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京都の日本画1910-1930:大正のこころ・革新と創造

明治の京都画壇では、竹内栖鳳らが伝統的な円山四条派の表現に西洋美術の写実性を融合させ、新たな時代にふさわしい日本画のあり方を模索した。だが、明治40年代には土田麦僊ら次世代の作家たちが、ポスト印象派などさらに進んだ西洋の美術や思潮のほか、東洋美術、日本の古美術からも刺激を受けて、造形の新しさだけでなく、自我や対象の生の表現をも追求しようとした。本展は大正を中心に明治期、昭和初期の作品も含めて、こうした京都の日本画の様相を明らかにした。 開催概要 東京国立近代美術館 1986年12月17日‒1987年1月25日(27日間) 8,868人(1日平均328人) 24.0×17.4cm (238) p. 京都の日本画 1910 ‒1930 / 内山武夫 日本画 相次ぐ検証 / (三) 読売新聞(夕) 1987年1月12日 [新美術時評]日本画の逸脱と復古 / 末永照和 新美術新聞 457 1987年2月1日 142点 59人 京都国立近代美術館

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近代の見なおし:ポストモダンの建築1960-1986

ポストモダニズムとは、近代主義が捨て去ってしまった歴史的、文化的、環境的要素を、人間にとって不可欠な要素として再評価する思想のこと。本展は、1960年代以降、とりわけ建築において重要となったこの動向を捉えようとした展覧会。ドイツ建築美術館での同名の開館展(1984年)を母体に、フランスの建築家3名や、磯崎新や伊東豊雄など日本の建築家9名を加えて構成された。出品されたのは、図面、スケッチ、模型など約300点。日本の建築家の選定にあたっては、この年に創立100周年を迎えた日本建築学会と美術館とが協議した。 開催概要 東京国立近代美術館 1986年9月6日‒10月19日(38日間) 36,093人(1日平均950人) 29.9×22.5cm (142) p. 近代の見なおし / ハインリッヒ・クロッツ 機能が見えなくなった時代の建築:ポスト・モダニズムと日本 / 鈴木博之 人間らしさいま再び 近代の見なおし「ポストモダンの建築」展 /松葉一清 朝日新聞(夕) 1986年9月3日 「ポストモダンの建築」展を見て / 毛綱毅曠 読売新聞(夕) 1986年9月17日 建築は、いまポストモダン 上下 / 松葉一清 朝日新聞(夕) 1986年10月2, 3日 「近代の見なおし」展を見て 小さな「私」へのこだわり / 中村英樹 毎日新聞(夕) 1986年10月4日 [今月の展覧会]近代の見なおし ポストモダンの建築1960 ‒1986 「ポストモダンの建築展」を迎えて / 馬場璋造 三彩 468 1986年9月 [Art News]ポスト・モダン建築の“引用”と“個性” / 藝術新潮 37-10 1986年10月 『近代の見なおし』─ポストモダンの建築1960 ‒1986 / 松葉一清 建築文化 41-480 1986年10月 [特集 ポスト・モダンの建築ってなんだった]火の衰弱 / 飯島洋一 美術手帖 570 1986年11月 [特集 ポスト・モダンの建築ってなんだった]成熟途上のポスト・モダン / 宇佐美圭司 美術手帖 570 1986年11月 [特集 ポスト・モダンの建築ってなんだった]建築という表現 / 太田省吾 美術手帖 570 1986年11月 [特集 ポスト・モダンの建築ってなんだった]ある建築の存在証明 / 高木修 美術手帖 570 1986年11月 [Arts] What Will Be Real / Janet Koplos, Asahi Evening News, September 19, 1986 約300点 40人 ドイツ建築美術館 日本建築学会 東京ドイツ文化センター 朝日新聞社

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近代日本の美術:所蔵作品による全館陳列

通常の常設展示は2階から4階までの3フロアで200点弱の作品しか展示できないが、当館のコレクションの姿をもう少し充実したかたちで示すために、全館を用いて展示を行った。1982年の開館30周年の際にも、1945年を区切りにそれ以前と以後の二期に分けて全館陳列を行ったが、本展はそれを一本化したようなもので、通常より約130点ほど多く展示され、近代日本美術の展開を通常より密度をもって示すことができた。 開催概要 東京国立近代美術館 全館 1986年6月28日‒8月24日(50日間) 18,896人(1日平均378人) 23.9×21.0cm (41) p. [美術]国立近代美術館所蔵展 近・現代日本美術を通観する展示 / 田中幸人 毎日新聞(夕) 1986年7月25日 [新美術時評]ふたつのコレクション展を観て / 末永照和 新美術新聞 441 1986年8月1日 [色いろ調]美術家の節操と良心 / 安井収蔵 新美術新聞 442 1986年8月11日 [Stardust]近美コレクションの見所 / 藝術新潮 37-9 1986年9月 329点 253人

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松本竣介展

1948(昭和23)年、36歳にして夭逝した松本竣介のゆたかな知性と人間性をもって描かれた油彩、水彩・素描などを、可能な限り集めてその画業の全貌を示す本格的な回顧展。日中戦争から太平洋戦争への途次において遭遇した文化統制に対し、1941(昭和16)年『みづゑ』誌に掲載の「生きてゐる画家」に代表される竣介の文業ならびに知的活動を示す個人編集誌『雑記帳』を中心とする関係資料の展示も含まれている。 開催概要 東京国立近代美術館 1986年4月5日‒6月15日(62日間) 51,418人(1日平均829人) 24.9×21.2cm (246) p. 松本竣介 ─ 透明な壁 / 本江邦夫 松本竣介一面 ─ 「生きてゐる画家」をめぐって / 浅野徹 松本竣介展 画情に美しい孤独の影 / 滝悌三 日本経済新聞 1986年4月10日 生涯変わらぬ良心の美徳 / 米倉守 朝日新聞(夕) 1986年4月26日 [美術]松本竣介展 時代の壁を常に意識して / 田中幸人 毎日新聞(夕) 1986年6月6日 「生きてゐる画家」とその後 45年後の松本竣介展をめぐって / 山口泰二 赤旗 1986年6月14日 [Stardust]松本竣介にもあった“青の時代” / 藝術新潮 37-5 1986年5月 [展覧会]松本竣介 俯瞰と地這う眼 / 村上善男 美術手帖 561 1986年5月 [美術時評]小二郎の好調、竣介の清冽、謙蔵の田園詩、ムーアの抱摂力 / 瀧悌三 アトリエ 713 1986年7月 266点 東京新聞

アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990年代

アジア各地のアヴァンギャルド・アートが東京に集結! 本展はかつてないスケールで、アジア各地の現代アートの黎明期である1960 年代から1990 年代に焦点をあてる展覧会です。 10を超える国と地域から、激動の時代に生まれた挑戦的かつ実験的な約140点の作品を一堂に集め、その共通点と違いを発見していきます。 日本、韓国、シンガポールの国立美術館3館と国際交流基金アジアセンターによる5年に及ぶ共同プロジェクトの集大成として日本で開幕、その後韓国とシンガポールに巡回します。 本展のポイント 東アジア・東南アジア・南アジアという広範囲を対象に、1960 年代から1990 年代に発生した近代美術から現代美術への転換期に焦点をあてる初の展覧会です。 本展は、東京国立近代美術館、韓国国立現代美術館、ナショナル・ギャラリー・シンガポールと国際交流基金アジアセンターによる、アジアの戦後美術を再考する5年に及ぶ国際共同プロジェクトの集大成です。日本で開幕し、その後2019年にかけて、韓国とシンガポールに巡回します。 日本、韓国、台湾、中国、香港、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、インドなど、10を超える国と地域の90組以上の作家による約140点の作品が東京に集結。絵画、彫刻、版画、写真、映像、パフォーマンス、インスタレーションなど、多様なアヴァンギャルド・アートを一挙にご紹介します。 この時期のアジアは、植民地支配からの独立と急速な近代化、東西冷戦によるイデオロギーの対立やベトナム戦争の勃発、民族間の対立や民主化運動の高揚など、社会を揺るがす大きな出来事が続きました。今回ご紹介するのは、その時代を生きたアーティストたちが、自らの生きるローカルな現実にとって「美術」とは何かを問いかけ、既存のジャンルにとどまらない表現方法を開拓した末に生まれた、挑戦的かつ実験的な作品の数々です。 本展では、時代や場所の異なるアートを、国の枠組みを越えて比較することで、思いがけない響き合いを発見することを目的としています。近年、アジアからの観光客が急増し、日本とアジアの文化交流が新たな段階に移行しつつある中、本展で得られる体験は、アートと世界の見方を変え、アジアとの新たな関係を築くヒントに繋がるでしょう。 展覧会の構成 時系列や国・地域の枠にとらわれず、テーマごとに分類した3章から構成されています。第1章では「美術」の表現方法が多様なメディアに拡張していく局面を、第2章では新しい芸術動向が展開した「都市」という舞台を、第3章では社会の変革につながる「集団」を形成するアートの力を考察します。アジアの多様な歴史とアートの変化をつなぐ、いくつもの視点が盛り込まれています。 イントロダクション 展覧会の全体像を理解しやすいよう、今回取り上げるアジアの地域とその複雑な社会背景を、時代を象徴する作品に地図や年譜を加えて紹介します。 1. 「美術」を問い直す…新たな表現方法の開拓 1968 年以降世界中に波及した学生運動を契機に、アジア各地では近代化に対する問題意識が芽生え、「美術」という西洋由来の概念にも疑問が投げかけられました。若い作家たちは、従来の絵画や彫刻という形式にとらわれず、自らの身体や日常的な素材を活用し、それぞれの地域性に即した新たな表現方法を開拓していきます。 絵画を燃やすダダ的な行為や、ギャラリーの中に酒場を仮設する体験型のイベントなど、「美術」という制度を批評する仕事とともに、石、クッション、ガラス、わら、ドライアイスなど物質との新たな対話をうながす作品を紹介します。 2. 芸術家と「都市」…新しいアートが展開した場 1960 年代以降、アジアの主要都市では、急速に進行した近代化によって人々の生活が激変しました。同時に消費社会による共同体の崩壊や貧困問題、民族紛争など都市の日常に潜んでいる矛盾が強く意識されるようになりました。 光と影の両面をもつ都市のイメージを新鮮な感覚で表現した映像作品や、広告イメージを活用して消費社会を皮肉るような絵画が登場します。さらに美術館やギャラリーを飛び出して路上という公共空間でパフォーマンスが行われました。このように「都市」は実験的な表現をはぐくむ場となったのです。 3. 新しい「連帯」を求めて…アーティスト・グループの誕生 自由を求める若い表現者たちは、抑圧的な体制や社会的なタブーにも臆することなく、新しい表現を可能にするスペースをこじ開けようとしました。 民衆との「連帯」を主張するマニフェストを掲げるグループや、ジャンル横断的な活動を展開したグループなど、多くの芸術家集団が誕生したのもこの時期の特徴です。とりわけ民主化運動の過程では、壁画やバナー、看板、ヴィデオなどを使ってリアルな現実を多くの人々と共有する試みが登場しました。アジアの現実にめざめた作家たちは、アートがもつコミュニケーションの力に活路を見いだしたのです。 出品作家・グループ( 一部) 日本:ゼロ次元、中村宏  韓国:キム・グリム、ホン・ソンダム 台湾:張照堂、陳界仁  中国:王晋、宋冬  香港:エレン・パウ、フロッグ・キング インドネシア:F X ハルソノ、ジム・スパンカット シンガポール:タン・ダウ、ラジェンドラ・グール タイ:モンティエン・ブンマー、アーティスト・フロント、ワサン・シッティケート フィリピン:ホセ・テンス・ルイス、パブロ・バエン・サントス マレーシア:レッザ・ピヤダサ、ウォン・ホイ・チョン インド:ナリニ・マラニ、グラムモハメド・シェイク イベント ※詳細等は都合により変更される場合がございますので、最新情報は随時このページをご確認ください。 専門家をお招きしてのレクチャー(全3回) 展覧会のテーマとなっている1960~90年代のアジア各国・地域に焦点を当て、当時の文化・芸術をめぐる社会状況を専門家の方々にお話しいただきます。第1回と第2回は、レクチャーに先立ち映画上映もいたします。 ■開催日:第1回 12月8日(土)13:00-16:30第2回 12月22日(土)13:00-16:30第3回 12月23日(日)14:30-16:00 ■会場:地下1階講堂(開場は開演30分前)申込不要(先着140名)、参加無料、要観覧券(使用済み半券可) ■内容:12月8日(土)…「越境する中華圏の文化と社会 ―中国、香港、台湾」ゲスト 倉田 徹(立教大学教授)、林 ひふみ(明治大学教授)上映映画『あの頃、この時』(監督 楊力州、台湾、2014年、113分) 12月22日(土)…「光州事件と80年代民衆美術―韓国」ゲスト 真鍋 祐子(東京大学東洋文化研究所教授)上映映画『光州5・18』(監督 キム・ジフン、韓国、2007年、121分) 12月23日(日)…「東南アジアの民衆演劇運動とマレーシア現代演劇:ファイブ・アーツ・センターの活動から」ゲスト 滝口 健(ドラマトゥルグ、翻訳家) ■お問合せ先:国際交流基金アジアセンター(TEL 03-5369-6140) ※詳しくはこちらから タイ、地獄の想像力 ―地獄寺からアピチャッポンまで トーク&上映会 今秋10月15日に刊行された書籍『タイの地獄寺』著者の椋橋彩香氏と、森美術館アソシエイト・キュレーターの徳山拓一氏を迎えて、1960~70年代に市井の人々により作られた奇妙な造形物「タイの地獄寺」の魅力や、当時の現代アートシーンとの共通点、社会情勢との関係などを探ります。地獄寺(諸説あり)で撮られたアピチャッポン・ウィーラセタクンの映像作品《Fireworks(Archives)》も特別上映いたします。 ■開催日:2018年12月2日(日)13:30~15:00 ■会場:地下1階講堂(開場は開演30分前)申込不要(先着140名)、参加無料、要観覧券(使用済み半券可) ■ゲスト:椋橋彩香(研究者・早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程)、徳山拓一(森美術館アソシエイト・キュレーター) ギャラリートーク 本展企画者の鈴木勝雄と桝田倫広(共に当館主任研究員)による会場内でのトークイベント。(各回とも約1時間) ■開催日:第1回 11月3日(土)13:30~14:30 担当・鈴木(主に1章を中心に)第2回 11月11日(日)13:30~14:30 担当・桝田(主に1章を中心に)第3回 11月23日(金)19:00~19:45 担当・鈴木(主に2章を中心に)第4回 12月7日(金)19:00~19:45 担当・鈴木(主に3章を中心に)第5回 12月9日(日)13:30~14:30 担当・桝田(主に2章を中心に)第6回 12月14日(金)19:00~19:45 担当・桝田(主に3章を中心に)  ■会場:1F企画展ギャラリー申込不要、聴講無料、要観覧券 アートライブラリでの資料展示 「アジアにめざめたら」展の関連企画として、アートライブラリにて資料展示を開催。展示資料は全て閲覧可能です。 ■開催日:2018年11月16日(金)~12月22日(土)  ■会場:アートライブラリ入場無料 ※詳しくはこちらから ゼロ次元「いなばの白うさぎ」(オリジナル版)上映会&トーク 1960年代の高度経済成長期の日本に登場し、街頭で裸体のパフォーマンスを展開して時代の寵児となった前衛芸術集団・ゼロ次元。今回、彼らの活動の総決算ともいえる1970年制作の映画『いなばの白うさぎ』のオリジナル版を上映します。「アジアにめざめたら」展で上映されているダイジェスト版とは異なり、2時間を越える長大なオリジナル版を鑑賞できる貴重な機会です。上映後には、美術・メディア研究者、映像作家の細谷修平氏に、ゼロ次元の活動を歴史的に位置づけるいくつかの視点をお話いただきます。 ■開催日:2018年11月25日(日)13:00~16:30 ■会場:地下1階講堂(開場は開演30分前)申込不要(先着140名)、参加無料、要観覧券(使用済み半券可)※作品には一部過激な表現が含まれますのでご注意ください。 ■上映会スケジュール:13:00 「いなばの白うさぎ」上映(2時間12分)15:30 ゲスト細谷修平氏によるトーク16:30 終了予定 ■ゲスト:細谷修平(美術・メディア研究者、映像作家)アーティストの活動に関わる聞き取りや調査、記録を通して、アート・ドキュメンテーションを行なっている。主には1960年代の芸術と政治、メディアを研究テーマとして、映像やテキストによる記録を行い、シンポジウムや書籍のプログラムを通した活動を展開。東日本大震災後は仙台に在住し、記録と芸術についての考察と実践を継続している。 国際シンポジウム 「アジアのアヴァンギャルドをネットワーク化する: 『アジアにめざめたら』展をてがかりに」 この国際シンポジウムは、アジアという「地域」の枠組みで思想や文化の流通や連関を探る本展を、「グローバル」な視座に開くことを目的に企画されました。「アジアにめざめたら」展を担当したキュレーターに、東南アジアを拠点に活動する研究者を加え、「ローカル」、「リージョナル」、「グローバル」という異なるレベルの視座を行き来しながら、戦後美術の歴史の新しい捉え方について展覧会に即して具体的に議論します。展覧会が取り上げた三つのトピック──①制度批評とオルタナティヴの希求、②身体/物質/都市、③アートと社会参画──をもとに、本展が試みた比較論的なアプローチについて意見を交わしたのち、シンポジウムの締めくくりとして、トランス・ナショナルな美術史、あるいはグローバル美術史の可能性と課題について論点を整理します。なお、国際交流基金が石橋財団の特別助成を受け、実施する「現代美術キュレーター等交流事業(米国)」へ参加するために来日するアメリカのキュレーターも参加予定です。 ■開催日:2018年10月13日(土)10:30~17:00 ■会場:地下1階講堂(開場は開演30分前)申込不要(先着130名)、聴講無料、要観覧券(使用済み半券可)※同時通訳つき ■登壇者:展覧会担当者鈴木勝雄(東京国立近代美術館)桝田倫広(東京国立近代美術館)ペ・ミョンジ(韓国国立現代美術館)セン・ユージン(ナショナル・ギャラリー・シンガポール) アメリカからの参加者サラ・クライェヴスキー(ポートランド美術館)ナンシー・リム(サンフランシスコ近代美術館)ロリー・パデケン(サンノゼ美術館)          アン・フイキョン(グッゲンハイム美術館) アジアからの参加者サイモン・スーン(マラヤ大学)  ■プログラム:10:30~10:55 開会のあいさつ、シンポジウムの趣旨説明11:00~12:00 セッション1「制度批評とオルタナティヴの希求」12:00~13:00 休憩13:10~14:20 セッション2「身体/物質/都市」14:30~15:40 セッション3「アートと社会参画」15:40~16:00 休憩16:00~17:00 まとめ「グローバル美術史の可能性と課題」 カタログ 開催概要 東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー 2018年10月10日(水)~ 2018年12月24日(月・休) 10:00-17:00(金・土曜は10:00-20:00)*入館は閉館30分前まで 月曜(12/24は開館) 一般1,200(900)円大学生800(500)円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 キャンパスメンバーズ加入校の学生は、学生証の提示で割引料金500円でご鑑賞いただけます。 本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4-2F)、「遠くへ行きたい コレクションによる小企画」(2F ギャラリー4)、「日本・スウェーデン外交関係樹立150周年 インゲヤード・ローマン展」 (工芸館)もご覧いただけます。 本展使用済み入場券をお持ちいただくと、2 回目以降は特別料金 (一般 500 円、大学生 250 円)でご覧いただけます。 11月3日 東京国立近代美術館、国際交流基金アジアセンター、韓国国立現代美術館、ナショナル・ギャラリー・シンガポール 韓国国立現代美術館 2019年1月31日(木)~5月6日(月) ナショナル・ギャラリー・シンガポール 2019年6月13日(木)~9月15日(日)

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19世紀ドイツ絵画名作展:プロイセン文化財団ベルリン国立美術館所蔵

1978年に当館は、ドイツ・ロマン派の絵画を集めた「フリードリッヒとその周辺」展を開催している。本展では、そのロマン派からいわゆるドイツ印象派に至るまでの、19世紀ドイツ絵画の流れを概観した。なかには日本で一度も紹介されたことのない作家も含まれ、19世紀ドイツ絵画の本質を知るうえで貴重な機会となった。「ドイツ・ロマン主義」「ビーダーマイヤーの時代」「ドイツ生まれのローマ人」「リアリズム」の4つのパートで構成。 開催概要 東京国立近代美術館 1986年2月1日‒3月23日(44日間) 53,319人(1日平均1,212人) 25.5×21.5cm (186) p. 19世紀のドイツ絵画:芸術家と社会 / シュテファン・ヴェツォルト 十九世紀ドイツ絵画名作展 ロマン派から写実派まで / 滝悌三 日本経済新聞 1986年2月15日 [音楽展望]二つの美術展 「内容」と「形」が噛み合わず 考える事を強制する力もつ / 吉田秀和 朝日新聞(夕) 1986年3月18日 [Arts] German and English / Timothy Harris, Asahi Evening News, February 7, 1986 64点 オスヴァルト・アッヒェンバッハ フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー エラスムス・リッター・フォン・エンゲルト フリードリヒ・オーヴァーベック フェルディナント・フォン・オリヴィエ フランツ・クリューガー ミヒャエル・カール・グレゴロヴィウス ゲオルク・フリードリヒ・ケルスティング エドゥアルト・ゲルトナー ヨーゼフ・アントン・コッホ ロヴィス・コリント ゴットリープ・シック モーリッツ・フォン・シュヴィント カール・シュピッツヴェーク カール(シャルル)・シューフ カール・フリードリヒ・シンケル ハンス・トマ ヴィルヘルム・トリューブナー アンゼルム・フォイエルバッハ カスパール・ダヴィット・フリードリヒ カール・ブレッヒェン アーノルト・ベックリン ハンス・フォン・マレース アドルフ・フォン・メンツェル ルイ・フェルディナント・フォン・ライスキ ヴィルヘルム・ライブル マックス・リーバーマン ルートヴィヒ・リヒター フィリップ・オットー・ルンゲ カール・ロットマン / 30人 東京ドイツ文化センター 朝日新聞社

眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで

はじめに 国立美術館コレクションでみる「眠り」のかたち 「眠り」は、人々にとって生きていく上で欠かせないだけでなく、芸術家たちの創造を駆り立ててもきました。本展では、国立美術館所蔵の絵画、版画、素描、写真、立体、映像など、幅広いジャンルの作品約120点によって、「眠り」がいかに表現されてきたか、それが私たちに投げかけるものは何かを探ります。 「眠り」をテーマに生み出されたアートは、起きている時とは異なる視点で、私たちの日常の迷いや悩みに対するヒントを与えてくれるでしょう。 本展のポイント 「陰影礼讃」(2010 年)、「No Museum, No Life? ーこれからの美術館事典」(2015 年)に続く、国立美術館合同展の第3弾。ルーベンス、ゴヤ、ルドン、藤田嗣治、内藤礼、塩田千春など、国立美術館の豊富な所蔵作品の中から厳選した古今東西のアーティスト33人の作品約120 点が一堂に会します。 国立美術館とは  東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館、国立映画アーカイブの6館から成る日本のナショナルミュージアム。国立美術館が所蔵するコレクションは、一人でも多くの方に見ていただきたい国の芸術財産であり、紀元前から現代、絵画、写真、映像、デザインなど多岐にわたり、美術作品の所蔵数は約4万4千点にのぼります。 眠り展メインビジュアルデザイン:平野篤史(AFFORDANCE) 見どころ 本展は、18-19 世紀に活躍した巨匠・ゴヤを案内役に、美術における眠りが持つ可能性を、序章、終章を含む7章構成でたどります。ルーベンス、ルドンから、河原温、内藤礼、塩田千春まで、美術史上の名作から現代アートに至るまでを意外な取り合わせでご紹介します。 展覧会の構成 序章 目を閉じて 眠りは、目を閉じることから始まります。眠ること、目を閉じることは、いかにも無防備で頼りない行為に思えるかもしれません。一方で目を閉じることは、自己の内面と静かに向き合うことを導きます。出品作家:ペーテル・パウル・ルーベンス、ギュスターヴ・クールベ、オディロン・ルドン、河口龍夫ほか 第1章 夢かうつつか 人は、夢と現実を行き来しながら生きています。そして時には、夢と現実のはざまの「夢かうつつか」はっきりしない状態になることがあります。 眠りは、夢と現実、あるいは非現実と現実をつなぐものであり、それらの連続性の中に存在するのです。出品作家:マックス・エルンスト、瑛九、楢橋朝子、饒加恩(ジャオ・チアエン)ほか 第2章 生のかなしみ 永眠という言葉があるように、眠りは死に喩えられます。眠りは生きる上で必要なものでありながら、その裏側には死が存在するのです。本章の表題にある「かなしみ」には、「悲しみ」だけでなく「愛(かな)しみ」という、死と隣り合わせにありながらも懸命に生きようと生をいとしむ前向きな意味合いが含まれます。そんな生のかなしみを思う表現をご紹介します。出品作家:小林孝亘、内藤礼、塩田千春、荒川修作ほか 第3章 私はただ眠っているわけではない 単に眠っているだけに見える人物像でも、描かれた当時の時代背景などの文脈を加えたり、現代の状況に重ね合わせることで、異なる意味が引き出されることがあります。出品作家:阿部合成、香月泰男、北川民次、森村泰昌ほか 第4章 目覚めを待つ 眠りの後には目覚めが訪れます。現在眠っているものでも、将来的な目覚めを期待させるのです。芸術家たちの作品の中に見て取ることができる、目覚めにまつわる表現をご紹介します。出品作家:河口龍夫、ダヤニータ・シン、大辻清司 第5章 河原温 存在の証しとしての眠り 戦後美術を代表する芸術家の一人である河原温(1932-2014年)の作品を通じて、眠りと目覚め、生と死との関係性について探ります。出品作家:河原温 終章 もう一度、目を閉じて アートにおける「眠り」、目を閉じる表現は、実に大きな意味の広がりを持っています。単に眠っている(目を閉じている)ように見える人物像であっても、そこには違う意味合いが感じられるようになるでしょう。目を閉じることは、他者の視線に身を任せることを意味する反面、自らの来し方・行く末を思い、静かに瞑想する機会を与えてくれます。目を閉じる人が描かれた作品を前にした私たちにも、これまでの日常を振り返り、これからをいかに過ごすかを考えるためのヒントがもたらされるはずです。出品作家:ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ、金明淑(キム・ミョンスク) 展示デザインについて 本展では、展示室の設計デザインをトラフ建築設計事務所が、グラフィックデザインを平野篤史氏(AFFORDANCE)が手がけました。「眠り」というテーマから、展示空間にはカーテンを思わせる布、布のようなグラフィックなどが現れます。また、「夢かうつつか」はっきりしない状態をイメージさせる不安定な感じの文字デザインなど、起きていながらにして「眠り」の世界へいざなう様々な仕掛けが見どころです。また、もう一つ本展の重要なテーマに「持続可能性」(sustainability)があります。「眠り」は生命を維持するために欠かせないものであり、繰り返されるもの。それとリンクする形で、少しでも環境の保全を目指すべく前会期の企画展「ピーター・ドイグ展」の壁面の多くを再利用しています。 アートマップ『ART WALK MAP with「眠り展」』のご紹介 WEB版『美術手帖』ご協力のもと、「眠り展」鑑賞とともに訪れたい美術館周辺スポットを掲載したアートマップを作成していただきました。お出かけできる方は是非参考に、なかなかお越しいただけない方でも「眠り展」の魅力ともに、お出かけ気分を味わえます。※2021年2月現在の情報です。 カタログ 開催概要 東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー 2020年11月25日(水)~ 2021年2月23日(火・祝) 10:00-17:00 *入館は閉館30分前まで※当面の間、金曜・土曜の夜間開館は行いません。 月曜[2021年1月11日(月)は開館]、12月28日(月)~ 2021年1月1日(金・祝)、2021年1月12日(火) 会場では当日券を販売しています。会場の混雑状況によって、当日券ご購入の列にお並びいただいたり、入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約・ご購入をお薦めいたします。新型コロナウイルス感染症予防対策のため、 ご来館日時を予約する日時指定制を導入いたしました。⇒こちらから来館日時をご予約いただけます。 上記よりチケットも同時にご購入いただけます。 観覧無料対象の方(高校生以下の方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名、キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員の方、招待券をお持ちの方等)についても、上記より来館日時をご予約いただけます。 お電話でのご予約はお受けしておりません。 一般 1,200(1,000)円大学生 600 (500) 円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証・職員証の提示により無料でご鑑賞いただけます。 本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)、「コレクションによる小企画 男性彫刻」(2F ギャラリー4)もご覧いただけます。 独立行政法人国立美術館

没後50年 鏑木清方展

はじめに なんでもない一瞬が、なによりも美しい。 鏑木清方(1878-1972)の代表作として知られ、長きにわたり所在不明だった《築地明石町》(1927年)と、合わせて三部作となる《新富町》《浜町河岸》(どちらも1930年)は、2018年に再発見され、翌年に当館のコレクションに加わりました。この三部作をはじめとする109件の日本画作品で構成する清方の大規模な回顧展です。 浮世絵系の挿絵画家からスタートした清方は、その出自を常に意識しながら、晩年に至るまで、庶民の暮らしや文学、芸能のなかに作品の主題を求め続けました。本展覧会では、そうした清方の関心の「変わらなさ」に注目し、いくつかのテーマに分けて作品を並列的に紹介してゆきます。関東大震災と太平洋戦争を経て、人々の生活も心情も変わっていくなか、あえて不変を貫いた清方の信念と作品は、震災を経験しコロナ禍にあえぐいまの私たちに強く響くことでしょう。 作品保護のため、会期中一部展展示替えがあります。詳細は作品リストをご確認ください。 カタログ 「没後50年 鏑木清方展」公式図録 価格:2,800円(税込み)仕様:判型A4変形判(290×225mm)、並製本、コデックス装総頁数:312ページ言語:日本語、英語(一部) 目次 「鏑木清方 生活を描いた画家」鶴見香織 図版第一章 木挽町紫陽花舎・東京下町にて(明治)第二章 本郷龍岡町・金沢遊心庵にて(大正)第三章 牛込矢来町夜蕾亭にて(昭和戦前)第四章 鎌倉、終の棲家にて(昭和戦後) 「歿後五十年を迎えた清方との想い出」根本章雄「清方を巡る人々、出会いと制作」今西彩子「清方さんと京都」小倉実子 出品目録・解説 小倉実子・鶴見香織編鏑木清方 年譜 今西彩子編鏑木清方の絵をすみずみまで味わうためのブックガイド 長名大地編出品作品一覧 開催概要 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 2022年3月18日(金)~5月8日(日) 月曜[ただし3月21日、28日、5月2日は開館]、3月22日(火) 9:30-17:00(金・土曜は9:30-20:00)4/29(金・祝)~5/8(日)は9:30-20:00で開場いたします チケットの詳細・購入方法は展覧会公式サイトをご確認ください。(展覧会公式サイトの公開は終了しました) 一般  1,800円(1,600円)大学生 1,200円(1,000円)高校生  700円(500円) ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証・職員証の提示により団体料金でご鑑賞いただけます。 本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)、コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》」(2F ギャラリー4)もご覧いただけます。 東京国立近代美術館、毎日新聞社、NHK、NHKプロモーション 損害保険ジャパン、DNP大日本印刷 京都国立近代美術館 2022年5月27日(金)~7月10日(日)

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現代デザインの展望:ポストモダンの地平から

京都国立近代美術館の特別展を交換展として開催したもの。機能主義と標準形態を理想としてきたモダン・デザインに対して、その矛盾や限界を批評する「ポストモダン・デザイン」と呼ばれる1970年代以降の動向を紹介した展覧会。欧米および日本から約50名のデザイナー、建築家を選び、モダン・デザインへの反・提案、自己矛盾の修正、個人的・地域的特性や歴史的文脈の回復、高度技術社会での新しい生活の提案などを示そうとした。 開催概要 東京国立近代美術館 1985年12月7日‒1986年1月19日(31日間) 11,597人(1日平均374人) 29.8×21.0cm (166) p. 序論 / 河本信治 イタリアのラディカル・デザインとネオ・ラディカル・デザイン / アレッサンドロ・メンディーニ 現代の風景─ポストモダン・デザインの地平から / 河本信治 [展覧会]現代デザインの展望─ポストモダンの地平から 批評としてのポスト・モダン / 建畠晢 美術手帖 557 1986年2月 『現代デザインの展望』展より ポストモダンの螺旋 / 藤井雅実 アトリエ 709 1986年3月 [Arts] Theory as Dust-Catcher / Janet Koplos, Asahi Evening News, January 6, 1986 The Good Idea That Became A Bad Joke / Arturo Silva, The Daily Yomiuri, January 10, 1986 約180点 53人 デザインする私 / アレッサンドロ・メンディーニ ポストモダンについて / スーザン・ブラットレー 京都国立近代美術館

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現代染織の美:森口華弘 宗廣力三 志村ふくみ

昭和30年代に、伝統の染織技法を基調に独自の感性と芸術表現を発揮して台頭した森口華弘(1909‒2008)、宗廣力三(1914‒89)、志村ふくみ(1924‒ )を取り上げた。糸目糊と蒔糊を駆使した染色技法と写実に基づく大胆な装飾意匠表現とによる森口の友禅、伝統の紬織に絣模様を展開して独自の表現に高めた宗廣の紬織、そして伝承の紬織に自らの感性に沿った天然染料の糸染めと主題の織を重ねて豊かな表現とした志村の紬織など、各々の代表作品によって現代の伝統染織の美を検証した。本館にて開催された。 開催概要 東京国立近代美術館 本館 1985年5月22日‒6月30日(35日間) 21,254人(1日平均607人) 24.0×19.0cm (124) p. 「現代染織の美─森口華弘・宗廣力三・志村ふくみ」展:昭和30年代の伝統工芸 / 石村速雄 「現代染織の美」展 伝統から新風を創出 / 滝悌三 日本経済新聞 1985年5月27日 [美術]「現代染織の美」展─森口華弘・宗広力三・志村ふくみ─ / 田中幸人記者 毎日新聞(夕) 1985年6月21日 77点 志村ふくみ 宗廣力三 森口華弘 / 3人 日本経済新聞社

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