーナード・リーチと出会う。その後、リーチとの交流から楽焼に熱中し、1915年には安堵の自宅近くに本焼の窯と住居兼工房を築き、本格的に作陶活動を始める。一時期、柳宗悦の思想に共感して、民藝運動に参加する。しかし、しだいに独自の価値観による作陶を貫くようになる。1926年、東京・祖師谷に移住。1946年からは京都で活動を行う。この間、信楽・益子・波佐見・瀬戸・九谷で作陶を行い、既成の素地に独自の模様を描いた日常食器を制作する。1950年京都市立美術大学陶芸家教授に就任。京都では、自作による量産品に加え、「平安窯」や「富泉」の銘で富本のデザインによる日常食器の頒布会を行う。1955年に「色絵磁器」で第一回重要無形文化財保持者に認定され、1961年には文化勲章を受章した。 《朱泥イッチン野葡萄模様皿》1932年(瀬戸にて)個人蔵 《白磁珈琲セット》1933年(安堵にて)東京国立近代美術館蔵 イベント情報 ギャラリートーク:工芸課研究員による 「陶芸家、富本憲吉について」辻本 勇(富本憲吉記念館館長) 「富本憲吉の日常のうつわ」 唐澤昌宏(工芸課主任研究官) 「富本憲吉先生の思い出(仮称)」 柳原睦夫(陶芸家、大阪芸術大学教授) 「近代陶芸と富本憲吉」 金子賢治(工芸課長) 「富本憲吉の量産について」 木田拓也(工芸課研究員) 《色絵薊模様皿》1936年(九谷にて)富本憲吉記念館蔵 《色絵柳模様角鉢》1942年(九谷・祖師谷にて)東京国立近代美術館蔵 《色絵五弁花模様旅行用急須》1951年(京都にて)東京国立近代美術館蔵 《色絵風花雪月字角皿》1951年(京都にて)東京国立近代美術館蔵 《色絵染付花字皿》1951年(京都にて)東京国立近代美術館蔵 タッチ&トーク(ボランティアによるガイド) 会期中の毎週水・土曜日「さわってみようコーナー」で当館所蔵品に関する制作工程の資料や参考作品などを通して、さまざまな素材・技法の持ち味をお楽しみいただいた後、会場に並ぶ作品の見どころやさまざまなエピソードをご紹介します。 *各日とも午後2時から工芸館会場にて*参加費は無料(入館に際しては観覧料が必要です) 人間国宝・巨匠コーナー 近代工芸やデザインを代表する作家の作品を紹介するコーナーです。陶磁、ガラス、漆工、木・竹工、染織、人形、工業デザインなど、様々なジャンルから選りすぐった名品をお楽しみください。(展示替えあり) 開催概要 人間国宝の日常のうつわ ― もう一つの富本憲吉[同時開催:所蔵作品展 近代日本の陶芸] 2004年12月11日(土)~2005年2月27日(日) 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) 毎週月曜日〔ただし1月3日(月)、10日(月)は開館、1月11日(火)は休館〕、年末年始(12月29日~1月1日) 東京国立近代美術館 東京国立近代美術館工芸館〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園1-1 一般200円(100円)、大学生70円(40円)、高校生40円(20円)、小・中学生および65歳以上は無料。( )内は、20名以上の団体料金。いずれも消費税込み。*無料観覧日:1月2日、2月6日 東京メトロ東西線「竹橋駅」1b出口徒歩8分東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」2番出口徒歩12分 03-5777-8600(NTTハローダイヤル)、http://www.momat.go.jp/ 《色絵金銀彩羊歯模様八角飾箱》1959年(京都にて)東京国立近代美術館蔵

Page Top