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現代写真展1960年

1960年は、若い写真家がめざましい進出をみせた年であった。自己の内面的な視覚を重んじながら、映像の視覚的な純粋度と人間感情の投入の深度とを問題にする方向において若い世代に共通した性格がうかがわれた。二つのベルリンに取材した長野重一、日本の家の陰湿さをえぐった東松照明、ビート族の生態を描破した細江英公などがその好例である。作品は前年と同様、6名の展覧会委員によって、膨大な展覧会、雑誌、写真集から選ばれた。 開催概要 東京国立近代美術館 1961年1月5日‒2月5日(28日間) 5,924人(1日平均212人) 伊藤知巳 伊奈信男 植村鷹千代 金丸重嶺 滝口修造 渡辺勉 26.0×12.5cm(3つ折り、折りたたみ時) 191点 51人

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第4回安井賞候補新人展

安井賞は、日本近代洋画の巨匠、安井曽太郎の画業を記念し、前年10月1日から当年9月30日までの間に具象的傾向の作品を発表した満40歳以下の新進洋画家を対象とし、各美術団体および美術評論家連盟の推薦する候補者から選考される。本年は審査の結果、行動美術協会の深見隆(1926‒2007)の《風化》が選ばれた。ただし審査を通じ「具象」という概念について激しい議論が交わされ、以後の安井賞のあり方に問題を投げることになった。 開催概要 東京国立近代美術館 1960年12月10日‒12月25日(14日間) 4,974人(1日平均355人) 財団法人 安井曾太郎記念会 久保守 田崎広助 田辺三重松 田村一男 岡本謙次郎 嘉門安雄 河北倫明 針生一郎 26.0×18.5cm(2つ折り、折りたたみ時) 128点 71人

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アメリカ抽象表現主義の名作展:国内所蔵

「抽象表現主義 紙の上の冒険:メトロポリタン美術館所蔵」展を補完するために併設して開催された。第二次大戦後、日本におけるアメリカ抽象表現主義の紹介はかなり早い時期から始まっており、かなりの数の秀作が日本に所蔵されるに至っている。国内所蔵の絵画や彫刻34点を展示し、抽象表現主義の再考を試みた。 開催概要 東京国立近代美術館 1995年3月11日‒6月4日(74日間) 57,557人(1日平均778人) 28.0×21.5cm (71) p. 抽象表現主義の現在について / 髙橋幸次 34点 アーシル・ゴーキー アドルフ・ゴットリーブ デイヴィッド・スミス ウィレム・デ・クーニング マーク・トビー バーネット・ニューマン イサム・ノグチ ジャクソン・ポロック ロバート・マザウェル アド・ラインハート マーク・ロスコ / 11人

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小林古径遺作展

小林古径(1883‒1957)が逝去して3年余、自作に対する厳しい目を持ち続けた故人の遺志を尊重し、周到な作品選定を経てようやく実現した遺作展。梶田半古に師事した最初期から、岡倉覚三の薫陶を受け、東洋絵画の伝統を新しく解釈し直し、やがて新古典芸術の作風を確立するに至る厳しい古径芸術の代表作が網羅された。谷口吉郎による典雅な展示が効果を高めた。本展覧会はこののち京都市美術館にも巡回された。 開催概要 東京国立近代美術館 1960年9月30日‒10月30日(27日間) 23,370人(1日平均866人) 小林古径遺作展委員会 谷口吉郎 26.0×18.5cm(48)p. 204点

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日本人の手:現代の伝統工芸

現代工芸における手の働きの意義を「日本人の手」というタイトルに象徴的に表すことで、伝統工芸を再認識し、それを受け継いでいる現代の人たちの仕事を展望しようという展覧会である。陶芸、木竹工、漆工、金工、染織の各部門に有名作家の作品を展示したほか、無銘の食器具、地方の技術保存会の染織品などを加え、現代感覚にマッチする斬新な生活デザインを展観した。 開催概要 東京国立近代美術館 1960年8月27日‒9月25日(26日間) 6,162人(1日平均237人) 岡田譲 蔵田蔵 小山冨士夫 杉原信彦 谷口吉郎(展示) 山辺知行 植村鷹千代 嘉門安雄 瀧口修造 26.0×18.5cm(25)p. 147点 51人

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近代日本美術の常時陳列

8月の半月ほどは、全館を挙げて当館所蔵作品の陳列に当てた。特に本年度前半に収蔵された、作者寄贈による奥村土牛《胡瓜畑》(1927年)や、やはり作者自身によって寄贈された梅原龍三郎の《ナルシス》(1913年)、《薔薇図》(1940年)など5点を中心に、日本画19点、洋画41点、版画2点、書1点、彫刻12点によって、明治末の文展開設期から昭和の戦後にかけての近代日本美術の流れを概観した。 開催概要 東京国立近代美術館 1960年8月2日‒8月18日(15日間) 1,529人(1日平均102人) 75点 71人

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現代の眼:原始美術から

第3回目となる「現代の眼」展は、原始未開美術を取り上げた。アフリカやオセアニアの造形は、20世紀初頭のヨーロッパにおいて、フォーヴィスムやキュビスムなどの多くの美術家たちに刺激を与えたが、本展では改めて原始未開美術のもつ潜在的なエネルギーを今日的視点から見つめようとしたものである。国内各機関からオセアニア圏を中心に作例を収集し、会場構成・展示は菊竹清訓、田中一光が担当した。 開催概要 東京国立近代美術館 1960年6月11日‒7月27日(40日間) 14,443人(1日平均361人) 松本信弘 矢島恭介 八幡一郎 滝口修造 和田新 菊竹清訓 田中一光 21.0×15.0cm(25)p 178点

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四人の作家:菱田春草 瑛九 上阪雅人 高村光太郎

恒例展の第6回目である。今回は、没線彩色の手法を生み出し日本画の近代化に重要な役割を果たした菱田春草(1874‒1911)、油彩、版画、写真を横断しながら前衛美術の先駆的存在となり、本展開催直前に病没した瑛九(1911‒60)、墨木版によって自然の根源相を捉えようとした上阪雅人(1877‒1953)、ロダンの系列に立って、わが国の彫塑に清新の気を吹き込んだ高村光太郎(1883‒1956)の4人を取り上げ、その代表作を展示した。 開催概要 東京国立近代美術館 1960年4月28日‒6月5日(34日間) 4,928人(1日平均145人) 26.0×18.5cm(30)p. 194点 瑛九 上阪雅人 高村光太郎 菱田春草/4人

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超現実絵画の展開

昭和初期に日本に紹介されたシュルレアリスム(超現実主義)は多くの芸術家たちをひきつけた。戦中は弾圧を受けながらも、戦後は再び若い世代により新しい視覚的方向を開拓していった日本の超現実絵画の歩みを、戦前の作品39点、戦後の作品48点でたどった。戦前の作品はその多くが戦争で焼失しているので、わずかしか集めえなかったが、それでも暗い時代の現実の前に若い画家たちが繰り広げた幻想絵画は純朴な香りを持っていた。 開催概要 東京国立近代美術館 1960年4月1日‒4月24日(21日間) 4,746人(1日平均226人) 21.0×15.0(16)p. 109点 61人

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第30回ベニス・ビエンナーレ国際美術展:国内展示

本年よりヴェネツィア・ビエンナーレの出品作家はコミッショナーが選考することとなり、富永惣一によって8名が選出された。前回までは日本美術家連盟と美術評論家連盟との合議で画壇的視野から選出されていたのに対して、今回はパリでアンフォルメル運動に参加していた若手の今井俊満など、国際的視野からの選考がなされた。だがビエンナーレに先行したこの国内展示では、フランスから直接参加した今井と佐藤敬の作品は展示されなかった。 開催概要 東京国立近代美術館 1960年3月15日‒3月20日(6日間) 日本画の新世代展と同時開催のため算出せず 財団法人 国際文化振興会 富永惣一 26.5×18.5cm(1枚) 41点 小野忠弘 斎藤義重 豊福知徳 浜口陽三 柳原義達 山口薫/6人

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