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晩期の鐵齋

近代の日本画の中で、孤高清澄な画境をもつ富岡鉄斎(1836‒1924)。幕末から国学者として活動しながら独自に南画を研究した彼は、純粋に東洋、日本の伝統に生きつつも、その強烈な個性を精錬することにより、洋の東西を超えた近代的な芸術を生み出した。本展はこうした彼の、特に飛躍的な発展を示した晩年、80歳代の名作を中心に、広く各地から収集し、会期中は3回、大がかりな陳列替えをして展観した。 開催概要 東京国立近代美術館 1955年9月1日‒10月9日(34日間) 10,802人(1日平均318人) 26.0×18.4cm24p. 160点

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現代日本の書・墨の芸術:ヨーロッパ巡回展覧作品 国内展示会

当館で書道を取り上げた最初の展覧会。伝統を保持しつつ、なお新たな進展を続けている現代日本の書道界を概観するに当たり、本展では古典的な書道のみでなく、前衛書道、いわゆる墨象芸術をも陳列した。なお、書道界の事情を反映し、豊道春海、尾上柴舟が不出品を声明した。この展覧会は国際文化振興会によって日本および中国の古典作品の複製60点を加え、ヨーロッパ各国を巡回した。 開催概要 東京国立近代美術館 1955年8月20日‒8月28日(8日間) 2,543人(1日平均318人) 国際文化振興会 30.0×21.8cm16p. 110点 89人

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日米水彩画展

アメリカ美術連盟の協賛のもと、19世紀後半のウィンスロー・ホーマーに始まり、現存作家3名を含む7名のアメリカ水彩画家の作品と、近代日本水彩画の各傾向を代表する15名(物故者2名を含む)の画家の作品とを、一堂に集めて展示した。水彩画はその材質上、東洋的な芸術観に近いことが多いが、この展覧会のねらいは、東と西の水彩画の比較を通して、それらのうちにつながりを見出し、確かめようとするものである。 開催概要 東京国立近代美術館 1955年7月26日‒8月14日(18日間) 7,117人(1日平均395人) 日米水彩画展26.0×18.4cm(6)p. アメリカ水彩画展21.2×26.9cm(18)p 107点 赤城泰舒 阿部展也(芳文) 荒谷直之介 石井柏亭 上田哲農 岡田正二 小山田二郎 春日部洋 小堀進 小山良修 鳥海青児 長沢節 中西利雄 野口弥太郎 丸山富美男 チャールズ・デムース チャールズ・バーチフィールド モーリス・プレンダガスト ウィンスロー・ホーマー エドワード・ホッパー ジョーン・マリン アンドリュー・ワイエス/22人

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巨匠の二十代

世に大家と呼ばれ、巨匠と呼ばれる人たちが、20代でどういう仕事を、どれだけのことをしたかを顧みようとした展覧会。西洋からはモネ、マティスら10名の作品を国内所蔵のものから選び、日本からは洋画に限り、黒田清輝、安井曽太郎、梅原龍三郎、岸田劉生など8名の作品を集めた。あわせて美術館ニュース『現代の眼』で、現存作家には本人に、物故作家には関係者に寄稿を仰ぎ、各画家の20代の頃の様子を回想してもらった。 開催概要 東京国立近代美術館 1955年6月16日‒7月24日(34日間) 18,241人(1日平均537人) 25.9×18.4cm(8)p 115点 梅原龍三郎 岡田三郎助 岸田劉生 黒田清輝 坂本繁二郎 安井曽太郎 山下新太郎 和田三造 モーリス・ド・ヴラマンク アルフレッド・シスレー シャイム・スーティン ポール・セザンヌ ラウル・デュフィ パブロ・ピカソ クリスチァン・ベラール アンリ・マティス クロード・モネ モーリス・ユトリロ/18人

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日米抽象美術展

1936年に創設されたアメリカの抽象美術作家の団体、AAA(AmericanAbstractArtists)と日本側の出品とで、両国における抽象美術の現状を明らかにしようとするもので、アメリカ側44作家49点、日本側32作家65点が展示された。なお、日本側出品の中に前衛書道(6名)いわゆる墨象を含めたのが異色である。観衆の理解を助けるための解説パネルも工夫され、また会場のディスプレイは丹下健三の協力を受けた。 開催概要 東京国立近代美術館 1955年4月29日‒6月12日(39日間 10,413人(1日平均267人) 朝日新聞社 15.0×21.2cm(51)p. 114点 76人

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明治初期洋画:近代リアリズムの展開

わが国における洋風画は桃山時代に始まるが、その系統は次第に自然科学の発達と並行して現実探求の手段となる。しかし、「洋風画」が「洋画」として本格的に普及・発展したのは、近代市民社会の形成される明治初期以後のことである。本展では、桃山時代の聖ペテロ像から亜欧堂田善の銅版画に至る洋風画と、高橋由一や五姓田、原田、川村ら諸家塾の作品を展観することで、事物の真を追求するリアリズム精神の発展をたどった。 開催概要 東京国立近代美術館 1955年3月25日‒4月24日(27日間) 11,185人(1日平均414人) 20.9×15cm24p. 141点 52人

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松方コレクション:国立美術館建設協賛展

松方幸次郎氏(1865‒1950)が大正時代にフランスで収集した多数の美術品は、第二次大戦中はフランス政府により差し押さえられていたが、サンフランシスコ平和条約締結を機とした返還運動により、約370点が返還されることとなった。それを受け入れ常時陳列する新しい美術館(国立西洋美術館)が建設されることになり(1959年開館)、その建設基金の一助として美術界から日本画、洋画、版画、彫刻、工芸約600名の作家が寄贈した作品を展示した。 開催概要 東京国立近代美術館 1955年3月16日‒3月20日(5日間) 7,239人(1日平均1,448人) 19.3×10.0cm(24)p. 545点 594人

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坂本繁二郎展

坂本繁二郎(1882‒1969)は、ヨーロッパの合理的な造形思考に共鳴しながら、絵画の本道は自分を「虚」にして対象と一体となり、そこで捉えた世界を表現することだと定め、終生描くことの意味を問い続けた。その孤高の画境は、比類ない「日本人の油絵」として高く評価されている。本展は坂本の生誕100周年を祝して開催され、当館終了後は京都国立近代美術館および坂本の生地である久留米の石橋美術館に巡回した。 開催概要 東京国立近代美術館 1982年3月19日‒5月9日(45日間) 88,801人(1日平均1,973人) 25.5×22.5cm (190) p. 坂本繁二郎の芸術 / 河北倫明 [美術]坂本繁二郎展 色彩の叙情 / (雅) 読売新聞(夕) 1982年3月25日 坂本繁二郎展 代表作そろえ充実 / 滝悌三 日本経済新聞 1982年4月6日 坂本繁二郎展を見て / 東野芳明 朝日新聞(夕) 1982年4月26日 138点 京都国立近代美術館 久留米・石橋美術館 朝日新聞社

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アボリジニの美術:伝承と創造 オーストラリア大地の夢

京都国立近代美術館の特別展を交換展として開催したもので、オーストラリア先住民アボリジニが生み出した、固有の世界観に基づいた美術を紹介した。オーストラリア各地の美術館・博物館に所蔵されている1930年代から70年代までの樹皮画、点描画に加え、アクリル画、素描、版画などの今日(1980年代)のアボリジニ美術も展示し、民族学的見地からではなく、現代に生きる美術表現としてのそれらの可能性を探ろうとした。 開催概要 東京国立近代美術館 1992年11月17日‒12月20日(30日間) 8,732人(1日平均291人) 29.7×21.0cm (174) p. クロスロード:新しいリアリティに向けて / マイケル・オファレル 豪大陸先住民アボリジニの美術 / 谷川晃一 読売新聞(夕) 1992年12月3日 アボリジニの美術展 「原始」宿す / (宝) 日本経済新聞 1992年12月11日 約90点 79人 現代のアボリジニ美術 / ジョン・スコット・マンダイン 京都国立近代美術館

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文展の名作[1907-1918]

この年から、美術ファンに向けた入門的な展覧会をシリーズ化し、その第1回として開催した展覧会である。文展とは、1907年に創設された日本で最初の官設公募展(文部省美術展覧会)の略称であるが、作家の創作意欲を刺激したばかりでなく、美術の大衆化など社会に与えた影響も大きかった。本展では、所蔵作品を中心に文展出品作を展示し、名作や物議をかもした作品を今日の視点から見直すことによって、日本の美術の近代化の意味を探る機会とした。 開催概要 東京国立近代美術館 3階、4階 1990年5月18日‒7月8日(45日間) 18,002人(1日平均400人) 27.9×22.5cm (104) p. 序文 / 児島薫 「文展の名作」展 / 滝悌三 日本経済新聞 1990年6月12日 112点 78人

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