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香月泰男遺作展
前年3月に他界した洋画家、香月泰男(1911‒74)の遺作展。作者の初期から晩年までの画業を、代表作によって回顧するという形式をふんでいるが、特に彼が自身の過酷な抑留体験をもとに心血をそそいで描き続けた力作シベリア・シリーズ57点を一堂に展観することに重点をおき、戦争の惨禍と平和の貴重さを訴えるその芸術の特色を強調しようと意図された。当館で終了後、京都国立近代美術館、北九州市立美術館でも開催。 開催概要 東京国立近代美術館 1975年7月15日‒8月17日(30日間) 23,565人(1日平均786人) 京都国立近代美術館 24.0×25.0cm(122)p. 102点
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前田青邨展
この展覧会は、2年前の平櫛田中展に続き、日本の現存作家の個人展形式の2回目の企画として開かれたもので、前田青邨(1885‒1977)の画業の全貌を回顧しようとするものであった。歴史画を学び、大和絵系の練達した描法に写生味を加え、再興日本美術院の中心的存在として活躍した作者の70余年にわたる画業のうち、1914年の《湯治場》から最近作の《辻説法》まで、各時期の代表作が精選して展示された。 開催概要 東京国立近代美術館 1975年5月14日‒7月6日(47日間) 48,113人(1日平均1,024人) 24.0×25.0cm(122)p 76点
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ポール・デルボー展
1971年に開催されたマグリット展に続き、ベルギーのシュルレアリスムの画家であるデルヴォー(1897‒1994)を紹介した展覧会。憂愁を帯びた形而上的な風景の中に、幾人もの無表情の裸女たちが静かにたたずむ、神秘的かつ独特なエロスに満ちたイメージを生み出したデルヴォーの、初期から新作に至る代表的な油彩、水彩、ペン画などを網羅した回顧展で、ベルギー文化省の全面的な協力を得て開催された。京都国立近代美術館に巡回。 開催概要 東京国立近代美術館 1975年3月29日‒5月5日(33日間) 107,231人(1日平均3,249人) ベルギー文化省 京都国立近代美術館 毎日新聞社 コミッショナー:フランシス・ド・リュール 24.0×25.0cm(128)p. 88点
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福田平八郎遺作展
前年、82歳で没した京都日本画壇を代表する福田平八郎(1892‒1974)の回顧展。京都市、日本経済新聞社の共催で開催された。円山四条派の写実から出発しながら、自然のリズムを明快で鮮明な形と豊かな色彩によって捉え、装飾的な美しさを作り上げた彼の作品は、《雨》や《新雪》などにおいて極度の抽象化に達したが、そこには同時に「もののあわれ」の情感も認められるだろう。その画業の歩みを代表作の中から精選し展観した。京都市美術館に巡回。 開催概要 東京国立近代美術館 1975年2月8日‒3月16日(32日間) 62,372人(1日平均1,949人) 京都市 日本経済新聞社 24.0×25.0cm(117)p. 81点
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近代日本の美術
平常は2階から4階に展示されている常設展示を、1階企画展示場にまで延長したものである。1960年代の作品を中心に、1973年に至るまでのタブロー形式の作品によって、平常陳列ではスペースの関係から削除されがちな現代のなまの動向を、安井賞受賞作品のような具象的なものから抽象的傾向に至るまで、多様なままに展示した。 開催概要 東京国立近代美術館 1975年1月18日‒2月2日(14日間) 3,059人(1日平均219人) 26.0×18.0cm11p. 456点 327人
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第9回東京国際版画ビエンナーレ展
今回から参加方式が改められ、国別参加を廃し、世界を3大ブロック(第1:アジア・オセアニア、第2:ヨーロッパ・中近東・アフリカ、第3:南北アメリカ)に分けた地域別参加とした。各地域2名の美術評論家、美術館員をコレスポンダントとして作家推薦を依頼し、その推薦に基づき実行委員会が招待作家を選定した。国際大賞はキース・ソニアー、東京国立近代美術館賞はニコラス・ウリブルに与えられた。 開催概要 東京国立近代美術館 1974年11月16日‒1975年1月12日(43日間) 18,580人(1日平均432人) 国際交流基金 京都国立近代美術館 ニコラス・ドラフィン 乾由明 ゾラン・クルジシュニク K.G.P.V.フルテン リヴァ・キャッスルマン ホルヘ・グルスベルグ ジョルジオ・デ・マルキス ジェイムズ・グリースン オットー・アーン アンヘル・カレンベルグ リシャルド・スタニスワフスキー 東野芳明 エマヌエル・トルレス 23.5×18.5cm(126)p. 309点 111人
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現代メキシコ美術展
インディオの古代文明と、近世のスペイン文化とが交錯して生み出されたメキシコ文化は、とりわけ20世紀前半の大壁画運動によって世界的に知られるが、本展では壁画運動の巨匠たち以後の、現代作家たちの活躍ぶりに焦点を当てた。長老級は2、3名にとどめ、中心は1920‒30年代生まれの画家、彫刻家の個性的な作品をできるだけ多く選び、現代メキシコ作家の造形思考や、その方向を探求することに主眼がおかれた。 開催概要 東京国立近代美術館 1974年9月22日‒11月4日(38日間) 13,415人(1日平均353人) 京都国立近代美術館 メキシコ芸術院 24.0×25.0cm(84)p. 92点 ヒルベルト・アセベス・ナバロ コルデリア・ウルエタ リリア・カリーリョ レオノーラ・カリントン ルイス・ガルシア・ゲレロ フェルナンド・ガルシア・ポンセ ホセ・ルイス・クエヴァス ロジャー・フォン・グンテン グンター・ゲルソー アルナルド・コエン フランシスコ・コルサス ペドロ・コロネル ラファエル・コロネル ワルデマール・ショランダー フランシスコ・スニガ ペドロ・セルバンテス ホアン・ソリアーノ ルフィーノ・タマヨ フランシスコ・トレド ロドルフォ・ニエト ルイス・ニシザワ アルベルト・ヒロネーリァ マヌエル・フェルゲレス ペドロ・フリードバーグ アントニオ・ペラエス カルロス・メリダ ルイス・ロペス・ロサ ビセンテ・ロホ/28人
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徳岡神泉遺作展
2年前に76歳で没した徳岡神泉(1896‒1972)の画業を回顧するものであった。京都に生まれ、大正期には対象の内側まで入り込むような写実をきわめ、その後は一切の夾雑物を排し、切り詰められた構図の中に幽玄、神秘、静寂の世界を象徴的に表した神泉の芸術を、15歳の作品《海老》から75歳の《麗》まで、多くの代表作の中から厳選して展観した。なお、今回は委員会組織をとりやめ、館独自の主催で開催した。 開催概要 東京国立近代美術館 1974年5月31日‒7月14日(39日間) 16,946人(1日平均435人) 24.0×25.0cm(92)p 56点
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アンドリュー・ワイエス展
アメリカの自然を迫真的な写実で描き出したワイエス(1917‒2009)の、アメリカ以外では最初のまとまった展覧会で、もちろんわが国では初の試みであった。ペンシルヴェニア州の生地と、メイン州の片田舎だけで制作を続ける、アメリカの偉大な一地方画家というべきワイエスは、この当時は日本ではいたって馴染薄い存在であったが、予想に反して異常に多い観覧者数を数えたことが印象深い。京都国立近代美術館に巡回。 開催概要 東京国立近代美術館 1974年4月6日‒5月19日(40日間) 163,382人(1日平均4,085人) 24.0×25.0cm(136)p. 88点
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近代作家の回顧:新海竹蔵 福田豊四郎
当館の重要な事業の一つである「近代作家の回顧」展。今回は、特に相互の関連をもたないながら、第二次大戦をはさんでほぼ同時期に活躍した二人の作家を取り上げた。一貫して東洋的な感性に基づく品位ある造形を真摯に追求し続けた彫刻の新海竹蔵(1897‒1968)の42点、また土着的ともいえる生活感情からくる抒情性を近代的に造形化し、日本画の革新を進めた福田豊四郎(1904‒70)の47点を展示した。 開催概要 東京国立近代美術館 1974年2月26日‒3月21日(21日間) 7,480人(1日平均356人) 26.0×18.0cm(48)p. 89点 新海竹蔵 福田豊四郎/2人
