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ムンク展

エドヴァルド・ムンク(1863‒1944)は、ノルウェーの生んだ、表現主義の先駆者であり、生の不安、愛と死を中心的テーマとして、北方の神秘的な情熱と世紀末の苦悩から生まれた独自の画風を確立した。本展は、オスロ市立ムンク美術館などの協力により、「自画像」、「プロローグ」、「生と死のサイクル」、「肖像」、「風景」の5つの章で構成し、油絵、版画、素描など選び抜かれた傑作によってその全貌を紹介した。 開催概要 東京国立近代美術館 1981年10月9日‒11月23日(40日間) 210,439人(1日平均5,261人) 25.0×21.5cm (294) p. エドワルド・ムンクとノルウェー(1880 ‒1900年) / クヌート・ベルグ ムンクの人と芸術 / 穴沢一夫 ムンクの芸術における風景のモティーフ / アルネ・エッグム エドワルド・ムンクの版画 / ギャルド・ヴォル ムンク展 興味深い作風の変転 / 滝悌三 日本経済新聞 1981年11月10日 [展覧会から]ムンク展 ムンクの自像表現をめぐって / 下山肇 三彩 410 1981年11月 221点 ムンクとフォーヴィスム / アルネ・エッグム(オスロ市立ムンク美術館学芸部長) ムンクとコミュニケイション / 市川政憲 ムンクと日本 / 三木多聞 ムンクの生涯と作品 / 穴沢一夫 東京新聞

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東山魁夷展

自然の観察と観照に基づいた、精神性の深い風景画を描き、現代日本画の中でもっとも万人に愛された画家、東山魁夷(1908‒99)の画業を回顧。彼の展覧会はそれまで各地で開催されてきていたが、本展では《道》などの代表作はもとより、それまで展示されることが稀であった初期の《夏日》《焼嶽初冬》や、初公開でその後はその全貌を身近に見ることの困難な唐招提寺鑑真和上像厨子絵などもあわせ、その創造の軌跡をたどった。 開催概要 東京国立近代美術館 1981年8月14日‒9月27日(39日間) 332,798人(1日平均8,533人) 24.0×23.5cm (214) p. 「残照」と東山魁夷の芸術 / 岩崎吉一 [美術評]東山魁夷展 より丹念、繊細に / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1981年8月19日 [美術]東山魁夷展 重厚な風景、心を映す / (雅) 読売新聞(夕) 1981年8月20日 東山魁夷展 「暖」と「寒」の彩りの変遷 / 田中幸人 毎日新聞(夕) 1981年8月25日 [美術]東山魁夷展 日本人の感受性追求 / (米) 朝日新聞(夕) 1981年8月26日 [展覧会から]東山魁夷展 東山魁夷展に寄せて / 鈴木進 三彩 408 1981年9月 73点 東山魁夷の芸術 / 岩崎吉一 絵になる時 / 東山魁夷 東山魁夷さんと私 / 入江相政 日本経済新聞社

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20世紀カナダ絵画展

ヨーロッパやアメリカの初期モダニズムから影響を受け、自然に恵まれた環境に育まれた独自の感受性から、20世紀のカナダ絵画は多くの風景画を生み出した。この動向を系統的に紹介する日本で初めての展覧会となり、カナダ国立美術館によって組織された。20世紀初頭カナダ近代絵画の黎明期から1965年までの歴史的な展開をたどる第1部と、それ以降の現代絵画を展観する第2部に分け、カナダの地域的多様性を示した。北海道と大分に巡回。 開催概要 東京国立近代美術館 1981年7月9日‒8月2日(22日間) 11,241人(1日平均511人) 24.0×25.0cm (143) p. 20世紀のカナダ絵画について:第1部 1900 ‒1965 / デニス・リード第2部 1965 ‒ / ジェシカ・ブラッドレイ 20世紀カナダ絵画展 / 滝悌三 日本経済新聞 1981年7月14日 [美術評]カナダ絵画展 欧米の亜流の感 / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1981年7月15日 20世紀カナダ絵画展 健康で若く大胆な美術 / 米倉守 朝日新聞(夕) 1981年7月17日 20世紀カナダ絵画展 スケールの違う自然観 / 田中幸人 毎日新聞(夕) 1981年7月21日 88点 ペイタースン・イウェン シャーリー・ウィイタサロ ジョイス・ウィーランド エミリー・カー シャルル・ガニヨン グレッグ・カーノー ロイ・キヨオカ アレグザンダー・コルヴィル ジャック・シャドボルト マイケル・スノウ トム・トムソン ローレン・ハリス ジャック・ハンフリー ライオネル・ルモアンヌ・フィッツジェラルド ジャック・ブッシュ アルフレッド・ペラン ポール=エミール・ボーデュアス デイヴィッド・ボルダック アーサー・マッケイ ロン・マーティン デイヴィッド・ミルン J. W. モーリス ギド・モリナリ ジョン・ライマン ウィリアム・ロナルド / 25人 20世紀のカナダ絵画 / デニス・リード(オンタリオ州立美術館研究員) カナダ国立美術館 朝日新聞社

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八木一夫展

走泥社の中心作家として活躍し、陶芸界に新しい造形分野を確立、旺盛な創作活動を繰り広げた陶芸家八木一夫(1918‒79)の回顧展。初期から晩年までの陶芸作品169点のほか、作者の手による版画、ガラス作品など、総数198点によって構成された。陶器の実用性を捨てたオブジェ、伝統の陶技による茶碗、壺など、幅広い八木陶芸の軌跡が明らかとなった展観である。本館にて開催された。 開催概要 東京国立近代美術館 本館 1981年5月29日‒6月28日(27日間) 13,069人(1日平均484人) 24.0×25.0cm (172) p. 八木一夫の焼物観 / 木村重信 陶芸家 八木一夫 / 内山武夫 「八木一夫展」 鋭い感覚がさわやか / 滝悌三 日本経済新聞1981年6月1日 [手帳]京都・走泥社の八木一夫回顧展 純粋造形の追求と見事な黒陶 / 読売新聞(夕) 1981年6月9日 [美術]八木一夫展 都雅な美を追い求めて / (米) 朝日新聞(夕) 1981年6月17日 [美術評]八木一夫展 前衛の多彩な展開 / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1981年6月24日 [Exhibition]多才な“茶碗屋”の回顧─八木一夫展 / 内山武夫 美術手帖 478 1981年3月 [展覧会から]八木一夫と京焼 / 多田信一 三彩 403 1981年4月 [二つの話題]人気の八木一夫遺作展 / (池) 日本美術工芸 511 1981年4月 [展覧会]八木一夫展 ヤキモノ屋の闘器 / 平野重光 美術手帖 479 1981年4月 198点 京都国立近代美術館 日本経済新聞社

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マチス展

フォーヴィスムの旗手として出発しながら、その後独自の造形的問題を追求し続けたマティス(1869‒1954)は、ピカソと並び20世紀美術においてもっとも大きな影響力を持つ画家の一人である。本展はその初期からフォーヴ時代を経て、独自の芸術を開拓した時代、ニース時代、そして晩年へと至る各時代の代表作を含む油彩、彫刻、素描、版画、切り絵、タピスリー等により画家の全貌を明らかにした。京都国立近代美術館に巡回。 開催概要 東京国立近代美術館 1981年3月20日‒5月17日(51日間) 268,455人(1日平均5,264人) 24.0×21.5cm (278) p. 序文 / 穴沢一夫 見ごたえのマチス展 / 滝悌三 日本経済新聞 1981年3月27日 [美術評]マチス展 色彩と空間と / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1981年5月1日 マチス展 30年を映す鏡 / 田中幸人 毎日新聞(夕) 1981年5月12日 [展覧会の眼]「ピカソ展」と「マチス展」をみて 思想を形態としてとらえる / 坂崎乙郎 新美術新聞 260 1981年4月11日 [新美術時評]マチスと日本人 / 乾由明 新美術新聞 267 1981年6月21日 [アートランダム]サザビー・オークション/マチス展ほか / 美術手帖 482 1981年6月 170点 画家マチスについて / 大久保泰 マチスの芸術 / 中山公男 マチスとその時代 / 粟津則雄 京都国立近代美術館 国際芸術文化振興会 読売新聞社

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現代ガラスの美:ヨーロッパと日本

京都国立近代美術館特別展で、当館に巡回された。551点のガラス作品によって構成されたこの展観は、ヨーロッパと日本における現代ガラス造形の動向を、スタジオ・グラス寄りの観点から概観し、紹介を試みた。ボヘミアングラスの長い伝統を背景に、現代造形の先端をゆくチェコスロヴァキアをはじめとする現代ヨーロッパ14カ国の作家と、著名ガラス会社の一品制作、日本の作家28名の合計86名(組)の作品を展示した。本館にて開催された。 開催概要 東京国立近代美術館 本館1階、2階 1980年10月17日‒11月24日(34日間) 13,152人(1日平均387人) 25.0×25.0cm (160) p. 工芸から造形へ:手しごとの意味の再確認 / 福永重樹 [Art: People And Places] / Amaury Saint-Gilles, The Mainichi Daily News, November 22, 1980 551点 88人 京都国立近代美術館

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ポンピドゥ・センター:20世紀の美術

パリ国立近代美術館は1947年に創立され、1977年にジョルジュ・ポンピドゥ国立芸術文化センター開設に伴い、その一部として編入された。その所蔵品の中から絵画36点、彫刻11点、素描33点、写真7点を選び、特に絵画は第一次大戦前、両大戦間期、第二次大戦後に分けて構成し20世紀美術の流れを概観するとともに、総合文化センターとしてのポンピドゥ・センターの活動の全貌をスライド等で紹介した。京都国立近代美術館に巡回。 開催概要 東京国立近代美術館 1980年8月19日‒10月5日(42日間) 20,171人(1日平均480人) 24.0×21.5cm (204) p. [美術]概観できる「20世紀」 / (米) 朝日新聞(夕) 1980年8月20日 「ポンピドー・センター展」 散漫な作品の選び方 / (趾) 朝日新聞(夕) 1980年9月27日 [あーとしまつ] / みづゑ 907 1980年10月 [展覧会]「ポンピドゥ・センター / 20世紀の美術」展 もう一考ほしい展覧会 / 早見堯 美術手帖 472 1980年11月 [Art News 美術]ルネッサンス展とベラスケス展 / 藝術新潮 32-1 1981年1月 87点 79人 京都国立近代美術館 ジョルジュ・ポンピドゥ国立芸術文化センター / 国立近代美術館

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山口長男 堀内正和展

活躍の分野も違い、作風や芸術観も対照的であるが、ともに1930年代から非具象的な造形を志向し、日本の抽象美術のパイオニアとして、現代美術の展開に重要な役割を果たした山口長男(1902‒83)と堀内正和(1911‒2001)を取り上げ、二つの個性的な芸術の全貌を概観した。簡潔明快な形を構築する重厚な画面が豊かな空間を示す山口の絵画98点と、幾何学的な形をもとにユーモアのある空間構成を展開する堀内の彫刻69点で構成された。 開催概要 東京国立近代美術館 1980年4月23日‒6月8日(41日間) 20,180人(1日平均492人) 24×21.5cm (249) p. 山口長男と堀内正和:二つのユニークな造形 / 三木多聞 山口長男の足跡 / 浅野徹 堀内正和 〈差異〉の美学 / 本江邦夫 [美術]山口長男・堀内正和 二人展 結実する独創性 / (雅) 読売新聞(夕) 1980年4月24日 [美術]山口長男・堀内正和展 造形の根源から出たリアリティー / 日野耕之祐 サンケイ(夕) 1980年4月25日 華麗ではないが美しい世界 / 米倉守 朝日新聞(夕) 1980年4月28日 [美術評]山口長男・堀内正和展 / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1980年5月2日 山口長男・堀内正和展 / 滝悌三 日本経済新聞 1980年5月13日 山口長男・堀内正和展 二人の抽象美術の対比 / 毎日新聞(夕) 1980年5月31日 [連載 論論]堀内正和 / 戸村浩 藝術新潮 31-6 1980年6月 [連載 論論]堀内正和 / ヨシダ ヨシエ 藝術新潮 31-6 1980年6月 [The Week in Art] / Barbara Thoren, The Japan Times, April 27, 1980 167点 堀内正和 山口長男 / 2人 朝日新聞社

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没後50年記念 岸田劉生展

没後50年を機に開かれた。岸田劉生(1891‒1929)については、当館ですでに1966年に回顧展を開催し、その他にも幾多の展覧会、評論、文献等で、その画歴や人物に限りない興味と課題が提示されている。本展覧会は、蓄積された調査研究による緻密なデータ編纂をもとに企画され、改めてその真価を問うとともに、彼の特異な画業の軌跡とあわせ、近代日本美術の根本的な諸問題を究明しようと試みた。京都国立近代美術館に巡回。 開催概要 東京国立近代美術館 1979年4月6日‒5月27日(45日間) 192,710人(1日平均4,282人) 27.8×21.0cm (311) p. 岸田劉生前半期の芸術 / 浅野徹 岸田劉生後半期の芸術 / 小池賢博 [美術]岸田劉生展 早熟な天才の軌跡 / 日野耕之祐 サンケイ(夕) 1979年4月27日 [美術評]岸田劉生展 非凡な画才と思索力 / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1979年4月27日 岸田劉生展 足跡を見ごたえ十分に / 滝悌三 日本経済新聞1979年5月1日 岸田劉生展 充実した展観 / 加藤貞雄 毎日新聞(夕) 1979年5月12日 [The Week in Art] / Barbara Thoren, The Japan Times, April 15, 1979 246点 岸田劉生と大正美術 / 富山秀男 岸田劉生と小出楢重 / 嘉門安雄 岸田劉生の東洋主義 / 東珠樹 岸田先生の思い出 / 村上巌 京都国立近代美術館 朝日新聞社

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素朴な画家たち

アンリ・ルソーを典型とする、20世紀初頭以来「発見」された「素朴な画家たち」の中から、フランス、イタリア、オランダ、スイスなど世界7カ国の、ルソーの時代からほぼ第二次大戦までに制作された作品を集めた。これらを国別に展示することで、その豊かな作品の多様性のなかに、それぞれの民族的・風土的特性を示し、また明快で新鮮かつ自由な表現によって、人間の芸術的創造の原点を示し、その今日的意味を探ろうとした。 開催概要 東京国立近代美術館 1977年7月9日‒8月28日(44日間) 102,553人(1日平均2,331人) 24×21.5cm (170) p. 序文 / 穴沢一夫 イタリアの二大素朴画家:オルネオーレ・メテルリとルイジ・デ・アンジェリス / アウレリオ・デ・フェリーチェ 4人のオランダ素朴画家 / マティルデ・フィッサー アドルフ・ディートリッヒ / フェリック=アンドレアス・バウマン アメリカのナイーフ絵画 / 桑原住雄 [美術]「素朴な画家たち」展 愛着つきぬ対象が自由奔放に力強く / (雅) 読売新聞(夕) 1977年7月21日 [美術]素朴な画家たち展 稚拙で愛情こまやか / 日野耕之祐サンケイ(夕) 1977年7月22日 「素朴な画家たち展」 “絵を描く楽しさ”伝わる / 毎日新聞(夕) 1977年7月28日 [美術評]「素朴な画家たち」展 個性的な“奇妙な面白さ” / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1977年7月29日 「素朴な画家たち」展 気安く楽しめる / 滝悌三 日本経済新聞1977年7月30日 [焦点 岡目八目]“美術館”とは何か 「素朴な画家たち展」で考える / P&Q 新美術新聞 131 1977年8月1日 139点 ルイ・ヴィヴァン ミルコ・ヴィリウス フェルディナント・G. エルフマン ヴィンセント・キャナデ グランドマ・モージズ ジョン・ケイン イヴァン・ゲネラリッチ ジャネット・ソーベル ルイジ・デ アンジェリス アドルフ・ディートリッヒ フェルディナン・デスノス ニキフォール シプケ=コルネリス・ハウトマン モリス・ハーシュフィールド テオーラ・ハンブレット ニコ・ピロスマナシュヴィリ ヴィレム・ファン・ヘンク フラニョ・フィリポヴィッチ ドミニック=ポール・ペイロンネ アンドレ・ボーシャンカミーユ・ボンボワ フラニョ・ムラズ サロモン・メイヤー オルネオーレ・メテルリ アントニオ・リガブーエ セラフィーヌ・ルイ アンリ・ルソー ジュール・ルフラン ブルーノ・ロヴェスティ A. ローガン / 30人 「素朴な画家たち」の最初の発見者ヴィルヘルム・ウーデについて / ディナ・ヴィエルニ(コレクター) 朝日新聞社

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