コレクション

道路と土手と塀(切通之写生)

岸田劉生

1915

基本情報

作品名
道路と土手と塀(切通之写生)
作家名
岸田劉生 作家詳細
制作年
1915
収蔵方法
管理換
素材・技法
油彩
支持体
キャンバス
形状
作品サイズ
56.0×53.0

重要文化財

作品解説

 劉生が当時住んでいた代々木付近の光景を描いた作品です。古典絵画の感化を経た眼をもって、改めて自然に肉薄しようとする作家の視線が注がれています。作者自身によれば、ちょうど「クラシツクの感化」すなわち西洋の古典的絵画の影響から脱しはじめ、再び「ぢかに自然の質量そのものにぶつかつてみたい要求が 目覚め」た時期の作品です。密度の高い画面作りと、見る者に迫るような特異な空間把握によって、大正時代の絵画の中でも傑出した独自性を持つ作品です。

【重文指定年月日:1971(昭和46)年6月22日】

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