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若林奮展:今日の作家

「今日の作家」と題したシリーズ展の第1回展。人間を取り巻いている自然と対話するかたちで人間そのものを問い直すことを彫刻という物質─鉄ならびに鉛や銅などの金属を主に加えて木などの自然材など─をもって解き明かしていると言える彫刻家若林による、《大気中の緑色に属するものII》などインスタレーションを含む個展。神奈川県立近代美術館での個展開催のあった1973年以降の歩みを、「振動尺」「所有・雰囲気・振動」の二つの軸において、若林の提示し続ける問いと詩情を再考察しようとした展覧会。 開催概要 東京国立近代美術館 1987年10月6日‒11月8日(30日間) 7,818人(1日平均261人) 27.0×21.0cm (84) p. ひとつのはじまりを知ること / 市川政憲 反=彫刻としての若林作品:鉄、人間像、部屋、自然について / 髙橋幸次 [美術]若林奮展 反彫刻的身振りを捨てて / 三田晴夫 毎日新聞(夕) 1987年10月13日 若林奮展 / 滝悌三 日本経済新聞 1987年10月24日 [Stardust]エッ、ここが東近美? 若林奮展 / 藝術新潮 38-11 1987年11月 [座談会=美術季評 ’87冬]デュシャン、セラ、敦煌壁画を見て / 酒井忠康、東野芳明、米倉守(座談) 季刊みづゑ 945 1987年12月 [Exhibition]若林奮展 私有する彫刻 / 建畠晢 美術手帖 588 1987年12月 80点 京都国立近代美術館

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杉山寧展

杉山寧(1909‒93)は、卓抜した描写力と緊密な構成力を基盤として、戦後の日本画の分野で意欲的に新しい画境を開拓した。その堅牢な画面と、奥深くに静謐な叙情を湛えた作風は、従来の日本画の枠を超えたものとして高い評価を得ている。この展覧会では、杉山が戦前の官展や戦後日展に発表した代表作に、当時発表しないまま描きためていたカッパドキアを題材とする新作、デッサン等を加え、杉山の創作の軌跡と新たな展開を示した。 開催概要 東京国立近代美術館 1987年8月18日‒9月27日(36日間) 100,898人(1日平均2,803人) 27.0×22.0cm (213) p. 杉山寧の芸業 / 河北倫明 構成とイメージ:杉山寧の抽象的作品について / 岩崎吉一 杉山寧展 16年ぶりの回顧 / 米倉守 朝日新聞(夕) 1987年8月26日 [美術評]杉山寧展 上下 / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1987年8月26, 28日 [美術]杉山絵画、深遠な全容 / (雅) 読売新聞(夕) 1987年8月31日 [美術]杉山寧展 首尾一貫の表現理念 / 三田晴夫 毎日新聞(夕) 1987年9月1日 [美術時評]下田義寛問題、林武、杉山寧、モンドリアン / 瀧悌三 アトリエ 729 1987年11月 [座談会=美術季評 ’87冬]デュシャン、セラ、敦煌壁画を見て / 酒井忠康、東野芳明、米倉守(座談) 季刊みづゑ 945 1987年12月 123点 日本経済新聞社

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昭和60・61年度:新収蔵作品展

1985、86(昭和60、61)年度に新たに収蔵品に加わった作品は、日本画5点、油絵その他34点、水彩・素描31点、写真2点、版画105点、彫刻10点の計187点であった。特筆すべきは、昭和59年度に開催された特別展「メタファーとシンボル:現代美術への視点」出品作から、ジェラール・ガルースト、ベルトラン・ラヴィエ、辰野登恵子等の仕事が収蔵されたことである。現代美術展の開催と作品収蔵を連動させる新たな可能性を切り拓くものであった。 開催概要 東京国立近代美術館 1987年2月5日‒2月22日(16日間) 4,045人(1日平均253人) 25.5×19.0cm (16) p. 147点 57人

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大正期の細密描写:写実の系譜 2

「洋風表現の導入 江戸中期から明治初期まで:写実の系譜 1」に続くシリーズの第二弾。大正期において洋画と日本画に共通して現れる克明緻密な細密描写(ミニアチュールではない)の傾向を「I 岸田劉生とその周辺」「II 速水御舟とその周辺」「III 京都の日本画」に大別し、洋画、日本画ともに第二世代とも言える画家たちによる大正期の細密描写の機縁を、精神的側面と造形的側面から検証する展覧会となっている。 開催概要 東京国立近代美術館 1986年10月30日‒12月7日(34日間) 12,331人(1日平均363人) 25.6×19.0cm (270) p. 大正期の細密描写 / 岩崎吉一 岸田劉生と草土社 / 浅野徹 大正期の速水御舟 / 尾﨑正明 国画創作協会の作家達 / 尾﨑正明 「写実の系譜II 大正期の細密描写」展 問題提起に富み新鮮 / 滝悌三 日本経済新聞 1986年11月15日 [Art News]日本だから生れた大正神秘細密画 / 藝術新潮 37-12 1986年12月 [美術時評]大正期の見直し─東・西 国立近代美術館 / 瀧悌三 アトリエ 720 1987年2月 139点 石川晴彦 入江波光 上村松篁 牛田鶏村 大沢鉦一郎 岡村宇太郎 小野竹喬 小茂田青樹 甲斐庄楠音 岸田劉生 木村荘八 小絲源太郎 河野通勢 小林古径 榊原始更 榊原紫峰 杉田勇次郎 清宮彬 高須光治 土田麦僊 椿貞雄 徳岡神泉 富取風堂 中島正貴 速水御舟 福田平八郎 松岡正雄 三岸好太郎 宮脇晴 村上華岳 横堀角次郎 / 31人 京都国立近代美術館

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洋風表現の導入 江戸中期から明治初期まで:写実の系譜 1

日本における写実表現の流れをたどるシリーズ企画の第1回展。洋風表現の導入過程に着目し、江戸中期から明治初期に制作された32作家の作品を紹介した。「浮絵・眼鏡絵」「秋田蘭画」「江戸系洋風画」「北斎・国芳・広重」など7つの系統に作品を分類し、全体の見取り図を示した。従来高橋由一らを先駆けとして語られてきた日本近代洋画の始まりを、江戸期にさかのぼって検証し、画期を成した企画である。 開催概要 東京国立近代美術館 1985年10月12日‒11月24日(38日間) 11,001人(1日平均290人) 25.7×18.2cm (244) p. 洋風写実表現の導入 / 浅野徹 憧憬と眼差し ─ 江漢と田善における洋風表現の受容と展開 / 田中淳 [アクセス あくせす]洋画に初めて接した“眼” / (T) 毎日新聞(夕) 1985年10月24日 [ウィークエンドアイ]盛り上がる秋の企画展 日本美術に自律性みる / 滝悌三 日本経済新聞 1985年10月26日 [Stardust]「写実の系譜」展 東近美の好企画 / 藝術新潮 36-12 1985年12月 189点 亜欧堂田善 荒木如元 初代安藤広重 石川大浪 石川孟高 石崎融思 岩橋教章 歌川国芳 歌川豊春 大久保一丘 奥村政信 小田野直武 葛飾北斎 川上冬崖 川原慶賀 五姓田芳柳 五姓田義松 佐竹曙山 佐竹義躬 司馬江漢 高橋由一 谷文晁 田村宗立 椿椿山 床次正精 円山応挙 安田田騏 安田雷州 山本芳翠 横山松三郎 若杉五十八 渡辺崋山 / 32人 The Incorporation of Western Elements in Japanese Art / マッティ・フォラー 京都国立近代美術館 国立国際美術館

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モディリアーニ展

イタリア中部のトスカーナ地方の港町リヴォルノに生まれ、 20世紀の初頭、エコール・ド・パリの中心的画家として活躍したアメデオ・モディリアーニ(1884‒1920)の回顧展。1896年頃の初期作品から晩年の作品までの絵画、素描、彫刻、計130点が出品された。その中には、《アマゾン(乗馬服の女)》(1909年、個人蔵)、《アントニア》(1915年、オランジュリー美術館)、《ポール・ギョーム》(1916年、ミラノ市立現代美術館)など代表作が多数含まれている。なお本展は愛知県美術館に巡回した。 開催概要 東京国立近代美術館 1985年7月19日‒9月29日(63日間) 235,906人(1日平均3,745人) 24.0×20.7cm (236) p. モディリアーニの生涯と作品 / ウィリアム・S. リーバーマン モディリアーニの神話を越えて / ダニエル・マルシェッソー モディリアーニの日本への紹介 / 岩崎吉一 モジリアーニ展 典雅な香りの叙情と形式 / 滝悌三 日本経済新聞 1985年7月25日 [美術]モディリアーニ展 精神の高貴さ反映 / 日野耕之祐 サンケイ(夕) 1985年7月26日 [美術]モディリアーニ展 質量とも二度と望めぬ試み / 加藤貞雄 毎日新聞(夕) 1985年8月30日 [美術]モディリアーニ展 炎の燃えつきる美 / 米倉守 朝日新聞(夕) 1985年9月4日 「モディリアーニ展」を見て 破滅をかけた芸術 / 中山公男 東京新聞(夕) 1985年9月17日 [美術時評]手ごたえ確かモジリアーニ展 / 瀧悌三 アトリエ 704 1985年10月 130点 東京新聞 中日新聞

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新収蔵品展:昭和58・59年度

1983、84(昭和58、59)年度に新たに所蔵品に加わった作品は、日本画21点、油彩その他39点、水彩・素描4点、版画46点、彫刻6点、写真46点の計162点であった。その中には、岸田劉生の《壺の上に林檎が載って在る》(1916年)や、パブロ・ピカソ《ラ・ガループの海水浴場》(1955年)、そしてフランシス・ベーコン《スフィンクス─ミュリエル・ベルチャーの肖像》(1979年)など、現在の当館のコレクションを代表するような作品が含まれていた。 開催概要 東京国立近代美術館 1985年2月1日‒3月3日(27日間) 5,808人(1日平均215人) 162点 67人

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構成主義と幾何学的抽象

この展覧会は、アメリカのマックローリー・コーポレーションの所有するコレクションから、抽象美術の源流となったキュビスムに始まり、ロシア構成主義、デ・ステイル、バウハウス、第二次世界大戦以降の潮流であるオプ・アート、ミニマル・アートなど、20世紀の幾何学的・構成的傾向を見せる抽象美術の展開を示すべく編成された。幾何学的な抽象美術を紹介する日本における初めての包括的な展覧会となった。 開催概要 東京国立近代美術館 1984年9月22日‒11月11日(44日間) 23,465人(1日平均533人) 28.0×21.5cm (190) p. 構成的美術の諸相 / ヴィリー・ロツラー 大正期新興美術運動と構成主義 / 浅野徹 構成主義と幾何学的抽象 / 滝悌三 日本経済新聞 1984年10月17日 [美術]構成主義と幾何学的抽象 世界の非具象絵画の流れを追う / 田中幸人 毎日新聞(夕) 1984年10月30日 196点 135人 キュビスムからアプストラクシオン・クレアシオンまで / 浅野徹 戦後美術における抽象の諸相 / 中原佑介 東京新聞

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近代絵画の展開:ティッセン・コレクション名作展

ティッセン・コレクションは1960年代以降、ヨーロッパやアメリカの近代絵画を収集してきた。本展覧会は所蔵者側から選択された78作家114点によって構成された近代絵画の展覧会であり、趣味や感性を手がかりに収集された個人コレクションにもかかわらず、西欧の近代絵画の展開を十分にたどれるものとなっていた。当館をはじめとして熊本県立美術館、ロンドンほかヨーロッパを巡回した。 開催概要 東京国立近代美術館 1984年5月19日‒7月8日(44日間) 93,486人(1日平均2,125人) 24.0×21.5cm (249) p. ティッセン=ボルネミッサ・コレクションの19世紀・20世紀絵画 / シモン・ド・ピュリー ティッセン・コレクション展 近代・現代の流れたどる / 滝悌三 日本経済新聞 1984年5月28日 [美術]ティッセン・コレクション名作展 皮肉にもアメリカ絵画充実 / 田中幸人 毎日新聞(夕) 1984年6月5日 [美術評]ティッセン・コレクション名作展 選択・展示に雑然さ / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1984年6月29日 114点 78人 ティッセン・コレクション名作展について / 市川政憲 田中淳 読売新聞社

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村上華岳展

村上華岳(1888‒1939)は、円山四条派の写生の流れを汲む画風から出発し、京都市立絵画専門学校研究科在籍中に文部省美術展覧会に入選、早くから頭角を表し以降同展に出品を重ねた。しかし1918年に土田麦僊らと国画創作協会を創立、以降は《裸婦図》(1920年)をはじめ、仏画、六甲の山々、牡丹などの主題による精神性あふれる作品を生み出し、独自の境地へと至った。本展は代表作によりこうした華岳の芸術の歩みをたどった。 開催概要 東京国立近代美術館 1984年3月28日‒5月6日(35日間) 43,499人(1日平均1,243人) 27.0×22.0cm (190) p. 序:華岳、大正10年-12年 / 岩崎吉一 [美術評]村上華岳展 対照的な二人の世界 / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1984年4月18日 [美術]村上華岳展 官能と神秘の拮抗 / 日野耕之祐 サンケイ(夕) 1984年4月20日 106点 村上華岳と私 / 秦恒平 村上華岳について / 岩崎吉一 日本経済新聞社

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