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手塚治虫展

日本が世界に誇るマンガ家手塚治虫(1928‒89)を「イメージの思想家」として捉え、「1 冒険とロマン」「2 理想を求めて(アポロン的世界)」「3 現実のなかで(ディオニュソス的世界)」「4 生命の詩(輪廻転生の世界)」「5 歴史の中へ」の5つのカテゴリーにおいて、約1,500ページの原画を中心に構成展示した。美術館がマンガを展示する方法として原画という“オリジナル”にこだわり、選択した結果であり、これには賛否多様な反響があったが、国立美術館がマンガを取り上げたこととそのコンセプトは、大部なカタログとあいまっておおむね好意的であり、その後の手塚研究と美術館におけるマンガ展に大きな足跡を残した。 開催概要 東京国立近代美術館 1990年7月20日‒9月2日(39日間) 128,804人(1日平均3,303人) 34.3×25.4cm (351) p. 美術館活動の中の手塚治虫展 / 岩崎吉一 手塚治虫:ひとつの二重性 / 本江邦夫 「鉄腕アトム」:作品解釈のための試論 / 近藤幸夫 [しごとの周辺]ヒューマニズム / 桜井哲夫 朝日新聞(夕) 1990年7月30日 イメージ思想家・手塚治虫 /吉弘幸介 読売新聞(夕) 1990年7月31日 [美術]手塚治虫展 並でない画家としての構成力 / 田中幸人毎日新聞(夕) 1990年8月3日 [プリズム]手塚漫画の新イメージ/漫画虫 毎日新聞(夕) 1990年8月7日 [美術]手塚治虫展 美術館の歴史を変えた / 奥田裕 産経新聞 1990年8月9日 [色いろ調]漫画であることの意味 / 安井収蔵 新美術新聞 580 1990年9月1日 [新美術時評]秘かに速やかに差し替えられた人種差別問題 / 木下直之 新美術新聞 591 1991年1月1・11日 [Arts] Truth, Justice, and the Comics / Azby Brown, Asahi Evening News, July 27, 1990 A Japanese Chronicle, in Cartoons / Kay Itoi, International Herald Tribune, August 25, 1990 約1,500点 日本雑誌協会 朝日新聞社

是非とも見ておくべき、東京国立近代美術館主催、の、コレクション、を中心、とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ、をめぐって

東京駅からここまで歩いてみました。酷暑の皇居の濠端を、和気清麻呂の銅像を傍目に、そのすぐそばの美術館を目指しました。紀元2600年を記念した銅像の隣には「国体擁護」とある碑が並んでいます。戦後80年の今年ですが、節目に関心のない筆者でも、暑さと清麻呂像にあてられて、遠い戦争の只中に置かれているような錯覚を起こしました。このあたりで戦争の匂いを嗅ぐことはそう難しくありません。 会場風景|5章 日常生活の中の戦争|撮影:木奥惠三 美術館の冷めた空気に我にかえりながら観覧した今回の展示は、丁寧に、戦中期から戦後に至る日本における美術の動向を、今では人々が知識を共有しているとは言えない歴史的文脈を整理しながら、専門的に過ぎずに提示しており、素晴らしいと思います。戦時の美術の分類について表を用いながら平易に解説し、植民地主義的な施策を続けた日本と、アジアとの視線の交差、観光や風景に潜む時局的文脈、憑かれたように劇的な表現を行う作家たち、女性の活動、そして戦後へと継続する問題に触れるなど、若い世代や、インバウンドの旅行者にも、通常は美術展で扱われない資料や解説なども提示しながらわかりやすく紹介していました。これまで様々な論議にさらされてきた作戦記録画を多く展示しながらも、それらの有無に問題を集約させてしまう粗雑な論議に陥らずに、率直なバランスのとれた展示を展開させています。おそらく多様な軋轢(あつれき)を抱えながら準備を進めたであろう担当諸氏の努力と配慮に敬意を払いたいと思います。多くの方にご覧いただきたい展示だと思いました。「戦争」の名の付かぬタイトルは誹(そし)りを受ける懸念もある一方、以前「美術と戦争」(姫路市立美術館、2002年)という展示を担当した筆者としては、「戦争」という言葉にばかり反応して「美術」の文脈を見過ごす来場者が多かった経験からみると、作品や資料に対峙して展示を冷静に見る仕組みとしては有効な面もあると感じました。先入観が支配しやすいこのような展覧会を「見る」ことはそうたやすいことではありません。 作戦記録画は連合国≒アメリカが戦利品として持ち帰った153点の作品群に対して日本側が返還要求を行い、1970年に無期限貸与として日本に移送され、現在に至るまでの約60年間、常に一定の関心を集め続けたという意味では特異な作品群です。一方で、これらの作品群がその注目に値する形で本来の姿を見せてきたとは思えません。今回の展示はその問題への一つの答えとしての役割を果たしていると考えます。作戦記録画の歴史文脈化、次世代への問題の継承はこれまでの長過ぎる放念の中で喫緊(きっきん)の課題でした。 戦勝国の欧米でも従軍画家などによる視覚的表現が為されましたが、当たり前のように歴史的記録として社会に定位しました。一方ドイツでは連合軍に接収された8700点を超える作品群が戻されていますが、それらが本格的に展示され、検討されることはほぼありません。世界的文脈の中でも1930年代–40年代の戦中期の視覚的表象の問題は未だ微妙なバランスのもとに置かれています。 量的にも内容的にも企画展にふさわしいこの展覧会を、せめて普通の企画展として広報・周知を行い、図録を発行してもらいたかったという希望はぬぐえません。これらの欠如が、展覧会が「普通でない」ことを物語ります。展示は見なければわかりません。周知せずには潜在的関心にも届きません。図録なしでは見た記憶は消えてゆくだけです。「記憶をつむぐ」ことをうたうこの展覧会名は、一方で多くの方の眼を閉ざす自己矛盾の姿を呈しています。今回、東京国立近代美術館自身が半ば開いた扉を、閉じることはもちろんのこと、いつの間にか狭めてしまうようなことはあってはならないことです。 日本の美術において、戦争が終わったなどと言うことは出来ません。この展示は端緒にすぎないと考えています。このような企画、試みが継続されない限り、未知で不明な部分の多い、美術における昭和期の戦争の問題はわたしたちから遠く離れ、消えてゆくのみです。 会場風景|8章 記録をひらく|撮影:木奥惠三 向井潤吉の戦争末期の作品と戦後の民家シリーズの一作品の併置で展示が終わります。一見凡庸な形で締めくくられるこの終わり方こそが、現在まで戦争をあいまいな形で引きずり、問題を宙づりにして、行方を定められずにうろうろし続けるわたしたちの姿を表すように見えたのは暑中の思い過ごしなのでしょうか。

14の夕べ

歴史はいつも、夕べに生まれる…… 「未来派の夕べ」や「ダダの夕べ」、「9つの夕べ-シアターとエンジニアリング」など、美術における伝説的なイベントはいつも、「夕べ」におこなわれてきました。8月26日―9月8日の14日間、美術館は夕方から特別開館し、美術、ダンス、音楽、演劇、朗読など多彩なジャンルの「パフォーマンス」が繰り広げられます。 出演者はいずれも各ジャンルの第一線で活躍する作り手ですが、とりわけ楽譜、台本、舞踏譜、テキストといった「スコア」と、実際の演技や演奏において生じる「インプロヴィゼーション(即興)」、この両者の関係性から表現を捉えたときに、きわめて刺激的なパフォーマンスを見せるアーティストたちです。 普段は企画展がおこなわれる約1500㎡のギャラリーを会場に、14日間日替わりで14つのプログラムが用意されます。気鋭の若手による新作あり、歴史的作品の再演あり、その日限りの、つかの間の「劇場(シアター)」が毎夕立ち上がります。 企画展ギャラリー 見どころ 14日間日替わりのプログラム。各アーティストの出演は一回限り、連日見逃せません! 全てのプログラムを無料でご覧いただけます! 毎日17:00開館、メインプログラムは19:30頃から1~2時間を予定(各日の詳細は上記プログラム・スケジュールをご確認ください)。夏休みの方は夕方からゆったり、たっぷりお楽しみいただけます。またお仕事を終えられてからの方も、余裕を持ってご来館いただけます。 メインプログラム開始まで、エントランスホールをラウンジとし、ライブ、トークイベントなどを予定。またBEER MOMATにてフード&ドリンクを販売、夏の夕べに心地よいひと時をお過ごしいただけます。 プログラム・スケジュール 8月26日[日]19:30開演東京デスロック 「リハビリテーション」 演出|多田淳之介出演|夏目慎也、佐藤誠、石橋亜希子(青年団)、石橋志保(中野茂樹+フランケンズ)、Enric Castaya Orchestra 東京デスロック《再/生》2011年7月 STスポット 東京デスロック2001年設立。演劇を「現前=現象」の芸術と捉え、俳優の身体、時間、観客を含めた現象そのものを演劇作品として上演する。シェイクスピアなどの海外古典や国内の近・現代戯曲のほか、ネット上のテキストのコラージュや無言劇なども手がける。最新作「モラトリアム」では音楽家、ダンサー、現代美術家と共に8時間にわたる上演空間を構成。主宰・演出の多田は国内史上最年少で公立劇場の芸術監督に就任。海外、国内地域・教育機関での芸術活動にも積極的に取り組んでいる。 8月27日[月]19:30開演福永信/古川日出男/谷川俊太郎 福永 信1972年生まれ。著書に『アクロバット前夜』(新装版『アクロバット前夜90°』)、『あっぷあっぷ』(村瀬恭子との共著)、『コップとコッペパンとペン』、『星座から見た地球』、『一一一一一』。編著に『こんにちは美術』全3巻。 古川日出男2011年7月9日、渋谷SARAVAH東京でのイベント「東へ北へ」よりPhoto: かくたみほ 古川 日出男 小説家。1966年生まれ。主な著書に『ドッグマザー』、『馬たちよ、それでも光は無垢で』(以上新潮社)、『LOVE』(新潮文庫、三島由紀夫賞)、『ベルカ、吠えないのか?』(文春文庫)、『アラビアの夜の種族』(角川文庫、日本推理作家協会賞・日本SF大賞)、『聖家族』(集英社)など。以前から文学の音声化に積極的に取り組み、2007年には雑誌「新潮」に商業文芸誌初となる朗読CD『詩聖/詩声』を特別付録として発表した。 谷川 俊太郎1931年東京生まれ。詩人。1952年『二十億光年の孤独』でデビュー。以後詩、エッセー、脚本、翻訳などの分野で文筆を業として今日にいたる。詩集に『21』、『ことばあそびうた』、『定義』、『みみをすます』、『日々の地図』、『はだか』、『世間知ラズ』、『minimal』など。 8月28日[火]20:00開演奥村雄樹 「河原温の純粋意識あるいは多世界(と)解釈」 出演|奥村雄樹 奥村雄樹《ジュン・ヤン 忘却と記憶についての短いレクチャー》2011年 奥村 雄樹1978年生まれ。2012年、東京芸術大学大学院博士後期課程修了。主な個展に2010年「くうそうかいぼうがく・落語編」(MISAKO & ROSEN)。主なグループ展に、2008年「釜山ビエンナーレ 2008 Expenditure (Sea Art Festival)」(釜山)、2009年「"Now that I'm by myself," she says, "I'm not by myself, which is good"」(ダイバースワークスアートスペース、ヒューストン)、「ラブラブショー」(青森県立美術館)など。2012年は東京都現代美術館(グループ展)、愛知県美術館(個展)、ポーランドのギャラリーラスターで発表予定。 ⇒公式ページ 8月29日[水]19:30開演No Collective 「Concertos No.4」 出演|伊藤珠里、河野聡子、杉原尚樹、寺西一、東保光、豊田奈千甫、中井悠、野々村之子、日向賢、北条知子、水内義人、百瀬文、葭原滋男、米子匡司、他 No Collective中井悠を中心とする音楽/パフォーマンス(その他)制作集団。現在はニューヨークが主な拠点。最近の活動として、東京で2008年に行なわれたコンサートの準備、公演、およびドキュメンテーションの過程を演劇として再構成した台本Concertos (Ugly Duckling Presse, 2011)の出版、アルゼンチンの作曲家/コレオグラファーEllen C. Covitoのアメリカ初となる音楽/ダンスコンサートの開催 (Panoply Performance Lab との共同キュレーション) など。日本での発表に、「気象と終身―寝違えの設置、麻痺による交通」(アサヒ・アートスクエア、2010年)など。 ⇒公式ページ 8月30日[木]19:00開演手塚夏子 「ただの「実験」がメディアになるのか?の実験」 ファシリテーター|手塚夏子実験の作成と試行|井出実、田仲桂 手塚 夏子1996年より、マイムからダンスへと移行しつつ、既成のテクニックではないスタイルの試行錯誤をテーマに活動を続ける。2001年より自身の体を観察する『私的解剖実験シリーズ』始動。02年、私的な実験の小さな成果が「私的解剖実験 -2」に結晶。同作品はトヨタコレオグラフィーアワードファイナリストとして同年7月に上演。人のダンスの手法について思考し体で試行する「道場破り」など、自主企画も多数。10年より、国の枠組みを疑って民俗芸能を観察する試みであるAsia Interactive Researchを始動。 ⇒公式ページ 8月31日[金]20:00開演高嶋晋一 「Half of Us」 出演|福留麻里、高橋永二郎、高嶋晋一 高嶋晋一《You say here “Wish I was here”》2009年 高嶋 晋一1978年東京生まれ。パフォーマンスやヴィデオによる作品を制作/発表。2008年四谷アート・ステュディウム最優秀アーティスト賞受賞。主な展覧会/公演に「インターイメージとしての身体」(山口情報芸術センター、2009)、「気象と終身―寝違えの設置、麻痺による交通」(橋本聡との共同企画、アサヒ・アートスクエア、2010)、「ポジション・ダウトフル」(ユニット「前後」名義での神村恵との共作、blanClass、2011)など。 9月1日[土]20:00開演小杉武久 「Circuits」 出演|小杉武久、和泉希洋志、高橋悠治 小杉武久Photo:高嶋清俊 Kiyotoshi Takashima撮影場所:2009年 国立国際美術館 小杉 武久1938年東京生まれ。1960年に日本で最初の即興演奏集団「グループ・音楽」を結成。60年代初め、イヴェント作品が「フルクサス」によって欧米に紹介される。1969年「タージ・マハル旅行団」を結成し、国内外の様々な場所で演奏。1977年のアメリカ移住以来、「マース・カニングハム舞踊団」の音楽家として活動。1995年から2011年まで同舞踊団の音楽監督を務める。また、個人としても、世界各地の芸術祭、コンサート、展覧会に数多く参加している。 9月2日[日]17:00開演大友良英 one day ensembles 「INVISIBLE BORDERS」 出演|大友良英、秋山徹次、石川高、梅田哲也、大口俊輔、木村仁哉、Sachiko M、鈴木広志、テニスコーツ、吉田アミ、千住フライングオーケストラ 大友良英 one day ensemblesPhoto: Peter Gannushkin 大友良英 one day ensembles 音楽家。1959年横浜生れ。十代を福島市で過ごす。常に同時進行かつインディペンデントに多種多様な作品をつくり続け、その活動範囲は世界中におよぶ。映画音楽家としても数多くの映像作品の音楽を手がけ、その数は70作品を超える。近年は「アンサンブルズ」の名のもと様々な人たちとのコラボレーションを軸に展示する音楽作品や特殊形態のコンサートを手がける。震災後は福島と東京を行き来しプロジェクトFUKUSHIMA! を立ち上げ奔走中。 ⇒公式ページ 9月3日[月]20:00開演神村恵カンパニー 「沈殿図」 構成・振付|神村恵振付・出演|臼井彩子、剣持真理子、白井愛咲、栩秋太洋、神村恵 神村恵《385日》2010年Photo: 松本和幸 神村恵カンパニー神村 恵|振付家・ダンサー。幼少よりバレエを学ぶ。2000年、国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。同年より、オランダのロッテルダムダンスアカデミーにて1年間学ぶ。04年よりソロ作品を発表し始め、06年からはカンパニーとしても活動を開始。国内外で継続的に公演を重ねている。10年7月、トヨタコレオグラフィーアワードにファイナリストとして出場。10年11月、「飛び地」をシアターグリーンにて上演。 ⇒公式ページ 9月4日[火]20:00開門core of bells 「The pulverized callow feast」 core of bells2003年湘南で結成。カテゴライズ不能の自由極まりないサウンドと一見「非−音楽」とも思えるアイディアでその音楽性を揺らがす5人組。2010年にリリースした1stアルバム「ボトルキープ2010」や、FUJI ROCK FESTIVAL’10「ROOKIE A GO-GO」でのライヴが話題を呼んだほか、ギタリスト・杉本拓との合作アルバム「gesupiria2 ―Lost Banchos―」のリリース、美術家・小林耕平とのパフォーマンスを収めたDVD「PRECIOUS TIME ONLY YOU」のリリース、ワークショップなど、その横断的な活動はほかに類を見ない。 ⇒公式ページ 9月5日[水]19:30開演小林耕平 「タ・イ・ム・マ・シ・ン」 出演|小林耕平、山形育弘 小林耕平「このほうきはあなたであり、そして順序もあるので、はき出すことで並べ換え、語ることもできる。」2012年 Blanclass、横浜 小林 耕平 1974年東京生まれ。1999年、愛知県立芸術大学卒業。主な展覧会に2007年「ボルタンスキープレゼンツ La chaîne 日仏現代美術交流」(BankArt1929)、「六本木クロッシング2007 未来への脈動」(森美術館) 。2009年「ヴィデオを待ちながら ― 映像、60年代から今日へ」(東京国立近代美術館)。2010年、「気象と終身―寝違えの設置、麻痺による交通」(アサヒ・アートスクエア)、「PLATFORM 」(練馬区立美術館)。2012年、「Double Vision:Contemporary Art from Japan」(モスクワ市近代美術館)、「このほうきはあなたであり、そして順序もあるので、はき出すことで並べ換え、語ることもできる。」(blanClass Live Art) 9月6日[木]20:00開演村川拓也 「ツァイトゲーバー」 演出|村川拓也出演|工藤修三 村川拓也《ツァイトゲーバー》2011年 村川 拓也演出家/映像作家。1982年生まれ。2005年、京都造形芸術大学卒業。同年、ドキュメンタリー映画『迷と惑』、台湾・Wushantouドキュメンタリーフェスティバル招聘。2012年、『「無人島」のちに「対話」』大阪市立芸術創造館 芸創CONNECT vol.5 優秀賞受賞。主な作品に、2009年、『建築家とアッシリアの皇帝』(作:フェルナンド・アラバール)アトリエ劇研(京都)。2010年、『小走り/声を預かる』(引用文献:宮本常一)アトリエ劇研(京都)。2011年、『移動演劇 宮本常一への旅 地球4周分の歌』(引用文献:宮本常一)岡山県犬島野外舞台(岡山)、『ツァイトゲーバー』シアターグリーン(東京)、2012年、ドキュメンタリー映画『沖へ』京都シネマ(京都)。 ⇒公式ページ 9月7日[金]17:00-22:00橋本聡 「偽名」 出演|遠藤水城、梶田竜嗣、小林晴夫、沢山遼、柴田知世、高嶋晋一、高橋永二郎、河口遥、豊嶋康子、中井悠、成相肇、橋本聡、桝田倫広、松井勝正、三輪健仁、百瀬文、他 ・画像データを差し上げますので、記録メディアをご持参ください。 橋本 聡 1977年生まれ。最近の発表に、2010年「行けない、来てください」(ARCUS)、「気象と終身―寝違えの設置、麻痺による交通」(アサヒ・アートスクエア)、グループ展「もっと動きを―振付師としてのアーティスト」(広島市現代美術館)。2011年「‘Sell Me Your Concept’ in India」(インド)、グループ展「不幸なる芸術」(switch point)。2012年グループ展「Omnilogue: JOURNEY TO THE WEST」(Lalit Kara Academy, ニューデリー)、「独断と偏見:観客を分けます」(国立新美術館)、2017年「未来芸術家列伝IV」(東京)など。 橋本聡「独断と偏見:観客を分けます」2012年3月24日 国立新美術館 ⇒関連ページ 9月8日[土]20:00開演一柳慧企画・構成|一柳慧出演|一柳慧、甲斐史子、有馬純寿 Photo: 岡部 好 Koh OKABE 一柳慧 1933年兵庫県生まれ。作曲を平尾貴四男、ジョン・ケージ、ピアノを原智恵子、ヴィヴェレッジ・ウェブスターらに師事。1950 年代後半からニューヨークを中心に、ケージ、デヴィッド・テュードアらと実験的音楽活動を展開。1961 年帰国、偶然性や図形楽譜を用いた作品と、欧米の新しい音楽の紹介と演奏によって、さまざまな分野に強い刺激を与える。作曲家として、また、ピアニストとして世界各国で精力的に公演に取り組み、常に現代音楽の最前線を更新しながらプロデューサーとしても多数の企画に携わる。 ⇒関連ページ *各日17:00開場。メインプログラム開始まで、エントランスホールをラウンジとし、ライブやトークイベントなどを開催。またBEER MOMATにてフード&ドリンクを販売、夏の夕べに心地よいひと時をお過ごしいただけます。 *都合により開演時間は変更することがございます。 *作品のコンセプト上、開演後の途中入場をご遠慮いただく場合がございます。ご了承下さい。 *以下にて最新情報を発信中です メインプログラム開始までのラウンジDJ担当者発表! 8月26日(日) 空間現代|DJ (17:00-)+Live (18:30-) 8月27日(月) Riow Arai 8月28日(火) 石田多朗/大和田 俊 8月29日(水) No Collective 8月30日(木) KAZUHIRO ABO 8月31日(金) Taro Peter Little 9月1日(土) 湯浅 学+松村正人 9月2日(日) *17:00より「大友良英one day ensembles」によるメインプログラム開演 9月3日(月) KAZUHIRO ABO 9月4日(火) core of bells 9月5日(水) ポチョ☆ムキンコ[公魚]|DJ (17:00-)/表現|Live(18:30-) 9月6日(木) 荏開津 広& Cameron McKean 9月7日(金) *17:00より「橋本 聡」によるメインプログラム開演 機材提供:オタリテック株式会社、おっとり社 9月8日(土)17:00-18:00予定「結果とは過去である──そして、穴の底では、夢みるように」 まだ来ぬ14番目の夕べを待ちつつ、過ぎさった13の夕べを振り返るトークイベント「結果とは過去である──そして、穴の底では、夢みるように」を行います。 出演|上崎千[慶應義塾大学アート・センター所員(アーカイヴ担当)]、森大志郎[グラフィックデザイナー]、三輪健仁[当館研究員]。 記録集 開催概要 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー 2012年8月26日(日)~9月8日(土) *入場無料(申込不要) 東京国立近代美術館

菱田春草展

概要 菱田春草(1874-1911)は日本近代で最も魅力的な画家の一人です。春草は草創期の東京美術学校を卒業後、岡倉覚三(天心)の日本美術院創立に参加、いわゆる「朦朧体(もうろうたい)」の試みや、晩年の装飾的な画風によって、それまでの「日本画」を色彩の絵画へと変貌させました。生誕140年を記念して開催する本展では、《落葉(おちば)》連作5点すべてに加え、《黒き猫》をはじめとするさまざまな“猫作品”や、新出作品等を含む100点を超える作品を、最新の研究成果とともにご紹介します。 会期中、展示替があります。前期:9月23日~10月13日/後期:10月15日~11月3日 ここが見どころ (1)重要文化財4点がすべて出品されます 36歳で亡くなった春草の画業はおよそ15年。短い生涯ながら、重要文化財に指定されている作品は、近代芸術家の中で最多の4点を誇ります。本展では、重要文化財《王昭君(おうしょうくん)》、《賢首菩薩(けんしゅぼさつ)》、《落葉》、《黒き猫》4点すべてをご覧いただけます。 (2)《落葉》の連作5点がすべて出品されます 《落葉》連作とは、文展に出品された《落葉》及び「落葉」と題された制作時期の近い作品全5点のこと。いずれも木立を描いた屏風ですが、見比べると構図や描法にそれぞれ少しずつ違いがあります。文展の《落葉》を制作したとき、春草は大事な「距離」の表現と「画の面白味」との間で悩んだと告白しています。この両者のバランスの違いが、《落葉》それぞれの違いとなって表れているのです。 (3)《黒き猫》をはじめ、猫は9匹 《黒き猫》は、近代日本画でもっとも有名な猫だと言えるでしょう。この作品がなければ、竹久夢二や速水御舟が「黒猫」を描くことはなかったかもしれません。それだけ後世の画家たちに与えたインパクトは大きいものでした。本展覧会では《黒き猫》だけではなく、白、ぶち、別の黒猫など、9匹の猫が集まります。猫の絵だけを見て、春草の画風の変遷を理解することもできるかもしれません。また、なぜ春草が重要文化財《黒き猫》をたった5日で描き上げることができたのか、その秘密もきっと明らかになるでしょう。 (4)春草生誕140年を記念した大回顧展です! 108点が出品 岡倉覚三(天心)没後100年(2013)、下村観山生誕140年(2013)、日本美術院再興100年(2014)と、日本美術院に関連するメモリアルが続く今年。いよいよ、春草生誕140年を記念する回顧展を開催します。108点の出品作は、いずれも春草の画業を理解する上で重要な作品ばかり。質量ともに充実のラインナップで、春草の真価に迫ります。 (5)新出作品および数十年ぶりの公開となる作品も多数出品されます 秘蔵作品が多いのも春草の特徴の一つです。なかなか見ることのできない重要作品や、回顧展初出品となる作品も多数ご紹介します。今回は特に、アメリカ・ヨーロッパ遊学から《賢首菩薩》までの時期(1904-07)の作品を充実させています。空間表現や色彩表現について試行錯誤を繰り返した様子を、実作品でご覧いただきます。 (6)絵具の科学調査をすすめています いくつかの代表的作品について、使用絵具の科学調査をすすめています。先行しておこなった《賢首菩薩》の調査では、何種類かの西洋顔料が使用されていたことが判明しました。「色彩研究」を課題とした朦朧体後期以降の試みを、具体的に示す事例といえます。こうした調査結果をふまえ、春草の色彩表現について考察します。 展覧会構成 第1章  日本画家へ : 「考え」を描く 1890-1897年 第2章  「朦朧体」へ : 空気や光線を描く 1898-1902年 第3章  色彩研究へ : 配色をくみたてる 1903-1908年 第4章  「落葉」、「黒き猫」へ : 遠近を描く、描かない 1908-1911年 展示替情報 会期中、作品の入れ替えがあります。 【前期(9月23日~10月13日)のみ展示】《水鏡》1897(明治30)年 東京藝術大学《菊慈童》1900(明治33)年 飯田市美術博物館《白き猫》1901(明治34)年 春草会《落葉》1909(明治42)年 重要文化財 永青文庫(熊本県立美術館寄託) など23点 【9月23日~10月5日、10月15日~11月3日に展示】《落葉(未完)》1909(明治42)年 個人蔵 【10月7日~11月3日に展示】《落葉》1909-1910(明治42-43)年 福井県立美術館 【後期(10月15日~11月3日)のみ展示】《寡婦と孤児》1895(明治28)年 東京藝術大学《釣帰》1901(明治34)年 山種美術館《風神雷神》1910(明治43)年 LING SHENG PTE. LTD (SINGAPORE)《黒き猫》1910(明治43)年 重要文化財 永青文庫(熊本県立美術館寄託) など21点 ※詳細は出品リストをご覧ください。 作家紹介 1874(明治7)年9月21日現在の長野県飯田市に生まれる。 1890(明治23)年9月東京美術学校に入学。 1895(明治28)年7月卒業制作《寡婦と孤児》が最優等で卒業。 1896(明治29)年9月日本絵画協会第1回絵画共進会に《四季山水》を出品し画壇デビュー。 1898(明治31)年東京美術学校事件が起こり、校長岡倉覚三(天心)の辞職に殉じて美校教員を辞する。7月、日本美術院の創立に参加し正員となる。 1900(明治33)年春草らによる線を描かない色彩画(没線描法)の試みが「朦朧体」と揶揄されるようになる。 1903(明治36)年約半年にわたってインドに遊学し、ベンガル地方の芸術家と交友する。 1904(明治37)年約1年半にわたってアメリカ・ヨーロッパに遊学する。没線描法の意義を再確認し、色彩研究を課題に掲げる。 1906(明治39)年日本美術院の縮小移転にともない、家族を連れて茨城県五浦に転居する。 1907(明治40)年10月第1回文部省美術展覧会(文展)に《賢首菩薩》を出品する。その制作中より眼病の兆候が現れる。 1908(明治41)年5月病気治療に専念するため、五浦を離れ代々木に転居する。再び絵筆をとれたのは約半年後のことだった。 1909(明治42)年10月第3回文展に《落葉》を出品し、最高賞を受賞する。 1910(明治43)年10月第4回文展に《黒き猫》を出品する。 1911(明治44)年2月第11回巽画会展に《早春》を出品するが、この頃より再び病状が悪化する。9月16日、満36歳で死去。 カタログ情報 イベント情報 講演会 高階秀爾(大原美術館長、東京大学名誉教授) 日程: 2014年9月27日(土)時間: 14:00-15:30 申込締切:9月1日(月)必着 尾﨑正明(茨城県近代美術館長) 日程: 2014年10月11日(土)時間: 14:00-15:30 申込締切:9月10日(水)必着 ※いずれも東京国立近代美術館講堂(地下1階)にて。参加無料(定員140人)※受付は終了しました要申込(応募者多数の場合は抽選とさせていただきます)《申込方法》郵便往復はがきに次の必要事項を記入のうえ、お申し込みください。【往信用裏面】希望する講演日・郵便番号・住所・名前(ふりがな)・電話番号【返信用表面】郵便番号・住所・名前※応募者多数の場合は抽選のうえ、ご案内いたします。※1枚で2人までの応募可。2人応募の場合は往信用裏面に2人分名前を明記。《申込み先》〒106-0032 東京都港区六本木4-8-7 六本木三河台ビル7F「菱田春草展」広報事務局 講演会係 開催概要 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー 2014年9月23日(火)~11月3日(月) 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)※入館は閉館30分前まで 月曜日(10月13日、11月3日は開館)、10月14日(火) 一般1400(1200/1000)円大学生900(800/600)円高校生400(300/200)円 ( )内は前売/20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。 それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催のコレクションを中心とした小企画「美術と印刷物―1960-70年代を中心に」(ギャラリー4、2F)、所蔵作品展「MOMATコレクション」(所蔵品ギャラリー、4-2F)もご覧いただけます。 《主なチケット販売場所》チケットぴあ(Pコード:766-100)ローソンチケット(Lコード:32403)セブン-イレブン(セブンコード:029-257)ほか主要プレイガイド東京国立近代美術館(開館日のみ) ※お得な前売券は2014年5月7日(水)から9月22日(月)まで販売。 販売は終了しました 「青磁のいま」(東京国立近代美術館 工芸館、9/13~11/24)、「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」(上野の森美術館、9/13~11/9)との相互割引を実施! 「青磁のいま」、「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」観覧券(半券可/招待券を除く)を本展チケット売り場でご提示いただくと、本展当日券が一般100 円引き、大学生・高校生50円引きになります。また、本展観覧券(半券可/招待券を除く)で「青磁のいま」、「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」一般当日券はどちらも100 円引き、大学生・高校生は「北斎」は100円引き、「青磁のいま」は50円引きに! 割引の併用はできません。 一枚につき、一回限りご利用頂けます 「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」は、上野の森美術館(上野)での開催となります。ご注意ください。 それぞれの展覧会の会期や休館日、開館時間は異なりますので、事前にご確認ください。 割引料金の詳細(PDF)はこちら 当日一般チケット2枚で2800円のところを、2000円でお買い求めいただけるお得なチケットです。大人気の「猫作品」には、期間限定で公開されるものがあります。「猫チケ」で前期・後期にそれぞれ1回ずつお越しいただけば、猫をモチーフとした作品すべてをご覧いただけます! 価格 : 2枚で2000円販売期間:5月7日(水)~9月22日(月) 販売は終了しました 猫をモチーフとした作品がデザインされた猫ペアチケットの実券は、東京国立近代美術館、ちけっとぽーと、チケットビューローで販売します。(オンラインチケットで購入された場合、ご希望の方は会場で猫デザインのチケットと引き換えます。) 《猫ペアチケット販売場所》東京国立近代美術館(開館日のみ)ちけっとぽーとチケットビューロー 会期中、展示替があります。 東京国立近代美術館、日本経済新聞社、NHK、NHKプロモーション 損保ジャパン日本興亜、大伸社 旭硝子 公益財団法人ポーラ美術振興財団

No Museum, No Life?――これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会

見どころ 美術館そのものをテーマにAからZまでの36個のキーワードを事典風に構成              本展は、「美術館」そのものをテーマとしています。美術館の構造や機能から着想を得たAからZまでの36個のキーワードに基づいて展覧会を構成し、これらのキーワードに沿って、事典を思わせる空間構成の中で、紀元前から現代、西洋から東洋までの幅広い時代と地域の作品約170点を厳選して紹介します。そして作品と同時に、美術館の活動に関わる資料も織り込んで展示します。 国立美術館5館のコレクションから約170点を展示  本展は、国立美術館5館の合同展です。独立行政法人国立美術館は、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館の5館で構成され、2001年4月に発足して今年で15年目を迎えました。これら5館が協力して行うこのたびの展覧会は、2010年の「陰影礼讃」展(国立新美術館)に続き2度目の開催となるものです。実に幅広い5館のコレクションから、ルノワールやロダンなどの作品はもちろん、私たちの常識に鋭く問いをつきつけるような現代の作品もご紹介します。 まるで美術館をテーマにした巨大な事典の中を歩くような展示空間 展覧会場に足を踏み入れると、さながら美術館をテーマとした巨大な事典の中を歩くような体験をすることができるでしょう。会場構成はトラフ建築設計事務所、グラフィック・デザインは建築設計事務所アトリエ・ワンに在籍したこともあるデザイナーneucitora 刈谷悠三さんによるものです。いっぷう変わった空間のなかで作品を鑑賞するだけでなく、美術館がもっと身近に感じられるような気づきに満ちた展覧会となることをお約束します。 AtoZ 36のキーワード まるで事典をひもとくように36個のキーワードに沿って作品を紹介していきます。作品は国立美術館5館のコレクションから厳選した様々な時代や分野の約170点を展示。そのほか美術館にまつわる資料や備品も展示し、これまでとは一味違った趣向で楽しんでいただける構成です。 例えばAのキーワードの一つは「Artist」【アーティスト】。ここではアンリ・ルソーの絵画や森村泰昌の写真作品など、古今東西の作家のイメージを紹介します。またBのキーワードには「Beholder」【観者(かんじゃ)】が挙げられています。ここではルーヴル美術館で作品を見る人々の姿を捉えたトーマス・シュトゥルートの写真作品などを展示します。 Architecture 【建築】Archive 【アーカイヴ】Artist 【アーティスト】Art Museum 【美術館】Beholder 【観者】Catalogue 【カタログ】Collection 【収集】Conservation 【保存修復】Curation 【キュレーション】Discussion 【議論】Earthquake 【地震】Education 【教育】 Event 【イベント】Exhibition 【展示】Frame 【額/枠】Guard 【保護/警備】Handling 【取り扱い】Hanging 【吊ること】Haptic 【触覚的】Internet 【インターネット】Journalism 【ジャーナリズム】Light 【光/照明】Money 【お金】Naked/Nude 【裸体/ヌード】 Original 【オリジナル】Plinth 【台座】Provenance 【来歴】Record 【記録】Research 【調査/研究】Storage 【収蔵庫】Tear 【裂け目】Temperature 【温度】Wrap 【梱包】X-ray 【エックス線】You 【あなた】Zero 【ゼロ】 カタログ情報 イベント ギャラリートーク 桝田倫広(東京国立近代美術館研究員・本展企画者)、新藤淳(国立西洋美術館研究員・本展企画者) 2015 年6 月26 日(金) 18:00-19:302015 年7 月11 日(土) 14:00-15:302015 年8 月28 日(金) 18:00-19:30 場所:1階企画展ギャラリー*申込不要、要観覧券 MOMATサマーフェス 2015 年7月31 日(金)~  2015年8月2日(日)の3日間 開催概要 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー 2015年6月16日 - 2015年9月13日 10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) 入館は閉館30分前まで 月曜日(ただし7 月20 日は開館)、7月21日(火) 一般1000(800)円大学生500(400)円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。 それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 本展の観覧料で入館当日に限り、「事物─1970年代の日本の写真と美術を考えるキーワード」(2Fギャラリー4)、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)もご覧いただけます。 独立行政法人国立美術館 朝日新聞社東京新聞日本経済新聞社毎日新聞社読売新聞社NHK

日本の家 1945年以降の建築と暮らし

ローマ、ロンドンを巡回した展覧会、ついに東京で開幕! 本展は日本の建築家56組による75件の住宅建築を、400点を超える模型、図面、写真、映像などを通して紹介する壮大な試みです。 時系列ではなくテーマごとの展示になっているので、「日本の家」の特徴を深く理解いただけます。 2016年秋からローマ、ロンドンを巡回し、いよいよ東京で開幕します。 本展のポイント テーマに分類して様々な視点から検証 日本の建築家56組による75件の日本の住宅建築を、400点を超す模型や手書きの図面、写真、映像などで紹介。時系列ではなく13のテーマに分類して展示することで、誰にとっても身近である家を時代性や社会性、立地環境や人と人とのつながりなど様々な視点から検証します。 戦後に建築家が手がけた住宅に焦点 日本の住宅建築を成立させる条件が大きく変わった戦後に焦点をあて、建築家が手がけた住宅をこれまでにない規模で展示。現在に至るまでの、建築家による日本の家の数々をご覧いただけます。 取り上げる主な建築家 青木淳、アトリエ・ワン、安藤忠雄、石山修武、伊東豊雄、乾久美子、菊竹清訓、隈研吾、坂本一成、篠原一男、白井晟一、清家清、妹島和世、丹下健三、西沢立衛、長谷川逸子、長谷川豪、藤井博巳、藤本壮介、藤森照信、山本理顕、吉阪隆正、吉村順三、アントニン・レーモンドなど、日本の建築史に名を刻む建築家たちの作品を一挙展示。 展示室内には、中に入って体感できる実物大模型も 日本住宅建築の名作の一つで、ヴァルター・グロピウスに高く評価されたという逸話も残る《斎藤助教授の家》(清家清、1952 年、現存せず)の実物大の模型を、オリジナルの家具付きで制作します。 ローマとロンドンで大好評だった展覧会! 本展は、2016年にローマのMAXXI(マキシ)国立21世紀美術館で、2017年3月にロンドンのバービカン・センターで開催され好評を博しました。2017年は本展をはじめ、建築展が日本国内でも多数開催。建築への注目が高まる1年です。 展覧会の詳細  1. なぜ戦後の日本の家なのか? 日本の住宅建築におけるターニングポイントは、戦争の終わった1945 年。それまで都市部の人のほとんどは借家に住んでいましたが、一面が焦土と化し、住宅が圧倒的に不足する中、自ら土地を買って持ち家を建てることが、政策により推進されたのです。1950年には建築士法が施行され、多くの個人住宅が「建築家」によって設計されるようになりました。 欧米の多くの国では、建築家の仕事の中心は公共建築なのですが、日本の場合は、一人の建築家が、公共建築も個人住宅も手がけることが相当数あります。建築界で最も栄誉ある賞といわれるプリツカー賞の日本人受賞者が、多数の住宅建築を手がけているというのは、実は結構驚くべきポイントなのです。 2. 錚々たる建築家の作品が登場 本展の特徴の一つは、語り継がれてきた名作から現代社会を反映する話題作まで幅広く取り上げること。 例えば、1950年代のアントニン・レーモンドや丹下健三の自邸、無印良品の住宅商品シリーズのひとつ「木の家」の礎となった《箱の家》(難波和彦、1995 -)をはじめ、《中野本町の家》(伊東豊雄、1976)、《ニラハウス》(藤森照信、1997)、《森山邸》(西沢立衛、2005)など様々なタイプの住宅建築が登場します。 3. なぜ13のテーマによる展示なのか? 日本の現代の住宅建築には、一見突飛に見えるものも少なくありません。けれどそれは、戦後から今日までの様々な試みによりクライアントと建築家の双方が鍛えられた結果、最先端の「建築と暮らし」が求められているからだとも言えるのです。 この展覧会では75件の住宅建築を、「プロトタイプと大量供給」、「大地のコンクリート」、「家族のあり方」 など13のテーマに分けて展示することで、日本の住宅建築の特徴を浮かび上がらせます。 4. 実物大の模型やワークショップなど、体験できる要素があちこちに! 本展には、400 点を超える模型、図面、写真、映像が展示されますが、それだけではありません。日本の住宅建築のコアな面白さを体感いただける、中に入れる実物大模型も制作します。 また、若手建築家との協働による夏休みに合わせたワークショップなども計画中です。 5. ローマ、ロンドン、東京の世界 3 都市を巡る展覧会! 本展は、2016年11月からローマのMAXXI国立 21 世紀美術館で、2017年 3月からロンドンのバービカン・センターで先行開催され、今回満を持して東京での開催となります。 企画段階から当館学芸員の保坂健二朗がキュレーションに携わっている巡回展ですが、東京展ならではの特徴として、日本の伝統と西洋的モダニズムをミックスさせた《斎藤助教授の家》(清家清、1952)が実物大の模型に選ばれたり、住宅のクライアントのインタビュー映像が追加されたりしていることがあげられます。また会場デザインは、ローマ展と同じくアトリエ・ワンが担当します。 出品建築家一覧 相田武文、青木淳、東孝光、アトリエ・ワン(塚本由晴+貝島桃代)、阿部勤、安藤忠雄、五十嵐淳、生物建築舎(藤野高志)、生田勉、池辺陽、石山修武、伊東豊雄、乾久美子、o+h(大西麻貴+百田有希)、大野勝彦+積水化学工業、岡啓輔、柄沢祐輔、菊竹清訓、岸和郎、隈研吾、黒川紀章、黒沢隆、金野千恵、坂倉準三、坂本一成、篠原一男、篠原聡子、島田陽、白井晟一、清家清、妹島和世、丹下健三、手塚建築研究所(手塚貴晴+手塚由比)、dot architects(家成俊勝+赤代武志)、中川エリカ、中山英之、難波和彦、西沢大良、西沢立衛、西田司、長谷川逸子、長谷川豪、広瀬鎌二、藤井博巳、藤本壮介、藤森照信、前川國男、増沢洵、宮本佳明、無印良品、毛綱毅曠、山下和正、山本理顕、吉阪隆正、吉村順三、アントニン・レーモンド イベント ワークショップ「夏の小屋をつくろう」で、屋根を飾る帯をつくる子どもたち。 プチプチ・ガーデンでは、衝撃を吸収する「プチプチ」を使ったパズルパーツ、プチプチタングルで遊べます。  ※詳細等は都合により変更される場合がございますので、最新情報は随時このページをご確認ください。 1. ワークショップ 「夏の小屋をつくろう」 展覧会の出品建築家dot architects(家成俊勝+赤代武志)とデザイナー吉行良平氏のコラボレーションで、前庭に「夏の小屋」をつくるワークショップを開催!骨格をdot architectsが制作し、小屋に置く椅子づくりや屋根となるテントの飾り付けなどを、大人と子ども、それぞれのワークショップで行います。「夏の小屋」は展覧会終了まで前庭に常設され、ガーデンビアバーでは飲食スペースにもなる予定です。 ◆ 大人向けワークショップ:8月 9日(水)~ 11日(金・祝)高校生以上対象、申込不要(先着で各日10名様)、無料。 ◆ 子ども向けワークショップ:8月10日(木)、11日(金・祝)小学1~4年生対象、要申込、7月23日必着、抽選制、無料。※申し込み方法はこちらから ◆ ワークショップでつくった「夏の小屋」が完成しました! 「夏の小屋」は、展覧会の出品建築家dot architects(家成俊勝+赤代武志)とデザイナー吉行良平氏のコラボレーションで、参加者の皆さんと一緒につくったフリースペースです。 小屋にある様々な形をした椅子は、ワークショップ参加者の皆さんがつくってくれたもの。オリジナルの焼印と制作者のサイン入りです。好きな場所に移動させて使えます! テントの屋根を飾るカラフルな帯は、ワークショップに参加した子どもたちがスタンプで模様付けしてくれました。お洒落で素敵な仕上がりです。 週末には、「夏の小屋」を中心に前庭一帯がビアバー「Bar Bamboo Bridge」となります。ビール、ワイン等のドリンクとフードを是非お楽しみください。 2. プチプチ・ガーデン ファッションデザイナーの津村耕佑氏が考案した、衝撃を吸収する「プチプチ」を使ったパズルパーツ、プチプチタングルを繋げて様々なものを工作するワークコーナー「プチプチ・ガーデン」を、8月末まで1階エントランスロビーに設置。皆で一緒に工作できるワークショップも開催します。 ◆ ワークショップ:8月末までの毎週水曜(ただし8月9日を除く) 7月19日・26日、8月2日・16日・23日・30日いずれも13:00~15:00、申込不要、無料。 ※ご好評につき、ワークコーナー「プチプチ・ガーデン」は会期終了まで実施いたします。 3. けんちく体操 「チームけんちく体操」とのコラボレーションで、様々な建築物を体操で表現するけんちく体操を皆で行います。「けんちく博士」の軽妙なナビゲーションに乗って、誰もが知っているあの有名な建築から、開催中の「日本の家」展で紹介されている住宅までいろいろ表してみましょう。シニアから子どもまで、年齢・体力に関係なく楽しめます。 ◆ 開催日:8月4日(金)18:30~20:00 、9月9日(土)14:00~15:30 1Fエントランス申込不要(先着で各日30名様)、参加無料、要観覧券。動きやすい服装でお越し下さい。 4. アーバンキャンプ 都会のど真ん中である美術館の敷地にテントを張って一晩を過ごすアーバンキャンプを開催。テントは、最も小さくて簡易な「家」だと言えます。そんなテントで一晩を過ごすことで、展覧会テーマでもある「今、日本で、家とはなにか」を考えてみるのはどうでしょうか。もちろん、ただゆっくりと気持ちのよい時間を過ごしてみるのも大歓迎です。 ◆ 開催日:9月30日(土)~ 10月1日(日) 1泊2日 会場:当館前庭宿泊料金:大人(中学生以上)2,500円、小学生1,000円 ※未就学児は無料 ◆ 要事前申込(先着で70名様)※このお知らせの最後からお申し込みいただけます。 主催:東京国立近代美術館 企画協力・当日運営:アーバンキャンプ実行委員会 アーバンキャンプ実行委員会ホームページ:http://www.mosaki.com/uc/ アーバンキャンプ実行委員会フェイスブックページ:https://www.facebook.com/urbancamp2015 ◆ 下記をよくお読みいただき、ご同意のうえお申し込みください。※このお知らせの最後からお申し込みいただけます。 【注意事項】 ペグ×、火の使用× 注意1テント、寝袋等のレンタルはありません。テント等道具一式は、ご自身でご用意いただくかキャンプ用品のレンタル業者をご利用ください。 注意2テントを地面に固定するペグは打つことができません。自立型のテントをご使用ください。重しを必要とされる方は「防災用折りたたみ水タンク」等をご自身で用意のうえ、重し代わりとされることをお勧めします。水は会場にて提供が可能です。 注意3美術館という場の特性上、火は使用できません。 【タイムスケジュール】 1日目:9月30日(土) ▼12:00~18:00 参加者集合(チェックイン)チェックインを済ませたら、それぞれにテントを設営。その後は23時まで自由時間。まちを歩くも良し、美術館で開催されている展覧会を観るも良し!※火の使用は厳禁です。代わりに前庭に設置した「夏の小屋」にテーブルや椅子、電源やお湯を用意したリビングゾーンを設けます。参加者の皆様の食事やコミュニケーションの場としてご利用ください。23時以降は外出ができなくなりますので、銭湯へ行く方はお早めに。 ▼18:30~19:30 展覧会「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」キュレータートーク展覧会担当キュレーターが開催中の展覧会をご案内します。見どころの紹介ほか、裏話などが盛りだくさん。(参加自由)※事前申込不要、要観覧券。キャンプ参加者の皆様はお得な料金でご覧いただけます(一般900円、大学生500円)。 ▼23:00 閉門※会場の都合により23時に閉門します。以降の出入はできません。ご了承ください。 ▼24:00 消灯会場内の全ての照明が明朝まで消えます。目をつぶって都会の夜を感じながら、最高の朝に臨みましょう。※小さな話し声もテント越しに聞こえます。24時以降は各テントの消灯をお願いいたします。  2日目:10月1日(日) ▼6:00~ 朝食タイム門の一部を開けます。朝風呂に行くも良し、朝食タイムにするも良し、朝日を浴びながら、心地よい時間をゆっくり満喫してください。皇居を一周するのも良いかもしれません。 ▼9:00~12:00 チェックアウト※荷物は17:00までお預かりします。是非この機会に美術館や周辺のまちをお楽しみください。 【アーバンキャンプ 注意事項】 美術館の前庭をキャンプ地として開放するにあたり、安全・運営上、皆様にいくつかお願いがございます。道具の使用や過ごし方、禁止事項について、通常のキャンプ地とは異なる点がございますので、必ずご確認ください。違反者が見つかった場合は、会場からの退出をお願いすることがあります。よろしくお願いいたします。 注意1火の使用について・会場内での火の使用は厳禁です。 注意2ゴミについて・可燃ごみ用のごみ袋を必ずお持ち下さい。・ごみはご自身で全てお持ち帰りいただくようご協力願います。 注意3貴重品について・貴重品は自己責任にて管理をお願いいたします。会場での紛失、破損、盗難に関して主催者・運営事務局は一切責任を負いかねます。 注意4チェックイン・チェックアウトについて・チェックイン:9月30日(土)12:00~18:00・チェックアウト:10月1日(日)9:00~12:00※10月1日(日)のチェックアウトは12:00までですが、キャンプ道具や荷物は17:00までお預けいただけます。ご希望の方はキャンプ専用受付スペースにお越し下さい。是非、チェックアウト後も周辺のまちをお楽しみください。 注意5テントについて・キャンプ会場の地面の多くはタイル床のため、ペグを打つことができません。また一部芝生の箇所もありますが、こちらでもペグを打つことができません。・自立型のテントを使用し、重しを必要とされる方はご自身で「防災用折りたたみ水タンク」等をご用意し、重し代わりとされることをお勧めします。水は会場にて提供が可能です。・会場側で、土嚢等の重しは用意いたしません。・ワンポールテントは、重しだけではうまく設置できない場合がありますのでご注意ください。 注意6食べ物について・食べ物や飲み物の購入は、会場周辺のお店をご利用ください。・お湯はリビングゾーンに備え付けのものをお使いいただけますが、火による調理は厳禁です。・キャンプエリア内での飲食は可能です。 注意7喫煙について・喫煙は、10:00~21:00までは美術館敷地内の指定の喫煙所にて可能です。それ以外の時間帯は禁煙です。 注意8暑さ・寒さ対策について・開催期間中の東京の平均の各気温は次の通りです(平均気温:20.5度、最高気温:23.9度、最低気温:17.8度)。天候によっては、日の入りから日の出までの時間は冷え込む場合も予想されますので、あたたかい装備もご準備のうえご来場ください。 注意9銭湯について・お風呂は近くの銭湯(有料)をご利用いただけます。・「梅の湯」15:00~25:00 (神保町駅徒歩1分)・「バン・ドゥーシュ」12:30~23:00(半蔵門駅徒歩1分)・「神田アクアハウス江戸遊」:11:00~翌朝8:00(最終入館受付7:00、淡路町駅・小川町駅徒歩1分) 注意10その他・トイレと水道はご利用いただけます。・専用駐車場はありません。車でご来場の際は周辺の駐車場をご利用ください。・自転車は敷地内の駐輪スペースをご利用ください。・キャンプ会場は23:00~翌朝6:00まで閉門します。・音響装置(カラオケ、楽器など)はすべて持ち込み禁止です。・花火、直火、焚き火他、他の参加者の方および近隣施設の迷惑になる行為や危険な行為は禁止します。・美術館の施設及び作品、物品等を破損、汚損させた場合、修理等にかかる費用は原則として参加者のかたの負担となりますので、ご了承ください。・台風、暴風雨など悪天候の場合は中止の可能性があります。中止の場合は申し込みサイト(Peatix)のメール通知サービスにて当日朝10:00までにお知らせします。 ◆お申し込みはこちらから 5. トークイベント 多彩なゲストスピーカーが様々な切り口で「日本の家」について語ります。 ◆ 開催日:8月19日(土)14:00~15:30、9月2日(土)14:00~15:30、9月15日(金)18:30~20:00会場:地下1階講堂(開場は開演30分前)申込不要(先着で各日140名様)、聴講無料、要観覧券。 ◆ ゲストスピーカー:8月19日(土)…中谷礼仁(建築工学家、早稲田大学教授)「動く大地の住まいとジェネリック・シティ」9月2日(土)…アサダワタル(文化活動家、アーティスト)「住み開きのススメ」9月15日(金)…田所辰之助(建築史家、日本大学教授)「おひとりさまのための家」※10月7日(土)から変更になりました。 6. ギャラリートーク 本展企画者、保坂健二朗(当館主任研究員)によるトークイベント。出品建築家が飛び入りゲストで参加するかも! ◆ 開催日:7月21日(金)、7月28日(金)、9月30日(土)、10月13日(金)いずれも18:30~、10月28日(土)14:00~申込不要、1F企画展ギャラリー、聴講無料、要観覧券。 7. シンポジウム 「日本の家から考える新しい暮らし」青木淳(建築家、東京藝術大学客員教授)西沢立衛(建築家、横浜国立大学大学院Y-GSA教授)保坂健二朗(当館主任研究員、本展企画者) モデレーター ◆ 開催日:9月1日(金)18:30~20:00会場:地下1階講堂(開場は開演30分前)要整理券(当日10:00より1階受付で配布します。先着140名様)、聴講無料、要観覧券。 「建築をなぜ今『見る』『魅せる』」塚本由晴(建築家、アトリエ・ワン、東京工業大学大学院教授、本展チーフ・アドバイザー)菊地敦己(アートディレクター、グラフィックデザイナー)保坂健二朗(当館主任研究員、本展企画者) モデレーター ◆ 開催日:10月29日(日) 14:00~16:00会場:地下1階講堂(開場は開演30分前)要整理券(当日10:00より1階受付で配布します。先着140名様)、聴講無料、要観覧券。 ※当館以外の場所でも本展の内容と関連するシンポジウムが開かれます。会場や申込方法が異なりますのでご注意ください。詳しくはこちらから カタログ 開催概要 東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー 2017年7月19日(水)~ 2017年10月29日(日) 10:00-17:00(金・土曜は10:00-21:00)*入館は閉館30分前まで 月曜(9/18、10/9は開館)、9/19(火)、10/10(火) 一般1,200(900)円大学生800(500)円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。 キャンパスメンバーズ加入校の学生は、学生証の提示で割引料金500円でご鑑賞いただけます。 本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4-2F)、「彫刻を作る/語る/見る/聞く―コレクションを中心とした小企画」(2Fギャラリー4)もご覧いただけます。 使用済み入場券で、入館当日に限り再入場が可能です。 5時から割引: 金・土曜の17 時以降は、割引料金(一般 1,000 円、大学生 700 円)でご覧いただけます。 リピーター割引: 本展使用済み入場券をお持ちいただくと、2 回目以降は特別料金 (一般 500 円、大学生 250 円)でご覧いただけます。 東京国立近代美術館、国際交流基金 MAXXI国立21世紀美術館、バービカン・センター 塚本由晴(アトリエ・ワン/東京工業大学教授)藤岡洋保(東京工業大学名誉教授) 積水化学工業株式会社 トヨタホーム東京株式会社、ミサワホーム株式会社、新建築社、日本航空、川上産業株式会社 MAXXI国立21世紀美術館(イタリア、ローマ) 2016年11月9日~2017年2月26日 バービカン・センター(英国、ロンドン) 2017年3月23日~6月25日

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色彩とモノクローム:現代美術への視点 2

「現代美術への視点」シリーズの第2回目である本展では、1980年代半ば頃から浮上してきた顕著な動向 ─ 鮮烈な色彩経験の形でもたらされるモノとの一回的な出会いを重視する傾向と、モノクローム絵画に典型的に見られるような内向的・内省的な傾向の並存や振幅に焦点を当てて開催された。日本、イギリス、フランス、西ドイツ、イタリア、アメリカの30‒40歳代の作家を中心に、絵画・彫刻・インスタレーションなど57点が出品された。 開催概要 東京国立近代美術館 1989年9月30日‒11月26日(50日間) 16,107人(1日平均322人) 28.0×22.7cm (111) p. ひとつの色彩 / 市川政憲 色彩・言語・レディメイド / 松本透 [美術]色彩とモノクローム展 巧まず…色を語る / 三田晴夫 毎日新聞(夕) 1989年10月6日 [美術]「色彩とモノクローム」展 霊的なものへの期待 / (菅) 読売新聞(夕) 1989年11月8日 [Ausstellungen] Color and/or Monochrome: A Perspective on Contemporary Art / Gabriele Rivet, Kunstforum International, 106, März / April, 1990 57点 イケムラレイコ 剣持和夫 小林正人 鈴木省三 寺内曜子 長沢秀之 西川勝人 原口典之 三輪美津子 ウォーレス&ドノヒュー ゲオルク・エットル ヨルク・ガイスマール マーク・タンジー グレンヴィル・デイヴィー ジョエル・デュコロワ カタリーナ・フリッチュ シルヴィオ・メルリーノ ヴォルフガング・ライプ サイモン・リンク トーマス・ロッハー ティム・ロリンズ& K. O. S. / 21人(組) 京都国立近代美術館

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昭和の美術:所蔵作品による全館陳列

当館の常設展示は、通常は2階から4階に限られているが、コレクションの厚みを十分に示すため、1986年以降、年に一度、全館を使った所蔵作品展示を行い、その特色を示す機会としてきた。本展は、1989年1月に幕を閉じた「昭和」という時代の様相を示そうとしたもので、この時代(1927‒88年)に制作された226名の作家による日本画、洋画、彫刻、版画、水彩、素描、写真などを、ジャンルを越えて年代史的に構成した。 開催概要 東京国立近代美術館 全館 1989年7月21日‒9月17日(51日間) 22,297人(1日平均437人) 30.4×22.5cm (180) p. 当館コレクションと昭和の美術 / 富山秀男 昭和期の美術への試論:近代から現代への架橋として / 田中淳 東京国立近代美術館で「昭和の美術」はじまる / 米倉守 朝日新聞(夕) 1989年7月26日 [美術]昭和の美術展 個と類の時代相を浮き彫り / 三田晴夫 毎日新聞(夕) 1989年8月15日 [美術]東京国立近代美術館「昭和の美術」展 時代の軌跡鮮やか / (川) 読売新聞(夕) 1989年8月28日 [美術]東京国立近代美術館の所蔵品展から 「昭和の美術」は何を遺したか / 日野耕之祐 産経新聞 1989年8月31日 [新美術時評]修辞的な昭和 / 堀浩哉 新美術新聞 549 1989年10月1日 [Arts / Leisure] Japan Exhibition Examines Troubled Years of Showa Era / Patrick L. Smith, International Herald Tribune, August 19 ‒20, 1989 [Arts] Art of the Showa Period / Azby Brown, Asahi Evening News, August 25, 1989 331点 226人

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髙山辰雄展

髙山辰雄(1912‒2007)は、自然と人間の本質を、あたかも心の内部で確かめつつ丹念に画面に定着してゆくように制作する。その作品は、具象的なイメージを保ちながらも、重厚さと思索的な趣をあわせもち、現代日本画の中に独自の領域を拓くものであった。この展覧会では、初期からの代表的作品に加え、この展覧会のために制作された新作10点もあわせて紹介し、髙山の画業の全貌と新たな展開を示した。京都府京都文化博物館へ巡回。 開催概要 東京国立近代美術館 1989年5月26日‒7月9日(39日間) 52,993人(1日平均1,359人) 27.0×22.0cm (170) p. 鎖を身につけたまま宙を飛ぶ─ 髙山辰雄の人と芸術 ─ / 岩崎吉一 「高山辰雄展」 無限の含蓄秘める / 米倉守 朝日新聞(夕) 1989年5月31日 [展評]高山辰雄展 詩心あふれる心象風景 / (H) 産経新聞 1989年6月8日 [美術評]高山辰雄展 真・善復活し美を失う / 寺田千墾 東京新聞(夕) 1989年6月14日 [美術]高山辰雄展 ゆっくりと昂まる画想 / 田中幸人 毎日新聞(夕) 1989年6月27日 [美術]高山辰雄展 現在進行形の画家 / (川) 読売新聞(夕) 1989年7月3日 90点 日本経済新聞社

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オディロン・ルドン展

19世紀末、深遠な幻想的世界を描いた象徴主義の画家オディロン・ルドン(1840‒1916)。この展覧会は、木炭や版画を用いたモノクロームの表現から華麗な色彩表現へと展開していった彼の作風の変遷を考慮しながら、「荒地・巨人」「怪物」「天使」「黒い太陽・球」など21の主題に分類し構成した。日本における最大規模のルドン展で、カタログでは2年前の「ゴーギャン展」の方針を引き継ぎ、先行する研究成果を踏まえた国際的水準のものを目指した。 開催概要 東京国立近代美術館 1989年3月17日‒5月7日(45日間) 98,188人(1日平均2,182人) 27.5×22.5cm (264) p. オディロン・ルドン 光と闇 / 本江邦夫 ルドンの影 あるいは色彩 / 市川政憲 27.5×22.5cm 250p. Odilon Redon: Light and darkness / Kunio Motoé Redon’s Shadow and Color / Masanori Ichikawa オディロン・ルドン展 色彩に精妙な対比感覚 / 滝悌三 日本経済新聞 1989年3月25日 オディロン・ルドン展 明と暗 独自の世界に魅力 / 米倉守 朝日新聞(夕) 1989年3月30日 [展評]オディロン・ルドン展 黒に繊細な諧調 / (H) 産経新聞 1989年4月6日 [美術時評]芳崖、宮崎進、安井賞、ルドン / 瀧悌三 アトリエ 748 1989年6月 235点 東京新聞

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