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木村伊兵衛展

日本近代写真を代表する写真家の一人、木村伊兵衛(1901‒74)の仕事を、報道写真をキーワードにたどった。初期から終戦直後までの活動を取り上げた第1部では、木村の写真を用いた雑誌やポスター等の印刷物を多数展示。また会場を4階、3階の所蔵作品展「近代日本の美術」に時代順に数カ所に分けて組み込むことで、時代や社会との連関を提示した。1950年代以降の代表作を紹介した第2部では、カメラワーク、プリントワークのエッセンスを抽出することを主眼とした。 開催概要 東京国立近代美術館本館ギャラリー4、所蔵品ギャラリー(4、3 階) 2004年10月9日‒12月19日(62日間) 27,238人(1日平均439人) 25.0×19.0cm (112) p. 木村伊兵衛、カメラを持つ人 / 増田玲 [写真]木村伊兵衛展 昭和のスピード表現 / 生田誠 産経新聞 2004年11月2日 [Art] Kimura’s camera captures postwar Japan / Robert Reed, The Daily Yomiuri, November 25, 2004 131点 増田玲 朝日新聞社

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琳派:Rimpa

俵屋宗達から尾形光琳、酒井抱一へと、先人への個人的な私淑として受け継がれてきた「琳派」という系譜は、実は20世紀初頭に彼らが再発見、評価されることで形成されたものであった。本展は宗達、光琳からはじまり、江戸琳派、そして明治、大正、昭和戦前期の日本画へと、作品を通して琳派の再発見のありさまをたどった。さらに、近代日本の洋画、クリムト、マティス、ウォーホルなどの西洋美術、現代美術にまでも視野を広げて作品の中に琳派的要素を探り、琳派の普遍性を問うた。 開催概要 東京国立近代美術館本館企画展示室 2004年8月21日‒10月3日(43日間) 166,524人(1日平均3,873人) 29.7×21.2cm (240) p. 琳派・RIMPA展:はじめに / 尾﨑正明 琳派からRIMPAへ / 古田亮 近代工芸における琳派再評価の道程:その言論を中心に / 北村仁美 近代の琳派観、その周辺 / 中村麗子 [芸術]「琳派 RIMPA」展に寄せて / 辻惟雄 東京新聞 2004年8月28日 問い直される「琳派」 / 前田恭二 読売新聞(夕) 2004年9月8日[美術] 「琳派 RIMPA」展 日本美術の根底に息づくマグマ / 中村隆夫 東京新聞 2004年9月11日 [美術]「琳派 RIMPA」展 花形装飾画派の影響一堂に / 辻惟雄 朝日新聞 2004年9月16日 [新美術時評]琳派展、その後 企画者自身による展覧会総括 / 山下裕二 新美術新聞 1049 2005年3月1日 [Arts weekend] The serendipitous influence of once forgotten Rimpa art / Robert Reed, The Daily Yomiuri, September 2, 2004 [Re: Arts] Art’s ancient moderns Rimpa’s classic style is reinvented/ Tai Kawabata, The Japan Times, September 8, 2004 [arts in sight] Centuries-old Rimpa art not just a thing of the past/Jeff Michael Hammond, International Herald Tribune/The Asahi Shimbun, September 17, 2004 81点 40人 琳派再考 / 古田亮 国際シムポジウム「琳派・RIMPA」 / 村重寧 玉蟲敏子 天野知香 ヨハネス・ヴィーニンガー(オーストリア工芸博物館学芸員) 北澤憲昭 古田亮 東京新聞

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ブラジル:ボディ・ノスタルジア

日本ではあまり知られていなかったブラジルの現代美術を、同国の近代美術の歴史も踏まえながら紹介する展覧会。ブラジルの美術が、欧米のモダニズムの成果をどのように咀嚼し、固有の社会・文化状況に接合しながら新たな表現を切り拓いていったかを検証した。「身体」というテーマに沿って、3人の物故作家と6人(うち1組)の現存作家を織り交ぜながら、時代を超えて連なるブラジル美術の創造の源泉を探った。 開催概要 東京国立近代美術館本館企画展示室 2004年6月8日‒7月25日(42日間) 11,922人(1日平均284人) 22.2×15.3cm (180) p. ブラジル:ボディ・ノスタルジア / 鈴木勝雄 ブラジルのモダニズム:前衛とナショナル・アイデンティティ / 鈴木勝雄 自由のためのエクササイズ:1950 ‒64年のブラジル美術 / 三輪健仁 困難な時代のアート:1964 ‒80年前後 / アラシー・アマラル 身体への憧憬:過去そして現在 / リゼッチ・ラグナード [批評と表現]多彩なブラジル美術の今 美術評論家・金澤毅さんと見る / 石川健次 毎日新聞(夕) 2004年7月7日 [美術]「ブラジル ボディ・ノスタルジア」展 身体が促す想像力の飛躍 / 大西若人 朝日新聞(夕) 2004年7月15日 [新美術時評]共有と自己選択 / 長谷川祐子 新美術新聞 1044 2005年1月1日 83点 タルシラ・ド・アマラル アドリアナ・ヴァレジョン リジア・クラーク ミラ・シェンデル ディアス&リートヴェーク エルネスト・ネト リヴァーネ・ノイエンシュワンダー ブリジダ・バルタール ミゲル・リオ・ブランコ / 9人(組) ブラジル・人類学・映像 / 今福龍太 ブラジル・モデルニズモの射程:タルシラと食人主義 / 古谷嘉章 トロピカリア:音楽・美術・映画・演劇のミックス・アート、その歴史と現在 / 中原仁 〈証と伝承〉としてのシネマ・ノーヴォ / 栩木章 シネ・トランス&トラッシュ ブラジル映画の〈開かれた口〉 / 赤坂大輔 トランスアトランティックなブラジル / 東琢磨 オスカー・ニーマイヤーの建築とブラジリア / 五十嵐太郎・白井良邦 ブラジルにおける舞踊について / 國吉和子 ブラジル現代美術の水脈 ─ 身体の蜜が揺らされて…/ 林道郎 『ブラジル日記』から / 吉増剛造 コンサート「リオからの風:ショーロ」 / 熊本尚美+笹子重治+秋岡欧+Robson Amara 詩と映像によるパフォーマンス / 吉増剛造+マリリア 京都国立近代美術館 BrasilConnects 国際交流基金

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国吉康雄展:アメリカと日本、ふたつの世界のあいだで

移民としてアメリカに渡り、やがて1930‒40年代のアメリカを代表する画家となった国吉康雄(1889‒1953)の回顧展。当館では、国吉の死去直後に開催した「国吉康雄遺作展」以来、50年ぶりの展観となった。日本とアメリカ両国の所蔵先より作品を借用し、フォークアートの影響を受けた初期から、エコール・ド・パリの影響を示す中期、日米間の戦争の傷跡を描く晩年の作品まで、ほぼ年代順に国吉の制作の展開を紹介した。 開催概要 東京国立近代美術館本館企画展示室 2004年3月23日‒5月16日(50日間) 37,291人(1日平均746人) 24.5×18.5cm (208) p. 国吉康雄の芸術:内なる国境 / 市川政憲 国吉康雄の不思議な空間 / 蔵屋美香 国吉康雄 米国に夢を見つめた少年 / 生田誠 産経新聞 2004年3月27日 [美術]国吉康雄展 故国の喪失性が表す今日性 / 田中三蔵 朝日新聞(夕) 2004年4月8日 [美術]国吉康雄展─アメリカと日本、ふたつの世界のあいだで揺れ動く魂の軌跡を示す晩年の作 / 中村隆夫 東京新聞 2004年4月10日 [美術]国吉康雄展 意外に謎めいた絵画空間 / 前田恭二 読売新聞(夕) 2004年5月13日 「国吉康雄を見て」 / 掛井五郎 新美術新聞 1021 2004年4月11日 [展覧会]国吉康雄 アメリカ「あるいは / そして」日本─「仮面」と「普遍」の交差する幻影 / 高島直之 美術手帖 850 2004年6月 [Art] Artist’s lifelong adjustment to an ever-changing world / Asami Nagai, The Daily Yomiuri, April 8, 2004 131点 国吉康雄の歩んだ道 / トム・ウルフ(バード・ガレッジ教授) 国吉康雄の夢の島 / 市川政憲 国吉康雄の不思議な空間 / 蔵屋美香 NHK NHKプロモーション

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ヨハネス・イッテン:造形芸術への道

スイスの画家、美術教育家であるヨハネス・イッテン(1888‒1967)の仕事を総合的に紹介した日本で初の回顧展。イッテンの生徒たちの作品を紹介する第Ⅰ部「造形芸術への道」、イッテンの初期から晩年までの作品を展観する第Ⅱ 部「ヨハネス・イッテンの世界」、ベルリンのイッテン美術学校を訪れた竹久夢二や同校に学んだ日本人留学生の作品からなる第Ⅲ部「ヨハネス・イッテンと日本」によって構成された。 開催概要 東京国立近代美術館本館企画展示室 2004年1月14日‒2月29日(41日間) 16,777人(1日平均409人) 26.0×18.0cm (350) p. 生成の根源へ:「ヨハネス・イッテン 造形芸術への道」展に寄せて / 向井周太郎 ヨハネス・イッテンと日本 / 山野英嗣 [arts in sight] Bauhaus innovator Itten still coloring our world / Louis Templado, International Herald Tribune/The Asahi Shimbun, January 30, 2004 359点 65人 ヨハネス・イッテン─ わが国ではじめての紹介とその造形探求 / 山野英嗣 20世紀初頭の美学 ─ イッテンの形・色・音をめぐって / 高橋巌 京都国立近代美術館

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旅:「ここではないどこか」を生きるための10のレッスン

国内外の現代作家10人(組)による、「旅」をテーマとするグループ展。ポスト・コロニアリズムの議論が高まる中、単なるエキゾティシズムに陥ることなく、旅の途上で他者と出会うことの可能性を示そうと試みた。ジャンルは絵画、写真、映像、インスタレーションと多岐にわたり、出品作家の国籍も多様なものとなった。パスポートサイズのカタログ、搭乗券型のチケットなど、印刷物にもテーマを踏まえた工夫を凝らした。 開催概要 東京国立近代美術館本館企画展示室 2003年10月28日‒12月21日(48日間) 18,624人(1日平均388人) 13.0×9.6cm (185)p. 旅:「ここではないどこか」を生きるために / 蔵屋美香 [arts in sight] Themed show puts viewers on right path / Edan Corkill, International Herald Tribune /The Asahi Shimbun, November 21, 2003 [Art] Embark on a journey of a different kind / Robert Reed, The Daily Yomiuri, December 11, 2003 42点 大岩オスカール幸男 雄川愛 小野博 瀧口修造 安井仲治 渡辺剛 ビル・ヴィオラ ジョゼフ・コーネル ペーター・フィシュリ&ダヴィッド・ヴァイス エリック・ファン・リースハウト / 10人(組) エリック・ファン・リースハウト 読書と旅について / 堀江敏幸 雄川愛+蔵屋美香 パフォーマンス「最後の旅」+講演会「旅…最後のリバティ・パスポート」 / 松澤宥 巖谷國士 大岩オスカール幸男 蔵屋美香 渡辺剛+蔵屋美香

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あかり:イサム・ノグチが作った光の彫刻

戦後1950年に来日した彫刻家イサム・ノグチ(1904‒88)が岐阜の伝統的な提灯産業と出合ったことによって《あかり》は誕生した。和紙と竹を使った《あかり》をノグチは「光の彫刻」と捉えており、亡くなるまでの約40年間におよそ200種類以上もの《あかり》を制作した。本展では、《あかり》約50点を展示するとともに、その誕生の背景を写真資料等により紹介し、さらに、過去の《あかり》の展示風景などをスライドショーで上映した。 開催概要 東京国立近代美術館本館ギャラリー4 2003年10月28日‒12月21日(48日間) 29,406人(1日平均613人) 29.6×19.6cm (68) p. あかり:イサム・ノグチが作った光の彫刻 / 木田拓也 [ナビゲーター]ちょうちんから光る「彫刻」へ / 西田健作 朝日新聞(夕) 2003年12月9日 [arts in sight] Sculptor Noguchi’s talent shines on through lamps / Yumiko Watanabe, International Herald Tribune/The Asahi Shimbun, November 21, 2003 [Art] Shedding light on Noguchi / Robert Reed, The Daily Yomiuri, November 27, 2003 約50点 髙橋幸次 木田拓也 広井力 北村仁美

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野見山暁治展

美術界の動きやさまざな美術思潮の流行とは距離を置きながら、ひとり独自の道を歩んできた野見山暁治(1920‒2023)の回顧展。油彩と素描約80点を3章に分けて画業をたどった。野見山の絵画は、常に身近な自然やモノから出発しながらも、対象の解体や変型、再構成を繰り返す中から生成され、具体的な痕跡がほとんど認められなくても、存在の気配や重みを確かに感じさせる。制作プロセスのなかでの変容とその魅力を探るために、およそ半分を近作が占めた。 開催概要 東京国立近代美術館本館企画展示室 2003年8月12日‒10月5日(48日間) 30,884人(1日平均643人) 29.0×22.5cm (163) p. 野見山暁治の「絵画」:降りてくる空 / 市川政憲 野見山暁治:生成する絵画 / 都築千重子 [美術]野見山暁治展 生成感みなぎる線と形象 / 三田晴夫 毎日新聞(夕) 2003年8月18日 [美術]うつろうかたち 野見山暁治展 迷いなく、有無を言わせぬ説得力 / 中村隆夫 東京新聞 2003年8月30日 [美術]野見山暁治展 東洋に根差した絵画の成功 / 菅原教夫 読売新聞(夕) 2003年9月4日 [美術]「野見山暁治」展 頑固さが生む「脳内山水」 / 田中三蔵 朝日新聞(夕) 2003年9月11日 [展評]野見山暁治展 折々の画家の「今」が作品に / (M) 産経新聞 2003年9月13日 85点 野見山暁治─人と作品 / 都築千重子 自作を語る / 野見山暁治 大分市美術館 富山県立近代美術館 愛知県美術館 日本経済新聞社

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地平線の夢:昭和10年代の幻想絵画

昭和10年代の日本で盛んに描かれた幻想絵画は、これまでシュルレアリスムの模倣と見なされてきた。しかし本展ではこれらの作品に共通して描かれた“地平線”に着目して作品分析を行い、閉塞した時代の中で理想を求める画家たちの“彼方への憧憬”を読み取ることで、これらの作品を広義の浪漫主義と捉え直し、再評価を試みた。展示は主題別に「物語る絵画」「古代への憧憬」「大陸の蜃気楼」「画学生たちの心象風景」の4章で構成した。 開催概要 東京国立近代美術館本館企画展示室 2003年6月3日‒7月21日(43日間) 10,621人(1日平均247人) 27.5×22.0cm (151) p. 地平線の夢 序論 / 大谷省吾 [美術]「地平線の夢─昭和10年代の幻想絵画」展 「浪漫」で読み直す絵画史 / 北澤憲昭 朝日新聞(夕) 2003年6月26日 「地平線の夢 昭和10年代の幻想絵画」 若い芸術家たちの心象風景 / 生田誠 産経新聞 2003年6月28日 [美術]地平線の夢─昭和十年代の幻想絵画 渾然となった希望と抑鬱感を表現 / 中村隆夫 東京新聞 2003年7月5日 [芥川記者の展覧会へ行こう]地平線のかなたに理想 / 芥川喜好読売新聞(夕) 2003年7月5日 [美術]「地平線の夢」展 今ここでないどこか 昭和十年代の幻想 / 前田恭二 読売新聞(夕) 2003年7月15日 [Stardust]「地平線の夢─昭和10年代の幻想絵画」展 極東のさびしいダリたち / 藝術新潮 54-9 2003年9月 79点 朝井閑右衛門 浅原清隆 飯田操朗 伊藤久三郎 大沢昌助 大塚耕二 北脇昇 小牧源太郎 斎藤長三 清水登之 杉全直 鈴木保徳 高田力蔵 田中佐一郎 難波田龍起 浜田浜雄 早瀬龍江 福沢一郎 藤尾龍四郎 森堯之 森芳雄 矢崎博信 矢橋六郎 山口薫 吉井忠 米倉寿仁 / 26人 大谷省吾 大谷省吾

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青木繁と近代日本のロマンティシズム

本展覧会は、明治期の洋画家、青木繁を軸に据えながら、青木が取り上げた神話、海、女性、古代世界、子供、望郷といったさまざまなテーマが地下水脈として受け継がれ、やがて後の世代の画家たちの作品に表れるさまを紹介した。青木の出身地であり、代表作を数多く所蔵する石橋財団石橋美術館との長期にわたる研究交流を経て実現した企画である。 開催概要 東京国立近代美術館本館企画展示室 2003年3月25日‒5月11日(43日間) 56,713人(1日平均1,319人) 24.5×19.8cm (231) p. 近代日本美術における「感情」について / 市川政憲 青木繁の芸術:その評価の軌跡 / 植野健造 [美の現在]近代日本の美術2展 / 高階秀爾 朝日新聞(夕) 2003年4月8日 [企画展レビュー]青木繁と近代日本のロマンティシズム 感情の構造 / 北澤憲昭 美術手帖 835 2003年6月 145点 青木繁 今村紫紅 荻原守衛 川合玉堂 岸田劉生 下村観山 関根正二 土田麦僊 寺崎広業 中村彝 野長瀬晩花 速水御舟 菱田春草 南薫造 村上華岳 村山槐多 横山大観 萬鉄五郎 和田英作 和田三造 / 20人 市川政憲 青木繁の生涯と芸術 / 植野健造 描かれた女性たち ─ 青木繁と福田たねを中心に / 蔵屋美香 石橋財団石橋美術館 日本経済新聞社

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